主に「このタイミングで聴くと最高シリーズ」というK-POP小説を書いています! 人気曲からマイナー曲まで、様々な曲にストーリーがありますので、新たなk-popの楽しみ方を一緒に共有しましょう!
この記事ではK-POPを教材にしてハングル文字を学べます。今回は「激音」「濃音」「複合母音」「パッチム」の学習です。
ハングル文字、基本母音、基本子音の説明です。ハングル文字の読み書きのやり方を紹介しています。
韓国語が日本人にとって簡単な理由を紹介しています。韓国語の勉強を始めようかと悩んでいる人の為に書きました。
(G)-IDLE “LATATA” の楽しみ方は結局ダンスな件。
(G)I-DLE "LATATA" の楽しみ方は結局ダンスだったのでストーリー化。
RED VELVET “BAD BOY” から学ぶ、男の落とし方
REDVELVET "BAD BOY"がセクシーすぎることをストーリーにしました(笑)
BTOB “Remember that春の記憶” から学ぶ、失恋の受け入れ方
またこの季節がきてしまった。 町中に咲いたサクラは至る所をピンク色に染めた。 むしゃくしゃする。 これでは、どこに行っても目に付いてしまうじゃないか。 ピンク色をハートの色だとか、恋の色だとか言い出した奴はいったい誰だ。 きっと胡散臭い心理学者か占い師だろうな。 そんな奴らが目先のロマンチックにとらわれたせいで、世のカップルは好んでピンク色を使いだした。 たしか、女性に1番人気の色はピンクだっていう記事も見たことがある。 そのせいで、町中がピンクだらけだ。 ピンクを見るたびに、グウェンとの別れがよみがえる。 去年の今頃だった。 グウェンと別れたのは… * 「私たち、もう会わないようにしよう」 サクラが舞い落ちるベンチでの出来事だった。 濃いピンク色の上着を着てきたグウェンは俺に会うや否や、そう言ってきた。 「突然なんだよ、冗談だよな?」 「冗談なんかじゃないわ。もうあなたに嫌気がさしたのよ」 「おいおい、納得できないって。理由を説明してくれよ」 「私、もうスパイディーの束縛に耐えられないの!」 「えっ?」 「いつも他の男と会ってるんじゃないかって聞いてくるし、少しでも返事が遅いと鬼のように電話とLINEが来るし、そういうのにもう耐えられないのよ!」 「それは、お前を愛してのことだろ?」 「あんなの愛じゃないわ!」 「ちょ、ちょっと待ってくれよ!行かないでくれ!」 グウェンは、こちらを振り返ることもなく、去ってしまった。 LINEもブロックされ、その他のSNSもすべて見られなくなっていた。 いずれ連絡がくると思い、待っていたら、今日になった。 あれから、もう1年たったってことか… 1年ぶりに、あの時ふられたベンチに行ってみると、そこは何も変わっていなかった。 あの時と同じように、ベンチの上にはサクラの木があり、サクラが舞い落ちていた。 ここだけ時間が止まっているようだった。 あの頃と違うのはグウェンがいないことだけだ… すると突然、音楽が聴こえてきた。 ―春の日の夜の空気を吸って
EXO “unfare” は魅力的な女性のためなら友達すら裏切る件
「スパイディー、そこのカフェで待ってようよ」 「そうだね」 キャンプに行くために準備した道具は車に置いたまま、俺たちはカフェで雄太を待つことにした。 「いらっしゃいませ」 「えーと、バニラミルクティー1つと、スパイディーは?」 グウェンは相変わらず甘ったるそうなものを注文している。 「俺はアメリカンコーヒーで」 「はい。かしこまりましたー。お席までお持ちしますので、待っていてください」 「はい」 窓側で駐車場に停めた車の見える位置を選んだ。 ここなら、雄太が来てもすぐにわかる。 「いやーそれにしても、バーベキューなんて、いつ以来だろうね!」 グウェンは目を輝かせながら、最高の笑顔で見つめてきた。 まだ知り合って3か月ほどだからよく分からないけど、グウェンはそういうの、あんまりしなさそうなタイプだな、と思う。 「そ、そうだな。5年ぶりくらい?」 