マックで子供たちがラジコンを走らせて遊んでいる。 時には、キャッチボールをして遊んでいる者まで見かける。 だがここにはそれを咎める者はいない。 自分も昔は子供だったのだ、という当たり前の事実を、ここの人々は認識しているのだろう。 食事中にボールが飛んで
ようやく雪も止み、数日ぶりに太陽が顔を覗かせる。 もともとずっと籠城していることに不向きな私は、ここを先途と外へ繰り出し、未だ融けぬ雪上を滑走する。 踏み固められた雪が凍ってめちゃくちゃ滑る。 まるでスケートリンクだ。 雪の積もった浜辺というのも良い。
石鹸水に浸けおきしたまま3日間忘れて放置していた洗濯物から激烈な悪臭がしている。 まるでこの世のありとあらゆる災いと苦痛を詰めこんだが如き闇の臭い―― 嗅いだ瞬間、私の意識は死へと誘(いざな)われる。 石鹸水に漬けておいたはずの洗濯物が、いったい何をどう
最近ずっと雪が続いており、外出を控えている。 公園で筋トレマシーンを見つけ、「自転車漕いでないんだから、せめて筋トレしよう!」と固く決意した直後のコレである。 これは私の筋力を低下させ、私の自転車旅継続能力を奪うという何らかのインテリジェンスによる陰謀
現在泊まっている安宿は割とよく停電する。 この建物だけなのか、周囲一帯なのかはよくわからない。 停電してもすぐに復旧するということはなく、電気が戻るまでに何時間もかかったりする。 ……ので、日本にいた頃に比べると不便だな、という感は否めない。 日本
※画像はイメージです ジョージア沈没生活中に何をしているのかというと、本を読んだり小説を書いたりしているといった話は前の記事で書いた。 小説を本格的に書き始めたのは5年前くらい。 特にプロ作家を目指しているというわけではなく、書きたい時に書きたいものを書
夜――それは人も獣も闇に呑まれ、本来の攻撃性、残忍さを剥き出しにする時間。 私は今、夜のバトゥミの街を歩いている。 それも午前0時を過ぎた夜の中の夜――ミッドナイトだ。 人の数は少なく、外灯に照らされた主要道路のすぐ脇には何が潜んでいるかわからぬ深淵の闇
※画像はイメージです。 現在泊まっている安宿は4人部屋なのだが、昼間ずっと寝ていてどこに行く気配もない謎の宿泊者がひとりいる。 一体いつ起きているのか…… 飯とかどうしているんだろう。 まさか……闇の使徒か!? そして宿に来てから数日後、深夜の2時過ぎ―
マックで飯を食っていたら、同宿中のジョージア人にばったり出会う。 しばらく「どこから来たんだ」「どこへ行くんだ」などと当たり障りのない会話をしていたのだが。「これから、私のしている活動についてお話しします」 ……と、唐突に切り出され、身構える私。 警戒
連日バス移動した疲れがたまっていたのか、10時間以上も爆睡しており、起きた時刻はすでに午前10時前。 だがしかし――昨日濡れた靴がまだ乾いてないと知るや、チェックアウトしようという意欲が急速に削がれていく。 この濡れた靴に足を突っ込まなければならぬ苦痛から
ジョージアに入国して早々、自転車のバッグ全部バラしてX線検査器にぶっこまれる。 荷物チェックが今までで一番厳重だった気がする。 ウィスパーライトの燃料ボトルみつかるかな、とハラハラしたけど特に何も言われなかった。 厳重なんだかザルなんだか。 さあいざバト
トラブゾンに着いたのは朝の7時過ぎ。 まだ真っ暗。 荷物を下ろし、パッキング完了。 自転車に貼りつけられた荷物用のタグシールがべりべりばりと…… 家のあちこちにビックリマンシールを貼りつけていた幼少期の私を叱りつけた親の気持ちが今、理解できた。 トラブゾ
チャナッカレからバスで輪行し、朝の7時にアンカラに到着。 日の出は8時過ぎなので、まだ真っ暗。 あまりよく眠れなかったので眠いし、慣れないバス移動は疲れる。 ……しかしまだ前半戦が終わったにすぎない。 ここからまた1000kmほども離れたトラブゾンというトルコ
