認知症について少しでも多くの人々に正しい知識を身につけて欲しい思いから、認知症サイトを作りました。
今回は「同じことを繰り返し言う」時の対応方法について投稿します。 実害は少ないように見えて、毎日続くと介護者には大きなストレスが溜まる「繰り返し」はどう受け止めれば良いでしょうか? 認知症になると最近のことを忘れてしまい、昔のことは比較的細かく覚えています。 私の経験から「繰り返し」出てくる話は「生き甲斐を感じていた時代」「苦労していた時代」が多いです。5分前に話したことでも、すっかり忘れてしまい、何度も話してしまいます。 1回や2回は笑顔で聞くことができても、5回、6回と続くと、つい「その話は聞きました」「またですか」などと話を切り上げたくなってしまいます。 しかし、本人は話した記憶がないの…
今回は「もの忘れ」に対する良い方法と悪い方法について投稿します。 お年寄りのもの忘れの特徴は、最近のことを覚えていられないということです。はるか昔のことは結構詳しく覚えているのに、たった今起こったばかりの出来事を覚えていられません。 記憶は「記名」「保持」「再生」というメカニズムで構成されています。年をとると、入り口にあたる記名力が突出して衰えるのです。 若くて記憶力の良い頃は、新しいことをどんどん「記銘」できます。しかし、年老いて記銘されなかった出来事は、「保持」も「再生」もできないのですから、最近のことほど忘れやすいのは自然なことなのです。 「もの忘れをする本人が周囲に助けを求められる環境…
今回は「徘徊」について投稿します。 見当識障害や記憶障害などの中核症状出現の影響や、ストレスや不安などが重なって、絶えず歩き回る「徘徊」が起こることがあります。徘徊という言葉を辞書で引くと「目的もなくうろつき回ること」と書いてあります。しかし、認知症の方が行う徘徊の多くは、はっきりとした「目的」があります。 確かに一部の徘徊には特に目的らしいものが見当たりませんが、それはそれで人間的な行為だといえます。 出て行く認知症の方は、ここが自分のいるべき場所ではないと感じているのです。それを教える非言語的な訴えが徘徊ですので、介護者はそのたびにケアを見直さなければなりません。 ユマニチュードを実践して…
今回は「ユマニチュード」について投稿します。 「ユマニチュード」という言葉を初めて聞く人も多いと思います。フランス生まれの新しい認知症ケアの手法で、今ではドイツやカナダでも導入され、世界中に広まっています。 「ユマニチュード」とはフランス語で「人間らしさへの回帰」を意味し、イヴ・ジネスト氏とロゼット・マレスコッティ氏によって作り出された認知症ケアの技法です。 このユマニチュードの狙いは認知症高齢者のコミュニケーションの改善です。 この手法でケアすると、治療やケアに拒否的、暴力的だった認知症の方が穏やかにケアを受けるようになったという変化が多くみられています。ユマニチュードの技術があれば、本人の…
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