「うーん、どうだろ?そんなに前かな?」 「お待たせしました。バニラミルクティーとアメリカンコーヒーです」 「あ、ありがとうございます」 バニラミルクティーは想像通りの甘ったるそうな見た目だったが、グウェンは気に入ったようだ。 「うわー、おいしそ!」 こんなに幸せそうなグウェンを見ることができる俺は、本当に幸せだ。 ふと、駐車場を見てみる。 よかった、雄太はまだ来ていない。 この幸せそうなグウェンは俺がひとり占めしたんだ。 「まだバーベキュー前なのに、めっちゃ楽しいね!」 あぁ、もう雄太なんか来なければいいのに。 そんな、天使のような笑顔をされると、なんとも思っていないふりをするのが難しくなるじゃないか。 「そうだな。でも、あんまり期待するなよ。"外で料理して食べること"、くらいに思っといてね(笑)」 「はーい!でもそれでも楽しみだよー!」 この俺をこんなに、ときめかせることができるのは、グウェンだけだよ、ほんと… すると、突然音楽が聴こえてきた。 ―君は不公平だ 自分勝手かな? やめて 君の目、君の鼻、君の口は 何度見てもずっとかわいいんだ 君は不公平だ
INFINITE “Man in Love”は男が恋をしたときのウキウキを増幅させる件。
「せんせ~だれかきたよ~」 1人の園児が可愛らしく僕を迎えてくれた。 その園児はゾウ組と書かれた部屋に入ったかと思ったら、手を引いて1人の先生を連れてきた。 「もう、千春ちゃんなぁに? あっ今日赴任してきた…?」 園児に無理やり連れてこられた先生は、まるでひまわりのような人だった。 「はっはい、スパイディーと言います。よろしくお願いします」 一瞬で、心を奪われた…。 「私はグウェンと言います。ここではグウェン先生と呼んでくださいね(笑)」 「はい…グウェン先生…」 「スパイディー先生、まずは職員室に行きましょう」 そう言って職員室に僕を案内してくれようとしていたのだが、園児たちが集まってきた。 「せんせ~あそぼーよー」 「そーだよー、あそぼー」 「ごめんごめん、でも今はちょっと、、」 子供たちがどんどんグウェン先生のもとに集まってくる。 きっといい先生なんだろうな。 「いいですよ。職員室ですよね?自分で行けますから(笑)子供たちと遊んであげてください(笑)」 保育園の建物に入ろうとすると、小さい靴やカバンがたくさん並べられていて、ほほえましく思う。 部屋には「ゾウぐみ」「キリンぐみ」「ウサギぐみ」と、書かれてある。 その奥に行くと、「せんせいのへや」と書かれた場所があった。 きっとそこが職員室だろう。 入ってみると、白髪で、しわだらけのおばあさんがいた。 「失礼します。赴任してきたスパイディーです」 「あぁ、スパイディー先生!お待ちしておりました。私、ここの園長をしている、坂本と申します」 「坂本園長、よろしくお願いします」 「坂本先生でいいですよ、こちらこそよろしくお願いします。それでですね、まずここでのルールを学んでほしいと思います」 「はい」 「スパイディー先生の教育係をグウェン先生にお願いしているので、彼女になんでも聞いてくださいね」 「はい」 「グウェン先生はですね…」 坂本先生はそう言いながら、写真を探している。 「あぁ、グウェン先生なら、先ほど会いました」 「あっそうでしたか。では、よろしくお願いします」 やさしい微笑みに、どこか懐かしさを感じた。
DAY6 “ノア ノア ノア”を聴くと、悲しい選択を肯定できる件。
