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  • 亡くなっていた旧友の遺作写真作品を観る。

    ネットの黎明期、90年代の中頃に「パソコン通信」というものがあった。今のSNSの走りのようなもので、私はそのうちの「東海フォーラム」に参加し、いろいろな人と知り合い、情報の交換などをした。時折、ネットを通じないオフ会という飲み会などもあって、当時まだ居酒屋をやっていた私の店がその会場になるなど、営業上の恩恵を受けたこともある。その折の会員の交流はけっこう濃密で、パソコン通信がなくなり、MIXIやFB、Xの時代になってからも交流が続いている人がいまなお数名以上いる。ほぼ30年のつながりだ。そのうちの一人に、大垣市在住のTさんがいた。元国鉄の機関士で組合は国労(国鉄労働組合)に所属していた。国鉄が民営化しJRになる折、JR当局は国労から離脱し、より穏健なJRの労組へ鞍替えすることを求めた。組合の骨抜きを警戒し...亡くなっていた旧友の遺作写真作品を観る。

  • 春の食欲日記と旬の筍、そして地三つ葉

    春になって食欲が増したかもしれない。久しぶりに体重を測ったら2〜キロ増えていた。この歳になってあまり肥ると、そのへんでぶっ倒れても誰も助け起こしてはくれなくなるから要用心だ。どんなものを食べているかは写真のとおりだが、一見独創的に見えるものもそうではない。昨日の余り物や賞味期限が切れるものをどう処分するかでかなり無理をしてつじつまを合わせたものが多いからだ。もっとも時たま、その取り合わせの意外性が思わぬ味覚を引き出したりするから、それもまた調理をする者の僥倖かもしれない。焼きそばだが、ソース味ではなく、顆粒かつおだしと薄口醤油のあっさり味。揚げが入った志の田ラーメン。赤ウィンナーは期限切れのため無理やり入れた。前日の余り物、舞茸の天ぷらとわかめネギのうどん。前日の余り物をぶち込んだパスタ。あっさり味にし、...春の食欲日記と旬の筍、そして地三つ葉

  • 春・桜・祭・子供みこし・そして花々

    二月には、今年の花の開花は早いといわれた。それが三月の寒さで結局は例年より遅い開花となった。未来予測の難しさを感じさせる。この地区は今が桜の満開だ。昨日、花曇りのなか、すぐ近くの「マイお花見ロード」へ出かけた。わざわざ「マイ」とつけるのは、川沿いにそこそこの桜の並木をもちながら、決して知られた名所でもなく、また各種情報に載ることもなく、近隣の人や買い物帰りにたまたま通りかかった人たちが眺めるのみだからだ。この地に住み着いて、もう数十年にわたってここでの花を楽しんでいるが、幾分の変化が見られる。要するに無名の地域だから、観光地並みのメンテナンスはされないまま樹々の老齢化は進み、寿命の尽きた樹もあってもその補充はなく、歯抜け状態の箇所がかなりある。また、ソメイヨシノの寿命や樹の最盛期も短いため、残った樹の花の...春・桜・祭・子供みこし・そして花々

  • 鮮度のいい魚は弾けてしまうということ

    日曜日午後、釣り師Yさんが敦賀沖の釣行のお帰りにわざわざお立ち寄りいただき、さっきまで泳ぎ回っていた釣果の一部をいただく。鯛、ウマズラハギ、イサキを各一尾。死後硬直でまだそっくり返っている。全体の写真を撮るのを忘れた。鯛はやはりお造りにした。ウマズラハギは大きかったが、娘が在宅していたので、二つに切って煮付けにした。鮮度の良い鯛刺しの旨さは言うまでもない。それに劣らず、ウマヅラが美味しかった。煮付けにしても鮮度によって味が全く違う。味はもちろん、口腔内での身の感触そのものが違うのだ。翌日、鯛のあら煮を造る。鮮度が良いので煮しめず、あっさりと沢煮風に仕上げる。そのため、合わせた大根はあらかじめ湯がいてアク取りをしたものを用いる。鯛も大根もあっさりと仕上がって私にしては品のあるあら煮となった。併せてイサキを塩...鮮度のいい魚は弾けてしまうということ

  • 花は散り、新芽の美しい時期に・・・・

    太平洋岸近くで、開花宣言が続いているが、わが家の桜ん坊のなる桜は2月末に開花し、もうすっかり散ってしまって、新芽と同時に桜ん坊の赤ちゃんが出てきた。もう一ヶ月余りで、熟した実を収穫できるだろう。花見の主たる対象、ソメイヨシノには実がならない。人工的に作られた品種は挿し木でしか繁殖できない一代限りの命だ。ということは、人類が滅びた際には、数十年で尽き果てることとなる。ソメイヨシノは、千年を超えるエドヒガンと違って、寿命は短い。その意味でも、ソメイヨシノの開花とその終わりは儚いのだ。以下は、今わが家で見られる樹木の新芽の模様である。これは父譲りの紅梅の新芽今年はどれだけ実をつけるか紫陽花の新芽肉桂の新芽植えたつもりはないが鳥が種を運んできたかツツジの新芽『枕草子』がいうように「「何も何も、小さきものは、みなう...花は散り、新芽の美しい時期に・・・・

  • メセナ絵画展と頂いたオリーブオイル

    岐阜に岐阜信用金庫という金融機関がある。県下では十六銀行、大垣共立銀行などに次ぐ結構安定した勢力を誇っている。その信用金庫がかなりの美術品を収集していて、企業メセナというか、時折その公開展示会を行っているのを岐阜にいながら全く知らなかった。それを知らせて頂き、お誘いいただいたのは名古屋にお住まいの昔なじみのIさん(女性)からだった。開催初日の26日、開催に先立ってスペシャルトークが行われ、Iさんもお越しになるというので、出かけた。その収集の内容だが、思ったより幅広く、また層も厚い。日本画では川合玉堂を始め前田青邨(これは複数)、横山大観、安田靫彦、川端龍子などなどの大御所を始め、佳作が結構ある。洋画部門では、安井曾太郎に始まり梅原龍三郎(これは6点)から小絲源太郎、杉本健吉へとひとつの流れを観ることができ...メセナ絵画展と頂いたオリーブオイル

