第三回はここにあります。光秀一行は甲斐から戻り美濃に足を踏み入れる。そこへ見知らぬ農民が「足袋を買ってくれ」と言い寄ってくる。農民はいう「刺客が潜んでいるぜ」、そう言って立ち去る。後に菊丸(岡本)という男だと光秀は知るようになる。光秀は刺客の裏をかき討ち取る。多くは見知らぬ傭兵だが、逃げた者に見知った顔がいた。土岐頼芸の家来である。光秀はそのことを道三に報告する。道三は今は黙ってしばらく様子を見ると答える。1552年、尾張から織田信秀死去の報告が届く。道三は重臣と光秀を弔問の使者に送る。葬式が行われる、信長はいない。やがて異様な装束で乗り込んでくると、くわっと抹香を仏前に投げつけ、去った。みな呆れ顔であるが、帰蝶に動じた様子はない。帰蝶のもとに挨拶に行く光秀。そこに信長が入ってくる。「何か言うことがあるか、光秀...麒麟がくる・あらすじ・第四回・予想
第二回までのあらすじ予想はコチラにあります駒は光秀を追いかける。前に回って立つが何も言わない。光秀は怪訝な顔であるが、ただの少女とも思えない。そこに東庵が追いつく。東庵は言う。「娘が失礼いたしました。私は町医者の望月東庵と申します。あなた様は、紋所を見るに、土岐家のお方でございますな」。光秀は言う。「紋がお分かりとは驚く。土岐家と申しましても支流です。明智光秀と申す。」「美濃の方でございますな」「今は奈良屋で用心棒のようなことをしております。」「奈良屋は斎藤山城様のお父上の実家でござりますな」「これは望月殿、よくご存じでありますな」「法蓮房、松波庄九郎様と言えばかつて京で知らぬ者はおりませんでした。知恵一番の法蓮房、実は若い頃、いささかつるんだこともございまして」「つるんだ?」「いやこれはお恥ずかしい。私は双六...麒麟がくる・あらすじ・第三回・予想
「織田信長天下静謐論」というのは金子拓氏が主張しているもので、同系列には神田千里氏や松下浩氏がいます。「天皇から足利将軍に委任された京都を中心とする五畿内の天下を静謐に保つことを理想とし、天下の外にいる大名とはゆるやかな連合を目指していた、将軍追放後は天皇から信長本人が委任されたという形をとった」とされます。本郷和人氏は神田氏の名を挙げて「資料の裏を読む作業がない」と批判しています。ちなみに本郷氏は金子氏とは同じ東京大学史料編纂所の同僚です。本郷さんが教授、金子さんが准教授。なんで金子氏の意見は読みにくいのだろうと考えてみると「ちょっと常識で考えればおかしい」ことが多いわけです。信長の「高邁な理想」と書かれている「天下静謐」ですが、信長が生まれた時、将軍はすでに京都を離れて朽木谷あたりに逃げている事が多く、「畿...織田信長・天下静謐論・わかりにくさ・徒然感想
金ヶ崎の戦い・本郷和人氏の素朴な疑問・信長が特別じゃなければ「天下統一」はないでしょ?
本郷和人氏は書いています。産経の歴史ナナメ読みです。いま学界の主流は「織田信長は、特別な戦国大名では『ない』」という評価です。それはおかしい、信長が特別じゃなければ「天下統一」はないでしょ?と反論すると、いや、彼にとっての「天下」とは近畿地方を意味するんだ、とくる。いやいや、天下が日本全体を指している用例は鎌倉時代から普通にあるじゃないか、と反論しても、戦国時代に限れば、天下=畿内ですよ、と返される。まあ、信長株はどう見ても下落しているわけですね。学界のつまはじきであるぼくは、それはおかしいでしょう、と言い続けています。分裂していた日本が一つにまとまる、という大きな変化に、ともかくも注目しようよ。その動きの中心にいた信長が、「特別でない」はずはないでしょ?と。引用終わり。学問的反論じゃなくて「素朴な疑問」です。...金ヶ崎の戦い・本郷和人氏の素朴な疑問・信長が特別じゃなければ「天下統一」はないでしょ?