何も言わずに、グウェンは俺の前に座った。 ここのカフェも、何度も来た思い出の場所だ。 俺はグウェンの目を見ようとするが、目を合わせてはくれない。 きっとグウェンは俺が今から何を言うのか分かってるんだ。 「何?言わなきゃいけないことって?」 なかなか話し出せない俺を見かねて、グウェンが聞いてきた。 「うん、別れよう…」 言った瞬間、涙がでそうになった。 だめだ、泣いてはいけない。 自分で決めたことなのに、口に出した瞬間、心が苦しくなった。 グウェンは、たぶんそういう話だと気づいていたみたいだ。 顔は無表情のままで、目は合わせてくれなかった。 そして、そっとつぶやいた。 「どうしてなの…?」 「…もう分かってるだろ?俺はお前に何もしてあげられないんだ…」 「私は…スパイディーがそばにいるだけでいいの…」 胸がズキズキ痛む。 グウェンの今にも泣きだしそうな表情が、俺の言葉を詰まらせる。 それでも、ふり絞って、正直に言った。 「お前がアメリカの劇団からオファーを受けている事、聞いたよ…お前が俺と一緒にいたくてそれを断ろうとしていることも」 「えっ…誰から…?」 「お前のお母さんからだ」 「違う!そんなの…」 「違わないよ。演劇で成功することはお前の夢だろ?ずっと一緒にいたんだ、それくらいわかる」 「でもわたしは…」 「俺はお前の夢をつぶしたくはないんだ…お前がアメリカに行かないって言うんなら、俺はお前とは二度と会わない」 心を鬼にして言った。 声が震えてしまう。 涙がこぼれそうになるのを必死に我慢した。 「ねえ、いやだよ…」 「じゃあな…」 グウェンを置いて、カフェを出た。 カフェを出た瞬間に涙が止まらなくなった。 これでいい、これでよかったんだ、こうするしかなかったんだ… 自分に必死に言い聞かせた。 涙があふれて前を見ることができない。 俺は無意識に近所の公園に座っていた。 この公園でもグウェンと過ごしたたくさんの思い出がある。 そういうのが全部思い出されるけど、もう全部、離さなきゃならないんだ… すると突然、音楽が聴こえてきた。 https
G-DRAGON “That XX”は男の虚しさの象徴である件。
G-DRAGON"That XX"を聴いて、彼女へ何もできない自分の情けなさを実感するストーリー。
APRIL “Muah!” を聴くと、小さい女の子すら大胆な行動に出てしまう件。
APRIL"Muah"の可愛さと大胆さに魅せられた小学生の女の子が大胆な行動にでるストーリー。
少女時代"Gee"を聴いたまじめな美大生が、バカになっちゃうストーリー。
BTS “anpanman” を聴くと、男をヒーローに変える件 ※もうクセ過ぎるから読まないで(笑)
BTS "anpanman"を聴いて、仕事にやる気のなかった若者が愛する人のため、ヒーローになるストーリー。
びっくりするくらい人気のないK-POPブロガーが「死ぬこと以外かすり傷」を読んでみて
人気のないK-POPブロガーが「死ぬこと以外かすり傷」を読んだ感想。人気がないからこその着眼点!(笑)
KARA “umbrella” は中学生の甘酸っぱい恋を叶えます ※クセまみれ小説です
KARA "umbrella"が、ヤンキー男子と普通の女子生徒の恋がうまくいくストーリー。※ストーリーはクセまみれ
INFINITE “ネコハジャ” は、真の男らしさを学べます ※紹介方法はクセまみれ
INFINITE "ネコハジャ" を聴いた優男が、彼氏持ちの女性に男らしく告白するストーリー。
BTS “Boy With Luv” から学ぶ、恋した男の純粋な心がかわいい件について ※紹介方法はクセがすごいです
BTS "Boy With Luv"を聴いて、恋した男子が恋愛に悪戦苦闘するストーリーです。
A PINK “LUV” は、失恋した心がもっと傷ついてしまう件 ※クセがすごいです
A PINK "LUV"を聴いて、別れた恋人を鮮明に思い出し、もっと切なくなるストーリーです。
BOL4 “나만,봄”が、恋愛に悩む女性に勇気を与えてくれる件について ※紹介方法はクセまみれです。
BOL4(頬赤い思春期)"BOM"を聴いた女学生が、恋愛を進める勇気をもらうストーリー。
MAMAMOO “gogobebe” を使った、ミステリアスな男性の落とし方
MAMAMOO "gogobebe" を利用して、ナイトクラブのダンサーがミステリアスな男性を魅了するストーリー。
先生に恋する女子高生が「DIA "WOOWA" 」を利用して魅力をアピールするストーリー。
東方神起"something"から「モテ男の考え方」を面白おかしく学ぼう!
