JUGEMテーマ:ショート・ショートタクシーを降り慎太郎に手を振ろうと振り返ったリュウマが、慎太郎が会計をしているのに気がついた。「おい、慎太郎‥」「お世話になりました」軽やかにドライバーと言葉を交わすと、慎太郎が降車した。「慎太郎‥」「あ
JUGEMテーマ:ショート・ショートタクシーの側で慎太郎が振り替える。「リュウちゃん、こっち早く」「おい、そこまでせんでも大丈夫やからお前も昨日から続きで疲れとるやろ」「大丈夫、ほら、乗って」慎太郎に続いてリュウマが乗り込んだ。リュウマのマ
JUGEMテーマ:ショート・ショート「おい、ここ‥」慎太郎に追い付いたリュウマが声をひそめる。「そ、グリーン車」振り返りながら慎太郎か微笑む。「オレらだけ、ええんか?」「差額、自分で払ったからこの時間帯、混んでるからねぇ指定だと」控えめな慎
JUGEMテーマ:ショート・ショートリュウマの後ろは空席だった。「リュウちゃん、椅子倒していいよ」「おう」「ほら、これ被って。それと耳栓」慎太郎がコートを脱いでリュウマの頭に掛けた。
JUGEMテーマ:ショート・ショート『リュウちゃん、名古屋一緒に行かない?』イベントで共演する慎太郎が、リュウマに電話してきた。「ええけど、お前、前の日は神戸やろ」『うん、待ち合わそうよ』
JUGEMテーマ:ショート・ショート浴室から戻ったマサユキが、レンジでお粥を温めてリュウマの前に置いた。「お粥とプリンって変な取り合わせだね」リュウマの向かいに腰掛けたマサユキがまた落ち込む。「病み上がりやからな、柔らかいもんが一番」リュウ
JUGEMテーマ:ショート・ショートタクシーが到着し二人は部屋へと上がるエレベーターに乗った。ボタンを押してマサユキが振り返る。「‥あとお粥作ったんだけど」「お、ええなあ」「でも焦がしちゃって‥」マサユキは今にも泣きそうな声になっている。
JUGEMテーマ:ショート・ショートふと、握った手を握り返された気がした。「マサユキ、帰ろう、うちへ」「うん、リュウちゃん」スーツケースを持とうとしたマサユキを制し、リュウマが微笑みながら立ち上がり、スーツケースを抱えた。マサユキも安堵の笑
JUGEMテーマ:ショート・ショート日曜の夕刻の空港には、家族連れやカップルの姿が見受けられたが、前日からの冷え込みの為か比較的空いていた。二人は前方の端のベンチに腰掛けた。前日からの荒天で疎らな人影が、一つづつ消えていく。日が沈む頃には展
JUGEMテーマ:ショート・ショートリュウマが宮崎から帰阪する時刻、マサユキは空港まで迎えに来ていた。小柄なマサユキは、到着ロビーで背伸びしながら想い人を探した。そこへ、青い顔のリュウマが現れた。
JUGEMテーマ:ショート・ショートリュウマの部屋のキッチンで、マサユキと二人向かい合わせで夕飯を摂っていた。憂うつげな表情でリュウマが切り出した。「来週、宮崎へ行くんや」「えっ、宮崎?」「うん、実家があっちで。毎年イベントあるんだ」「そう
JUGEMテーマ:ショート・ショート 胸元のボタンを止めながらリュウマが見つめる。「とにかく、名古屋へは行くな師匠も寂しがるし、対局キツくなるぞお前の身体が心配や」「うん、そうだね」ソファに掛けたまま、俯いて手元を見つめる慎太郎。
JUGEMテーマ:ショート・ショート慎太郎はリュウマの言葉で慌てて手を引っ込めた。「ああ、ゴメン、間違えた‥」「間違えたって、アイツと間違えたんか?」憮然とした表情でリュウマが慎太郎の顔をのぞきこむ。あまりの恥ずかしさに慎太郎が口ごもる。耳
JUGEMテーマ:ショート・ショート慎太郎はリュウマの背中を撫でながら言った。「ごめんね。どうしても言えんかったもし‥」慎太郎は少し躊躇ったが思いきって打ち明けた。「リュウちゃんが止めてくれんかったらどうしようって」リュウマが身体を起こし、
