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  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #13】

    Q:設計途中でイメージが変わった場合、柔軟に対応してもらえますか?A:はい、もちろんです。設計は図面を描くだけの作業ではなく、 お施主様との対話の積み重ねだと考えています。計画が進む中で、暮らしのイメージがより具体的になったり、ご家族の状況が変わったりすることはよくあることです。設計当初に描いた理想像が、時間の中で少しずつ変化していくのは自然なことであり、むしろ良い家づくりには必要な「プロセス」だと考えています。私たちは、お施主様の言葉の奥にある「本当に大切にしたいこと」を丁寧にすくい取り、変化にも柔軟に対応しながら、最終的に納得できるかたちへと整えていきます。小さな違和感も見過ごさず、「一緒につくっていく」姿勢を大切にしていますので、ご安心ください。

  • 木漏れ日が彩る穏やかな午後 — 函館の自然と暮らす家

    窓辺に差し込む柔らかな新緑の光そよぐ風に揺れるレースカーテンが、まるで自然と対話しているかのような静かな午後のひとときを演出します。動画は北海道・函館近郊の四季を感じながら暮らす家の一コマ。春の新緑がまぶしく輝き、風が心地よく流れる空間は、日常の忙しさを忘れさせてくれます。自然光と風を生かした設計僕が設計する住宅では、自然の光や風の動きを最大限に活かすパッシブデザインを心がけています。窓の配置やカーテンの選び方一つで、室内の空気の流れや温度、明るさが大きく変わるのです。北海道のように四季の変化がはっきりした地域では、夏の涼風や冬の暖かな日射をうまく取り入れることが快適な暮らしにつながります。心と体を癒す暮らしの豊かさこうした小さな自然の恵みを感じる瞬間が、日々の生活に豊かさをもたらします。レースカーテンが揺れる木漏れ日のリビングは、忙しい日常の中でもほっとひと息つける特別な場所皆さんも、自分の暮らしに寄り添う自然の力を取り入れてみませんか?函館・函館近郊・北海道で自然と調和した家づくりを函館近郊・北海道での家づくりを検討されている方へ自然とともに心地よく暮らす家づくりのご相談は、ぜひお

  • ZEH住宅とBAR空間、どちらも本気で振れ幅大きく

    「UA値0.22、C値0.15、Q値0.97」数字で語れる高性能住宅をつくる一方で、光に透ける布の柔らかさを活かしたBARの空間も手がけています。キタザキアーキテクツの仕事は、よく言われます──「振れ幅が大きいですね」とたしかに、省エネ住宅や耐震等級3のZEH住宅に向き合うときは、日射取得率や熱損失量といった数値を徹底的に追い込みます。けれど、BARのような感性空間では、数値では測れない“場の空気感”を大切にします。共通しているのは、「人の感覚に届く空間」をつくること精緻な性能計算と、布がもたらす光と影。両極のようでいて、どちらも建築に必要な要素だと感じています。合理と情緒機能と詩情そのあわいを探ることが、僕の仕事の面白さでもあります。振れ幅のある設計。そこには、建築がもっと豊かになる余白があると思っています。

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #12】

    建築家との家づくりのメリットとデメリットとは?建築家と家をつくるって、実際どうなんだろう?自由度は高そうだけど、手間がかかるイメージも…今回は、建築家との家づくりを検討されている方へ、メリット・デメリットを包み隠さずお伝えします。■ 建築家との家づくり「5つのメリット」① 暮らしにフィットしたオーダーメイドの設計土地の特徴、ライフスタイル、ご家族の価値観に合わせて「その人のためだけの空間」を提案できます。間取りや窓の配置、素材の選び方まで、全てに理由がある設計です。② 性能とデザインのバランスを追求できる「かっこいいけど寒い家」「暖かいけど無難な家」ではなく、断熱・気密・耐震・採光・通風など、見えない部分の性能も含めて、建築家が総合的に調整します。③ 予算に応じた柔軟な対応「決められたプランを選ぶ」のではなく、「限られた予算の中で最善の解」を一緒に模索できます。コストのかけどころ・抑えどころを整理し、納得感のある住まいに仕上げられます。④ 現場まで責任を持って関わる設計だけで終わらず、工事中の「工事監理」まで行います。図面通りに施工されているか、品質に問題がないか、建築家の目でしっかり

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #11】

    工事監理とは?図面通りの家ができるかを見守る大切な役割「工事監理って、何をしているの?」「現場は施工会社に任せるんじゃないの?」この“監理”という言葉、あまり耳なじみがないかもしれませんが、設計図通りに安全で快適な家を建てるうえで欠かせない役割です。今回は「工事監理とは何か?」をわかりやすくお伝えします。■ 工事監理と工事管理は別物まず大切なポイントから • 工事監理(かんり)=建築士の役割設計図どおりに建てられているかをチェックし、品質を確保します。 • 工事管理(かんり)=施工会社の役割職人の手配、工程・安全・コストの管理など、実際の工事を円滑に進めます。 • つまり、「監理=設計者の目線」「管理=施工者の目線」という違いがあります。■ 工事監理の具体的な内容キタザキアーキテクツでは、以下のような監理業務を行います • 施工図・材料の確認 施工会社が出してくる図面や仕様が、設計意図と合っているかを精査します。 • 現場でのチェック配筋(鉄筋)の状態や断熱材の施工状況など、見えなくなる部分も現場で確認します。 • 施工会社との打ち合わせ現場で発生する問題や判断事項について、職人さんや

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #10】

    設計料はどう決まる?納得できる設計費用の考え方「設計料ってどのくらいかかるの?」「どうやって料金が決まるの?」家づくりの中でも、お金のことは特に気になるポイントです。今回は設計料の決まり方と、納得して進めるためのポイントをお話しします。■ 建築家の設計料は何によって決まる?設計料は、一般的に以下の要素で決まります。 • 建物の規模(床面積や階数など) • 設計の難易度(特殊な仕様や構造、省エネ計算の有無など) • 設計の範囲(意匠設計だけか、構造設計や現場監理まで含むか) • 建築家の経験・信頼度 • 地域や事務所の方針■ 設計料の算出方法1. 定額制 キタザキアーキテクツでは、設計の規模や内容に応じて定額制を採用しています。 専用住宅 20坪~30坪 建築設計料→250万円 (税込) ※​新築・木造の場合 ​​※『耐震等級3』許容応力度構造設計料含む ​​※『低炭素認定住宅』取得の場合、 ​別途35万円(税込・検査機関申請料別途) ■ キタザキアーキテクツの場合当事務所では、 • 意匠設計・構造計算・省エネ計算・現場監

  • 設計者の仕事風景

    SNSやウェブサイトで、自分の写真を載せることには抵抗がありますよね、、、目立ちたいわけじゃないしー仕事はあくまで“図面と空間”で語るものだと思っていたからです。それでも掲載を決めたのは、「誰が設計しているのか」が伝わることで、設計への姿勢や考え方まで届くかもしれない、と思ったからです。信頼は、姿勢と背景から生まれるものでもあると感じるようになりました。スキー、自転車、無垢の床、自然光、、、自分の仕事場に置かれている『モノ』や空間のを仕上げる素材の質感。すべてが建築と連続しています。この場所で考え、この場所で描き、この場所で暮らしている。だからこそ、見せる意味があると思いました。見栄でもなく、演出でもなく、ただ静かに伝えたい暮らしに寄り添いながら、本質を考える建築を目指す。写真から、そんな空気が少しでも伝わったなら嬉しいです。

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #9】

    相談から設計契約までの流れ — 初めての家づくりをスムーズに「建築家に相談したいけど、まず何をすればいいの?」「設計契約ってどんな段取りで進むの?」そんな不安を持つ方は多いです。今回は、相談から設計契約までの基本的な流れをわかりやすくご説明します。■ 1. お問い合わせ・初回相談予約まずは、電話やメール、ウェブフォームからお気軽にお問い合わせください。住まいや土地のご希望、スケジュールなど、ざっくばらんにお話ししましょう。■ 2. 初回相談(無料)約1時間〜2時間を目安に、 • 家づくりのご希望やライフスタイル • ご予算感 • 敷地の状況(ある場合)などを伺います。この段階ではまだ契約は不要ですので、遠慮なく質問してください。■ 3. 2回目以降の打ち合わせ(初回プレゼン設計案提示 有料)具体的にプランの方向性や性能面、資金計画などを深めていきます。ここで設計の進め方や料金体系の説明も丁寧に行います。プランが気に入らない場合は、初回プレゼン設計料お支払い(5万円)終了■ 4. 設計契約の締結設計内容・スケジュール・料金・権利義務などにご納得いただけたら、設計契約を結びます。契約後は、

  • 函館の建築家が語る|省エネ・構造・意匠まで一人で担う設計とは?

    「建築家はどこまで関わるべきか?」─設計・構造・省エネ、すべてを自ら担う理由建築という仕事の本質は、設計図を描くだけではありませんよね?空間を構想し、構造を検討、省エネ性能を数値の裏付け、コスト管理と把握、現場で形にするプロセスをBIMで検討──それらすべてが一つの建築に融合されて初めて「建築」は完成します。それを一人の建築家が、どこまで自分の手で担うのか?この問いに対して、僕は「すべて」と答えます。デザインと性能は両立できるのか?「美しいけれど、寒い家」「高性能だけれど、味気ない家」──そんな建築を目指したくはありません。意匠と性能は、しばしば両輪にはなりえず、意匠設計者と構造設計者、そして省エネのコンサルタント、それぞれの意図が交錯する中で、本来ひとつであるべき建築が「寄せ集め」になってしまうことも、、、だからこそ、私たちは意匠・構造・省エネを一貫して設計することに拘りたい。構造計算も、断熱・気密の計画も、エネルギー計算も、自らの手で!現場にも足を運び、設計意図とズレのない「建築」をつくる。それが、キタザキアーキテクツの仕事です。技術は、思想に裏打ちされてこそ私たちは、単に「性能の

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #08】

    建築家とハウスメーカー、何が違うの?「建築家に頼む家と、ハウスメーカーの家って、何が違うんですか?」家づくりを考え始めると、よく聞かれる質問です。どちらにもメリットがありますが、“考え方”と“つくり方”が根本的に違います。今回は、建築家としての立場からその違いを解説します。■ 建築家の答え:設計の自由度、プロセス、目的が異なります【ハウスメーカー】 • 型がある設計:ベースとなる間取りや仕様が決まっており、そこから選ぶスタイル • スピード重視:最初の打ち合わせから完成までの流れが標準化され、早い • 営業・設計・施工が分業:担当者が変わることもある • 大量生産によるコスト管理が強み【建築家(設計事務所)】 • 敷地も暮らし方も“ゼロから設計”:土地・方位・光・風・ご家族の暮らしに合わせて、一棟ごとに構想 • プロセス重視:ヒアリング・対話・プラン練り直しを重ねて設計する • 設計・構造・省エネまで一貫管理(※当事務所の場合) • 「住む人らしさ」と「その土地らしさ」を最大限に活かす家づくり■ 例えるなら、こんな違いです • ハウスメーカー:カタログから選ぶ既製のスーツ • 建築家住

