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2016/06/03

新イタリアの誘惑さんの人気ランキング

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旅行ブログ 520位 474位 474位 383位 386位 375位 366位 47,316サイト
イタリア旅行 8位 8位 8位 6位 6位 6位 6位 327サイト
ヨーロッパ旅行 11位 11位 11位 10位 10位 10位 10位 886サイト
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旅行ブログ 846位 708位 780位 1,089位 998位 912位 841位 47,316サイト
イタリア旅行 13位 11位 12位 15位 15位 14位 13位 327サイト
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  • 心ふるえる風景 北中部イタリア編⑤ トリエステ中央広場の夜は 独特な異世界の光景が展開される

    トリエステの街の中心はウニタ・デ・イタリア広場(イタリア統一広場)だアドリア海を背にして広場を見ると向かって左側に政庁舎とヴェルディ劇場右側に旧ロイドトリエステ館ロイド商会は世界的な海運会社の名称だそして中央にネオクラシック様式の市庁舎がドンと構えるただイタリアを歩いてきて他の都市と異なることに気づいたミラノヴェネツィアフィレンツェどの都市に行っても最大の広場は教会を中心に造られていたなのにトリエステ最大の広場には教会がなく代わりに海運会社ビルがある港湾都市として発達した歴史を物語る何よりの証拠のように思われるこの広場が異彩を放つのは夜だ市庁舎を中心に設置された照明装置が一斉に点火されると周囲は異世界の光景に変容する建物に放たれる光は下から上に向かって照射され浮遊感に溢れる姿が浮かび上がり手前側の車止め石...心ふるえる風景北中部イタリア編⑤トリエステ中央広場の夜は独特な異世界の光景が展開される

  • 心ふるえる風景 北中部イタリア編⑤ トリエステ中央広場の夜は 独特な異世界の光景が展開される

    心ふるえる風景 北中部イタリア編⑤ トリエステ中央広場の夜は 独特な異世界の光景が展開される

    トリエステの街の中心はウニタ・デ・イタリア広場(イタリア統一広場)だアドリア海を背にして広場を見ると向かって左側に政庁舎とヴェルディ劇場右側に旧ロイドトリエステ館ロイド商会は世界的な海運会社の名称だそして中央にネオクラシック様式の市庁舎がドンと構えるただイタリアを歩いてきて他の都市と異なることに気づいたミラノヴェネツィアフィレンツェどの都市に行っても最大の広場は教会を中心に造られていたなのにトリエステ最大の広場には教会がなく代わりに海運会社ビルがある港湾都市として発達した歴史を物語る何よりの証拠のように思われるこの広場が異彩を放つのは夜だ市庁舎を中心に設置された照明装置が一斉に点火されると周囲は異世界の光景に変容する建物に放たれる光は下から上に向かって照射され浮遊感に溢れる姿が浮かび上がり手前側の車止め石...心ふるえる風景北中部イタリア編⑤トリエステ中央広場の夜は独特な異世界の光景が展開される

  • 心ふるえる風景 北中部編④ トリエステの街ではあちこちで 散歩する偉人たちに出会う

    心ふるえる風景 北中部編④ トリエステの街ではあちこちで 散歩する偉人たちに出会う

    トリエステにはゆかりのある偉人の像が何気なく道路上に置かれている大運河に架かる赤い橋(ポンテロッソ)の途中にはジェームス・ジョイスが立っているぼうしを斜めにかぶったちょっと粋な姿の彼は長編小説「ユリシーズ」で世界的に知られる彼はアイルランド出身だが1904年から1915年までトリエステに英語教師として滞在していたこの地をこよなく愛しており像の下の碑文には「わが魂はトリエステに在り」と刻まれていた運河近くダンテ通りの路上にステッキをついて散歩中の紳士像があるイタリア現代の代表的詩人であるウンベルト・サバ彼は1919年トリエステで中古書店「古今書店」を購入しこの地で晩年を過ごした碑文には「岩の多い山ときらめく海に挟まれた美しい街があった」とトリエステを表現した文章が残されているサバを敬愛しイタリアに関する多く...心ふるえる風景北中部編④トリエステの街ではあちこちで散歩する偉人たちに出会う

