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  • 21小説シデノヤマ

     青山裕樹(あおやまゆうき)と青山蕙子(あおやまけいこ)の自宅マンションの廊下で、座り込んで話をしている、管理人 喜田(きた)と101号室の菊池静江(きくちし…

  • 20小説シデノヤマ

     管理人は、ゆっくり寝室のドアを開けた。そこには‥‥‥ 「あっ」  静かに寝室に足を踏み入れた。正面のレースのカーテンが風でゆるりとなびいている。 「奥さん‥…

  • 19小説シデノヤマ

     ガシャーン。リビングの方で音がした。  管理人喜田(きた)は驚きで石像のように固まっている。青山家の玄関前の置物としては風水的にはどうなのだろう。たぶん金運…

  • 18小説シデノヤマ

     田中リカ(21歳) 昼間は宅配の仕事、夜はキューティハニー  でキャバ嬢をしている。 「どうも、ありがとうございました」  元気な声で挨拶をして、ガラガラと…

  • 17小説シデノヤマ

     裕樹は蕙子に明るく手を振りながらドアを閉めた。 「けいちゃん、ごめんなさい」  目にはうっすらと涙が膜をはっている。背筋を伸ばして直角に頭を下げると一粒涙が…

  • 16小説シデノヤマ

     蕙子は裕樹が内緒で買っていた、高価なアンティークの写真立ての家族写真を見つめていた。  父親は三歳の時に癌で亡くなり、母親も二十五歳の時心筋梗塞で亡くなった…

  • 15小説シデノヤマ

     玄関横の寝室から裕樹の声が微かに聞こえた。 「泣いてるの、ゆうちゃん」  チェストの上に裕樹が新婚旅行に内緒で持って来ていた、三歳の蕙子と両親の家族写真が入…

  • 14小説シデノヤマ

     蕙子と裕樹はダイニング側とリビング側に分かれて見つめ合っていた。 「ハワイに行けなくて、本当に本当にすみません」  深々と頭を下げる裕樹。 「もういいわ。謝…

  • 13小説シデノヤマ

     無音のリビングに鼻をすする音だけが壁に当たってエコーがかかっているかのように反響している。 裕樹は言葉が見つからずただ、蕙子に頭を下げ続けるしかない。 (け…

  • 12小説シデノヤマ

     《留守番電話サービスに接続します》  聞きなれた音声。その瞬間二人の緊張の糸はほどけた。 「仕事中だから、出れないんだね」  蕙子が漏らした言葉に、裕樹も頷…

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