故郷は遠くにありて・・・忘れかけてた【遠い背景の記憶】[201]【あゝりんどうの花咲けど】
あゝりんどうの花咲けど(昭和40年9月号P127~135)※はじめて玲子を見たとき、佐千夫は吸いかけた息をとめた。濃いまつげにかこまれた玲子のひとみに、窓外の景色が流れていた・・・・・。今回は、【あゝりんどうの花咲けど】編集版第1章(P6~P9)【1】P128~P130の紹介です。その月曜日の朝、中井玲子は、若津町から香原市へと走る急行バスの中にいた。バスは満員であった。通勤通学や商品仕入れの人たちで、足を踏みかえることもできないほど、混んでいた。玲子はようやくつり皮につかまって立っていた。バスの揺れるたびに左右から圧迫され、うしろから押されて、息苦しい。昨夜の豪雨で、道路から見える水田には泥水があふれていた。みどりの苗が水中にかくれてしまっているところも、多い。山肌がくずれて赤い土があざやかな色を見せている崖...故郷は遠くにありて・・・忘れかけてた【遠い背景の記憶】[201]【あゝりんどうの花咲けど】
故郷は遠くにありて・・・忘れかけてた【遠い背景の記憶】[200]【あゝりんどうの花咲けど】
この作品は、1965年(昭和40年)学習研究社の少女雑誌「美しい十代」9月号(P127~135)・10月号(P90~97)・11月号(P76~83)に連載された富島健夫の短編青春純愛小説です。刊行はなく舟木一夫主演でTV映画化が決定していたものの何らかの理由で未発表となりました。しかし、同名のタイトルで同年6月に発表された舟木一夫歌唱の《あゝ、りんどうの花咲けど》は、今も私の心の奥深く、想い出と共に音感で残っています。嘗て、マイブームのスタートから二年余り...どうしても読んでみたくなって雑誌「美しい十代」を探しました。その結果、熊本県菊池郡菊陽町の菊陽町図書館に一冊現存する事を確認しました。担当職員の村崎氏とコンタクトが取れ、村崎氏のコレクションであることも知りました。3月末に再度同図書館へ連絡を入れたところ...故郷は遠くにありて・・・忘れかけてた【遠い背景の記憶】[200]【あゝりんどうの花咲けど】
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