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誉の日記的物語 https://www.homarex-homare.com/

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

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2019/01/19

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  • 籠り物語

    風呂場はすでに宿泊客はなく、広々とした風呂場を卓は一人で満喫する事ができた。シャワーで汗を流し湯船へと向かう。 少し手をつけ温度を確かめる。寝起きで体温が下がっている卓にはとても熱く感じた。 洗面器でつま先から順に少しずつお湯をかける。熱さのあまりかける度にその場で足踏みをする。ようやく肩から全身お湯を浴び、なんとかお湯に慣れた。 恐る恐るつま先を湯船へと侵入させる。さすがにまだ暑さを感じるが、思い切って入ってみた。太股辺りまでお湯に浸かっているが、暑さで脚全体が激しく脈打つ。 じわじわと身体を湯へと落とし込み、ようやく全身がお湯へと浸かる。「うぅ、あっつ…あぁ、でも気持ちえぇなぁ」 1日の疲…

  • 贅沢な悩み

    小説をもっと自由に書く時間が欲しい。それを実現するためには、まず時間を確保するそして収入を確保するということが必要になってくるのだ。 自己啓発まがいの事ではないので。 並大抵のことでは実現できない、そのことを日々模索しながらも時間を見つけては執筆を続ける、書くことも好きだが小説を読む時間も欲しい。とてもわがままだ。 欲があるからこそ日々頑張れるのだと自分は思うのだが、欲が多すぎて時間が足りなくなっている事も事実。 ただ言えることは、自分が目指す形が明確なことだけははっきりしている。 時間はかかるだろうが、目の前の事を一つ一つクリアしていくしか方法は無い。不器用でアナログな自分にはこれしかない。…

  • 籠り物語

    卓は煙草に火をつけベッドに倒れ込む。大量に煙を吐き出し「疲れたぁ」と独り言を漏らす。 一緒に部屋に戻ったタカシが風呂のセットを抱え「俺風呂行くけどいく?」さすがに少し一服したかったので「後で入るからいいよ」そう答え煙を大きく吐き出す。「そしたら先行くわ」そう言ってタカシは風呂へと向かった。 フィルター近くまで短くなった煙草を揉み消すと、頭の後ろで手を組みベッドの天井をぼぉっと見つめる。 朝からハードな1日を過ごした卓は、またそのまま寝入ってしまった。 どれ程眠ってしまったのだろう。 「風呂入らな閉められるで」その声に目を覚ます。タカシが風呂に入っていた間眠っていたのだ。「悪い、ありがとう。入っ…

  • 眠れない夜

    眠いはずなのに眠ろうとしないと言った方が正解なのかもしれない。 不思議な感覚。 いつもの様に煙草の煙が部屋中に漂う。 煙がまるでシアターかのように、実家の家族の光景を写し出す。 いつまでたっても恋しい物だ。 先日兄が電話で言っていた。 おかんはもうこの家の事は良いから早く帰ってきてほしいと常々こぼしているのだと。 なんとも居たたまれない感情になる。 おかんが望むならそれも良いだろう、だがすぐにとは行かない。 生きるという事は思うようにいかない事も多々あるのだ。 今はひとまず眠ろう。 夢でも良い、久々に大阪へ帰ろう。

  • 籠り物語

    食事を提供している間は、下がってきた食器をお湯を溜めたシンクへと次々と放り込んでいく。料理を提供している際は洗い物などしてる暇がないのだ。 デザートはタカシに任せ卓は洗い物をすることにした。貯めていたお湯には洗剤も入っており、つけていた食器の汚れはスポンジで軽くこするだけでするすると落ちていった。 汚れの取れた食器は食洗機へ入れるため、専用の食器入れと並べていく。こうした作業を食器がなくなるまで延々と続ける。 下げられてくる食器を洗っている傍で、たかしはせっせとデザートの準備をしていた。 この日のデザートはチョコレートケーキだ。神戸屋では、デザートも全て手作りでクオリティもかなりのものだった。…

