私たちの体は多様な細胞種によって構成され、それぞれの細胞に正しく分化するにはそれぞれの細胞群に必要な遺伝子セットが活性化される必要がある。 細胞分化に伴って特定の遺伝子セットを活性化するには、それまでクロマチンが閉じていた領域をオープンにしていく必要がある。 しかし普通の転写因子はクロマチンをオープンにできず、パイオニアファクターという特別な因子群のみがこの閉じたクロマチンをオープンにしていく活性を持つことが知られている。 --- 研究が進んでいるパイオニアファクターの一つにFOXA1という因子があり、初期発生に重要であることが知られている。 これまでFOXAとヌクレオソームを精製して試験管で…
バイオステーションはこれまで主に本サイトとTwitterをメインに運営してきました。 この度さらに裾野を広げるため、ラインボットによる新着論文紹介をスタートさせます。 お友達になるにはこのリンクからお願いします→ばいおすてーしょんとお友達になる このラインボットでできること 〇管理人による論文紹介が届きます 〇過去のサイト記事の検索ができます。キーワードを打ってみて下さい。 このラインボットでできないこと ×このアカウントでコメントいただいても管理人には届きません。 ×いまのところツイートの検索機能はありません。 問題等ありましたら何らかの方法で管理人にご連絡いただけると幸いです。 再掲ですが…
今回は細胞の老化とクロマチン状態の関係について迫った論文を紹介 細胞は無限に増殖し続けられるわけではなく、ある状況下において細胞増殖を停止させることが知られている。 この細胞増殖の停止は細胞老化と呼ばれ、SA-β-galの蓄積、細胞周期抑制因子p16やp21の活性化、SASP(Senescence-associated secretory phenotype)の誘導が共通してみられる。 この共通点を持ちながら、細胞老化には大きく以下の2種類に分類される。 1.原がん遺伝子による細胞老化 (OIS; Oncogene-induced senscence) 2.増殖回数が限界を迎えることによる細胞…
タンパク質なしにリポソーム内部に特定の物質が濃縮される現象の発見_筆頭著者による論文紹介
今回は筆頭著者の論文紹介として、東京大学大学院総合文化研究科、豊田太郎研究室の杉山博紀(すぎやまひろのり)さんに記事をご寄稿いただきました!ぜひ最後までご覧ください! ---- 生命はどのようにして誕生したのか,生命科学に携わる人なら一度は考えたことのある疑問ではないでしょうか.生命の構成単位である細胞の中には様々な生理的な機能が実装されています.無数の生理的な機能一つ一つがあまりに精妙にできていて,いったいどうしたらそれらが一つのシステムとして統合されたものを自発的に組み上げられるのか,これは生物学の最大の謎の一つと言っても過言ではないでしょう. 複数のシステムの統合は差し当たって長い進化の…
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