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お気楽先生のほぼ毎日私感 https://okiraku.fc2.net/

小学校の先生をやっています。教育の現場で日々思うことから、子どもが明るく楽しく学校生活を送るためには親として教師としてどう接していったらよいか、深く考えていきたいと思っています。

小学校の先生をやっています。 無駄にキャリアが長いわけですけど、 日々思うことを広く発信できたらな…と思い ブログを立ち上げました。

お気楽
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2016/05/05

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  • なんでも自分のやりたいようにやっているのが問題

    ◆お手伝いを通して人の心を学ぶ3学期にもなると、タケシ君はトラブルもなく笑顔いっぱいに学校生活を送ることができるようになっていました。特に仲の良い子というのはいませんでしたが、学級のお手伝いをする仲間がいて、授業後に一緒に掃除をして一緒に帰る仲間がいる。そんな人間関係の安定が、彼の心を明るくしたのでしょう。ただ、賢いのに私の机の上は片付けられない。これは、何なんだろうな。。。と思っていました。ある...

  • 時間の経過とともに仲間として認識されるようになっていったけれど…

    ◆お手伝いで脳を活性化タケシ君は、私の机を片付けるお手伝いを少しずつ続けていました。宿題の点検が終わると、いちいち許可を得なくても自分から「配ってくるね!」といって配りました。そうこうしているうちに、一人で仕事を独占することがなくなり、「どうぞ、どうぞ」と譲ることができることも多くなっていきました。なんとなく私の机の周りに一緒に居て、同じ仕事をすることで友達意識も芽生えてきたのでしょう。その頃には...

  • 片付ける場所が私の思いとは違う

    ◆お手伝いで脳を活性化タケシ君は賢い子なので、私の机の上の整頓も難なくやれるだろう。。。こんな風に思ってタケシ君に整頓をお願いしました。職員室での用事を終えて、教室に戻ると、タケシ君はしっかり私の机を整頓してくれていていました。でも、片付ける場所が私の思いとは違っているようで、何もかも探さなくてはならない状態になってしまいました。でも、そんなことは口にはできないですから「ありがとう、助かるよ」と答...

  • 自分で考えて主体的にするお手伝いは、かなり頭を使う

    ◆お手伝いで脳を活性化以前担任した子でとてもIQが高く、学校の勉強が良くできる子がいました。どんな学習でも難なく解くことができます。頭の良い子にありがちな事ですが、仲の良い友達がいませんでした。ですが、その子にも、せっせとお手伝いをお願いして仲間づくりをしていきましたので、学級の中で孤立は無くなっていきました。ある時、私の机の周りが整頓されていることに気が付きました。ノートやプリントで机上は乱雑にな...

  • きまりを優先することは自分優先を減らす練習になる

    ◆お手伝いで脳を活性化お手伝いを通して仲間意識が高まったのか、タケシ君は、暇を見つける「お手伝いすることはい?」と聞いてくるようになりました。休み時間ごとに私の後をついて回るようにもなったので私との距離も縮まった感じが彼にもあったのでしょう。心の距離が縮まって私も嬉しかったですが、でも休み時間ごとに「手伝いはないですか?」と言ってくることにも少々辟易してしまいました。「タケシ君、ありがとう。でも、...

  • 初めての肩もみ

    ◆お手伝いで仲間づくりタケシ君が私の肩を揉んでくれます。「痛い! 痛い! タケシ君、痛いよ」と言うと、タケシ君はビックリです。「タケシ君、お家でお母さんやお父さんの肩を揉んだことがないんじゃない?」こんなことを言うと、「うん、初めて」と彼は答えました。「だよね~~~、それじゃぁ痛くて無理だよー」そんなことを言うと、彼は再び揉み始めました。でも今度は弱すぎだし、ツボを外しています。ツボの位置や強さを...

