歌人である著者が、子育て中に感じたことを歌と文章で綴ったものです。 さらにその状況に合わせた写真つき。 子育てをした人にとっては、よくある話かも知れません。 しかしその時の会話や、その出来事になにを感じるかで、それは全く違うものになる。 著者の手にかかると、子育てはこんなにも輝くんだな、と。 いや、子どもは元来そういうものなのだよな、と思い出させてもらえます。
今週のお題「夏野菜」 とても狭いけど、我が家には庭があります。 以前はそこで、ミニトマトやらオクラやらを植えて、育てていました。 しかしある時、犬が散歩の途中にそれら野菜たちにオシッコをかけているのを、ウチの妻が発見しました。 それを食べるのは嫌だ、という意見は無理のないものだと思います。 なのでそれ以来、ウチでは野菜を作っていません。 肥やし、と思えれば良かったのでしょうけど。 やはり何かイヤ、なのですよね。
我々一般的な日本人が知る三國志は、小説の『三国志演義』で、完全な史実とは少し違います。 だけど、正史を読む機会はなかなかないですよね。 日本史や世界史は知れるけど、中国史のしかも三国時代を細かくなんて、ちょっとマニアックです。 好きな人はそこまでいくのでしょうけど。 さて、本書はそこまで行かない人向けに、数々の逸話を紹介してくれています。 それでもそれぞれの人物がリアルに浮かび上がり、状況がわかってくる部分があります。 日本人とも、恐らく今の中国人とも違う、とても興味深い人物がたくさんいたのですね。
若い頃、大阪弁がカッコいいと思う時期がありました。 でも使うとエセ大阪人で、カッコ悪いと。 細かい事を言うと関西弁にも色々な種類があって、当時の自分が知っていたのが大阪弁なのかは、今では怪しいと思っているのですけど。 さて、本書はネイティブである田辺聖子氏による大阪弁の解説というかエッセイというか、そんな著書です。 だから安心して読めます。 知らなかった言葉も出てきて、その機微も書いてあるので、とても興味深く読めました。 同じ日本語でも、というより日本でも、全く違うのですよね。 それぞれ違う文化があるようです。
気を抜くと、何も受け入れない、決まったことしかしていない、というとても不味い状態に人はなってしまいます。 もっとひどいとそれに気づくことさえ出来ず、改善の余地なし、などという事態に。 それが大人になる、ということかもしれませんけど。 本書では、そこから改善する、考えたら子どもになる方法を、たくさん丁寧に解説してくれています。 イラストなヨシタケシンスケ氏。 そのため非常に頭に入りやすい気がします。 無駄な力が抜けるというか。 リラックスしてこそ、やわらかい思考が可能になるのでしょうね。
積水ハウスが騙された事件で、一躍有名になった詐欺師。 それが地面師です。 土地を使って働く詐欺師のことを、そう呼ぶのだそうです。 戦後でどれが誰の土地かわからないような時期に、地面師は暗躍したのだとか。 それが令和の今の世の中でも、健在で蠢いているようです。 とにかく土地は価格が高いです。 だから、続いてきたのかも知れませんね。
『指輪物語』 『ホビットの冒険』 『シルマリルの物語』 トールキンには、金字塔とも言えるすばらしい作品があります。 本書はその中の一節をイラストとともに抜き出しています。 物語の名場面が思い出され、読書があっという間にそのシーンに連れて行かれる感覚です。 まさに好きな人にはたまらない一冊と言えます。
私たちは地球上で暮らしています。 日々、様々な人から、さらには生き物や環境から、もっと言うと太陽からも、恵みをもらって生きています。 その恩返しが出来るか? むしろ借りを増やすだけの毎日と言っても、過言ではないはずです。 お恥ずかしい話ですけど。 さて、それではせめてその借りを少なくしたり、返したりするにはどうしたら良いか? 本書はその答えをいくつも提案してくれます。 それも、ポップで読み易く。 これでちょいモテになるかはわかりませんが、した方が良い事だとは、とても良くわかります。