JUGEMテーマ:ショート・ショート「まぁ、座って。何か呑む?」そう言って冷蔵庫の方に歩く慎太郎の背中を、リュウマが抱き締めた。「な、何すんの?」リュウマがすすり泣きはじめた。
JUGEMテーマ:ショート・ショート「今からでも斎藤先生の所に行ったらどうですか?」「は?何でですか」「勇気くんが行ってるかもしれませんし」
JUGEMテーマ:ショート・ショート「俺が口を挟んだらややこしくなる」リュウマが一気に飲み干すのを見て、中村がやっとグラスに口を付けた。「斎藤先生は繊細な人ですよ、リュウマさんが一番知ってるでしょ」「故郷から遠くに‥というか、リュウマさんの
JUGEMテーマ:ショート・ショート
JUGEMテーマ:ショート・ショート「まあ、二人とも、夜遅いしご近所にも‥ね?」関東棋士屈指の人格者中村だった。若いながら人望も厚い中村の進言に、逆らう者などいない。リュウマも勇気も怒りを一旦収めた。中村は勇気を館内に押し戻すと、リュウマと
JUGEMテーマ:ショート・ショート順位戦でクラスが同じリュウマと勇気は、同日に対局する事が多い。会館が異なる場合もあるが、この日は同じ関西で行われていた。一足早く終局したリュウマが、棋士室で彼を待っていた。「あれ、リュウちゃん、待っててく
JUGEMテーマ:ショート・ショート「ごめんね、リュウちゃんそんな意味じゃなかったリュウちゃんしかいない、ボクには」マサユキが涙声で訴える。マサユキが額をリュウマの胸に押し付ける。小さな肩が大きく揺れる。「‥ボク、結婚、止めたんだ」
JUGEMテーマ:ショート・ショート「タイチは最近は来てないなぁ。慎太郎んとこちゃうの」努めて平静を装ったものの、マサユキの視線の鋭さに焦った。何もなかった‥そう勘違いしているだけだが‥にしてもタイチと一夜を共にしてしまった後ろめたさがある
JUGEMテーマ:ショート・ショート1日おきに箱が増え、押入れに収まり切らない荷物は箱のまま和室を占領した。寒がりなマサユキが少し早めに冬物を運んだ為もある。「ごめんね、お休みにちゃんと片付けるから」押入れから布団を出しながら、マサユキが申
JUGEMテーマ:ショート・ショート「どういうわけや、ここへ引っ越すんか」マサユキはお茶をすすり、視線をリュウマに向けた。「家賃は半分、電気代はボク寒がりだから6割持つよ。それでいい?」
JUGEMテーマ:ショート・ショート「イヤとか言う話と違うやろ‥お前、結婚するゆうてたやんか」マサユキは返事をしないバツの悪い時に黙り込むのがマサユキの癖だ。 ホントの事が言えない場合、嘘をつけない性格のマサユキがよく使う手段である。「リュ
JUGEMテーマ:ショート・ショート夕刻にけたたましく鳴る呼鈴の音に、リュウマは慌てて玄関に向かった。ドアの先には想い人マサユキがいた。「どうしたんや急に」「リュウちゃん、手伝って」マサユキが足下の段ボールを指差す。「これ、運んで」大きさの
JUGEMテーマ:ショート・ショート「じゃあ、またな」「うん、ありがとうなあ」リュウマを玄関で送り出し、慎太郎はリビングに戻った。ふとソファが目にとまる。さっきまでリュウマが、昨日は恋人が座っていた場所。そっと座面に手を触れてみた。ほんのり
JUGEMテーマ:ショート・ショート 部屋にはやはり恋人の姿はなかった。「勇気、明日対局やし、落ち着いて指して欲しいから」慎太郎が携帯で連絡を入れている