今日はアンカラまでバスワープというめんどくさいイベントがある。 それも2連続で。 とはいえ、バスの出発時刻は21時とかなので、まるまる半日時間がある。 宿はチェックアウトぎりぎりの時刻に退出し、しかし交渉の末荷物と自転車だけは置かせてもらうことに成功。 バ
チャナッカレの宿が30リラ(550円くらい)と安く、ついつい連泊。 さすがに滞在日数が少なくなってきたのでバスの予約くらいしとこうとネットで手続きしてたら謎のエラー出て失敗。 しかし後々でまったく同じ名前の別の町行きを選択していたことが判明。 結果無駄金使わ
48時間経っても風向きが変わらないだと――!? 確信した。 これは偶然などではない、必然だ。 何らかの知性が、意図的に風を使い、私の進行を阻んでいる以外に考えられない。 だが私も「風越え」を標榜する身。 これしきのことでへこたれていては自転車乗りとしての
相変わらず続く向かい風の中を突き進む。 昨日進行方向が変わった時にはあっさり風向き変わったくせに、なぜに24時間一定方向に吹き続けるのか。 悪意しか感じねえ。 とはいえ、残り15kmとかそのくらいだったのであっさり次の目的地であるトロヤ遺跡に到着。 これがト
やたらと風が強くてテントがバタバタと揺さぶられ、熟睡してできんかった16(日)の夜。 波の音は規則的だから眠れるんだけれど、風の音って不規則だから寝つきにくい。 突風がテントを急に揺さぶる度に起こされていた。 おまけに縫いつけたチャックちぎれかけてるし。
昨日は夜の海辺で予期せぬエンカウントが発生し、結局テント張って寝たのは深夜1時半とかだったので、朝の10時近くまで爆睡していた。 テントの外へ出てみると、遠くでおっちゃんが釣りをしていた。 もしかして昨日の連中も釣りしに来てたのだろうか。 今日はアソスの遺
夕方、日没より少し早めに浜辺にチェックイン。 日が暮れるまでのんびり本を読んで過ごしていたのだが…… 問題は完全に暗くなり、テントを設営しようと思ったその時だった。 少し離れた海辺に、複数の灯り。 ただちに設営を中断し、近くの茂みに身を潜める。 夜の海
犬の咆哮で眼が醒める朝。 何事かと外に這い出てると…… 迫りくる複数の犬。 野犬なのか、どっかの飼い犬が森まで侵入したのか、森が誰かの私有地だったのかはわからないが、とにかく吠える吠える。 以前もこういうことがあって野宿する際には下見をして犬がいないか
ヒモ靴という代物は、面倒くさい。 自転車を漕ぐにおいて、靴が足にフィットするかどうかは重要ではない。 漕ごうと思えばサンダルだって漕げる。 嗚呼……なぜに私はサイクリストであるにもかかわらずヒモ靴を買うなどという愚行を犯してしまったのか。 こんなものク
今日こそベルガマ出発。 しかしいざ出発する際に延泊分の料金を払いたかったのだが、誰もおらず。 お祈りにでも行ったのかな、と思い、電子書籍を読みながら待機していると…… 出たな、デス・プレデターよ。「ここは俺の縄張りだ!」と言わんばかりに私が座ろうとした
昨日行きそびれたアスクレピオンだけよってベルガマの町を後にする予定だったのに、予想外の雨で私のテンションは地に落ちる。 数日前に見た天気予報じゃ雨の予定全然なかったので、まさに寝耳に水。 結局昼過ぎになっても止む気配がなかったので、本読んだり宿に住んで
ぱん、ぱん、と、夜空に響く乾いた音。 心の臓の鼓動が加速する。 それはうるさいバイクの音とともに近づいてきた。 道路から100mくらい離れた森の中にいたのでよもや見つかることはあるまい……と、高をくくってはいたが、案の定見つかることはなく、銃声は明後日の方
