「月が綺麗ですね」と、夏目漱石は「I love you」を訳した。 つまり「月が綺麗ですね」には、「あなたが好きです」という意味があるのだ。 だから僕は言っ…
ドバイで挑戦を続ける庶民、その生き様
英語も出来ないのにドバイに住み着き独立。セレブなどとはほど遠い現実社会を荒唐無稽な自由形で突き進む。
一刻も早く誰かに、この事を伝えなければならない────。そう、僕は思った。 それを知ってしまった以上、誰かに伝える事は僕の責務であり、定められた宿世なのかも…
今でこそコロナの影響ですっかり機会は減ってしまったが、以前はよく、食品の展示会などの催しに招かれていた。 だから、おおよその雰囲気は想像できた。 『トルコの…
嘘を、ついたのだ。 その嘘によって享受する恩恵に罪悪は覚えず、むしろ純粋に、ちょっとした冒険心を掻き立てられた。 僕はその夜、【峰下(※仮名)】でなければな…
その国に未来は無いのだと、そう思った。 多くのパビリオンは、しっかりとしたビジョンを持っていた。 自国がどのような国であり、どんな歴史を持ち、そして何より、…
ワールドエキスポ────。国際博覧会を訪れるのは、これが初めてではなかった。 日本の景気がまさに頂点に上り詰めようとしていた1985年。実家のある土浦市の隣…
余程のことでもない限り、遠出することなどは無い。 それは、出不精の引きこもり体質であるが故だが、外へ出ることで何かしらの出費がかかるという事も、少なからず要…
風吹きの日は遠出をするものではないと、昔の人は言った。 ことの他、ドバイであればその言葉は、それなりに意味を持つのかもしれない。 室内にいても届く風の音と、…
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「月が綺麗ですね」と、夏目漱石は「I love you」を訳した。 つまり「月が綺麗ですね」には、「あなたが好きです」という意味があるのだ。 だから僕は言っ…
ドバイにおいて、自腹でレストランへ食事に行くなどと言う事は、ほとんど無かった。 行ったとしても、訪れる店は決まっていて、近所のパブか安いカレー屋くらいのもの…
忘れかけていた期待は、ささやかな祈りの末に叶えられた。 スペインの大地から、思いがけない恵が齎されたのだった。 先日、トルコ農水省の主催したパーティーに出席…
一刻も早く誰かに、この事を伝えなければならない────。そう、僕は思った。 それを知ってしまった以上、誰かに伝える事は僕の責務であり、定められた宿世なのかも…
今でこそコロナの影響ですっかり機会は減ってしまったが、以前はよく、食品の展示会などの催しに招かれていた。 だから、おおよその雰囲気は想像できた。 『トルコの…
嘘を、ついたのだ。 その嘘によって享受する恩恵に罪悪は覚えず、むしろ純粋に、ちょっとした冒険心を掻き立てられた。 僕はその夜、【峰下(※仮名)】でなければな…
その国に未来は無いのだと、そう思った。 多くのパビリオンは、しっかりとしたビジョンを持っていた。 自国がどのような国であり、どんな歴史を持ち、そして何より、…
ワールドエキスポ────。国際博覧会を訪れるのは、これが初めてではなかった。 日本の景気がまさに頂点に上り詰めようとしていた1985年。実家のある土浦市の隣…
余程のことでもない限り、遠出することなどは無い。 それは、出不精の引きこもり体質であるが故だが、外へ出ることで何かしらの出費がかかるという事も、少なからず要…
風吹きの日は遠出をするものではないと、昔の人は言った。 ことの他、ドバイであればその言葉は、それなりに意味を持つのかもしれない。 室内にいても届く風の音と、…
心配などはじめから、する必要は無かった。 しかし何故か、満ち足りた気持ちがした。 いつものように、自宅の窓から見える表通りの、まだそれなりの往来を残す暮夜の…
遠くから聞こえたその言葉が何語であるかは、すぐに分かった。 声のする方へ視線を向けると、決して上品とは言えない雑な服装に身を包んだ男たちの姿が見えた。 …
恐ろしいと、そう思った。 あれは、最近ドバイに来たばかりだと言う女性を交え、酒席を囲んでいた時の事だった。 その方は殊の外、SNSなどのインターネットに…
出掛ける用事がなかったのは幸いだった。 自宅の窓から地上を見下ろし、ドバイの目抜き通り、シェイクザイドロードにひしめく車の群れを眺めると僕は、小さく一つ、溜…
あの頃、毎週水曜日の夜が待ち遠しかった。 新聞のテレビ欄に並ぶ魅惑の文言が、少年だった僕の心を踊らせた。『これが古代恐竜魚ガーギラスだ!』『秘境アマゾン!…
日が暮れる前に巣へと戻った鳥たちが、生い茂る木々の中でざわめいていた。 囀りとは言い難い、騒々しい鳥たちの声をくぐるとそこには、イギリス郊外の何処かと見紛…
生憎だが、先進国を中心とした世の中の流れは、キリストの復活した日曜が安息日という事で大方話はついている。 国際化が進んだ現在、その周期から外れると色々と弊害…
毎月の定例行事となりつつある車の故障というサプライズイベントに見舞われた僕は、『ヴィンセント男爵』と名付けたカッコイイけど歩きにくい革靴からスニーカーに履き…
師走の喧騒に熱を奪われたアラブの夜に、冬を知らせる冷涼な風が仄かな潮の香りを運び込んだ。 眼下に広がる中東の奇跡に目を細めながら僕は、思わず言葉をこぼした…
ゾンビ映画が好きだ。 1985年に公開された『霊幻道士』は、香港映画らしいアクションとコメディ要素に溢れ、作中に登場するキョンシーという中国製ゾンビが子供た…
「月が綺麗ですね」と、夏目漱石は「I love you」を訳した。 つまり「月が綺麗ですね」には、「あなたが好きです」という意味があるのだ。 だから僕は言っ…