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馬屋記 MAYAKI?2CVという名の古民家 https://blog.goo.ne.jp/dolphin18blue

駅屋跡の古民家2CV 自転車、バイク、車 骨董、レコード、JAZZ ワイン、日本酒、自然を楽しむ

馬屋記 MAYAKI-2CVという名の古民家
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2018/03/06

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  • 詩育日誌04.01ふつうが、咲くから。

    咲きはじめたさくら見たよ。「愛しうる」を、りっぱに仕立てた、園児の黄いろい体操服をきて。このようなふつうがうれしい。水、のもう。それから、おだやかに、ゆっくり歩いて山、のぼろう。それから「愛しえぬ」を、なんとかつくろった、ブルーシートひろげてただ、座っていよう。それから、うすむらさきの、空のさらにむこうを見ながら、おにぎりほおばろう。そのような、ふつうがたのしい。散りはじめたさくら見たよ。詩育日誌04.01ふつうが、咲くから。

  • 3月の山羊句

    3月1日音韻論はねる寝ぐせの春帽子 phonologieébouriffelescheveuxendormissouslechapeaudeprintemps phonologydishevelssleepyhairunderspringhat 3月1日音韻は寝ぐせのパロール春帽子 lesvoixetrimesontenparolesdecheveuxébouriffésouslechapeaudeprintemps soundsandrhymeareinwordsofdisheveledhairunderthespringhat 3月2日磯巾着海のアネモネ陽を揺らす Isoginchakuuneanémonedemersecouelesoleil Isoginchakuaseaanemoneshakesthe...3月の山羊句

  • 詩育日誌03.31そいつ、湖

    雨にぬれながらここにいない人の名を頭のなかでなんどもくり返す遠くを見るすると湖からなにかむにょむにょしたもの腹をとおって頭にあがってきてその人の名を消していくひとつひとつぜんぶ消し終わると低い声でしかしはっきりともうやめじゃ、こんなん。と口にでるなにかのまじないのように言いつづけるそいつといっしょに雨がやむまで詩育日誌03.31そいつ、湖

  • 詩育日誌03.31大地の消しゴム

    雨にぬれながらここにいない人の名を頭のなかでなんどもくり返す遠くを見るすると土のなかからなにかが腹をとおって頭にあがってきてその人の名を消していく大地の消しゴムひとつひとつぜんぶ消し終わると低い声でしかしはっきりともうやめじゃ、こんなん。と口にだすなにかのまじないのように言いつづける雨がふりやむまで詩育日誌03.31大地の消しゴム

  • 青いイルカの夢㉞アンドロイドが泣いている

    機械のなかを泳いで「モカ港」についた紅海のやわらかくない思考が風をざわめかせる戦場がみえるモカコーヒーの畑に霧がでてきた汽笛が悲しげな民族を機械化してなんなの、この赤い目。アンドロイド赤い声で泣いている青いイルカの夢㉞アンドロイドが泣いている

  • 詩育日誌03.29常に無いが常に在る

    発心ってどういう意味かなんども訊きなおさない夢を持つことはかんピー常なるものこそ常に無いムズいのはふみ出すこと直心って発心といっしょかさねて塗りなおさない金魚をむりに畑で育てるマメなあなた、どうなん海でチキンラーメン最高それ続けるのはかんたん煮干しの頭とってくれたなに味アンディ缶スープしつこく感情煮つめないなんでもできる生活主義ムズいのはそれ捨てる時ポトフ置いたら混ぜない牡蠣飯レシピそんなもん無常で無駄なしじゃでー常に無い愛こそ常に在る詩育日誌03.29常に無いが常に在る

  • 青いイルカの夢(34)モロッコの赤い目

    まだ早朝を泳ぐ空気のなかの水が肌にふれて冷たいと感じる霧がでてきたモロッコの港でみんなのミライ視界が消えた霧笛が鳴らされている湾が呼吸しているヤシの木陰で休もうというアンドロイド砂漠から赤い風が吹いてくるあなたたちの赤い目を膚でかんじるゆたかさがある青いイルカの夢(34)モロッコの赤い目

