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ままちゃんのアメリカ https://blog.goo.ne.jp/rell248

家族の歴史、家族、アメリカ社会についての日々雑記と写真

在米が半生以上・主婦・大学院勤務・二人の娘・三人の息子・孫5人・夫はアリゾナ出身同い年・17歳から始めた系図調査、欧米中心の系図調査ではプロになるべく準備中。

ままちゃんのアメリカ
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2017/07/25

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  • 休暇があけて

    秋雨の後の虹10月末に日本へ飛び、昨年来の心身の疲労を癒したく、温泉に束の間浸かり、その海辺の温泉町をそぞろ歩いてきた。すぐに横浜に戻り、57階のホテルの窓いっぱいに広がるみなとみらいを感慨深く眺めては、学生だった頃のことを懐かしく思い出したりしていた。10人の孫の半分の5人は、「ポケモン」カードを所望していて、横浜駅西口の某カメラ店にある、と小耳にはさんだので、朝早くに、みなとみらい駅から横浜駅まで行った。このカメラ店は、よく聞いていたが実際に足を運んだことはなく、確かにコンピューター関係、家具、家電、玩具まであらゆる物を取り扱っている。そしてここにはポケモンカードがかなり多種揃えてあった。5歳児曰く、exシリーズ(?)が欲しい、とのことで、そこにあった25種のパケットを5人分購入してきた。祖母というの...休暇があけて

  • 一つの世界に一つの家族

    友人の一番下の息子は20代前半だが、重度の自閉症である。ほんの少しの言葉しか話さず、ほとんどの時間自分の世界に閉じこもっている。しかし、適切な処方薬、決まった日課、家族や友人その他の人々からのたくさんの愛、サポート、受け入れ、理解を日々受け取り、この地上で、幸せな生活を送ることができている。ひとつ未だに抱えている問題は、自分の衣服を乱暴に扱い、ズボンの糸を引き裂いたり、シャツを破いたりしてしまうことだ。そのため、友人は古着屋で安い服を探して、それらの服の代わりになるものを探すのに多くの時間を費やすと言う。先日、友人は、古着屋の1つで、息子が破った服の代わりになる青いスウェットシャツを探していた。古着屋の通路を歩いていると、「戻ってきなさい!」という声が聞こえ、そのすぐあとで、くすくす可愛らしい笑い声が聞こ...一つの世界に一つの家族

  • 今更ながら、幾重にも述べたい感謝

    幼い二人の息子を連れて末娘がほんのすぐそこの小さな公園へ歩いていき、しばらくすると、「雨がパラパラと降ってきたの。」と帰宅した。窓外を覗くと、空が暗く、重たい。でも本当にパラパラで終わった。残念。今年も秋からの雨季に無事入れるといいのだけれど。これを書きながら再び窓外を伺うと、息をつくような美しさで残照が庭の高い高いレッドウッドのてっぺんを照らし、空は空で、灰色でいたいのか、空色でいたいのか決心がつかないようである。私にはそれだから美しいと思える。さっきいっとき前庭に出て東の空を見上げたら、長さにして10cm(地上から見て)ほどの長さの虹が見えた。ちょうど虹のアーチのてっぺんのかけら。やっぱり、空が重くても、私の背後には太陽があって、こうして虹のかけらを見せてくれている。今日1日の締めくくり、これで決まっ...今更ながら、幾重にも述べたい感謝

  • やんなっちゃう!Part 2

    新しいブーツが嬉しいハスキーのような方。今記事は、2年前の「やんなっちゃう!」の続編です。(下にリンクあり。)夏も終わったばかりでも、次のヴァケイションの準備万端、この笑顔。飼い主が毎朝一番に見るのはこのお顔。毎朝洗面所へ行けば、このタオルが。引っ掻かれ保証付きタオル。ユニークなデザインのお方。パピヨンの隙を伺う輩ゾーイ・パラマウントさんのXから。パリの1日、26枚のスナップ中19枚がこの被写体。え?!二度見は必須なこの一枚。(大丈夫、頭だけ一段上に置いている。)セルフ・パーキング。飼主との”養子縁組”成立のビフォーアンドアフター:たった2時間の差=満面笑顔。イースター・ラムの3Dケーキ型で作ったケーキのデコレーション:あくまでもイースター用であって、ハロウィーン用ではない。5パウンズのマタタビの袋を破っ...やんなっちゃう!Part2

  • 初秋の宵に

    世は初秋。私の好むYouTubeの”RelaxingJazzMelodyのSoftAutumnJazzMusictoCalm,Relax”を付けて、そのたおやかなメロディに耳を傾けながら、午後や宵に読書や針仕事をする。落ち着いた、それでいてアップリフティングでもある音楽を聴くのが好きだ。(そのリンクは最後に付記)今宵読んだのは、ジョセフ・マゼラ氏の遠い昔の思い出話。彼の小作品は、読むといつも同感し、つい読み終わって夜空を窓を開けて眺めたくなる。ああ、私もそんな思い出あるなあと、星を見つめる。星の合間のそこここに懐かしい時や人々や家族の古い映像があるかのように。以下はその話。********分かち合った愛の小さな瞬間私が子どもだった頃、寒い冬の夜になると、母はよくテレビを見ながら食べるポップコーンを作るのを...初秋の宵に

  • 清廉な瞳の星空

    結婚して何年経っても、金曜日の夜は、「デートナイト」を長年続けていたので、子供達夫婦も両親を見習っている。たいしたことをするわけではなく、少しの時間に、夫婦で散歩したり、映画と食事、ウィンドウショッピング、コンサート、あるいは親しい友人夫婦とのダブルデートでボードゲーム、などごく気軽に、簡単にできることを楽しむ。ほんの少し時間を取れば済み、初心を忘れずに会話を楽しみ、忙しい週日へのちいさなご褒美と思えれば、それで良い。もちろん信頼できるベイビーシッターのリストは作ってあったので、ほんの2,3時間でも必ず子供たちは緊急時に必要な対処ができる人々に守られていた。やがて子供達が成長し、学校へ、社会へ、そして自分たちの新しい家族へと飛び立ってからも、両親はデートを続けてきた。去年、病床に伏し始めた夫でも、病院ベッ...清廉な瞳の星空

  • 遠い夏の宵のこと

    19歳の夏、父と私は、アメリカ東部州に住んでいた上から2番目の姉家族を訪問した。乾いた西部州からレッドアイと呼ばれる夜間フライトでほぼ6時間の距離を飛んだ。しかも途中テキサス州ダラスに寄港するというもので、寝ぼけ眼で窓外の煌々と照らされた空港をぼんやり眺めていると、隣に座っていた父親が、「まだまだだから、なるたけ眠っていた方が良いよ。」と囁いた。次に目を開けると、目的地の空港で、眩しい朝日の中、降機するや否やロビーで姉が手を振っていた。わたしが13歳だった春、姉は結婚して渡米したのだから、6年は会っていなかったわけだ。姉は得意のイタリア料理で父と私の滞在中もてなしてくれ、また古い街並みを案内してくれた。姉の街は独立戦争で戦場となったところに近く、かなり古く、築200年は超えているだろう民家が多くあり、そう...遠い夏の宵のこと

  • 知られざるアメリカのどうでもいいこと

    フィンランドの森で下のFlamin'HotCheetos(フレイミング・ホット・チートスとは燃え上がりそうな辛さのスナック菓子という意味)。チリペッパーで真っ赤になっていて、食べると指が赤くなり、洗っても簡単に取れないこともあって、こっそりつまみ食いすると何を食べたか即時に周知となる。それを避けるため、このスナックを指を汚さずに食べられる方法が若者(だけではないのが現状)の間で、流行り、次の写真のように摘むことが、ほぼノーム化(標準化)されている。現に末娘の夫は、こうしてお箸を使い摘んで食べている。弁護士の彼がこのスナック色に染まった指で、審議書類をクライアントに提出したり、法廷で「この証拠をご覧ください。」などと差し出したら、瞬時に笑い草になるのは必至であるから、お箸使用は彼の必須である。このスナックに...知られざるアメリカのどうでもいいこと

  • オーロラと老齢の地球でも

    48°2′13″N122°24′31″Wに位置するワシントン州ラングリーにある父親の農場にて5月11日土曜日午前12時半頃、娘のカーラ・ヘフリンガーが撮影したオーロラ。5月にも8月にも私はワシントン州に滞在したが、8月11日と12日にもこの現象は起こり、火球や流星群も見られる今年である。ワシントン州の姉宅でこの夏は2度別々の機会に数週間過ごした。カリフォルニア中部は、110°Fにもなる炎天が35日は続き、やっと2日ほど前から100°F以下になり始めてくれた。機上の窓外は、行きも帰りもカリフォルニアやワシントン州の山々の火事からの薄いピンクの煙がたなびいていた。今年は太陽の磁気嵐が非常に強く、カリフォルニア州やテキサス州でもオーロラが望める。姉と私は夜中一時半まで高台から観察すべく粘ったが、結局きっとその土...オーロラと老齢の地球でも

  • 世界を知る

    宮古島の美しいビーチで自由を謳歌する若者、五歳台風の季節故、沖縄諸島あたりは、天候がぐずついているのではないかと危惧したが、無事に宮古島を訪問した次男一家。宮古島マンゴーはとても赤くて美味しいと告げたら、到着後即時にマイパリ宮古島熱帯果樹園へ直行した一家。子供たちも母親も父親も、疲れを見せず、この小旅行を楽しんだ。憧れの宮古島マンゴーを訪ねて楽しいことはすぐ終わりに近づき、土曜日には帰国の途に。帰国すれば、2週間ほどで新学年が始まり、子供たちは小学校へ戻り、母親も大学へ戻る。この一年子供たちも親も勉学に励み、北欧の厳冬を超えてなお健康で、楽しい南の楽園でのバケイションはこの四人への素晴らしいご褒美であったことだろう。次男は引き続き、ヨーロッパ圏内外を飛び回り、週60時間にもなるような多忙勤務が始まる。親も...世界を知る

  • ありえる

    夕飯は娘が作ったので、その後片付けをしに階下へ降りていくと、階段の下には、誰かの馬が止まっている。5歳の孫息子が、階下で本を読んでいると、今やプレイルームと化したロフトから、15ヶ月の弟孫が嬌声をあげて母親と遊んでいるのを聞きつけ、急いで馬を駆ってきたらしい。遊ぶのが仕事の孫たちだから、勤勉になるのはよいことだ。そしてキッチンへ行くと、そこには凄惨な事態が広がっていた。紐はついているけれど、ほぼ放し飼いのT-rex(ティラノサウルス)が、なにかやらかしたのではないか?と思え、怪しい右手と左手が床に転がっている。あの第一作のジュラシックパークでお手洗いに逃げ込んだ人、かもしれない、ありえそうだ、と訝しんでいると、階上から、グランマァ!が聞こえた。お風呂、それも私のマスターベッドルームにあるバスルームのバスタ...ありえる