  • 階段紀行・日本 東京編㉞ 大リーグ開幕試合に特別仕様が施された東京ドーム「王・長嶋ゲート」の階段

    階段紀行・日本 東京編㉞ 大リーグ開幕試合に特別仕様が施された東京ドーム「王・長嶋ゲート」の階段

    現在イタリア北中部の風景を連載中ですが、期間限定の階段を見つけたので一回だけ「階段紀行」を挟みます。今週、ⅯⅬBの開幕戦ドジャーズ対カブスの試合が東京ドームで開催された。チケットは取れなかったが雰囲気だけでも、とドームに行ってみた。東京ドームにはジャイアンツの偉大な選手の功績を顕彰する2つの階段がある。対象はもちろん王、長嶋の2選手だ。場所は22番ゲート。その一塁側階段が「王ゲート」、三塁側階段が「長嶋ゲート」と命名され、階段上方に月桂樹が施され、壁面にはそれぞれの全身像があしらわれている。その階段が3月18,19の両日、特別な変身を見せた。大リーグ仕様に変化したのだ。「王ゲート」の階段にはシカゴカブスの文字が入り、球団ロゴも加えられた。一方「長嶋ゲート」はドジャーズの文字と球団ロゴ。どちらもチームカラー...階段紀行・日本東京編㉞大リーグ開幕試合に特別仕様が施された東京ドーム「王・長嶋ゲート」の階段

  • 心ふるえる風景 北中部イタリア編③ アドリア海の夕陽の中で 髪の長い女性のシルエットが時を止めた

    心ふるえる風景 北中部イタリア編③ アドリア海の夕陽の中で 髪の長い女性のシルエットが時を止めた

    見上げると陽が傾き始めていたアドリア海に沈みゆく太陽に埠頭に集う人たちも次第に会話を止め沈黙の中でじっとその行方をみつめ続けている次第に夕陽が世界を赤く染めて行く空を海を街を潮騒のリズムに合わせてきらめく光の粒が明るいオレンジから暗赤色へと変化を続けているまばゆさというより吸い込まれてしまいそうな深みを伴う朱色そんな光を埠頭で見つめていた髪の長い女性がふと立ち上がったすらりと伸びた体が濃く彩られた光の中でシルエットとなり時が止まったこれまで見たこともなかった劇的な一瞬哀しいまでに美しい光の変化を見続けて育つ人は心に何を宿すのだろうか日没後埠頭から人影が消え闇の世界に閉ざされて行く様子をポツンと一人見つめ続けている自分に気づいた時世界はすっかり冬の寒さに支配されてしまっていた心ふるえる風景北中部イタリア編③アドリア海の夕陽の中で髪の長い女性のシルエットが時を止めた

  • 心ふるえる風景 北中部イタリア編② トリエステの埠頭で旅の女性が尋ねた「海の向こうは何処?」

    心ふるえる風景 北中部イタリア編② トリエステの埠頭で旅の女性が尋ねた「海の向こうは何処?」

    アドリア海の広がる埠頭に向かった海に突き出るように設定された埠頭はモーロ・アウダージェ(勇者の埠頭)と名付けられているその突端で釣り糸を垂れていた老人に旅の途中と思しき若い女性が話しかけた「この海の向こうに見えるのはどこですか?」「向こうかい向こうもイタリアさ」そうトリエステはイタリア海を挟んだ向こう側もイタリアトリエステはイタリア最東部イタリア半島ではなくヨーロッパ大陸に位置しているイタリア半島をアドリア海を挟んで向こう側に眺めることの出来るイタリア唯一の都市なのだこうした地理的特徴は歴史を振り返るとトリエステの独自性につながるハプスブルク帝国時代栄華を誇った同帝国の弱点は内陸国で海への拠点を持たないことだったそれが帝国への帰属によってトリエステは軍事的経済的な発展を担う重要港湾都市の役割が与えられただ...心ふるえる風景北中部イタリア編②トリエステの埠頭で旅の女性が尋ねた「海の向こうは何処?」