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #07】

    設計にはどれくらいの時間が必要? “いい設計”は対話から生まれる「家を建てたいけれど、設計ってどのくらい時間がかかるの?」「打ち合わせが何回もあるって聞いて、不安…」そんな声に、今回はお答えします。■ 建築家の答え:平均で6~12ヶ月。でもそれには“理由”があります私たちキタザキアーキテクツでは、設計期間を平均6~12ヶ月ほどと見ています(初回ヒアリングから実施設計完了まで)「長い」と思われるかもしれませんが、私たちが大切にしているのは、住まい手との対話と設計の精度。いい家は、図面の中ではなく、会話の中から生まれるものだからです。■ 設計のステップと目安期間1. ヒアリング・敷地調査(1〜2週間) • ご希望・ライフスタイル・予算・土地の条件を丁寧に整理2. 基本設計(2〜4ヶ月) • プラン提案・修正・ゾーニング・方向性の確認 • 繰り返しの対話で「暮らしのカタチ」をつくっていく段階 3. 実施設計(2〜4ヶ月) • 設備や構造、仕様の細部を決定し、工事が可能なレベルまで図面を描き込み • 性能計算(断熱・気密・日射・構造計算など)もこの時点で実施4. 見積・確認申請(2〜4ヶ月

  • 建築を一筆書きするように──ワンフォルム・ワンモーションの試み

    一つのかたちに、一つの流れワンフォルム・ワンモーション(One Form, One Motion)無駄を削ぎ落とし、本質だけで構築する住宅デザインを追求「ワン・ワン」プロジェクト1. 「ワンフォルム」はコスト合理化の象徴 • 形をシンプルかつ統一することで、構造や施工の無駄を減らせる(=コスト削減) • 凝った造形に頼らず、設計力と空間構成で魅せる方向性を示せる。 • 一筆書きのような平面や立面は、熱橋も減らしやすく、高性能化にも寄与。 2. 「ワンモーション」は機能性と快適性の両立 • 人の動き『動線』、僕の考える『新動線』として空気の流れで暖気と冷気をコントロールする『熱の動線』、移ろいを発見できる『光の動線』が一貫して滑らか=住みやすい • 動線の重複をなくせば、面積も無駄がなくなり、コストカットにつながる。 • 複雑な動線計画をせずに、建築の「質感」と「性能」を活かす空間づくりが可能。 3. 設計思想の強さがにじみ出る • 「安くていい家」ではなく、“設計の工夫で価値を最大化する”家という印象になる。 • 「削ぎ落とした先に本質がある」というストイックで美しいコンセプト

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #06】

    住宅性能の基準、きちんと見ていますか?家は見た目や間取りだけでなく、“性能”がとても大切です。特に北海道のような寒冷地では、断熱・気密・日射の取り入れ方まで含めて、「家の性能」が日々の快適性や光熱費に直結します。では、その性能をどうやって判断するのか?今回は、住宅性能の基準とその正しい見方を解説します。■ 建築家の答え:基準には「数字で測れる」ものと「測れない」ものがある住宅の性能には、主に以下のような「数値基準」が存在します。1. 断熱性能(UA値) • 外皮平均熱貫流率(W/㎡K) • 小さいほど断熱性が高く、熱が逃げにくい • 北海道(6地域)での基準: • UA値 0.46以下 → 断熱等級6相当 • UA値 0.26以下 → 断熱等級7相当(次世代レベル) 2. 気密性能(C値) • 住宅全体の隙間の大きさ(㎠/㎡) • 数値が小さいほど隙間が少なく、冷暖房の効率が良い • 一般的にはC値1.0以下が高気密住宅、私たちは0.2前後を基準に設計 • 第三者機関による工事途中での気密測定試験の実施 3. 熱損失係数(Q値) • 家全体から逃げる熱の量 •

  • テラスが“無駄スペース”にならないために必要な広さとは?

    「屋外テラス、広さが足りないと使われなくなる話」自邸を建てた当初、テラスにはちょっとした椅子でも置いて、外の空気を楽しみたいと思っていました。朝のコーヒー、夕暮れ時の読書、たまに家族と食事を……そんなイメージを描いていたのです。でも実際には、椅子をひとつ置いて満足して終わり正直なところ……あまり活用できていません。理由は明確テラスの広さが足りなかったのです。たった3畳のスペースでは、気軽に動けない。複数人で過ごすのも窮屈結果として「使わない場所」になってしまいました。ゼッケイテラス.MOV今ならはっきり言えます。上記動画くらい余白のあるテラスが良いという事屋外テラスは、最低でも6畳できれば10畳以上の広さがほしいさらに、屋内とのスムーズなつながりや、風・視線・日射のコントロールも意識すると、使われ方がまるで違ってきます。小さな後悔ですが、これから住まいを計画する方には、ぜひ計画段階で「屋外の余白」も丁寧に考えてほしいなと思います。

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #05】

    「坪単価」のワナにご注意。比較の前に“中身”を知ろう家づくりを検討していると、気になるワードのひとつが「坪単価」でもこの言葉、実はとても曖昧、、、、金額だけを比較しても意味がないのでは、、、と僕は秘かに思ってます。■ 建築家の答え:「坪単価」は“中身”によって全く違うたとえば、同じ「坪120万円」と書かれていても、その中に含まれている内容がまったく違えば、結果としての総額も違います。▼よくある違いの例つまり、「坪単価だけでは、家づくりの全体像は見えてこない」のです。■ キタザキアーキテクツの場合私たちは「総額ベースで安心できる予算計画」を大切にしています。僕の設計による工務店へ見積をお願いする場合『カーテン工事』以外は全て建設費に含まれた内容で工事契約して頂いていますので、追加工事は建主の都合以外で発生致しません。そのため、お打ち合わせでは最初に「この予算で、何がどこまでできるか?」を明確にします。また、キタザキアーキテクツは建築家自らが意匠設計・構造計算・省エネ計算を一貫して行うため、設計料の中に構造計算や省エネ計算なども含まれています。こうした“見えにくい設計の質”も、実は重要なコ

  • 庭の異変に気づいた初夏の昼

    庭のライラックが満開で、初夏の光の中に優しく揺れていました。ふと隣にある白樺に寄りかかろうとしたら、太い幹が異様にぐらつく、、あれ?と思ってよく見ると、新緑の季節なのに葉が一枚も出ていない。近づいてみると、幹の根本から腐ってる!!嫌な予感がして、思いきって幹を押してみたところ、驚くほどあっけなく倒れてしまいました。高さは4メートル以上それなりに重量のある木で、引っ張って移動させようとしたけど重い!もしこれが強風の夜だったら、、、(汗)もし、庭で遊ぶご家族に倒れていたら、、、もし、隣家の壁に激突してたら、、、そう考えると、背筋がすっと冷たくなるような思いがしました。ちなみに、その隣家は僕が設計した住宅「クリハウス」建て主さんとは良い関係で、お子さんたちが庭で元気に遊ぶ様子を見るのが楽しみでもあります。だからこそ、もし何かあったらと思うと、胸がざわつきました。幸い、自分の手で静かに倒すことができ、大事には至らずに済みました。驚きと同時に、大きな安堵を感じています。命が芽吹く季節でも、自然の中には静かに衰えていくものもあるのだと、あらためて気づかされましたし、初夏の新緑を楽しむだけでなく、庭

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #04】

    土地が決まっていなくても、大歓迎です。「まだ土地が決まっていないんですが、相談してもいいですか?」これは、最初のご相談でとても多くいただく質問です。答えは、もちろんOKむしろ、土地探しの前にご相談いただけると、より良い住まいづくりにつながります。■ 建築家の答え:「土地ありき」ではなく「暮らしありき」で考える土地がないと話が進まないと思われがちですが、私たち建築家は「土地に合わせた家」を考えるだけではなく、「暮らしに合った土地」を一緒に探すこともできます。たとえば―― • 将来の暮らしを考えると、どんな場所がいいのか? • 日当たりや風通し、雪の溜まり方、雪の落ち方・堆雪場所確保など環境条件は? • 建築コストが膨らみにくい土地の形や条件は? こうした視点を設計者としての目線で一緒に整理することで、土地選びに「軸」が生まれます。■ 土地購入後では“遅い”こともある土地を先に購入し、その後で「建てたい家が入らない」「希望する性能が出せない」などの問題が出るケースも少なくありません。せっかくの土地でも、形状や法規制、隣地との関係などで思うように設計できないことがあるのです。だから

  • 光と気配を映すタイル|艶のある素材で設計に奥行きを

    艶やかなタイルは、ただの仕上げ材ではありません光を受けてきらめき、角度によって表情を変え、時には窓の外の風景を映し込み、またある時は、そこに佇む人の姿までもやわらかく描き出すその表面には、日常のうつろいが刻まれ、小さな時間の流れが可視化されていきます。何気ない壁面や床が、タイルという「鏡」のような存在によって、空間の奥行きを増し、風景とのつながりを生みますね。設計の中でそんな場所が一か所あるだけで、空間はふと、呼吸を始めたよう、、、建築において「反射」は時に、光を導くための計算にもなり、心理的な広がりを生むための仕掛けにもなります。しかしそれ以上に、艶やかなタイルがもたらすのは、目に見えない“気配”や“余白”のようなものかもしれません。素材は、機能や性能だけで選ぶものではなく、そこに生まれる時間や空気感をどう引き出すか。そんなことを考えながら、艶やかなタイルの表情を見つめています。

  • クラウドで共有する3D設計|家づくりを“見える化”する新しい方法

    クラウドに「未来の暮らし」があるという体験「これが、私たちの家なんですね」あるクライアントがそう言って、スマホの画面をじっと見つめていました。画面の中には、まだ建っていない自分たちの住まいの3Dモデルが映っています。窓から差し込む光、リビングの広がり、外観のたたずまい——そのどれもが、まるで現実のように感じられる瞬間です。キタザキアーキテクツでは、設計中の建物を3Dモデル化し、クラウド上にアップロードして、クライアントとリアルタイムで共有しています。スマートフォン、タブレット、パソコンどんなデバイスからでもアクセスできるこのモデルを通じて、クライアントは自分の家の「今」と「これから」を、好きな時間に、好きな場所で確認することができます。図面だけでは見えない「暮らしの質感」3Dモデルは、ただ形や大きさを見るためのツールではありません。時間帯を変えて、朝の光がどこから差し込むかを確認したり、季節を切り替えて、冬の低い陽射しがどこまで届くのかを体感したり、、、春には桜の影が落ち、夏は深い庇が日差しを遮り、秋には優しい夕暮れがリビングを包む。冬にはぬくもりを届ける朝日が室内を照らす。そんな四季