今週のお題「となり街」 となりの街には『うなぎとふぐ料理』のお店があります。 メニューの通りで高級店なので、なかなか行こうとは思えません。 しかし、先日縁があって初めて家族四人で行ってみました。 なんか、凄かったです。 美味しいし、子どもも楽しいし、居心地も素晴らしいし。 「いい店って、こうなんだね」 そんな風に言い合いました。 頻繁に行きたくなるとこまるので、やはりとなり街にあるくらいが、丁度良いのでしょうね。
あるマンションを舞台にした、様々な恋愛を描いた短編集です。 人の数だけ人生があり、出会いの数だけ恋愛があり、上手くいく恋愛もあればそうではない恋愛もある。 世の中は必然的に、上手くいかない恋愛の数の方が多くなるのですよね。 それでも、人はまた誰かを好きになる。
ちょんまげ 和服 二本差し 思い浮かぶ見た目だけでも、当時の日本人は外国人から見ると奇異に映るように感じます。 さらには風習や思考法などになると、もはや理解不能、からの仰天なようです。 本書でそれがよく分かりました。 そして、当時の日本人を尊敬するとともに、愛おしくてたまらなくなりました。
昭和の芸人を昭和の文豪である著者が、数多く紹介しています。 現代の私たちには、名前を聞いたこともない芸人が、たくさん出てきます。 そして芸人という言葉は、今だとお笑い芸人を指しますが、本書ではというか以前はもっと広く芸事をする人全般を指しているようです。 いつの時代も人は生き生きとしていますね。 きっと、その時代を生きているから、なのだと思います。
南海キャンディーズというお笑いコンビのツッコミ担当である、山里亮太氏の著書です。 お笑いを志して、大学に通いつつもお笑いの学校に行き、紆余曲折から売れてある程度の地位を得るまでを書いています。 いや、本人はそんな地位なんて考えていないのかもしれませんが。 自身の恥ずかしい内面や過去を、心配になるくらい赤裸々に露出しています。 お笑い芸人は、やはり売れたいのが大きいんだろうな、と感じました。 それでもプライドがあり。 後で気づくけどそんなものはいらない幻想だけど、それで相方をどうしようも無いほど傷つけてしまったりして。 それでもやはり売れたくて焦って…。 読んでいて面白いのだけど、胸が切なくなり…
まずはディフェンスです。 相手のボールを取らなければ、お話になりません。 それにせっかく点を取っても、守備がザルですぐに取り返されたら、こんなに萎えることはありません。 割と常識とされてきたこととは違うことも、たくさん書いてあります。 それでも理由を聞いて、実際にやって見ると有効な場合が多くありました。 サッカーにもフットサルにも使える、良書です。
久しぶりに中国語の本を読みました。 勉強用のものです。 映画を紹介しているので、中国人の考え方に触れられる気がします。 時代や地域でも違うのでしょうけど。 色々な部分で興味深い著書でした。
今週のお題「捨てたい物」 仏教では、自分というものなど無い、とされています。 何を言っているんだ?とよくわからない人は、詳しいところは専門書で見るのが良いと思います。 私もわかりやすく説明出来るほどは、わかっていないのです。 さて。 この自分というものは、なかなかに厄介です。 自分の考え、したこと、存在を、不必要に大事にします。 考えが正しいから。 立派な業績だから。 貴重な人だから。 そんな風に思いがちだけど、突き詰めれば何のことはない。 自分だから、自分の考えだから、自分が大切だから、に他なりません。 こんな事で、公平な判断などなかなか出来るものではありませんよね。 だからとにかく、自分を…
残念ながらコロナで亡くなってしまった、超有名人です。 小さい頃から、たくさん笑わせてもらってきました。 そんな著者が、どのような下積みをしてプライベートを過ごしてきたか、ギャグや番組やコントのときに何を考えていたか。 本人にしか知り得ないことが、たくさん書かれています。
それはそれは色々なことがありましたね。 一人の人間の生涯は、本当に長いし深いです。 人により、好き嫌いがかなり明確に別れる人物ではないでしょうか。 著者は石原慎太郎氏、作家であり代議士であり東京都知事であり愛国者であり。 一般の人も、様々な側面を見て来たかも知れませんね。 亡くなる直前だからか、かなり赤裸々に書いている部分もあります。 きっと丁度良い者にも、あの時はああするしかなかった、という瞬間があったのでしょうね。