  • 中学生の頃から

    凄く綺麗な月だったなぁ。 月が綺麗ですね。 これには有名な逸話がありますが、それは置いといて。 ふと中学生の夏休みの課題で感想文を書いた事を思い出した。 当時流行っていたハリー・ポッターと賢者の石。 中学生にしてはこの本ですら高価な物だった。 感想文もあるし読みたいなぁと言った所、おかんが買っといでと小遣いをくれた。 あの時の嬉しさ、おかんの優しさは今思い出しても胸が踊る。そしておかんの些細な優しさに今になって有り難みを感じる。 この頃から自分の本好きはすでに始まっていたのだろうか? かなり長い間気づかないでいた。 夏休みの間食らいつくように読み、感想文を書く。 今思い出すと、あの頃の自分は本…

  • 籠り物語

    夕食の時間数分前になると宿泊客はぞろぞろと食堂へと集まりだす。 テーブル毎に揃った所から食事を順次提供していく。神戸屋では一般の宿泊客はコース料理になっている。 ホールを担当しているお腹の大きいちかさんが小窓を開けて外から人数を告げる。 予め用意していた皿枠で重ねられたオードブルを人数分小窓から外へと出していく。 オードブルはすぐに食べ終わり続々と下げられてくる。各テーブルで全て下げ終えると、そのタイミングでチカさんは人数をなかへ伝える。 卓はスープと人数分の食器を準備して、伝えられた数だけ皿を横に置いていく。何人入ったか忘れないようにするためだ。 スープを注ぐ卓を見て康之さんが「スープ注ぐ時…

  • 籠り物語

    中へ戻り厨房で使う分の食器を人数分用意した所で「ちょい休憩しよか、卓コーヒー用意して」康之さんにカップの位置とコーヒーセットの入ったケースの位置を教わり、チカさんと康之さんの専用のマグカップに二人の決まった分量をカップへと入れる。バイト用のカップも2つ用意してコーヒーを人数分用意した。 神戸屋では夕食の用意が一段落して宿泊客が来るまで、こうしたティータイムを挟むのだ。康之さんの好物のココナッツサブレを一緒に食べながらしばし団欒する。 「卓タバコ吸わんのか?」康之さんに質問され卓は答えに戸惑った。確かに卓はタバコを日常的に吸っていたがまだ19だったからだ。「良いんですか?」恐る恐る聞き返す。「本…

  • 馴染みの場所を離れて

    スノーボードを現役のライダーとして活動していた大阪の頃。 スノーボーダーにとってはホームがそれぞれあり、自分はどちらかというと1つに留まると飽きてしまうため、転々としていた。 滑る頻度の高いゲレンデでいわゆるゲレンデヒーローになる事などなんとも思わない。 小さなフィールドでちやほやされる事に意味など無いと思うからだ。 そんな事よりも、初めてのゲレンデでどれだけ輝き、爪痕を残せるかという事を常に意識している。 こんな話をしたい訳では無かった。 大阪時代の仲間から◯◯君とやっぱり滑りたい。 こんなに嬉しい事は無い。 中には◯◯おらんから滑るの上がらん。 北海道に移住しても尚、みんなの活力的な存在で…

  • 籠り物語

    厨房の入り口の真向かいに食糧庫があり米はそこへ運び入れた。 厨房へ戻るとタカシは人数分の食器を持って食堂で作業をしていた。「おつかれ、どうやった?」悪戯な笑顔で康之さんが卓へ問いかける。「半端無かったです。先に教えて下さいよ」卓は笑いながら答えた。「先に言ったらやる前からしんどいやん、何事も経験やで」良い事を言っている様にも聞こえるが、康之さんの悪戯心だと卓はそんな気がしていた。 「タカシが食堂で食器並べてるから手伝ってきて、やり方はタカシが知ってるから」「わかりました」卓は厨房と食堂が繋がった扉を開け食堂へと出る。 メインフロアにはテーブルセットがありスカイブルーのクロスに濃紺のブルーのクロ…