  • 心ふるえる風景 北中部イタリア編 「イタリアじゃないイタリア」の北の街 トリエステ

    心ふるえる風景 北中部イタリア編 「イタリアじゃないイタリア」の北の街 トリエステ

    今回からはイタリアに戻って「トリエステ」を訪ねますヴェネツィアから電車に乗ってトリエステに到着したここはスロベニアやクロアチアと接した国境の街11月の末という季節なのに珍しく気候に恵まれコートを脱いで駅舎から通りに歩き出した駅前のリベルタ広場で最初に出会ったのは多くの従者に囲まれて立つ女性の像だった正面に廻ってみると何と彼女はエリザベートオーストリア・ハプスブルク帝国の王女だったそこで思い出したここトリエステがイタリアに復帰したのは第二次世界大戦の後の20世紀従ってオーストリアの文化風習が未だに色濃く残っているのかもしれないそんな目で見てみるとイタリアにしてはちょっと異質な面が浮かび上がる街歩きの準備のため最初に入ったカフェはアールヌーヴォー風な内装が施されコーヒーもカプチーノだけではなくちゃんとウインナ...心ふるえる風景北中部イタリア編「イタリアじゃないイタリア」の北の街トリエステ

  • 心ふるえる風景 パリ編㊽ 名作の現場を訪ねて別の名作の場面に遭遇 二十歳の興奮が蘇った

    心ふるえる風景 パリ編㊽ 名作の現場を訪ねて別の名作の場面に遭遇 二十歳の興奮が蘇った

    滞在していたホテルの近場にモネの代表作「サンラザール駅」を橋の上から見下ろせる場所があると聞いて出かけたクリシー広場からペテルスブルク通りを南下して行くとトゥリン通りクラペロン通りモスクワ通りという3つの通りが一か所で交差する大きな交差点に差し掛かった台形状の2つの大きなビルの先端がこちらに向いてその2つのビルによって道路が放射状に分かれた形になった風景が目の前に現れた「あれそうだこの風景はカイユボットが描いた絵にそっくりじゃないか」慌ててスマホでその絵を呼び出すとまさに絵とほぼ同じ構図の作品がそこにあった正式タイトルは「パリの通り雨」(ヨーロッパ橋)カイユボットは19世紀印象派グループの画家上流階級の子息で自らも作品を世に出すとともにドガルノワールモネらと交流し彼等の作品を買い上げて資金援助も惜しまなか...心ふるえる風景パリ編㊽名作の現場を訪ねて別の名作の場面に遭遇二十歳の興奮が蘇った

  • 心ふるえる風景 パリ編㊼ パリの重要な2つの教会がドッキングする 奇蹟的な場所を見つけた

    心ふるえる風景 パリ編㊼ パリの重要な2つの教会がドッキングする 奇蹟的な場所を見つけた

    サクレクール聖堂を見学した後マネの遺作ともいうべき作品の舞台となったフォリー・ベルジェール劇場に向かった初めてのルートだったので何度も地図を見ながら進む9区に入って北東から南西に伸びるラファイエット通りを歩き東西に続くオスマン大通りとの交差点に達した少し行き過ぎたかもと後ろを振り向いた時意外な光景が目に入った手前にある教会に後方にそびえるサクレクール聖堂がすっぽりと乗っかったように重なっている言ってみれば奇跡的な2つの教会のドッキングが実現していたのだ手前の教会はノートルダム・ド・ロレット教会ここは印象派の画家たちにとって忘れがたい教会だドガの両親が結婚式を挙げた場所でありモネが洗礼を受けたところでもあるさらにカイユボットの葬儀もここで行われドラクロワもすぐ近くに住んでいたサクレクール聖堂はパリ北部を見上...心ふるえる風景パリ編㊼パリの重要な2つの教会がドッキングする奇蹟的な場所を見つけた