  • この頃

    この1、2ヶ月加州内外の小さな旅をいくつかして、40度C以上の日が長く続くセントラルヴァレーを抜け出していた。その合間に、夫の「仮住まい」、またの呼称「この世の衣保管所」へ行っては、夫と「話」をしている。旅立ちから一周年の7月16日にすれすれ間に合って、ようやく墓碑も設置された。よかった。この市営墓地は経営の仕方に問題があり、ニュースになり、墓碑はもうほぼ9ヶ月前に墓地管理事務所に納入されていたにもかかわらず、一年かかった。しかしながら、墓地自体はいつも丁寧に手入れされている。娘たちや息子たちもそれぞれひとりで、あるいは子供たちをつれてたびたび花を携えて墓参している。5歳になる子は、墓碑を見て、「おじいちゃんはここにはいないんだ。実際(=actually最近この子はこの言葉を頻繁に使うようになった)には僕...この頃

  • 捨てたもんじゃない

    他州にすむある友人は最近カリフォルニア州に遊びに来ていた。ところがこちらに滞在中、家族に緊急事態が起こり、取り急ぎ帰宅するために空港へ向かった。一刻も争うような事態なのに、TSAを通過するには長い列がすでに続いている。予定便に乗らなければならなかったのに、その列は一向に縮まらず、気がせくばかり。この時期お年寄りの旅行客が多くいて、ひどい渋滞に巻き込まれたと悟った彼女は焦り始め、ほぼパニック状態に陥り始めていた。どうしたら良いのか咄嗟に判断ができず、携帯電話で母に泣きながら訴えつつ待っていると、ますます不安が急上昇し、周りの人には彼女が気が狂ったように見えたことだった。すると前に並んでいた一人の女性が、泣きぬれている彼女を目にし、自分の前に並ぶようにと申し出た。すると、その前に並んでいた人々も続けて彼女を通...捨てたもんじゃない

  • クォーター硬貨のレッスン

    カリフォルニアの5月の夏の陽光で、駐車場の木陰は大人気私の住むところには異なったチェーン店のグロサリーストアが多数ある。それでも行き付けているストアは、いつ行っても駐車場がぎっしりと使用されて、なかなか思うようなところに駐車できない。それが面倒に感じる時は、オンラインで注文し、支払い、配達してもらう。これは、本当に役に立ち、去年はとてもありがたかった。最近は自分で買い物に行くことが多くなった。そして駐車する場所も、ストアの入り口に近いところよりも少し歩く距離にしている。良い運動になるのが良い。先日も入り口に近いわけではないが、木陰になっている場所が空いていたので、そこへ行こうとすると、前方から来た車にあっという間に駐車されてしまい、しかたないと、別の場所の木陰を見つけてそこへ向かうと、なんと再び同じように...クォーター硬貨のレッスン

  • お気に入り

    今週の乳癌専門癌科医検診で、マモグラムとソノグラム、血液検査、触診のクリーンな結果から鑑みて、晴てキャンサーフリーと判断された。結果が逆であっても、それも人生と思っているし、夫が迎えにくる、という希望さえ抱いただろう私だが、「晴て」の言葉どおり、今悪い細胞がない、とは、ひと時でも「くびき」*の軽さを感じられることだ。*28Comeuntome,allyethatlabourandareheavyladen,andIwillgiveyourest.29Takemyyokeuponyou,andlearnofme;forIammeekandlowlyinheart:andyeshallfindrestuntoyoursouls.30Formyyokeiseasy,andmyburdenislight.*28す...お気に入り

  • アーマの切実なアドバイス

    ErmaBonbeckwritersdigest.com備考:この記事は、2019年4月5日に初投稿したものだが、5年経った今再び投稿することにした。我が身に癌を得て、未だキャンサーフリーというスタンプが押されていないこともあり、彼女のこのエッセイは切実さを私に抱かせる。5年前の投稿文に、多少書き直しあり。ErmaBombeckアーマ・ボンベックというアメリカのユーモア作家をご存知だろうか。彼女は1960年代半ばから1990年代後半にかけて、ごく一般的な郊外の家庭生活を描くことで定評があり、それは新聞コラムで大きな人気を博した。15冊の著書があり、ほとんど全書がベストセラーともなった。ボンベックは中西部郊外の主婦の日常生活を記録していたが、そこには、ユーモアがあり、4000を超える新聞のコラムニストとして...アーマの切実なアドバイス

  • とある母親

    インターネットのReddit*の質問フォーラム(人々が望む質問を投稿できる場所)で、あるユーザーが「物がわかる十分な年齢になってから、ついに暴露された家族の暗い秘密は何ですか?」と尋ねた。下はその質問への回答の1つであった。「母は私を産んで数か月後に亡くなりました。どうやって死んだのかと尋ねると、いつも答えは、眠っている間に亡くなった、で、その理由は誰も知らないと言うばかり。それでも、私はつい数年前に母が癌を患っていて、そこへ私を妊娠していたと知ったばかりでした。つまり私を産んだことで彼女はひどく衰弱し、最終的には死に至ったと思います。私のせいで母は亡くなったのです。そのため、私は到底自分を許せるとは思えません、なぜなら、皆から聞いたところによると、母はとても心の広い、とても優しい女性だったからです。」偶...とある母親

  • ある砂浜の話

    神戸市須磨区にある須磨浜かなり以前になるが、かのビーチボーイズが1979年にリリースしたアルバムの中にSUMAHAMAという歌があった。1995年頃、たまたま購入したCDに入っていたのだった。ビーチボーイズが好きだった夫は仕事で出張した折、運転中の退屈を凌ごうと、そのCDを持参し、車のプレイヤーにかけて初めて聴いた。夫は帰宅して、早速私に聴かせてくれた、「ちょっと悲しくて、寂しいんだけど。」と言いながら。当初SUMAHAMAは、SUNAHAMAのミステイクかと思ったが、同時に須磨海岸のことだろうか、とも思った。何故ならその歌詞に日本語の箇所があり、「綺麗な白い浜」とあり、いつか目にしたカラー写真の須磨海岸の、その砂浜が白かったのを覚えていたからだ。かつて系図関係で罹った調査熱が再び上がり、ちゃんと調べてみ...ある砂浜の話

  • 親というもの

    母の日はあと2週間ほどで再びやってくる。実際に父親、母親となり、育児をして成人して子供を送り出しても、(母)親業に終わりはない。自分を後回しにすることはほぼ癖になっているのは否めない。それが良いかどうかではなく、私自身は子供と共に親の私も成長させてもらったと思う。下記は、そんな母親についてのメモをいつかどこかで新聞から切り抜いた作者不詳のもので、「なんでもとっておきたいファイル」から取り出したみた。誰かは、出産後、物理的にあるいは精神的に通常状態に戻るのに約6週間かかると言った…その「誰か」は、母親になると、「通常」は過去のものになるということを知らない。母親になる方法は本能で学ぶ、と誰かが言った…その誰かは3歳児を連れて買い物に行ったことはなかったのだろう。母親であることは退屈だと誰かが言った…その誰か...親というもの

  • いつか

    不意の来訪者が応接間に入る時、「あ、散らかし放題ですみません。子供たち(孫たち)がまだ小さくて。」と、言い訳がましいことを口にする経験は母親・祖母のどなたでもおありではないだろうか。あるいは、私だけかもしれない。少なくとも私はそれを15年以上続けてきたし、空の巣時代に突入しても、子供たちの雛形の子供たち(孫)という戦陣が控えている。現役の育児期には、いつか、子供たちが成長したら、親の人生は「変わる」、「変わるはずだ」、「変わるかもしれない」、やがて「おそらく無理かもしれない」という変遷を経ている。冷蔵庫のドアに色とりどりの付箋が貼られ、「子供#3午後2時に小児科医」や「#2,#3,#4木曜日午後6時カブスカウト101隊のパック・ミーティング」、「#1~5水曜日ピアノレッスンは金曜日に変更」(注:#1~5は...いつか

  • 出ていけ、と言ったのは

    1999年から2004年にかけてCBS局ではジェーン・クレイソンという当時トップクラスのジャーナリストが時事問題的な会話をゲストと交わす番組があった。あれは2001年以降だったと思うが、彼女がアン・グラハム・ロッツにインタビュウした。あのビリー・グラハム*氏の次女である。その番組で、ジェーン・クレイソンは、2001年9月11日の出来事について、アン・グラハム・ロッツ氏に尋ねた。クレイソンは「どうして神はこのようなことが起こるのを許すことができたのでしょうか?」と尋ねた。グラハムは非常に深く洞察力に富んだ回答をした。彼女はこう言った。「私たちと同じように、神様もこの件で深く悲しんでいると思います。しかし、私たちは何年もの間、神を学校から、政府から、私たちの生活から、抜け出すように神に言い続けてきました。そし...出ていけ、と言ったのは

  • 恩返しのバトン

    以前アメリカ映画でPayItForwardという題名の作品が人気を博したが、日本でも「恩送り」という言葉は、古来より久しく存在している。ことわざの「情けは人のためならず」は、昨今往々にして、情けは人のためにならない、と誤訳されるが、意味は、PayItForwardと同じだ。人に思いやりを持つことは、その困っている人のためだけではなく、思いやりといういわばバトンを回すように、やがてそれは巡り巡って自分を幸せにするものであるという意味である。日本の文化に深く根付いている大切な考え方である。ほぼ1日用事があって留守をしていた私が、ドライブウェイに車を乗り入れた途端、ちょうど袋小路を散歩していた隣人のキャシーが近づいて来るのを目にした。私は運転席の窓を開けて、「キャシー、お元気?」と言うと、彼女は「ええ、ありがと...恩返しのバトン

  • ソウルメイトとの出会い

    アール・ハインツ氏は、アメリカで認定起業家アドバイザープログラムをUCLA(カリフォルニア大学ロサンジェルス校)、USC(南カリフォルニア大学)やその他のカレッジなどで教え、合衆国有数の会計事務所で税務マネイジャーを務め、多くの独立公認会計事務所を設立してきた。コペンハーゲンで税務マネイジャーをしている次男が目指したい、と思うような人物である。この高名な方はビジネスや税務や会計のことばかりが、彼の頭脳を支配していると思っていた私は、しばらく前にハインツ氏の別の面に甚く(いたく)感服した。そして彼の語ったことは夫や私の考えていたことにとても近かった。私たち夫婦も大学時代に出会い、最初のデートから、お互いがお互いに唯一無二だと「わかっていた」(というよりもピンときた)ので、5人の子供たちに話してきていたのであ...ソウルメイトとの出会い

  • 皆既日蝕に思ったこと

    Baily'sBeads*ベイリーのビーズは、1999年2月16日の金環日蝕中にオーストラリアのグリノーでこのように複雑な現れ方をした。©1999撮影:フレッド・エスペナク皆既日蝕(食)が月曜日にあり、ここ加州の中央部では皆既ではなく、日蝕度40%台で、10時過ぎに起こり、陽が雲に隠れたような程度だった。7年前2017年8月の日蝕は食度が80%台で、割と薄暗くなった。その以前の1994年5月の日蝕は金環日蝕で、金環蝕帯に近くあった場所だったので、幼い子供を抱きながら庭のコンクリート小道の水たまりにその欠けた太陽の姿を見た。あの時はかなり薄暗くなり、暗くなると、途端に野鳥が庭の木々に戻ってきて、ざわざわとした気配があったのを覚えている。今回はネットワーク局の中継で観たが、驚いたのは、普段は悲惨な戦場報告や虐...皆既日蝕に思ったこと