戦時下の中等学校で使用した、歴史の教科書です。 世界史の教科書、という方が近いかも知れません。 びっくりしました。 ちゃんとしているのですよね。 いや、それはそうだと言えば、そうなのですけど。 一神教もそれぞれ、ある程度ですがわかるようになり、中国の地域に起こった様々な国も学び、様々地域に対して比較的な公平な目で書いています。 もっと日本だけ優れていると偏った教育がなされていた、というようにボンヤリと想像していたのですが、全く違いました。 このような教科書で学んだ当時の人たちは、きっとたくさんのことを知っていたはずです。 知らず知らずのうちに偏見を待ってしまっていたのが、とても恐ろしくなりまし…
今週のお題「捨てたい物」 誰もやる気がない商店会がある。 そんな会は無い方が良いと、きっと誰もが思うような。 騙されるような形で、その会の会長にされた。 ここまで誰もやる気が無いとは、知らなかったのだ。 いや、気づかない自分が間抜けなのだけど。 次期会長以下、役員を決める時にそれが確実にわかった。 誰も何もやる気がないから、解散することになった。 それはそれで、意見を聞いたり公的な手続きをしたりが、恐ろしいほど大変だった。 商店会の口座には、100万円ほどの預金があった。 それの取り分で、もめにもめめた。 お金を捨てたいと、初めて思った。 地方の風習のように屋根からお金を撒くか。 千円札にして…
とても有名な心理学士である、河合隼雄氏による著書です。 自身が行った、実際のカウンセリングの事例などを、理論や背景などとともに紹介しています。 カウンセラーが、実際に何を考えているか? そこは本書のような物で無ければ、決して知りえない部分です。 そういう意味で非常に興味深い著書でした。 全てが思い通りに行くわけではないのは、このような方でも同じなのですね。 それでも、いや、だからこそ私たちは、常に最善を尽くす必要があると言えそうです。
悪徳刑事。 小説の中には良く出てきますけど、現実にもいるのですね。 いや、現実にいるから小説になるのか。 本書は、暴力団や警察の上層部や外国籍の犯罪者まで関わる、実在の刑事による自らの告発記です。 警察という、恐らく特殊な組織の中で、やむに止まれず行った部分は確かにある、とも思います。 しかし。 やらないことも、止めることも、間違いなく出来たはずです。 きっと著者は立ち直る事が出来るはず。 そう信じたいです。
今週のお題「冷たい食べ物」 暑いから。 人は、アイスやかき氷や冷えた飲み物やらを、摂取します。 そして、それを自分の家の犬にも、与えたりします。 それで、吐いたり下痢をしたりと、体調を崩す犬がいます。 そんな話を聞くたびに、野生の犬は『暑いから氷を食べる状況』って無いんだろうなぁ、といつも思います。
ネットで叩かれる芸能人の、はしり。 走りと言っても全然嬉しく無いでしょうね、何とも酷い話です。 根も葉もない噂で、著者のスマイリーキクチ氏は、殺人犯だとネット上で叩かれ始めます。 顔も名前も知らない何の接点も無い人間から、全く身に覚えの無いことで叩かれる。 そして反論には聞く耳を持たない。 仕事にも生活にも多大な負の影響が出て、いつまでもどこまでも疲弊していく。 近年でも同様の被害で自殺に追い込まれた芸能人がいたのは、記憶に新しいです。 これは紛れもなく暴力で、犯罪です。 何より恐ろしいのが、やっている自分は正しいことをしているつもりでいる、という所です。
アラフォーで独身一人暮らしのスーちゃん。 その日常は、穏やかだけど様々なことに心を動かされ乱されて、過ぎて行きます。 今まで見てきた不倫の中でも、最もハラハラしないものを見せてもらいました。 きっとあれで良かったのだと思います。
元ストーカーが、ストーキング加害者を立ち直らせるための活動を始めました。 その顛末を書いているのが本書です。 著者はその当事者です。 自身の経験から、ストーカー自身をどうにかしなければ、その事件というか状況は解決しない。 そう確信して、ストーカーを更生させる手伝いをすることを思い立ちます。 依頼者はストーカー。 本人も辛かったり、苦しかったりする。 そんな気持ちがわかるのは、確かに著者のような人しかいないでしょうね。 著者は自身で完全に立ち直っていると思っていたのですが、またストーキングをしてしまいます。 ターゲットは以前とは別ですが、もう自身が結婚しているにも関わらず。 読んでいて、おぞまし…