JUGEMテーマ:ショート・ショート「リュウちゃん、ご飯出来たよ」慎太郎に起こされて、リュウマが席についた。食卓で向かい合う二人、いつもなら弾む会話が今朝は途切れる。二人の脳裏には共通の人物があった。慎太郎の恋人であり、同棲相手の若い男‥。
JUGEMテーマ:ショート・ショート
JUGEMテーマ:ショート・ショート「もう、大丈夫やから‥な?」そっと慎太郎を抱き締めた。まだ震えているその背中を撫で、ベッドに掛けさせた。慎太郎はしゃくりあげている、幼い子供のように。
JUGEMテーマ:ショート・ショート「勇気はボクばかり見てる‥ボクを独り占めする事しか頭にないんよ」俯いた慎太郎の手が振るえている。
JUGEMテーマ:ショート・ショート「勇気が迎えに来る」
JUGEMテーマ:ショート・ショート「で、泊まっていくんか?」「リュウちゃんがいいんなら‥」「別に構わんよ。あー、いよいよ食材ないか」慎太郎が顔を上げた。「大丈夫、あれだけあったら朝御飯も出来る、ボクなら、ね」慎太郎に笑顔が戻った。「さすが
JUGEMテーマ:ショート・ショートリュウマと手を繋いだまま歩く路、さっき見た景色が二人で見ると違って見えた。樹も花も空も建物さえも、リュウマと共に見る景色は暖かい。次の角を曲がると駅が見える所まで来た。「どうする、駅まで送るか?」慎太郎は
JUGEMテーマ:ショート・ショート食後のお茶の時、慎太郎は先程出会ったカップルの話をした。「なんかいいなぁ‥なんてね。出来ない話だけど」「ああ、勇気とそれやると、目立ってしゃーないなぁ」
JUGEMテーマ:ショート・ショートシャツのボタンを留めながら、リビングからリュウマが出てきた。「ああ、もうこんな時間なんやな慎太郎、メシでもどうや?」「うん、どっか行くよか、ここで食べたいけど‥」「あー、なんかあったかなぁ」炊事の出来ない
JUGEMテーマ:ショート・ショート
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JUGEMテーマ:ショート・ショート 「どしたんや、急に」リュウマはマサユキの頭を撫で続ける。「お酒に酔う位なら他の物に酔ってもいいんじゃない?」「‥‥どゆことや?」リュウマは構わずマサユキの首筋に口づけ始めた。「もおっ!真面目に
JUGEMテーマ:ショート・ショート「あれ、マサユキ」リュウマのベッドにマサユキが潜り込んでいた。「おはよう、リュウちゃん」「なんや、ここで寝たんか」「うん、だって寒いんだもん」マサユキが布団から目だけ出して肩をすくめた。「甘えんぼやなぁ」
JUGEMテーマ:ショート・ショート「リュウちゃん‥しっかり」ほろ酔いのリュウマの腋を抱えるのは、小柄なマサユキには苦行である、はずなのだが。「マサユキ、ありがとう、愛してるー」「はいはい」リュウマが心の内を素直に語る、マサユキにとって幸せ
JUGEMテーマ:ショート・ショート浴室のドアの開く音がした。濡れ髪のリュウマはトランクスだけの姿肩から掛けたタオルで乱暴に髪を拭く。いつものことだが、マサユキは緊張した。「リュウちゃん、何か食べる?」マサユキが冷蔵庫を覗く。勝手知ったるリ
JUGEMテーマ:ショート・ショート「おかえり‥」ここはリュウマのマンション━━感情を表に出さないマサユキが、珍しく憮然として出迎えた。「あー、ただいま遅うなってスマン」「いいんだよ、対局お疲れ」マサユキは腕を組んだまま天井を見やった。
JUGEMテーマ:ショート・ショート慎太郎の部屋で二人きりの夜、窓から差し込む月明かりを頼りに慎太郎の柔肌を慈しむ恋人。「ちょっ‥待って‥」「何?慎ちゃん‥」「少し痛い‥かも‥」「あっ!ゴメンねっ、大丈夫?」恋人が慌てて身体を離す。温かい濡