  • それでも明けない夜はない

    夜が更けてから受け取る電話は不安にさせるが、テキストにも同じ効果があると今晩わかった。ごく親しい人から、ご子息夫人がまだ40歳にもならないのに、悪性リンパ腫に罹患、化学療法を始めたが、それによってますます症状が悪化している、と。息子たちの友人が30歳代で、同じ病気を罹患した。彼は即時に化学療法と放射線治療を受けた。美しかった波打つ頭髪を失い、同時に体力も衰え、失意のどん底にあり、彼も見守る者も祈りがすべてだった。しかし、その青年は、見事にその戦いに打ち勝ったように寛解して数年になる。そして苦しかった治療を乗り越えたご褒美のように、あの美しい頭髪も蘇ってきた。"Itisbetterinprayertohaveaheartwithoutwordsthanwordswithoutheart."(祈りにおいては、...それでも明けない夜はない

  • 夢のいくつか

    イースターの日曜日は光り輝くような日:集う教会の駐車場で二人の娘たちは、よく父親の夢を見る。特に末娘の夢は往々にして、胸に迫る思いを伴うことが多い。日曜に集う教会の礼拝堂に隣接する板敷床の大きな部屋は、バスケットボールやバレーボールのできるコートにもなるし、クリスマスやイースターの季節の食事の機会には大きな丸いテーブルがいくつも置かれる。又カルチャーホールともなり、若い人々のダンスも行なわれる。ステージも併設されていることもあり、簡単な音楽コンサートや青少年や子供たちによるお芝居なども催す。緞帳を引くとそこはステージで、ステージの両端は裏方さんや出演者が出入りする狭い場所がある。末娘の夢では、その小さな場所に父親が座っていた。娘はチェロ奏者として演奏することがあり、夢でもそんな設定らしい。ある時の夢では、...夢のいくつか

  • 北の癒し

    これは加州のシェラネヴァダ山脈(アンドロイド使用ではないが、新画像はフォルダーに取り入れられず、とりあえず現在のシェラを)北部州の長姉の元へこの2年来初めて訪問し、2週間ほどゆっくり過ごしてきた。お互い未亡人となってしまった今、時には涙をながしながら、積もる話は尽きなかった。木々に囲まれた家で、北国の遅い春を、スェーデン製の50年という年季の入ったストーブで頻繁に暖を取った。庭の林から切り出した薪は10年近く乾燥させてあり、気持ちが良いほど燃えてくれた。7年前に他界した義兄がそれまでに切り出した木々を薪にしたもので、いまだに薪は底を尽いていない。春分の日を過ぎても、病後から手足が冷たくなりがちの私は、燃える薪を見ながら暖を取るのは、まるで世界一のカウンセラーやそれこそ主と話をするが如くに、心身共に癒される...北の癒し

  • 赤い狐と共に

    仕事を退いてから、皮のハンドバッグやショルダーバッグは、あまり使用しなくなった。教会やあらたまった会食などには、それなりの小さめの皮のバッグを用いるが、普段の買い物や図書館あるいは本屋でのひやかし、孫たちのスカウト関係の集まり、スポーツ観戦、学校での表彰会、そして自身の検診などに、バックパックを利用することがはるかに増えた。これにはラップトップ(ノートブック型パソコンやマック)を入れるパッド付きポケットが背中側にあり、普段使いに、ちょっとした旅行に便利だ。このバッグはかなり容量があり、私が化学療法をしていた時は、膝掛けや肩掛け(療法は8月1日からの酷暑下でも常に私には寒気があった)、64オンスのキャンティーン(療法中は特に、頻繁な水分補給が必要)、軽いスナック、本、アイパッド、エアポッズ、騒音を消し、音楽...赤い狐と共に

  • 謙虚にさせた何か

    先日花を買いに行った時、通りがかりに出会った友人が、先週の金曜日の午後に起こったことをちょっと話したい、と私に言った。それは彼女が夫と小さな息子とでとあるレストランで食事をした時のこと。友人家族がレストランで食事を終えんとする時、ホームレスの男性が持ち物を満載した小さなカートを引きずってレストランへ入ってきた。外を歩きまわり、明らかにとても疲労し、明らかにお腹が空いていて、また喉も渇いている様子だった。支払いを済ませた友人一家が帰ろうと席から立ち上がると、その人は私たちの前を通り過ぎて、私たちが座っていたテーブルに座り、残りのチップスを食べ始めた。友人たちは、レストランのスタッフが、そのテーブルを片付けるようにお互いに合図しているのに気づいた。そのまま外に出ると、誰かが「失礼ですが、」と言う声に呼び止めら...謙虚にさせた何か

  • 大きなハグ

    多くの陽の光、微笑み、そしてハグが今日あなたにありますように!大学院で働いていた時の同僚のリンダは、すでに引退を数年前に済ませ、悠々自適な生活をしている。そして私の病中、病後の今でも日々励ましのテキストを送ってくれる。そんな彼女のテキストの一つをご紹介。*******今日、セルフサービスのレジに行ったとき、後ろの人がほんの少ししか品を持っていなかったので、私の先に行かせました。この可愛らしい女性は知的障害があり、支払いの段になると、カード専用の機械が小銭を受け取らないことを知り、非常に動揺し、混乱してしまったよう。そこで私は手を伸ばして「ちょうど、これを持っていますから」と言ってカードを機械にタップしました。すると女性は満面の笑みを浮かべました。彼女:「まぁ、よろしいんですか?」と彼女は言いました。私:「...大きなハグ

  • 隣人

    先日、日本の某新聞オンラインで、読者が色々なことを投稿する欄に目を通していた時のこと。ある一つの投稿に思わず気持ちが動いた。それは投稿主のお宅の隣に建てられたばかりの家に越してきたまだお若い家族から、「なんの挨拶もない」という憤慨気味のものだった。住宅事情も、ナワバリ意識があるのかと多少驚いたが、「新入り」さんが下手(したで)に出て「先住民」にご挨拶をするというマナーがない、と言うことらしい。そして私は思い出した。我が家が南加からセントラルヴァレーに越してきた27年前のことを。越してきて最初の日曜日朝に家族7人で教会へ行き、帰宅後にホームメイドクッキーをペイパープレイトに沢山盛り、新居の我が家へ初来客がお見えになった。その朝教会でお会いしたばかりの3人の息子さんをお持ちのご夫婦(ケヴンとビバリー)で、「よ...隣人

  • 奉仕の喜び

    「自分自身を見つける最良の方法は、他人への奉仕に没頭することです。」マハトマ・ガンジー、1869-1944アウシュヴィッツの司祭について。第二次世界大戦中、ポーランド・カトリック教会の司祭マクシミリアン・コルベはユダヤ人やポーランド難民をナチスから匿った罪でドイツのゲシュタポに逮捕された。アウシュヴィッツ強制収容所から3人の囚人が失踪したとき、副収容所長はさらなる逃亡の試みを阻止するために餓死させる10人を選出する命令を出した。これら10人のうちの1人、フランチェスコ・ガヨヴニチェクが泣き叫び始めた。「妻よ!私の子供たち!もう二度と会えないことになってしまった!」この時点で、コルベは前に進み、帽子を取り、こう言った。「私はカトリックの司祭です。私に彼の代わりを務めさせてください。私は年をとりました。彼には...奉仕の喜び

  • 家族の時間

    昨年は夫の発病と葬儀で2回訪米した次男は、今回は慶事で来加した。アリゾナ・メサで妻の親族の結婚披露宴があるためだが、ついでに南アリゾナのツーソンへ足を伸ばして伯父夫婦へ挨拶に伺いたいと言うので、長男と二人で訪う。次男の義理弟がアメリカ人と結婚し、アメリカでの披露宴を開く。スェーデンからは義理両親も出席するのだが、次男の妻は再び大学へ戻り、今度は教師となるため勉強しており、小学校での実習に入り、我が子7歳と4歳を置いていけないとのことである。それで次男が来米となった。披露宴は今週末でそれまで次男は長男と共に我が家で過ごす。思いがけない小さなヴァケイションになり、ちょうど母親の様子を見に、そして姉妹兄弟、甥たちに会いたいとのこと。私?私は死ぬまで死なないし、大丈夫よ、と言ったが、去年2回来て、里心がついたか、...家族の時間

  • 嗚呼月の明かりよ

    セントラルヴァレーから冠雪したシェラ・ネヴァダ山脈をのぞむが、麓の丘は緑、そして葡萄棚と麓の丘の間にはアーモンドが花盛りの2月である。PhotoCredit:PaulMarshall/BillMcEwen2/17/20242月の満月は、スノウ・ムーンで、ハングリームーンともアメリカ原住民の諸族では言われてきたが、確かに2月はここカリフォルニアの野山にさえ積雪は見られる(上記写真)し、冬故に食糧にも事欠くことが度々あったことだろう。特に北東部居住の種族は苦労が絶えなかったに違いない。そんな満月を撮影してみたい、と急に思いついた私は、部屋の灯りを全て消し、暗闇の庭に植えてある8本のレッドウッドの上に浮かぶはずの月を探した。ところが、いくら庭用に売られているレッドウッドでも25歳になれば、かなり丈がある。結果枝...嗚呼月の明かりよ

  • 怪しいフォグ

    婚約の話が浮上した頃贈られた花束の薔薇の花びらとメッセージ*長い時が過ぎ去ったと言うのに褪せもしない花びらメッセージは二人の合言葉であり、信じていること。ストレスの鬱積、睡眠不足、不規則・不適切な飲食生活、極端な運動不足などによって、人は往々にして、頭がモヤモヤしている感覚を持ち、集中力や記憶力などが低下して、よって判断力や意思決定能力が欠けてしまう状態をブレイン・フォグと言うが、文字通り脳に靄なり霧なりが湧いていることである。誰でもそのような状態に陥るが、未亡人の91%はブレイン・フォグに見舞われると言う統計がある。(ModernWidowsClubが2020年に行った523人を対象にした調査による。)日本で頻繁に起こる「おれおれ詐欺」などは、おそらくお連れ合いをお亡くしになった年配者が被害者なのは、そ...怪しいフォグ

  • 小さなことの小さな話

    ヴァレンタインズ・ディの朝長女が持ってきた薔薇。「ダディがいたら絶対に忘れないわよね。」と。ありがとう。末娘の夫は可愛いチューリップの花束をくれて、その心遣いに感謝。夫がこの世という大役を無事終えて旅立ってすぐ、病院ベッドなどをホスピスに返却後、伽藍とした一階の寝室に、ポツンと置かれたリクライニング・チェアがいかにも寂しげで、ハイダベッドのカウチを新調した。スティーム洗浄でさほど汚れてもいないカーペットを洗浄し、リクライニング・チェアをカウチの横に置き直した。私はその部屋のその椅子に座り、一人見えない夫に話しかけたり、祈ったり、黙考に、祈りに使うことにした。泣く時も、そこで。ある日、あれは夫の旅立ちからそう日が経っていない朝、いつものようにあの椅子に座ろうとした時、椅子の右前の足元になにかがきらりと光った...小さなことの小さな話

