chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
新イタリアの誘惑
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2016/06/03

arrow_drop_down
  • 心ふるえる風景 パリ編㊺ サンルイ島に 激情の女流彫刻家カミーユ・クローデルの足跡をたどる

    大聖堂のあるシテ島は紀元前200年ころにケルト民族パリシイ人が集落を築いたパリ発祥の地として今も多くの観光客が集う場所となっているだが隣に位置するサンルイ島についてはあまり語られることが少ないそのサンルイ島に一つの悲しい物語を訪ねて訪れた繊細で印象深い作品を残した女流彫刻家カミーユ・クローデルの物語だカミーユは若くしてその才能を当時の彫刻界第一人者ロダンに認められ彼に師事したまもなく二人は相思相愛の仲となり同棲生活をスタートさせたしかしロダンには既に実質的な妻(ローズ・ブーレ)が存在していた劇場型のカミーユにとって自分一人だけを愛してくれない優柔不断のロダンは許せないものに映った次第に心を病みロダンの元を去って引きこもったのがサンルイ島のアパルトマンだった彼女の心は張り裂けたままアパート内で作品を制作して...心ふるえる風景パリ編㊺サンルイ島に激情の女流彫刻家カミーユ・クローデルの足跡をたどる

  • 心ふるえる風景 パリ編㊹ 男女の右手と左手 「祈り」に通ずるロダンの作品に出会った

    右手と左手がそっと組み合わされている離れもせずきつくもなく肌のぬくもりがかすかに伝わるかもといったほんのわずかな接触だけで留まっているこの手は一人の手ではないよく見ると大きさが異なっているたぶん一人の男の右手と一人の女の左手二人がお互いの一方の手を差し出して出来上がった形だその形は何を意味するのだろうか彫刻の作者はオーギュスト・ロダン彼が名付けたタイトルは「カテドラル」(=大聖堂)そうこの二つの手が一つになって出来上がったテーマは「祈り」だ大聖堂(カテドラル)の存在は人が為そうとしても成し遂げえない目的望み思いもかけずに陥ってしまった過ちや苦悩そんな人生の節々にたたずむ場所としてあるのかもしれないなら自分にとって祈りとは何なのだろうかロダンが具象化したこの作品が意味するものを見出せないままにロダン美術館の...心ふるえる風景パリ編㊹男女の右手と左手「祈り」に通ずるロダンの作品に出会った

  • 心ふるえる風景 パリ編㊸ パリの記憶 時間 歴史をそのまま留めたコルメス・サンタンドレ小路に迷い込む

    パリ左岸サンジェルマンデプレ地区を歩いているとこんなでこぼこ道に入った石畳があちこち擦り切れており穴が開いた個所までここはコルメス・サンタンドレ小路18世紀に建設されたパリでも最も古い通りの1つだパッサージュ(アーケードのある通り)として計画されたようだが現在アーケードはごく一部だけしかなくでこぼこ道は昔の日本の田舎道をも思い出させるだがこの通りには様々な歴史があったパリ最古のカフェと言われる「プロコープ」が今も営業中だ当初は文学サロンとしてヴォルテールやベンジャミン・フランクリンらが集い革命期一方小路9番地の作業場では18世紀後半に人間の処刑装置であるギロチンが制作されたあの王妃マリーアントワネットもこの装置で命を絶たれたことで有名だまた画家バルティスはここで「サンタンドレ小路」というタイトルの絵を残し...心ふるえる風景パリ編㊸パリの記憶時間歴史をそのまま留めたコルメス・サンタンドレ小路に迷い込む

  • 心ふるえる風景 パリ編㊷ サンジェルマンデプレ教会で出会った 慈しみに満ちた聖母の表情

    セーヌ川左岸にあるサンジェルマンデプレ教会はパリに現存する最古の教会だパリでは数少ないロマネスク様式で建造されているゴシック建築のノートルダム大聖堂などと違って観光客は少ない境内に入るとひんやりした空気に包まれる感覚だステンドグラスから差し込む光を浴びながらほぼ一周し終えようとした頃一体の像に出会った13世紀中ごろと推定される聖母子像20世紀後半に教会近くの壁の土台から発見されたとのことで像全体のうち右半身は失われた形だった顔も鼻の一部は欠けた状態だが衣をかぶって抱きかかえる我が子を見つめる表情は慈しみに満ち優しさの極地とでも言えそうな微笑みを湛えて居る人が心から湧き上がる愛の気持ちを表現する時これ以上はないだろうと思える目元口元ほほの温かさ・・・以来私はこの像の表情を自らの心に大切に刻み続けている心ふるえる風景パリ編㊷サンジェルマンデプレ教会で出会った慈しみに満ちた聖母の表情

