心ふるえる風景 パリ編⑨ 雨に煙る大聖堂の前で 高村光太郎の詩が蘇った
2018年12月雨に見舞われたパリの夕暮れノートルダム大聖堂を訪れた時空を雲が覆って雨が降り出した大聖堂へはこれまで何度も足を運んだが雨に見舞われたのは初めて周囲も暗くなって建物がかすむようになりホテルに引き返そうとしたちょうどそのとき照明が点灯したああこれなら大丈夫正面にある聖アンナの門審判の門聖マリアの門3つの門の像を改めて観察することが可能になったところが今度は急に雨足が激しくなった叩きつける雨音を聴きながらふと昔読んだ文章が浮かんだ吹き募る雨風外套の襟を立てて横しぶきのこの雨に濡れながらあなたを見上げているのはわたくしですノオトルダムドパリのカテドラルあなたを見上げたいばかりに濡れて来ましたあなたにさはりたいばかりにあなたの石に肌に人知れず接吻したいばかりにあなたはただ黙って立つ吹きあてる嵐の力を...心ふるえる風景パリ編⑨雨に煙る大聖堂の前で高村光太郎の詩が蘇った
2024/07/30 11:26