chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
新イタリアの誘惑
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2016/06/03

arrow_drop_down
  • 心ふるえる風景 パリ編⑨ 雨に煙る大聖堂の前で 高村光太郎の詩が蘇った

    2018年12月雨に見舞われたパリの夕暮れノートルダム大聖堂を訪れた時空を雲が覆って雨が降り出した大聖堂へはこれまで何度も足を運んだが雨に見舞われたのは初めて周囲も暗くなって建物がかすむようになりホテルに引き返そうとしたちょうどそのとき照明が点灯したああこれなら大丈夫正面にある聖アンナの門審判の門聖マリアの門3つの門の像を改めて観察することが可能になったところが今度は急に雨足が激しくなった叩きつける雨音を聴きながらふと昔読んだ文章が浮かんだ吹き募る雨風外套の襟を立てて横しぶきのこの雨に濡れながらあなたを見上げているのはわたくしですノオトルダムドパリのカテドラルあなたを見上げたいばかりに濡れて来ましたあなたにさはりたいばかりにあなたの石に肌に人知れず接吻したいばかりにあなたはただ黙って立つ吹きあてる嵐の力を...心ふるえる風景パリ編⑨雨に煙る大聖堂の前で高村光太郎の詩が蘇った

  • 心ふるえる風景 パリ編⑧ ノートルダム大聖堂火災から5年 ようやく今年末に修復が完了する

    14世紀に完成したフランス中世建築の究極ともいうべきノートルダム大聖堂はパリ発祥の地とされるシテ島に燦然と輝いていたそれが約800年後の2019年4月突然の出火によって多くの部分が焼失するという惨事に見舞われた私はその4か月前にクリスマスで賑わうパリを旅した直後だったため一層のショックを受けたことを今更のように思い出す今回は失われた尖塔を最もよく眺められる聖堂後方からの写真と共に回顧してみたい初めて大聖堂を訪れたのはもう4半世紀前のことだった方角を間違えて後方からシテ島に入ったので建物の第一印象は「妙に荒々しい造作だな」というものだった後方中央の建物から何本もの斜めの柱が突き出している見方によってはまるで宇宙船のようにも思えたその柱群が中世のゴシック建築の最大の特徴だ高さから来る重圧を横に逃がすことで高層...心ふるえる風景パリ編⑧ノートルダム大聖堂火災から5年ようやく今年末に修復が完了する

  • 心ふるえる風景 パリ編⑦ セーヌ河岸の古本屋街が今年 一時は撤去の危機に

    セーヌ川の両岸に緑色をした屋台がずらりと並んでいるこれはブキニストと呼ばれる古本などを売る露店街だセーヌ左岸沿いのホテルに宿泊した時ちょうど真下にそのブキニストが軒を並べていて朝な夕なにその様子を眺めながら時間を過ごしていた古本だけでなくてポスター絵葉書キーホルダーさらにはエッフェル塔の模型まであって毎日賑わっていたそもそもはグーテンベルクの活版印刷術が発明され大量の書籍が出版されるようになると次第に需要を上回る本が出回りこれらを二次利用する古本屋が誕生したパリでは17世紀初頭セーヌ川に架かる最初の橋ポンヌフの橋の上に移動式の屋台が出たのが始まりというそれが19世紀には川沿いに固定式の屋台が並ぶようになり現在に至っている今年このブキニストが議論の対象となった事があったパリ五輪が全市内に展開する開催方式とな...心ふるえる風景パリ編⑦セーヌ河岸の古本屋街が今年一時は撤去の危機に

  • 心ふるえる風景 パリ編⑥ セーヌ河岸に 大空に向かって両手を広げる女神がいた

    翼を持つ馬ペガサスと共に茜に染まる曙の空に向かって女神が今セーヌ河岸で大きく両手を広げているロダン美術館に向かう前に近くのブーランジェリーでクロワッサンの朝食を済ませておこうとまだ暗い師走の朝ホテルを出発したセーヌ右岸をぶらぶら歩いて行くと前方にアレクサンドル3世橋が見えてきたセーヌ川に架かる橋の中でも最も美しいとして知られる橋だようやく空がほんのりと明るくなってきた橋に施された彫刻を眺めながら何気なく視線を上に向けると中空に女神の像がすっくと立ちあがっている冬特有のほのかな朝もやを全身に纏いながら差し込む朝日のきらめきを改めてパリの街並みに発散するかのような女神の姿は今日もまた花の都の平安を守ろうと祈る守護の化身のように見えたパリ五輪開幕まであとちょうど一週間久しぶりにこの写真を眺めているうちに女神が右...心ふるえる風景パリ編⑥セーヌ河岸に大空に向かって両手を広げる女神がいた

  • 心ふるえる風景 パリ編⑤ 真下から見上げるエッフェル塔の柔と剛

    エッフェル塔を真下から眺める遠くからではうかがい知れなかった構造の美が迫力を持って迫ってくる300mの高さを支える脚の部分はX状の鉄骨が幾重にも重なってそれぞれの柱をなし4つの柱は半円状の鉄骨が優雅に繋いでいる鉄柱を繋ぐリペットを250万本使用するという当時の革新的な技術と材料によって初めて実現した構造だ仰ぎ見るエッフェル塔の姿はまた格別の思いを湧きあがらせる見事に弧を描く支えと軽快に組み合わさる直線とによって出来上がったレース模様の上方に塔の先端が伸びやかにに浮かび上がるすっくと立ちあがる全体像があれだけの高さを誇りながら柔らかな曲線を伴う優雅さを見せるのは部分部分にも剛と柔との絶妙な配置がなされていることの証なのかもしれない改めて135年前にこの塔を完成させた設計者エッフェルの巧みな計算と持ち合わせた...心ふるえる風景パリ編⑤真下から見上げるエッフェル塔の柔と剛

  • 心ふるえる風景 パリ編④ 「景観破壊のゲテ物」から「唯一無二の象徴」へ エッフェル塔の観賞スポットは!