貧しければ仕事を選べない。 そんな事あるかな? そう思わないでもないのですが、やはりそうなのでしょうね。 それが本書を読むと、何となく分かります。 それでも選ばなければ、仕事はある、とも言えるのかも知れませんけど。
名作の呼び声が高い『ねじ式』を含む、つげ義春氏の短編漫画集です。 どれも哲学的というか、考えさせられるというか、独特な世界観です。 正直なところを言うと、よくわからない話も多かったです。 実はねじ式も。 ただ、わからない世界を見せてもらえたことは、とても意義深い体験でした。
岩波文庫の様々な書籍から、至玉の言葉を書き出しています。 有名なお話から数行ずつ。 本来は、前後の文脈やそこに至るまでのお話があり、それを読むのが一番良いはずです。 それでもやっぱり、全ての良書を読むには、私たちの寿命は短過ぎます。 また、もしかしたら逆にその文章だけを抽出したことで、かなり想像力を掻き立てられたり人により受け取る幅が広がったりと、良い作用があるのかも知れません。 これを読んで原著を読もう、と思うのもありでしょう。 やはり贈り物と呼ぶのにふさわしい書籍と言えるでしょうね。
世界史を知れば、ほとんど全てを知れる。 とまでは言いませんが、世界史を知らなければ、ほとんど全てを知らないのは確かです。 有史以来、世界中では本当にさまざまなことがありました。 今ここで起きていることは、それらの中に似たことがあったり、ヒントに出来ることがあったりします。 著者の引っかかるところを書いてくれた世界史なので、また自分が知っていた事だけでは無い部分が知れます。 考え方もそうです。 それを取り入れるのも、ビジネスの場で相手の意見を聞くのに似ているように思います。
元埼玉県民です。 18までいたので、ほぼ生粋の。 うどんは埼玉のソウルフードで、山田うどんはその代表です。 ということは、恥ずかしながらあまり知りませんでした。 しかし本書を読み、そう言えばこのツルツルのうどんはしっかりくるよな、とか、高校生の頃に山田うどん行ったよな、とか、いくつかエピソードを思い出しました。 そこまで意識しないほどに、生活に根付いていたと言うべきか。 著者たちの熱量がすごいからか、何だかうどん、山田うどんが以前より好きになった気がします。
『一生のうちで一番高い買い物』だと、わたしが家を買う時に、顧問の税理士さんが教えてくれました。 確かに、家の他には数千万円もの値段がする物は、そうそうありません。 余程ふざけた車や宝石や美術品くらいでしょうか。 個人で使うもので無ければ、また別の話になりますけど。 ともあれ、商売で使うために敷地内に家と別で建物を立てて、そのための駐車場まで確保したので、普通の家を建てるのの数倍という値段になってしまいました。 紛れもなく『一生のうちで一番高い買い物』です。 それ以上の借金を背負ってたまるか、という気持ちでいっぱいです。 でも、いつか。 仕事を引退して、その頃には子どもたちも家を出ていて、妻と二…
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歌人である著者が、子育て中に感じたことを歌と文章で綴ったものです。 さらにその状況に合わせた写真つき。 子育てをした人にとっては、よくある話かも知れません。 しかしその時の会話や、その出来事になにを感じるかで、それは全く違うものになる。 著者の手にかかると、子育てはこんなにも輝くんだな、と。 いや、子どもは元来そういうものなのだよな、と思い出させてもらえます。
法律は古くなるのか、人が考えることだから盲点があるのか、不思議なことがたくさんあるようです。 法は整備を常にしていかなければいけないのでしょうけど、本音と建前みたいな使い方もあるのかと、本書を読んでいて思いました。 法治国家にすむ我々は、これが全てにおいて第一に来るのですよね。 ふしぎなままで本当に良いのですかね?