  • 学級担任の机の周りに生まれる仲間意識

    ◆お手伝いで仲間づくり一人ポツンと本を読むタケシ君。本と友達で良いのかもしれないですが、やはり仲間というのは大事なので、できるだけお手伝いを頼むようにしました。本人も、人から頼まれると嬉しいので、よく働いてくれました。すると不思議なもので、タケシ君が働いていると、それを手伝う子が必ず現れるのです。これは本当に不思議なことです。親切行動をしている人は、周りから親切にされるのです。この頃から、タケシ君...

  • 一緒に働く友達ができたことで、いつの間にか友達が増えていった

    ◆お手伝いで仲間づくり友達がいなくて泣いていた子は、クラスの子が帰った後に、全員分の机と椅子の整頓をしていました。そうしたら、いつの間にか友達が増えていったのですが、その要因の一つに一緒に働く友達ができたことにありました。彼がひとりで整頓や掃除をしていると、それをたまたま見かけた子が、一人二人と一緒に参加するようになったのです。楽しく遊んだり喋ったりしていたわけではないのですが、同じ行動をすること...

  • 友達作りで大事なのは、みんなと同じ行動をしていること

    ◆お手伝いで仲間づくり子ども達をよくよく観察してみると、案外と一人で遊んでいることが多いものです。例えば、鉄棒遊びであれば、みんなで遊んでいるようで、実は個人練習の意味合いが大きいです。縄跳びでも一輪車でも、結局は個人の練習です。でも友達作りで大事なのは、みんなと同じ行動をしていることだと思います。子どもが他の子どもと同じ動きをすることを「同型的行動」というそうです。同型的行動には・仲間関係の形成...

  • なんとなく皆と一緒に居ることが大事

    ◆お手伝いで仲間づくり休み時間に一人ポツンと本を読んでいるタケシ君。それはそれで良いのですが、自己中心性の強い彼は、もっと学校という社会で、人と関わって揉まれる必要があるし、そこで学ぶ必要があると考えていました。誰かに「一緒に遊ぼう」と言うのは、とても勇気のいることなので、友達作りというのは難しいものだと思います。でも最近は、いつも一緒にいるような仲の良い親友を作る必要はなくて、なんとなく皆と同じ...

  • 親切を行う子は、周りの子から親切にされやすい

    ◆お手伝いで仲間づくりこのブログでも何度も書いていますが、もう10年も前に担任した子で、「友達がいない」と泣いた男の子がいました。その子に「じゃぁ、私の言うとおりにやってごらん」と帰りがけに、教室中の机の整頓をさせました。「親切にされて嫌だと思う子はいないから、帰りの時に、みんなのランドセルを配ったら?」と言うと、彼はそれも実行しました。一人で、黙々とそんなことを続けていくうちに、帰りに一緒に掃除...

  • 友達がいないという問題は、簡単に解決できる

    ◆お手伝いで仲間づくり伝記などの本から心の学びを得ていたタケシ君ですが、そうそう簡単には自己中心から脱却はできません。どうしても、自分の正しさを前面に出してしまうことが多く、なかなか自己中心を無くせません。こういうものは、人生をかけて無くしていくものなのでしょう。何はともあれ、強すぎた自己中心性から脱却する道を歩み始めたタケシ君だったのですが、友人関係も徐々によくなっていきました。自分の正しさが強...

  • 人の失敗を許せない人は、自分の失敗も許せない

    ◆タケシ君の一番の問題は、強い自己中心性「そういう考え方もある」って念仏のように言い聞かせていたら、自分にはない正しさを学ぶことができるよね。それに、人を許すこともできる。人を許せたら、自分の怒りは簡単に抑えることができるようになるのだから不思議な話です。自分の正しさなんて、何のあてにもならないのだから、自分も悪いところがあったなーって思ったら、相手を許すことができるよね。相手を許すことができたら...

  • 自分の正しさって本当に正しいか?って思ったことはありますか?

    ◆タケシ君の一番の問題は、強い自己中心性クラスの子ども達に話したこと「じゃぁ、自分の正しさって何なの?って話です。アル・カポネだって泥棒だって、自分の正しさで生きた。でもその正しさって、本当に正しいの?ってことです。君たちは、たった10年しか生きていないけれど、自分の正しさって、本当に正しいか?って思ったことはありますか? きっと思ったことはないと思います。だから喧嘩して自分の考えを通そうとしたり...