  • 「おとうや」「お稲屋」祭り、神さまをお迎え。

    3月27日(日)、「お稲屋」(稲屋祭り)だった。毎年3月の最終日曜日に、宮司さんを呼んで拝んでもらい。みんなで供物を神様にお供えするという行事。馬屋下組がその祭りの当番で、昨日と今日、その準備をした。午前10時から馬屋地区にある春日神社で、神事がとりおこなわれた。稲屋祭は日本の農村における伝統行事だろうと思って、ネット検索して、びっくり、岡山市牟佐地区とその近辺でしかみられない珍しい祭りであることが分かった。そして、どうも「おとうや」は「頭屋」や「当屋」と書くほうが正しいらしい。「頭屋」で百科事典を調べてみると、「祭礼や神事の執行にあたって重要な役割を担う人、またはその家」のことである。それを当番制にしたのは、神様をお迎えするために求められる「潔斎」(けっさい)があまりに大変なので、当番制にしてみんなで助け合お...「おとうや」「お稲屋」祭り、神さまをお迎え。

  • 詩育日誌03.28愛が座るための椅子

    愛しているがわからないいまはそんなところに行くのはやめてほしい。がはっきり言えるようになったけど雨のトーキョーでは好きなところで座って休める椅子がない地下鉄の出口をかならずまちがって好きなことの南北を喪失するから歩きつづけてやがて好きなひとへのおもいを迷子になるけれどともに生きるそれよりもたいせつなものがあるのかあたまがかってに考えているなにかを愛するそのことがわからない愛しているがわからない詩育日誌03.28愛が座るための椅子

  • いま世界はうなだれている㊴原っぱメリー

    ケンカしたからいつもの木馬に乗った原っぱメリー、と通訳がいう。(わたしは《愛している。》がわからない、と別の通訳がいう。回転しているユキちゃんは反時計回りにふてくされて返事なし目がまわりそうだ(ごめん、チョコあげよう。この気もちだれか通訳してほしい投げる力いっぱい投げるはずなのにチョコは右むきにカーブする(北半球で砲弾を北に撃ったら東側にずれるらしいカタくんのもう、こりごり。も砲弾のようにずれた(とおくで起こっていることをカラダで感じるもうこりごりの力で原っぱのはんせいも右むきに傾いている(つづく)いま世界はうなだれている㊴原っぱメリー

  • 飼育日誌03.26移植

    きょうはイチゴを植えかえた。この家に引っ越してきたとき、雑草のなかで生き延びていた(野生化していた)株を、すこしずつ増やしてきた。いまでは結構な量になっている。イチゴには連作障害があるから、移植はどうしても必要。実をならせた親株からランナーという芽がでて、子株、孫株と増えてくる。孫株を切り取って別の場所に仮植えしておいた。冬の寒さで葉は霜焼けしている。茶色になった葉やランナーをむしって、ふかふかに耕しておいた、高さ15センチほどの畝に、40㎝の間隔をあけて植えかえた。イチゴは同じ場所で上手に生きられない。しかし確実に、果実の個性(=甘味と酸味のバランス)は代々受け継がれる。フルーツにも、たましいがある。去年はおいしい実がなったけど、アナグマに食べられた。がんばる気もちが、いっきに萎えた。ことしはどうしよう、なや...飼育日誌03.26移植

  • 飼育日誌03.26移植

    きょうはイチゴを植えかえた。この家に引っ越してきたとき、雑草のなかで生き延びていたイチゴを、すこしづつ増やしてきた。いまでは結構な量になっている。去年はおいしい実がなったけど、アナグマに食べられた。がんばる気持ちが、いっきに萎えた。ことしはどうしよう、なやんでいた。春分の日に墓参りして、しげるさんに教わった。そんなん、電気柵すりゃ、一発じゃ。電源をとることに、抵抗があった。が、太陽発電で、エコできる、と聞いて、よっしゃ、ほんなら。というので、ことしもやった。イチゴの移植。たましいを植えかえる移植ごてでさちのかをやわらかい日常へふかふかにトラクターで耕したとちおとめは気のいい季節を腹いっぱいどんかんになった根っこ土がついているから食べられないでえれえ、甘めえ。けれどワイルドな酸っぱさもわかひめのふたしかな日常をた...飼育日誌03.26移植

