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誉の日記的物語 https://www.homarex-homare.com/

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

homarex
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2019/01/19

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  • 感性のままに

    感性のままに

    ストーリーに矛盾がないように書いたつもりだが、ほんの隙間時間にふと書きたくなった。 文字と文章が溢れ出る…漏れ出すの方が近いのかも。 なんだか凄く文字に触れたくなる時間だった。

  • 籠り物語 シーズンⅡ

    籠り物語 シーズンⅡ

    素直ではない自分を一番良くわかっているのは自分自身で、どうしても無邪気になれない若者。 心の中では勿論嬉しい気持ちもあるのだけれど、何がそうさせたのか卓は今一感情を表に出す事が上手ではなかった。 雪山でのシーズン幾度となく顔を合わせるであろう新しい仲間との出逢いをぼんやりと頭の中に漂わせながらその日の1日が終わりに向かう。 風呂で頭をのぼせさせリフレッシュする卓。「のぼせるまで風呂はいったら頭のなかはぼぉっとしてスッキリするんだぞ」従兄弟のおじさんの言葉をそのまま再現した。 部屋に戻る頃には素直に新しい仲間との出逢いを喜んでいる事に気がついた卓は、少し嬉しい気分でホッとしながら布団に横たわり、…

  • 籠り物語 シーズンⅡ

    籠り物語 シーズンⅡ

    その後、ガミくんとフリーランを数本流し仕事に戻る時間が近づいてきた。「僕これから仕事なんでこのまま上がって親のはらの方まで流します」「わかったよ。じゃあまた逢ったらぜひ」ガミくんが声をかけたのに対し卓は軽く振り向いて手を挙げ、目当てのリフトへと既に向かっていた。久々に誰かとスノーボードをした卓は新鮮な楽しさを感じたが、申し訳ない気持ちも同時に抱いていた。 誰かと滑る事は確かに楽しいのだが、卓は同程度に、自分の滑りを妨げる事無く、むしろ必死になるぐらいの相手でない限り自分をあげる事はできないと感じてしまっていた。 プラスとマイナスが入り交じった、少し居心地の悪い気分を吹き飛ばす様にノンストップま…

  • 籠り物語 シーズンⅡ

    籠り物語 シーズンⅡ

    そんなマニアックな追及を日々黙々とこなす卓の事などお構いなしに、リフトに一人のスノーボーダーが滑り込むように相乗りしてきた。 「すいません、突然」スノーボーダーにしては礼儀は欠かないタイプなのだと、少しホッとした卓だった。「さっきハン3滑ってるの後ろから見て、必死に追いかけたんですけど見失って、さっき見かけたので急いでこっち来たんです」興奮気味に勢い良く話始める。「そうだったんですね、なんでまた?」卓は本当に謎でしか無く、なぜという思いしか無かった。「あんな滑り見たら誰だって話かけたいと思いますよ!あっ、すいません。俺ガミくんってあだ名なんでよろしくです」「僕は卓です、よろしくどうぞ」自分が褒…

  • 籠り物語 シーズンⅡ

    籠り物語 シーズンⅡ

    パンパンになった足をクールダウンするように緩やかに緩斜面を惰性で流す卓はえらく満足そうな立ち振舞いに見えた。 卓は珍しくフラットバーンをこよなく愛するグラトリライダーの集うコースへと降りてきた。なんのきっかけもないはずのフラットバーンも、彼らの手にかかればそこに何かがあるかの如く、平気で3D回転をやってのける強者まで居た。 卓は疲れる事はしないタイプでグラトリはてんでダメだった。だが、自分に無いものを持ったライダー達を尊敬するかのように、物珍しい物を見るように、辺りをキョロキョロとしながらリフト乗り場へと滑って行った。 リフトに乗った後も卓は食い入るようにコースへと目をやり、彼らの動きを熱心に…