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #03】

    「相談=契約」じゃありません。まずは“話してみる”だけで大丈夫です建築家に相談してみたい!でも、ちょっとハードルが高い、、、そんなふうに感じる方はとても多いです。よくあるのが「相談したら契約しなきゃいけないのでは?」という不安でも、ご安心ください。相談=契約ではありません。■ 建築家の答え:「無料相談=見極めの場」だと思ってください家づくりは、建てて終わりではなく、住みながら育てていく“長い時間のプロジェクト”です。だからこそ、どんな建築家と一緒に進めていくかはとても大切な選択です。キタザキアーキテクツでは、最初のご相談(ヒアリングや土地や要望の確認)は無料でお受けしています。相談は“契約前提”ではなく、お互いに「相性を確かめる場」でもあるのです。■ 「合わなかったら断ってもいい」安心感たとえば、話してみて感覚が合わなかったり、他の方が合っていると感じたなら、それで大丈夫です。逆に、私たちのほうから「この内容なら別の選択肢の方が良いかもしれません」と率直にお伝えすることもあります。大事なのは、無理に進めないこと!建築家と住まい手、どちらにとっても気持ちよくプロジェクトをスタートできるこ

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #02】

    「建築家」と「工務店・ハウスメーカー」、どう違う?家づくりを考え始めると、まず迷うのが「どこに相談すればいいのか?」ということ。工務店? ハウスメーカー? それとも建築家?似ているようで大きく違うこの選択は、家の出来栄えにも、住み心地にも、予算配分にも深く関わってきます。■ 建築家の答え:「誰が設計し、誰がつくるか」が違いますハウスメーカーや多くの工務店では、「設計」と「施工」をセットで請け負うことが一般的です。一方で建築家(設計事務所)は「設計と監理」を担い、実際の施工は別の施工会社(工務店など)とチームを組んで進めていきます。この違い、例えるならこうです: • ハウスメーカー・工務店:設計から施工までを同じ会社が内製する“定食屋” • 建築家:設計は専門家が行い、施工は料理人に任せる“プロデューサー付きのレストラン”建築家は、あなたの希望や敷地の特性に応じて、完全にカスタムした設計をゼロから行います。■ 「自由設計」の本当の意味ハウスメーカーでも「自由設計」という言葉を使いますが、実際は仕様や間取りに制限があることが多いです。一方、建築家は「土地、予算、暮らし方」に合わせて、構造・

  • 建築家に相談する前に知っておきたいQ&A|家づくりのよくある質問

    キタザキアーキテクツでは、建築設計に関するよくあるご質問とその回答をまとめています。 「設計途中でイメージが変わった場合の対応は?」「工務店や施工会社の選定方法は?」「設計段階での不安や疑問への対応は?」など、家づくりに関する疑問を解消する情報を掲載しています。 お客様の不安や疑問に寄り添い、性能・デザイン・コストのバランスを考慮した設計提案を行っています。 初めて建築家に相談される方も安心してご覧いただける内容となっております。

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #01】

    「土地が決まっていないと相談できない」と思っていませんか?家づくりを始めようと考えた時、多くの方が「まず土地を見つけてから建築家に相談しよう」と思いがちです。でも、実はその順番、変えてみませんか?■ 建築家の答え:土地探しの前にこそ相談するのはアリ土地が決まる前の段階こそが一番大切です。なぜなら、土地には「価格」や「広さ」だけでは分からない要素がたくさんあるからです。・日当たりや風通し・周辺環境(隣家との距離、騒音、景観)・法的な条件(建ぺい率・容積率・高さ制限)・そして、その土地でどんな建物が建てられるか?・既存樹木があるならそれらの再活用(これ意外と重要)不動産屋さんではなく建築家の視点は参考になるはずです。キタザキアーキテクツでは「この土地、どう思いますか?」という段階のご相談も歓迎しています。■ よくある失敗例:土地が合わず、理想の家が建たない「急いで買った土地に理想の家が入らなかった」「土地代がかさみ、建物の予算を削ることに…」「地盤が悪く杭工事が追加費用に…」こうしたケースは、先に土地を決めてしまったことで起きがちです。建築家と一緒に土地を見れば、「この条件なら、こんな家が

  • 「『こもれヴィラ』ということばからはじまる、光のある暮らし

    『こもれヴィラ』という名の、私たちの設計思想気づけば僕の設計には、“木漏れ日”が差し込むことを意識した設計が多くなりましたね。樹々の間をすり抜けた光が、静かな室内にリズムを刻み、季節や時間の移ろいをそっと伝えてくれるような住まい。単に光を取り入れるのではなく、住まい手の感情にそっと寄り添い、心に余白をつくるような、光の設計です。そうした住まいたちを、最近思いついた言葉『こもれヴィラ』と呼びたくなりました。ここでひとつ、言葉の説明をさせてください。「ヴィラ」と聞くと、多くの人はリゾートの別荘や、非日常の空間をイメージするかもしれません。しかし『こもれヴィラ』は、あくまで“普段着”の住宅毎日の生活が、木漏れ日のやわらかな光に包まれる、そんな日常を提案したいのです。特別に感じるかもしれませんよね?木漏れ日が差し込む空間って、、、でも、これからもたくさん設計したいですね『こもれヴィラ』■ 光にこもり、静けさにこもる■ 外界とのほどよい距離感を持ちながら、自然と調和する■ 四季を感じ、呼吸するように暮らすそんな住まいを、これからも「こもれヴィラ」と呼んでいきます。設計はかたちをつくる仕事ではある

  • 進化する暮らしに応える新発想の30坪住宅

    建築費の高騰で、延べ床面積は30坪程度が今の主流ですよね。でも間取りはまだ3LDKを維持しようとするため、どうしても狭さを感じてしまうことが多いですね。昔ながらの、狭い廊下に並ぶ3つの小部屋がいまだに当たり前のように続いているのを見ると、少し時代に合っていない気もします。家族構成が変わってきているのに、間取りはあまり変わらず、空間の使い方に工夫が欲しいところです。例えば、家族みんなが使えるスタディスペースを中心に個室を配置して廊下をなくす設計や、各部屋にある収納を一カ所に集約した大きなファミリークローゼットと納戸を設けるアイデアなどを提案する事が多いですね。そして、思い切って1階はダイニング中心のリビングで広さを求めず、2階のスタディスペースを兼ねたセカンドリビングといったリビングの分散化、新たな生活の発想が生まれるような暮らしの工夫を考えてみたりしてます。意外とプライバシーや日当たりを考えると2階リビングも良さそうだけどなかなか踏み切れない、、、そんな方々には『リビング分散化』は『アリ』こうした変化をもっと広げて、建築費や暮らし方の変化に合わせて間取りも自由に、多様に変わっていってほ

  • 窓辺に椅子、暮らしを少し豊かに彩る余白時間

    窓辺という“余白”で過ごす時間本を手に取るでもなく、ただ光を感じている時間がある。そんな時、決まって身を預けているのは、家の中でも“窓辺”という場所建築家は、リビングやキッチン、寝室など“機能”に名前のある空間ばかりを設計しているように見えます。でも、その間にある「用途を決めてない余白」──例えば“窓辺”のような場所にこそ、静かで無限の時間が流れたりする場をこっそり設計に組み込みます。それを住まい手が発見する“楽しみ”を散りばめて、、、窓辺があるだけで、家は少しだけ豊かになる「何もしない」ことが許される空間は、今の時代とても貴重、、、あえて、そんな時間を持たないと自分をリセット出来ないような気もする。スマホからも仕事からも、少しだけ距離を置ける場所そんな場所を“窓辺”という最小単位で設計したいと思ってます。豪華な設備がなくても、豊かさはつくれる。ただ窓辺に、一脚の椅子と、一冊の本、もしかしたらポータブルスピーカーで音楽とか、、、、それだけで、窓辺は心のよりどころになると信じている。だから建築は面白い

  • 静けさが音になる朝|キャニオンエアロードで巡る水田の景色

    水田が映す、もうひとつの風景気温5度5月の朝としては肌寒いけれど、風がないだけで救われる。まだ人の気配がない田園地帯の農道を走る。路肩の水田は、朝日を受けて静かに光を返していた。空、山、新幹線の高架――あたりを囲むすべてが、水の上にもう一度現れる。それはまるで、反転したもうひとつの世界時速30キロを超えて走ると、カーボンフレームが路面と共鳴し、「コォォ…」という軽やかな音が足元から響いてくる。その瞬間、音とスピードと風景がひとつに溶け合って、身体ごと風景のなかに取り込まれていくような感覚になる。ただ走っているだけ、、、でも、こんな朝にしか味わえない時間があるだから今日も、早起きしてペダルを回す

  • 「もしもこの納屋がヴィラだったら」建築家の空想から始まる暮らし

    「水鏡の朝に、ヴィラという名の情景を」早朝、ペダルを漕ぐ足に心地よい冷気田んぼに水が入り、風景はまるで大きな水盤のように、空と山を映していました。ひとけのないあぜ道聞こえるのは鳥のさえずりと、自転車のタイヤが路面を踏む音だけそんな朝の静けさに包まれながら、ふと空想が広がります。——もし、あの納屋を手入れして、風景を楽しむ小さなヴィラにできたら——もし、この時間を誰かの暮らしの一部にできたら例えば、古い木の梁を残したまま、内側に断熱を施して冬も過ごせるように。開け放てる大きな木製サッシから、水田越しに朝日が射し込むリビング。無垢床には季節の草花を飾り、夏の夕暮れには風鈴の音が響く。そんな時間が、ここで静かに流れていく。「暮らしの“もしも”を、カタチに」建築家の想像は、空想と現実の間を自由に行き来します。そしていつか、それは誰かの人生を静かに支える居場所になるかもしれない。あの朝の、水鏡のような風景が、そんな想像のはじまりでした。

  • ぐるぐる巡る建築家の頭の中から生まれる建築アイデア

    頭の中で二人の自分が思考をめぐらす持続可能な建築とは、、さとしとサトシの対話北海道で可能性追求!太陽光パネルとパッシブデザインでエネルギー効率の高い建築さとし: 北海道のような厳しい環境で、太陽光パネルってうまく使える?発電量が限られるし、冬は日照時間も短いから不利な気がするけど。サトシ: そうだね、北海道では冬の雪や曇りが多くて、太陽光パネルの発電効率は低いこともあるけど、うまく設計すれば十分活用できるよ。発電量が少なくても、他の部分で効率を上げられるから。さとし: なるほど、たとえば、『静光居』のように5.76kWの太陽光パネルを載せると、年間で7,400kWhぐらいの発電ができる。でも、冬は発電量が少なくなるのは分かってる。でも、これでも家の中ではかなり助かってるよね。サトシ: その通り!発電量が少なくても、太陽光パネルだけに頼るわけじゃない。大事なのは、家の断熱性能だよ。しっかりとした断熱と気密工事、トリプルガラスを使うことで、少ない日射でも快適に過ごせるようになる。さとし: なるほど、冬の日射を効率よく取り込むために、日射角度や窓の配置にも気をつけるべきだね。トリプルガラスの