久しぶりの野宿は何だか新鮮だった。 野グソする時なんて謎の解放感に浸る始末。 10カ月にも及ぶ自転車旅のおかげで半分くらい野生化しつつあるのかもしれない。 ドミトリーで4人分のチャーハン作った時にだいぶガソリンを使ってしまったので、道中のガソスタでガソリン
出発の日。 コンヤの町からペアランしてきた沖野くんとはルートが異なるため、ここでお別れ。 彼はイズミールの西にあるチェスメという港から国際フェリーでギリシャへ向かうそうだ。 ひと足先に出発するのを見送る。 楽しかった、色々ありがとう。 良い旅を。 私は
トルコに入って以降月末に行なっていた決算作業をサボってたことを思い出し、急遽ネット銀行の口座の残高をチェックしたら残り50万を切っていた。 予想よりはるかに金を使っていた現状に、青天の霹靂とばかりに頭を抱える。 いつだ……いつ私がこんなに金を使ったという
以前使用していたダイヤル式のワイヤーロック(1.8m)を紛失してしまったため、トルコのデニズリで急遽購入したもの。 お値段60リラ(1100円くらい)と安い。 1.2メートルあるので、まあ大抵のシチュで使えるし、ワイヤーロックより防御力は高い。 本当は鍵が必要ないダ
年末サボってた断捨離を今日こそ実行。 !!??!??!!!?? 出てきたゴミが空前絶後の量で戦慄する私。 特に食料バッグなんか底に眠ってた食い物が軒並みカビておりまるでこの世の苦痛と災いをつめこんだかのごとき地獄絵図。 どうやら私は禁断のパンドラの箱を
水没した一眼の標準と望遠レンズをテストしてみたのだけれど、オートフォーカス機能が完全に死んでたので残念ながら廃棄。 トルコのイズミールは300万人が住まう大都会なので、カメラ屋もいくつか発見。 以前使っていたのと同じものと思われるニコン純正の標準レンズ(
イランのナンバー2が米軍の空爆によって殺害されたと聞いて戦慄している。 トルコのツイッターでは「Iran」とか「WWⅢ(第三次世界大戦)」がトレンド入りしており、まさに青天の霹靂。 イランは今年の3月か4月くらいに訪れる予定だったのだが、首都のテヘランで大規模デ
今日はドミトリーで宿泊してる人々でそれぞれ日頃料理して食っているものを出しあおうという話になったので、チャーハンを作った。 ドミトリーのキッチンにあるガスコンロの火力が弱かったので、寒空の下、中庭でウィスパーライトを使って調理。 以前ドミトリーで挑戦
遅れましたが新年明けましておめでとうございます。 現在ブログの更新に10日ほどのラグがあるため、この記事を元旦に挟もうかとも思ったんですが、日付管理がややこしいことになりそうだったのでやめときました。 去年は2月末からずっと北米、ヨーロッパ、トルコまでチ
大晦日だったため、自転車の分解清掃を実施。 旅が始まって以来ちょっと泥を落とすとかそのくらいのことはしていたんだけれど、分解して掃除というのはしたことがなかった。 同宿中の沖野君が日を跨いで愛車を掃除しているのを見ていて、何だかすごく愛着を持っている
先日自転車ショップでチェーンリングの交換に失敗したため、二軒めのSUNDU BISIKLETという自転車ショップへと赴く。 グーグルマップ上の写真でSHIMANOの看板があったし、店の規模もなかなか広いので、もしかしたら替えのチェーンリングないしクランクセットが置いてあるか
滞在中のドミトリー「Lotus Garden Hostel」ではキッチンが使える。 ……のだが、いかんせんコンロの火力が弱く、その上宿泊者が殺到するため、火の奪いあいである。 今日は人生初のカルボナーラに挑戦しようと思い、実践。 卵の黄身だけを抽出するらしいのだが、そ
