つくしは急いでマンションへ帰ったがそこに司の姿はなかった。当然だ。謝りたいのは私のわがままでしかない。これで、良かったんじゃないだろうかだって、副社長だってフラフラしてる人間より滋さんみたいに一途で真っ直ぐな人の方が良いハズだ。そりゃ、三回も破談になればいい加減自分の娘は男を見る目がないと思って母親が心配してもおかしくない。今だけの関係である副社長より大切にしなきゃならない縁だったかもそれでも、や...
「副社長?副社長!」朝早くからつくしが必死に起こすが眠りが深いのか彼は何度揺すっても起きる気配がない。「困ったなぁ……」いや、寝かせておいても全然いいだって休みだし。「副社長、私出掛けてきますね」そう言ってつくしがベッドから降りようとすると腕を掴まれた。「一人で行くのか」「びっくりしたぁ……はい、一人で。それとおはようございます」「俺も行く」「副社長は休んでいて下さい」一言声を掛けて出ないと何かやけに...
昨夜は副社長はローブを羽織って出てきたアタシも自室のバスルームでシャワーを使ったからパジャマに着替え済で、寝室は別でも…と思ったが包帯を巻き直さないとならずそれを終えてからベッドに入った。おやすみなさい。と適当な距離を開けて眠ろうとしたら背中から抱き締められる「…」「別にいいだろ。これくらい」「……」こういう男女の触れ合いが久々過ぎて抵抗出来なくなる。嫌とかじゃなく緊張してるでも無駄な心配だったスース...
「司ー!!」あれから毎日のようにやって来る滋に司がまたか、と言った表情を浮かべる「すぐ嫌そうな顔をする。つくしは?」「アイツは働いてる。お前みたいに暇じゃねえ」突き放し、持っていた書類に視線を落とした滋はそんな司を見ながら「じゃあつくしの所に行く」と部屋を出た。「……仕事してるっつったろ」一人になった部屋でイラつきながら呟くとプライベート用の携帯を取り出した「
電気はすぐに復旧した。データも当然異常なし部屋が明るくなり、司は仕方なく執務室に滋も中に入れ西田と佐竹も呼ぶと全員で邸からの夜食と滋の差し入れを食べた。つくしは焼き肉弁当がどうとか言っていたが結局皆が居るならと佐竹の隣に座って大人しく食事していた滋を自分の隣に座らせたのは偶然ではないだろう。トラブル処理の目処も付いた所で司は帰るためにつくしを自分の車へ乗せた「ちょっ……!!ぶひゃ!」司が中へ無理矢理...
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