  • 質疑応答とヴァレンタインズ・デイ

    「ホワイト・デイって聞いたことありますか?」と末娘の夫がまるで法廷審議さながらに口を開いた。「それは日本国においてのみ通じる言葉です。もっとも私が日本で若者をやっていた頃には今ほど浸透していなかったと思います。(あるいは私が鈍感だっただけ、という説もある。)」と答える私。「ご説明願います。」とムコ殿。「それはヴァレンタインズデイのひと月後に男性が女性にヴァレンタインズデイのチョコレートのお返しをする、という日です。つまりチョコレート会社がもうひと月儲けを出したい、と設けた完全な商業的目論見です。」「日本では、女性が積極的に男性に対して求愛する、ということでしょうか。」「そう思われても仕方ないかもしれません。」「あなたは、そういう経験がおありですか?」「。。。」「もう一度お聞きします。あなたにはその経験があ...質疑応答とヴァレンタインズ・デイ

  • ペパーミントティと本たちと孫と次男と

    かなりの日数をかけてようやく喘息症状は軽くなり、もちろんCovidも陰性になった。それでも子供たちは無理しないで、と私を休ませようとする。私が、あら、もう平気よ、と言っても、「お父さんが承知しないわよ」とばかり。はいはい、それなら、好きなミントティでも入れて、本でも読むわ、とお気に入りの椅子に腰掛ける。と手元には、ジャンルの全く異なる本二つ。一つは夏からちょこちょこと読んでいるカール・ユングの回想的な本。かたやもう一つは確かアニメイション部門でアカデミー賞受賞した「少年ともぐらと狐と馬」の話。児童書のようだが、私のように年を寄せた元子供も十二分に楽しめる。むしろ4歳の人が読み理解できたら、その人は天才的な感受性の持ち主に違いない。去年の夏、この本は年長の孫#1にあげた。すると、しっかり理解し、感動し、好き...ペパーミントティと本たちと孫と次男と

  • どんな雲にも

    「大気の川」がやってきた日の空。雲の美しさに見惚れる。「大気の川」と呼ばれる気象現象は、前線に向かって大量の水蒸気が流れ込む現象で、ヨーロッパやアメリカに限らず、日本やアジア諸国でも起こり、アメリカ西部海岸地方では、この現象が往々にしてハワイ諸島周辺で発生し、そのまま西へ向かうので、パイナップルエクスプレスと呼ばれている。それが今週始めにやってきて、ほぼカリフォルニア全地を降雨と降雪で覆った。洪水、土砂崩れによって死者も一桁あったことや、建物やインフラ設備に大きな被害があり、心痛の極みである。さらに強風も併走して、サンディエゴやオレンジ郡では、竜巻さえ発生した。それに比べ、加州中部平野に住む私の地域は昨年ほどの目立った被害はなく、幸いであった。そんな中、Covidが蔓延し始めた2019年来、私は5年も感染...どんな雲にも

  • バッハを聴きながら

    子供たちと私はクリスマス休暇以来、いくつかのジグソーパズルをこなしている。当初は次男が送ってくれたストックホルム風景画(1000ピース)、次はクリスマスクッキーの写真画(500ピース)、ピーナッツ(1000ピース)、そして現在始めたのは1500ピースのディズニー画。同じピーナッツで3000ピースのパズルがあり、誘惑されるが、長男はこの箱を開けたばかりの1500ピースをまず終えよう、と賢い判断を下す。これは手こずった、というより私が飽きた。雪の地面は同色。最後は長男がひとりで仕上げていた。そして下のような画面が一部ある。この真ん中の土星のような形。この部分周辺は末娘の夫がさっと数秒で組み立てた。これが土曜日から挑戦している1500ピース。このパズルは簡単なようでなかなか手強い。ご覧のように額縁が二重になって...バッハを聴きながら

  • 小さな人々のいる家

    かなりの間、10年以上、夫と二人きりの家で、週末には孫たちがどっと押し寄せてきてはいたが、のんびりと二人のペースで生活していた。昨年それこそ怒涛の一年を過ごし、最後の月には小さな二人のいる一家4人が加わった。そして家の様子は変わった。朝階下へ向かうとき、ウッデイが階段の途中で行き倒れている。「あらまあ、どうなさったんですか」と思わず声に出して拾い上げる。居間には、新しい「図書館」がすっかり出来上がっていて、来館者のヘッジホッグのソニック、ディズニー映画モアナのチキンたち、パンダ、グローワームのトーディ、ちっとも怖くないドラゴンのスクウィッシュマロウなどの面々が、すでに子供コーナーでひしめき合っている。そしてキッチンのマイクロウェイブ・オーヴンの上には、Dr.Seuss(ドクタースース)の登場生き物のような...小さな人々のいる家

  • ふとした事

    私たちが後に残すものよりも、はるかにはるかに良いものがこの先にある。C.S.ルイス末娘一家4人は新年早々から風邪引きで、しかも私を含めて喘息持ちだから、ネビュライザー使用とインヘイラー2種使用で忙しいこと。治りは遅々としているが、先週よりはましになった。娘はいわば病み上がりの私の「世話」をするのも同居の目的と一人で決めていたが、実際は逆で、私が一家の世話をする方が多くて、申し訳ないと言う。勤めていた大学院を引いた私は、それが今の仕事だと思うし、幼子2人を抱える娘の手助けをするのは一向に構わない。かつては5人の子供たちが全員水疱瘡にかかったことも経験している。一応今のところ、キャンサーフリーの状態なのは、ありがたく、再発すればすれで、夫が早く迎えにきてくれれば、などと構えている平和さ。私の喘息も多少落ち着い...ふとした事

  • 新しい年に

    人生に大きな変化の風が吹いて、吹き飛ばされそうになったとき...目を閉じて、しっかりと耐えて、信じる。最後の投稿から早半年も経て、ようやく記事を書くことになった。夫の葬儀・埋葬の翌日から私の化学療法が始まり、3ヶ月余りで終了後、すぐに放射線療法が始まり、11月の感謝祭の週に終了した。夫が私の半身を持って行ったかのような自己喪失感は変わらないが、師走に末娘一家4人が越してきて、自分の声のエコーを聞かずに済んでいる。5寝室、書斎、フロントルーム、居間、食堂、キッチンダイニングというかつて7人家族が賑やかに住んでいた家は、私一人が住まうのには、あまりにも無駄で、用心も悪いからである。拙宅の後と横の庭にはストーンフルーツ類(核果ー硬い種のある桃、チェリー、杏、ネクタリン)や柑橘類一揃い、それにイチジクの果樹があり...新しい年に

  • しばしの別れ その2

    実家近くに住む娘たちやホスピスと葬儀社に知らせると、深夜の我が家に集まった。やがて葬儀社が遺体を引き取りやてくる間に、スエーデンの次男一家、マサチューセッツ州の三男一家に連絡したが、二人ともついこないだカリフォルニアへ父親の見舞いに来ていたばかりだった。私は葬儀の予定が決まるまで急いでくることはないと言い、また本人たちも変わり果てた姿を目に焼き付けるよりも最後に話しのできた顔を覚えていたい、と希望した。同様に末娘は5月に次男を出産したばかり、4歳の長男もいることで深夜に疲れている娘に、もう話せない父親に会わせるのは酷だと思い、明日でも子供たちといらっしゃいと告げた。末娘も数時間前土曜日の晩に、「また明日くるわね」と父親に話していたのだった。下3人の子供たちは、痩せ衰えた父親の姿に涙していたのを私は知ってい...しばしの別れその2

  • しばしの別れ #1

    planetnatural.com/Forget-Me-Not夫の介護に専念したく、大学をついに引退した私は、週3日ホスピス看護師の訪問に助けられつつ、この7ヶ月余、つきっきりで毎日本当に楽しく過ごせた。5月に私自身の癌が見つかり、除去手術をしたが、その回復は早かった。一言も苦痛を訴えず、常に思いやりに溢れた夫の介護・看病は、決して辛いことはなく、むしろ今まで大切に私や子供たちを支えてくれてきたことの恩返しができる嬉しささえ感じていた。自身の健康問題があっても、滞りなく介護を行えたことは幸いであった。夫は最後の数時間荒い呼吸をして、その晩寝ずに私は夫のそばにいたが、その荒い息が静かになった途端に彼の霊がこの世を旅立ったとわかり、その両頬を触り、胸に耳をあてて、すぐ時間を見た。7月16日午前12時23分。す...しばしの別れ#1

  • 近況

    夫が倒れ、緊急入院を致しました。脳血管造影やその他諸々の検査の結果は、原因を突き止めるに至らず、その間に夫は足がうまく動かせなくなり、現在の病院から物理療法専門の病院へ転院することになります。そこでは2週間の入院となり、問題はその後で、24時間7日体制で、自宅で夫に付き添うことになります。主寝室は2階なので、下の客用寝室を使わせ、そこはバスルームも隣接し、なによりも階段を使う必要がありません。昨夜はここに住む二人の娘家族、そして全ての眼科医専門医のトレイニングを終えて休暇をとっている長男とこの先どうするかについて家族会議をしました。子供たちは2階の寝室や夫の書斎はもう考えからはずし、とにかく夫の身の安全が第一と、てきぱきとああしてこうして、と計画していますが、正直夫にしてみたら、180度変化する生活に対応...近況

  • クリスマスの真理

    下のミュージック・ビデオは8年前に男性トリオのGENTRIジェントゥリによってリリースされたが、これは和解の物語を語っている。ふとした諍いから長い間疎遠になっていた父と娘が、クリスマスの日に再会し、一緒にその日を過ごすことを示している。その物語、美しいハーモニーと心を揺さぶるようなオーケストラを通して、視聴する者は救い主がもたらす希望と癒しを思い起こさせられる。GENTRIは、YouTubeの説明で、ビデオを制作する際の目標を説明した。彼らは、「このビデオに取り組んでいたとき、キリストがどのように古い傷を癒し、すべてを完全にすることができるかという実際の生活シナリオをビジュアルで示したいと考えました。彼はまさに癒しのマスターです。このメッセージと音楽を通して、あなたが安らぎを感じ、癒されることを願っていま...クリスマスの真理

  • クッキー・エクスチェンジに

    punchbowl.com今年もクッキー・エクスチェンジ(お手製のクッキーを友人・同僚同士と交換)の季節になった。実際のナショナル・クッキー・エクスチェンジ日は、12月22日であるが、その日あたりから、休暇を取る者が多いから、オフィスでは、来週催す。それぞれが自家製の大体2〜3打のクッキー(一種でも可、あるいは数種でも)と、交換したクッキーを入れて持ち帰る入れ物を用意して参加する。iheartnaptime.net大抵それぞれ家族の定番クッキーがケーキと同じようにある。私の「十八番(おはこ)」は、ケーキなら、ワシントン・ケーキ、クッキーはクリームチーズ・ジェリー(あるいはジャム)・クッキーである。このクッキーは、一回のバッチで3打は作れるので、エクスチェンジには、とても重宝する。子供が巣立ってからというも...クッキー・エクスチェンジに

