1952年松竹97分、白黒 原作は井伏鱒二の同名小説。 戦後間もない東京のある町で病院を経営する初老の医師三雲八春。 戦争で一人息子を失った男やもめの彼は、甥を後継者として迎えていた。 今日は待ちに待った休診日。 甥っ子はじめ看護婦らは熱海に遊びに出かけ、三
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1952年松竹97分、白黒 原作は井伏鱒二の同名小説。 戦後間もない東京のある町で病院を経営する初老の医師三雲八春。 戦争で一人息子を失った男やもめの彼は、甥を後継者として迎えていた。 今日は待ちに待った休診日。 甥っ子はじめ看護婦らは熱海に遊びに出かけ、三
● オペラと蛆虫 本:『傷魂~忘れられない従軍の体験』(宮澤縦一著)
1946年11月大阪新聞社東京出版局発行2020年冨山房インターナショナル 図書館のドキュメンタリー文学コーナーで、タイトルに惹かれて手にとった。 太平洋戦争中フィリピンに派遣され、地獄の戦場を生き抜き、生還した男の体験談である。 著者名を見て、「あれ? なんとな
● まるで四国遍路のような 本:『生ける屍の死』(山口雅也著)
1989年東京創元社2018年光文社文庫 やっとこの伝説の奇書を読了した。 長年、読もう読もうと思いながら、なぜか機会がなかった。 死ぬ前に読めてよかった。 いや、死んでからでも遅くなかったのか(笑) 2017年刊行されベストセラーとなり映画化された今村昌弘著『屍
● 映画:『老兵は死なず』(マイケル・パウエル+エメリック・プレスバーガー監督)
1943年イギリス163分 原題は The Life and Death of Colonel Blimp 『ブリンプ大佐の生と死』 ブリンプ大佐は当時英国で人気を博した漫画の主人公で、「頭の固い保守的な人間」を揶揄する慣用句である。 本作の主人公の名はクライブ・キャンディであり、ブリンプ大佐が登
● 本:『大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか』(佐々木閑著)
2019年NHK出版新書 佐々木閑は、おそらく現在最も著名な仏教学者の一人であろう。 『科学するブッダ』(角川文庫)、『仏教は宇宙をどう見たか アビダルマ仏教の科学的世界観』(化学同人社)はじめ、一般向けの刺激的かつ啓発的な本をたくさん書いているし、NHK『100分で
● 本:『傷つきやすいアメリカの大学生たち』(グレッグ・ルキアノフ+ジョナサン・ハイト共著)
2018年原著刊行2022年草思社 この数年で10代の若者の間で、不安症、うつ病、自殺率が急増している。キャンパス文化が思想的に均質化され、研究者が真理を探究する能力や、学生が幅広い思想家から学ぶ能力が低下している。極端な右寄りもしくは左寄りの思想を持つ過激論者が
● これぞプリマドンナオペラ ライブDVD : チェドリンスの『ノルマ』
収録日時 2003年7月、8月劇場 新国立劇場(東京)キャスト ノルマ: フィオレンツァ・チェドリンス(ソプラノ) ポリオーネ: ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ(テノール) アダルジーザ: ニディア・パラシオス(メゾソプラノ) オロヴェーゾ: ジョルオ・スーリ
● 映画:『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(竹林亮監督)
2022年日本82分脚本 夏生さえり、竹林亮 日常タイムループSFコメディ――なんて、ジャンルあるのか? 小さな広告代理店オフィスをほぼ唯一の舞台とする低予算まるわかりの映画だが、面白さはウン十億円かけた超大作におさおさ負けていない。 どころか、「面白い映画ない
2012年幻冬舎新書 ゲイである自分にとってAV女優は意識の蚊帳の外の存在。 その名を聞いたことがあるのは、小向美奈子と蒼井そらとANRI(坂口杏里)と小松千春くらい。 島田陽子や飯島愛や元WINKの鈴木早智子をAV女優と言っていいのかどうか・・・・。 むろん、ヘテロ男
● 芸劇の死角? : オーケストラハモン 第48回定期演奏会