  • 心ふるえる風景 パリ編㊶ 師走の夜 街角に浮かび上がったサンジェルマン・デプレのショーウインドウ

    12月の夜サンジェルマン・デプレ地区を歩いていてあるショーウインドウを見かけたここは靴店冬場だけに落ち着いた色のシューズが陳列されているただ日本でいつもみかける陳列法とは全く違った形が目を惹くまず一足ずつ並べているのではなく片方の靴だけが並ぶそれも互い違いに上下に並べられているうえ一つとして平行にはなっていないまるで木の実のようにあるいは大きな葉に止まった蝶のようにゆらりゆらりと空中に浮かんでいる照明も斜めからの光線で商品には微妙な陰影までつけられている「どうぞこれらの靴を自由気ままに履きこなしてください」そんなメッセージが込められているのかもしれない眺めているうちにふと気が付いた今は12月そうこれは「クリスマスツリー」今年一年を締めくくるとともにキリスト誕生を祝う月に「心尽くしの感謝を込めたプレゼントに...心ふるえる風景パリ編㊶師走の夜街角に浮かび上がったサンジェルマン・デプレのショーウインドウ

  • 心ふるえる風景 パリ編㊵ パリで 日本のアニメ人気のすごさを改めて認識させられた一日

    何年か前のパリ滞在中ちょうど「ジャパンエキスポ」がパリで開催中だった日本の様々な文化をパリっ子に紹介しようという企画だが一番の目玉であり人気は「日本のアニメ」だった会場に入る前のチケットを買う広場からもう大混雑日本発のアニメキャラの扮装をした若者たちでごった返していたなかでも特に人気が集中していたのが「ワンピース」ある舞台上ではすっかりキャラクターになり切った若者がさっそうと演技の最中だったその他にも会場のあちこちで催されたイベントでフランス人によって再現されたアニメのシーンがたっぷりと展開されていた私はアニメについてはほとんど知識がなかったのでそれぞれのキャラクターがどんなアニメを基にしているのか理解できなかったがどれほど外国で日本のアニメが人気でどれほど浸透しているのかしっかりと認識させてもらった一日...心ふるえる風景パリ編㊵パリで日本のアニメ人気のすごさを改めて認識させられた一日

  • 心ふるえる風景 パリ編㊴ ロバート・キャパとゲルダ・タロー 二人の出会いの原点はモンパルナスのカフェだった

    スペイン戦争や第二次世界大戦で数々の決定的写真を残した報道写真家ロバート・キャパ彼が故郷ブダペストからパリに出た翌年の1934年その人生を大きく変える出会いがパリの街角で起こったセーヌ左岸モンパルナス大通りにある「カフェ・クーポール」当時は本名のアンドレ・フリードマンとして活動していたが売れない無名のカメラマンに過ぎなかった素敵なモデルを探そうと通りを歩いていると「クーポール」のテラスにいる一人の女性が目に止まった声をかけると本人は辞退したものの彼女の友人を紹介してくれたその女性がゲルダ・タローだった二人は急速に親しさを増した彼女は写真家であるだけでなくプロモーション能力にも長けておりまずアンドレの名前を「ロバート・キャパ」と改名させ写真のタイトルやキャプションも担当したそうした巧みな作戦によってキャパは...心ふるえる風景パリ編㊴ロバート・キャパとゲルダ・タロー二人の出会いの原点はモンパルナスのカフェだった

  • 心ふるえる風景 パリ編㊳ モンパルナスのカフェで モディリアニの若き妻ジャンヌの視線を感じた

    モンパルナスの地下鉄ヴァヴァン駅前にカフェ「ラ・ロトンド」があるこのカフェは1903年開業以来多くの文化人や芸術家たちの集まる店となり毎夜芸術論を論じる空間となった無名の画家だったモディリアニはここにきては店のナプキンに客の似顔絵を描きそれを売っては食事と酒代を工面していた日本からやってきた藤田嗣治はカウンターにモデルを上げてダンスに興じることもあった他にもエコール・ド・パリの画家たちが常に席を占めていたパスキンローランサンシャガールなど・・・少し前の時代には北部のモンマルトルが若き芸術家たちの拠点だったが家賃の高騰や地下鉄南北線開通によって来やすくなったモンパルナスが新しい拠点となったセーヌ川左岸に宿を取った時朝食は予約せず毎朝散歩がてらサンジェルマン地区を通って「ロトンド」でクロック・ムッシューの朝食...心ふるえる風景パリ編㊳モンパルナスのカフェでモディリアニの若き妻ジャンヌの視線を感じた

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、新イタリアの誘惑さんをフォローしませんか?

ハンドル名
新イタリアの誘惑さん
ブログタイトル
新イタリアの誘惑
フォロー
新イタリアの誘惑

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用