昨日は予期せぬ地元民とのエンカウントこそあったが、特に何事もなく今年最後の野宿を無事完遂することができた。 イズミールに到達。 人口300万人弱とイスタンブール、アンカラに次ぐ人の多さ。 道は自転車乗りにとっては大変走りにくい。 路上駐車が多いし、車と車の
天候にも恵まれた本日はエフェソスの遺跡巡り。 入場時に130リラもするチケットを見せられ「ファッ!?」と変な声をあげてしまったのだが、これはどうやら昨日行った博物館などとセットのフリーパスであると判明。 エフェソスの遺跡に入るには72リラ(1400円くらい)。
雲行きが優れなかったが、雨ではなかったので出発断行。 こういうの見ると抜きたくなる。 早くも雲行きが怪しくなってくる。 とうとう雨降ってきた。 道中小腹がすいたので昼飯でも食おうと飯屋に立ち寄ったのだが、少なめの肉とパンで30リラと少々お高かったので、軽
朝のうちは雨が残っていたのだが、朝食後には止んでおり、出発を断行。 走り始めて少し経った頃には何だか晴れてきた。 トラックか何かに撥ねられたのか、犬か何かのばらばら死体というか肉片が路肩の至るところに撒き散らされており、交通量も多く回避不能だったので、
今日は雨により宿で1日停滞。 食堂で朝食をとっていたら、テレビでイズミールが何か雨やばくて洪水みたくなってて戦慄した。 もう眼と鼻の先なんだけれど、あと数日早く到達していたらと思うと…… ((((;゚Д゚)))) 雨なのでどこにも行く気になれず、ベッドでゴロゴロし
今日の目的地は85km離れたナジッリという町。 明日から雨ががっつり降ると何日も前から天気予報をしつこくチェックしていたので、町の宿に籠城する作戦。 85kmといっても下り基調なので楽々。 楽すぎてちょっと物足りないくらい。 他の日に自分が越えた峠をひとつくら
朝眼を醒ましたら扉をノックする音。 朝食でもできたのかなと扉を開けてみると、宿のおっちゃんが私のスペア財布を持っていて「お前のか?」と訊いてきた。 私は財布をふたつ持っていて、スペアの方はバックパックの奥底にいつも突っこんでいるのだけれど、昨日バックパ
犬どもの吠え声に起こされる朝。 うるさくて眠れんかった。 ペットボトルの水が完全に凍っている。 やけんが なかまに なりたそうに こちらをみつめている! そしてアイフルチワワのごとき視線を向けながら、別れを惜しむようについてくる。 いつしか野犬はいな
連日走って疲労が溜まっていたので、宿で1日休んでから再出発。 いい天気。 昼飯。1本5リラ。2本購入。 道中見かけた毒々しい色の木。 防腐剤でも塗っているのだろうか。 岩壁に何か人工物のようなものが見られる。 遺跡か何かだろうか。 100km近く走ってサルダ湖
夜中冷えたのか、テントに霜がばりばりにはりついていた。 こういうのは融けてびちょびちょになる前に振り落とす。 以前動画でロシア式の衣服の乾かし方というのを見て、面白そうだったので真似てみる。 ロシアでも特に寒いシベリア地方では、濡れた服を外にかけておく
昨日のことがあってか、何度か夜中に目が覚めた。 物音に敏感になっているのかもしれない。 霜でテントがびちょびちょ。 しかし天気は良い。 サイクリング日和。 山に向かって伸びる見るからに傾斜のえぐそうな道路。 昨日さんざん高トルク強制ギアにしごかれたせい
昨晩起きたことが起きたことだったため、思うように眠れなかった。 あの灯りを持った人々が警官ではなく殺人犯だったら、と思うと、今でも怖気が走る。 ここまで死を感じたのは、三十数年生きてきて初めてかもしれない。 死に直面して、私は初めて生きる喜びを知った。
夜の1時半ごろ、一緒にベイシェヒル郊外の森の中でキャンプしていた沖野さんが、突然私を起こす。 何とすぐ近くで銃声がしたらしい。 しかも6発も。 そして近くには車の灯りと、人の話し声。 銃をぶっ放した殺人犯が、共犯者とともに証拠の隠滅を図っているのでは?