  • 感謝しかない

    初めての体験だった。 自分のブログを紹介して頂いた。 ブログをされている方なら些細な事なのかも知れない、ただ自分にとってはこれ程嬉しい事は無いと思える程感激した。 スノーボーダーとして活躍していた頃、多少なりともチヤホヤされる事はあった。 今新しく始めた小説の分野で、小さな出来事かもしれないが前に進めているのかなぁと実感できる。 それが勘違いでも別に良い、勘違いの秘める力を自分で理解しているからだ。 益々書く事が楽しくて仕方がなくなってしまった。文章を書けない時間が途方もなく感じる。 これからも、些細な出来事に感謝し日々精進。 ご紹介して下さったyu-hanamiさん、本当にありがとうございま…

  • 連載と完結

    小説を書いていて、素人の書き物に目を通してくれている読者の方々には頭が上がりません。 いつも投稿する際に思う事がある。 タイトルの通り連載と完結についてだ。 ブログなので完結にしてしまうと文字が多くなり過ぎる。連載ではマンネリ化してくる。(そこまで誰も待っていないだろうが) 書き手としては背景がどうであれ少なくとも考えてしまう。 本来1つの作品として書き上げようと書いている籠り物語だが、恐らくボリュームもそれなりになるだろう。 それを連載にすると、最初の頃のストーリーはもはや忘れられている。 それならば完結した物語を出した方が自分的には読みやすい。 妄想だろうとなんだろうと読み手を意識せずに書…

  • 籠り物語

    「おはようございます」どこでもこういう使われ方はするのだろうが、仕事が始まるという意味でこの挨拶と決まっている。 厨房へ入り専用のスリッパに履き替え、まず手を洗う。「何からすれば良いですか?」コンロの前に居る康之さんに尋ねる。 「タカシはわかるな?今日30な!」そう言われたタカシはせっせと食器の入った乾燥機付きの棚を開け作業を始めた。「卓はおれと米取りに行こう、付いてきて」「はい」そうすると康之さんは乾燥室へと向かった。 卓も後について行く。乾燥室にあるなら指示だけで良いのでは?そう思いながら乾燥室へと入ると、康之さんは自分のウェアを着ていた。卓は戸惑った。「倉庫まで行くからウェア着ていくで」…

  • 籠り物語

    夜の仕事も考え初日という事もあり少し早めに切り上げ神戸屋へと戻る。 部屋にタカシの姿は無かった。 デニムにパーカーというラフな仕事着に着替えひとまず一服する。部屋中に紫煙が立ち込める。ひとしきり吸い終えるとそれを揉み消し、ベッドに横になり極上のパウダーの余韻に浸っていた。 ふと我に帰る。うとうとしてる間に向こうの世界へと吸い込まれていた。 「いってっ!」飛び起きた際に二段ベッドの上のベッドに頭をぶつけた。時計を見るとまだ仕事の時期にはなっておらず胸を撫で下ろす。「初日から遅刻とか笑えへん」また寝てしまわぬよう下の階へ降りる事にした。 神戸屋にはパブリックスペースと呼ばれる漫画を大量に揃えた部屋…

  • 諦めがつかない文字の仕事

    なんとか文字で生きて行きたいという願望。 もはや欲望と言っても良いだろう。 仕事をしていてはどうしたって文字へ割く時間は限られる。 日常では雑務も入り本当に自由な時間は皆無に等しい。 それが生活する、生きるという事なのだろうけど、一生は一度しかないのにそれで良いのか。 素人が漠然と文字で生きて行くと言っても簡単では無いのが現状。 勿論一度経験したライティングなどの文字の仕事もあるが、素人がそれで生計を立てるのはそう簡単でもない。 専門性、スキルを高めれば可能な事は百も承知、努力と時間を惜しまなければ。 だが、生活するにはそんな時間も中々難しい。 誤解を解くため一言、楽をしたいという話ではない。…

  • 籠り物語

    二人を乗せた神戸屋のバンはゲレンデに着いた。「帰りはシャトルバスあるからそれに乗って帰ってきなさい。夕方の仕事は16時からやから遅れないように」 「ありがとうございました。」礼を言うなりオーナーはそそくさと帰って行った。 卓はシーズン券を申し込んでいたのだが、シーズン券はゲレンデで引換券と交換してもらうシステムになっている。 「シーパス交換してくるから先滑っといて」タカシにそう告げ事務所を探してレストハウスへと向かった。 タカシと別れ無事シーズン券の交換を済ませた卓はゴンドラへと向かった。 卓のいつものルーティーンは一本目にゴンドラへ乗り、山頂までの間に缶コーヒーを飲みながら、ブーツを絞めたり…