松下浩「織田信長その虚像と実像」・信長の敵はみんな朝敵という暴論
松下浩「織田信長その虚像と実像」内容は「虚像と虚像」というべきものです。151ページ1、信長は将軍からの委任を受けて天皇の平和を実現するために、天皇の敵を敵を倒すために戦いを繰り広げているのである。2、信長にとって天下統一とは天皇のもとに信長自身を執政者とする政権を確立することにあった。3、天皇制を打倒して自らが名実ともに権力の頂点に上り詰めるような国家を構想することは論理的にありえない。1、信長は楠木正成なんでしょうか。そうすると浅井・朝倉・本願寺・延暦寺・武田信玄などは全部「朝敵」ということになります。延暦寺の当時の主は正親町天皇の弟で、延暦寺の寺領を返せという綸旨が信長にあったのですが「無視」しています。勝てば官軍という言葉がありますが、浅井・朝倉・武田に関して「信長は官軍だった」なんて言う人はいません。...松下浩「織田信長その虚像と実像」・信長の敵はみんな朝敵という暴論
平山優氏は、TVで拝見する限り常識人という感じでした。ところがツイッターを見ると、極めて戦闘的です。最近、わたしは歴史小説を読まず、論文系ばかり読んでいます。でも変なのが多い。論理が通らなかったり、学会の動向への忖度が見え過ぎたり。逆に戦闘的意識が見え過ぎたり。で、どうせわたしの意見なぞ少数の方しか読まないことをいいことに、筆者を批判ばかりしています。口汚く罵ったのは、呉座さんに対して「面を洗って出直してください」と書いたブログぐらいでしょうか。期待していたのに、論理展開がおかしく、また資料の名を間違えるという致命的なミスもしていて、腹が立ったのです。批判は生産性がない行為か、あるいはきちんと読んだ証拠としての意味ぐらいあるのかと考えていました。で、平山優氏のツイッターを見たら、とにかく戦闘的です。藤本正行氏と...平山優氏のツイッターを見て、我が身を思う・批判は品よく
本能寺の変・明智光秀の「新発見とされた」手紙・幕府再興と結びつかない
2017年の9月にニュースが流れました。明智光秀の手紙が新発見され、幕府再興の狙いが見えてきたというものです。実は新発見ではありません。直筆だと藤田達夫さんが「鑑定した」というだけです。でこれを受けて☆藤田達生氏が示した材料から幕府再興の狙いという結論に結びつかないのは、論理的にものを考える能力があればありえないことは分かるはずだ。という意見が出ました。これで終わりでもいいのですが、本文と訳文を載せます。なおもって、急度御入洛義御馳走肝要に候、委細上意として、仰せ出さるべく候条、巨細にあたわず候、仰せのごとく未だ申し通ぜず候処に、上意馳走申し付けらるるにつきては、示し給い快然に候、然して御入洛の事、即ち御請け申し上げ候、其の意を得られ、御馳走肝要に候事、1、其の国の儀、御入魂あるべきの旨、珍重に候、いよいよ其の...本能寺の変・明智光秀の「新発見とされた」手紙・幕府再興と結びつかない
あとがきで金子氏はこう書いています。織田信長という存在はあまりに大きすぎる。本当にこんなことを書いていいのか。誰でも知っていることをいかにも自説のように書いてはいないか。あるいは間違い誤解だらけなのではないかという思いが執筆中頭を離れなかった。これはなかなか辛いことである。しばらくは信長について書きたくないとも書いています。その前の本「織田信長天下人の実像」という本が意外と評判になりました。司馬さんが描いた信長像はその後再生産され、「天才信長」のイメージは繰り返し描かれています。司馬さんという人は実は右の人にも左の人にも評判が悪い。そういう政治性が強い人たちは「天下など狙っていなかった信長像」が歴史学者によって示されたことに歓喜しました。また「司馬さんの信長はどこまで史実なんだろう」という「司馬ファン」もいて、...金子拓「織田信長・不器用すぎた天下人」・臆病すぎる金子拓氏
「天下分け目の関ヶ原の合戦はなかった:一次史料が伝える“通説を根底から覆す"真実とは」乃至正彦さんと高橋陽介さん。題名は「著者がつけたものではない」ようです。出版社が主導。まあ「気になる題名」ではあります。関ヶ原の合戦がなかったというのは、色々な理由に基づくようですが、もっとも最大の理由は、・そもそも毛利と徳川の戦いであり、その毛利と徳川は合戦の前日に講和がなっていた。関ヶ原で天下が決まったわけでない。戦場も関ヶ原ではなく山中という場所。・毛利が仕掛けた。家康の方から積極的に天下を狙ったわけではない。三成は主戦派でもなかったし、総大将でもない。さてどうなんだろというところです。関ヶ原新説のもう一人の立役者、白峰旬さんは「論の根拠となった一次資料が信用できない」としています。・「古今消息集」の「慶長五年九月十二日...天下分け目の関ヶ原の合戦はなかった・一次資料の限界と論争
「長篠合戦と武田勝頼」平山優氏の著作に対して磯田道史さんが書評を書いています。以下全文引用戦国画期の通説をくつがえす歴史家の挑戦本書は、戦国末期の日本史研究について、重要な問題をいくつも提起する書物である。1575年の長篠合戦は、織田信長・徳川家康連合軍三万人が、武田勝頼軍一万五千人を破った戦いだ。織田軍は鉄砲三千挺(ちょう)を交代々々「三段撃ち」し、圧倒的火力で武田軍の騎馬隊を破った、というのが「通説」だった。ところが、近年、在野の研究者もまじえて、これに疑義を唱える研究が多数出て、大方、支持を得ていた。(1)織田軍の鉄砲は三千挺でなく千挺である。(2)鉄砲「三段撃ち」は、信ぴょう性が低い小瀬甫庵(おぜぼあん)(1564~1640年)の『甫庵信長記(しんちょうき)』等の記述を、明治に参謀本部編『日本戦史・長篠...磯田道史氏の書評を読んで・長篠の戦い・逆転の逆転