猪の唸り声のような音が夜中に聴こえていたのだが、どうやら車が道の凸凹を踏む音だと気づき、一安心。 今日の目的地は70km西に離れたベイシェヒルという町。 のっけから登り。 例のごとく高トルク強制ギアで登るのはしんどい…… 一応フロントのインナーギアは使える
3泊したコンヤの町を出発。 昨日からネットが使えないTurk Telecomは結局復活せず。 電波難民ふたたび、である。 ギョレメで払った75リラを返してほしい。 まあカナダからヨーロッパまで約5カ月間もSIMなしでやってきたので、なくてもまあちょっと不便になるだけで絶望
今日は雨宿でコンヤに一泊。 まあどのみち自転車ショップに預けた自転車を取りに行かねばならないので動けないんだけれど。 雨が止み、徒歩で3km離れたショップまで向かう。 自転車が直っていたのはいいんだけれど、メカニックがなぜか「ブレーキの前後を逆に取りつけて
もはや満身創痍の後輪を交換するべく自転車ショップへと赴く。 Özceylan Bisiklet という店で、シマノ系のパーツをたくさんとりそろえており、ここを先途と後輪およびリアディレイラーやブレーキなど調子の悪くなっていたパーツをまるまる交換することに。 何だかんだで
今日も次の町を目指してひた走る。 道路脇に車の速度計があって時速100kmとか120kmとかみんな滅法飛ばしてるんだけど、アメリカとかヨーロッパとかみんな飛ばし屋ばかりだったからあまり速く感じない。 慣れって怖いね。 おや。地下ダンジョンへの入口かな。 中は蝙蝠
後輪の振れがひどくてブレーキが引っかかる。 スポークが1本足りないので小一時間振れ取りしてたけど直んない。 ブレーキを外して進むしかないか。 何か飛び出してきたらジャンプして避けるしかない。 人間は死にかけると体にかかっているリミッターが外れるという。
今日は霧が濃いのでテールライト始動。 水たまりは凍っていたが、路面は乾いていて走れそう。 3週間近くカッパドキアに滞在していたせいか自転車の漕ぎ方すっかり忘れてた。 脚だけじゃなくて全身使って漕がないと足ばかり疲れるしペース上がらない。 アクサライの町で
曇ってたせいか気球の高度が低くて間近で見れた。 曇りの日は朝焼け見れないから奇岩群を見るために低空飛行するっぽい。 これはこれで楽しそう。 ぶつかりあう気球。 いつのまにか我がテントと自転車の前にカメラ小僧。 貴様が撮影するのを私は撮影する! テントの
雪のカッパドキア+気球を見たいがために極寒の雪原で待ち伏せしていたのだが、悪天候のため気球飛ばず。 でかいワンコをひたすらもふもふするだけの朝だった。 帰り際に路面状況を見てみたところ、走るのに特に支障はなさそうな感じだったので、出発を決意。 結局2週間
朝起きて外を見たら一面雪景色。 雪に彩られたギョレメの風景はまるでアニメやゲームに出てくる町のようで、私のテンションは少年のごとく跳ねあがる。 わあい。雪だ雪だ。 昼過ぎには雪が止み、雪のカッパドキアサイクリング。 スパイクタイヤはおろかブロックタイヤ
昨日は待ちに待った気球ツアーで年甲斐もなくはしゃいだせいか疲労感がえげつない。 風邪をひいてしまった疑惑。 寝不足に疲労に気温の急激な変化と悪条件が揃いすぎている。 年寄りは年寄りらしく分を弁えるべきだったというのか…… しかし調理用のガソリンが底を尽
待ちに待った気球ツアーが本日実施される。 とはいえ、今まで8時とか9時とかに起きていたのが、待ちに待ったバルーンツアーだからといっていきなり6時に起きられるようになるはずない。 案の定寝不足で挑むことになる。 6:15分ごろ。 外はまだ真っ暗だ。 宿の受付で待