  • 籠り物語

    初日という事もあり、この日の朝の仕事は休みで良いとチカさんが休みをくれた。「滑りに行っても良いですか?」長旅の疲れを感じさねない程に弾むような声色で卓は目を輝かせていた。 スノーボードができる、ただそれだけで満足だった卓は休んでなどいられないといった感じだ。 「かまへんよ、ゲレンデまで送ってあげるわ」その言葉を聞いた途端「すぐ用意してきます!」と卓は屋根裏へとかけ上がっていった。 屋根裏で支度をしている所へタカシがやって来た。「俺も滑りに行こうかなぁ」部屋でだらだら寝転びながら漏らす。「時間無くなるから行くなら早くして」卓は今すぐにでも山へ行きたい気持ちを抑えきれずに、だらだらするタカシに少し…

  • 束の間の春気分

    大寒波が来たと思ったら春のような陽気。 この世の全てが晴れ渡っているかのように感じる。 まだ2月の中頃で春はまだ遠いが、ほんの少し春の便りを感じられた今日。 この辺りは曇りが多く、日々重たくのしかかり、なんでもないのに心まで覆ってしまう、曇りは苦手だ。 こんな晴れの週末はヒノヒカリを家中に取り込み、掃除をするに限る。 陰陽を逆転させるかのようなヒノヒカリが全てを取り払ってくれる気分だ。 たまには何も考えず1日中小説を書き進めるのも良いだろう。 何かに日々終われる中、どんな時であろうと立ち止まる事も又必須。 今日はそんな、だらけた贅沢な1日に身を投じよう。

  • 籠り物語

    フロントへ行くなり「雪村君さすがに口のピアス外して」卓は、はっとして直ぐに取り外す。あまりにもバタバタしていたため初顔合わせの瞬間すらつけたままだった事に今気がついたのだ。 「すいません」素直に頭を下げる卓に「履歴書あんな真面目そうな顔やったから来た時びっくりしたわ、詐欺やで」と笑いながら冗談を交えて注意した。「まさか口に穴空いた子来る思わへんかったから」と居心地悪そうにしている卓に気を遣ってくれていた。 フロントには卓と同じぐらいの歳の男がもう一人居た。名古屋から来て先に神戸屋のバイト生活を始めていたタカシだった。「はじめまして雪村卓です、これからよろしくお願いします」卓が挨拶を交わすと、タ…

  • 籠り物語

    外観はかなり立派な木製のペンションだ。誰もが想像するであろう、これぞペンションといった所か。 この年は例年とは比べ物にならないほどの大寒波の襲来により、雪の量は想像を遥かに越えた量だった。ペンションの玄関前は3mを越える雪壁になっており、ペンションを囲む塀の様な形になり、まるで大豪邸の庭に居る気分だった。 玄関の扉を開け「おはようございます、今日からお世話になる 雪村 卓《ゆきむらすぐる》です。」 挨拶すると共に玄関に置かれた大きな段ボールが目に止まる。 卓がこのペンション生活をするのに必要であろう生活雑貨等を大量に詰め込んだ物だった。 卓が段ボールに気を取られていると「よ~おこし~、一家族ぐ…

  • 暖かい人

    シンプルに嬉しく思うので書きたくなった。 はてなブックマークについて書いたら色々教えてくれる方々が居て、またデジタルの中の温もりを感じた。 みなさん優しいですね。 自分は勝手に思い込んでそうしよって事を書いたのだけれど、こうすればとか、これは大丈夫とかわざわざコメントしてくれる。 みなさん暇ぢゃないだろうし、少なからず自分のブログにコメントやブックマークなどで書く作業に時間を裂いてくれる。 なんて事無い事なんだろうけど、自分には新鮮で温かかった。 改めて、お気遣い感謝します。 尊敬する皆さま方へ 誉