  • 籠り物語 シーズンⅡ

    籠り物語 シーズンⅡ

    少し寂しさを感じるゴンドラを後に卓はゆったりと、自分の感覚と雪面を感じとるように目的のコースへと滑った。 そこは荒れ果てた不正地のような状態でモーグルコースのように至るところにコブができていた。普段からモーグルコースが好きでモーグラーに憧れを抱いてリスペクトしている卓は、いつか本気でモーグラーとデュアルがしたいと日頃からモーグルバーンを滑っていた。 そんな卓にとって少々荒れたバーンなど気にもならなかった。 コース脇にはコースの事を知らない初心者達が迷い混んで、絶望し座りこんだり、必死にコブを滑り降りようと挑むライダー達がちらほらといた。 卓はお構いなしにコブをしっかりと1ターンずつ丁寧に攻略し…

  • 篭り物語シーズンⅡ

    篭り物語シーズンⅡ

    中間駅へと一気に滑った卓は、足元が甘い感覚を感じひとまず滑りこむ事にした。いつものパウダーばかりを滑るのではなく、斜度がきつく荒れがちな通称ハン3を流す事にした。 中間駅から再びゴンドラへ乗り目当てのコースへと向かう事にした。年末に居た頃とはゲレンデにいる客層はがらりと変わり、篭りの人間ばかりが山に残り若いライダー達が多く居た。 馴れ合うように滑るグループ、卓のように黙々と滑るライダー、様々なタイプの篭りがゲレンデには居た。 卓はそんな篭りの人間と相乗りする事になった。無口な卓はイヤホンをしたまま音楽を聞きぼぉっとしていた。 そんな卓を他所に何やら盛り上がっていた。それでも卓は空気のようにそこ…

  • 篭り物語 シーズンⅡ

    篭り物語 シーズンⅡ

    ハイシーズンの白馬、卓が戻ったタイミングは絶好のパウダーチャンスだった。狙いは山頂からのパウダー一択で、他には目もくれずそのコースへと向かった。 昼頃のためコースは既にトラックが何本も入り喰われ放題となっていた。だが、卓はそんな事は気にも止めず気持ちを高ぶらせていた。 与えられた環境で人がしない滑りを全力でできてこそ滑る甲斐があると言う持論があっての事だった。チマチマ人の残飯を処理する様な小さな滑りはしないと言わんばかりに、あれたバーンを敢えてロングターンで豪快に残りのパウダーを食い尽くす。 マニアックな人間が見れば、これ程ネジの飛んだ滑りをするライダーは数多くはないだろう。 荒れたバーンをも…

  • 篭り物語 シーズンⅡ

    篭り物語 シーズンⅡ

    安堵と安心感からか卓はもう少し康めしをおかわりし、滑りに行く事にした。卓の中のモヤモヤは少しずつだが着実に晴れていく。 久々の白銀の世界に降り立った卓の背中は少し大きく見えた。卓は大きく息を吸い込む。肺のなかを切り裂くような冷たい空気が充満する。「帰ってきた、やっぱりここやな」そうボソッと呟くと、いつもの様に自販機で缶コーヒーを手に入れてゴンドラへと乗り込んだ。 いつものゴンドラの景色は、卓が大阪へ帰っている間も変わらずに卓を迎えてくれた。清々しい晴れた気持ちで見るゴンドラからの景色は、また一段と輝かしい物に感じられた。 中間駅を越えた辺りから、マナー違反のタバコに火をつけ缶コーヒーで一服を始…

  • 籠り物語 シーズンⅡ

    籠り物語 シーズンⅡ

    「なにせ仕事の事は心配せんでえぇから安心しよし」「わかりました。ありがとうございます」「ほんで例の彼女はどうなったん?」チカさんは悪戯な笑みを浮かべ卓に尋ねた。 卓はたまにチカさんや康之さんにそういう話をしていたのだ。 「あぁ、別れてきました。腹くくってたはずやのに以外と悲しいもんなんですね。」卓は少しうつむいた。「でも、自分で決めた事なんで後悔はしてないです。それに、こんなん言うてたら別れた彼女に失礼なので」「あんたにもそういう気持ちがあるの聞いて安心したわ」チカさんは優しく、だが少し悪戯な笑みを浮かべた。「なんや言うてあんたは優しいのわかってるから心配はしてなかったけどな」「そう言ってもら…