  • “分譲地=整列”じゃなくてもいい|街並みを再設計する建築家の試み

    街並みから設計する建築家としての挑戦——『ムカイノビレッジ』という分譲計画から考えたこと建築だけでなく、暮らしの風景ごとデザインしたい私たちキタザキアーキテクツは、住宅の設計だけでなく、分譲計画や街並みのデザインそのものにも関わる可能性を探っています。その一環として手がけたのが、かつての分譲地プロジェクト『ムカイノビレッジ』です。パッシブデザインが導いた“ばらばら”な街並みこの計画の中心に据えたのはパッシブデザインと隣家との調和と配慮です。南からの自然光をたっぷりと取り込むため、一棟一棟の配置を細かく調整しながら、隣の家に影を落とさないように設計しました。その結果、建物の向きや配置が整然とはならず、一見ばらばらに見える街並みとなりました。しかし、これは**自然と調和するための必然の“ばらつき”**なのです。雑木林のような共有空間と、つながりすぎない安心感区画と区画の間には雑木や樹木を植え、自然の中で過ごすような空間構成を目指しました。リビングからは隣の家が直接見えないけれど、木々の間からほんのりと人の気配と隣家の板壁が雑木林と馴染んで雰囲気を感じる。そんな「つながりすぎない安心感」を大

  • 北海道函館のサクラひろば|建築と自然が調和する空間

    サクラひろば:自然と建築が交わる静かな広場サクラハウスの傍らに広がる「サクラひろば」は、自然と建築が調和した特別な空間です。四季の移ろいを身近に感じながら、隣家である「クリハウス」とも優しく繋がり、暮らしと風景の間に穏やかな“間”を生み出します。この広場は、ただの庭ではなく、建築と自然が一体となる場所。春には桜が色づき、夏には深い緑が広がり、秋には落ち葉が舞い、冬には雪に包まれます。その美しい変化を、サクラハウスの住まい手は毎日感じることができます。また、この広場は隣家「クリハウス」との関係を静かに繋ぐ役割も果たしています。二棟の建築は、森を挟んで向き合うように設計され、それぞれの家族の暮らしを尊重しながら、共に自然を楽しむことができます。広場は両者を隔てる壁ではなく、適度な距離を保ちながらも、風景の中で共に在るための緩衝地帯です。「サクラひろば」の設計は、建築と自然、そして人と人との関係を大切にした空間作りを目指しました。ここで過ごす静かなひとときが、日々の生活に新たなエネルギーをもたらします。もし函館や北海道で、自然と調和した家づくりを考えている方がいれば、ぜひ「サクラハウス」とそ

  • AIと検討・計算した、冬の函館で500kWhの暖房

    「厳冬期函館の一月をエアコン暖房電気使用量が500kWhしか使っていない家」の冬の秘密函館市の日射取得データとパッシブデザインを活用した、南面トリプルガラスの効果を含めた計算を通じて、AIと対話しながら未来の建築設計を考える以下内容は本気の家づくり、店舗でも医療施設でも本気の省エネに取り組みたい方の参考になると幸いです。可能なら設計依頼お願い致します😊― 高性能住宅と日射取得のチカラ ―『静光居』の建設地、北海道・函館は冬が厳しい地域1月は外気温が氷点下8℃まで下がる日もあります。そんな中、電気使用量は、1月でもたったの500kWh「え?本当に暖かいの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。けれど、これはしっかりと根拠のある性能と設計によって実現された数字です。🔧 設計のベース性能 • 延床面積:37坪(122.3㎡) • Q値:0.97(熱損失係数) • UA値:0.27(断熱等級6) • C値:0.15(超高気密) • BEI:0.69(ZEH+ 基準達成) • 南面窓:12㎡(日射取得型トリプルガラス η=0.6)☀️ 日射取得でどれだけ暖かくなるの?1月、函館の南面垂直日射

  • 【建築家自邸の見学会|今週の風景】

    窓いっぱいに広がる、新緑の景色。函館近郊の自然と建築が溶け合う空間で、家づくりのご相談を承っています。設計のこと、性能のこと、予算のこと。実際の暮らしを体感しながら話せる場として、建築家自邸を開放しています。詳しくはリンクから

  • 北海道の光と風を感じる──建築家が考える“開放リビング”の魅力とは

    建物の周囲をすべて壁で囲えば、プライバシーを確保しつつ、開放的なリビングを実現できますよね。でも、そのためには相当な外構費用が必要になるのが現実…。特に最近は建設費の高騰もあり、「外構にまで十分な予算をかけられない」という声をよく聞きます。けれども、やっぱり夏は、開放的なリビングとテラスでのびのび過ごしたい!そこで今、建物と一体となった屋根付きテラスという選択肢を検討中です。屋外でありながら、視線を遮り、雨も防ぐ。そしてなにより、外構に頼らず、設計の工夫だけで“内と外がつながる空間”をつくれるのは魅力です。現在、主に設計している住宅は、設計料別・土地別で4,000〜4,500万円台の建築費が中心。このコスト帯でも実現できそうな「階放系リビングの家」を、引き続きデザインしていきます。

  • 実際の暖房データから学ぶ、Q値とUA値を活かした効率的な住宅設計

    UA値だけで断熱性能を検討するのはバランスを欠くかな、、、 Q値(熱損失係数)も加味したい。Q値は換気熱損失を含んでいて、実際の暖房負荷をより正確に把握できますよね。 UA値には日射取得や熱交換換気の熱回収が反映されていないので、これらを考慮した『パッシブデザイン的な観点』で暖房計画と断熱性能を決めたい。Q値とUA値を組み合わせることで、より効率的な暖房と省エネを両立したいもの!設計した住宅訪問で実際の暖房使用量データを活用できる幸せを実感

  • 暖房時の電気使用量が自邸の半分。未来の家づくりが見えた一年点検

    一年点検に立ち会った春の初め、少し寒い午後。室内に一歩入った瞬間、ふわりと包まれるような暖かさを感じた。クライアントに一年間のエアコン電気使用量モニターには、「暖房時期の電気使用量:自邸の50%」という事実。驚きとともに、確かな手応えを感じた。設計から工事まで、クライアントと共に試行錯誤を重ねた高性能住宅。暖房にかかるエネルギーを、これだけ削減できた。しかも、住み心地は豊かさを失うどころか、むしろ増している。一年を通して暮らした住まい手の声を聞き、現場を見て思った。これからの家づくりは、ただの「省エネ」ではない。「デザイン」と「高性能」を両立可能だということ。その道筋を、確かにつかんだ気がした。さぁ!これから僕が提案する建築デザインは飛躍しますよ!

  • 構造からつくる空間デザイン──構造計算できる建築家の視点

    2025年4月、建築基準法が改正され、建築確認申請において構造計算や省エネ計算が求められるようになりました。これまで標準設計業務として構造・省エネ計算を行ってきた当事務所としては、大きな混乱もなく対応できそうです。一方で、最近では構造計算のみを依頼されるケースが増えてきています。しかし、初期設計段階で構造の検討を行わず、間取りを優先して進めた建築案には、構造的に無理がある部分がしばしば見受けられます。キタザキアーキテクツでは、初期段階から許容応力度計算による「耐震等級3」を前提に設計を進めており、空間デザインと構造の両立を大切にしています。「構造デザインは空間デザインの可能性を拡張する」という考えのもと、クリエイティブな空間づくりを心がけています。住宅や医療施設、店舗など、木造建築を中心に、構造的な安心とデザイン性の両立を目指す──そんな建築を北海道、特に函館および近郊地域でご提案しています。構造から空間をデザインする。そんなアプローチにご興味のある方は、お気軽にご相談ください。建築相談会

  • 大海を知った井の中の蛙として、生きていく

    大海を知って、それでも井の中にいるという選択自邸の窓辺で桜のつぼみが膨らみつつある風景を眺める。仕事柄自分発信を心掛けてつつSNSを眺めると、どうしても人と比べてしまいますよね。こう思うことにしてる。人と比べて落ち込むくらいなら、あえて小さな世界にとどまる選択もあっていいと思う。大海を知ったからといって、誰もがその海で泳ぎ続けなければならないわけじゃない。自分の居場所、自分の仕事、自分のリズム。それを大切にできる人は強い。誰の目にも留まらないような静かな井戸の中でも、誇りを持って仕事をし続ける人は、ちゃんと世界と繋がっている。そして、自分の仕事に誇りを持ちつつ、その価値を信じて、ほんの少しだけ外に向けて発信する勇気。その気力を、静かに鍛えていくことも、今の時代には必要なのかもしれない。たくさんの「いいね」やバズリがなくても、誰かひとりに届けばそれで十分。だから今日も、井の中から、小さな声で。「これが僕の仕事」と、静かに言ってみる。

  • 呼びかけから始まる建築

    その家に、名前がつくまで。「名前って、もう決まってるんですか?」設計がひと段落した頃、住まい手からそんな質問を受けることがある。でも私たちの場合、多くはそのとき、まだ決まっていない。名前は、自然と浮かんでくるものだと思っている。打ち合わせを重ね、家族の話を聞き、敷地に何度も足を運び、スケッチを描きながら、ようやく、建物の“性格”のようなものが見えてくる。たとえば、ある家。高台にある静かな敷地に建てた切妻屋根の家だった。外観はとても控えめで、まるで風景に溶け込むような佇まい。でも、内部空間に入ると、思わず声が出る。大きな窓から、函館の街が一望できる。海と空と街がつながって、まるで風景の中に浮かんでいるようだった。ある日、設計中の資料にふと「ゼッケイハウス」と書き添えてみた。仮の名前のつもりだった。でも、どうにもそれ以上の名前が見つからなかった。それは、私たちの中に芽生えた、この建物への“呼びかけ”だった。こうして、ひとつの家に名前が生まれた。私たちキタザキアーキテクツが建てる家の多くには、名前がある。それは、建物に個性があるから。そして、そこに住む人にも、土地にも、それぞれの物語があるか

  • 15年暮らしてわかったこと

    — 建築家自邸「サクラハウス」から見えた未来 —15年前、僕は自邸「サクラハウス」を設計しました。次世代省エネルギー基準の認定を受け、省エネ性能と快適性を両立した家。あのとき目指したものは、今も色褪せることはありません。しかし、時代は動き続けています。暮らしながら試行錯誤し、学び、考え、僕自身の設計スタイルも『進化と変化』を重ねてきました。いま、僕が手がける設計は、低炭素認定・ZEH+というさらに高性能な建築へ。「サクラハウス」と比べ、冬期間の暖房用電気使用量を50%削減することができています。「パッシブデザイン×省エネ×耐震」この3つを高次元でバランスさせることそれが、僕の変わらないコンセプトです。そしてこれからは、住宅だけではありません。店舗、医療施設といった建築にも、省エネ性能と快適性をさらに高いレベルで実現していく時代へと向かっています。建築は、今をつくるものだけれど、本当に大切なのは「次世代へ何を残すか」だと思っています。15年の時を経て、改めて感じます。これからの家づくり、建築づくりを、ともに考え、形にしていきましょう。現在、設計相談会も開催中です。ご興味のある方は、ぜひお