  • 詩育日誌03.25三月の鬼

    抱きしめてもらいたいが鬼ごっこを芝生にまいている耳のかたちが歩いたうん、ブルーナさん?草むらからがやがや、ごほんごほん。偉そうな耳があいさつしている誰かに抱きしめてもらいたければ誰かをまず抱きしめてあげなさい野ウサギの結婚式だまことにめでたい耳のかたちが抱きあっているあのね、お願いがあるのお願い?誰かが心からするお願いはなんでも素直に聞くものだ耳のかたちにゆれるの、うまい。鬼ごっこが抱きしめてもらいたいを芝生にまいている詩育日誌03.25三月の鬼

  • ゆらぐかけらShakenFragments㉔粉

    粉のゆらぐかけらがぶつぶつ花粉を水に浸すとどうなるか微粒子がコップの中であちこちブラウン運動って呼ばれている百年前の花粉、コケの胞子、煤小粒ほど衝突で遠くに弾かれるゆらぐかけらShakenFragments㉔粉

  • 詩育日誌03.23一茶だ

    目がつく駅、なんで?うわさどおり出目は予土線にあるのだから夕燕でいちにちの終わる「我にはあすのあてはなき」一茶だ聴解がひどかったという説が私鉄を降りる花粉にやられている待っていた風があいまいにそれ、ちょっと。季節の結びめを曲げる改札を出ると花の待合室いちめん黄色その上に寝ころんで待っていた海もともとあてなどなかった。春の海だ詩育日誌03.23一茶だ

  • 青いイルカの夢(33)ツルがいる

    淡くてホッとする、考え方。水がささやくあってあたりまえがこっちを見てるツルがいるうしなう前にもちたくないと言っていた欲求でろっこつが痛む悲劇的にほつれた縫い目を白くて大きい翼でかがるハッとする、歌い方なくしたもの集める切合させて見えない湖が押し寄せてくる青いイルカの夢(33)ツルがいる

  • つらなりのほつれfray of sequence②原子

    かれは、折り鶴。祈り方を羽ばたかせる。そのための、続編はないが。原子は、いつもは、わるい子どもではないけどね。かれは紙で鶴を折る、祈りながら。博物館で、四〇〇万年そこに在りつづけたマンモスの骨の前で動けなくなった。祈るための続編はない。のに、あの衝撃が、ハンバーガーをドライブスルーで買うくらいに簡単に、死骸も立ちあがらせる。恐ろしいミモザ、絶滅の気配にあらわれるもの、ミサイルと夕焼けの意味。Heisapapercrane.howtopray,letitfly.Thereisnosequelforthat.Atomisn'talwaysbadkid.Hefoldsacranewithpaper,praying.Atthemuseum,hegotstuckinfrontofthemammothbonesthatha...つらなりのほつれfrayofsequence②原子

  • 詩育日誌03.20大好き

    あんた大好きがちょっとおそろしげに石の声でいったどうして?やわらかい問いにもそもそする戸惑いと陽のささやきまるでいっしょにいられないかのような泣き方だが胸からこみあげてくるあんた大好きを反芻しているから原っぱの緑がいっせいに笑いだした新芽だ自然のなかでじぶんにきびしく生きてきたラブラブゆるすの、うまい。たにんのこと詩育日誌03.20大好き

