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2017/04/04

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  • 諸戸博士のモラビア・シレジア紀行 二日目

    二日目の行程は、オロモウツからシレジアに入ってすぐのブルンタールまで。 この記事を読むまで、オロモウツ駅から出る路線の中で二番目にローカルな、ビストシツェ川に沿って走る路線を、20世紀初頭に利用した日本人がいたとは予想もしていなかった。しかもブルンタールでは、ドイツ騎士団所有の城館に宿泊しているのである。これは当時学生が優遇されていたことを表しているのだろう…

  • 諸戸博士のモラビア・シレジア紀行 初日

    以下は、「大日本山林会報」第三百五十一号(明治44年)に掲載された諸戸北郎博士の「明治四十四年六月墺国メーレン(Mähren)州、及びシユレシエン(Schlesien)州修学旅行所感」である。筆者名の上に、「在墺国維納市」とある辺りが、時代を感じさせる。 それはともかく、諸戸博士は、「維納高等地産学校」と書いているが、『

  • シェーンバッハと砂防と諸戸博士

    以前、「大日本山林会報」という雑誌の明治時代の1898年に出た184号に、西ボヘミアのルビという町についての記事が掲載されているという話を書いた。(「シェレバッハの謎」) この雑誌には、これだけではなく同じく明治時代の1911年の351号に、「明治四十四年六月墺国メーレン(Mähren)州、及びシユ…

  • 2021年後半のできごと3、ゼマン大統領の健康問題

    ゼマン大統領は、二期目に入って、衰えた姿を見せることが増え、最近では移動だけでなく職務の際にも車椅子に座っていることが多いのだが、昨年の後半、特に下院の総選挙の前後には、その健康状態がただでさえ混迷するチェコの政局に、更なる混乱をもたらした。 発端は、選挙を直前に控えた九月末のゼマン大統領が軍の病院に入院したというニュースだっただろうか。大統領は健康診断…

  • 『たから舟』の童話二編について

    まずは、「ねぼけ小僧出世物語」だが、主人公の名前が「ヤン」というところが、いかにもチェコの童話である。ヤンという名前は、現実にも最もよく見かける名前の一つだが、童話の世界でも、ヤンやそのあだ名であるホンザ、ヤネクなどの名前が、特別な名前を必要としない匿名的な主人公の名前として使われる…

  • 2021年後半のできごと2、下院総選挙

    バビシュ政権のコロナ対策も含めて、昨年チェコで起った出来事の殆どに影響を与えていたのが、十月初めに行われた下院の総選挙である。 バビシュ政権との対決姿勢を強める、オカムラ党以外の五つの野党は、かなり早い段階で、市民民主党・キリスト教民主同盟・TOP09と、海賊党・市長連合という二つのグループにまとまってそれぞれ共同で比例代表の候補者名簿を作成することを決めていた…

  • 一撃九匹(チエスコ・スロヴエンスカ童話)

    あるところにひとりの仕立屋があった。この仕立屋は、為事(しごと)が暇だと、きまって靴下の直しをやらかしていたが、ある日御飯をすますと、テエブルのうえに、一ぱい蝿がたかっていたので、彼はもっていた靴下でいきなり蝿をたたいた。そして一時に九匹を殺した。 さて、彼はあんまり長いあいだ為事がなくて、そう毎日ぼんやり靴下の直しばかりもやっていられないので、そこである日…

  • ねぼけ小僧出世物語(チェスコ・スロヴェンスカ童話)

    あるところにヤンという少年があったが、彼は大のねぼけ小僧で、それこそ時も処もおかまいなしに、どこへでもゆきあたりばったりにごろごろと寝た。ある日、彼は一軒の居酒屋の前をとおりかかると、中には五六人の百姓がいて、その外に山のように藁を積んだ荷馬車が三四台置いてあった。彼はこれを見るとこいつはうまい寝床があるわいと、早速一台の荷馬車のなかへ潜りこんで、そのままぐ…

  • 松本苦味編『たから舟 世界童話集』(1920)

    チェコ文学の、文学とはいっても童話だけれども、最古の日本語訳を発見してしまったかもしれない。 これまで、チェコの作品で日本語に翻訳された最初のものは、カレル・チャペクの『R.U.R.』の日本語訳である『人造人間』(宇賀伊都緒訳、1923年発行)だと思っていた。それが、例によって国会図書館オンラインで、チェコ関係の古い記事を探していたときに、ふと思いついて「チェスコ」…

  • 「外交時報」第五十八号(1902)

    国会図書館オンラインで、チェコに関する記事をあさっていたときから、この「外交時報」という雑誌に載せられた当時のボヘミア情勢に関すると思われる記事には、非常に期待していた。それで、古いほうから三つほど複写を依頼したのだけど……。署名記事ではなく「雑報」などというくくりで掲載されていることから、大した内容ではなく、ヨーロッパの雑誌の内容の引き写しでしかなかったの…

  • 2021年後半の出来事1、南モラビアの竜巻<br />

    思い返せば去年の6月の初旬に怠けぐせが再発して、毎日書くのを停止してしまったのだが、停止していなければ、確実に記事にしていたに違いない事件の一つが、六月に南モラビアで発生し多くの犠牲者と、建築物の被害を出した竜巻である。 竜巻、もしくはカタカナでトルネードというと、アメリカのイメージが強いけれども、チェコでもごくたまに発生する。その大半は小さなもので被害…

  • 「法学協会雑誌」第二十三巻第十号(1905)

    以前から、国会図書館所蔵の戦前の書籍や雑誌に掲載されたチェコスロバキア関係の記事を紹介してきたのだが、今回は、なぜか法学関係の雑誌に紹介されたプラハの学生寮についてのお話。記事の題名は「プラーグのチエツク大学に於ける新設備」と言うのだけど、それが寮(寄宿舎)のことだとは思っておらず、大学の講義室に最新の機材が導入されたという記事か…

  • 復活?

    コロナに明け、コロナに暮れた2021年も終わり、気がつけば2022年が始まっていた。去年は、6月ぐらいから長い中断期間を経て、9月に一時復帰したものの、最後の三ヶ月は完全にサボってしまった。復帰後継続できなかった原因の一つは、毎日ではないとはいえ、ジョギングを始めてしまったことで、ジョギングに気をとられて記事を書くのがおろそかになってしまったのではないかと、今にして思…

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