今週のお題「美容室でする話」 以前住んでいた地域にあった美容院には、ベテランの男性美容師さんがいました。 カットがとても上手かったので通っていたのだけど、喋りも負けず劣らず達者でした。 あたかも漫談か客いじりの芸を見ているかのよう。 時々それで手が止まるのでこちらが心配になるほどだけど、いつも時間通りに終わるので、流石プロだ、と妙なところで感心したものでした。 それぞれの仕事の話、大きい病院の話、パチンコ屋さんの話、お祭りの話。 ありとあらゆることが話題になりました。 ちなみに、今住んでいるところの美容師さんは、無口です。
屈葬、貝塚、古墳 これらが、わたしの中にある、古い日本のお墓のイメージでした。 今は、色々なお墓があるようです。 一般的なのは墓地に火葬して埋葬ですが、散骨を海や山にしたり。 海外では鳥葬や川に流したりなど、それも様々な方法があるようです。 それにしても、お墓にも色々あるのですね。 これまでに数えきれない数の人が亡くなってきたから、それもそうなのかも知れませんが。
俳句を作るには季語がいる 自然を意識するようになる 風雅の域:対象と自分が一体となる 頭より体でよむ 著者に成り切る 黄泉の国と現世は同じ平面上にある 前古代の日本人には、死者、という概念もなかった お盆:死者を呼び、共に過ごす儀式 現代でも、死す、とはあまり思っていないかも 昔は倫理も因果もなかった 自分の可能性を信じよう 仁 = 超人 芭蕉は生まれ変わりの旅をした 死者に認可を得るために 能というフィクションになぞらえた 滝ごもり → 死の擬似体験 歌枕:聖地、最初から現代までどんどん歌の記憶が集積していっている 同じ体験でも、その人の中に何があるか?それに気づくか?により意味が変わる 西…
ビロード革命:市民たちのささやかな営みが、次第に大きくなり結実したもの 文化が失われると、民族が失われる 現在の利権のために民族の精神を損なうことは、歴史的な重い罪だ 社会主義体制下では、ブルジョワ出身という理由で阻害される人々がいた 主語を意図的に大きくして話す言葉は、騙そうとする悪意がある 権力は自らの嘘に囚われ、全てを偽造しなければならなくなる 全体主義は、関係する誰もが、それを多かれ少なかれ承認してしまう世界 自ら考えて振る舞えば見せかけの世界を壊せる 協力者は、見えずともどこにでもいる 何かが生まれ、声を上げ、理解者を見出す 真実と自由は勝つ 具体的な目標のための組織が良い 良い仕事…
詩って、不思議ですね。 自分が作るような拙い物だと、とても恥ずかしいです。 しかし、これらに掲載されているような有名な物だと、違和感がなくこちらに入って来ます。 飾り気がなく、変な技巧も無いからなのだろうか、と思ったりして。 でも、読みやすかったりするんですよね。 本当に不思議です。 こんな詩が書けたら、きっと良いのでしょうけど。
かなり辛いであろう状態で生きている人を「きっと死にたいだろう」 「死なせてあげても構わない」 という判断基準があるとする。 それは同じような状態で「生きたい」と思う人に圧力にならないだろうか? 自殺幇助 幇助自殺 安楽死 尊厳死 延命治療の中止 これらの定義や違いは曖昧だと、著者は言う それはそうだろう 世の中の全ての言葉は、全ての人により定義は多かれ少なかれ異なる 主観が必ず入るからだ それでも、特にこのような重大な問題を考える場合、言葉の定義をまずは擦り合わせる必要がある それが出来て初めて、お互いの考えを理解し合えるのだろう なかなか前途多難な問題だと感じた まずは当事者同士が納得するし…
ニッバーナ:涅槃、究極の平安 静かに落ち着く、炎が消失する、心の解放 貪りを捨てる 一切の妄想を捨て去る 月の満ち欠けは見えるが、月自体は満ち欠けしていない 人生は短い、時は矢のように過ぎ去る 怠けるな 習慣づくまでやる 自らが経になり、教えとなる 精進は激しくてもゆるくてもいけない 全て正しく行う道は、故人も歩んだみち けものみち 正しい思い:妄執しない、怒らない、全てに害を与えない 正しい努力:悪行しない、善行すぐやる、続ける 正しい念:十分に意識して行動 正しい瞑想:心を平静に保つ 道理を知り、正しい習慣を身につけ、正しい生活をする 善や悪の心は、行いにより作られる 悟りを得た後も続ける…
今週のお題「制服」 選択することは、人間にとってストレスになるそうです。 決まったものを着れば良いのは楽なので、確かにそうだとよくわかる気がします。 思えば学生時代は制服だったので、毎日着るものに迷う必要もなく、とても楽だったはずなのですが。 それでも中のシャツは何を着て行くか、靴下や靴は何を履くか、選択しなければならないことはありました。 制服を作る時も、着丈や足の太さや裾の長さなど、考えることは色々でした。 恐らくモテたいとか、よく見られたい、という気持ちがあったのでしょう。 大人になった今は、その欲求は減りました。 (無いわけではないのが、まだまだなところですが) 他者に不快感を与えない…