  • はてなブックマーク

    だめなのか。 せっかく読んで貰えた方との数少ない交流だったのにあんまり使うと良くないんだってね。しらんけど。 自分はみなさんの記事を見た痕跡として使っていたので、それをするとみなさんにも迷惑がかかるかも知れないって事ですよね? はて困ったもんだ。 ひとまず、人に迷惑がかかりそうなリスクがある事はしないに限る。 交流したい時はコメントを使うしかない。 そこまで時間を割くことが果たしてできるのだろうかとも思う。 不義理と捉えられたらそれはそれで仕方ないんだ。 自分は今まで通り好き勝手書いていくので、アクションが無くなってもかわりません。 勿論あれば嬉しいに決まってますがね。

  • 籠り物語

    どれ程歩いただろう。ゲレンデからポツリポツリとしか建物も無くなっていき、辺りは真っ白てな雪で除雪された一本道がそこにはあるだけ。 不安になりながらもたはだひたすらに汗を流しながら歩き続ける。そこでようやく1つの分岐が現れる。そのまはま真っ直ぐ行く道と樹々が生い茂っている右に曲がるT字路だ。 「どっちや…」休憩がてらしばらく考えた末に奥に入っていくのは違うと真っ直ぐ行く事にした。だが、こういう時に選ぶ方は大抵違う方を選んでしまうのが人間だ。 案の定いくら歩いても目的のペンションらしい物は見当たらない。さらに進むとトンネルのようなコンクリートの造形物に差し掛かった。「これ越えたらエリア変わるって事…

  • 久々にのんびり

    ようやく晴れた。 大寒波で家の中で息は白く、風呂場は凍り、食材の解凍のつもりが再冷凍。 今日は溜まってた洗濯に掃除、魚のさばきリベンジと全て片付いた。 やっぱ晴れは善き。 気分も明るくなる。しいて言うなら気持ち良くてうとうとしてしまい、時間を無駄にしてしまう。 それもここの所の寒波に耐えた自分へのお天道様からのご褒美ととらえよう。 小説も順調に進んでいる。 久々にゆっくり小説を読もう。 均一棚で見つけた三島由紀夫の潮騒、何回読んでも面白い。 面白いなんて稚拙な言葉で片付けて良いものかとは思うが… 順調に積んでいた本約30冊…のんびり消化しよう。

  • 籠り物語

    何度かこの苦痛をやり過ごし、ようやく目的地の栂池高原スキー場の駐車場へと到着した。 と思っていたのだが、もう1つ奥のゴンドラ乗り場のある駐車場が本当の到着地だったのだ。そこまでバスが行くとは思っておらず降りてしまった。 そんな事は知らずに周辺マップを探し目的地のペンションの場所を探す、その距離に違和感を覚えると同時に愕然とする。 何かがおかしい。近くにいた駐車場のスタッフに確認し、自分が犯したミスにようやく気がついたのだ。 「バス行ってもうたししゃあないわなぁ…」1人事を良いながらなぜかすんなりとその絶望的な距離を受け入れて歩き出していた。 キャスター付きのボードケースにキャリーバッグを雪の上…

  • 篭り物語

    ふと冷ややかな冷気がバスの窓から漂う。その寒さに目を覚まし、少しカーテンを開けて外を覗く。深い闇の真っ只中だが、ぼんやりと白い雪景色が確認できる。時計を見るとちょうど夜中の3時を示していた。 「まだ結構かかるなぁ…」心の中で呟き、毛布替わりの茶色のスタジャンを被り直し、再び眠りに落ちた。 バスが止まりドアが開く、空いたドアからは眠気も吹き飛ぶほどの極寒の冷気が勢いよく襲いかかり思わず身を縮こめた。 夜行の高速バスはすでに長野県の白馬村へと入っていた。そこからは各ゲレンデの主要なバス乗り場毎に止まり、スノーボードのツアー客達が順番に降りていく。 目的地はこのバスの終着点で、白馬村よりもさらに奥地…

