誇り高き絆 9
重い瞼を開けると、すでに周囲は明るくなっていた。ここはどこだろうと一瞬呆けたものの、すぐさまゲストルームのベッドの上だと認識する。眠りから覚めたレインは力が抜けきった身体をどうにか起こし、突然襲ってきた違和感に端正な顔を歪めた。頭がズキズキする……。これは呪いの影響ではなく、明らかに二日酔いだ。痛みをこらえながら室内を見回し、自分ひとりだとわかった途端、ほうっと溜息が漏れる。男と寝た。正確に言えば、...
2024/08/30 17:52
2024年8月 (1件〜100件)
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