現在の日本は異常な種類と量と高さの税金があります。 少しずつ一つずつ、積み重ねられた結果です。 さらにそれは今も増え続けています。 これらを作った官僚や政治家でも無ければ、またそれらに協力する惨めな番犬のような人間でも無ければ、税金から逃れる術はありません。 しかも本当に残念なことに、それら税金は一般人のためには使われていません。 ここまでに出て来た、一部の人間たちのために使われています。 だから、不当に払うのは嫌なのです。 そんな我々に、本書は手助けをしてくれます。 知られていない色々な補助があるようです。 というより、払いたく無いから知らせたく無いけど、文句が出ないように仕方なく設定さてい…
しかし、色んな職業がありますね。 今では、ユーチューバーやらブロガーやら、自称で良ければ何とかニストとか何とかラーとか、いくらでもあるのですよね。 本書で紹介しているのは、ある程度の文章量でどんな事をしているか書ける職業です。 他の人も、なろうと思えばなれる。 職業として成り立つ余地がある。 憧れる人は一定数いる。 そんな物が紹介されているように感じられました。
笑点メンバーでもある、有名な落語家が著者です。 落語は、ある程度決まった物語の筋を話す芸です。 その話に入る前に、挨拶と導入があります。 その導入部分を「まくら」といいます。 本書は、そんな「まくら」ないし、「まくら」のような話をたくさん集めた物です。 飄々とした著者の話には、独特の雰囲気があります。 文字起こしをしてこれくらい面白い。 実際に高座で聞くと、さらに面白いんですよね。 なんとも凄い話です。 いや、噺です。
海外から見たニッポン。 著者は外国人です。 だからこそ、このような外からの目線で日本を見れる、ということです。 ある国や民族を理解するには、その歴史と宗教を知って理解しなければなりません。 日本人がもつのは、神仏が融合して、あらゆる宗教や神をリスペクトしているという宗教観です。 まず、これは外国人は知らないようです。 知ったとしても、本当に理解出来るのかは疑問です。 さらには連綿と続く天皇の家系と、将軍など数多の権力者の関係も、やはり理解しにくいでしょう。 どちらも関係しあっていて不可分で、同時に理解する必要があることも、より問題を難しくさせているはずです。 我々からすると、あちらの方がよほど…
読む前は、生活の知恵のような本だと思っていました。 小説だったのですね。 テーマはお金です。 章ごとに異なる主人公が、それぞれお金をどのように貯めるか、扱うかを考えていきます。 三千円は、少額かも知れないし、大金かも知れないし、どちらとも言える金額です。 それをどうするかで、確かにお金が貯まるかそうでないかは、相当に変わってくるでしょう。 今の世の中は、本当にみんな貧しくなっています。 だからこそ、こんな小説がみにつまされるのでしょう。 そうでは無い時代が来ることを、願ってやみません。
こうすれば良かったんだな、と本書を読んで思いました。 これはおとなが『声に出して読むための本』です。 気持ちが良いし、内容が頭に入りやすいし、だからこそ覚えやすい。 音読って、良いことだらけなんですね。 多分受験勉強にも、一定の効果があるはずです。 もっと早くに知っておけば、現在は違う状況だったとまで思える本です。
今週のお題「最近捨てたもの」 物を捨てない方です。 自分が幼稚園生の時に使っていた弁当を包むナプキンが、未だに現役です。 よく言えば物を大切にする、悪く言えば捨てられないで部屋がゴチャゴチャしていく人です。 まず、新しい物をほとんど買いません。 それでも消耗品は、買わざるを得ないのですけども。 最近は物が溜まりすぎないように、新しい物を買ったら古い物を捨てる、ということを心掛けるようにしました。 靴下を買ったら靴下を処分して、シャツを買ったらシャツを処分する、というようなことです。 つい最近はパーカーを処分することにしました。 改めて見ると、生地が擦り切れていたり色褪せている部分があったりで、…
歴史上、英雄や天才と言われる人々は、たくさんいます。 教科書に出てくるのは、それらの人々の主な業績です。 だから、一般的に知られているのは、以下のようなところでしょうか。 聖徳太子=十七ヶ条憲法、冠位十二階 伊能忠敬=日本地図 しかし、偉人たちのして来たことは、それだけではありません。 たくさんの大小の業績があります。 また、そこまで知られていないことやプライベートでは、少々情けないことも。 本書は、そんな日本史の残念な部分を、紹介しています。 テストには出ないけど、偉人が身近に感じること請け合いです。 もしかしたらこれで勇気をもらえる、かも知れませんね。
今でこそ多くの人を殺害して連日ニュースになるような事は、それほど多くありません。 そういう事件がなくなったのか、報道しなくなったのかは、よくわかりませんが。 本書では、その時代を知っている人なら名前を聞けば思い出すような、凶悪な犯罪を紹介していっています。 紙面の都合上、各犯罪についてはそこまで踏み込めてはいなくて、人物もくっきりと浮かび上がる所まではいきません。 しかしそれでも、こんなことがあったりこんな人がいた、ということはとてもよく分かります。 こういうことを知ると、本当に人が恐ろしくなるのですよね。 もしかしたら、そんなに珍しいことではないのかも知れない、という怖さも。