  • 癒されること

    credit:youtubedreamysoundもちろん、末娘の部屋とは大違い。理想的な書斎・図書室。夜明け前に私が書斎代わりにしている末娘の部屋で、書き物をしていると、雨垂れに混じって、紛れもないホホウと言う鳴き声。ここは市街地、住宅地と言えど、背の高い見上げるレッドウッドやコットンウッドなども植えられているし、野鼠、リス、オポッサムそして狐さえ豊富にいるから、フクロウもシエラ・ネヴァダの麓の森やもっと遠くの古い森から飛来しても不思議はない。ただその鳴き声を聞くのは、ここへ越してきて25年で、これがただの2度目である。あれはアメリカコノハズクだろうか。夜明け前の闇を突くように連れ合いや仲間に何かを知らせたのだろうか。隣の市では、人通りの多い、交通量もある街区で、昼間ボブキャットが平然と歩いていたのが、...癒されること

  • くびき

    2週間前の雨。我が家近くで。昨日は1日降雨で、そうなると紅葉や落葉は一気に進む。十何年にもなる旱魃が数日の降雨で解消されるとは誰も思わないが、それでも自然は自然なりに、この州にも雨季があることを思い出してくれている。今週末も70〜90%のチャンスで雨が到来する予定だ。先回のブログから日を開けてしまったが、私の車が小さな事故に遭い、前方不注意の相手車に車体前方を凹まさせられるということが起こった。年明けまでには再び運転できる筈。誰も怪我もなかったのが幸いだが、事故以外にも人生は決してピクニックではないことも起こり、そう言えば、誰にも人生がピクニックだとは言われていなかったのを思い出す。煩わしいこの世の事情に、対処すべくいたが、実際には大事ではないし、なによりも皆健康で不思議にCovidにも見舞われていない。...くびき

  • 若いということ

    二週間前まだ日昇前の暗い、それでも街灯によく照らされた全方向一時停止の十字路で、私の番が来て、左折した途端に十字路正面に待っている筈の若い女性の車が、前方を確認せず(彼女談)、右折し、私のパッセンジャー席側の車体に衝突した。そのため右前方のドアが開きはしてもきちんと閉じなくなった。エンジンにはなんの故障もなく、なによりも人身事故でなかったのは幸いである。保険会社の被害査定はやっと明日という遅さ。相手の若い女性はしきりに謝っていたが、いくら夜明け前とは言え、私の車は白く、街灯の灯りも十分についているところである。被害額査定が芳しくなければ、もう慈善団体に寄付しようと思っていた矢先、ご近所に住む方が、通りがかりドライブウェイに停車していた車を見て、是非買わせてくださいという申し出をした。「この通りパッセンジャ...若いということ

  • 物思いの夜長

    bookbub.comホットチョコレートにマシュマロいくつか入れて夜長の読書夜長に読んでいた本に次の言葉を見つけた。非常に現実的で、崇高で、そして妙に考えさせられる、特にそれがヴィンセント・ヴァン・ゴッホの言葉だから。「人はただ幸せになるためにこの世にいるのではない。人は人類のために偉大なことを実現し、気高さを獲得し、人間が存在する下品さを克服するためにそこにいる。」-ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ物思いの夜長

  • 薪の話

    カリフォルニアのセントラル・ヴァレーにもようやく秋の気配が漂い始め、今朝は摂氏7℃。ドライブウェイに朝刊を拾いに外へ出た時は、本当に寒かった。先週まで30℃平均だったのだが、もう10月もあと一週間で終わりとなれば、空さえも、私の好きな「パンクチュエイションのある」空である。【つまり句読点のあるメリハリのある文章のような、ただただ青いだけの空ではなく、ドラマティックに雲のある空】晩秋から冬にかけてカリフォルニア州中部のここでは、氷点下になることさえある。ヨセミテ国立公園に近く、シェラ・ネヴァダ山脈にはスキー場もあり、時に麓に雪がちらつく日もある。セントラル・ヒーティングが欠かせないが、ほんの20年前には、ここではペレットやガス使用以外の、普通の薪をくべて暖炉を使用することは、できなくなった。暖炉が唯一の温源...薪の話

  • ノアの方舟事情

    istock主は地上に増えた人々の堕落を見て、これを大洪水で滅ぼすと「主と共に歩んだ正しい人」であったノア(当時500~600歳)に告げ、ノアに方舟の建設を命じた。このノアの方舟の話は、世界的規模の大洪水を基にしているが、これはユダヤ・キリスト教に限らず、ほぼ世界中にこの大洪水の話はある。ヘブライだけではなく、古代オリエントのシュメール、バビロニア、アッカド、カルデア、アルメニア、欧州では、ギリシャ、ゲルマン(ジャーマン現ドイツ)、アイルランド、アメリカ大陸では、原住民族アステカ、インカ、マヤ、ホピ、カドー、メノミニー、ミックマック、そしてアジアの日本、中国大陸、朝鮮、台湾、インド、インドネシア、そしてアフリカにもある。さて、旧約聖書の創世記によれば、来るべく大洪水に備えて、主がノアという実在の歴史上の人...ノアの方舟事情

  • 輝いていた星

    Pinterestから。2014年、ランズベリーはエリザベス2世女王から大英帝国勲章デイムコマンダーに任命された。もう数年前になるが、Pinterestピンタレストができた頃、私は多くのピンを作った。その中の一つはアンジェラ・ランズベリーについてだった。1971年のディズニー映画BedknobsandBroomsticks(邦題:ベッドかざりとほうき)で、お初にお目にかかった歌える女優さんだったが、まるで母親のような包容力のある方だと思ったのを覚えている。その後日本でもMurder、SheWrote(邦題:ジェシカおばさんの事件簿)がヒットし、長い間放映され、テレビをあまり好まなかった私の母までも、たいへんに好んでいた番組だった。現在でもアマゾン・プライムで全エピソードを観ることができるのは、嬉しいことだ...輝いていた星

  • 感謝されていない人々

    ウィリアム・スティジャーは、ボストン大学で教鞭をとっていたとき、自分の人生には感謝されていない人々がたくさんいることを思い出した。彼を育て、刺激を与えた人、または彼のことを十分に気遣ってくれて、彼の印象に残った人。その一人は、彼が長年ご無沙汰している学校の先生だった。彼女は彼に詩への愛を植え付けるためにあらゆる手段を尽くし、そのおかげでウィルは生涯を通じて詩を愛してきた。彼は彼女に感謝の手紙を書いた。しばらくして彼が受け取った返信は、年老いた弱々しい走り書きで書かれており、「親愛なるウィリー」という言葉で始まっていた。彼は喜んだ。現在50歳を超え、禿頭で教授である彼は、自分を「ウィリー」と呼ぶ人が世界中にまだ残っているとは思っていなかった。これがその返信の手紙である。:親愛なるウィリー、あなたの手紙が私に...感謝されていない人々

  • まだ会えていない

    アイスランドのブルーラグーン先日のブログ、狩人と流星雨とヴァイキングの10月に書いた私のバケット・リスト(死ぬまでにしたいこと、見たいことなど)について少々書き足そう。勿論有り余るほどリストにはある。全てやり遂げるのは、余生だけでは足りないけれど、その時のために猫になることも付け加えておこう。なにしろ猫は9つの命があると言うから。ますリストの項目「見たいこと・物」にこんな物がある。#1青く怪しく光る小さなキノコ。GarthSmith#2落ち葉を飾るように礼儀正しく並んで生える不思議にかわいいこの極小青いキノコ。tinymushrooms:reddit#3根性蛙は聞いたことがあるが、この根性木の生存に対する真摯な執念は圧倒される。i.imgur.com#4小さなそれでも美しいウニの殻や色とりどりの小さな貝殻...まだ会えていない

  • 秋の夜長のお供

    Photo:AnadoluAgencyこれはベルギー・ブリュッセルの満月秋の夜長、という言葉が、とても好きである。秋も好きだし、夜長の静寂の「音」も好きだ。実際には十中八九、午後9時には舟を漕ぐどころか、夢の中でどこかの小島にでも辿り着いているが、翌日が土曜日、休日ならば、自分に甘くして夜更かしをするのも大人の嗜み、とばかりにパーティ三昧、などは致さないが、本を読んだり、好きな映画、特に古〜い映画を鑑賞するのだ。時には昔から好きなタティングという古式豊かな手芸もする。秋の設定でもない映画の、MidnightInParis(邦題もそのまま、ミッドナイトインパリ)という11年も前になる作品が封切られた時から好きで、たまたまAMC(古い映画を放映するケーブル局)で放送すると録画して観たり、持ってさえするDVDを...秋の夜長のお供

  • フロリダの未来

    PhotoCredit:Kitson&Partnersフロリダの未来がここにある。先日のハリケーン・イアンのフロリダ襲撃は甚大な災害をもたらした。AccuWeather(アキュ・ウェザー)社の創設者兼CEOであるジョエル・マイヤース博士によると、ハリケーン・イアンによる米国の損失総額は1,800億ドル(約26兆2,428億9,254万9,934円)から2,100億ドル(約30兆6,167億797万4,924円)に達する見込みだと言う。データ会社Enki・Research(エンキ・データ)の予測によると、このハリケーンによる経済的損害は最大750億ドル(約10兆9,345億3,856万2,473円)。同社は、イアンが米国史上最も被害の大きかった10の暴風雨の1つになると述べた。10月10日現在では、おそらく...フロリダの未来

  • いじめ防止月間は10月

    10月はいじめ防止予防月間10月も半ばに近づいていますが、今月は、アメリカでは、いじめ防止月間です。一番下の動画ではダウン症の少年少女が描かれていますが、まずは歌詞の英語、日本語をお読みください。少年がいじめの末に考えた「仕返し」は、思いがけずそして心を打たれるものです。どうぞご覧ください。そして世界中に溢れるいじめについて、少しでも心を傾け、人には事情があり、その影に悲しみもあるのを知り、手を差し伸べたいと私は願います。"Don'tLaughAtMe"I'malittleboywithglassesTheonetheycallthegeekAlittlegirlwhoneversmiles'CauseI'vegotbracesonmyteethAndIknowhowitfeelsTocrymyselft...いじめ防止月間は10月

  • 狩人と流星雨とヴァイキングの10月

    almanac.com満月を頭上に抱くようなエルク(アメリカアカシカ)今週に入って気温は少し上がり、100度Fまで届きそうな日もあるが、朝晩はさすがに涼しい。秋は一番好きな季節で、それは夜空が美しく、空気もどことなく澄み透っている感じさえし、屋内にいても、夜は落ち着いて読書や調べ物(系図関係は特に)に余念がなくなる。アメリカ西部には東部ほどのスペクタキュラーな紅葉がないかもしれないが、それなりに美しい紅葉はある。大学のキャンパスでさえ、木々は非常に美しく色変わりをする。秋が来た、と実感するのは、学舎やオフィスのある建物の廊下に、人々が踏み締めてきた靴についている落ち葉がはがれ、床に残っているのを目にする時だ。秋分で季節が変わり、暗い夜空が待ち受けている今は、明るい惑星や流星群を見るのに最適である。まず手始...狩人と流星雨とヴァイキングの10月

