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2018/11/24

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  • 『日ソ戦争』(麻田雅文)

    日ソ戦争 帝国日本最後の戦い (中公新書) 作者:麻田雅文 中央公論新社 Amazon 第二次世界大戦の最終盤にソ連が日ソ中立条約を破って参戦し、日本が降伏文書に調印した後まで続いた「日ソ戦争」の経過を論じた本です。 本書では、原爆の有無にかかわらず自軍の損耗を避けるためにソ連の参戦を求め続けたアメリカ、当初はそれを渋りながらも着々と準備を進め、最終的にはヤルタでの密約を実力で担保しようと参戦したソ連、「対ソ静謐」の建前上(ソ連領攻略はともかく)満州防衛の準備も十分にできず、千島はむしろ米軍に備えながらソ連は終戦の仲介を求め続けた日本・・・という戦略面の諸相をまず示します。 その上で、西から蹂…

  • 終戦後に島民を殺した日本兵/『沖縄戦』(林博史)

    沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか (集英社新書) 作者:林博史 集英社 Amazon 沖縄戦の経緯・展開を踏まえつつ、そこに人々がどのように巻き込まれ、動員され、多数の生命が失われるに至ったのかを豊富な事例とともに論じる本です。 凄惨な事例が多く、鬱々とした気持ちで読み進めざるを得ない箇所ばかりでしたが、特にショッキングだったのは6月23日はおろか、8月15日以降に離島で起こった日本兵らによる住民虐殺でした。敗戦の事実を知らず、それを伝えにきた島民が殺されたり、それを知りながらも朝鮮人男性をも含めて虐殺した事例が紹介されています。 一方で、日本兵にも米兵にも非戦闘員を守るべく行動した人*…

  • 『北朝鮮に出勤します』(キム・ミンジュ)

    [:contents] 北朝鮮に出勤します―開城工業団地で働いた一年間 作者:キム・ミンジュ 新泉社 Amazon ツン9割のツンデレ 南北経済協力の象徴だった開城工業団地の食堂で1年間、栄養士として働いた韓国人女性によるエッセイです。栄養士でありながら食堂のマネジメントにも関わる立場で*1、北の職員や彼女らを束ねる強権的な*2「班長」、食材をかすめ取っていく税関職員、父に似て優しい警備員…などと時に対峙しながら交流してきた様子が描写されています。 一言で言うと北の人たちは「ツン9割のツンデレ」で、公式の建前を非常に重視して*3自分たちの非はとことんまで認めず、南の食材や化粧品をけなす割には平…

  • 『NEXUS 情報の人類史』(ユヴァル・ノア・ハラリ)

    NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク 作者:ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社 Amazon NEXUS 情報の人類史 下 AI革命 作者:ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社 Amazon 「ネクサス」としての情報 『サピエンス全史』や、 canarykanariiya.hatenadiary.jp などの著作で世界的に有名な著者が、情報が人類史の中で果たしてきた役割を追いながら、AIというこれまでと異なる情報テクノロジーが何をもたらすか考察する本です。 著者は、情報が異なるものを結びつけて新しい現実を創り出す面に注目し、物語や聖典、文書などで他の大勢と協力できたことが、人間が…

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