JUGEMテーマ:ショート・ショート「リュウちゃん‥」隣で眠る恋人の寝言にその人物の名前が出始めたのは、ここ数週の事である。
JUGEMテーマ:ショート・ショート「別に何もないし、ご飯の時一緒だっただけやし」「ホント?」恋人の大きな瞳が涙でいっぱいで慎太郎の胸が締め付けられる。自分の行動で彼を傷つけてしまった、何があったか言えない事をしたのは事実で‥。「ホントやし
JUGEMテーマ:ショート・ショート慎太郎が自室マンションに着いたのは、夜遅くになっていた。鍵を開けたとき室内の異変に気がついた。
JUGEMテーマ:ショート・ショート窓から差し込む日差しで目が覚めた。隣にいたはずのリュウマの姿がない。
JUGEMテーマ:ショート・ショート「‥何、わからへん、何ゆうとん?」「そういうことや‥」慎太郎がリュウマの腕を掴み、揺すった。「そんなんでええの?そんなん‥勝手や」「慎太郎、何怒ってんのや」慎太郎の声が大きくなる。「勝手や、マサユキずるい
JUGEMテーマ:ショート・ショート「嫌われたかと思うた‥」「すまんな、心配させたな」リュウマに支えられて座卓の前に座らされた。「どや、飲みなおすか?」側でしゃがんでいたリュウマが慎太郎の顔を覗きこみながら訊ねた。「ううん、もう寝たい」慎太
JUGEMテーマ:ショート・ショート「うん、オレには一番に報告してくれたけど」「そう‥か、マサユキ、ええトコの跡取りやったなあ」
JUGEMテーマ:ショート・ショート月明かりの中、老舗の温泉旅館の中庭に小さな光が一つ、炎の先から紫煙が立ち上っている。炎の先には庭に架かる朱色の欄干にもたれる人影があった。そこへ一人の袴姿の長身の男が近づいてきた。今日、ここで対局を終えた
JUGEMテーマ:ショート・ショート慎太郎は恋人の手をとり、そっと口づけた。「勇気の手の方が何倍も可愛いよ」「何倍?」不服そうに睨む。「何十倍‥何百倍も可愛いし」恋人がニコーッと笑う。
JUGEMテーマ:ショート・ショート
JUGEMテーマ:ショート・ショート「慎ちゃん!」外出先から帰宅した恋人が、凄い剣幕でリビングに駆け込んできた。「お帰り、どしたん?」慎太郎は、いつもの事だとノンビリ構えていた。「何、これ!」恋人の手には将棋関係のフリーペーパーが握られてい
JUGEMテーマ:ショート・ショート「あいつは甘えん坊やからな、しっかり甘えさしたり」慎太郎はリュウマの言葉に吹き出しそうになった。「リュウちゃんに言われちゃあなあ一番の甘えん坊のくせに」「何言うんや、ほら、戻れるか?」 慎太郎は
「俺らはな、マサユキが望む時だけなんやま、二人とも歳やしな」頭では分かっていても、リュウマには恋人がいる。直接リュウマの声で聞くと当たり前の事が少し切ない━━慎太郎は軽い目眩を感じた。よろけそうになった慎太郎をリュウマが慌てて支えた。「大丈
JUGEMテーマ:ショート・ショート急にリュウマが声を潜めた。「あのな、ちゃんと‥しとるか?」「えっ何を‥あもおっ、リュウちゃんでば!」赤面した慎太郎が小声で怒った。「あいつは俺らと違うて若いよってな、大事な事や」「俺らって、ボクはリュウち
JUGEMテーマ:ショート・ショート慎太郎は廊下の窓を開け、外の空気を吸うように窓辺にもたれかかっていた。肩を落としうなだれている後ろ姿にリュウマが声をかけた。「おい、どしたんや?」慎太郎はうつむいたままだ。「うん、ちょっと苦しい‥」リュウ
JUGEMテーマ:ショート・ショート慎太郎の恋人がタイトル戦の副立ち会い人を務めているせいもあり、関西の会館には若手の関西勢が集って検討していた。「あ、リュウちゃん、こっちこっち」棋士室の奥で手招きする慎太郎の元に、リュウマがやって来た。「