  • 答えられるか答えられないか

    先日オフィスで簡単な食事会があり、臨席の同僚でもある友人と他愛ない世間話をしていると、彼は、ふと「神のお考えと人のありたいとする気持ちや願いは、かなり距離があるとは思わない?」という話題を始めた。つまり人の願い祈る気持ちは大切だが、それが神のお考えとは違うことがあるということだ。神は人々に対して思慮深く、またその愛は深く広く、友人の話してくれた若き日のことはまさにその良い例だった。友人が高校一年生の時、ある女の子に恋をした。もちろん、彼女はそれを知りもしなかった。実際に彼は彼女と直接話したことさえなく、遠くから彼女を賞賛していただけだった。つまり、完全なる彼の片思いである。彼女は、彼のような平凡な【この5、6年で自著を3冊出版した才能溢れる人間だが】男の子たちが、「高嶺の花」とする存在だった。彼女は彼より...答えられるか答えられないか

  • 鳥瞰な旅

    カリフォルニア州の聖なるシャスタ山今年も長姉の夫の日本風に言えば6回目の命日がやってきた。毎年義兄の逝去の日には未亡人となった子のない姉を訪ね、多くの思い出を聞き、語り、姉妹の時間を楽しく過ごすが、今年も日本の姉は来ることが出来なかった。欧米では、まるでコロナは立ち去ったかのように人々は振る舞い、もう我慢ならぬとばかりに旅をほとんど一斉にし始め、どの空港も溢れんばかりの旅客である。その旅客の一人になって私は、それでもコロナに影響されることなく、一度も毎年恒例の北行きを断念することはなかった。出発前に、花を手配していたので、命日の前日にいつもの長い箱にきっちりと梱包された花束が配達された。姉は2ダースの花を喜び、墓地へ持っていく花を5輪ほど選んだ。「配達される花束は、幾つになっても本当に心が躍るし、嬉しい」...鳥瞰な旅

  • 祖先の助け

    通常の系図探求は、文字通り、先祖の人々を探し、その名前、誕生、結婚、死亡の月日年を探し、それが真実であるかを生涯で発生する政府、自治体、教会記録などの公的証明書・記録で、その真偽を検証し、木が枝を形成していくように記録していく。それを二面体な系図だとすると、それはいわば、骨格で、そこへその先祖にまつわるエピソードや病歴などの「肉」を付けて、三面体的に作成していくのが、「家族の歴史」であり、英語で言うFamilyTree,「家族の木」である。私は、さまざまな方々の家系調査を続けてきたが、系図探求及び事実に基づいた系図を制作する作業の結果が、時には人の命を救う可能性があるのを知っている。義兄(長姉の夫)の家系調査(つまり平面的な系図)をある程度終え、ひとりひとりについてのエピソードをまとめ始めていくうち、その...祖先の助け

  • 夜のどこかで

    Pampers何が嫌かと言ったら、疲れてやっと就寝したのに、夜中にふと覚醒してしまうことである。それは大抵夜明けには程遠い。明日は大事な予定や、旅に出る、などがあるから、しっかり睡眠をとっておきたいのに、と再び寝入ろうとすると、ますます目が冴えてしまう。そんな話を同僚たちと話していると、皆あるある、その体験。「家族の中で夫も子供たちもすでにすっかり寝入っているのに、私だけ夜中にひとり取り残されて、仲間はずれな気分がしないでもないわよ。」とある同僚は言った。昔バリー・マニロウがSomewhereIntheNightという歌を作り、ヒットさせたが、そのメロディが脳裏を駆け巡る。でも「夜のどこかで」ぱっちりと目をあけてしまうことは、ちっともロマンティックではないのだ。すると、ある55歳の同僚が話し始めた。「僕は...夜のどこかで

  • 農家の廃屋

    Picture:SALLYDENGつい先週まで3桁の気温で一時は華氏120度(摂氏48.89度)まで上昇したのに、週末にはアリゾナ、ネヴァダ、そしてカリフォルニアにかかっていたメキシコからのモンスーンが、降雨をもたらし、今週は初秋の気配が漂い始めている。そうした大気のあまりの逆変に、やっと、本が落ち着いて読める、とワクワクさえして、手に取ったのは、DearCountryAgentGuyというJerryNelsonジェリー・ネルソン氏の著書だ。その中の一文にしんみりとして、ますます初秋を感じた私である。下にその箇所を訳してみた。私の好む秋をお感じあれ。この本は、アマゾンで入手できる。(和訳があるかは不明)古い農家屋は放棄され、バラバラになりつつあった。しかし、だからと言ってその廃屋を解体することは、作者の過...農家の廃屋

  • フォーチュン クッキーの話

    住む街に、まともな中華料理店がある。中華料理店は、どんな田舎町でもいくつかあるアメリカだが、信頼のおける材料と調理で、本格的な中華料理を提供するレストランはなかなかない。レストラン内のインテリアも、調度品も良く、私は、一つ一つのテーブルにきちんと洗濯され、糊付けされ、アイロンをしっかりとかけられた白いテーブルクロスやナプキンのいつ行ってもきちんとしているのが気に入っている。そのレストランに先日夫とふたり、デートで出かけ、横浜の中華街の吉兆にも劣らないコースの食事を楽しんだ。そしてそこでも例のフォーチュン・クッキーが出された。フォーチュン・クッキーは、合衆国とカナダの中華料理店ではお定まりで、北メキシコの中華料理店でも、出されたことがある。本場中国では、このクッキーの習慣はなく、その名前さえ知らない。何故な...フォーチュンクッキーの話

  • 英国の薔薇

    BloomingHaus/DavidAustin:在位70周年記念の”新エリザベスの薔薇”エリザベスは個人的な人物だったので、彼女が自分の信仰についてあまり公に話さなかったのは当然のことであろう。しかし、毎年恒例の女王のクリスマス・メッセージのように、彼女の信条への誠実さが光る時があった。クリスマスのメッセージは、ラジオ放送として始まり、その後テレビに、インターネットにも移行し、世界中の何百万人もの人々は頻繁に耳を傾けてきた。2000年のメッセージの中で、エリザベスは次のように述べていた。「私にとって、キリストの教えと神の前での私自身の責任は、私が人生を歩もうとする枠組みを提供してくれます。多くの皆さんと同じように、困難な時期にキリストの言葉と模範から大きな慰めを得てきました。」君主としての役割で、エリザ...英国の薔薇

  • お陰

    過去トーマス・エジソンとその母親についても書いた。いつも思うのは押し付けや無理矢理な態度で子供は育てるものではないと言うことだ。子供の自主性や個性を深く広く見据えて、そこになにが必要か見つけるのは、つまり親や教師の必要条件かもしれない。7歳のトーマス・エジソンは、学校が好きでも、成績はよくなかった。ある日、彼は教師から「頭が混乱している曖昧君」(精神的に混乱しているという意味)と呼ばれた日があった。幼い生徒をそうしたひどい言葉で呼ぶ教師は、その頃は、そして今でもいる。その日トーマスは大荒れに荒れた気持ちで下校した。翌日、教師としての教育を受けていた母親は、その担任と話してから、家庭学級で彼女自身がトーマスを教えることを決心した。賢い母親の愛と励まし(そして彼の天与の才能=天才性)に助けられて、トーマスは偉...お陰

  • 電気毛布

    verywellfamily.com昨年のこと。ある晩秋の夜、友人は午後10時近くまで残業をし、家に帰る車の中で、「ああ、今晩は冷えるから、朝、電気毛布の電源を最低の温度に設定して出かければよかった。。。」と呟いた。冷えたベッドの中に入るのは、ちょっと思いやられると思いつつ、家の中へ入り、寝支度をしてベッドへ行くと、暖かい。その時、24歳の息子が、父親が遅くまで残業しているのだと夕食時に気付き、電源を入れておいたよ、と声をかけた。暖かいベッドへの感謝だけでなく、自分の息子が思いがけず、思慮深いことに、目に涙が滲んだよ、と友人は言った。そして息子がそんなことにも気のつく親切な若者になったことを誇りに思ったそうだ。その話を聞いて、私の心の電気毛布も温かくなった。電気毛布

  • 痛まない真理

    アリゾナ州グランドキャニオンを流れるコロラド河1992年に公開されたアメリカ映画『ア・フュー・グッドメン』(AFewGoodMen)の劇中にこんな会話がある。CREDIT:EVERETTCOLLECTIONジェサップ大佐:質問に答えて欲しいのかね。答えが欲しいんだな?ダニエル・キャフィ中尉:私にはそれらを受け取る権利があると思います。ジェサップ大佐:答えが欲しいんだな?ダニエル・キャフィ中尉:真実が欲しいのです!ジェサップ大佐:君は真実を扱うことはできない!ある若者と彼の友人たちは、グランドキャニオンでの25日間のラフティング(大型のゴムボートを使って川下りをする)旅行の後、岸に引き上がった。ボートを引き取りに来た係の男性は、COVID-19ウイルスについて話した。若者たちは彼が冗談を言っていると思った。...痛まない真理

  • 時の種

    HistoricalSocietyofMichiganこの写真の男性は、ウィリアム・ビールが埋めたボトルの1つを持っている。これは、おそらく1920年か1930年に撮影されたもの。1879年にウィリアム・ビールを見た人は、おそらく彼の頭はいかれているに違いないと思ったことだろう。そう思った人々は、ビール植物学教授が20本の瓶に少量の砂と共にさまざまな種を入れ、密閉して、それらを深い土中に埋めているのを見たのだった。彼らが知らなかったのは、ビール教授が何世紀にもわたる種子の生存可能性実験を行っていたということであった。20年ごとに瓶を掘り起こして種を植え、どの種が発芽するかを確認していた。去年2021年、ビール教授の属したミシガン州立大学で、そんな瓶の一本が掘り出された。瓶の中の種子は大学研究者によって植え...時の種

  • 古(いにしえ)を懐かしむ

    Photo:JimMangumアリゾナ州の化石の森国立公園内のブルー・メサの見事な縞模様の紫色の砂岩層私が小学校に上がった時、長姉は盛んに学生仲間で組んだ登山グループと共に親には内緒で谷川岳さえも克服したほどだった。その姉がどこそこへの山へ週末行ってくる、などと聞くと、毎回必ず私は、「雲母(うんも)」か、「黄銅鉱」を拾ってきてね。」と頼んだものだった。地学も鉱物学も知らなかったほんの子供が何故そのような鉱物の名前を知っていたのか今では甚だ見当がつかないのだが、その願いは叶えられた。『雲母(うんも)は、ケイ酸塩鉱物のグループ名。きらら、きらとも呼ばれる。特に電気関係の用途では、英語に由来するマイカの名前で呼ばれる。英語のmicaはラテン語でmicare(輝くの意)を由来としている。』(ウィキピディアより)雲...古(いにしえ)を懐かしむ