普通では成し遂げられないような行を成就させた、大阿闍梨による著書です。 タイトルは、一日を一生だと思って大切に生きると良い、という本書の中の言葉からです。 本当にすごいことをした人ですが、自分は元々大したことがない、と言います。 多くの金言を書いていますが、飾らず普通のことのようにも読めます。 常識的なこと、わかりやすく正しいことや良いことをしていくのが、それを継続するのが大切なのだと身をもって示してくれています。
お金には本当に困らせられますよね。 今の世の中を恨みたくなる、最たるモノです。 それでもそこで生きていかなければなりません。 本書はそんな不安を減らす手助けになる、お金に困らなくなるためのヒントが、たくさん紹介されています。 お金を増やそうとし過ぎず、ゲームとして増やす感覚が良い、というのは、お金に依存してしまわないためにとても重要な考え方だと、ハッとさせられました。
日本国憲法は日本を、日本人を守るための物です。 その根本部分であったりエッセンスであったりは、みんな義務教育で学びます。 しかし、その成立の過程や歴史は? 諸外国の憲法は? 詳細な内容は? 一般の我々がそこまで詳しく知らなくても、日々の生活に支障は出ないかもしれません。 しかし何かあったら、今の憲法で大丈夫なのでしょうか。 昨今は日本国憲法について、活発に議論がなされています。 それは、何かありそうだからに他なりません。 我々は知らなければならないし、変えなければならないということが、本書を読むとよくわかります。
夏目漱石 石川啄木 宮沢賢治 まだまだ素晴らしい著者と名著がたくさん、本書には収録されています。 その中の一部を取り出して音読する、と言うのが本書の趣旨です。 それぞれが長過ぎないので、音読には丁度良いです。 やってみると、気持ちがすっきりするものですね。
まあ、無理ゲーですわ。 今の社会で何かになろうとしたら。 何かをひっくり返そうとしたら。 権力者であったり、欲に捉えられた我々ほぼ全ての庶民までも、そんな社会になるのに加担してしまっています。 いや、させられているというのが正しいのか。 きっとこれを変えられるのは、勇気を持ってゲームから降りた人か。 それでもまた、別のルールになるだけで、ゲームは続くのだろうか。
坂道。 風情がありますね。 万人受けするお話では、無いのかも知れませんけど。 本書は実に60もの坂道を解説、紹介しています。 余程著者は坂道好きなのでしょうね。 こちらはそこまでのマニアでは無いのですけど、何となく触発されて坂道好きになってくるようで、何だか面白いです。
南極では、物凄く静かなため自分の心臓の音まで聞こえる、と言います。 実際に南極に行くのは、一般人には少し難しいです。 そこを著者は、普通のお友達のような語り口で、南極で働いて来た事について話してくれます。 作業をすると暑かったり、雪というか氷がなくて土が剥き出しのところがあったりなど、やはり南極に行った人でなければ知り得ない情報は、とても貴重です。 地球は楽しいですね!
『日々是好日』の著者による、茶道にまつわる茶器や掛け軸などのその物と、解説をしている本です。 それぞれ全て、著者の手によるイラストが載っています。 茶道の心得はなく、お茶の会に一度も出た事がない身ですが、その素晴らしさがよくわかります。 この著者にしか書けない本だということが、とてもよく伝わって来ます。 茶道は禅にも繋がるのですよね。
この本を読む前に、北海道の悪徳警官として捕まった人の半生を描いた本を読みました。 そちらは実話で、こちらは小説です。 そして本書で偶然にも、その警官のエピソードが出てきました。 主人公は警官です。 人それぞれの人生には、それぞれに様々なことがあります。 悪徳警官と呼ばれる人にも、それは例外ではないのでしょう。
今週のお題「私の〇〇ランキング」 3、感情 トータル悪い感情の方が多いから。 悪い感情が無ければそれで良いのかも知れないけど、そうはいかないでしょうね。 2、物とかルールとか あり過ぎ。 多分服もいらないはず、アクセサリーとか日焼け止めとか。 狂人だと思われるから、服は着るし横断歩道を渡るし大声で歌わずに電車に乗るけど。 3、お金 これさえ無ければね。 ほとんどの犯罪や殺人は、無くなるはず。
お遍路とは、四国に八十八箇所あるお寺を回る、修行行脚です。 本書の著者は、なんとその内の一つの住職です。 そしてその住職がお遍路をする、という内容。 ある程度の決まりはあるけど、わりとお遍路にも自由はあるようです。 達成感はありますよね、きっと。
魔法使いになりたい! では、勉強しなければ。 そんな時のためにあるのが、本書です。 古今東西の様々な魔法使いや、魔法をたくさん書いている、まさに教科書が本書です。 これを使って授業をすると、きっと楽しいでしょうね!
