2020年2月
マックで子供たちがラジコンを走らせて遊んでいる。 時には、キャッチボールをして遊んでいる者まで見かける。 だがここにはそれを咎める者はいない。 自分も昔は子供だったのだ、という当たり前の事実を、ここの人々は認識しているのだろう。 食事中にボールが飛んで
ようやく雪も止み、数日ぶりに太陽が顔を覗かせる。 もともとずっと籠城していることに不向きな私は、ここを先途と外へ繰り出し、未だ融けぬ雪上を滑走する。 踏み固められた雪が凍ってめちゃくちゃ滑る。 まるでスケートリンクだ。 雪の積もった浜辺というのも良い。
石鹸水に浸けおきしたまま3日間忘れて放置していた洗濯物から激烈な悪臭がしている。 まるでこの世のありとあらゆる災いと苦痛を詰めこんだが如き闇の臭い―― 嗅いだ瞬間、私の意識は死へと誘(いざな)われる。 石鹸水に漬けておいたはずの洗濯物が、いったい何をどう
最近ずっと雪が続いており、外出を控えている。 公園で筋トレマシーンを見つけ、「自転車漕いでないんだから、せめて筋トレしよう!」と固く決意した直後のコレである。 これは私の筋力を低下させ、私の自転車旅継続能力を奪うという何らかのインテリジェンスによる陰謀
現在泊まっている安宿は割とよく停電する。 この建物だけなのか、周囲一帯なのかはよくわからない。 停電してもすぐに復旧するということはなく、電気が戻るまでに何時間もかかったりする。 ……ので、日本にいた頃に比べると不便だな、という感は否めない。 日本
※画像はイメージです ジョージア沈没生活中に何をしているのかというと、本を読んだり小説を書いたりしているといった話は前の記事で書いた。 小説を本格的に書き始めたのは5年前くらい。 特にプロ作家を目指しているというわけではなく、書きたい時に書きたいものを書
夜――それは人も獣も闇に呑まれ、本来の攻撃性、残忍さを剥き出しにする時間。 私は今、夜のバトゥミの街を歩いている。 それも午前0時を過ぎた夜の中の夜――ミッドナイトだ。 人の数は少なく、外灯に照らされた主要道路のすぐ脇には何が潜んでいるかわからぬ深淵の闇
※画像はイメージです。 現在泊まっている安宿は4人部屋なのだが、昼間ずっと寝ていてどこに行く気配もない謎の宿泊者がひとりいる。 一体いつ起きているのか…… 飯とかどうしているんだろう。 まさか……闇の使徒か!? そして宿に来てから数日後、深夜の2時過ぎ―
マックで飯を食っていたら、同宿中のジョージア人にばったり出会う。 しばらく「どこから来たんだ」「どこへ行くんだ」などと当たり障りのない会話をしていたのだが。「これから、私のしている活動についてお話しします」 ……と、唐突に切り出され、身構える私。 警戒
連日バス移動した疲れがたまっていたのか、10時間以上も爆睡しており、起きた時刻はすでに午前10時前。 だがしかし――昨日濡れた靴がまだ乾いてないと知るや、チェックアウトしようという意欲が急速に削がれていく。 この濡れた靴に足を突っ込まなければならぬ苦痛から
ジョージアに入国して早々、自転車のバッグ全部バラしてX線検査器にぶっこまれる。 荷物チェックが今までで一番厳重だった気がする。 ウィスパーライトの燃料ボトルみつかるかな、とハラハラしたけど特に何も言われなかった。 厳重なんだかザルなんだか。 さあいざバト
トラブゾンに着いたのは朝の7時過ぎ。 まだ真っ暗。 荷物を下ろし、パッキング完了。 自転車に貼りつけられた荷物用のタグシールがべりべりばりと…… 家のあちこちにビックリマンシールを貼りつけていた幼少期の私を叱りつけた親の気持ちが今、理解できた。 トラブゾ
チャナッカレからバスで輪行し、朝の7時にアンカラに到着。 日の出は8時過ぎなので、まだ真っ暗。 あまりよく眠れなかったので眠いし、慣れないバス移動は疲れる。 ……しかしまだ前半戦が終わったにすぎない。 ここからまた1000kmほども離れたトラブゾンというトルコ
2020年2月
「ブログリーダー」を活用して、風越えの輪人さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。