2019年10月
【企業分析シリーズ】vol.6 吉野家ホールディングス(9861)⑤:公式・東京総合研究所スタッフブログ第224号
こんにちは、東京総合研究所スタッフです。 前回は、吉野家が営業利益を増加させるための具体的な施策例を挙げました。 今回は、最後として少し難しいですが企業価値の話をしたいと思います。 企業価値とは 企業価値とは、簡単に言うと企業を買うとしたらいくらの値段がつけられるべきかという指標になります。 経営陣は、常に企業価値の向上を念頭に置いて経営を行なっているのです。 著者作成 では、企業価値を構成する要素は何でしょうか。 ①CF②WACC ①のCF(キャッシュフロー)とは、現金の流れのことです。 企業が手元に入る現金が多ければ多いほど、企業価値は大きくなります。 ②WACCとは簡単に言うと投資家と債…
【企業分析シリーズ】vol.6 吉野家ホールディングス(9861)④:公式・東京総合研究所スタッフブログ第223号
こんにちは、東京総合研究所スタッフです。 吉野家が業績を向上させる施策はどのようなものがあるでしょうか。 営業利益を増加させるには 著者作成 前回の記事の最後では、営業利益率を低下させている原因である販管費の多くを占めるのは人件費であり、またそれは削減することが難しいということでした。 すなわち、営業利益を増加させる要素である「売上増加」と「コスト削減」のうち、コスト削減は実現可能性が低いということになります。 では、売上増加についてブレイクダウンして考えてみましょう。 売上=店舗売上×店舗数 1店舗あたりの売上を店舗数でかけた数字が売上となります。 まず店舗数について見ていきましょう。 有報…
【企業分析シリーズ】vol.6 吉野家ホールディングス(9861)③:公式・東京総合研究所スタッフブログ第222号
こんにちは、東京総合研究所スタッフです。 吉野家ホールディングスの分析の続きです。 ビジネスの特徴をつかむ 吉野家のPLの推移を見てみましょう。 有報を元に著者作成 粗利率は、62%〜65%程度で推移していることが分かります。飲食店の原価率は30%程度が一般的と言われているので、通常より少し原価率が高い程度ということが分かります。 牛丼は、かなり原価が高いことで有名(並1杯のみではほとんど利益が出ない)ですが、トッピングやその他の定食メニューなどによって、原価率が抑えられているのではないでしょうか。 営利率は2%以下で推移しているように、かなりの薄利になっています。 販管費をかなり要することが…
【企業分析シリーズ】vol.6 吉野家ホールディングス(9861)②:公式・東京総合研究所スタッフブログ第221号
こんにちは、東京総合研究所です。 吉野家の分析の続きです。 4つの主要企業 吉野家ホールディングスは、「吉野家」「はなまる」「アークミール」「京樽」という4つの主要企業を保有しています。それぞれが運営しているブランドは以下の通りです。 吉野家・・・吉野家 はなまる・・・はなまるうどん、千吉 アークミール・・・ステーキのどん、フォルクス、しゃぶしゃぶどん亭 京樽・・・京樽、海鮮三崎港、すし三崎丸 よく見かけるチェーンがたくさんありますね。 上の画像の右のグラフを見てみましょう。 様々な企業を保有しているわけですが、売上構成比の50.7%を占めることからわかるように、やはり主力は吉野家事業になって…
2019年10月
「ブログリーダー」を活用して、東京総合研究所スタッフさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。