白峰旬氏の「新関ヶ原合戦論」の序を読んで。ここでは本書の内容については触れません。あくまで「序」のみに限定した書き方をします。徳川史観という言葉は見たことはあったのですが、ピンと来ませんでした。私は「徳川家康は立派だ」と思ったことはほとんどないからです。そういうドラマも山岡荘八の大河「徳川家康」ぐらいのものでしょう。ウソばかりでツッコミながら見ると面白いという作品です。何度か書きましたが、司馬さんなど「城塞」において「家康の行動はほとんど犯罪的」とまで書いています。ところが、白峰さんの「序」にも「日本人は徳川史観に騙されている」という記述があります。2011年の本です。・徳川家康は勝つべくして勝ったと思われている。・石田三成は人望がなく、毛利輝元は凡庸で、勝てるわけなかったと思われている。・徳川家康は善政を行い...白峰旬氏「新関が原合戦論」の序を読んで・徳川史観について
TBSドラマ「関ヶ原」の素晴らしさ・太閤の為に涙する徳川家康
映画「関ヶ原」は悪夢ですが、同じ原作でありながら1981年TBSドラマ「関ヶ原」は史上最高の日本時代劇かも知れません。加藤剛さん演じる三成、三船敏郎さん演じる島左近、高橋幸治さん演じる大谷刑部、三國連太郎さん演じる本多正信、杉村春子さん演じる寧々、沢村貞子さん演じる前田まつ松坂慶子さん演じる初芽、そして森繁久彌さん演じる徳川家康文句のつけようがありません。まず「前田まつ」から。家康に謀反の濡れ衣を着せられた前田利長はうろたえます。しかし、利長の母であるまつ・芳春院はぴしゃりと言います。「家康殿のねらいも分からないのか。とにかく謝って徳川殿の手に乗らないことだ。あなたには徳川殿と天下を2つに割って争う器量はない。前田の家は利家と自分が作った。あなたはそれを守ればいい。それがあなたの器量です」次に島左近「この傷では...TBSドラマ「関ヶ原」の素晴らしさ・太閤の為に涙する徳川家康
呉座勇一「陰謀の日本中世史」・三成は家康にはめられてはいない・司馬さんの「関ヶ原」は陰謀論だ
呉座勇一「陰謀の日本中世史」・・・怪しげな記述が多いことはここで書きました。今回はそこまで批判しようとは思いません。関が原についてこう記述しています。・三成の挙兵と西軍の巨大化を家康にとって意外な事態だった・上杉征伐に出陣し「故意に三成を挙兵させた」わけではない。司馬さんの「関ヶ原」は陰謀論に過ぎない。・小山評定はなかった。直江状は「それに近いもの」があった可能性が高い。・家康を神格化する「徳川史観」にだまされたはならない。・三成と直江兼続が連携していたというが、史実ではない。俗説否定家の方々は、何かと言うと司馬さんを持ち出しますが、「小説と史実は違う」ことぐらい国民の半分以上は分かっているのではないでしょうか。特に一次資料原理主義者が幅を利かすようになってからは日曜歴史家までやたらと一次資料を信仰しています。...呉座勇一「陰謀の日本中世史」・三成は家康にはめられてはいない・司馬さんの「関ヶ原」は陰謀論だ
呉座勇一「陰謀の日本中世史」・豊臣秀次の切腹・面を洗って出直してください
呉座さんが立てている大テーマは「石田三成は徳川家康にはめられたのか」なのですが、ここではその序章部分にある「豊臣秀次事件」のみを扱います。私は学者でもないくせに金子拓氏とか藤田達夫氏に「噛み付いて」いますが、それはただ「本を読んでも論旨がたどれない。論理破綻、論理の飛躍が目立ちすぎる」からです。初めに結論ありきで、その結論に一次資料をあてはめていく。一般読者が読めない一次資料でウソくさいことを補強する。その姿勢が不誠実だと思うのです。本郷和人さんが「『信長は革命児にあらず』論の資料の読み方は、はっきり言って、あまりにも幼稚だと思う。先学が『ウラを読ん』で達成してきた成果を台無しにしてしまう暴論のような気がする」と書いていますが、私は「幼稚」というか「変だな、そういう風に結びつかないだろ」と思うのです。一読者とし...呉座勇一「陰謀の日本中世史」・豊臣秀次の切腹・面を洗って出直してください
<織田信長と戦国時代>信長の革新性・七つのキーポイント(歴史群像デジタルアーカイブス)の目次は以下の通りです。一専業武士団の創設二居城の前進移転三人材登用の新機軸四権威への挑戦五政教分離への指向六軍装改革七新発想生む知的好奇心織田信長を「普通の武将」として扱う場合、「前例があってオリジナルじゃない」という言い方がよく採用されます。楽市楽座は六角氏の模倣とかいう言い方です。上記の7つを考えてみると1、専業武士団の創設これについては「兵農分離はあったのか」という本が存在します。ただし「長期に渡って戦に専念できる兵」を信長・秀吉が持っていたことは史実なので、「専業武士」と言わず「長期雇用の兵」と言えば成立します。2、居城の前進移転居城を移したということです。清州城→小牧山城→岐阜城→安土城いわゆる大大名では極めて珍し...小和田哲男・信長の革新性・七つのキーポイントの目次
楽市楽座を最初に行ったのは六角定頼という誤解そもそも六角氏が行ったとされるのは「楽市」です。今川氏も同じです。さらに六角氏や今川氏は文書上で楽市という「言葉」が確認できるだけであり、具体的内容は分かりません。「楽座」という言葉はないわけです。これが重要です。座は、平安時代から戦国時代まで存在した主に商工業者や芸能者による同業者組合のこと。幕府や貴族・寺社などに金銭など払う代わりに営業や販売の独占権などの特権を認められたわけです。しかし信長の時代、つまり16世紀なかばには「座の権威」は相当落ちていました。それでも例えば京にある大山崎油座などは畿内を中心に広範囲に勢力を有していました。「楽市」はフリーマーケットです。必ずしも「楽座」を前提にしなくてもできるのです。座は全ての商品を独占していたわけではありません。例え...楽市楽座を最初に行ったのは六角定頼という誤解