  • いま世界はうなだれている(38)チキチキチキータ

    まぶたから離れないノースリーブのものうさが原っぱで逆あがりして(ペットを文法的に飼育してぬくもりにとじこもる甘い香り、心地いい。名前を呼ぶお母さんのふりしたお父さんが春をつれてきた(いっしょにいることそれ以外なにを求めているのだろう好きになることをあきらめないあの派手なひと、だれ?ヒョウ柄着ている(単身赴任のお父さんがしみじみ歌う卒業ソング遅刻して少し気まずい待ち合わせの心配が(夢でケンカした子とハモるプレスリーチキチキチキータくっつくをあきらめない(つづく)いま世界はうなだれている(38)チキチキチキータ

  • 詩育日誌03.18声の高さで咲く桜

    ぎりぎりで、なんとか耐えている耐えるというとわかってもらいたい分子が震えるあれ、理科系に進んだ?声がしたどうしょうるん?高いところいや低いところどっちであっても、そこはさくら満開詩育日誌03.18声の高さで咲く桜

  • つらなりのほつれfray of sequence①ミモザMimosa

    わるい子どもが進化して帰ってくる理由などない。どうして。あるものは在る。ミモザはかんがえた。意味をつくっている粒がそれぞれの並び方で世界をつくっている、らしいけど。いまはヤギたちのキャラクターと五羽のウコッケイが小さな世界をリフォームしている。けっきょくは原子という粒にゆきあたる。そこで音を立てたら、市街戦が立ちあがる。badchildrenevolveandcomebackThereisnoreason.ThereissomethingtosaythereasonwhyMimosathoughtslowly.Itseemsthatthegrainsmadeupthemeaningmakeuptheworldineachway.Nowthecharactersofthegoatsandthefivesilkie...つらなりのほつれfrayofsequence①ミモザMimosa

  • 飼育日誌03.17眼のクジラ

    眼でジャンプしてクジラが立つ眼がしらだけあつくなって嘆いている空には水晶体を潤ませる高さがあると思っていたが荒れる海じつは雲がとても痒くて眼もとだけうす笑いに置きざりにしてきたとにかく笑ってしまわないために目じりだけわかれたひとのあとを追いかけて泣いてしまわないためにいつも半眼ゆるめクジラを泳がせている飼育日誌03.17眼のクジラ

  • 詩育日誌03.16雨のさしみ、もう。

    雨はカワハギの皮を剥いで苦手を処理する霧は魚屋さんになりましょう。で頭を落された靄は水の粒があつまって頭を右に向けてキモを取り出すあなたの水は、もう。傷つかないままきれいさしみが、もう孤独のなかに染みこんだ詩育日誌03.16雨のさしみ、もう。

  • ゆらぐかけらShakenFragments㉓霞

    靄のゆらぐかけらがぼうぼう愁いを含んだ微粒子が揺れる雨かんむりのしたにある謁は「まみえる」って読むらしい茫々とぬるむ雨水にまみえて大山ひろがる視程を霞ませるゆらぐかけらShakenFragments㉓霞

  • 詩育日誌03.15雨顔

    あるかないかの希望をつたい雨が顔に落ちている眼はヨコこっちを見ている鼻はタテクシャミをする唇が上下に動いている当たり前のことが当たり前にあるが頭だけ晴れの国で笑っている長い髪が透けて考えていることも見える原っぱに花が咲いているありゃ、虹が立っとる。わかったぞどうしても言いたいこと言おうとしてほんのすこしの希望をつたい顔が雨に落ちている詩育日誌03.15雨顔

  • 青いイルカの夢㉛眼の戸惑い

    眼のまんなかにトンネルがきているその向こう肉眼では見えない浜辺があるしめ縄がかけてある海が冷えると戸惑いが打ちあげられる足の踏み場もないカラスの群れがきた狙っている危ない、やられた。眼が破られた水風船のように海がはじけて顔という容器に溜まってきた戸惑いはまばたきで消した以来ずっと眼のまんなかに水平線がきている青いイルカの夢㉛眼の戸惑い

  • 詩育日誌03.13どしたん?