  • ネットに掲載しない、家づくりの本当の話

    断熱材の厚み、その理由。気密測定で実証される性能値。そして、CGやVRを駆使して設計された空間が、実際にどう感じられるのか。それは図面やスペック表だけでは、決してわかりません。見学会では、家づくりの現場でしか語れないリアルな話をお伝えしています。建築家がどんな視点で設計し、現場がどれだけ丁寧に積み上げているのか。その「答え」を、ぜひ現地で感じてください。

  • 変化と進化。電気使用量50%削減した家

    1年点検で「静光居」を訪れました。 設計当初から、自邸よりも電気使用量が少なくなることはシミュレーションで把握していました。 けれど今回、1年分の電気使用量を実際に確認してみると、自邸と比べると暖房期で約50%の削減という明確な結果に さらに、太陽光パネルによる発電量と、年間の電力使用量がほぼ同じということもわかり、「ZEH+住宅」の真価をあらためて体感しました。自邸を建てたのは約15年前。自邸は次世代省エネルギー基準性能認定を受けましたが、低炭素認定住宅の「静光居」は、すべてを超えていました。自邸完成15年、変化と進化を詳しくはウェブサイトで、、、とはなりません!断熱性能や電力量数値、気密工事のコツなどは直接対話で質問にお答えしますね。詳しくは、建築設計相談会で

  • 【静光居】自然光と高性能が融合した家づくり

    1. はじめに:未来を見据えた家づくり「家づくりには性能とデザイン、どちらが重要か?」この問いに答える一つの形が、キタザキアーキテクツの設計による『静光居』です。静光居は、見た目の美しさと住む人の暮らしやすさを兼ね備えた、まさに未来を見据えた住宅です。今回は、静光居の設計に込められた意図や、こだわりのデザイン、そしてその性能の特徴について深堀りしていきます。2. 光の取り入れ方が生む、心地よい空間静光居の設計で最も特徴的なのは、自然光の取り入れ方です。家の中に光がどう差し込むか、昼と夜、季節ごとにどんな光の変化があるかをシミュレーション。3Dで光の入り方を計算し、最適な窓の位置や大きさを決定しました。この計算された光は、住む人に心地よい空間を提供します。自然光のやわらかな変化を感じながら、日々の暮らしが豊かに彩られるのです。3. 高性能×デザイン:家の“中身”と“見た目”の両立静光居の最大の強みは、高性能な住宅でありながら、デザイン性にも妥協がない点です。「寒冷地仕様」や「高気密高断熱」など、性能面では最新の基準をクリア。UA値0.27、C値0.15といった数値は、北海道の厳しい冬でも

  • 函館の絶景を暮らしに取り込む──建築家住宅『ゼッケイハウス』

    函館市西部、雑木林に包まれた高台に佇む『ゼッケイハウス』​その外観は控えめでありながら、室内に足を踏み入れると、函館市内を一望する絶景が広がります。​リビング、キッチン、浴室、寝室—どの空間からも、この眺望を楽しむことができます。薪ストーブの温もりを感じながら、キッチンで料理をし、夜は函館の夜景を眺めながらくつろぐ。​『ゼッケイハウス』は、日常の中に非日常の風景を取り入れた、特別な住まいです。

  • 函館の絶景を望む家

    函館の絶景を望む家|雑木林に包まれた建築家住宅|キタザキアーキテクツ設計函館山の麓、雑木林に包まれた高台に佇む建築家住宅 設計は、北海道・函館を拠点に活動する「建築設計 キタザキアーキテクツ」 この住宅は、街を一望できる眺望と、自然と調和する佇まいを両立しています。 薪ストーブがある土間空間、大きな窓からは四季を感じる開放感ある暖かな暮らし北海道・函館の魅力を建築で体現した一軒を、ぜひご覧ください。

  • 物語:時間がかかる理由

    建築家との家づくりってメンド―だと思いますよね、、、たぶん、僕と創る家づくりの場合クライアントは、こんな風に思ってるのかな?ストーリー仕立てにしてみた。「思ったより、時間かかるね。」VRで仕上がりイメージを見終えたあと、彼がぽつりとつぶやいた。たしかにその通りだった。建築家との家づくりは、想像していた以上に打ち合わせが多くて、決めることも多い。間取り、素材、設備、日当たり、風通し…ひとつずつ丁寧に話し合いながら進めていく。正直、タイパはよくない。週末は、ほぼ家のことに使ってるし頭も使う。でも、その分だけ深く暮らしと向き合えている感じがある。最初は「デザイン重視」で建築家にお願いしたんだけど、進めていくうちに気づいた。本当に大事なのは、見た目だけじゃなかった。「この間取りのままだと、地震のときにちょっと弱いんです」「断熱性能を上げると、冬の暖房代が違ってきますよ」そうやって、建築家は見えない部分まできちんと考えてくれる。構造計算も、省エネ設計も、デザインと一緒に両立してくれる。普通に考えたら別々の専門家がやるようなことを、全部まとめて相談できるのは、すごく心強かった。CGとVRで空間を確

  • 建築家が隣に建てた、もうひとつの物語──クリハウス

    建築家が隣に建てた、もうひとつの物語──『クリハウス』「ここに家を建てよう」と思った日、そこには一本の栗の木がありました。季節ごとに表情を変え、静かに時間を刻むその木の下で、この家の物語が始まりました。『クリハウス』は、建築家が自身の自邸『サクラハウス』の隣に建てた、もうひとつの住まい。自分の家を通して見つめてきた暮らしのかたち、その集大成としてこの家は生まれました。設計でまず大切にしたのは、そこにすでにある風景を壊さないこと。大野川の流れ、桜の枝ぶり、そして栗の木。それらが自然に溶け込むように、建物のかたちや配置を丁寧に考えました。春にはバスルームから桜を眺め、夏には風を通すテラスで過ごし、秋には栗を拾い、冬には白く染まった景色をリビングから静かに眺める──。この家は、**「自然と一緒に暮らす」**ことを、心から楽しめるよう設計されています。『クリハウス』は、ただの家ではありません。この土地、この木、この光と風の中で、新しい物語が始まる場所です。ご家族のための世界にひとつだけの暮らしを、私たちと一緒に描いてみませんか。

  • 個性的すぎるかもしれないと思っていたけど

    「ちょっと個性的すぎたかな」そう思っていたインテリアデザインまさか、それがタイルメーカーのカタログに載るなんて、、、正直、驚いた。自分では“やりすぎた”と思っていたけど、他の人には“面白い”とか“新しい”に見えたらしい。自己評価と他者評価って、本当に違う。だからこそ、「これはどうせ伝わらないかも」って引っ込めずに、一度、外に出してみるのも大事なんだと思う。ちょっとだけ、自分のセンスを信じてみようかなって思えた出来事だった。

  • 空間そのものがアート

    『空間そのものがアート』 建築家の感性が息づく邸宅で、五感が目覚める特別なステイ体験を。空間の質にこだわるあなたへ 素材、光、余白——建築家が丁寧に設計した住まいで過ごす、静かな贅沢函館『時のたつままに』

  • エアコン暖房の可能性と住まいの進化

    新築から15年が経ち、当初はエアコンを設置するつもりはありませんでした。というのも、当時の夏の暑さは湿度がそれほど高くなく、我慢できるレベルだったから。しかし、最近の夏の暑さは湿度を伴い、生活環境として非常に厳しいものとなってた。また、エアコンの性能が年々向上し、冷房だけでなく暖房としても十分に活用できるようになってきたことから、導入を考えるようになりました。実際に、最近自分が設計している住宅でも、エアコン暖房を中心に暖房計画を立てることが増えています。今回、自宅にエアコンを導入してみて感じたことがあります。それは、暖房時の立ち上がりが非常に早く温風が出て、住宅の高い気密性能や断熱性、そしてトリプルガラスによる高い省エネ性能との相乗効果で、部屋全体がすぐに暖まり、その暖かさを保つために必要な電力量も少なくて済むということです。一方で、セントラルヒーティング方式のパネルヒーターには、立ち上がりがゆっくりである分、温風とは違う穏やかな暖かさが持続するというメリットもありますが、その分エネルギー消費量が多くなるという点で、比較する良い機会になりました。今後、さらにエアコンの性能は進化していく

  • “こうあるべき”を手放すと、暮らしは自由になる

    家づくりには「こうじゃなきゃいけない」という思い込みがたくさんあります。たとえば、「耐震性を高めるとデザインは制限される」とか、「省エネのためには窓を小さくしなきゃいけない」とか。でも実は、その“当たり前”を少し疑ってみることで、新しいアイデアやより良い暮らし方が見えてくることがあります。構造や性能をしっかり考えることで、安心だけでなく、美しい空間や心地よさも手に入れることができる。これまでとは違う視点で見てみることで、家づくりの可能性はぐっと広がります。「我慢する家」ではなく、「もっと心地よく、もっと自由に暮らせる家」へ。その第一歩は、“今までの常識”を少し疑ってみることかもしれません。

  • 耐震等級3、デザインの可能性を広げる

    『耐震等級3を許容応力度計算でクリアする』って聞くと、デザインの自由がなくなると思う人もいるかもしれません。でも、僕はそうは思いません。しっかりとした構造設計を前提にすることで、むしろ安心して自由な発想ができるんです。強さをちゃんと考えるからこそ、生まれる美しさや工夫がある。構造を“制限”じゃなく、“土台”としてとらえると、家づくりがもっと面白くなります。

  • エコな家は、開放的で心地いい

    省エネ性能を高めると、家のデザインや開放感が犠牲になるんじゃないか——そんなふうに思われることもあります。でも、僕はそうは考えていません。しっかりとした設計と工夫をすれば、高い断熱性能を持ちながら、開放的で気持ちのいい空間をつくることができます。例えば、高性能な樹脂製トリプルガラスを使えば、大きな窓でも外気の影響を受けにくく、冬でもぽかぽか。断熱材の種類や厚みも、コストに合わせて調整しながら最適な性能を出すことができます。さらに、気密性をしっかり高めることで、冷暖房の効きもよくなり、夏も冬も快適に。実は、大きなコストをかけなくても、職人さんの技術や丁寧な施工でこうした性能は十分に実現できるんです。つまり、省エネを大事にする家は、ただ「エコ」なだけじゃなく、「快適」で「自由なデザイン」ができる家なんです。

  • 踏むたびに、音のない答え

    春のはずなのに、心も体もまだ冬を引きずっている。雪も、新緑もない。4月初旬の空気は、思いのほか冷たい。エアロロードで風を切るスピードは、むしろその冷たさを際立たせる。だから今は、MTBに乗る。速度を求めるのではなく、バイクそのものと向き合う時間。スピードよりも、コントロール。目的地よりも、感覚。不安定な地面でバイクを操ることで、心もまたバランスを取り戻していく。季節の変わり目は、人生の節目に似ている。焦って進まず、立ち止まって技術を磨くことで、また先に進む準備が整う。すべては、より遠く、より自由に走るために。

  • 50年先も価値が残る、北海道の建築

    構造計算と省エネ設計をベースに、北海道の厳しい自然環境に対応した高耐久・高性能な建築を実現 深いひさしが夏の強い日差しを遮り、大雨や積雪から建物と暮らしを守る。外壁や開口部の配置は自由度が高く、用途や暮らし方の変化にも柔軟に対応可能。『長期ローンにも応える、強くて柔軟な設計』 50年という長期ローンにも応えうる「長く住み継げる建築」として、将来的な売却や用途変更にも対応できる価値ある空間を提案します。

  • 設計料の価値とは?