MOMOLAND “I’m so hot” の世界観をもっと楽しもう!
momolandのI'm So Hotの世界観をストーリーで表現! より一層momolanndのI'm So Hotが楽しめるようになります!
このタイミングで聴くと最高シリーズ~TWICE “CHEER UP” 編~
「このタイミングで聴くと最高シリーズ~TWICE "touchdown" 編~」の続きです!こんなに超大作になってすみません(笑)。一応これでサナとの恋愛は最後ですので、楽しんでくれたらうれしいです(笑)☟↓ e3%81%93%e3%81%ae%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%9f%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%a7%e8%81%b4%e3%81%8f%e3%81%a8%e6%9c%80%e9%ab%98%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%ba%ef%bd%9etwice-touchdown/ 「ピーーーーー!」 後半戦が始まった。 後半は相手ボールからのスタートだ。 twiceの曲を聴いた後だと見るからに、みんなの動きが違う。 石崎は興奮が冷めきれず、少しオーバーワーク気味だが、その分相手にプレッシャーをかけている。 意外だったのは翼がtwiceファンだったことだ。 みんなでtwiceに釘付けになっている中、翼は後ろの方でしれっと小さい振り付けでダンスを踊っていた。 たまたまサナを手伝うために少し席を外した俺以外は気づいていないだろう。 この試合勝った後で存分にいじってやる。 全国大会の決勝戦にもかかわらずtwiceを見たおかげで、俺の心にも余裕ができている。 「ダヒョンスライディング!」 隙をついて石崎が敵からボールを奪った! そのまま中盤の翼にボールをパス。 3人もの敵が翼に襲いかかった! 「twice ダンス!」 翼はtwiceのダンスを利用したステップで3人の敵を抜き去った! 「雲山!」 そのまま、俺にボールが渡った! 今まで身を潜めていた分、ノーマークの俺は渾身のシュートを打ち込んだ。 「サナ ショット!」 敵のキーパーは一歩も動けず、俺のシュートはネットを揺らした! 「ゴーーーーール!!!」 「後半20分、劇的な同点ゴールです!後半に入って見違えるほど動きが良くなりましたね!いったいどんな秘密があるのでしょうか!!」 得点を決めた途端、みんなが一斉にやってきた。
BLACKPINK “KILL THIS LOVE” の世界観を楽しもう!