麒麟がくる・あらすじ・第一回のおさらい・予想1540年、信長上洛の28年前。京はうち続く戦乱で荒れ果てており、御所も例外ではなかった。望月東庵(堺正章)はかつて御所・将軍家出入りの医師で、大名たちにもその名を知られていた。今は町医者として貧乏暮らしを送っている。ある日東庵は親王(後の正親町天皇)に呼び出される。親王の夢のお告げに従って羅城門に行くと、赤ん坊が泣いている。傍には母親らしい女性の遺体があった。戦乱に巻き込まれて死んだらしい。親王は言う。「その女子を大切に育てよ。その子は時代を変える。必ずや乱世を終わらせる英雄を京に呼び寄せる。その女子が無事に育てば、必ずや伝説の聖獣、麒麟がくる」東庵は女子を「駒」と名付け、手元で育てることにする。一方、美濃では斎藤道三(本木)の国盗りが最終段階を向かえていた。が、道...麒麟がくる・あらすじ・第二回・予想
呉座勇一「陰謀の中世史」題名が紛らわしいのです。「陰謀なんて基本的にはない中世史」が本書の内容です。陰謀否定論なのです。たしかに陰謀・策謀はあるが、世に流布している歴史陰謀論はだいたいは成り立たない、というのが筆者の立場です。扱われるのは「保元平治の乱」「平家と後白河法皇」「源頼朝・義経・北条氏」「足利尊氏」「日野富子」「本能寺の変」「徳川家康・豊臣秀吉・秀次・石田三成」です。ただ、どうも読んでいて分かりにくい部分もある。それは筆者が陰謀・策謀・謀反・反逆を全て含めて「陰謀」と表記するからです。例えば足利尊氏が後醍醐に対して「陰謀」をたくらんでいるという噂がたった、と筆者は書きますが、これは謀反と書くべきでしょう。題名が陰謀の中世史なので、なんでもかんでも陰謀という「文字」を使ってしまう。だから読みにくいのです...呉座勇一「陰謀の中世史」・序章
英雄たちの選択・「新視点!信長はなぜ本能寺に泊まったのか?」
信長はなぜ本能寺に泊まったのか・本能寺には四回程度しか泊まっていない。定宿は妙覚寺であった。・しかし当日妙覚寺には織田信忠が泊まっていたので、本能寺を選んだ。というだけのお話でした。信忠に注目したのが「新視点」らしいのですが、わたしをも含めて、歴史ブログを書く人間なら「なんで信忠まで京都にいたのか」を考えたことはない人間は少ないと思います。その答えが微秒です。・信長は自分の官位を信忠に譲ろうとしていたんじゃないか。というもの、官位は右大将です。「なんじゃないか」という感じです。磯田道史さんの言い方も「そうかも知れない」という感じでした。この「右大将を譲る」というのは「兼見卿記」にあるわけです。しかしこれは本能寺の変があった天正10年の6月までの記述を、正月から遡って「まるまる書き直した」代物ですから、これを資料...英雄たちの選択・「新視点!信長はなぜ本能寺に泊まったのか?」
織田信長は騙されやすい武将であったのか・金ヶ崎の戦い・畿内ではない越前に侵攻
織田信長は実の弟を殺して、尾張を平定しました。弟とは織田信行(信勝)です。一度は許しましたが、二度目は許さず謀殺しています。尾張平定の過程において「人は裏切る」ということを信長は深く学びました。その後各大名や将軍を相手に「騙し合い」とでもいうべき戦いを展開します。尾張美濃以来の重臣で、信長を騙したり裏切ったりした家臣はいません。彼を裏切った松永久秀・荒木村重・明智光秀はいずれも「新参者」です。信長が武田信玄・上杉謙信・毛利に裏切られた、騙されたという人がいますが、そもそも同盟していないので、成り立ちません。たとえ同盟していても、今川・北条・武田の関係を見れば分かる通り、同盟の解消などいとも簡単に大名たちは行っていました。基本的に大名間では「騙した」という言葉は使えないでしょう。騙し合いが基本だからです。それに比...織田信長は騙されやすい武将であったのか・金ヶ崎の戦い・畿内ではない越前に侵攻
本能寺四国説は要因の一つに過ぎない・計画性のない明智光秀・本能寺の変は突発的出来事
藤田達生「資料でよむ戦国史・明智光秀」は「論理が飛躍しすぎてついていけない本」だとわたしは思います。1、光秀と家臣である斎藤利三は四国の長曾我部と関係が深かった。2、光秀たち(これを光秀派閥というそうです)は、長曾我部氏を介して(介してって何?)、西国支配への影響力を行使しようとしていた。(どうやら長曾我部・毛利→毛利にいた義昭ラインというのがあるという前提みたいです)3、とにかく光秀派閥は四国の長曾我部と関係が深かった。しかも長宗我部元親の正室は斎藤利三の妹(異母?)なので特に関係が深かった。4、最初信長は長曾我部は殲滅しないつもりだった。光秀派閥は長曾我部とともに四国に勢力を伸ばし、西国へ影響力を行使しようとした。5、ところが「子供たちへの土地分配=相続問題」に悩んでいた信長?は、四国を殲滅しようとした。6...本能寺四国説は要因の一つに過ぎない・計画性のない明智光秀・本能寺の変は突発的出来事
独眼竜政宗(1987年)4,805票葵徳川三代(2000年)3,336票・・・なるほど、分かりやすいしなにより登場人物が沢山いて勉強になります草燃える(1979年)2,480票・・・素晴らしい作品なんだが、こんなに上位にくるとは驚く。おんな城主直虎(2017年)1,976票功名が辻(2006年)1,251票・・・司馬さんの作品ではこれがトップか。よくできた作品であることは確か。真田丸(2016年)656票・・・見直してみるとなかなかいい作品。草刈さんのファンでもあるし。平清盛(2012年)491票新選組!(2004年)311票・・・真田丸は好きだが、同じ三谷作品でもこれはいい出来とは言えなかった。毛利元就(1997年)308票・・・中国地方を描いた唯一の作品龍馬伝(2010年)241票篤姫(2008年)224票...最高の大河ドラマgoo調べ・わたしの感想