日時 2024年4月7日(日)14:00~会場 東京芸術劇場 コンサートホール曲目 G.マーラー: 交響曲第2番「復活」指揮 冨平恭平ソプラノ 中川郁文メゾソプラノ 花房英里子合唱 Chorus HA'MON このオケ、1997年発足ということだが、はじめて聴いた。 これまでの48
1963年松竹86分、カラー 神保町シアター開催中の『映画で辿る――山田太一と木下惠介』特集で鑑賞。 山田太一の脚本を師匠である木下が映画化した。 同じ寮に暮らす4人の男子学生の日常を切り取った青春ドラマ。 川津祐介、松川勉、三上真一郎、山本圭が扮する。 これが
● 本:『カー短編全集2 妖魔の森の家』(ディクスン・カー著)
1947年原著刊行1970年創元推理文庫(宇野利泰・訳) 表題作含む5編から成る。 ポオの短編を読むのははじめて。妖魔の森の家 扉ページの短い解説文で、「全作品を通じての白眉」、「ポオ以降の短編推理小説史上ベストテンに入る」と持ち上げられている。 「どんだけのもん
● 仏教学の落とし穴 本:『ブッダという男――初期仏典を読みとく』(清水俊史著)
2023年ちくま新書 ブックカバーにこう紹介されている。 これまでのブッダ理解を批判的に検証し、初期仏典を丹念に読みとくことでその先駆性を導き出す革新的ブッダ論。 まず、ここでいう「初期仏典」とはなにか? 律蔵と、経蔵の『長部』『中部』『相応部』『増支部』
● 松子夫人の知られざるキャリア 映画:『懐かしのブルース』(佐々木康監督)
1948年松竹75分、白黒 古本屋で見つけたDVD(700円)。 家計を助けるためキャバレー歌手となった元華族の娘・伸子(高峰三枝子)と、肺病で療養中の妻を持つ脇村(上原謙)の報われない愛を描く。 画質も音声も良くないが、高峰三枝子が歌う部分だけは別録りしたのか、音
● 「このミス」1位は当てにならない 本:『飛蝗の農場』(ジェレミー・ドロンフィールド著)
1998年原著刊行2002年東京創元社より邦訳(越前敏弥・訳)2024年新装版 飛蝗(ばった)と読む。 飛蝗を飼育している一人暮らしのキャロルの農場に、ある夜突然あらわれた身元不明の男、スティーヴン。 過去の記憶を喪失しているらしい。 キャロルは、自ら怪我をさせた彼
● 倫子さま、下々を知る 映画:『せかいのおきく』(阪本順治監督)
2023年日本89分、白黒(パートカラー) 黒木華(くろきはる)という女優の芝居をちゃんと観たのは、今やっているNHK大河ドラマ『光る君へ』が初めて。 これがなかなか良い。 黒木が演じているのは、左大臣源雅信の娘・倫子(ともこ)で、藤原道長(柄本佑)の正妻である。
ひさァ~しぶりのアンデパンダン展。 友人の出品作を観るため、そして、3/23(土)に行われた北原恵氏(大阪大学名誉教授・美術史家)の講演『ジェンダーの視点から見た美術(史)』を聴くため。 アンデパンダン(INDEPENDENT)展は、日本美術会が1947年から開催している
収録日時 2008年1月、2月劇場 バイエルン国立歌劇場(ドイツ)キャストノルマ: エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)ポリオーネ: ソラン・トドロヴィチ(テノール)アダルジーザ: ソニア・ガナッシ(メゾソプラノ)オロヴェーゾ: ロベルト・スカンディウィッツィ
● 英国式クリスマス 映画:『サイレント・ナイト』(カミーユ・グリフィン監督)
2021年イギリス90分 キーラ・ナイトレイ主演のブラックコメディSF。 猛毒ガスによる人類破滅が数時間後に迫ったクリスマスイブ。サイモンとネル夫妻の屋敷に仲の良い友人らが集まる。 飲んで騒いで最後の夜を一緒に楽しむために。 猛毒ガスがなぜ発生したかはっきり説
● 本:『「歴史の終わり」の後で』(フランシス・フクヤマ著、マチルデ・ファスティング編)
2021年原著刊行2022年中央公論新社 ロシア大統領選でウラジーミル・プーチンが高い得票率で5選を決めた。 予想していたとおりの結果なので驚きはないものの、民主主義の砦である自由選挙制度がこのように悪用されてしまった事実に、慨嘆せざるをえない。 プーチンは、「
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1952年松竹97分、白黒 原作は井伏鱒二の同名小説。 戦後間もない東京のある町で病院を経営する初老の医師三雲八春。 戦争で一人息子を失った男やもめの彼は、甥を後継者として迎えていた。 今日は待ちに待った休診日。 甥っ子はじめ看護婦らは熱海に遊びに出かけ、三
