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  • 日本がいっぱい

    ここ10年ほどで、イギリスでも随分日本を近く感じる事が多くなってきた。最近よくあるのは、知人や新しく知り合った人に何らかの形で日本に関係がある事である。私が日本人であると分かると、自分達の身近な日本関連情報を教えてくれる。ざっと例を挙げるとこんな感じだろうか。•以前住んでいたフラット(アパート)の上階に住む、友人家族の旦那さんの親友が結婚した相手は、素敵な日本人女性であるという事。•ロンドン郊外に住む、夫のいとこ夫婦宅の隣には日本人一家が住んでいて、奥さんはなんでも有名なピアニストで、しょっちゅうコンサートツアーにでているとのこと。•以前の職場でたまたま隣のデスクにいたドイツ人の同僚が、自分のベストフレンドは日本人女性だと言っていた。•同じく職場で、フランス人の同僚は以前、日本人の映画監督を目指している男性とフ...日本がいっぱい

  • 差別とは何ぞや

    ここ最近、差別問題が世界中の色々な所で取り上げられている。性差別の極地に立つ問題としては、ハリウッドの大物、ハービー・ワインスティーンの大規模セクハラ疑惑や、それに後続してのTwitterでの‘#Metoo’(私も)運動。ジャーナリストの伊藤詩織さんが訴える性暴力に対する差別と偏見などがある。人種差別問題では、アメリカでドジャーズのダルビッシュ有投手がアストロズのグリエル選手から受けた、アジア人を嘲笑する「つり目ジェスチャー」が物議を呼んだ。もっと暴力的な一例を挙げると、先月我英国南部の都市ブライトンでは、韓国人留学生の男性が見知らぬ白人のイギリス人に人種差別的罵声をあげられ、路上で顔面をボトルで殴られる事件があった。こうして、メディアでも色々ととりあげられている差別問題だが、やはり外国人としてイギリスで生活し...差別とは何ぞや

  • 小さな恋の物語

    今日は近くの診療所(GeneralPractitionerと呼ばれる家庭医)に予約があって行って来た。待合室には私の他にも四、五人順番を待っている人がいた。一応予約の時間が決まっているのだが、少し待ち時間が長く、ちょっと遅れている様だった。そこで、中年の、あとから入ってきた女性が、「すみません、何時の予約ですか?どのくらい待ってます?」と、一同に聞いてきた。それがきっかけで、私と、高齢の女性と男性と、その他に二人が自分の予約時間やらを軽く話すきっかけとなった。一人、二人とすぐに呼ばれたが、私とあと三人が残り、みんな一緒に入るのかもねと軽く冗談を言い合い、全くの他人同士だが、たまたま居合わせた空間で少し和やかな雰囲気になった。70代半ばはいっているであろう男性は、待ち時間を潰すために本を開いて持っていた。すると、...小さな恋の物語

  • 2016年のアップとダウン

    前回の投稿から信じられないくらいあっという間に時間が経ってしまった。私がブログを開設してから一年が経過し、その間、我々一家の境遇も、世界状況も随分大きく変わった。この変化は類まれな大きなもので、私自身の人生のうちでも経験したことがない。まず、私事でいうと、我々一家は前回のブログ投稿しばらく後に、20年近くになるロンドン生活に終止符を打ち、イギリスは地方の田舎町に引越した。とはいっても、一応通勤圏であるため、夫も職を変えるわけでもなく、新しい土地で知り合った人々も多数が元ロンドン住人か、現在も通勤しているなど、意識的、知的感覚では以前とそう変わりはない。私自身も色んな意味でこれからもロンドンとの繋がりは絶えないであろうと思う。そうとは言っても、現実に物理的な面で大きな変化は多々ある。まず、ここは住民の大多数が白人...2016年のアップとダウン

  • 西へ向かう移民たち

    先日私は、5年以上愛用したiphoneがついにうまく作動しなくなってきたため、近くの携帯電話屋まで足を運んだ。ネットで下調べはしていたが、店員と少し話をした後、思いきって新しい機種を購入することにした。新しく契約を結ぶため、新たに、係のお兄さんがデスクにやって来て対応してくれた。西ロンドンではむしろ白人のイングランド人が少数民族なので、この店員の容貌に特に変わったところは全くなかった。小麦色の肌にクルクルの黒髪。そして、緑がかった茶色の目。彼の眼を見た瞬間、どこかで似たようなまなざしを見たような気がした。一瞬頭に浮かんだのは、1985年のナショナルジオグラフィック誌の表紙を飾って一躍有名になった、SteveMcCurryのAfghanGirlだった。契約を結ぶとなると、何かと書類も多く、合間にカスタマーサービス...西へ向かう移民たち

  • 混ざらない人々

    ロンドンが多民族国家を表象する都市であることは前回も触れた。ロンドンの至る所であらゆる民族が集まり、それぞれのコミュニティーを築いている。それは商店街をしばらくあるけば誰もがすぐに実感できる。各コミュニティーに属する人々が利用する店が立ち並び、それはイスラム圏の人々が食するハラルミート屋だったり、ポーランド食品店だったり、民族衣装を作るための生地屋だったり、普通のスーパーには売られていない色々な野菜が並ぶ八百屋だったりする。それは日常生活に必要なものを買えるお店はもちろんだが、コミュニティーの集いの場所となるスペースを提供する宗教施設もある。イスラム教のモスク、ヒンズー教の寺院、様々なコミュニティーがそれぞれ自分たち様にカスタマイズしたといっては語弊があるかもしれないが、各種のキリスト教教会。こちらはアフリカ系...混ざらない人々

  • 空爆の代償と多文化主義

    以前よりロンドンにおける日々の生活から、「文化」について考える事が多い。自分自身も外国人であり、まさに多民族国家の一員なのだが、それにしてもここロンドンは本当に色々な民族や文化、国籍の人が多い。娘の小学校は一クラス30人ほどだが、その中で両親とも純粋なイングランド人の子供は2,3人しかいないように思われる。それもひょっとしたら、アイルランド系であったり、見た目ではわからないが、英国人ではあるが2世だったりするのかもしれない。いわゆる「外国人」で特に多いのはポーランドからの移民の子供達と、北アフリカから中東までの諸国からやってきたイスラム圏の親を持つ子供たちだ。世界中のあらゆるところから「異」なる文化を抱えたまま、親たちは毎日子供たちの送迎に、ほんの5分ほど校庭を共にする。長女が初めてこの学校に通うようになったの...空爆の代償と多文化主義

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