    店にはいるとL字カウンターがある満席の背中をすりぬけて階段まで行こうとするとどちらへ?いや、地下にウシの家が。うしろから来たやつに背中を押される振りむくと満員電車のなか吊り革につかまってタコが波に揺られているどしたん?底まで降りろよ。といいながらすでに海底にいるまえからはダンゴムシが腹脚をのばしているどしたん?もっと、底まで。といいながらすでに地底にいるガスバーナーが鞄にあったはず思いだした朝の宅急便できたやつちょろ焼き用だが着火するウシの口からボーっ、と火が出るチャッカマンにしとけばよかった火のことばでもう、お愛想して。大声あげる誰もスーッといなくなる恐くなって店を出た詩育日誌03.13どしたん?

  • いま世界はうなだれている(37)「 」のなかに

    (このニンゲンはという言いぶんには黙っているむじゃきに、信じる。声をたどる余白しかないページのなかで(みんなそれぞれじぶん「らしく」生きるバケモノになったのどをヒューヒュー鳴らしながら春が来たじぶんらしくがおもいを満たして(こういう文脈がつづくとトラっぽい人生から降りたいがみんなやってきたよお弁当、美味しそうじゃな。原っぱの隅っこにワゴンが来ているいらっしゃい、バスクの月へ。(コンマでもピリオドでもいいとにかく終わりのしるしを欲しがるトラ太郎も知らない国のめずらしい言葉をならべる知らない街のやさしさが無限にたわむれているさみしい荒野とはもう言わないで(お母ちゃんが死んだ、なにもかもじぶんひとりのせいだ。言いたいことのかかとを踏まれたそれでもうん、それでも?(ずっと笑うために生きてきた、ほかに何がある?壁塗り職人...いま世界はうなだれている(37)「」のなかに

  • 詩育日誌03.11通勤

    瀬戸大橋線のホームでは白いマスクをして黙っている笑うのか、泣くのかどっちにしても会話はない時刻通りに電車が来ていつものカーブでいっせいに傾く児島湾から海がこぼれて窓にくるつり革に、つかまって。腕時計ちぎれた拾おうとしたら後ろから大波に押されて動けない動く景色もない箱に乗って海のうえ詩育日誌03.11通勤

  • ゆらぐかけらShakenFragments㉒戒

    戒のゆらぐかけらがべしべし肯定でもよいところを否定で揺れている不殺生脳にある神経細胞の膜でイオン濃度のゆらぎが決めるらしいよ殺るのか、殺らないのか、どっち選ぶ?ゆらぐかけらShakenFragments㉒戒

  • 詩育日誌032.09異次元からの発芽

    月を見る人光をやどす最終形を見あげている上弦の月だずっと自分だけいない砂漠を見ている横たわる顔が重たくなっている顔を持つ人両手で支えている横顔が三日月になってずれる尖ってきたあごが刃物になって重荷を切る山を歩く人ガラス瓶のカラダのうえに頭をのせて顔が蝉になって鳴いている右肩をうしなっているどの人も目がみどり異次元からやってきた鎧の使者残酷な芽が目から吹きでているもうじゅう狩りに行こーよ! 詩育日誌032.09異次元からの発芽

  • 青いイルカの夢㉚危険な流れ

    プールサイドにはだれもいなくなったから帰ろうとするとなんか、変。しずけさがこころになって落ちている鳴門うずができるような激流で時間が引いていく前に逝ったヒトの背中が浮き沈みしているゾウのようにも見えるしずかに、それでいてしつこく、長い鼻で呼吸しているポケットにはあきらめのマイバッグがあるもういいよを包んで捨ててやろうとしたらパックからこぼれたウマヅラハギの肝、ぴくぴく。胸びれにくっついて離れないしつこさがこころになって落ちている青いイルカの夢㉚危険な流れ

