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2016/03/09

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  • 誇り高き絆 9

    重い瞼を開けると、すでに周囲は明るくなっていた。ここはどこだろうと一瞬呆けたものの、すぐさまゲストルームのベッドの上だと認識する。眠りから覚めたレインは力が抜けきった身体をどうにか起こし、突然襲ってきた違和感に端正な顔を歪めた。頭がズキズキする……。これは呪いの影響ではなく、明らかに二日酔いだ。痛みをこらえながら室内を見回し、自分ひとりだとわかった途端、ほうっと溜息が漏れる。男と寝た。正確に言えば、...

  • 誇り高き絆 8

    「――っ、……んっ」何が起きたのか、理解が追いつかなかった。合わさった唇からアルコールが口内に流れ込んできて、不意を突かれたレインは否応なしに飲み込む羽目になる。一拍遅れて、停止した思考が動き出したのと頬にかすかに当たっていた丸眼鏡のフレームが離れていったのは、ほぼ同時だった。月明りのせいか、レンズ越しの瞳が普段と異なる色を帯びていて、レインの背筋がぞくりとする。「……なんの真似ですか。新手の嫌がらせで...

  • 誇り高き絆 7

    その日、魔法局本部の第一会議室において、妖魔族に関する進捗会議が執り行われた。出席者は神覚者八名、ウォールバーグ、局長、副局長で、前回の神覚者会議後の進展や問題点などを報告して共有するためだ。主要関係者が一堂に会する場でもあり、顔を合わせて意見を交わすことで、全体の士気を高めるメリットがある。まず、副局長であるブレス・ミニスターから現時点での成果報告が全員の前で発表された。魔法界中の大規模な墓地に...

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