アスペルガーっぽい私のこれまでのこと、そしてこれからのことを自己分析しながら書き記していきます。
ある自閉症の少女が描いた動物の絵と3万年以上前の洞窟壁画に描かれた動物の絵が驚くほど似ていることに気づいた研究者がいます。数万年前にも自閉症の特性をもった人びとが生きていたのでしょう。人類はその長い歴史のほとんどを狩猟採集社会で生きてきました。狩猟採集社会において人びとがどのように生きていたのか想像してみましょう。その時代においては、観察力、注意力、集中力、記憶力などにすぐれた特性をもっていた人たちが集団社会に貢献していたのではと想像できます。まだ文明が発展していない時代には、食べられる動植物を識別できることは生存にかかわる課題です。生物の特徴、生態を脳の中に「図鑑」のように記憶したり、食料や飲み水を得られる場所を「地図」のように記憶できる人たちは貴重な存在だったはずです。自閉症の子どもたちのなかには図鑑や地図...狩猟採集社会と自閉症
定型発達者を標準として形作られた社会においては、発達障害の特性をもった人びとはさまざまな困難を感じることが多く、また発達障害の特性は「欠陥、異常」として理解されがちです。それに対して、人間の脳機能のあり方は多様であり、自閉症スペクトラムなど「発達障害」と呼ばれる状態を脳のあり方の多様性の現われのひとつとして理解する考え方が提唱されています。ニューロダイバーシティと呼ばれています。アメリカのテレビ教育番組として有名なセサミストリート。ここにも、数年前、ジュリアという自閉症スペクトラムの少女が登場しました。この番組自体が「多様性とインクルージョン(包摂)」をひとつのテーマとしています。セサミストリートジャパンのウェブサイトがジュリアについて紹介しています。セサミストリートジャパンちなみに、以前は「色覚異常」と呼ばれ...ニューロダイバーシティ(1)
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