  • 詩育日誌03.07耳の散歩

    皿のうえである日ピクッと耳が魚になって泳ぎだした散歩しようバケツに入院しているお母さんの見舞いにいくといってあたまのうちがわへ近道したあたまはどこにでも飛んでいけるそとの声はきこえていたがうちの声をきくのは初めてもうもとに戻れないあわてたこれは、ひどい。別れというものはいっそのこと耳はあたまのうちがわへ家出したどこかに居場所を見つけたい苦悩が耳をつまんだあたまの世間はあまくない鼻から出ていって皿のうえで真実と向きあおううちとそとをじっくり煮込んだ水餃子だスープは海鮮居場所はここだ餃子の耳になって泳いでいる詩育日誌03.07耳の散歩

  • いま世界はうなだれている㊱バケモノがいる

    部隊長、すみません。ぬかるみを避けてページがずれる(すなわち剛毛が欲望をバネでコントロールしても終わらないだれかが勝つまでなにをどう守れというのか(ナイフ男の独り言めちゃくちゃにしちゃるみたいにヤ行上二段活用*見せつけながらバケモノの群が攻めてくるなんのこと?老いを悔いても悔いても報われない戦いが(*老(お)ゆ、悔(く)ゆ、報(むく)ゆの3動詞走りつづけてまわりがみえていないやつが登りつづけて欲しいものを手にするということは(日常のあたりまえを奪われるものがいるということ口実をねつぞうして勝ちたい欲望で膨らんだニンゲンの皮をかぶったバケモノがいるということ(つづく)いま世界はうなだれている㊱バケモノがいる

  • 詩育日誌03.05ヤギの瓶と冬の虹

    寒さもゆるんだ午後よい内容のつまらない映画を観る貧困とこころの病がテーマそこからぬけだす策がない結論から歩いて帰る良し悪しではないと言っていた職場の人と一緒になるあら、奇遇ですね。休んだ理由をきかれてつまらないことでと答える夕やけがきれいに見える公園の砂場でガラス瓶を拾うつまらないことをぜんぶ瓶にいれてしっかり閉めるヤギが空を飛ぶ絵の蓋を閉める虹が立つ冬の虹ヤギと夕やけ瓶のなか詩育日誌03.05ヤギの瓶と冬の虹

  • ゆらぐかけらShakenFragments㉑面

    面のゆらぐかけらがつるつる光がものにあたって反射するから表面のでこぼこが質感になる生きることのかたちが見えるなめらかだったりざらざらしたり分子のつながりがつぶやいているゆらぐかけらShakenFragments㉑面

  • 詩育日誌03.03サムシング・エルス

    松のみどりはほんとは「翠」と書くらしいそれが、なにか?いやべつに、なにも。ただ、児島のボートが好きだった浜ちゃんが浜ちゃんが、なにか?いやべつに、なにも。ただ、みどりジャケットの小川のマイルスにはマイルスが、なにか?いやべつに、なにも。ほんとに、なにもない。ただ、松のという新人レーサーに浜ちゃんが、おおそとから捲られてひっくり返った話を発話する行為それ自体になにかある軽々しく愛とは呼べないべつの、なにかが。詩育日誌03.03サムシング・エルス

  • 青いイルカの夢㉙夜の海に降る雪

    海のなかにも古井戸はあるこの恋、雪の味。へんな声が聞こえてきたのぞきこむ水面のしたに8K国際映像がある底まで降りてみる地球の裏から海が押し寄せてくる南極をマッピングしてるのか巨大な氷山ゆっくり動く白い壁わあ、崩れてる。シロナガスクジラ北極かもしれないイヌそりのうえで恋はゆったりダンス並んで泳ぎながらはやくこっちにおいでよ、埋もれるぞ。汐を吹くクジラくん見あげると井戸の入口が大きな月になっている明るい水面だいぶ来たなあイヌそりにのって空を飛びたいクジラくんジャンプ月は粉々に割れて落ちてくるそれが雪になるこの恋は海に降る雪の味さて次は「どの恋、味見する?」**NetflixのCM「どの恋、味見する?この冬はおうちで恋愛三昧!?ネトフリが贈るラブストーリーの豪華出演陣が語る恋の味!」より。青いイルカの夢㉙夜の海に降る雪

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