  • 解放感がたまりません

    やっと終わりました。 慣れてない事やると体力的よりも精神を削られる。 3日ぶりにまともなご飯食べて、フリーな時間を満喫。 初めて受けたライティングのタイミングが悪く、仕事初日から連日の大雪、そして雪をかく…ふぅ ライティング再開、1日一食お茶漬け…外を見ると同じぐらいの雪…さっき掻いたはず…現実から目を背ける。 次の日、玄関開かず…あぁあ。 雪をかく…またライティングからのお茶漬け。 そろそろ叫びたくなってくる。外はまた雪。 いとこのおばちゃんが鱒とホッケをまるごと差し入れてくれたが、さばく暇も無く凍りつく部屋にダンク。 長旅びでしたが今こうやって文字を書いているという事で無事に帰還しました。

  • やっぱやって見たらわかる事は多い

    わかったんだ。 文字も文章も好きな事もわかった。 でも方面が違ったんだわ。 ライティングという形で書きたいと思っていない文字を書き連ねる事は楽しくないって事がやっとわかった。 表現したいというかなんというのか、そこははっきりわからないけど、こうして書いている今がやっぱり好きだ。 文字を仕事にすると漠然と楽しいと思っていたけど、ひとまずこれは違ったって事。 小説を書く時間が今は一番幸せな時間でストレス発散になる。 一概に文字といってもその世界の広さを実感できた良い経験だった。 文字は色々あってみんな良い。 まだ全部終わってないが、やり遂げたらこの世界からは離れよう。 好きな方の文字の世界に帰ろう…

  • 凄くざっくり

    さくっと5分ぐらいで書いてみましたが。 あらすじ、いや、あらすぎ? こんなに適当に書いてはいけないのはわかってはいるのだが… ひとまず書いてみた物を載せてみるので、もしよければ何か意見とかもらえると嬉しいです。 勿論スルーしてもらって大丈夫です。 これも書きたいだけなので。 書いて文字にして出したいので。 はじめます。 プロを目指しスノーボードに明け暮れる毎日。しかし、日本のスノーボードの業界の金の絡む汚い裏側を知りプロではない真の意味でのスノボーダーを目指す。 ペンションで働きながら毎日スノーボード、その日常で起こる人との関わりや恋愛、スノーボードに対する心境の変化。 恋愛はハッピーエンドを…

  • 落とし穴それはあらすじ

    あらすじって何。 ストーリーから骨子だけを残して荒く書いた筋…それが難しいのですよ。 意味は理解できるのだけれど、プロットと同じ様に解釈してしまって先に進まないのだ。 どうしたもんか… 小説の中身だけを書いてもあらすじが無ければメニューが無いお店に入るようなものだと表現されている一文が自分の目の前をかすめる… しかし、次の工程は流れて気にあらすじを書く所に居る。 書き終わってから書くの方がやり易いようななんともいえないあれなやつ。 ブログに投稿するならそれでも良いかと妥協、甘えがふわふわと目の前で宙を舞っております。 これを書いていて思いました。 考えて手が止まるぐらいなら書きながらではだめな…

  • 小説と物語の違い

    そもそもわかってなかったんだ… 自分が書いている物を胸をはって(内容とかクオリティーではなく)これは◯◯ですって言えない自分に今更気がついた。 いつもそうだ、やりたい事見つけたら何も考えずとりあえずやる…後で色々知る。 良い事もあれば悪い事もあるが。 まぁそれはそれとして。 作者が好き勝手書くのが小説、話し語る事が物語って感じ…どっちもやん… 自分勝手に好き勝手書くの方がしっくり来る、語るって堅苦しい感じも違うから小説ってことだな。 なので自分の書いている物は物語では無くて、小説やエッセイ(細かい事は置いておいて)なのだと。 厳密な定義はよくわからないが、そんな事よりも中身だな。少しスッキリし…

  • 文字で趣味を表す kotton mouth kings

    ちょっと一服がてら趣味的な事を少々。 恐らく、いや、ほとんどの方は僕のイメージとあわないと思うかもと勝手に想定する。 刺激的なので画像等は載せませんが。 大好物なんです。何するにも聞いています、なくてはならないもの、空気レベル。だからなに?だね。 好きな物を好きな文字で文章にしてみただけなのだ。 ラップメタルといえばlimp bizkitが最も有名。 westsideのラップメタルといえばkotton mouth kings。 これを聞かずにラップメタルを好きとは言えないと勝手に思うのだ。 聞いて下さいとかではないので。 重い音にラップの格好よさ、DJが繰り出すお洒落で一度聞いたら頭から離れな…