1946年11月大阪新聞社東京出版局発行2020年冨山房インターナショナル 図書館のドキュメンタリー文学コーナーで、タイトルに惹かれて手にとった。 太平洋戦争中フィリピンに派遣され、地獄の戦場を生き抜き、生還した男の体験談である。 著者名を見て、「あれ? なんとな
1989年東京創元社2018年光文社文庫 やっとこの伝説の奇書を読了した。 長年、読もう読もうと思いながら、なぜか機会がなかった。 死ぬ前に読めてよかった。 いや、死んでからでも遅くなかったのか(笑) 2017年刊行されベストセラーとなり映画化された今村昌弘著『屍
1943年イギリス163分 原題は The Life and Death of Colonel Blimp 『ブリンプ大佐の生と死』 ブリンプ大佐は当時英国で人気を博した漫画の主人公で、「頭の固い保守的な人間」を揶揄する慣用句である。 本作の主人公の名はクライブ・キャンディであり、ブリンプ大佐が登
2019年NHK出版新書 佐々木閑は、おそらく現在最も著名な仏教学者の一人であろう。 『科学するブッダ』(角川文庫)、『仏教は宇宙をどう見たか アビダルマ仏教の科学的世界観』(化学同人社)はじめ、一般向けの刺激的かつ啓発的な本をたくさん書いているし、NHK『100分で
2018年原著刊行2022年草思社 この数年で10代の若者の間で、不安症、うつ病、自殺率が急増している。キャンパス文化が思想的に均質化され、研究者が真理を探究する能力や、学生が幅広い思想家から学ぶ能力が低下している。極端な右寄りもしくは左寄りの思想を持つ過激論者が
収録日時 2003年7月、8月劇場 新国立劇場(東京)キャスト ノルマ: フィオレンツァ・チェドリンス(ソプラノ) ポリオーネ: ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ(テノール) アダルジーザ: ニディア・パラシオス(メゾソプラノ) オロヴェーゾ: ジョルオ・スーリ
2022年日本82分脚本 夏生さえり、竹林亮 日常タイムループSFコメディ――なんて、ジャンルあるのか? 小さな広告代理店オフィスをほぼ唯一の舞台とする低予算まるわかりの映画だが、面白さはウン十億円かけた超大作におさおさ負けていない。 どころか、「面白い映画ない
2012年幻冬舎新書 ゲイである自分にとってAV女優は意識の蚊帳の外の存在。 その名を聞いたことがあるのは、小向美奈子と蒼井そらとANRI(坂口杏里)と小松千春くらい。 島田陽子や飯島愛や元WINKの鈴木早智子をAV女優と言っていいのかどうか・・・・。 むろん、ヘテロ男
日時 2024年4月7日(日)14:00~会場 東京芸術劇場 コンサートホール曲目 G.マーラー: 交響曲第2番「復活」指揮 冨平恭平ソプラノ 中川郁文メゾソプラノ 花房英里子合唱 Chorus HA'MON このオケ、1997年発足ということだが、はじめて聴いた。 これまでの48
1963年松竹86分、カラー 神保町シアター開催中の『映画で辿る――山田太一と木下惠介』特集で鑑賞。 山田太一の脚本を師匠である木下が映画化した。 同じ寮に暮らす4人の男子学生の日常を切り取った青春ドラマ。 川津祐介、松川勉、三上真一郎、山本圭が扮する。 これが
1947年原著刊行1970年創元推理文庫(宇野利泰・訳) 表題作含む5編から成る。 ポオの短編を読むのははじめて。妖魔の森の家 扉ページの短い解説文で、「全作品を通じての白眉」、「ポオ以降の短編推理小説史上ベストテンに入る」と持ち上げられている。 「どんだけのもん
2023年ちくま新書 ブックカバーにこう紹介されている。 これまでのブッダ理解を批判的に検証し、初期仏典を丹念に読みとくことでその先駆性を導き出す革新的ブッダ論。 まず、ここでいう「初期仏典」とはなにか? 律蔵と、経蔵の『長部』『中部』『相応部』『増支部』
1948年松竹75分、白黒 古本屋で見つけたDVD(700円)。 家計を助けるためキャバレー歌手となった元華族の娘・伸子(高峰三枝子)と、肺病で療養中の妻を持つ脇村(上原謙)の報われない愛を描く。 画質も音声も良くないが、高峰三枝子が歌う部分だけは別録りしたのか、音