  • 籠り物語 シーズンⅡ

    籠り物語 シーズンⅡ

    久々の康めしはやはり絶品であった。 少食の卓は普段一般男子の半分程の量しか食べないのだが、康めしの時は大皿に大盛りをぺろりと食べるのだ。 「あんたほんまにこれだけはようさん食べるでなぁ。普段からそんだけ食べたらこっちも作り甲斐があるんやけど」「これだけは別物なんです」そう答えた卓は、ふと気になる事があった。 「そういえば、たかしはまだ帰ってきてないんですか?」この質問に康之さんとチカさんは顔を見合わせた。それから康之さんが「たかしもう来えへんらしいわ、親族がどうこう言うてたけど実際はよくわからん。まぁ本人が決めたんやからしゃあないけどな」「そうなんですね、まあしゃあないですよね。僕はスノーボー…

  • 籠り物語 シーズンⅡ

    籠り物語 シーズンⅡ

    時計の針は12時近くを指していた。神戸屋の安心感にすっかり寝入ってしまっていた。 一眠りし、すっかり元気になった卓は今度こそ滑りに行く準備を始める。「ガタン、卓起きてるか?昼飯食うか?」康之さんの声だ。急いで屋根裏のはしごへと近寄り下を覗く。「気づいたら寝てました。お昼頂きます」「りょうかい。滑りに行くんか?」「はい。今用意してました」「ほな用意できたら降りてきい。飯用意しとくから」「わかりました。ありがとうございます、すぐ行きます」 卓はウェアのパンツを履き、ジャケットと小物を持って下に降りる事にした。 厨房には既にお昼ご飯が用意されていた。神戸屋の康之さん特製やきめし、康めしだ。これに味ぽ…

  • 籠り物語 シーズンⅡ

    籠り物語 シーズンⅡ

    今回は到着日時と大体の時間を神戸屋へと伝えていたため、バスで到着した時には見覚えのあるバンが既に卓を待ってくれていたのだ。 車へと近づきドアを開けると康之さんだった。「ただいまです、朝から迎えありがとうございます」そう言って車へと乗り込んだ。「お帰り、長旅ごくろうさん。ほな行くで」 卓を乗せた車は見慣れた雪道を勢い良く走り抜け、あっという間にペンションへと到着した。 「ありがとうございます、早速着替えて仕事しますね」そう言って降りようとした卓に「今日は朝はえぇよ、寝るなり滑りに行くなり自由にしとき」 バスの長時間の移動で疲れた卓にとって、この言葉は有難い事この上無かった。 「わかりました、あり…

  • 籠り物語 シーズンⅡ

    籠り物語 シーズンⅡ

    卓は別れも早々に出発の準備をして、夜行バスの出る新大阪へと向かった。 さっき別れ話をした後とは思えない程ドライな感覚で電車に揺られる。 新大阪のバス乗り場にはスキー・スノーボードツアーに向かう客でごった返していた。 卓はバスを待つ。 隅の方で人の居ないスペースに荷物を起き、その上に座り込み携帯灰皿を片手に煙草を吸った。いつも楽しそうな話し声、仲間内で盛り上がるその姿を見て、一人で白馬へ向かう卓は、少し寂しい気持ちになるのだった。 乗り込むバスが到着し案内が始まる。一人であるという姿を隠すかのように、そそくさとバスへと乗り込むのだった。 いつもの如く数ヵ所のサービスエリアでバスは止まる。卓はトイ…

  • 籠り物語

    籠り物語

    「まぁせやな」卓も微笑した。 このやりとりのおかげで空気は少し和らいだ。「中途半端な気持ちで関係を続けるのはなんか違う気がすんねん。白馬に行ってせっかくスノーボードにも集中できる環境やし。この中途半端にミホを繋ぎ止める時間も勿体ない時間になるやろし」 卓は自分の都合の良い事ばかり言っている事は自覚しているのだが、本心でミホの輝かしい今の時間を無駄に過ごさせている事に責任を感じていた。無論、高校生の恋愛でそこまで重たく考えるのは珍しい事のようにも思えるのだが… 「うちも卓にはせっかくのスノーボードやし思いっきり楽しんでほしいと思う。卓はきっと言い訳してるみたいで嫌な気分で今喋ってくれたんやろうけ…