「ジェニーさん!さっきの爆撃により第3部隊の80%がやられました!」 「なに!第5部隊に援護を頼め!」 「ジェニーさん!このままじゃ、全滅です!」 何があっても必ず生きて帰らなければならない! 愛する人が待っているんだ! 「くそ!全隊撤退だ!西地区をあけ渡せ!」 * 「ジェニー、お前の指揮した戦いで、我がA国の西地区が敵の配下に落ちた。どう責任をとるつもりだ?」 軍隊長は大きな椅子にふんぞり返りながら私を見ている。 私を女だからといって舐めているのだろうか。 その態度に腹が立つ。 私も言いたいことを言わせてもらう。 「すみませんでした。しかし、送ってくださった兵力がたったあれだけではどうしても…」 「うるさい!」 軍隊長は私が言い終わるよりも先に、怒鳴り上げた。 「言い訳は聞きたくない。お前を上等兵から指導兵に格下げする」 「…はい」 * 「集合だ!」 「はい!!!」 「今日も隠密行動訓練を行う」 「はい!!!」 「ジェニーさん!質問があります!」 1人の訓練生が声を上げた。 「なんだ?」 「なぜ、隠密行動訓練や回復練習ばかりなのでしょうか?戦場にでて、1番必要なのは、射撃能力や、対人技術だと思います!」 私に向って堂々と意見を言っている。 度胸がある訓練生だ。 しかし、そういう奴ほど、戦場で早く死んでしまうのだ。 「我々はどんな時でも勝たねばならない。それがたとえ、兵力が圧倒的に負けていたとしてもだ。その為に必要なのは、射撃能力でも、対人技術でもなく、生き残る力だ。」 「ですが、それでは西地区のように、敵に敗北してしまいます!」 私が西地区の指揮をとったという事を知った上で、こうやって意見しているのだろう。 「確かに、西地区は奪われた。でも何よりも大切なのは、命なんだ。絶対に生きて帰らなければいけない。お前にも、お前の帰りを待つ愛する人がいるだろう?」 「…はい」 「たとえ国の為であれ、命は捨てるな。愛する人のために、必ず生きて帰れ。私はその為の訓練をしている。」 「ジェニーさんには愛する人がいるのでしょうか?」 「うん、いるよ」
このタイミングで聴くと最高シリーズ~TWICE “touchdown”編~
このタイミングで聴くと最高シリーズ~TWICE "turtle"編~の続きです! まだ読んでいない方はこちらから!☟↓ e3%81%93%e3%81%ae%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%9f%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%a7%e8%81%b4%e3%81%8f%e3%81%a8%e6%9c%80%e9%ab%98%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%ba%ef%bd%9etwice%e3%80%80turtle%ef%bc%88/ 「翼、やっぱり相手、ビデオで見たよりずっとでかいな」 相手の背の高さは事前に把握していて、対策も練ってきたが、いざ目の前にすると、さすがの貫禄だった。 「そうだな。でも大丈夫。テクニックなら俺たちの方が上だ」 さすが翼だ。 全国大会決勝戦にもかかわらず、冷静で、堂々としている。 それにつられて、俺もだいぶ冷静になってきた。 ベンチではサナが俺のことを見ているんだ。 絶対に勝たなければ。 「両者、フェアプレ―を心がけて、正々堂々プレーしてください!」 審判の挨拶はいつにもまして、丁寧で、より一層緊張感が高まる。 これから最後の戦いが始まるんだ… 「ピー――――――!」 青空の下、試合開始の笛が鳴り響いた。 前半は俺たちボールからのスタート。 テクニックが売りの俺たちは、パスをつなぎ、相手の体力を消耗させる作戦だ。 相手は高さとパワーが売りのチームで、ボールを取られると、即、失点につながる恐れがあった。 一瞬の油断が命取りになる。 俺たちは順調にパスをつなぎ、相手の体力を消耗させていった。 良い調子だ。 相手は、右に左に動き回り、動きが鈍くなってきている。 その時だった! 今年は入ったばかりの1年生ディフェンダー石崎がパスを失敗し、相手にボールが渡った。 「みんな!急いで戻るんだ!」 俺がオフェンスのポジションから指示を出したが、もう遅かった。 敵の高身長ストライカーがぐんぐんペナルティエリア内まで突き進む。