1998年原著刊行2002年東京創元社より邦訳(越前敏弥・訳)2024年新装版 飛蝗(ばった)と読む。 飛蝗を飼育している一人暮らしのキャロルの農場に、ある夜突然あらわれた身元不明の男、スティーヴン。 過去の記憶を喪失しているらしい。 キャロルは、自ら怪我をさせた彼
2023年日本89分、白黒(パートカラー) 黒木華(くろきはる)という女優の芝居をちゃんと観たのは、今やっているNHK大河ドラマ『光る君へ』が初めて。 これがなかなか良い。 黒木が演じているのは、左大臣源雅信の娘・倫子(ともこ)で、藤原道長(柄本佑)の正妻である。
ひさァ~しぶりのアンデパンダン展。 友人の出品作を観るため、そして、3/23(土)に行われた北原恵氏(大阪大学名誉教授・美術史家)の講演『ジェンダーの視点から見た美術(史)』を聴くため。 アンデパンダン(INDEPENDENT)展は、日本美術会が1947年から開催している
収録日時 2008年1月、2月劇場 バイエルン国立歌劇場(ドイツ)キャストノルマ: エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)ポリオーネ: ソラン・トドロヴィチ(テノール)アダルジーザ: ソニア・ガナッシ(メゾソプラノ)オロヴェーゾ: ロベルト・スカンディウィッツィ
2021年イギリス90分 キーラ・ナイトレイ主演のブラックコメディSF。 猛毒ガスによる人類破滅が数時間後に迫ったクリスマスイブ。サイモンとネル夫妻の屋敷に仲の良い友人らが集まる。 飲んで騒いで最後の夜を一緒に楽しむために。 猛毒ガスがなぜ発生したかはっきり説
2021年原著刊行2022年中央公論新社 ロシア大統領選でウラジーミル・プーチンが高い得票率で5選を決めた。 予想していたとおりの結果なので驚きはないものの、民主主義の砦である自由選挙制度がこのように悪用されてしまった事実に、慨嘆せざるをえない。 プーチンは、「
2021年勉誠出版 本書によれば、日本には聖徳太子が建てたと伝えられているお寺が355あるそうだ。 いくら太子が天才で仏教を篤く信仰していたとしても、50年に満たない生涯で355は無理だろう。 その多くは、寺の開基を太子と結びつけることで寺格を高め、国家の保護を期待
今回も寄居町発行のハイキングガイドを手に歩いた。 東武東上線の男衾(おぶすま)駅を発着点とし、7つの寺を一筆書きでめぐるコース。 ちょっとした巡礼気分が味わえる。 ガイド上では全長11.5kmと表記されていたので、見物&休憩入れて4時間半あれば回れると踏んでい
2019年141分アメリカ、スウェーデン ミッドサマー(夏至)を祝うという習慣は日本では聞かれないが、キリスト教国とくに北欧では一般的らしい。 長くひと際寒い冬のある国にとって、夏の訪れは格別なものなのだろう。 この時期は白夜が続くので、遊ぶのにも祭りをするのに
1994年宝島社 1997年角川文庫 本書を読んでいる間、しきりに思い浮かんだのは、山岸涼子のコミック『日出処の天子』であり、特にそのクライマックス――主人公である厩戸王子とその思い人である蘇我毛人とが決定的に別れることになった池の辺の場面
日時: 2023年4月16日(日)会場: 光が丘IMAホール(練馬区)曲目: L.v.ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調 作品68『田園』A.ドヴォルザーク: チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 (B.191) チェロ: 印田 陽介指揮 : 苫米地 英一 今日は、中野ZEROで同じ時間帯に催され
2020年メキシコ・フランス合作86分原題:Nuevo Orden セレブたちの集うメキシコ上流階級の結婚式。 明るい陽射し降りそそぐ豪邸で、着飾った男女がグラス片手に新郎新婦を祝い、笑いさざめく。 幸福感あふれる光景に文字通り水を差すのは、この家の主婦がひねった蛇口から
1998年角川書店2000年角川ホラー文庫 本書を読み始めてまもなく、自室の本棚から、ひときわ大きく重たい一冊を抜き出した。 スミソニアン協会監修『地球博物学大図鑑』(東京書籍)である。 植物、動物、菌類、微生物など、地球上の生き物5000種以上がフルカラーの写真入