  • 心ふるえる風景 パリ編㊻ モンマルトルに住んだゴッホもロートレックも なぜあのサクレクール聖堂を描かなかったのか

    心ふるえる風景 パリ編㊻ モンマルトルに住んだゴッホもロートレックも なぜあのサクレクール聖堂を描かなかったのか

    サクレクール聖堂モンマルトルの丘にそびえる高さ83mの教会は青空を背景にパリの市街を睥睨するかのように純白の雄姿を誇っているエッフェル塔やオペラ座などパリ中心部にある建築物とは一味違って3本の円形尖塔を持つビザンチン様式の建物は温かい雰囲気で人を迎え入れてくれる気がするそれはモンマルトルという地区が高き志を抱いてパリを目指した異国からの若者たちが修業し語り合い花開いて世界に飛び出した場所であるという事実と重ね合わせてしまうからかもしれない実際イタリアからモディリアニロシアからシャガールオランダからゴッホなど多くの若者がこの地で青春の血を燃やしたまた地元フランスでもルノワールロートレックユトリロらもここから羽ばたいた近世パリの芸術文化の大きな基点となったモンマルトルその地のシンボル的な建築がサクレクール聖堂...心ふるえる風景パリ編㊻モンマルトルに住んだゴッホもロートレックもなぜあのサクレクール聖堂を描かなかったのか

  • 心ふるえる風景 パリ編㊺ サンルイ島に 激情の女流彫刻家カミーユ・クローデルの足跡をたどる

    心ふるえる風景 パリ編㊺ サンルイ島に 激情の女流彫刻家カミーユ・クローデルの足跡をたどる

    大聖堂のあるシテ島は紀元前200年ころにケルト民族パリシイ人が集落を築いたパリ発祥の地として今も多くの観光客が集う場所となっているだが隣に位置するサンルイ島についてはあまり語られることが少ないそのサンルイ島に一つの悲しい物語を訪ねて訪れた繊細で印象深い作品を残した女流彫刻家カミーユ・クローデルの物語だカミーユは若くしてその才能を当時の彫刻界第一人者ロダンに認められ彼に師事したまもなく二人は相思相愛の仲となり同棲生活をスタートさせたしかしロダンには既に実質的な妻(ローズ・ブーレ)が存在していた劇場型のカミーユにとって自分一人だけを愛してくれない優柔不断のロダンは許せないものに映った次第に心を病みロダンの元を去って引きこもったのがサンルイ島のアパルトマンだった彼女の心は張り裂けたままアパート内で作品を制作して...心ふるえる風景パリ編㊺サンルイ島に激情の女流彫刻家カミーユ・クローデルの足跡をたどる

  • 心ふるえる風景 パリ編㊹ 男女の右手と左手 「祈り」に通ずるロダンの作品に出会った

    心ふるえる風景 パリ編㊹ 男女の右手と左手 「祈り」に通ずるロダンの作品に出会った

    右手と左手がそっと組み合わされている離れもせずきつくもなく肌のぬくもりがかすかに伝わるかもといったほんのわずかな接触だけで留まっているこの手は一人の手ではないよく見ると大きさが異なっているたぶん一人の男の右手と一人の女の左手二人がお互いの一方の手を差し出して出来上がった形だその形は何を意味するのだろうか彫刻の作者はオーギュスト・ロダン彼が名付けたタイトルは「カテドラル」(=大聖堂)そうこの二つの手が一つになって出来上がったテーマは「祈り」だ大聖堂(カテドラル)の存在は人が為そうとしても成し遂げえない目的望み思いもかけずに陥ってしまった過ちや苦悩そんな人生の節々にたたずむ場所としてあるのかもしれないなら自分にとって祈りとは何なのだろうかロダンが具象化したこの作品が意味するものを見出せないままにロダン美術館の...心ふるえる風景パリ編㊹男女の右手と左手「祈り」に通ずるロダンの作品に出会った