  • 慈愛という財産

    ruralbusiness.com先週、友人のジョセフが語ってくれたことは、人生の短かな、でも深いレッスンとなった。最近友人は2、3の品を買うために地元の食料品店に立ち寄った。その小さな店はほとんど空っぽで、レジ係は1人しかいなかったが、友人がそこに並んだ時には、前にカートにいっぱいの食料品を降ろしている男性がいた。友人は急いでいるわけではなかったので、レジ係の女性がレジを打っている間、リラックスして順番を待っていた。前の男性は多くの食料品をいくつかの袋に入れて、それらをショッピングカートに戻していた。精算をすませて、店を出ようとした時に、彼は、そのカートを400m離れたアパートまで押して、荷を下してから、カートを元に戻してもよいかとレジ係に尋ねた。レジ係の女性はまだ新米で、何と答えて良いかわからなかった...慈愛という財産

  • 裏の畑

    istockphoto.com昔話、たとえ話、寓話は非常に少ない言葉で多くのことを伝える。その伝えることは、聞き手や読み手の心と思いに届き、真実の光を放つものだ。そんな話の1つは、年老いた農夫の話である。彼は自分の農場、健康、家族の安全について常に心配していて、そのためイライラし、恐れ、怒り、動揺したりした。そのせいで、しばしば彼は家族にそうした不安から来る苛立ちをぶつけた。ある日、裏の畑を耕していた彼の鋤が、なにやら固い物に当たり、掘り出してみると、箱があるようで、彼は掘り起こしてみた。するとその箱にはぎっしり金貨が詰まっていた。この幸運に驚き、ショックを受けた農夫は、この新しい富で何をするか、何を買うかを考えた。だが結局、彼は宝物を再び埋めて保存することにした。それは、苦難の時の彼の安全保障となると考...裏の畑

  • 覚えていてほしい

    「一緒にいない明日があるとしたら…常に覚えておかなければならないことがあります。あなたは自分が信じているよりも勇敢で,見た目よりも強く、そしてあなたが思っているより賢いということを。でも、一番大切なことは、離れていても…私はいつもあなたと一緒にいます。」ークリストファー・ロビンからプーへトム・ソーヤーの忠実なお気に入りの相棒ハックルベリー・フィンと同じようなハックルベリー友達ハックルベリーいとこ達たくさんの愛を込めて、おばあちゃんから覚えていてほしい

  • Retreat なるもの

    職員リトリート?来週だって?そう、私のオフィスの職員リトリートが来週半ばに始まる。大方の職員はその二語、職員・リトリート、と耳にすると、まず下の女性の意見をふつふつと胸に沸かす。「職員リトリート?そんな暇誰もないわよ。」職員リトリートとは、場所を変え、多くは自然の中で、しっかり勤務時間の8時間目一杯使って、高額で雇わられるリトリート向けコンサルタントの不可思議な質問に答えさせられたり、多くのポスト・イット・ノート(付箋)に一人一人職員が自分の意見を書いて壁にぺらぺらと貼って行くような活動である。それは「職員の協調性を養う」、「効率的な仕事のため」、「史上最強のチームワークを作る」などが大義である。はっきりと、正直に言えば、リトリートのハイライトは、無料で提供される食事のみ、と固く信じている輩もいないことは...Retreatなるもの

  • 野のユリ

    binleyflorist.com先週末に、南西から張り出してきたメキシコからのモンスーンがカリフォルニア州東部にある背骨のようなシェラネヴァダ山脈に沿って雷雨や大雨をもたらした。束の間ではあったが、私の住む地域にも降雨をもたらした。八月の降雨は非常に珍しいことである。通常の年ならば、カリフォルニアの雨季は、晩秋から初春にかけてで、カリフォルニアに四十年は住む私たち夫婦でも初めてのことであった。突如雨に濡れたキャンパスそんな珍しいことが、40度Cの暑熱に喘ぐ日々に起こり、ある思いが脳裏を駆け巡った。旱(ひでり)といわれて久しいアメリカ西部の状況を憂い、あらゆる教会、シナゴーグ、モスクや仏教会で、信者は、あるいは個人で、降雨を祈り、願ってきているが、天の窓はなかなか開かない。そこへ久しぶりに雨足が地面を這い...野のユリ

  • 見知らぬ人の祝福

    GettyImageつい先月のこと。下記のニュースが目についた。破天荒な気象、Covid-19に次ぐ怪しい流行病の噂、止まることを知らない侵略戦争、物価高、物不足、とちっとも心躍らない話題の中に埋もれるように、ちいさいながら燦然と輝いていたニュースである。アーカンソー州のある町に住む若い母親のデヴォン・リンデンさんは、毎週2人の子供を水泳の練習に連れて行くが、この日はいつもよりかなりたいへんだった。2人のどちらの子供もひどい癇癪を起こし、手がつけられない状態だったのだ。「私は母親として、とにかく子供たちを落ち着かせようと必死になっているうちに、容易に事態収集がつかず、本当に涙が出そうになってしまいました」とこの若い母は語った。その時、素敵な見知らぬ人がどこからともなく現れ、励ましの小さなメモを彼女に手渡し...見知らぬ人の祝福

  • 奮起と陽気

    “IamsocleverthatsometimesIdon’tunderstandasinglewordofwhatIamsaying.”OscarWilde“Peoplesaynothingisimpossible,butIdonothingeveryday.”WinniethePooh“Ifyouthinkyouaretoosmalltomakeadifference,trysleepingwithamosquito.”DalaiLama“Aclearconscienceisasuresignofabadmemory.”MarkTwain“Don’tworryabouttheworldcomingtoanendtoday.It’salreadytomorrowinAustralia.”CharlesS...奮起と陽気

  • 夏の思い出

    今夏の湖での家族キャンプで、末娘の息子は、父親とカヌーを楽しむ。背後の木々の根元近くまで水際だったのが、長く続く旱魃と夏の高温でかなり後退している。それでも3歳児にはよい思い出となった。先日夏が始まったと思ったら、いつの間にか8月で、すでにBack-To-School(新学期)に向けた文房具や衣類や靴やバックパックのセールが喧しい(かまびすしい)。あと二週間足らずで、幼稚園・小中高は新学期である。私の勤める大学もほぼ同時期に始まる。昔ながらの9月の第一月曜日のレイバーデイ(祝日)翌日が新学期初日、は、近年8月半ばまで押し上げられている。マサチューセッツに越した三男一家の子供たちくらいが、9月まで夏を楽しめる。40年前までは、夏休みは2ヶ月半で、州によっては5月の半ばから9月初めまでのほぼ3ヶ月ほどの長さだ...夏の思い出

  • 信頼の置き方

    Etzyヨーダは最高のエンジニアリング教授!工学部教授のグループがある飛行機に乗るよう招待された。快適な席に着席した直後に、この飛行機が彼らの学生たちが制作したと知らされた。その途端に1人を除いて全員が席を立ち、パニックに陥りながら、狂ったように出口へ急いだ。静かに席に座っていたその一人の教授は、「何故あなたは座っていたのですか?」と尋ねられた。「私は教え子たちに十分な信頼を置いています。彼らをよく知っているので、この飛行機は決して始動しないと断言できますから。」1980年のアメリカ・パロディ映画エアプレインから信頼の置き方

  • 焦点

    雨が降る時は虹を探し、暗い時には星を探す。2人の友人が砂漠を歩いていた。その旅のある段階で、ふたりは言い争いをし、一人がもう一人の頬を平手打ちにした。平手打ちされた人は心が傷ついたが、砂に他のことは書かずに、「今日、私の親友が私を平手打ちした」とだけ書いた。彼らはオアシスを見つけるまで歩き続け、そこで水浴びをしてさっぱりすることにした。先ほど友に頬を叩かれた人は泥沼のようなぬかるみにはまり、溺れ始めたが、友人は彼を救った。死にかけたことのショックから立ち直った後、助けられた片方はそこにあった石に「今日、私の親友は私の命を救った」と書いた。親友を平手打ちしてその後泥沼から救った友人は、「私があなたを傷つけた後、あなたは砂にその旨書き、今、あなたは石に何が起こったか書いたけれど、何故なんだ?」ともう一人に尋ね...焦点

  • 声無き声

    iStock知人は小高い麓に住み、静寂と平和な空気を満喫できても、そこからどこへ行くにも車を運転するには、夏の間でさえちょっとしたチャレンジのような悪路しかない。つまり道路には大小の穴があり、でこぼこで、たいへんにラフな乗り心地になる。たくさんの緑の葉でいっぱいの枝が重たげに垂れ下がっている木々は運転者の視界を妨げている。さらに、いつひょいと現れる犬や猫や鹿が、道を渡ろうと飛び出てくるか常に目を光らせていなければならない。そんな田舎道を運転していると、時折道端で子鹿が死んで横たわっているのが目に付く。まだ白い斑点が背中に残るほんの子供の鹿である。そして道を数マイル下ったところでは、さきほどの反対側の道端で別の子鹿が死んでいたりする。息絶えた、若いと言うよりも、まだまだ幼い子鹿を見るのはとても悲しいことだ。...声無き声

  • ありがたいキュウリ

    夏もたけなわ、多くの家庭菜園ではキュウリは例年のごとく豊かに実っていることだろう。今日はそんなキュウリへの応援である。英語には"Coolasacucumber"という言葉があり、「キュウリのように冷たい」という意味で、これは実際にきゅうりの血液の温度を下げる能力に由来している。また、キュウリを局所的に顔などの腫れた部分に輪切りにしたものを貼り付けたり、擦ったものを塗布すると、腫れを和らげる。そのため、キュウリは顔のお手入れで非常に人気がある。キュウリには、人が毎日必要とするビタミンのほとんどが含まれている。たった1本のキュウリに、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、葉酸、ビタミンC、カルシウム、鉄、マグネシウム、リン、カリウム、亜鉛が含まれている。そして錠剤よりもおいしい...ありがたいキュウリ

  • お忘れなきこと

    Credit:AnaLapaz-Mendez/Instagram白いテリア犬のジャックと狐のパンプキン。この二者には純粋な愛と友情と寛容と柔和な心があった。ブログとは、私にとっては、直接見聞のない方々から、色々なお知恵をいただいたり、さまざまなご経験やなにかしらの成就、特技や才能やあるいはお子様のご成長やらのお裾分けを楽しみ、健康を徐々に恢復されていらっしゃる頑張りの経過などに、我がことのように感動を覚えたり、嬉しく思ったりする場所である。未知の方々の楽しいご経験やご意見や映像を拝読・拝見致すだけで、私は毎日を豊かに過ごせるのである。それは、新聞の人気コラムニストのコラムのように、啓蒙させてくれるところでもある。ところが最近コメント欄でのブログ主への誹謗中傷が渦を巻き、お一方だけのことではなく、今週すでに...お忘れなきこと