「トンデモ本大賞2015」投票総数76で過半数の47票を集め『私たちの道徳小学五・六年生』が大賞を受賞しました。著作権者は文部科学省です。傘かしげ雨の日に互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違うこと肩引き道を歩いて、人とすれ違うとき左肩を路肩に寄せて歩くこと時泥棒断りなく相手を訪問し、または、約束の時間に遅れるなどで相手の時間を奪うのは重い罪(十両の罪)にあたるうかつあやまりたとえば相手に自分の足が踏まれたときに、「すみません、こちらがうかつでした」と自分が謝ることで、その場の雰囲気をよく保つこと七三の道道の真ん中を歩くのではなく、自分が歩くのは道の3割にして、残りの7割は緊急時などに備え他の人のためにあけておくことこぶし腰浮かせ乗合船などで後から来る人のためにこぶし一つ分腰を浮かせて席を作ること逆らいしぐ...2015年のトンデモ本大賞・文部省の道徳教材・江戸しぐさ
歴史秘話ヒストリア「信長より20年早かった男最初の「天下人」三好長慶」天下は戦国時代は京都周辺・畿内のこと、なんでしょうかね。源頼朝は「天下の草創」という言葉を使っていますが、これは全国を指します。「将軍が支配する地域が天下」とすると、足利義輝が近江朽木谷に避難していた時期は「朽木谷が天下」ということになります。信長が天下という言葉を京都という意味で使った例は知っています。しかし「いつも二重の意味があった」と考えるべきでしょう。狭義には畿内・広義には日本全土。それを強引に「畿内だけだ」と言う人がいるから、「はいそうですか」とは言いたくないわけです。三好長慶が最初の天下人という場合、1553年から1558年まで将軍不在の京都を支配したからということが根拠となります。どれだけ実質が伴っていたのかによりますね。例えば...歴史秘話ヒストリア・三好長慶は最初の天下人か
陰謀論が嫌いです。世の中に陰謀はあると思いますが、簡単にバレるようなものは陰謀とも言えないでしょう。坂本龍馬暗殺、大久保示唆説、、、大久保が幕府見廻組に龍馬の居所を教えた?龍馬の居所なんて見廻組の探索力でも十分に見つけられるというのが定説です。大久保なら悪者にしても構わないというドラマ製作者の甘い考えが露呈しています。本能寺陰謀説、、、あの光秀に起こせるかという論です。織田家に四人しかしない地域方面司令官なのに、失礼です。でも陰謀論が「大嫌いなわたしが」ふと考えるのは、大河「いだてん」と「西郷どん」は陰謀なんじゃないかということです。むろん真剣には言ってません。「西郷どん」はなんであんなにつまらなかったのだろう。籾井会長時代に決まったかと思います。現総理のゴリ押しで「薩長もの」になったのかも知れません。なら「つ...「いだてん」「西郷どん」の陰謀説・本能寺の陰謀説
藤田達生「資料でよむ戦国史・明智光秀」は「実に馬鹿馬鹿しい本」だとわたしは思います。1、光秀と家臣である斎藤利三は四国の長曾我部と関係が深かった。2、光秀たち(これを光秀派閥というそうです)は、長曾我部氏を介して(介してって何?)、西国支配への影響力を行使しようとしていた。(どうやら長曾我部・毛利→毛利にいた義昭ラインというのがあるという前提みたいです)3、とにかく光秀派閥は四国の長曾我部と関係が深かった。しかも長宗我部元親の正室は斎藤利三の妹(異母?)なので特に関係が深かった。4、最初信長は長曾我部は殲滅しないつもりだった。光秀派閥は長曾我部とともに四国に勢力を伸ばし、西国へ影響力を行使しようとした。5、ところが「子供たちへの土地分配=相続問題」に悩んでいた信長?は、四国を殲滅しようとした。6、そこで光秀派閥...本能寺四国説は所詮はトンデモ説
金子拓氏は東京大学史料編纂所准教授です。専門家だからトンデモを書かないかというと、そうでもないのです。学者さんですから、「一級資料」を多用します。一級資料とは「たまたま残っていた」、当時の手紙とか日記とか書類とかです。たまたま残っていた資料を使っているからトンデモ、とは言いません。☆その資料の遣い方に問題を感じるからです。筆者は「近世を開いた革命児信長像」を否定しようとします。まあこれはブームみたいなもんで、「いまさら同じこと書いても仕方ない」と考える人が全員とる方法です。だから「それだけでは売りがない」と思ったのでしょう。「信長はそもそも天下統一なんか狙っていなかった」ことにしようと思いつきます。あとは「簡単」です。当時の一級資料を駆使して、自分の信長像(というか筆者が売りにしようとする信長像)を構築していけ...金子拓氏の信長像の怪しさ・本郷和人の批判
姫「信長についての資料も、字面だけではない、『ウラを読め』ってことなのね」本郷「そのとおり。たとえば信長は将軍や天皇に従順な姿勢を見せている、文書からはそう読み取れるから、信長は旧弊な権威に逆らうつもりはまるでないんだ、って神田さんは説く。だけれどね、それを言うなら、源頼朝も足利尊氏も、『私は朝廷のやり方が気に入りませんから、あなた方をやっつけます。新しく武士の政権を作りますよ』なんて全くもって言ってない。『私は後白河上皇のお心に従います』とか『私は後醍醐天皇が大好きです』と言っているんだ。まあ尊氏は本当に後醍醐天皇が大好きだったみたいだけれど、それはあくまで心の中。大きな視野で見たときに、頼朝も尊氏も武士の勢力の伸張をはかり、朝廷の力を大きく削っている。世の中の仕組みを変えているわけだね」姫「なるほど。文書の...保守的な信長・矮小化された信長像への本郷和人氏の反論