2004年音楽之友社 ショスタコーヴィチ編に続き、マーラー編を手にとった。 ユニークなのは、著者の村井は音楽学者や音楽評論家ではなく、フロイト、ラカン精神分析学と20世紀オーストリア文学を専門とする大学教授であるところ。 神経症を患っていた晩年のマーラーがフロ
2019年アメリカ109分 エミリオ・エステべスと言えば、マーティン・シーンの息子で、チャーリー・シーンの兄である。 チャーリー・シーンは、80~90年代、トム・クルーズと並ぶイケメン人気スターだった。 『地獄の黙示録』ほか名作出演が多い偉大な父親と、暴力事件やHIV
2015年朝日出版社 『新・国防論』の著者が、2012年に福島県立福島高校の2年生18人相手におこなった講義をもとに加筆している。 同じ2015年に刊行された『新・国防論』では、シエラレオネ、東チモール、アフガニスタンなど拘束や死の危険と隣り合わせの現場で「武装解除」の
2023年吉川弘文館 2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公は紫式部(吉高由里子)で、「望月」の権力者・藤原道長(柄本佑)との関係がドラマの主軸となるようである。 式部の主人であった中宮彰子、ライバル関係にあった清少納言や皇后定子、当代最強の陰陽師安倍晴明
2010年原著刊行2013年東京創元社(訳:金原瑞人、樋渡正人) 「カオス・ウォーキンング」シリーズの完結編。 プレンティス総統が率いる男性中心のアスク隊、ミストレス・コイル率いる女性中心のアンサー隊、そして惑星の原住民スパクルの大軍が、ぶつかり合って、ついに戦
日時: 2023年4月1日(土)14:00~会場: ミューザ川崎シンフォニーホール曲目: セルゲイ・プロコフィエフ: バレエ音楽『ロメオとジュリエット』第2組曲ドミトリ・ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番《アンコール》 アレクサンドル・モロソフ: 交響的エピソード「鉄工場」
晴れの休日。 桜を見るチャンスである。 関東平野は終わりかけているので、近場の山に出かけてみた。 このコースは、埼玉県寄居町が発行しているハイキングガイドで知った。 20kmの歩きは、2019年12月の足のかかと骨折以来の最長距離。 これを克服できれば、秩父の両
2005年音楽之友社 交響曲第5番で興味を惹かれ、1番で衝撃を受け、7番で真価を知ったショスタコーヴィチ。 マーラーに次いで、演奏会を追っていく存在になりそうである。 もともと20世紀のソ連の作曲家というくらいしか知らなかった。 それも、名前の終わりに「~ヴィチ」
2022年三五館シンシャ発行、フォレスト出版発売 今回は、57歳までキリンビールにつとめ、その後8年間、東京ディズニーランドでカストーディアルキャスト(清掃員)として働いた男の体験談。 子育ても終わっている。退職金も並より高いだろうし、厚生年金もある。 他の日記
1979年ソ連142分、カラーロシア語 この映画、80年代に都内のあちこちの映画館でリバイバル上映されていた。 米国アカデミー賞の外国語映画賞ほか、数々の国際的な賞をとっている評価の高い映画なのだが、ソルティはついぞ観なかった。 3人の女性を主人公とするソ連映画で
2009年原著刊行2012年東京創元社(訳:金原瑞人、樋渡正人) 『心のナイフ』に続く英国発YA小説『混沌(カオス)の叫び』シリーズの第2部。 原題は THE ASK AND THE ANSWER 生まれ故郷であるプレンティスタウンを、地球からやって来た入植組の少女ヴァイオラとともに逃
2022年岩波書店 この作家の小説は読んだことがないのだが、ツイッターではよく見かける。 その政治的スタンスはソルティとほぼ一緒で、作家の中では信頼の置ける人という印象がある。 死刑についても廃止の立場をとっている。 本書は、平野が2019年に大阪弁護士会主催の
2008年原著刊行2012年東京創元社(訳:金原瑞人、樋渡正人) 映画『カオス・ウォーキング』の原作で、3部作の第1部。 原題の The Knife of Never Letting Go は、「ナイフを決して手放すな」といった意味合いだろう。 故郷の村プレンティスタウンから逃亡した主人公の少年