JUGEMテーマ:ショート・ショート会館で中継を観ていたリュウマ、マサユキの髪が少しハネているのに気づいた。「何でや‥あ、車かぁ」どこでも寝てしまうマサユキが移動の車中でウトウトしたのは簡単に想像出来る。「ま、今朝よりましやからエエか」リュ
JUGEMテーマ:ショート・ショート
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JUGEMテーマ:ショート・ショート翌日、マサユキは公開対局の会場にいた。眼の前には彼の脳裏に度々浮かぶ男、タイチがいた。「よろしくお願いします」盤を挟み、一礼した後、マサユキの怒涛の攻めが始まった。万全の研究に裏付けられた自信、膨大なデー
JUGEMテーマ:ショート・ショート「リュウちゃん、もちょっと強く‥」「お前、明日カメラ入るんやろテレビに写るぞ、濃くしたら」「ふふっ」マサユキは返事をしない。マサユキが妖しげな吐息を漏らしはじめ、リュウマは慌てて身体を離した。
JUGEMテーマ:ショート・ショート「な、何ゆうてんのや」「ここら辺に、強くやって。跡が付くように」そう言って、首筋を指差した。「お前、何考えてんのや。第一、そこだとシャツからはみ出て見え‥」マサユキの顔を見て、リュウマはドキッとした。微か
JUGEMテーマ:ショート・ショート「ごめんください」マサユキの自宅を訪れたリュウマが玄関先で声を掛けた。和風建築の一戸建て、都会には珍しい落ち着いた佇まいである。「はーいただ今」奥から女性の返事が聞こえた。
JUGEMテーマ:ショート・ショート珍しくマサユキからのメールがきた。機械嫌いなマサユキは電話をよこす事が多いのだ。『リュウちゃん明日か明後日、時間取れる?家に来て欲しい。あまり手間は取らせないから』『明後日ならいいけど』『じゃ明後日。時間
JUGEMテーマ:ショート・ショート勇気の携帯に慎太郎からもメールが来た。恋人は慌てて電話し返した。電話口から聞こえる一番聞きたい声。「慎ちゃん、早く会いたい」『うん、ボクもや。待ってる』 翌日、慎太郎の自宅を恋人が訪れた。「ただ
JUGEMテーマ:ショート・ショート
JUGEMテーマ:ショート・ショート中村の手つきが危なっかしくて、タカノは側でヒヤヒヤしていた。「先生、怪我だけは気を付けて〜」「ちょっと、話しかけないで!」中村の顔が硬直している。「せ、先生、包丁止めて、これにしましょう」引き出しからピー
JUGEMテーマ:ショート・ショート「料理‥ですか?」関東の棋士室で帰宅の仕度をしていたタカノに、中村が話しかけてきたのだ。タカノは若手棋士で屈指の料理マニアで几帳面な棋風のままの丁寧な料理が番組でも評判であった。「はい、ボク全然出来なくて
JUGEMテーマ:ショート・ショートかあさんが帰宅し、二人で食卓を挟んで座っている。「よかったね、かあさん、君のコト気に入ってくれましたね」「へ?何なの、気にいるとか」家の主はそれには答えず微笑んだままである。いつものようにかあさんが作って
JUGEMテーマ:ショート・ショート「お茶はあるけどケーキなんかないし‥もう、あーちゃん先に言ってくれないと。おもてなしできないじゃない」彼は微笑みながら答えた。「大丈夫、食細い子だから」 「かあさん、ひとつお願いがあるんだけど」
JUGEMテーマ:ショート・ショート都内の一等地にある高級マンション、高層階の一室のドアを開けようと鍵を刺す、60前の上品な、しかし芯の強そうな婦人の姿があった。「あら、鍵が開いてる」そっとドアを開けると部屋の奥からこの部屋の主の声がした。
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