今日も相変わらず気球は飛ばず。 天気が悪いのかといえばそんなことはなく、むしろ多少曇ってようが飛ぶ時は飛ぶという。 問題は風で、たとえ快晴であっても風があると気球は流されて変なところへ飛んでいってしまうので、風が多少でも吹いているとあっさりキャンセルに
あと1カ月で今年が終わるという事実。 正直あまり実感が湧かない。 実は旅に出てから2カ月でした、なんて言われたら信じてしまいそうなくらいには光陰矢の如しである。 旅を始めたのが2月の下旬だったから、1年の多くを海外で過ごしたことになる。 10年前は自転車で世
日本のアマゾンで購入したもの。 野宿する自転車旅人には必須。 主に野グソする時に使用する。 野グソの際はブツをきちんと埋葬するのがマナーです。
海外自転車旅行勢の間では定番のウレタンマット。 日本でエアマットを使っていた身としては断熱性やクッション性は一段劣るような気がしないでもないが、パンクする心配がなく、わざわざ空気を入れたり抜いたりする手間がかからないのは素晴らしい。 ただしちょっと高
iPhone 8の充電不具合に対応するため、トルコの首都アンカラで急遽購入。 箱を捨ててしまったのでメーカー、型番共に不明。 値段は100リラ(1900円)くらいだった気がする。 充電は問題なく行えるのだが、通常の充電に比べて電力ロスが多く、モバイルバッテリーの減り
実は昨日の夕方、自転車で世界一周中のサイクリストの沖野さんとドミトリーで合流した。 私はアメリカから東回り、彼は逆に中国から西回りで世界を回っており、「世界のどこかで会おう」と言ってはいたものの、この広大な世界には無数の国、地域、道路があるのでまったく
昨日の話の続き。 ここのところホステルに引きこもって電子書籍を読んでいたり、岩山によじ登って景色を眺めながら何もせずぼーっとしていることが多いため、ブログのネタがない。 故にこれまでのような日記形式ではなく、1つのネタにつき1記事という形式にすることで毎
私が現在宿泊しているホステル「Whisper Cave House」にはアリという名の男が3人いる。 トルコ人男性のメジャーな名前なのか、しかしみんなアリじゃどうやって呼んだらいいのかと訊いてみたら、それぞれファースト・アリ、ハンサム・アリ、オールド・アリと呼んで判別して
カッパドキアの観光地はほぼ回り尽くし、カッパドキアサイクリングも面白そうな場所はあらかた走ってしまったため、今は洞窟ホステルの中でのんびりくつろぎながら電子書籍を読んだりしている日々。 ギョレメは初めは3〜4日程度の滞在の予定だったのだが、実は現在私と同
昨日一緒に地下都市でインディジョーンズした中国人友のファンは、今日バスでカイセリの空港へ向かう。 バスの出発まで少し時間があるため、景色のよい場所まで歩き、そこで翻訳機ごしではあるが、小一時間濃い会話を交わした。 中国での暮らしや彼の家族のこと、仕事の
今日はドミトリーで意気投合した中国人友のファンに誘われ、バイクを借りてカッパドキアを散策することにした。 レンタルバイクは120ccのスクーターで、6時間100リラ(1800円)。 以前8時間80リラで借りたというネット情報を知っていたので価格交渉したり他のレンタルサ
最近写真撮影にスマホではなくコンデジを使用している。 一眼レフは取り出すのが大変、スマホだと光学ズームが効かないし、補正がどぎつい。 自転車旅においてカメラに求められるのは片手でポケットからさっと出せて撮影してしまえる手軽さ。 スマホだと落として壊した
昨日チェックインしたホステルはなぜか臨時休業のため1泊しただけで追い出されるという謎の展開に。 すぐ近くに安いホステルはないか聞いてみたところ、同額のホステルを発見したため、そちらへチェックイン。 バックパッカーなら色々泊まり歩いてブログに宿のレビューを