織田信長という武将に興味を持ったのは大昔、小学生のころのことです。「国盗り物語」を読み込みました。たぶん大河「国盗り物語」の放送と同時に読んでいたんだと思います。叡山焼き討ちの場面で「光秀、仏像とは、木とかねで作ったものぞ」という場面などをよく覚えています。むろん大河も見ましたが、なにせ大昔なのでよく覚えていません。DVDの時代になって、総集編がでて、それでしっかり見直しました。しかし当時はビデオテープを使いまわしていたため、総集編しか残っていません。各話の断片でも覚えているかと言われれば、全く覚えていません。しかしとりあえずはあの信長。高橋英樹さんの信長と、松坂慶子さんの帰蝶がわたしの中での「基準」となりました。カッコ良かったですね。信長も光秀も。その後信長は「黄金の日々」に登場します。ただし主役でもなく、比...大河ドラマにおける織田信長・麒麟がくる・国盗り物語
勝手にストーリー予想です。第一回。第一回分しか書くつもりはありませんが。1540年、信長上洛の28年前。京はうち続く戦乱で荒れ果てており、御所も例外ではなかった。望月東庵(堺正章)はかつて御所・将軍家出入りの医師で、大名たちにもその名を知られていた。今は町医者として貧乏暮らしを送っている。ある日東庵は親王(後の正親町天皇)に呼び出される。親王の夢のお告げに従って羅城門に行くと、赤ん坊が泣いている。傍には母親らしい女性の遺体があった。戦乱に巻き込まれて死んだらしい。親王は言う。「その女子を大切に育てよ。その子は時代を変える。必ずや乱世を終わらせる英雄を京に呼び寄せる。その女子が無事に育てば、必ずや伝説の聖獣、麒麟がくる」東庵は女子を「駒」と名付け、手元で育てることにする。一方、美濃では斎藤道三(本木)の国盗りが最...麒麟がくる・第一回ストーリー・予想
大河ドラマで主人公となった女性を並べるとこうなります。現代劇は除きます。北条政子・草燃えるねね・おんな太閤記春日局・春日局日野富子・花の乱前田まつ・利家とまつ山内千代・功名が辻篤姫・篤姫徳川江・江新島八重・八重の桜杉文・花燃ゆ井伊直虎・おんな城主直虎篤姫以下四人は無理があるなとは思いますが、篤姫は視聴率的には成功した作品です。「江」は私の中では「悪夢」です。功名が辻の千代まではなんというか「シャキシャキした女性」です。活動もかなり自由にできるという設定です。直虎もそうですね。春日局は「おしん」みたいでしたが。篤姫・八重・杉文なんぞは「封建的秩序」の中を生きた女性ですから、そうシャキシャキもしていられません。でも八重は鉄砲ぶっ放したしたりしてかなり自由でした。篤姫は徳川に嫁いでから、江戸城退去まで「ずっと城の中に...大河ドラマで主人公となった女性
まず写真に触れますが、浅井三姉妹です。葵徳川三代です。圧倒的というか妖怪的迫力です。特に小川さんの淀殿の妖怪感が半端ありません。岡田茉莉子さんと並ぶ妖怪淀殿です。さて本題この作品、2000年ですね。私の感覚からするとエンタメ大河なのです。中村梅雀さんの語りの軽妙さといい他の人の演技といい、セリフ回しといい、「コント一歩手前」という感じがするわけです。ところが重厚という評価が目立ちます。「皆様の感覚」とわたしの感覚はだいぶズレています。わたしが正しいとか言う気はありません。では「重厚な大河」とは「翔ぶが如く」「太平記」「花の乱」「国盗り物語」「くすりとも笑えるシーンがない」のです。葵徳川三代、再放送で見てますし、つまらないという気もありません。でも重厚ではないし、なんかコントみたいです。きっと私の感覚の方がおかし...葵徳川三代の軽さ・個人的感覚と皆様の意見のズレ
麒麟がくる・実際のキャスト・キャスト予想・最新版2019年6月
主人公は「明智光秀」、主人公並みの重要人物は「斎藤道三」「斎藤利三」「織田信長」「細川藤孝」「今川義元」「織田信秀」「松永久秀」「足利義昭」「今井宗久}と思われる。信長と光秀が「盟友である」という設定は、NHKが公表している。信長の親の世代を描く意図、主人公たちの青春時代を描く意図も発表している。従って全体に俳優の年齢が若くなっている。齋藤道三の死去は1556年・桶狭間の戦いは1560年・信長の上洛戦は1568年・義昭追放は1573年・本能寺の変は1582年・関ヶ原の戦いは1600年☆印はNHK発表なので、予想ではなく、本当のキャストです。主人公・明智光秀関連☆明智光秀(1528-1582早くに両親を亡くし、祖父光継に育てられた、道三に仕え、道三死去後、信長と盟友となる、諸国を遍歴、乱世収拾の道を探る)・・・長...麒麟がくる・実際のキャスト・キャスト予想・最新版2019年6月
2019年6月・麒麟がくる・新キャスト11名・キャストをみての感想
NHKは17日、主演の長谷川博己(42)が戦国武将・明智光秀を演じる2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」(来年1月スタート、日曜後8・00)の新キャストを発表。片岡愛之助(47)、檀れい(47)、佐々木蔵之介(51)らの出演が決まった。片岡は今川義元役、檀は信長の母・土田御前役、佐々木は藤吉郎(秀吉)役を演じる。新キャストは片岡、檀のほか、煕子役の木村文乃、深芳野役の南果歩、稲葉義道役の村田雄浩、藤田伝吾役の徳重聡、足利義明役の滝藤賢一、三淵藤英役の谷原章介、細川藤孝役の真島秀和、松永秀久役の吉田鋼太郎の11人。まとめますと今川義元・片岡愛之助木下藤吉郎・佐々木蔵之介土田御前・檀れい明智煕子・木村文乃深芳野・南果歩稲葉一鉄・村田雄浩藤田伝五・徳重聡足利義昭・滝藤憲一三淵藤英・谷原章介細川藤孝・真島秀和松永秀久・...2019年6月・麒麟がくる・新キャスト11名・キャストをみての感想
