◆日本をはじめ各国の企業は、中国進出にリスクがあることは知っていても、成長する中国に投資を続けている。半面、人件費の上昇でベトナムなどASEAN諸国に拠点を移す動きもある。中国とどう向き合えばいいのか?中国を工場とみるか市場とみるか。企業は生き残りをかけて経営戦略を模索している。◆経営再建中の中国不動産大手、中国恒大集団が発表した2023年1〜6月期連結決算は、最終損益が330億元(約6600億円)の赤字だった。前年同期の663億元の赤字から縮小したが、1〜6月期として3年連続で最終赤字となった。中国経済に異変が相次いでいる。経済指標が軒並み悪化し、デフレ懸念も出ている。バブルが崩壊した1990年代以降の「日本病」になぞらえる声も多い。ただ低成長に移行するための国内要因が大きく、海外への波及は限定的だが、...中国という国(99)