  • 心に残る

    thecompellededucator.comあきらめない。今まで聴いた大学卒業式での特別ゲストによる演説は、ほとんどアメリカでのもので、1963年のアメリカ大学でのケネディ大統領による「私たちの問題は人為的なものです。したがって、人が解決することができます。」演説から、2005年6月スタンフォード大学卒業式でのスティーブン・ジョブ氏の”Stayhungry,stayfoolish..."(渇望し、愚かなままでいなさい)という演説まで、さまざまに社会に人に奉仕してきた人々にはその経験から次世代に伝えたいことがたくさんあり、そのいくつもが心に残る。今年春の近畿大学卒業式での阿部晋三氏の演説は、演説の達人たちに負けない素晴らしいものだった。次の動画は貴重である。阿部氏はご自分の言葉で、ご自分の生き越し方を淡...心に残る

  • 嵐の後

    Credit:AngelaCapece/Facebook冒頭の写真はまるで絵に描いたような空だが、実際にこの現象は、つい先月、6月にフロリダ州ココナットクリーク在住のアンジェラ・キャピスさんによって撮影された。虹色の雲(彩雲)とも呼ばれるこの現象は、雷雨の直後に発生する。水滴は、冷えると積雲の上部に形成され、雲の中に形成される炎の形をした虹のプリズムになる。他のすべての要因が一致している場合でも、プリズムに正しく当たるには、太陽が地平線から正確に58度上にある必要があると言う。私自身先月見たブロッケン現象といい、彩雲といい、虹を目にする時、そこには確かな約束があるのを思い起こさせる。創世記9章で、神は彼の約束を空の虹で封印している。ノアの話を紐解けば、裁きとしての洪水による荒廃の真っ只中に、神の恵みの約束...嵐の後

  • 消えることはない

    WaltDisneyクリストファー・ロビンは死の床で、死の概念をプーに説明しようとしている。「あのね、」クリストファーは長いため息をつきながら始めた。「それは、長い間眠っているようなものさ。」クリストファー・ロビンは彼のお気に入りの木のもとで仲間に囲まれていた。それは百エーカーの森全体を見下ろす丘の上にあった。クリストファーは今は年を取り、仲間と一緒にいる時間があまりないことを知っていた。「でも、眠りにつくということは、いつか目を覚ますってことでしょう?」プーさんは笑顔で言った。"確かに!"とフクロウは叫んだ。「そして、あなたが起きる時、私たちはここにいるでしょう」とカンガは付け加えた。「私はあなたに朝食を作りましょう。」クリストファーは笑わずにはいられなかった。「僕はそれをとても望んでいるよ。でも、みん...消えることはない

  • 哀悼

    心より謹んでお悔やみ申し上げます。哀悼

  • 空よ

    pinterest先月北への旅の途中、3万5千フィートの上空で、生まれて初めて経験したことがあった。経験というよりも「見た」と言う方が正しいかもしれない。そのフライトはただの2時間ほどだが、通常通路側の席を取る私は、このフライトでは北に向かって西側の一人席の窓側を全くなんの意図もなく選んだ。翼の前方だったが視界を遮るものはなく、北部カリフォルニア州からオレゴン州に入ると、機体は増えてきた雲の合間を縫うようにして飛行していた。読んでいた小説に飽いた目を休めようと私は窓外の雲を見遣った。すると左斜め下に、光る輪が見えた。普通に見られるアーチ型や、二重、三重の虹、彩雲、環水平アーチ(横に一の字のようになっている虹)、ムーンボウ(月虹=げっこう)を見たことはあるが、輪になった虹は初めてだった。もしや、と思ってさら...空よ

  • 面白い

    DespicableMeMinions.org"Ijuststeppedonacornflake.NowIamofficiallyacerealkiller."「コーンフレーク(Cereal)を踏んだばかりです。今では正式にシリアルキラー(Serialが一字違いのスペルで同じ発音だが、意味は連続。ここでは連続殺人犯)になっています。」世界的に今夏季の地域は、その酷暑に息絶え絶えだが、くれぐれも休憩を多く取り、水分補給を怠らず、できれば涼しい場所で、少しでも多くの時間を過ごせるように工夫しなければならない。それでは、ここで、頭の清涼のための小話2題をお楽しみあれ。子供とその母親の会話好奇心旺盛な子供が母親に尋ねた。「ママ、どうしてママの髪の毛は白髪になっているの?」母親はこの機会を利用して子供に教えようとし...面白い

  • 北へ

    PhotocourtesyofDavidRosen時々その意味もわからないで、なにかに導かれるように行動することがある。別に犯罪的な意味合いではなくて、もっと普通のことで、そんなことを経験なさった方々もいらっしゃるだろうと思う。そしてその行動の後で、理由をはっきり知ることがある。カール・ユングなら、それはただのsynchronicity(シンクロニシティ=意味のある偶然の一致)と判断するのだろうが、信仰を持つ者には、それが「ただの」偶然の一致ではないことが多々ある。特にそれが生死に関わることになると。私は通常6月に旅行はしない。大学は夏学期に入り一月目で、仕事は一段落しているが、秋学期の支度をするには絶好の時期で、ヴァケイションを取るなら、暑い盛りの7月末か8月、北の姉を訪問するのは、義兄の命日である9月...北へ

  • 悲しい共通分母

    honorsociety.com【注:長文】今年6月1日にデイリー・シグナルというニュースに、ジョシュア・アーノルド記者がテキサス州の小学校での銃乱射事件の悲惨な結末に関して、「父親:集団銃撃事件犯の人生から欠落している家族の構成要素」という記事を載せた。それが以下の要約である。*******上院民主党は先週、テキサス州ユヴァルデでの大きな犠牲者数を出した学校乱射事件に対応してさらなる銃規制法を検討したが、共和党はそれだけの対応が実際にこの深刻な問題に適宜に対処できるかどう疑問視した。「なぜ私たちの文化は、罪のない人々を殺したい多くの若い男性を突然のように生み出しているのですか?」マイク・リー上院議員(ユタ州選出共和党)は尋ねた。「父親のいないこと、家族の崩壊、市民社会からの孤立、暴力の美化などが要因にな...悲しい共通分母

  • 我が家の6月

    visitcalifornia.comカリフォルニア、特に中央部の夏の恵!!晩秋、今年の初春の思いがけない雨がいくつかあったせいか、今になっても木々や地面の緑は、みずみずしく涼しげな様子を見せている。だが、相変わらず西部州の旱魃は解消されず、ユタやカリフォルニアのダム湖の水位がさらに異常低下しているため、電力不足が起こり、輪番停電は避けられない模様である。暑く乾燥しきって草が擦れただけで発火するここ数年来の盆地の夏は、今年もすでに山火事の季節を起こしている。先週末は100度少しの暑さだったが、不思議なことに今週は例年よりも少しだけ涼しい。特に今週は最高気温もせいぜい90度台止まり。つかぬまの爽やかな6月を楽しむ。6月に入ってから、三男一家は一年住んだ州からマサチューセッツ州へ引っ越した。三男は6年間学び得...我が家の6月

  • 本当のLet It Go

    ehorses.com1991年にニューヨーク州北部で生まれたZippyChippy、ズィッピー・チッピーは、競争馬サラブレッドの王族血統を持って生まれてきた。誕生時この馬の将来の成功は確約されたかのように見え、1964年にカナダ産馬として初めてケンタッキー・ダービーを制したサラブレッドで20世紀で最も成功した牡馬ノーザン・ダンサーの再来かと期待されていた。ところがこの馬には、燃えるような闘争心は見当たらず、むしろ花の好きな平和なあの牡牛、フェルディナンド・ブル*だった。レースに勝つためではなく、100連敗したことで記録を保持し続けた。*「牡牛のフェルディナンド」(FerdinandtheBull)は1938年製作のディズニー・アニメーション映画。原作はマンリー・ローフ・文、ロバート・ローソン絵の絵本『は...本当のLetItGo

  • 103年前に

    joom.comポケット電話?英国の漫画家で風刺画家のW.K.ヘイゼルデンは、「ポケット電話」と言う漫画小片を1919年3月5日付けのデイリー・ミラー紙のために描いた。当時この漫画家は時代を先取りしていることで知られていた。ウィキペディアによると、「ヘイゼルデンは、ファッション、カメラフォン、フェミニズムなど、未来がどのようになるかについて大胆な予測を行うことで、当時の社会的および技術的傾向をしばしば風刺・揶揄していた。」とある。この漫画のタイトルは「私たち全員がポケット電話を持つとき」であり、現在はほぼ彼の予測通りになっている。W.K.Haselden/TheMirror汽車に遅れまいと走っている時、汽車の中で両手が塞がっている時、赤ちゃんを渡された時、結婚式をつつがなく行っている時、ポケットの中ではリ...103年前に

  • 自分から

    wehearit.com.私たちは皆年をとりますが、賢くなるのは一部だけです。次の言葉は、ウェストミンスター寺院の地下埋葬室に埋葬されているある英国国教会司教の墓碑銘に書かれている。私が若くて自由で、想像力に限界がなかったとき、世界を変えることを夢見ていました。年を追って賢くなるにつれて、世界は変わらないことに気づいたので、少し視線を調整して、自分の国だけを変えることにしました。しかし、それも果たせないことでした。晩年期に入ると、最後の必死の試みで、私の家族、私に最も近い家族だけを変えることに決めました、しかし残念なことに、それも果たせませんでした。そして今、死の床あって、突然気づきました。もし最初に私の人生を変えただけだったら、例えば、私は家族を変えていたのかもしれません。家族の天来の妙想と励ましから、...自分から

  • 実在あるいは空想?

    ripleys.com有名なクリスマス・ソングの歌詞の一つに、すべての(母親の)子供たちはクリスマスイヴに本当にトナカイが空を飛べるのか見たい(から夜ふかししようとする)、という節がある。幼い頃は、昨日や今日はあるが、明日が何かはよく知らず、「あとX晩眠ったら」がその基準のように大人は言い、それを素直に信じたのは私だけではないはず。完璧と言っていいほど疑いもせず、それ故にストレスはほぼない人生の初期だったと思う。肩こりもなく、ベッドに入れば、自動ドアのように瞬時にまぶたが重く閉まり、次に目を開ければすでに朝陽が顔を照らしていた。なんとシンプルで気楽な最初の5年間だったろう!年を寄せると、あるいは、若年でも懐疑深い人は、過去・現在、そしておおよその未来はわかっているような気がする。歴史は終わって落ち着いた、...実在あるいは空想?

  • 唖然とする感覚の違い

    1672年作「キリストの入墓」の彫刻にはマグダラのマリアが悲しみの涙を浮かべている。最近ニューヨーク州サフォーク郡警察署はFacebookに、下図の護身用に多く用いられる2発(だけ)撃てるデリンジャー銃を所持している男性を違法行為とみなして逮捕したことを投稿した。生涯拳銃などを実際に触れるどころか目にすることもなく、ましてや日常生活にその必要性を一切感じない日本人としては、この私のように、一見しただけで、恐ろしいと思うのではないだろうか。ところがこのフェイスブックの投稿に対しての一般市民のコメントは日本人の感覚とは程遠いものである。そのコメントに賛同する数にも日本人の感覚にはないものがある。アンソニー・ディアスアンティーク・ロードショウ(公共放送局PBSの巡回興行で各地のアンティークをその道のプロが鑑定し、その...唖然とする感覚の違い

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