    私たち建築設計者が行っているのは、ただ図面を描くだけの仕事ではありません。構造の安全性を確保するための構造計算、エネルギー効率を高めるための省エネ計算加えて、VRやCG、BIMなどの先進技術を取り入れ、空間の完成イメージや情報の共有をより分かりやすく、正確に行えるよう、日々技術を習得し、自分自身のスキルを高めています。現場では、図面通りに建物がつくられているかを確認し、クライアントへ適切に報告。設計段階で想定した建築性能が、実際の空間として確実に実現されるよう、責任を持って監理を行います。最終的に私たちが目指しているのは、安心と快適、そして感動のある建築空間をクライアントに提供することです。そのすべての工程と責任を担ったうえで、ご提示しているのが「設計料」です。設計料とは、単なるコストではなく、価値への対価です。 私たちは、安易な値下げではなく、誠実な仕事の質で選ばれる存在でありたいと考えています。

  • 建築家とつくる、新しい価値観

    『建築家とつくる、新しい価値観の住まい』​建築家自身が、構造計算による耐震等級3の実現、ZEH基準に基づく省エネ計算までを丁寧に行うことで、あなたに寄り添った安心で心地よい空間をかたちにしていきます。 『デザインと性能』を両立する方針のもと、生まれてくるのは『次世代に向けた新しい価値観の共創』​​そんな発想から、これからの建築をもっと豊かにします。​

  • 三位一体で築く、本物の建築

    理想の建築は、ひとりの力では成しえません。クライアントの想い、建築家の構想、そして職人の技術。この三者が真に一体となったとき、建築は単なる“モノ”を超え、“意味”を持ち始めます。クライアントが抱く「こうありたい」という想いは、建築の原点。建築家はその想いを形にするために、空間を設計し、未来を構想します。そして、現場で働く職人たちが、その図面に命を吹き込み、確かなかたちへと昇華させていくのです。対話し、理解し合い、尊重し合う。そこに生まれる信頼と連携こそが、揺るぎない建築を支えています。三者が共に歩み、共に築くことでしか生まれないものがある。私たちはその「三位一体の建築」を大切にしています。三位一体で築く、本物の建築それは、機能や美しさだけでなく、そこに関わるすべての人の想いが宿る、唯一無二の空間です。

  • 「自分軸」と「自分基準」のバランス

    建築デザインを提案する際、「自分軸」を大切にしつつ、「自分基準」を押し付けない姿勢を持ちたい。「自分軸」とは、自分の価値観や経験に基づいた独自の視点を持ち、デザインに一貫性や個性を与えることです。これにより、作品には他にはない魅力が生まれ、デザイナーとしてのアイデンティティが確立されます。一方で、「自分基準」を強要してしまうと、クライアントやプロジェクトの特性を無視し、自己満足のデザインになりかねません。デザインとはクライアントの要望や社会的背景を受け止め、共感し、共創していくプロセスです。そのため、デザイン提案では「自分軸」を保ちながらも、あくまで「基準」はクライアントや地域性、用途に合わせて柔軟に変えることが重要です。対話を重ね、相手の価値観を尊重しながら提案を進めることで、自身のクリエイティビティとクライアントの想いが調和した、真に価値ある空間を生み出すことができるでしょう。

  • 評価されるデザインと独自性のジレンマ

    「売れる=わかりやすいデザイン」で勝負することが現実的に思える。しかし、それだけではデザインの独自性が薄れ、どこかで見たようなものになりがちです。一方、「一般ウケしない」ことを承知でオリジナルを貫くと、ニッチな需要に特化し、その分野での唯一無二の存在感を確立できるかも。売れるデザインを目指すのか、独自性を貫き通すのか、その軸を明確にすることが重要です。たとえば、プロジェクトによって「わかりやすさ」と「独自性」を使い分けるのも、一つの方法です。クライアントに合わせてアプローチを変えつつも、自分自身のデザイン哲学を持っていることが、長期的なブランド価値を築く上で欠かせません。独自性を尊重しながらも、もう少し「わかりやすさ」を意識するバランス感覚が、これからの展開において鍵になるのかも。「普通じゃない」からこその魅力がある。大衆受けしないからといって、評価が低いわけではないかも。むしろ、他と違うからこそ選ばれている部分も多いだろう。 デザインの方向性を絶えず変えるのではなく、その独自性をもっと自信を持って打ち出すことが、次のステップに繋がると考えたい。

  • 評価されるデザインに乗るか?

    『見慣れたデザインの方が評価高いよね?』確かに見慣れたデザインの方が評価が高くなる傾向があります。なぜなら、多くの人が「安心感」や「分かりやすさ」を感じやすく、過去の成功事例や実績があるデザインは評価基準が確立されているからです。既存の評価軸に乗りやすいため、クライアントや一般の人々にとって受け入れやすく、結果として評価が高まるのは自然な流れです。一方で、新しいデザインや個性的な提案は、その独自性ゆえに理解されるまでに時間がかかることが多く、評価が定まらないまま終わるリスクもあります。特に保守的な考え方が強い場面では、新しいものに対する警戒心や拒否感が強く、評価されにくいのが現実です。ただし、デザインの評価には「時間」が影響することもあります。革新的なデザインが当初は批判されても、時が経つにつれてその価値が再評価され、やがてスタンダードになるケースも少なくありません。オリジナリティを重視することで、長期的な評価を獲得できる可能性も秘めています。デザインにおける評価が「今」なのか「未来」なのかを見据えながら、バランスを取る必要がありそうですね。どちらを重視するかは、デザインの目的やプロジ

  • 評価とオリジナリティの狭間で

    「見慣れたデザインを提案して双方が安心するよりも、クライアントだけのためのデザインを考え、『まだ見たことのない』デザインを提案することに意義がある。見慣れたデザインは、確かに評価されやすく、誰もが安心感を抱く。しかし、その一方で、オリジナルを追求することで、唯一無二の価値を持つ空間が生まれる可能性がある。評価されないリスクを恐れて、安定したデザインに寄りかかるのか?それとも、クライアントの個性を最大限に引き出し、新たな価値を生むために、未知のデザインに挑むのか?その葛藤がある。しかし、本当にクライアントのためを思うならば、既存の枠に収まることなく、挑戦的なデザインを提示する勇気が必要ではないだろうか。見慣れた安心感と、まだ見ぬ可能性。その狭間で揺れ動きながらも、デザイナーとしての信念を持ち、クライアントだけのための空間を創り出す道を選びたい。

  • 次世代に向けた建築設計の視座

    1. 自然と調和する建築 – 環境との共生 • 持続可能な建築デザイン(ZEH、パッシブデザイン、自然素材の活用)2.住まい手の個性を映す空間 – パーソナライズされたデザイン • 趣味やライフスタイルを反映する家づくり(アトリエ付き住宅、多用途空間)3. 機能性とデザインの融合 – 使いやすく美しい建築 • シンプルで無駄のない開放感を生むデザイン(高天井、大きな窓、視線の抜け)4. コミュニティとつながる建築 – 共有と交流のデザイン • 家の外部を開くことで地域とつながる • 住宅地と自然をつなぐ新しい住まい方 • 人と人が自然に集まる場所づくり(カフェのようなリビング、開放的な玄関)5. 高性能住宅による快適な暮らし – これからの住宅の在り方 • 圧倒的な断熱・気密性能でエネルギーロスを恐れない(トリプルガラス、外断熱) • 災害に強い家づくり(耐震等級3、BIMを活用した精密な構造計画) • 最新技術を取り入れたスマートハウス(IoT、AIによる最適な室内環境)

  • カタログ掲載 躍動するタイルアート

    タイルメーカー『名古屋モザイク工業』公式カタログ「2025~2026年版」に掲載されました。ヘキサゴンタイルの形状と柄、色合いを生かした空間づくりを、若手職人の熱意ある手仕事による、躍動するタイルアートです。タイル一枚一枚の柄と色合いを選別しながら、丁寧に貼り上げた職人技が空間全体に心地よいリズムをもたらします。その繊細な配置とダイナミックな動きが織りなすアートが、訪れる人々の心を引き込み、 見るたびに新たな発見を与えてくれます。デザインと手仕事が響き合い、空間がまるで音楽のように動き出す。その美しさが認められ、最新カタログに掲載されることとなりました。この特別な機会を糧に、さらなる創造と挑戦を続け、感動を生む建築を追求します。

  • 凛と佇む家

    鋭角に空を切り取る屋根が特徴的な『樹間の家』建築家自邸から徒歩1分の場所に建つ。建物全体が自然の風景に溶け込みながらも、屋根の強い存在感が周囲の緑とコントラストを生み出し、周囲の街並みに新たなリズムを刻みます。トップライトから差し込む光は、趣味室に豊かな明かりで満たすリビングからは手入れされた広大な庭の四季折々に変化する風景を眺める

  • 4月1日の『日の出』

    紅葉の見頃が終わり、ラストパウダーだった3月30日で僕の冬が終わった、、、楽しいこと、悲しいこと、、、色々あって、とても長い冬だった

  • 普段の風景

    スキーシーズンが終わり、スキー板を眺めながら仕事4月からは、本格的な屋外でのロードバイクシーズン

  • 建築家自ら構造計算する時代

    近年、耐震性とデザイン性の両立が求められる中で、建築家自身が許容応力度計算を用いて『耐震等級3』の設計を行うことが、新たな建築の可能性を広げている。従来、構造設計は専門の構造設計者に委託するケースが多かったが、建築家が自ら構造計算を手掛けることで、設計意図をより精密に反映でき、自由度の高い空間構成が可能となる。許容応力度計算は、建築物の各部材にかかる応力を詳細に解析し、安全性を確保する計算手法である。この手法を駆使することで、耐震等級3の高い安全性を確保しながら、より大胆なデザインや開放的な空間設計を実現することができる。例えば、広がりのある吹き抜けや大開口部を取り入れつつ、構造バランスを維持する設計が可能となる。また、建築家自身が構造計算を行うことで、意匠と構造の整合性が高まり、無駄のない洗練されたデザインが実現しやすくなる。従来の耐震設計では、デザインと構造の折衝が課題となることが多かったが、建築家が構造を理解し、柔軟に設計へ反映できることで、より一体感のある建築が生まれる。