  • おかんへ書く手紙 (完)

    あの時はさすがにもう終わりやなぁって思ったわ。それでえぇ思ってたし。まぁ何はともあれって感じやな。 永遠は今おかんの実家である北海道の登別に住んでいる。じぃちゃん、ばぁちゃん共に居なくなって家を引き継いで住むためにこっちへ引っ越したのだった。 この家は永遠にとって思いでのたくさん詰まった家でそのまま無くなるのは嫌だと、なかば強引に引き継いだ。 おかんも無くなるのは寂しいと言っていたし、おかんの姉もできれば残したいという思いもあったのでそれも後押しした。しかし、永遠が強引にでもここを残さなければと思う一番の理由はおかんのためだった。 俺がこっちに住むって言うた時おかんはきっと理由わかってたんやろ…

  • おかんへ書く手紙 七話

    それからちょっと経った頃やったかな。完全に俺の中で線が切れたのは。 俺はバイトから夜中3時頃に帰った時やったな。開くはずのない玄関のドアが開いておかんが帰ってきた。俺何が起こったんか最初わからんかったわ。おかんもばれちゃったみたいな顔して笑ってたし。 永遠は部屋におかんを呼び込んで事情を聞いた。なんとなくだが察しはついていたのだが、確信を得るためだった。「どこいってたん?ってかどういう事?」永遠は怒りで声を震わせながらおかんに問う。この怒りの矛先はおとんに対する物であったが、夜中に女一人で出ていったおかんに対する物も無かったわけではない。「カラオケで一人で時間潰してた…」おかんは何故か笑ってい…

  • 今更ですがイニシエーション受けました

    イニシエーションラブ、まんまと綺麗に気持ち良い程に騙されました。 読み始めて、物語が単調に過ぎて行く。 男女の恋愛が少しリアルに、少し残酷に、少し生々しく。 このまま終わるのか、なんか寂しい終わり迎えるんやなぁ… えっ?てなりますよね。 2回読みたくなるってなりますよね。 どこにそんな面白さあるんだろう。生意気にも思ってました。人の書き物評価するとかそんなじゃないですよ。 そんなおこがましい事できませんから。 こんな面白いもの書けたら書いてるだけで楽しいのに、尚更楽しくなるでしょうね。 ミステリーかぁ… よし、別の本読もう。

  • おかんへ書く手紙 六話

    それからちょっと経った頃やったかな。完全に俺の中で線が切れたのは。 俺はバイトから夜中3時頃に帰った時やったな。開くはずのない玄関のドアが開いておかんが帰ってきた。俺何が起こったんか最初わからんかったわ。おかんもばれちゃったみたいな顔して笑ってたし。 永遠は部屋におかんを呼び込んで事情を聞いた。なんとなくだが察しはついていたのだが、確信を得るためだった。 「どこいってたん?ってかどういう事?」永遠は怒りで声を震わせながらおかんに問う。この怒りの矛先はおとんに対する物であったが、夜中に女一人で出ていったおかんに対する物も無かったわけではない。「カラオケで一人で時間潰してた…」おかんは何故か笑って…

  • おかんへ書く手紙 五話

    俺が専門学校通ってた時終わってからバイトで帰ってくるんは夜中3時か4時やったよな。いつもおかんはご飯作ってくれてラップしておぼんに置いてくれてた、今思い出してもほんまに感謝しかない、ありがとう。睡眠時間帯ほとんど無くてあの頃はきつかったなぁ… それは良いとして、おとんが酔っておかんに罵声浴びせてる時にチラッと聞こえた来た時の事やけど、今思い出しても心臓えぐられるみたいな胸の痛み感じるわ。 おとんが「わざわざお前がしんどい思いしてまであいつの飯の用意なんかせんでえぇやろ!」俺は耳を疑ったわ。俺が言われてる事にも多少なりショックはあったけどそんな事はどうでも良くて。 俺のためにおかんが優しさでやっ…