ホテルのレストランで朝食をとっていたら給仕の女の子がイラン人と訊いて、せっかくだからイランについて訊ねてみたのだが…… 何と今イランはアフガニスタンと戦争中らしい。 おまけにテヘランでは石油価格の突発的な上昇のため市民が大規模なデモを起こしており、鎮圧
夜中に何やら動物の気配がしたため、起きて外の様子を見てみたらすでにいなくなっていた。 付近に住み着く野犬か何かが通りすぎたのかもしれない。 一応不測の事態に備えて犬叩き棒をテントの中に入れて寝ているのだが、何事もないに越したことはない。 私は愛と平和を
薬でラリったようなツラした犬ども(たぶん狂犬病末期)にアホほど追われるという不吉な夢を見た……現実にならぬことを願う。 町を出る前にちょいと買い出しへ行くのだが、大きなスーパーだとお酒を見かけない。 やはりイスラム教の国だけあってあまり堂々と販売できな
やたらと霧が濃い朝。 吐く息がやたら白くて煙草ふかしてるみたいになってて本格的な冬の到来を実感する。 とはいえ、まだペットボトル内の水が凍るような寒さというわけでもない。 パトカー……かと思ったらダミー。 40km近く走り、アクサライの街に到着。 近くにマ
天気予報では晴れの予定だったのにポツポツとテントをたたく雨音。 さすがにトゥズ湖滞在4日めなので雨だろうが何だろうが出発しなければならない。 水の残りが少ないため水汲み強制労働が待っている。 さらば、泥地獄と絶景。 食糧の残りが少なかったので道中立ち寄
昨日の夕焼けはガスってて今ひとつだったため、今日1日塩湖で粘ることに。 どうせなら美しい夕焼けの鏡張りをこの眼に焼きつけたい。 誰も来ない大平原で昼寝しながら待つ。 まあのんびり行きましょうや。 靴にこびりついた泥が固まって鉛のように重い。 きれいな夕
毎朝私を叩き起こす大音量の得体の知れないおっさんの歌声。 変わった時報だな、と、思って調べてみたらアザーンというイスラム教の礼拝の呼びかけだと最近知った。 遠くで何だか爆発音みたいな音が響き渡り、キノコ雲あがってる…… ふたたび見えてくるトゥズ湖。 ま
iPhoneの有線充電がうまくいかなくなってからワイヤレス充電器を買い、無事充電できるようになったはいいが、モバイルバッテリーの減りがかなり早くなった気がする。 アンカラの街を出てからまだ4日だというのに、全部で6万mAhあったモバイルバッテリーのうち早くも5万mAh
昨日のパンク修理が失敗していたのか、あるいは他にも穴の開いた箇所があったのか、朝っぱらから後輪のタイヤの空気が抜けており、私のやる気を根こそぎにする。 タイヤに刺さっていた針金は1本ではなく2本だった模様。 この日は結局ほぼ1日中やる気が出ず、空き地で適
昨日は地元民に偶然野宿場所を見られてしまったのだが、特に何のトラブルもなく朝を迎える。 実際相手をよく観察して話してみれば危険な人間かどうかは何となく肌で分かるようになってきた気がする。 理屈ではうまく説明できないんだけど、何となく嫌な感じがする人間の
朝シャワーを浴びようとしたらお湯が出ないというトラブル。 受付にその旨伝えると業者に電話。 すぐに直すと言ってはいたものの1時間くらい待っても改善せず。 チェックアウト時間が迫っていたため、シャワーは諦めて出発しようとすると受付の兄ちゃんが5リラ(90円く
最近調子の悪いiPhoneの充電を何とかするべくワイヤレス充電器を探し回り、ようやく発見。 iPhoneは8からワイヤレス充電に対応しており、7じゃなくて8にして本当によかった。 うまく充電開始されるまでライトニングケーブルを何度も根気よく抜き差しするのがストレスだっ
今日は1日アンカラを散策。 アンカラってどこ? という読者の方々のために一応説明しておくと、トルコの中央部標高850mにある首都。 トルコの首都はイスタンブールではなく、アンカラであるという事実をつい最近知った。 まあイスタンブールの方が街の規模としてはでか
