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  • 書評 『教養は児童書で学べ』

    絵本をおとなになってから読むと、その内容の奥深さに驚くことはないでしょうか。 子供の頃はただのお話として読んでいた本の中にも実は世の中の本質や理、 人間の性質の深いところを表していたりして、 これは一体誰向きに著者は書いたのかしらと思ってしまうものがあります。 例えば、「100万回生きたねこ」をおとなになって改めて読んだとき、 非常に心を打たれた記憶があります。子供の頃に読んだ印象とは全く違いました。 今回ご紹介する本は、 生命保険業界にイノベーションを起こしたライフネット生命の 創業者であります出口 治明さんの『教養は児童書で学べ』です。 教養は児童書で学べ (光文社新書)作者: 出口治明出…

  • 書評 『日本の人事を科学する』

    2011年にブラット・ピット主演の『マネー・ボール』という映画が話題なりました。 その内容は、メジャーリーグの中で資金力もない弱小の1チームであるアスレチックスが 独自の手法で選手を採用し、強豪チームを作り上げていくというものである。 その独自の手法というのは、「セイバーメトリクス」と呼ばれるデータを元にした 優秀な選手の分析と定義を行い、それに基づいて選手を採用すると言うものである。 通常は、スカウトマンが選手を目利きしたり、打率や打点などの成績を見て、 主観的に採用かつその報酬額も決定していた。 ところが、アスレチックスは、そのような従来の方法に対し、チームの勝利に貢献する数字をデータから…

  • 書評 『アート×テクノロジーの時代 社会を変革するクリエイティブ・ビジネス』

    友人に薦められて手に取った本書ですが、個人的に非常に刺激的な内容でしたので紹介したいと思います。 アート×テクノロジーの時代 社会を変革するクリエイティブ・ビジネス (光文社新書)作者: 宮津大輔出版社/メーカー: 光文社発売日: 2017/06/15メディア: 新書この商品を含むブログを見る 昨今、製造業界の大手企業がアジア企業に買収されており、 グローバル化の波がますます本格的に日本を飲み込もうとしているように感じます。 まさに今、日本の国際競争力が問われています。 そんな中、日本の伝統的な価値観や考え方と高い技術力を融合させ、 世界最高レベルのコンテンツを生み出す企業があります。 本書で…

  • 書評 『多読術』

    セイゴオ先生が、読書について語るという面白くないはずがない一冊を紹介します。 多読術 (ちくまプリマー新書)作者: 松岡正剛出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/04/08メディア: 新書購入: 12人 クリック: 140回この商品を含むブログ (213件) を見る 本書はまず、編集担当者の高田さんという方からセイゴオ先生へのインタビュー形式で書かれており、テンポよく読むことができます。 内容としては、 前半部分がセイゴオ先生の人生における読書体験を紹介し、 後半部分は読書とは本質的に何かというテーマについての持論が怒涛の如く展開され、 最後は昨今の情報のデジタル化について言及されて…

  • 書評 『観察力を磨く 名画読解』

    僕は、カフェや電車の中などで目に入る人の職業とか話している2人の関係を観察しながら推察するのが子供の頃から好きです。 探偵ものなどで指のタコなどを見つけて「あなたの職業は○○ですね。」などといったシーンに非常に憧れます。 本日紹介する本は、そのようないわゆる洞察力をどのように磨き、プライベートや仕事にどのように役立てるかを解説した 『観察力を磨く 名画読解』です。 観察力を磨く 名画読解作者: エイミー・E・ハーマン,岡本由香子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/10/06メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る はじめは、絵画の解説本かと思い手にとりましたが、…

  • 書評 『江戸っ子が好んだ日々の和食』

    昨今、諸外国で日本料理が注目されているそうです。といっても結構前からですが。 理由は、野菜や魚を中心とした食事で健康維持に良いと考えられているからだそうです。 最近、私も自分でご飯を作るときは、野菜がたくさんの具だくさん味噌汁と魚料理が多いです。 サンマの塩焼きなどこれを超える主菜はないのではないかと言うくらい好きです。 今回紹介する本は、江戸時代の食をテーマにした『江戸っ子が好んだ日々の和食』です。 江戸っ子が好んだ日々の和食作者: 中江克己出版社/メーカー: 第三文明社発売日: 2016/06/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 本書を読んでいますと、日本食の原型は江戸時代に…

  • 書評『遺伝子は、変えられる。――あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実』

    本日は、「エピジェネティクス」という遺伝子関連のテーマについてかかれた書籍 『遺伝子は、変えられる。――あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実』 について紹介したいと思います。 遺伝子は、変えられる。―――あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実作者: シャロン・モアレム出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2017/04/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 昨今、DNAという言葉と聞いたことがない人はほぼいないかと思いますが、 DNAは生物の設計図と呼ばれ、生物を形成する根源的な情報です。 そして、そのDNAは、遺伝子から構成されます。 …

  • 書評 『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』

    皆様は、テキストマイニングや自然言語処理という言葉を聞いたことがありますでしょうか。 いずれも人間同士が日常に使う言語をコンピュータに読解させる技術です。 読解の目的は、人間と同様で様々です。 文章のキーワードを把握する 文章同士や単語同士が似ているか判定する 文章を要約する などなど、他にもたくさんあります。 そして、ご存知の方も多いかと思いますが、すでに世の中のサービスでその技術は活用されています。 例えば、 Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンで目的のウェブサイトが表示される ニュースサイトで関連や似たニュース記事が推薦される などなど、実はいろんなサービスで活用されています。 …

  • 書評 『生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』

    ビジネス書は普段さほど読みませんが、ここ半年くらいで最も勉強になったビジネス書を紹介したいと思います。 生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの作者: 伊賀泰代出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2016/11/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (9件) を見る 著者は、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社出身の「伊賀 泰代」さんです。 この方は、マッキンゼーでコンサルタントのご経験を経て、人事部門のマネージャーを務めていたそうです。 僕がこれまで本書と同様に「良い!」と思うビジネス書は、マッキンゼー出身の方の書籍が少なくない気がします。 さす…

  • 私の読書術 2017年4月

    この1年間、約200冊の本を読みました。 これまで人並みに本は読んでいましたが、 今後の人生が豊かになると信じ、本格的に読書することにしました。 読書家の方は皆そうだと思いますが、 本を習慣的に読んでいると自分なりの読書術が確立されてきます。 この1年で自分自身も読書術が定着してきました。 私はまだ始めたばかりなので読書家としては初心者です。 今後、読書術は変わっていくでしょう。その記録の意味でもここに紹介したいと思います。 特別なものはないですが、これから読書を始める方や すでに読書家の方にも何かの参考になれば幸いです。 きりよく10個にまとめてみました。 1. とにかく習慣的に読む時間を決…

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