  • おかんへ書く手紙 四話

    雪の季節になったらおかんのあの名言思い出すねんなぁ。 永遠は外の雪景色を見て文字を走らせる。 まぁまぁネタにさしてもらったけど。おかんがテレビで北海道のニュースで写ってたダイヤモンドダスト見て「めっちゃ綺麗なぁ。なんやっけこれ?ハウスダスト?」爆笑したわ。それもはやゴミやから。そういう天然な必殺技は凶器やで、まぁめちゃくちゃ楽しませてもらってるけどな。 おかんの手にかかれば美しいダイヤモンドダストの光景すら埃に変えてしまう。魔法のような笑いを巻き起こすおかんはそこらの芸人よりもおもしろいのではないだろうか。これも言葉や文字のおもしろさだと思う。それをおかんが本気で言うというシチュエーションも相…

  • おかんへ書く手紙 三話

    昔からよう怪我する子供やったよなぁ。中学卒業するまでで骨折11回…まぁまぁ折ったな。おかんは怪我して帰ったら決まり文句みたいに「とりあえず湿布貼っとき!そのうち治るわ!色変わってなかったら大丈夫!」どこでそんな雑な治療方針習ったん?雑過ぎるやろ。ほんで何日か経って色変わり出したら病院行くやん、先生見て「これいつやった?」聞かれるから「いついつです…」ほな先生「遅いわ!なんで、こんなんなるまでほっといたんや!」いつも怒られるん俺やった。まぁ今となっては良い思い出やけどな。 折れたまんま川で泳いだり、足折れたままサッカーしてたり。そんなおかんの豪快な所も嫌いじゃない。お陰で痛みにはえらい強なったわ…

  • 良い事なのですが上手く対応できてません

    えっと、ひとまずありがとうございます&すいません。 何が?ですね。 3日前ぐらいに突然読者登録して頂いた方の数が元の数の5倍になってます…なぜですか? でも、理由はどうあれ、ありがとうございます。 何も出ませんよ?いや、出せませんかな。 文字の羅列ぐらいしか提供できません。 可能な限り目は通すのですが、離れられなくなるのでちゃんと対応できてないと思います。ごめんなさい。 ツイッターも手探りでやってます。 文字書きたいだけなので。 いいね、とか、リツイートとかありがとうございます。 それについても何も返せる物が無くてすいません。 自分勝手に自己満足で良いと言って下さった方もおられました。ありがと…

  • おかんへ書く手紙 ②

    昔から家によう近所のおばちゃん達来てたよなぁ。おかんはみんなの人気もんなんやって子供ながらに思ってたわ。おばちゃん達来る時お菓子やらようさん持って来てくれてたから俺は嬉しかったけどな。 みんなが寄って来るおかん見てそれも嬉しかった。俺はあんまり人が寄ってくるタイプちゃうから余計そう感じてたんかもしらんな。別に望んでもなかったんやけど。おかんは歳の割にかわいいからみんなの憧れやったんかもしらんな。息子が言うたら変やけど。 友達もみんなよう言うてたで「永遠のおかんかわいいよなぁ」て。「当たり前やろ、誰のおかんや思てんねん」ていつもネタみたいに言うてたの思い出すわ。 永遠は、ばぁばの家にあった昔のお…

  • 大雪…置き去り…

    北極から猛烈な寒波が襲来。 そりゃあ寒い。 雪かきしてるそばから振り替えると真っ白… 「今そこやったやん」 明日もきっと朝から戯れる事になるだろう。 今日はバス停へある人を見送りに行き、猛烈な雪の中待ってました。バス来ない… まぁ定刻をいつも10分は過ぎるしこの雪だから仕方ないか。 いつもの見慣れたバスが来た。 「気をつけて」 そう見送ったつもりだった… 「ん?」 バス止まりません…走ります…信号に捕まってくれたバス、扉を叩いて開けてもらいなんとか乗り込めた。 バスの運ちゃん、無言無表情。 食べ物で言ったら無味無臭。 まぁ何はともあれ無事に見送りできたので良かった。 なんだったんだろうあの人。…

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