  • 心ふるえる風景 パリ編㊸ パリの記憶 時間 歴史をそのまま留めたコルメス・サンタンドレ小路に迷い込む

    心ふるえる風景 パリ編㊸ パリの記憶 時間 歴史をそのまま留めたコルメス・サンタンドレ小路に迷い込む

    パリ左岸サンジェルマンデプレ地区を歩いているとこんなでこぼこ道に入った石畳があちこち擦り切れており穴が開いた個所までここはコルメス・サンタンドレ小路18世紀に建設されたパリでも最も古い通りの1つだパッサージュ(アーケードのある通り)として計画されたようだが現在アーケードはごく一部だけしかなくでこぼこ道は昔の日本の田舎道をも思い出させるだがこの通りには様々な歴史があったパリ最古のカフェと言われる「プロコープ」が今も営業中だ当初は文学サロンとしてヴォルテールやベンジャミン・フランクリンらが集い革命期一方小路9番地の作業場では18世紀後半に人間の処刑装置であるギロチンが制作されたあの王妃マリーアントワネットもこの装置で命を絶たれたことで有名だまた画家バルティスはここで「サンタンドレ小路」というタイトルの絵を残し...心ふるえる風景パリ編㊸パリの記憶時間歴史をそのまま留めたコルメス・サンタンドレ小路に迷い込む

  • 心ふるえる風景 パリ編㊷ サンジェルマンデプレ教会で出会った 慈しみに満ちた聖母の表情

    心ふるえる風景 パリ編㊷ サンジェルマンデプレ教会で出会った 慈しみに満ちた聖母の表情

    セーヌ川左岸にあるサンジェルマンデプレ教会はパリに現存する最古の教会だパリでは数少ないロマネスク様式で建造されているゴシック建築のノートルダム大聖堂などと違って観光客は少ない境内に入るとひんやりした空気に包まれる感覚だステンドグラスから差し込む光を浴びながらほぼ一周し終えようとした頃一体の像に出会った13世紀中ごろと推定される聖母子像20世紀後半に教会近くの壁の土台から発見されたとのことで像全体のうち右半身は失われた形だった顔も鼻の一部は欠けた状態だが衣をかぶって抱きかかえる我が子を見つめる表情は慈しみに満ち優しさの極地とでも言えそうな微笑みを湛えて居る人が心から湧き上がる愛の気持ちを表現する時これ以上はないだろうと思える目元口元ほほの温かさ・・・以来私はこの像の表情を自らの心に大切に刻み続けている心ふるえる風景パリ編㊷サンジェルマンデプレ教会で出会った慈しみに満ちた聖母の表情

  • 心ふるえる風景 パリ編㊶ 師走の夜 街角に浮かび上がったサンジェルマン・デプレのショーウインドウ

    心ふるえる風景 パリ編㊶ 師走の夜 街角に浮かび上がったサンジェルマン・デプレのショーウインドウ

    12月の夜サンジェルマン・デプレ地区を歩いていてあるショーウインドウを見かけたここは靴店冬場だけに落ち着いた色のシューズが陳列されているただ日本でいつもみかける陳列法とは全く違った形が目を惹くまず一足ずつ並べているのではなく片方の靴だけが並ぶそれも互い違いに上下に並べられているうえ一つとして平行にはなっていないまるで木の実のようにあるいは大きな葉に止まった蝶のようにゆらりゆらりと空中に浮かんでいる照明も斜めからの光線で商品には微妙な陰影までつけられている「どうぞこれらの靴を自由気ままに履きこなしてください」そんなメッセージが込められているのかもしれない眺めているうちにふと気が付いた今は12月そうこれは「クリスマスツリー」今年一年を締めくくるとともにキリスト誕生を祝う月に「心尽くしの感謝を込めたプレゼントに...心ふるえる風景パリ編㊶師走の夜街角に浮かび上がったサンジェルマン・デプレのショーウインドウ

