池田嘉郎『ロシア革命―破局の8か月』―政治的自由は「分離」によって、経済的自由は「統合」によって達成される
ロシア革命――破局の8か月 (岩波新書)池田 嘉郎 岩波書店 2017-01-21Amazonで詳しく見る 本書は、労働者の蜂起によってロマノフ王朝が倒れ、臨時政府が成立した1917年の2月革命(当時のロシアではロシア暦が用いられていたが、現在の太陽暦では3月にあたるので、3月革命
佐々木卓也『冷戦―アメリカの民主主義的生活様式を守る戦い』―レーガンとトランプという行動が全く読めない2人の大統領の共通性
冷戦 -- アメリカの民主主義的生活様式を守る戦い (有斐閣Insight) 佐々木 卓也 有斐閣 2011-11-14Amazonで詳しく見る 冷戦はアメリカの「生活様式」をかけた戦いだったという。冷戦とは、端的に言えば自由主義と全体主義の戦いである。トルーマンは、自由主義的な生活様
『一橋ビジネスレビュー』2018年AUT.66巻2号『EVの未来』―EV&自動運転は本当に顧客のニーズに応えているのか?
一橋ビジネスレビュー 2018年AUT.66巻2号: EVの将来一橋大学イノベーション研究センター 東洋経済新報社 2018-09-14Amazonで詳しく見る ブログ本館の記事「『一橋ビジネスレビュー』2018年AUT.66巻2号『EVの未来』―トヨタに搾り取られるかもしれないパナソニックの未来」
広井良典『ポスト資本主義―科学・人間・社会の未来』―「コミュニティの重視・自然との共生」と言うが、「中世に回帰したい」という主張を糊塗しているだけではないか?
ポスト資本主義――科学・人間・社会の未来 (岩波新書)広井 良典 岩波書店 2015-06-20Amazonで詳しく見る 言うまでもないことだが、歴史全体を通じて世界全体の経済規模は直線的に成長してきたわけではない。ある期間は急成長を遂げるが、やがて成長が鈍化して成熟期に至
丸山俊一『欲望の民主主義―分断を越える哲学』―民主主義の実現のために国民は政治に直接参加した方がよいのか?
欲望の民主主義 分断を越える哲学 (幻冬舎新書)丸山 俊一 NHK「欲望の民主主義」制作班 幻冬舎 2018-01-30Amazonで詳しく見る 「欲望の民主主義」というタイトルがついているのは、アメリカのトランプ現象、イギリスのEU離脱、フランス極右政党の台頭など、多数の民意を反
森本あんり『宗教国家アメリカのふしぎな論理』―アメリカが自由と平等を両立させようとした結果
シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 宗教国家アメリカのふしぎな論理 (NHK出版新書 535)森本 あんり NHK出版 2017-11-08Amazonで詳しく見る ブログ本館の記事「森本あんり『反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体』―私のアメリカ企業戦略論は反知性主義で大
ヨセフ・アイデルバーグ『大和民族はユダヤ人だった―イスラエルの失われた十部族』―これだけ一致するとそうなのかなと思うが疑問点も多い
大和民族はユダヤ人だった―イスラエルの失われた十部族 (たまの新書)ヨセフ アイデルバーグ Joseph Eidelberg たま出版 1995-07-01Amazonで詳しく見る by G-Tools 今から2700年前、サマリアを首都とする古代イスラエル王国はアッシリア軍の攻撃を受けて滅亡し、イスラエ
宮田律『イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか』―カネで外国から尊敬を買える時代はとっくに終わっている
イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか (新潮新書)宮田 律 新潮社 2013-09-14Amazonで詳しく見る この本も、一種の「日本礼賛本」であろう。著者によれば、日本とムスリム社会には、正義の遂行、言行一致、勇敢さ、忍耐、誠実、人情、ウェットな人間関係、面倒見のよさ、
キャシー・クラム『メンタリング―会社の中の発達支援関係』―【自戒】メンタリングはマネジャーの役割を拡張するものではないのか?
メンタリング―会社の中の発達支援関係キャシー クラム Kathy E. Kram 白桃書房 2003-06Amazonで詳しく見る by G-Tools 本書の帯には「メンター、メンタリングとは何か。経営組織という文脈における発達支援的関係の理論を実証データを基に打ち立てた『古典』的著作」と書
『正論』2018年10月号『三選の意義/日本の領土』―樋田容疑者さえ捕まえられない日本警察の下でスパイ防止法など運用できるはずがない
月刊正論 2018年 10月号 [雑誌]正論編集部 日本工業新聞社 2018-09-01Amazonで詳しく見る by G-Tools 北朝鮮は、核ミサイルを持たなかったリビアのカダフィ体制がアメリカによって崩壊したのを見て、体制維持のために核ミサイル(ICBM)を開発したと言われる。しかし、北
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