谷中に住む谷中ハチ助が週末登山と日々の読書、谷根千での日々を中心に、新しいこと、刺激を求めて現代社会を彷徨っています。
知らなかった。9・11後のアメリカの武力行使決断にこんな裏話があったのか。 アメリカのイラク侵攻は記憶に新しいが、テレビゲームの世界のように、機械が文字通り機械的に人を殺す印象しかなく、戦争が生身の人間の殺し合いからかけ離れたところでなされるようになってしまったそら恐ろしい分岐点となってしまった。 9・11の記憶を呼び覚ます材料ともなる本作が、おぼろげだったゲルニカの作品の意味を、そして力を、私のような美術初心者にも、有り余る膨大な資料の中から丹念に、わかりやすく、小説というカタチで優しく紐解いてくれ、まるで一流講師の生の講義を受けるようなライブ感覚を体験できるところに、この作品の大きな価値が…
登頂出来なかった那須岳の帰り、乗り換えの宇都宮駅で降りて腹ごなし。 駅の外のみんみんを覗いたら、夜7時前60人満席というのに暗闇の店外に50人はあろう長い行列。こりゃあかん。確か駅ビルにも餃子店は入っていたはず。引き返してみると、2店あった。 餃子館と宇味家。迷いに迷って宇味家に入る。根拠は特になし。揚餃子も捨てがたいが、スタンダードに焼餃子と水餃子にする。それぞれ5個で360円。王将などのチェーン店と比べれば高いが、街の中華屋さんと思えばふつうだろう。 水餃子はお椀に入っていた。外はモチモチ中はサクサク。焼餃子は外もサクサクというよりザクザクしていて食感を楽しめた。サッパリしたレモンさわーに…
とほほな撤退を余儀なくされた那須岳だが、落胆をすべて帳消しにしてくるくらいいいこともあった。それが温泉だ。 ご存じの方も多かろうが、那須岳は活火山であり、その殺生石などの殺風景な山景色は、火山活動の結果、植物の植生には厳しい環境であることから由来している。したがって、当然周囲は豊富な源泉があるわけだ。 那須岳に向かう街道は100軒はくだらない旅館やホテルが軒を連ねている。今回立ち寄ったのはその名も小鹿の湯。 那須湯本温泉といえば、41から48度まで温度別に別れた浴槽の鹿の湯があまりにも有名。しかし本家鹿の湯は、有名すぎて込みすぎているし、そろそろ他のに行ってみたので立ち寄ったのが小鹿の湯。 こ…
スタート時の小雨は、雹、霙、小雪と、次第に体積を増していく。それにつれて、山道もまた、笹の緑、泥んこの土、雨滑らしの石、木々を覆う雪へ景色を移り変わらせていった。 大混雑の避難小屋でカップ麺とおにぎりで早めの昼食にする。この先、風雪を防ぐ適切な場所がないと思われたからだ。 少し遠回りになるが、那須岳最高峰の三本槍岳を目指すが、小屋を出て15分で急登があり、アイゼンなしの身には攻略が難しいため引き返す。 こうなったら、今夜小屋度三斗小屋への最短ルートを狙うが、道幅が50センチもなく狭い崖、舞う雪が顔を叩くように強くなっていく。 もうだめだ。意を決して避難小屋まで戻り、三斗小屋にキャンセルの連絡を…
冷えてくると温泉が恋しくなる。底冷えする山中においてはましてや。山に登り、温泉宿に泊まる。そんな都合のよい話はなかろうと探していたら、あるのだ。しかも、徒歩でしか行けない山奥に二軒だけポツンと。 今シーズンは来週で店じまいという。これは行くしかない。不幸にしてぎっくり腰にかかったが、歩けぬほどではなし、治癒も近い。 茶臼岳への街道は紅葉真っ盛り。これだけでも十分きた甲斐があるが、山頂は雪が舞い始めているという。油断できない。 今回はルートを決めていない。腰の調子と、山道の状況といつも以上の気分次第。あと天気かな 雨が降ってるが、いざゆかん
