『チコちゃんに叱られる』があまり好きではない。世の中のどうでもいいことについて5歳児に唐突にマウントを取られる。「知ってる?」と聞いてくるから「知らない」と返すと「ボーっと生きてんじゃねえよ!!」とキレられる。ワンクリック詐欺。「本を売るならブックオフ」と同等の悪質さ。メルカリに完全に負けてるからな心。ボーッと生きてて何が悪い。叱るとキレるの違いって、な〜んだ? 教えるって行為は気持ちがいいものでそれは啓蒙専制君主制が語ってるけど、受け手は「教えを広げたいヤツ」と「気持ちよくなりたいだけのヤツ」の違いに敏感だしあのガキは確実に後者。ツイッターで言葉の意味について重箱の隅をつっついてバズろうとす…
ブログを始めてそろそろ1年が経つ。自分のために始めたブログだが、最近では誰か1人を笑顔にできたら素敵だな、と思っている。それも結局は自分のためだが。 1年。何かに強制される訳でもないこれを1年続けた自分をすこし褒めたい。よくやった、お前は1年前を振り返る権利を得た。 黒歴史でいいと思う。そのとき胸を張ったモノが誰にも邪魔されない形で残り続ける。いつでも「あーあー…うわぁ…」と見返すことができる。悪くない。少し悪い。 勘が良くなった。本当か?「面白そう」と思ったらやってみる。とにかく何でも。もし仮にそれがつまらなくても、文章や工夫次第で面白くなるから。出来ているだろうか。 たぶん、書くことで文章…
種子が弾け飛ぶ瞬間を観たい。 一瞬だけ我に返ることがある。最初にその感覚に落ちたのは小学生だろうか。誰もいない自宅の鍵を開ける時、家族で映画を観ている時、自分の魂が急速に肉体から遠ざかり、その代わりに「ぼくの手足は何故思い通りに動くのか」という疑問が頭を埋め尽くすのだ。 さいわい、そのクエスチョンマークは一秒もせずに霧消するのだが、それは小学生男児の刺激のみの毎日の折に触れて現れ、おさないぼくを震え上がらせるのだった。 完全な消失を意識したのは中学生のことだ。その感覚を意識しようとしても、あれは無意識に意識した場合にのみ意味を成すたぐいのものであったようで、要するに多分もう会えないことがわかっ…
www.youtube.com 映像研には手を出すな!を見た。「これは何か記録を残さなければならない」という使命感に走らされキーボードを叩いている。この作品は名作だ。必ずや、後の古典となるだろう。 舞台は増改築が進んだ摩訶不思議な『芝浜高校』。3人の女子高生がアニメを作る話。 子供の時、ノートの隅に描いた世界。カッコいい乗り物、ドラゴン。なんでもいい。 その全てが圧倒的なリアルさと世界観を帯びて描かれる。彼女たちが暮らす世界に飛び出してくる訳ではない。もう彼らはノートの隅っこだけの存在じゃない。世界の主導権を握っているのは彼らだ。飛び込むのは彼女たち。 そして『映像研』の世界に、私たち視聴者も…
幼稚園年長うめぐみの夏、友達が太陽に照られて盆踊りの練習に励む時分、私は一人病院のベッドの上にいた。 私は「先天性心室中隔欠損」という心臓病を持って生まれた。教科書の心臓の図を思い出して欲しい。心臓は2つの心室と2つの心房で成り立っている。私の心臓には二つの心室を隔てる壁がなかった。 新鮮な血液と全身を巡った血液が交ざり合う「心房中隔欠損」と違い、心室の壁がなくても意外と人体に影響は無いらしい。人間の身体というのは案外適当に作られているのだな、と幼心に思ったことを覚えている。 しかし、「あの時手術しておけば」と思う事態が起こらぬように、という両親の意向により私の手術は決定した。 一度目の入院は…
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