  • 心ふるえる風景 パリ編㊵ パリで 日本のアニメ人気のすごさを改めて認識させられた一日

    心ふるえる風景 パリ編㊵ パリで 日本のアニメ人気のすごさを改めて認識させられた一日

    何年か前のパリ滞在中ちょうど「ジャパンエキスポ」がパリで開催中だった日本の様々な文化をパリっ子に紹介しようという企画だが一番の目玉であり人気は「日本のアニメ」だった会場に入る前のチケットを買う広場からもう大混雑日本発のアニメキャラの扮装をした若者たちでごった返していたなかでも特に人気が集中していたのが「ワンピース」ある舞台上ではすっかりキャラクターになり切った若者がさっそうと演技の最中だったその他にも会場のあちこちで催されたイベントでフランス人によって再現されたアニメのシーンがたっぷりと展開されていた私はアニメについてはほとんど知識がなかったのでそれぞれのキャラクターがどんなアニメを基にしているのか理解できなかったがどれほど外国で日本のアニメが人気でどれほど浸透しているのかしっかりと認識させてもらった一日...心ふるえる風景パリ編㊵パリで日本のアニメ人気のすごさを改めて認識させられた一日

  • 心ふるえる風景 パリ編㊴ ロバート・キャパとゲルダ・タロー 二人の出会いの原点はモンパルナスのカフェだった

    心ふるえる風景 パリ編㊴ ロバート・キャパとゲルダ・タロー 二人の出会いの原点はモンパルナスのカフェだった

    スペイン戦争や第二次世界大戦で数々の決定的写真を残した報道写真家ロバート・キャパ彼が故郷ブダペストからパリに出た翌年の1934年その人生を大きく変える出会いがパリの街角で起こったセーヌ左岸モンパルナス大通りにある「カフェ・クーポール」当時は本名のアンドレ・フリードマンとして活動していたが売れない無名のカメラマンに過ぎなかった素敵なモデルを探そうと通りを歩いていると「クーポール」のテラスにいる一人の女性が目に止まった声をかけると本人は辞退したものの彼女の友人を紹介してくれたその女性がゲルダ・タローだった二人は急速に親しさを増した彼女は写真家であるだけでなくプロモーション能力にも長けておりまずアンドレの名前を「ロバート・キャパ」と改名させ写真のタイトルやキャプションも担当したそうした巧みな作戦によってキャパは...心ふるえる風景パリ編㊴ロバート・キャパとゲルダ・タロー二人の出会いの原点はモンパルナスのカフェだった

  • 心ふるえる風景 パリ編㊳ モンパルナスのカフェで モディリアニの若き妻ジャンヌの視線を感じた

    心ふるえる風景 パリ編㊳ モンパルナスのカフェで モディリアニの若き妻ジャンヌの視線を感じた

    モンパルナスの地下鉄ヴァヴァン駅前にカフェ「ラ・ロトンド」があるこのカフェは1903年開業以来多くの文化人や芸術家たちの集まる店となり毎夜芸術論を論じる空間となった無名の画家だったモディリアニはここにきては店のナプキンに客の似顔絵を描きそれを売っては食事と酒代を工面していた日本からやってきた藤田嗣治はカウンターにモデルを上げてダンスに興じることもあった他にもエコール・ド・パリの画家たちが常に席を占めていたパスキンローランサンシャガールなど・・・少し前の時代には北部のモンマルトルが若き芸術家たちの拠点だったが家賃の高騰や地下鉄南北線開通によって来やすくなったモンパルナスが新しい拠点となったセーヌ川左岸に宿を取った時朝食は予約せず毎朝散歩がてらサンジェルマン地区を通って「ロトンド」でクロック・ムッシューの朝食...心ふるえる風景パリ編㊳モンパルナスのカフェでモディリアニの若き妻ジャンヌの視線を感じた