唐突なバス輪行ではあったが、朝の7時ごろに無事アンカラの町まで到着。 結局あまりよくは眠れず、今日は宿をとってゆっくり過ごすことにした。 長距離バス移動って大変だ。 ツイッターで相互フォローの沖野さんより、彼が中南米を共に走ったという、おそらくは私が自転
畑が近くにあったため、早めに撤収を完了して先に進む。 しかし最初に踏みこんだ村で朝っぱらから早々犬に追いかけ回される。 今度の犬どもはかなりしつこく追いかけ回してきたため、温厚な紳士である私もとうとうやつらへの憎悪で暗黒面に落ちてしまう。 とはいえライ
割れたリムでだましだまし走っているが、ブレーキに引っかかって異音がするので、後輪のブレーキパッドの位置を調整し、イスタンブール目指して走る。 30kmほど走り、Lüleburgazの町に到着。 町を走っていたらカフェの主人からチャイでも飲んでけと誘われ、ひと休み。
最近iPhoneの充電がうまくいかない。 ケーブル挿しても反応しないことが多いし反応してもすぐ充電しなくなる。 ケーブル替えても症状変わらず。 スマホ使えなくなったらマップが使えなくなって詰むから困る。 いっそ昔の旅人みたいに紙地図とコンパスで行こうか、とも
トルコに入ってから畑やら家畜やらを防衛するためか、クソでかい犬が吠えながらこちらに向かってくることが多くなった。 最近では犬叩き棒を握りつつ無関心を装って一定の速度を保ち、走り続けるようにしてる。 いちいち相手にしていたらきりがないほど遭遇するし、犬の
朝の7時になってもまだ真っ暗、と思ったらトルコに入ってタイムゾーン変わったのを思い出した。 とうとう世界が闇に飲まれてしまったのかと思った。 サイコンが消滅。 夜露で濡れないよう食糧バッグのポケットにいつも突っこんでいた(防水性能に難があって濡れると表示
今日も霧に閉ざされし朝。 20kmほど走るとトルコとの国境。 荷物検査のためか、3kmくらい手前からトラックの大行列。 国境手前にはガソリンスタンドと小さな商店があり、水と食料を調達。 さようなら、ブルガリア、欧州。 そしてこんにちはトルコ。 トルコへの入国時
寒すぎて寝袋から出たくないでござる! ……と寝袋の中でぬくぬくしているうちに二度寝し、気づいたらもう朝の9時。 とうとうフライシートのチャックがぶっ壊れた。 自転車用のオイルを塗ったら少しだけましになった。 朝飯食ってテント片づけたらもう10時半とかそんな
朝起きたら霧がやたらすごかった。 適当な野宿場所が見当たらず、道路から離れれば闇がすべてを覆い隠すであろうとひらけた場所にチェックインしたのだが、どこで野糞するのか考えてなかったのでまさに渡りに船。 霧の中草原で朝糞を済ませ、誰にも見られないのをいいこ
結局昨日予想したとおり夜中も構わず吠え続ける犬のせいで何度かたたき起こされ、犬に追いかけ回される夢まで見る始末……ギルティだ…… そんなわけで目覚めたのは朝の9時前。 のんびりシャワーを浴びてパンツ洗ってたら、部屋の扉をノックする音。 チェックアウト時間
結局1週間も滞在したホームステイ先の家を後にする。 ここ数日は家の中で風邪が流行っていてパンデミック状態になり、私は熱を出して寝込んでいた。 元々あまり長居する気はなかったんだけれど、ホームステイとか初めてのことだったし、居心地がよくてつい居座ってしまっ
フランスのスーパーにて購入したもの。お値段30ユーロ。 買ってすぐにパッケージを捨ててしまったため、メーカーと型番は不明。 バッテリー容量が大きめで、簡易防水らしく多少雨に濡れても大丈夫となかなかのスグレモノ。 自転車を漕ぎながらイヤホンをすることに関し
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