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    籠り物語

    テスト最終日の夜行バスで再び白馬へと戻る予定なのだが、今回の大阪での最大のミッションが今日残されていた。 テストを終え家へと帰った卓はひとまずゆっくりする事にした。 夕方頃から彼女と逢う約束をしていた卓は、先に白馬へと戻る準備を終わらせてその時を待った。 彼女からメールが来た。卓は原付で彼女の家へと向かう。慣れた裏道を通れば信号に一つもかかる事なく10分程で辿り着いた。 家の下で彼女のミホは待っていた。その雰囲気からどんな話になるのか既に悟っているようだった。 「おつかれさん、お待たせ」「おつかれさま」どことなくぎこちない雰囲気が漂う。 卓にとってもミホにとっても話す事は山程ネタとしてあるはず…

  • 籠り物語

    籠り物語

    大阪での学校生活へと戻った卓は日々退屈な学生生活を送っていた。 卓は中学の頃から学校が好きでは無かった。友達とも普通に遊ぶし部活もする、しかし、家で一人ゲームをしている時間が一番幸せな時間だった。 何の刺激もない学校生活を淡々とこなし、3年生最後の学年末テストが始まる。 日々の授業をこなすだけで卓にとってテスト勉強等は不要だった。 卓の成績は学年2位だが、クラスでは常にトップだった。 そんな卓はカンニングという行為など全く興味が無いものだったが、仲の良い隣の席の本田をいつも助けていた。 卓のカンニングの手助けはこの上なく大胆なやり方だった。 コソコソと答案を見せるやり方がただ面倒だったのだろう…

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    籠り物語

    フロントのチカさんを呼びに行き皆で夕食を食べた。 卓はそれほどゆっくりしている時間が無かった。 神戸屋はこれから宿泊客の夕食が始まる。卓はオーナーに夜行バスの乗り場まで送ってもらう事になっていた。 車で送ってもらう道中「学校頑張っておいでや、また戻ってくるの楽しみにしてるからな」そう優しい言葉をオーナーは卓へとかけてくれた。 今晩はまた雪が大量に降り注いでいる。車の窓からそれを焼き付けるように外を眺める。 大阪へ戻ってからの事は後回しにしよう、今はこの景色とこの時間を最後の最後まで噛み締めよう。 また戻ってくるのだからここまで神妙になる事はないのだけれど、卓にとっては今回大阪へ戻るにあたって、…

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    籠り物語

    帰り支度を済ませ荷物を持って下へと降りた。 自分のために夕食の準備をしてくれている厨房へと行き、いつも通り準備を手伝った。 「そういえばタカシも学校ちゃうの?」「俺は明日帰るよ」「そうか、また来るんやろ?」「そのつもりやで」タカシも同様に卒業の年のため一度名古屋へと帰るのだった。 そんな二人の会話を聞いて康之さんは「しっかりテストクリアして来いよ、補習とかなったらめんどくさいからな」しかし、卓はそんな事全く気にしていなかった。「それは全然大丈夫です、こう見えて優秀なので」卓は自信満々に答えた。 それを聞いたタカシは「僕はなんとか頑張ってきます」そう答えた。「しっかり頼むで。卓えらい余裕やけどお…

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    籠り物語

    新年からいつもと何ら変わりのない籠りの生活を日々過ごす。しかし、卓は三学期がまだ残っているので、一旦大阪へ帰らなければならない。その日が着々と近づいてくる、帰りたくないのだが仕方ない。 残りの日を無駄にしないよう日々の仕事を一生懸命こなし、毎日全力でスノーボードに明け暮れた。 この時卓は、ただ帰りたくないだけではなく、彼女の事を片付けなければならない、そんな重い悩みも抱えていたのだ。 そんな卓の気持ちとは関係無くその日は訪れる。 朝の仕事を終え、いつも通りスノーボードを終え神戸屋へと帰る。 大阪へ帰る準備をして、一度オーナーの部屋へと挨拶に行き、今日で一度帰りまた来る事を伝え厨房へ向かった。そ…

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