    エッフェル塔が完成した時歓迎の声とともに批判も起きた当時はまだ19世紀パリは都市改造を終えたばかりだった街並みは石造り7階建てのビルが整然と並ぶ姿に整備された対して突如立ち上がったのは330mと桁違いに高くそびえる鉄骨の塔「パリの景観を破壊するゲテ物」「鐘楼の骸骨」「巨大な黒い煙突」そんな反対の声は特に文学者芸術家などの識者から上っただがやがて塔の持つ美しさや機能性街との相性などが理解され始め民衆からも親しみの眼でとらえられるようになった反対派の1人だった文学者モーパッサンはある時エッフェル塔の中にあるレストランで食事をしているところを目撃された「あんなに反対していたのにどうして?」と尋ねられると「だってパリの街でエッフェル塔を見ずに済む場所はここしかないから」と話したという実はモーパッサン自身しばしば塔...心ふるえる風景パリ編④「景観破壊のゲテ物」から「唯一無二の象徴」へエッフェル塔の観賞スポットは!

  • 心ふるえる風景 パリ編③ 革命から100年目に完成したエッフェル塔 100年ぶり開催のパリ五輪

    初めてエッフェル塔を目にしたのはパリ到着日の夜だったセーヌ川越しにオレンジの光をまとった夜空に浮かび上がる構築物は芸術的とも呼べるほどの輝きを放っていたエッフェル塔が完成したのは1889年当時世界一を誇る自立式塔としてその年開催されたパリ万博の象徴ともなったまた1889年という年はある意味メモリアルな年だったそれはフランス革命が起きた1789年からちょうど100年の節目の年でもあった今年開催されるパリ五輪これも100年という数字に縁がある前回開催されたパリ五輪は1924年今年がまさに100年ぶりの開催となるわけだパリという花の都で行われるスポーツの祭典で選ばれしアスリートたちはほぼどの会場からでも目に出来るエッフェル塔に匹敵する「高み」を目指して熱戦を展開することだろう歴史に残る名場面の実現を期待して開幕...心ふるえる風景パリ編③革命から100年目に完成したエッフェル塔100年ぶり開催のパリ五輪

  • 心ふるえる風景 パリ編② 外光が優しく降り注ぐ ドゴール空港の快適空間

    初めてパリを訪れた時まず空港の壮大さにびっくりしたイタリアからの帰国途中フランスに立ち寄った利用便はJAL機だったのでドゴール空港到着後ターミナル2に向かったそこで目にしたのが上方に広がる明るい空間だったもちろん大きな屋根がついていたがそれは翼を広げたようなイメージそこから外光が優しく降り注いでいる空と室内を隔てているのはガラスの天井全面的に日差しが入るのではなく程よい明るさに保たれるような日除けも施されている柔らかいカーブを描く屋根ゲートの案内板も角のない楕円形全体的に硬直した直線を極力少なくした設計だ設計者はポール・アンドリュー1998年の開港だ敷地も32平方キロメートル羽田空港(15平方キロ)のほぼ2倍の広さだでも光の温かさに包まれるように過ごすホールの快適さはお気に入りのカフェで読書している気分を...心ふるえる風景パリ編②外光が優しく降り注ぐドゴール空港の快適空間

  • 心ふるえる風景 パリ編① いよいよ始まるパリ五輪とともに パリの印象を辿ろう

    7月に入った今月はいよいよパリ・オリンピックが始まるそこで今回からはパリの旅で心に残った風景や出来事の思い出をたどってみることにしたいまずはセーヌ川からパリ五輪は夏季五輪史上初のスタジアム外開会式が予定されている会場はセーヌ川パリ五輪の公式ホームページにはこんな想定写真が掲載されていたサンルイ島の東側オステルリッツ橋をスタートエッフェル塔のあるイエナ橋までの6キロを約90隻の船を使って行進するというこの地域は世界遺産に登録されている「セーヌ河岸地域」とほぼ同じエリアになるセーヌ川にかかるパリ市内の34の橋のうち歴史や景観を誇る主要な橋はほとんど観光できるルートだ私にとっても橋の思い出はいくつも残っている1606年完成市内最古の橋であるポンヌフは初めて娘を連れて出かけた旅行で記念写真を撮ったメモリアルな場所...心ふるえる風景パリ編①いよいよ始まるパリ五輪とともにパリの印象を辿ろう

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、新イタリアの誘惑さんをフォローしませんか?

ハンドル名
新イタリアの誘惑さん
ブログタイトル
新イタリアの誘惑
フォロー
新イタリアの誘惑

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用