古典は素晴らしい、と言います。 では現代の文学は? もちろん素晴らしいものが、たくさんあります。 本書ではそんな短編を、簡単なあらすじとともに、紹介しています。 この中のいくつかは、きっといずれ古典になるんだろうな、と。 そんな気がします。
インテリジェンスとは、政治の世界での暗闘のようなものです。 日本の政治家も、与党や野党、党内や派閥内でも行われているものでしょう。 我々日本人としては、外国相手のインテリジェンスで、本当に頑張って欲しいと願うばかりですけど。 さて、それは幕末にもすでに存在していたようです。 江戸にはたくさんの留守居役の人たちもいましたし。 さらに言うと、権力ができた辺りから、インテリジェンスは存在するのかも知れませんね。 いずれにしても、難儀な話です。
精神科のドクターによる、カウンセリングの様子を小説風にした短編集です。 いずれもクライアントとしてドクターの元を訪れ、カウンセリングにより、紆余曲折ありつつも解決して日常に戻って行きます。 対話で元気にさせるドクターは、おそらく医師としての技量に優れたものはあるのでしょう。 それにしても、対話で変わるのはクライアントの状況はもとより身体でもなく、ただただ心境が変わるだけのはずです。 悩みなどはほとんど自分の中にある、というのは本当なのかも知れませんね。
昭和天皇は、戦前・戦中・戦後をまさに時代とともに生き抜いた方です。 そして恐らく、皇室で幼い頃から天皇や日本の歴史を体の芯まで叩き込まれ、そしてまさに実践してきた方です。 天皇は、初代から数えてかなりの数と長さに渡り、続いてきています。 本書は天皇論というか、昭和天皇論というのが正しいように思いますが、かなり踏み込んだ内容です。 天皇は、出来るだけ自身の感情や意見を押し殺しているように見えました。 それが本書では、本人や近くの人たちのエピソードや話などから、かなりその人となりが鮮明になっています。 そしてきっとこれからも、様々な天皇が続いて行きます。
忍者って、いいですよね! 私自身いい年の中年ですが、男子にとってたまらないものの一つでしょう。 さて、本書では実在であったり、そうではなくても超有名どころのスーパーな忍者を、たくさんたくさん紹介してくれています。 うん、たまりません!
可愛い! と言っても、サンリオとかディズニーとかそういう類ではありません。 歴とした、美術です。 本書は、かわいい美術に会える美術館、をメインテーマにしているのです。 そうなんですね。 美術は芸術的な感覚や歴史や美的な楽しみもありますが、可愛さを楽しんでも良いのですね。 そして可愛さにも、色々な種類があるようで。
若くしてコーヒー屋さんを始めた著者。 発達障害もあり、学校へは行かずに、このような道を選びました。 ご両親も周囲も、暖かで穏やかな印象を受けます。 それは心配や葛藤も、間違いなくあったのでしょうけど。 こだわりが強い所が、発達障害を持つ人にはある、と言われます。 それももしかしたら、こういうお仕事にはアドバンテージになるのかも知れません。 勇気とやる気を貰える著書です。
古墳は世界最大のお墓だそうです。 まさかの、ピラミッド超え。 しかも数がめちゃくちゃ多いとか。 つまり日本人は、先祖をとっても大切にしてきた民族と言えるようです。 ご先祖様に申し訳ない、という感覚。 先祖代々、という感覚。 生きている人にもそうですが、死者をリスペクトして大切にする、というのはとても良い習慣だと感じました。
今週のお題「防水グッズ」 傘。 良いものを買うと、どこかに置き忘れることが無くなると聞いた。 なかなか値がはるものを購入して、しばらく気に入って使っていた。 そのうち取手のところが傷んできてしまった。 木でできていたので、濡れて変色してひび割れて来てしまったのだ。 いつものプラスチックであったり、ビニールの取手であれば、そんな事は無かっただろう。 安いけど。 ここで気がついた。 元々わたしは、そんなに傘を無くすことがない。