EVERGLOW “Bon Bon Chocolat”が奏でる暇つぶしストーリー
今日は人通りが多いな。 きっと、すぐ隣の居酒屋が一杯100円セールを行っているからだろう。 「おい、スパイディー じゃねえか!」 突然声をかけられた。 よくみると、中学生の頃仲の良かった友達だった。 ぎりぎり名前も思い出せる。 「お、おぉ、たかしだよな。久しぶり」 「何してんだよ、こんなところで」 たかしはあの居酒屋から出てきた帰りだろう。 かなり酔っているようだ。 「おれ、毎日ここで演奏してんだよ」 「演奏?なんの?」 「ちょうどいい。聴いていってくれ」 横に置いてあったギターを手に取り、いつものように、ギターを演奏しながら歌を歌った。 「いやー、上手いよ!ほんと!」 「そうか!ありがとう!」 「でもさ、大人になれよ」 久しぶりに会った友達によくそんなことが言えるよな、と思う。 「俺、自分のこと大人だと思っているけど」 「いや、そういう意味じゃなくてさ、ちゃんとしたら?ってこと」 ここまでデリカシーのないやつも久々だ。 さすがにムカついてきた。 「お前には関係ないだろ。もう帰ってくれ」 「そうだな。帰るとするか」 俺を存分にバカにして、気分が良くなったのだろう。 ニヤニヤしながら帰っていく様子に、後ろから蹴りを入れたくなる。 そんな想いまで込めて、俺は演奏を続けた。 すると、また1人、俺の演奏を熱心に聴いてくれる人が現れた。 今回は知らない人だ。 俺が最後まで曲を演奏し終わると、「いい歌ですね」と言ってくれた。 たったそれだけですごく気分が良い。 路上ライブをする理由なんてこれだけで充分だ。 「あの、私の芸能事務所と契約しませんか?」 「芸能事務所と契約…ですか?」 とても急な話に頭が追いつかない。 もちろん、ずっとこの日を待っていたが、本当に来るなんて考えてもいなかった。 「はい。ウィエファ・エンターテインという会社です」 「は、はぁ」 会社名を聞いても全然ピンとこない。 「よく分かっていないようですね。仕方ありません。本社は中国にあって、今は韓国にも進出していますが、日本にはありませんから」
すみません。 突然ですが、タイトルのフォーマットを変更しました。 ストーリーの方向性はこのままの予定です! 「すみません、ちょっと通してください」 1人の社員が私の前を通ろうとしていた。 私に対して、かなり堂々とした態度だ。 そんな人、初めてかもしれない。 「あなた、入社して何年目?」 「そろそろ2年目になります!」 「そう。あなた、珍しいわね」 「なにがですか?」 私はこの会社で、厳しさから氷の女王などと呼ばれているらしい。 みんな私の前では、怖じけずき、まともに会話もできない。 「いや、なんでもないわ」 「そうですか」 でもこの社員はふつうに会話している。 なかなか見込みがある。 「ちょっと、この後暇かしら?」 「うーん、そうですね。1時間くらいなら大丈夫ですよ」 この私に時間を交渉するとは、末恐ろしい。 気にいった! 「なら1時間、一緒にランチをしましょう」 「わかりました!」 * 「あなた、一応聞くけど、私が誰だか分かってる?」 「はい!もちろん!社長様です!」 「私が部下達になんて呼ばれているかも?」 「当然!氷の女王ですよね!」 まるで他人の話をするように、堂々と話しをするこの社員に興味が湧いてきた。 「あなた名前は?」 「スパイディー です!」 「スパイディー 、覚えておくわ」 「はい!ありがとうございます!」 私の会社は社員2500人。 覚えておかれることがどれだけすごいことなのか、分かっているのかしら。 * 家に帰り着いても、スパイディー のことが頭から離れなかった。 いままであんな部下は見たことがない。 いや、部下だけじゃなく、先輩の中でも、私の周りにあんな人はいなかった。 本来の気になり出したら止まらない性格が、私を狂わせた。 この感情って、もしや、恋なのではないのか? 生まれてから今まで、私とまともに話せる人はいなかったことで、恋もしたことがない。 とにかく、この感情がなんであれ、スパイディー に会いたい! * 「ねえ」 「しゃ、社長!どうされましたか?」 「スパイディー はここにいる?」
このタイミングで聴くと最高シリーズ~BEAST “SHOCK”編 ~