  • 心ふるえる風景 パリ編㊲ セルジュ・ゲンズブール 伝説の歌手の家が改装され 一般公開された

    心ふるえる風景 パリ編㊲ セルジュ・ゲンズブール 伝説の歌手の家が改装され 一般公開された

    セーヌ川左岸カルーゼル橋からほんの少し南に行ったところにこの家はあったフランスのカリスマ的歌手で俳優でもあったセルジュ・ゲンズブールの自宅彼はヒット曲を世に出すとともにセンセーショナルな言動で何度も人々の話題となった伝説的な人物だその彼がジェーン・バーキンと親密になった翌年1969年から二人で暮らし始め死去する1991年まで過ごしたのがこの建物彼を慕うファンたちが壁面に二人の似顔絵を描いたり「愛しています」などのメッセージを書き込んだりその内容は数日見ないうちに新しく変更されていたりするほどだある年私はこの家から数百メートルという場所のホテルに滞在したため一日に何度もこの家の前を通り壁に見入るファンたちの姿を見つける毎日だったつい最近知ったことだがこの家が2023年に「ゲンズブールの家」として広く一般公開...心ふるえる風景パリ編㊲セルジュ・ゲンズブール伝説の歌手の家が改装され一般公開された

  • 心ふるえる風景 パリ編㊱ パリの墓地 小雨模様の中 ショパンは花束に囲まれて永遠の眠りについていた

    心ふるえる風景 パリ編㊱ パリの墓地 小雨模様の中 ショパンは花束に囲まれて永遠の眠りについていた

    しばらく中断していた「心ふるえる風景」を再開します。ピアノの詩人フレデリック・ショパンは1831年、21歳でパリに移り39歳で病死するまでの18年間のほとんどをパリで過ごした従って彼の遺骸はパリの墓地に埋葬されているペール・ラシェーズ墓地彼の墓は墓地の中央入口からほど近い場所にあった墓石の上部にはうつむく少女の像があり石碑の中央にショパンの横顔と名前が刻まれている墓前には花束が絶えず私が訪れた時も何人もの参拝者の姿があったパリ中心部のマドレーヌ聖堂で行われた葬儀には3千人もが集まったといわれるその際彼の心臓は故国ポーランドに戻されたがこちらの墓の遺体の上には故国の土が撒かれたという墓の前にたたずんでいるとどこからともなく彼の遺作「ノクターン20番」の調べが地面から湧き上がってくるような幻想にとらわれる気が...心ふるえる風景パリ編㊱パリの墓地小雨模様の中ショパンは花束に囲まれて永遠の眠りについていた

  • よさこい讃歌2024㉔ 「死んだ女の残したものは しおれた花とひとりの子供」 柳葉魚のざわめき 駿河リゾート TOKYO PHANTOM ORCHESTRA

    よさこい讃歌2024㉔ 「死んだ女の残したものは しおれた花とひとりの子供」 柳葉魚のざわめき 駿河リゾート TOKYO PHANTOM ORCHESTRA

    「柳葉魚のざわめき」(東京都新宿区)死んだ男の残したものはひとりの妻とひとりの子供他には何も残さなかった墓石一つ残さなかった死んだ女の残したものはしおれた花とひとりの子供他には何も残さなかった着物一枚残さなかった死んだ子供の残したものはねじれた脚と乾いた涙他には何も残さなかった思い出一つ残さなかった死んだ兵士の残したものはこわれた銃とゆがんだ地球他には何も残せなかった平和一つ残せなかった死んだかれらの残したものは生きてるわたし生きてるあなた他には誰も残っていない他には誰も残っていない死んだ歴史の残したものは輝く今日とまた来る明日他には何も残っていない他には何も残っていない(谷川俊太郎)「駿河リゾート」(静岡県沼津市)[TOKYOPHANTOMORCHESTRA」(東京都)「よさこい讃歌2024」は今回で終...よさこい讃歌2024㉔「死んだ女の残したものはしおれた花とひとりの子供」柳葉魚のざわめき駿河リゾートTOKYOPHANTOMORCHESTRA

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