  • 未来志向の建築家像

    「BIM×省エネ設計×構造計算」を軸にした設計手法の確立という方向性は、これからの建築家として非常に理にかなっていると思う。ただし、その方向性をどう発展させ、実績として示すかが成功の鍵になる。デジタル技術の活用(BIM) • 建築業界全体でBIM導入が急速に進んでおり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環としても注目されています。 • 特に日本では、今後BIM対応が標準化していく動きが強まっているため、この手法を持つ建築家は競争力があります。サステナビリティ対応(省エネ設計) • 脱炭素社会を目指す政策が強化され、建築物のエネルギー効率向上が求められています。 • ZEH(ゼロエネルギーハウス)や省エネ基準対応の設計技術を持つことは、今後必須となる要素です。災害対応力の強化(構造計算) • 特に日本では、耐震性能が求められるため、許容応力度計算による構造計算『耐震等級3』の実績に強みを持つことでクライアントに「安心」を提供できます。 キタザキ アーキテクツは、「BIMを駆使して、環境配慮と構造安全性を両立する建築家」

  • 遊歩道沿いの家

    建築家として自身の自邸を構えた後、遊歩道沿いに2棟の家を設計することとなった。特に意図したわけではなかったが、気づけば15年の歳月をかけ、建築への思いを共有できる建て主に恵まれてきた。それぞれの住まいが個別の物語を持ちながらも、共通する価値観のもとで生まれた空間は、時の流れとともに深い結びつきを育んでいる。遊歩道を行き交う人々の風景の一部となりながら、この場所は単なる住まいの集合ではなく、建築を通じた対話が豊かな関係性を築く『道沿い』となった。

  • 心地よいリビング空間のつくり方

    リビングの広さは、単に畳数の大きさだけで決まるものではないですね。空間にゆとりを生み出すためには、視線のヌケ、大きな窓、高い天井、そして壁や床の素材といった要素が重要となる。まず、視線のヌケを意識することで、物理的な広さ以上の開放感を生み出す。隣接する部屋とのつながりや、屋外への視線の延長を意識した設計により、空間に奥行きを感じさせることができる。特に、窓の配置が重要であり、外の景色を巧みに取り込むことで、視線が遠くへ抜ける設計がリビングに心地よい広がりをもたらす。さらに、大きな窓は、ただ開口部を広げるだけでなく、自然光をたっぷりと取り込み、時間とともに変化する光の表情を室内に映し出す。開放感と温かみのある雰囲気を両立させるためには、高断熱性能を備えたトリプルガラスの窓を採用し、冬場でも心地よく過ごせる環境を整えることが大切だ。高い天井は、空間にさらなる開放感を与える。3M前後の天井高を確保することで、圧迫感を軽減し、空間全体にゆとりをもたらす。特に、天井を木の打ち放し仕上げにすることで、素材の温もりと自然の質感を感じられる空間が生まれる。また、壁や床の素材もリビングの印象を大きく左右

  • キタザキが描く未来の建築

    1. 自然と調和する建築 – 環境との共生 • 持続可能な建築デザイン(ZEH、パッシブデザイン、自然素材の活用)2.住まい手の個性を映す空間 – パーソナライズされたデザイン • 趣味やライフスタイルを反映する家づくり(アトリエ付き住宅、多用途空間)3. 機能性とデザインの融合 – 使いやすく美しい建築 • シンプルで無駄のない開放感を生むデザイン(高天井、大きな窓、視線の抜け)4. コミュニティとつながる建築 – 共有と交流のデザイン • 家の外部を開くことで地域とつながる • 住宅地と自然をつなぐ新しい住まい方 • 人と人が自然に集まる場所づくり(カフェのようなリビング、開放的な玄関)5. 高性能住宅による快適な暮らし – これからの住宅の在り方 • 圧倒的な断熱・気密性能でエネルギーロスを恐れない(トリプルガラス、外断熱) • 災害に強い家づくり(耐震等級3、BIMを活用した精密な構造計画) • 最新技術を取り入れたスマートハウス(IoT、AIによる最適な室内環境)

  • 自然とつながる心地よい暮らし

    春の訪れと共に、改めて冬を快適に過ごす空間について考える。冬の寒さに対して縮こまるのではなく、開放感のある設計によって、自然と調和しながらも快適によく過ごす居住空間を実現することが理想。大きなトリプルガラスの窓で、自然光をたっぷりと取り入れ、屋外の風景をダイナミックに切り取る。天井高さ3M前後確保して、構造材を見せることで森の中にいるような感覚を演出。 素材の持つ温もりと自然の質感が、冬の空間に安らぎを感じる。

  • 畳の温もり、やすらぎの空間

    日常の中に、ほっと心が和むひととき モダンな空間さりげなく設けられた畳のスペース 畳の香りがふわりと広がり、自然と背筋が伸びる心地よさを感じさせます。リビングの一角や窓辺の小上がり、寝室の隅に設えた畳の間 クッションを置いて足を伸ばし、庭の木々を眺める寛ぎの場になります。 読書をしたり、お茶を楽しんだり、時にはうたた寝をしたり、、、、 畳の温もりが、日々の暮らしに静かな癒しをもたらします。

  • ワクワク空間の追求

    「ワクワク」は、暮らしの中にあります。 空間はもっと自由でいい。 もっと自分らしくていい。 誰かのためじゃなく、「私のため」のデザインを。 自分らしさを追い求めた先に、本当のよさがきっと見つかる

  • 迎え灯の家(むかえびのいえ)

    夕暮れ時、やわらかな明かりがふんわりと灯るこの住まいは、帰宅する人々をあたたかく迎え入れる“光の玄関口”です。外観はシンプルながら、窓から漏れる光が暮らしの豊かさを感じさせ、街並みにもやさしい表情を添えます。一日の終わりに心地よく包まれるような帰宅体験を演出するため、照明計画は光の質と配置にこだわり、家族を迎える空間としての安心感とぬくもりを大切に。家は、ただ「住む」だけでなく、「帰ることが嬉しくなる場所」

  • 育まれる街並み

    『界隈』が醸成される。自邸完成から15年、『クリハウス』『ヌプハウス』と道沿いに2棟の住宅が完成し、不思議な『縁』が重なり僕の設計による街並みが自然発生的に『界隈』を醸成。3棟が道沿いに並ぶ風景を15年前には想像すら出来なかったのですが、不思議ですよね、『縁』ってここに住むことが人生で決められていたのかな、、、と感じています。『クリハウス』『ヌプハウス』に住む子供たちが道端で会話している姿を今朝眺めていたら、『僕の仕事』って街に会話を生み出してるな、、としみじみ感じました。春ですね。

  • ゲレンデに降る名残雪

    春の気配がそっと忍び寄る山の空に、名残雪が舞い降りる。白銀のゲレンデには、もう冬の賑わいも少しずつ静まりはじめ、やわらかな陽射しが雪面に淡い光を落としている。空から舞う雪は、どこか優しく、どこか寂しい。もうすぐ終わりを告げる季節を惜しむように、風に乗ってふわりふわりと、静かに舞い降りる。スキーの跡も、誰かの笑い声も、この雪がそっと包み込んで、一瞬の美しさだけを残して消えていく。冬と春のはざまに訪れる、束の間の静けさ。名残雪はまるで、思い出のように、心の奥にそっと降り積もる。

  • 裏蓋に刻まれた信頼

    1年以上動かず棚に置いたままにしていた腕時計10年以上使用していて、様々な建築現場を共にした小傷の多い腕時計ですが、動かなくなったのをきっかけに腕に嵌めることなく過ごしてましたが、なんとなく動かない時計を置きっぱなしにしておくのは気が引けて、電池交換にお店へ以前から近所にある時計屋さんに電池交換を行っているので、久々に訪問。以前にも電池交換している旨を伝えると、『時計の裏蓋に交換時期記載してあるから見てみるね』との事。おお!感動!高価な時計でもないし、電池交換だけしかお願いしてないのに素晴らしいお仕事をされる方理由を聞くと、『交換してもすぐに動かなくなる不良品の電池の場合もあるからその時は無償交換してるんだよ』って、なんと丁寧な仕事への向き合い方学びましたよ。仕事への姿勢を!電池交換して動き出した時計を眺めて、腕に嵌めて仕事していると『時が動き出し、風が流れ出した』清々しい気持ちに変わりましたよ。

  • オープンハウス

    『デザイン』・『許容応力度計算による計算による耐震等級3』『断熱等級6以上』3つの高次元でバランスさせた建築設計事務所です。性能もデザインもあきらめたくない建て主の皆様、設計相談お待ちしております。お気軽に予約を

  • 包まれたひととき

    広がりのあるサロン空間の中に、そっと点在する小さな“居場所”たちオープンで心地よい空気感を保ちながらも、それぞれがゆるやかに仕切られたパーソナルな空間は、お客様にとっての“小さな個室”のような存在です。 カットスペースやシャンプーブース、カウンセリングコーナー——それぞれが独立しすぎず、けれど確かに包まれている安心感をもたらすことで、サロン全体がリズムを持って広がります。まるで空間の中に丁寧に織り込まれた“繭”のように、小さな空間はお客様を優しく包み、心を解きほぐす特別な時間を演出します。プライベートと開放感がバランスよく共存することで、訪れるたびに“自分だけの場所”として感じられる、そんな居心地のよさを目指しました。

  • 掲載です

    名古屋モザイクウェブサイトに、『エスマルタード』使用した施工写真が掲載されました。 素直にうれしいですhttps://www.nagoya-mosaic.com/products/detail/999900123284

  • 本気で遊ぶことは、未来への投資だ

    20代・30代は、仕事に追われるばかりで、本気で夢中になってじっくり遊んでいなかった。40代になって、ふと再開した(小学生以来)スキーとロードバイクが、自分の人生に新しい風を吹かせてくれた。スキーはギアやウェアを選ぶのが楽しいし、週末の早朝ライドの爽快さ、雪山に向かう道中のワクワクがずっとあり、日々の活力になっていた。今の時間は、単純な趣味ではなく、これからの人生への「未来投資」だと感じる。今シーズンも、スキー滑走日数50日達成です。