俺は全力で走った。 足がもげるかと思うほどに、走り続けたが、あのパトカーに追いつくことはできなかった。 「美咲、行かないでくれ…」 * ヴーヴー 突然スマホがなった。 スマホに連絡が入るのは何日ぶりだろうか。 確認してみると、ゆうきからだった。 「おい、久しぶりだよな。たいち大丈夫なのかよ?」 シンプルな文章がゆうきらしい。 すごく懐かしい気持ちになったが、既読をつける気にはならなかった。 スマホを消して、またPCゲームを始めた。 もう何日も、ゲームをし続けている。 風呂にも入らないし、食べ物も最低限。 元々、立派なサラリーマンで、学生時代もまじめな生徒だったおれがニートになったのだから、周りは面白くて仕方ないのだろう。 ここは故郷の田舎だから、噂が広がるのもあっという間だった。 ゆうきだけは本当に心配してくれているのかもしれないが、どんな慰めだろうと、今のおれには通じない。 受けたショックが大きすぎたようだ。 ヴーヴー 「美咲ちゃんのこと、ショックだよな…」 ゆうきは俺の唯一の親友だ。 だからなのか、こういうことに気づいてくれるのはゆうきだけだった。 PCゲームによって強制的に忘れようとしていた美咲のことが、無理やりに思い出された。 「美咲…」 * 今思い返すと、美咲との出会いは平凡だったし、恋人としての付き合い方もいたって平凡だった。 会社の後輩として入ってきた美咲。 どんどん仲良くなっていって、お互いが好意を持っていることも、心で通じ合っていた気がする。 美咲の家まで迎えに行って、一緒に会社に向かう。 学生みたいだけど、そんな毎日が平凡で、幸せだった。 ある日、いつものように美咲を迎えに行くと、そこには沢山の警察官がいた。 「すみません、ここの家の人の知り合いの者です。ここで何があったんですか?」 「お知り合いの方ですか…美咲さんはたった今、殺人容疑で逮捕されました。場合によってはあなたからも事情聴取しないといけませんが、おそらく、今回はその必要もないでしょう。美咲さんは自分から自首してきました。」 なんだって…? 意味がわからなかった。
このタイミングで聴くと最高シリーズ~TWICE “turtle(コブキ)”編~
今作は「このタイミングで聴くと最高シリーズ~TWICE "do it again(タシヘジョ)"編~」の続きです!↓↓↓ e3%81%93%e3%81%ae%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%9f%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%a7%e8%81%b4%e3%81%8f%e3%81%a8%e6%9c%80%e9%ab%98%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%ba%ef%bd%9etwice-do-it-again%e3%82%bf/ 「恋愛の力はすごいな~」 モモ先輩がいきなり私に言ってきた。 「ど、どういう意味です?」 にやけながら、もう分かっているくせに、という表情をしている。 「雲山先輩のことやん。これってやっぱりうちの力やんな?(笑)」 そう言って笑うモモ先輩は、本当にいたずら好きの顔をしている。 これから大事な頼み事はできなさそうだ。 でも、雲山先輩にうちの想いを言ってくれたことは確かに結果オーライなのかもしれない。 「まあ、今回はそうかもしれませんが…」 「そのおかげで、ほら!またゴール決めた!雲山先輩、絶好調やで!」 うちらのサッカー部は県大会、全国大会を順調に勝ち進んでいっていた。 これまで、毎年のように「今年こそは全国大会制覇だ!」と言っていたが、叶ったことは一度もない。 でも、今年は本当にあり得るかもしれない。 キャプテン大空翼と副キャプテン雲山太郎はすでにU-16の日本代表にも選ばれている。 「雲山先輩はサナと付き合って変わったよ」 モモ先輩は全てをさとしているかのようにつぶやいた。 モモ先輩はいわゆるサッカーオタクだ。 小さい頃は自分もプレイヤーとしてサッカーを経験していたらしいし、いまの実家はスポーツ店だそうだ。 そんなモモ先輩から見ても、雲山先輩のプレーは変わったらしい。 うちから見てもそんな気がしている。 以前はゴールに執着する荒っぽいプレーだったが、今は冷静にゴールを狙う、オオカミのようだ。 「きっとサナとの恋愛が雲山先輩を変えたんやで」
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