昨夜のことだ。ベイファンにはまたとない夜だった。今永が6回1安打8奪三振1失点、甲斐野、山本と続いて、最後は山崎ヤスアキがピシャリ。坂本の3安打復活もあり、メキシコとの首位決戦を制した。 ベイスターズファンで誰が一番好きな選手かと問われれば、今永を挙げる。今季の前半はこのまま沢村賞を取るのではないかというくらい勢いがあった。スピード、変化球のキレ、そして何よりも自らがエースであるという自覚。責任感。そこに惚れ込んでいる。と、サムライジャパングッズ売り場に行くまではそこまで考えてはいなかったけれども、予告先発からして、球場外のグッズ売り場は売り切れ、場内の最後の一枚の今永のレプリカを手にしたとき…
西沢渓谷に下山し、塩山駅へ後10分。放光寺入口で降りて歩くこと10分。川沿いの大きな看板にその名が刻まれていた。 はやぶさ温泉。隼の漢字読みが難しいから、ひらがなにしたという心遣い。 入ってみれば、まさかの源泉かけ流し。シャワーも引用も全てかけ流しと言うから驚いた。 見よ、この自信溢れたディスプレーを! 確かに、はっきりと存在感ある硫黄臭。草津や別府のそれを求めるのは酷だが、首都近郊にこんなに温泉らしい温泉が登山帰りの立ち寄り湯として楽しめるとは。山梨、甲武信侮りがたし。サイト評価4.2は納得の数字。 入り口の飲泉をいただくと懸念した喉がからからになるようなことのない潤い。 カランは10あり、…
良い小屋だった。 定員150名に対し、この日は50人。ちょうど一人に布団一組であったから、本当の定員は50人だろう。前日(11月2日)は100人近かったというから、考えるだに恐ろしい)。小屋自体は伝統的なそれであったが、丸太の重厚感があって、吹き付ける風でスースー寒々する抜け感はなかった。 寝床の様子 デッドスペースにものを干せたりリュックを置けたりと狭いなりにも工夫が凝らされていた。 食事もおかわりこそできなかったが、大盛りも要望することができた夕食のカレーライスはレトルトとは違うにじっくり煮込んだ甘口ではないそれで、大人の人は満足だったろう。ナタデココゼリーまでついてきて、嬉しかった。 朝…
全体的には地味だが、じわじわ足にくる、ボクシングでいうとボディブローというやつだろうか。激しい岩登りなどはなかったが(ひやっとするロープつたいの沢渡が1つあったが)2日で10時間もあるけば、そりゃこたえるし、なかなか味わい深い道程だった。 特筆すべきは紅葉。季節としてのタイミングが良かった。標高1,000〜2,000mにかけては今がまさに盛り。どれも甲乙つけがたかったが、また来たいと思ったのは日本三峠(誰がいったい命名?)の一つ、雁坂峠からの眺めを上げたい。紅葉のグラデーションに立体感があり、金峰山がそれを従えるように見出だしている。西沢渓谷からでも4時間はかかるが、機会があればまた訪れたい。…
台風、雨、また雨。何度この山行を先送りしたことだろう。春、夏、そして秋、5度、6度?山小屋にも同じだけキャンセルの連絡をした。最終的に決断したのは昨日。嫌味も言われず快く受け入れてくれた甲武信小屋の方に感謝したい。 甲武信ヶ岳の標高は2,475m。紅葉のピークは過ぎ、下手したら降雪のおそれもある。しかし、ルート途中標高1,500mあたりの色づきは今が真っ盛り。愉しみだ。山頂は氷点下だが、滑り込みセーフでいざ晩秋の甲武信へ。 塩山駅からバスに揺られ、柿のなる農家、葡萄畑を脇に、信玄ゆかりの恵林寺を抜け、登山の起点西沢渓谷へ到着する。 山行の様子は追って。では、また。
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