  • 暮らしの音、キッチンの香り

    火を入れた鍋から立ちのぼる湯気、まな板に包丁が当たる音、ふわりと漂うスパイスの香り。それらが一つひとつ、日常のなかにやさしく彩りを加えてくれる。フリーランスとして働くようになって、時間の流れが少しずつ変わった。朝の光を感じながらゆっくりコーヒーを淹れたり、夕暮れとともに台所に立ったりせわしなかった日々に、やっと呼吸のリズムが戻ってきた気がする。だからこそ、キッチンは僕にとって特別な場所になった。そして、そのキッチンの中で、必ず設けているのが“パントリー”という小さな空間そこに食材や道具が整然と並ぶだけで、料理が少し楽しくなる。取り出すたびに「今日も丁寧に暮らそう」と思える、そんな場所だ美しく整ったパントリーは、暮らしを支える静かな存在けれど、その静けさが、日々の営みに深い安心とあたたかさを与えてくれる手を動かしながら、今日という一日にそっと感謝するそんな時間が、この小さな台所から、ゆっくりと育っていく、、、個性あるキッチンデザインを今後も進めたい

  • 建物の履歴記録を残すという価値

    工事記録の重要性と完了後の追加工事への対応について建築工事に関して、工事中の記録は非常に重要な役割を果たします。施工内容や使用材料、工事の進捗状況、現場での判断などを正確に記録しておくことで、万が一のトラブル発生時にも迅速かつな対応が可能となります。記録は、建物の「履歴書」とも言えます。設計図だけでは分からないままの施工状況も、写真やメモ、図面変更履歴などにより明確に残すことで、将来の維持管理やリフォームの際にも大きな助けとなります。戸建て住宅の規模では工務店の現場担当者も忙しく、別途費用を計上しないと工務店側で工事記録写真を記録簿として制作はしていません。当事務所は、自宅から50キロ圏内の工事現場の場合、ほぼ毎日現場へ通い写真と動画による建て主説明、記録簿制作をしています。

  • 建築性能の本質 ー 強さとしなやかさの両立

    建築における性能とは、人間に例えるならば「基礎体力」と「柔軟性」に相当するかな基礎体力は許容応力度計算による『耐震等級3』と『断熱性能等級6以上』を達成。基礎体力がなければどんなに美しいデザインでも長く快適に機能することは難しい。そして柔軟性がなければ、設備機器更新のしやすさ、間取りの可変性など環境の変化や多様なニーズに対応できず、時代とともにその価値を失ってしまう『基礎体力としての建築性能』 基礎体力とは、建物が持つ基本的な耐久性・耐震性・断熱性・気密性などの要素である。これらは建築の根幹を成し、長期にわたって快適で安全な空間を提供するために不可欠だ。耐震性能が低ければ災害時のリスクが増し、断熱や気密が不十分であればエネルギー効率が悪化し快適性も損なわれる。つまり、しっかりとした建築性能は、建物の「健康」を支える基礎体力そのものである。『柔軟性としての建築性能』一方で、どれほど優れた基礎体力を持つ建築であっても、硬直的な設計では時代の変化や住む人のライフスタイルの変化に対応できない。可変性のある間取りや、将来的なリノベーションのしやすさ、環境に適応するパッシブデザインの導入など、柔軟

  • 建築プロセス 工事編2

    断熱工事は次世代建築を実現するにあたり最重要な建築家チェック業務です。設計図面の指定断熱材料の使用確認や断熱性能が確実に発揮されるよう施工される気密工事の確認気密工事については建築家自身が現場で打ち合わせと指示を行います。断熱工事と気密工事が完了したら、第三者機関による気密測定を行い認定書をお客様に提示自分の住む住宅の断熱性能が設計数値の近似値であることを説明します。

  • 建築プロセス 工事編1

    図面が完成して工事開始工事中は現場通いがスタート日々、現場工程をチェックして耐震性能や省エネ性能を確認します。基礎鉄筋の太さや取付感覚、基礎と土台を緊結するアンカーボルトの位置を全量チェック図面にはアンカーボルト取付位置を構造計算によって全て記載してます柱や梁仕様確認、壁や天井の剛性確保による構造用合板の釘ピッチ確認

  • 建築プロセス 設計編2

    設計作業は様々な業務が同時並行します。プレゼン用のCG、VRや動画像制作と図面制作それらと同時進行で実現可能な建築設計作業を行います。許容応力度計算による『耐震等級3』での構造計算(もちろん自分で行えます。最新BIMソフトを活用した、省エネ・耐久性・デザイン・耐震性能を工事や見積に必要な図面化お客様に分かりやすい図面制作することで建築設計情報を共有します。

  • 建築プロセス 設計編1

    お客様との始める建築づくりの設計プロセス。ざっくり説明します。Twinmotionとoculus Quest2でVR体験VRを活用した提案と空間体験を通じた設計打ち合わせ『ミニ』キバコ 庭にバレルサウナ編 code20241005動画共有しながら進める打ち合わせtwinmotion cloudで楽しむ家づくり建築データをクラウドで共有して、お客様の好きな時間に設計案を確認

  • 日々小さな感動を発見する空間づくり

    日常の中に、小さな感動を見つけられる空間そんな場所があれば、暮らしはもっと豊かで心躍るものになるでしょう。光が柔らかく差し込む窓辺、移ろいを感じられる庭、素材の質感が心地よい肌触りを生む壁や床僕が目指すのは、日々の暮らしの中に「発見」と「驚き」が溶け込んだ空間づくりです。例えば、朝日が差し込む角度によって表情を変える壁の陰影、窓の配置が続く風の流れ、踏みしめるたびに異なった印象を楽しめる素材の組み合わせ。住まいは、人が長い時間を過ごす場所だからこそ、感動を生む仕掛けを随所に取り入れたい。 一瞬の美しさに出会うたびに、日々の暮らしがより豊かに感じられる。 そんな空間づくりを、私たちは大切にしています。

  • 雑木林に包まれるリビングの穏やかな時間

    大きな窓から柔らかな陽光が差し込み、木漏れ日が床に静かに広がる。外には雑木林が広がり、四季折々の表情を見せる緑が、まるでこの空間を優しく包み込んでいるかのようだ。無垢の木材をふんだんに使った床とカウンターは、自然の温もりを感じさせる。モダンなデザインの椅子が配置されたシンプルなインテリアは、外の風景を邪魔することなく、そこに暮らす人々の心を解きほぐす。窓辺に立ち、風に揺れる木々を眺めるその視線の先には、ただの景色ではなく日々の営みとともに移ろう自然との対話が広がっている。このリビングは、自然と共に生きる喜びを静かに語りかけてくる。

  • 最後かな、、

    今朝は大雪が続いたゲレンデへ朝一番のパウダーを求めて出発気温高めだけどしっかり積もったパウダーの浮遊感を味わう。今シーズン最後のパウダーかな。

  • 自分優先

    普段は自分の判断で決めて行動してるけど、たまには周囲に歩調を合わせて行動してみたけど、、、 やっぱり自分のやりたいこと優先で行動した方が楽しいなぁー と感じた。

  • 朝の光が迎える玄関

    朝日が差し込む玄関は、一日の始まりを穏やかに迎える特別な空間です。キタザキアーキテクツの設計では、単なる出入り口としてではなく、住まい全体の「顔」としての役割を持たせています。東向きに設計された玄関は、朝の光をやさしく取り込み、自然のリズムと調和した暮らしを演出します。柔らかな光が床や壁を照らし、木の質感や素材の表情を際立たせることで、家に入る瞬間から心が落ち着くようなデザインを意識しました。

  • 白壁の門が迎える、美しさの舞台

    オッジヘアーのデザインは「オーナーがステージに立っているような白壁の門」というコンセプトを基にしており、受付、カットスペース、シャンプースペースの各エリアはそれぞれ異なるインテリアが施されています。このように、各スペースは小さな建物に見立てられ、豊かな体験が提供されていますオッジヘアーは、光と影を巧みに利用し、余白を意識したデザインとなっており、訪れる人々にリラックスした環境を提供しています。

  • 15年後想像できます?

    新築から15年経つと、新築当初に想像していた未来と変わりますよね。もちろん、変わらない方が変なんですが。自邸の使い方だって変わりました。趣味でスキーを楽しむなんて想像もしていませんでした。幸い玄関は床暖房仕様にしていたので、冬はスキーブーツと板を乾かすのに重宝しています。スキーを置くスペースの余裕があったのも助かりました。もし新築当初からスキーを趣味にしていたら、スキー保管用のドライルーム兼シューズクロークなどを設計していたのかもしれません。ロードバイクのトレーニングスペースとしても玄関を活用してますが、ロードバイクの趣味も新築当初は考えていませんでした。15年後や20年後の未来を想像して設計したいところですが、予想外のことが起きますので空間に余裕がある設計だけは初めから行いたいですね。

  • 春の贅沢:早朝ライドと春雪スキーを楽しむ一日

    3月ですね。暖かな季節になると、サイクリングとスキーを一日で楽しめる贅沢な日々が始まります。週末は気温が7℃まで上がり早朝ライド3ヵ月ぶりの屋外でのサイクリングは感動でしたね。室内で3本ローラーに乗って自転車漕いでましたが、屋外の解放感あるサイクリングはやっぱり格別です。午後からは春雪になったゲレンデへ柔らかな春雪をパウダー用のセンター幅106mmの板で、ぐいぐい滑ります。ボコボコの雪面を整地するかのようなパワフルなスキー板のおかげで滑りが格段に楽しめます。今週は寒波到来なので、もしかしてシーズン最後のパウダーを味わえるかも、、楽しみ。

  • 静寂と陽だまりの間で

    大きな窓が切り取るのは、ただの景色ではない。光と風、そして時の流れが交わる一瞬を、まるで額縁のように悟る装置建築家のデザイン力で、人と空間、外と内、、、、その境界線を曖昧にさせ、まるで自然と共生する空間を実現させる秋の澄んだ空気に包まれた、穏やかな昼下がりやわらかな日差しが壁に影を落とし、時間の流れをゆっくりと刻んでいます。シンプルな造形の建築は、周囲の風景と静かに調和しながらも、その存在感を確かに放っている。 無機質なコンクリートと温かみのある木の扉、そして柔らかいベージュの壁が織りなすコントラストが、静かでありながら心地よい緊張感を生む。赤と黒の椅子は、まるで抽象芸術のように配置され、静寂の中に小さな物語を感じさせます

  • 函館の風景を映す、静寂と躍動の空間

    温もりと力強さを感じる梁が頭上に広がり、深いブルーのヘキサゴンタイルが壁に流れるように広がる(函館山から見た函館市の形状を表現)眼前に広がる港町からは、まるで波の音や船の汽笛が聞こえてきそうな、感性を刺激する静かで力強いインテリアデザイン。穏やかさと高揚、静寂と躍動が交差する、唯一無二の場所ここで過ごす時間は、何よりも贅沢で、何よりも大切なものになります。『ゼッケイヴィラ』

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函館の建築家『北崎 賢』日々のブログ
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