21・ローズマリーローズマリーが素晴らしい薬草であることを発見したのは、カトリックの修道士たちでした。そして修道院では重い病気をもった人たちの手当てに使われました。特に旅人、病人の滋養強壮剤として、また興奮剤として使用されるようになりました。また科学的にもその効能は証明されています。自然療法で世界に知られているクナイプ神父は、「ローズマリーは貴重な薬草であり、これに匹敵する薬草はほとんどない」と断言しています。特にその神父のお勧めは、循環衰弱(注・01)に対する刺激剤として、なかでも加齢とともに出るシニアに効能はてき面というのです。ローズマリーは、葉に爽快で力強い香りのある常緑低木で、古くから人々の暮らしに利用されてきました。料理や香料に使われるばかりでなく、古代ギリシャ時代から記憶や思い出の象徴とされ、...修道院の医学の本質57修道院医学の根幹46修道院の庭園22ローズマリー