ヨブ記19章25節「わたしは知っている。わたしを贖う方は生きておられ、ついには塵の上に立たれるであろう」(新共同訳)1節「ヨブは答えた」。ビルダドへのヨブの応答である。内容はビルダドに向けられた言葉と、神がヨブに向けておられる怒りの凄まじさを披瀝した言葉が出てくる。あなた達はどこまでわたしを苦しめ、そんな論法でわたしを打ち砕くのかと問い、侮辱するのはもう充分だと訴える(2~3節)。故意に犯したのでもない過ちを、跨張して責め立てて辱めているという(4~5節)6節「それならば、知れ。神がわたしに非道なふるまいをしわたしの周囲に砦を巡らしていることを」。神がわたしに不当な取り扱いをされているのを知るがよい。救いを求めても応えてもらえず、わたしの道はふさがれて通れず、行く手には暗黒があり、栄誉の冠は奪われ、希望は根こそ...わたしを贖う方は生きておられる
ヨブ記20章27節「天は彼の罪を暴き地は彼に対して立ち上がる」(新共同訳)1節「ナアマ人ツォファルは答えた」。今度は二番目の友人ツォファルの登場である。慰めと勧告の要素は無くなっている。神が不当に苦しみを与えているというあなたの説はわたしを興奮させ、わたしに対する非難と聞こえるので、反論せずにおれないという(2~3節)。19章2~5節、22節を指していよう。ツォファルの因果応報論を受け入れないヨブの態度である。5節「神に逆らう者の喜びは、はかなく神を無視する者の楽しみは、つかの間にすぎない」。ツォファルはヨブが神を逆らう者、神を無視する者とし、徹底して悪人の破滅は間近いこと、天に達するほどの高慢さは、自分の汚物ように地下に投げ捨てられる。夜の幻のように消え失せて、何処を探しても見出すことはできないだろう(6~8...天は彼の罪を暴く
ヨブ記18章2節「いつまで言葉の罠の掛け合いをしているのか。まず理解せよ、それから話し合おうではないか。滅が四方から彼を脅か」。1節「シュア人ビルダドは答えた」。ヨブの激白に対する、ビルダドの八章に続く二回目の非難である。いつまで言葉の罠の掛け合いをするのか、先ず理解してから話し合おうという(2節)。なぜ獣のように思われるのか、あなたの目に愚か者のように見えるのか(3節)。ヨブを「怒りによって自らを引き裂く者よ」と呼ぶ。彼の身に振りかかるすべての災禍は自業自得であり、自分の勝手で地が捨てられたり、岩が移されたりするというのかと非難する(4節)。5節「神に逆らう者の灯はやがて消え、その火の炎はもはや輝かない」。因果応報論が述べられる。「天幕」《ヨブの一族》の灯は暗黒となる(6節)。それはまるで、網を仕掛け、落とし...破滅が四方から彼を脅かし彼の足を追い立てる
ヨブ記17章3節「あなた自ら保証人となってください。ほかの誰がわたしの味方をしてくれましょう」(新共同訳)1節「息は絶え、人生の日は尽きる。わたしには墓があるばかり」。絶望の淵からの叫びは続く。既に死と隣り合わせに置かれていると告白する。「息は絶え」口語訳「わが霊は破れ」元訳「わが気息(いき)はすでにくさり」となっている。人々は尚もわたしを嘲笑い、彼らの敵意の中に夜を過ごす(2節)。3節「あなた自ら保証人となってください。ほかの誰がわたしの味方をしてくれましょう」。16章19節で「天にはわたしのために証人があり」とあり、神以外に保証人になる方はおられないというのである。新改訳は「わたしを保証する者をあなたのそばに置いてください」としている。メシヤ的な存在が意図しているのだろうか。これは16章20節「わたしの友」...わたしの味方をしてくれるでしょう
ヨブ記16章19節「このような時にも、見よ天にはわたしのために証人があり高い天にはわたしを弁護してくださる方がある」。(新共同訳)1節「ヨブは答えた」。そんなことを聞くのはもうご免だ。慰める振りをして、皆苦しめている、無駄口をたたくな、何を苛立ってそんな答えをするのかとあなた達は言う(2~3節)。これは15章11~13節の反論である。わたしがあなたたちの立場だったら、頭を振って嘲笑的な態度で、口先だけの言葉で励ますなどはしないだろうと非難する(4~5節)。逆の立場だったらこうだというのである。「唇を動かす」は口語訳「唇の慰めで…苦しみを和らげる」である。6節「語っても苦しみはやまず黙っていても、それは去りません」。ヨブの独白である。いま語っても、黙っていても解決しないジレンマに立たされている。疲れ果て、わたしの...天にはわたしの証人があり、弁護してくださる方がいる
ヨブ記15章20節「さて、悪人の一生は不安に満ち暴虐な者の生きる年数も限られている」(新共同訳)1節「テマン人エリファズは答えた」。12~14章にヨブの訴えがあったが、本章から再び三人の友人がヨブと対話することになる。最初は4章に出てきたエリファズである。ヨブの述べていることは「知恵ある者」の言葉ではない。無益で役に立たない空虚なもので(2~3節)、神を畏れ敬うことを捨て、罪が口に教えて語り、舌が悪る賢い人の言葉を選ばせている。あなたを罪に定めるのはあなたの口と舌だという(4~6節)。7節「あなたは最初の人間として生まれたのか。山より先に生まれたのか」。ヨブの高慢を厳しく指摘する。最初の人間とは、原初の知恵を有する人間が考えられている(エゼキエル書28章12~17節see)。神の奥義を聞き知恵を自分のものにした...悪人の一生は不安に満ちている
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