イランのハメネイ師が語ったことは、日本の報道とは随分イメージが違う内容です。「核兵器には反対する。そのような兵器を製造することは我々の宗教令がそれを禁じている」「しかし、一旦核兵器を製造するようになると米国はそれに反対しても何もできなくなる、そしてそれが禁止されても我々にとって障害にはならない」と述べてイランの断固たる姿勢を安倍首相の前に披露した。(参照:「ElPais」、「HispanTV」)一方、安倍首相は米国はイランの政治体制を変えようとする意向のないことをトランプ大統領のメッセージとしてハメネイ師に伝えた。しかし、同師はそのような米国の意向は「偽りだ」と指摘した。そして、「仮にそれをやったとしても、達成できないだろう。この40年米国政府はイスラム共和国を打倒しようと試みたが失敗に終わっている」と断言した...イランのハメネイ師が語ったこと・アメリカ福音派・イスラエル
いまさらながらドラマ仁をきちんと見ました。配信されているからです。憎まれ役のように見えて素敵な人物が登場します。例えば橘栄・麻生祐未さん。多紀元琰・相島一之さんです。このうち多紀元琰は実在の漢方医で、上野戦争の際、官軍の中を「当時朝敵徳川慶喜家来多紀養春院」と名乗って突破したという逸話が残っています。訳すると「いまの段階では朝敵である徳川慶喜の家来」ということです。本当だとしたら山岡鉄舟と同じような気骨です。憎まれ役ではないが、街の茶屋の娘、橋本真実さんなどもきっぷがよくていい感じです。さて坂本龍馬は内野聖陽さんで、非常によい感じです。かっこよすぎない所がいい。それでいて時々眼光が光ります。いつもはふざけていますが、時折真顔になります。その使い分けのうまさ。内野聖陽さんは凄い役者なのだと改めて感じます。龍馬暗殺...ドラマJIN-仁-の魅力・坂本龍馬について
司馬さんが亡くなってから22年です。坂の上の雲についてちょっと調べたら「児玉源太郎の行動」について「史実とは違う」という指摘があるようです。そうなのかも知れません。なにせ「児玉源太郎のくだり」は面白すぎます。全体に戦記的記述が多いこの作品にあって、児玉源太郎の言動は際立って「小説的」です。乃木から指揮権を奪い、しかし乃木はそれと気が付かず、児玉は作戦の変更を求め、旅順を攻略する。児玉対硬化した軍事官僚の戦い。一番好きな場面です。あれは「史実とは違う」のかも知れません。しかし小説としてはよくできています。司馬さんがあのシーンで何を描きたかったのかもよく理解できます。ちなみに史実か否かはまだ「論争あり」の段階のようです。日露戦争の勝利によって、日本軍はかなりオカシクなっていきます。不敗神話に洗脳され、現実を直視でき...坂の上の雲・リアリズム・天気晴朗なれども
学問的には、つまりほぼ全ての歴史学者は、神武天皇は実在しないとしています。ほぼ全てですから例外もいます。安本さんとか。古田さんもそうかな。元号が変わった時、神武とか男系天皇を巡る論議とかを「傍観」しながら、いろいろ面倒だなーと思っていました。わたしの感覚だと、・実在した天皇が6世紀の継体天皇からでも、何も困らない。・神武天皇など実在するわけないし、実在しなくても何も困らない。・万世一系じゃなくても別に何も問題はない。・男系神話もありえないし、男系じゃなくても何も困らない。わけです。天皇制というのは法治国家上の役割であって、そこに何も神秘的なものは感じないからです。象徴天皇制に限定するならその歴史はまだ70年程度です。それなのに「女系天皇が誕生すると日本が滅びる」的な感じで熱くなる方がいます。そういう人に対して「...男系天皇論議を傍観する
明治維新後、残念な人々は沢山います。特に薩摩は西南戦争がありますから、西郷や村田新八など沢山います。ここでは西南戦争関係ははずします。土佐土佐は簡単で後藤象二郎です。大政奉還を進言したり、龍馬と組んであらゆる重要場面に登場します。明治維新の功により賞典禄1,000石。ところが維新後が散々です。それなりに高い地位につきますが、西郷の政変で下野。事業に失敗。その後また大臣となりますが、わいろで辞職。明治後のドラマで後藤が登場しないのはそのためです。薩摩立派な人だったのに、死んでしまって残念なのが小松帯刀です。西郷、大久保の仲間としては別格で身分が高く殿様階級です。しかし幕末、大きな仕事は沢山しました。もともと病弱で明治三年に亡くなります。彼が生きていたら、大久保、西郷の上に立ったでしょうし、西南戦争もなかった可能性...明治維新後、残念な有名人・薩長土肥
一人の男がいる。歴史が彼を必要としたとき忽然と現れ、その使命が終わると大急ぎで去った。もし、維新というものが正義であるとしたら、彼の役割は津々浦々の枯木にその花を咲かせてまわることであった。中国では花咲爺のことを花神という。彼は花神の仕事を背負ったのかもしれない。彼、村田蔵六、後の大村益次郎である。大河ドラマ「花神」の冒頭です。「もし、維新というものが正義であるとしたら」という「条件づけ」が印象的です。この作品、きちんと敗者も描くのです。特に河井継之助を描きます。それによって明治維新というものの「価値」が多少相対化されます。明治維新は絶対的な正義であった、、、という描き方はしません。そういう疑義のない歴史観は浅いものとなりがちです。例えば西洋化をしたから明治政府は悪いとか、薩長史観で教育は毒されているとか、そう...もし、維新というものが正義であるとしたら