  • アル・カポネは世のため人の為に尽くしてきたと言っていた

    ◆タケシ君の一番の問題は、強い自己中心性クラスの子ども達に話したこと「今から100年くらい前に、アル・カポネというギャングの大ボスがいました。たくさんの犯罪をしてしまった人ですが、そのアル・カポネという人は、自分は世のため人の為に尽くしてきたと言っていたそうです。私たちからみたら、たくさん悪い事をしたのだから極悪人だと思うのですが、本人は、自分を悪人だと思っていなかったのです。これは、アル・カポネ...

  • 人は世の中の人が自分と同じ考えをしているのだと思ってしまう

    ◆タケシ君の一番の問題は、強い自己中心性クラスの子ども達に話したこと「自分が正しいって思うことがあって、みんな、その正しさに従って生きています。人って不思議なもので、自分が正しいと思っていることは、世の中の人が自分と同じ考えをしているのだと思ってしまうものです。例えば、何年も前の話になりますが、算数の問題を解いていて、できた人から私のところにもってこさせたことがあります。その時、男の子2人がどちら...

  • 人は大声で力説すれば相手は分かってくれると勘違いしている

    ◆タケシ君の一番の問題は、強い自己中心性伝記や哲学系の本にのめり込んでいったタケシ君。私も、毎日のように心の在り方について話をするので、だんだんものの考え方も変わっていきました。彼は自己中心性が強く、友達とのトラブルが絶えませんでした。でも、なぜ喧嘩が起るかというと、喧嘩と言うのは、互いに自分の正しさを主張しているのだと思います。タケシ君は、自分が正しいと言う。相手も、自分が正しいと言う。人は、自...

  • 本の世界に没頭するようになった

    ◆タケシ君の一番の問題は、強い自己中心性タケシ君の場合、勉強面は大丈夫だったのですが、友達に教えることで友達と関わることは、まだ難しいと判断しました。でも、いつかできるようになっていけば良いので、できることから人の為になることをさせていこうと考えていました。今まで担任した子ども達は、クラスの為の行動をすることで、どの子もみんな、友達と上手くいくようになっていったのですから。勉強はできる子だったので...

  • 「君は自分がやりたかっただけじゃない?」

    ◆タケシ君の一番の問題は、強い自己中心性タケシ君に話したこと「人に親切にするって難しいよね。君は、ハナさんに算数を教えてくれました。でも、実はハナさんって算数が得意でよくできるんだよ。それって知ってた? 少し取り掛かりが遅いからやれていなかったけど、実は算数ができる。でも君はそんなハナさんのこと知っていたかな?」こんな話をすると、タケシ君はビックリしていました。「そうだよね、知るわけないよね。それ...

  • 行動(お手伝い)を共にしたら子どもの孤独感は解消される

    ◆タケシ君の一番の問題は、強い自己中心性タケシ君の一番の問題は、強い自己中心性(我)です。でも、この自己中心性の強さを減らしていくのも「お手伝い」しかないように思います。大人の世界の言葉で言えば、他者貢献です。自分のやりたいことや自分の利益を我慢して、他者を優先する。我の発動を押さえる訓練をしなければ、自己中心性を直すことはできませんが、「お手伝い」を通してなら、自分中心を減らしていく練習ができる...

  • 我を通そうとすればするほど周りの人々は離れていってしまう

    ◆タケシ君の一番の問題は、強い自己中心性友達に勉強を教えに行くにしても、自分中心が強すぎて、相手や周りの子の事を考えずにトラブルになってしまうタケシ君。我の強い子だなーと思って見ていました。子ども達によく話をするのですが、自分の我を通しても何も良い事はありません。我を通すというのは、結局は自分への利益誘導ということになります。自分が得をするように我を通したいわけですが、得をするということは、誰かが...

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