ドラマJIN-仁-の面白さを2つほど1、歴史の変更に臆病なタイムトラベラー主人公の南方仁先生は幕末にタイムスリップした外科医です。面白いのは、既に第一話段階で「歴史を変更していいのだろうか」と悩むことです。コレラが細菌に由来することも最初は隠します。コレラ細菌説を江戸期に持ち込むことに躊躇するのです。が橘咲という女性に励まされ、結局は医学で人を救う道を選びます。それでも毎回毎回、歴史の改変に対して異常なぐらい悩みます。設定としては未来に恋人がおり、彼女に何か影響を与えないか迷うわけですが、それにしてもこれほど歴史の改変に臆病なタイムスリップものは珍しいかも知れません。最終的にはパラレルワールドを採用することで、歴史の改変との調和が図られます。2、西洋医学と東洋医学の調和南方先生は結局現代に戻りますが、ほぼ同じ世...ドラマJIN-仁-の面白さを2つほど
ドラマ仁を初めてしっかりと見ました。綾瀬はるかさん演じる橘咲が魅力的で、シーボルトイネみたいだなと思ってみていました。でもドラマにシーボルトイネは登場しません。しかし原作では登場するし、橘咲に大きな影響を与えるようです。そりゃそうです。ドラマで描かれる彼女の一生はシーボルトイネにそっくりです。では相方の南方仁先生はイネの恋人である村田蔵六、大村益次郎かなと思いましたが、これは違っているようです。まあ似てもいません。「無私」な点が似ているのみです。そもそも村田蔵六は途中で医者をやめて軍学家に転向しますし。この橘咲さんという武士の娘は非常に謙虚でありながら「ものすごい強い女性」として描かれています。一方思い人の南方仁先生は、江戸では神のような医師とされながら、そもそも現代人なので、さらにトラウマを持った人なので、い...ドラマ「仁」・橘咲(綾瀬はるか)とシーボルトイネ
ドラマJIN「仁」には前半の重要人物として緒方洪庵が登場します。武田鉄矢さんです。きちんと見たのは今回が初めてです。日本史上の巨人でありながら映像化されることは多くはない緒方洪庵ですが、脚本がよくできており、彼の偉大さは十分に伝わってきます。現代からタイムスリップした外科医である南方仁の正体にうすうす気がついており、彼から学ぶことに対して極めて謙虚な姿勢をとります。が、ドラマでも史実通り結核で亡くなります。ドラマではペニシリンの製造が描かれます。江戸期なら結核菌に耐性は少なく、ペニシリンが効く可能性はあったと思いますが、それを使用するシーンはありません。ペニシリンでは結核は治らないという前提にたって描かれます。緒方洪庵は彼自身の功績もさることながら(種痘など)多くの門弟を育てます。その第一が福沢諭吉でしょうが、...緒方洪庵とドラマJIN「仁」
日本のシティポップが海外でプチブームのようです。その代表歌が竹内まりやさんのプラスティック・ラブと松原みきさんの「真夜中のドア」どちらも日本では特別に有名な歌ではありません。個人的には「真夜中のドア」は40年、ずっと聴き続けていて「この世界で最も好きな歌」なんですが、万人に受けた曲ではありません。そもそもシティポップなんて言葉、当時は広くは使われていなかったと思います。フォークがありニューミュージックがあり、テクノポップはあった。でもシティポップなんてジャンルは浸透してはいませんでした。シティポップの代名詞である山下達郎さんの音楽は「山下達郎の音楽というジャンル」だったと思います。全くTVに出なかったので若い人しか知らない歌手であったような気もします。1980年前後の時代は、今から考えると画期的でしたが、それは...竹内まりや「プラスティックラブ」とかシティポップとか
ジャパニーズ・シティポップが世界で聴かれているようです。主に80年代の曲ですね。いくらでも並べられますが、厳選してみるとすれば、山下達郎・・シティポップとは彼の為にあるような言葉、海外で一番聴かれている竹内まりやの「プラスティック・ラブ」も私の感覚では山下達郎の歌です。「JOY」に収録されています。悲しみのJODY・高気圧ガール・LOVELAND、ISLAND・メリーゴーラウンド・風のコリドー・ターナーの汽罐車・土曜日の恋人・あまく危険な香り・RideOnTimeRideOnTimeは日立マクセルカセットテープのCM曲でした。キャッチコピーは「いい音しか残れない」。竹内まりあセプテンバー・戻っておいで私の時間・ドリーム・オブ・ユー~レモンライムの青い風・不思議なピーチパイ・毎日がスペシャル慶応の学生でした。私の...ジャパニーズ・シティポップの名曲・個人的な意見
真夜中のドア〜Stay With Me を暗記で書いてみる。松原みきさん。
暗記で書いてみます。真夜中のドア〜StayWithMe私は私貴方は貴方と昨夜言っていたそんな気がするわグレーのジャケットに見覚えがあるコーヒーのシミ相変わらずなのねショーウィンドウに二人映ればStayWithMe真夜中のドアを叩き帰れないでと泣いたあの季節が今眼の前StayWithMe口癖をいいながら二人の時を抱いてまだ忘れず大事にしていた恋と愛とは違うものだよと昨夜言われたそんな気もするわ二度目の冬が来て離れていった貴方の心ふり返ればいつもそこに貴方を感じていたのStaywithme真夜中のドアをたたき心に穴があいたあの季節が今目の前Staywithme淋しさまぎらわして置いたレコードの針同じメロディ繰り返していたStaywithme真夜中のドアをたたき帰らないでと泣いたあの季節が今目の前Staywithme...真夜中のドア〜StayWithMeを暗記で書いてみる。松原みきさん。
「ブログリーダー」を活用して、散文的で抒情的な、わたくしの意見さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。