  • 最近の食事三題とマルハラの話

    ■22日昼質素に一汁一飯白菜と揚げわかめの煮付けのみ■22日夜なんだか気が滅入るので少し奮発左上から時計回りにごぼうさっぱり煮わけぎとホタルイカのヌタモズク酢ビンチョウマグロ山かけこりゃあやはり日本酒ですね■23日昼山かけそば隣のカップはいっちょ前に蕎麦湯をただし食べ終わってから薬を飲むのに使ったりしてたんじゃなんとも締まらない以上句読点はマルハラだというのでなしで書いてみたがパンツの紐が緩んでいるようで収まりが悪い■結論たかが「。」で威圧を感じるとしたら、そのほうがよほどおかしい。句読点がないと理解できないような本格的な文章とは無縁な連中の話ではないかと思う。だから私は、今後とも使う。最近の食事三題とマルハラの話

  • 映画『哀れなるものたち』を観る

    年始の開演から少し遅れたが、やっと観る機会があった。こんなの観せられるとやはり映画ってすごいなぁと思う。回想シーンを主としたモノクロの映像とリアルな世界のカラー、外部世界として見せる都市シーンのガウディを漫画チックにしたような様相、それらはこの映画が描く時代を「はてな?」のなかに入れてしまう。解説によると19世紀末の英ヴィクトリア朝の出来事だとのことだが、そんな限定は吹っ飛んでいる。色彩と画像の面白さに加えて、音響も効果的で面白い。高度な脳外科手術が可能で、異種生物の接合手術すら可能なことを見せる映像からはSF的な近未来が頭に浮かぶが、登場する人物たちの衣服や振る舞いはなるほど19世紀末なのかもしれない。にも関わらずである、主人公が成長し到達する世界はまさに21世紀の現実ですらある。いささかネタバレになる...映画『哀れなるものたち』を観る

  • 名古屋に名画座系新映画館、今日発足!

    ■名古屋に映画ファンのための新しい小劇場、ナゴヤキネマ・ノイが本日、発足しました。■私も呼びかけ人の一人です。クラウドファウンディングには、想定を超える人々が応じてくれました。■そのお陰での今日の発足です、名古屋周辺での映画ファンの皆さん、あなたのフィールドの一つに是非ともお加えください。https://nk-neu.com/名古屋に名画座系新映画館、今日発足!

  • ドイツ・ライプチヒからの便り

    ■ライプチヒに住む畏友・K氏に私が参加うる同人誌を送ったところ、それへの感想とともに、二枚の写真を送ってくれた。■一枚は彼の最新作の東洋風山水画である。彼には二メートルを超える大作もある。なかなか達者なものである。■もう一枚は、この九日、ベルリンで行われた反原発デモに参加した彼が撮したものである。中央の横断幕には「Fukushima」の文字も見える。■すでに反原発に舵を切ったドイツで、Fukushimaを思いやったデモが挙行されているのに、その本場のこの国はどうであろう。未だ帰還できぬ地域があり、帰還できても生活が成り立たない地域もあるのに・・・・。■壊れた原発の解体やデブリの取り出しも全く進行しないというのに・・・・。ドイツ・ライプチヒからの便り

  • もうこれで終わりかな?ツクシの探索。

    3月13日午後、PCで書を読んでいたのだが、やはり、紙の書よりも疲れる。そしてその分、頭に入るのも空疎になる。で、少し気分転換で外出を試みる。陽射しは暖かそうだが午前は風が強く体感温度は寒かった。しかし、午後3時ぐらい、風は収まり条件は良い。外出といっても、歩くために歩くのは苦手なので目的を定める。今回は今年まだ行っていないツクシの探索にそれを定めた。とはいえ、それが大変なのだ。かつて私は、その狩り場数か所以上をもっていて、あそこがだめならここといった具合に外れることはなく、30分もしないうちに袋いっぱいを取り尽くし、その掃除に半日以上費やすといった次第であった。しかしである、ここ数年の急速な市街化の進行は、近隣の田畑を埋め立て、私の狩り場のほとんどを宅地と化してしまった。しからばということでまだ残ってい...もうこれで終わりかな?ツクシの探索。

  • 映画『そして父になる』再見

    ■NHK/BSで是枝裕和監督の『そして父になる』を観る。2013年秋の公開時、劇場スクリーンで見ているので2度目である。■初見時、タイトルも適切でいい映画だと思った。それが再見の理由だが、この映画が逡巡するところで私にはかすかな違和感がつきまとうのだった。■それは、私が養子であり、父母との血縁関係をもともともっていないからかもしれないと思っていた。■ある種の動物たちは血縁に支配され、自分の血縁を守るために血筋の違う子を殺すこともある。■そうした野蛮から開放されたのが人間社会なのだと漠然と理解していた。血縁なんかどうでもいいのだと。■しかし、よく考えてみたら、私自身、万世一系の血筋をもって国の元首とする日本国の臣民なのだった。嗚呼。映画『そして父になる』再見

  • 知多半島へ 風が強く寒い海から内陸の花ひろばへ

    ■三月九日、今年始めて海を見た。知多半島方面あちこち。■午前はそうでもなかったが、午後は「天気晴朗なれども波高し」で、風速が強く、体感温度は震え上がるほどであった。でも、海なし県の人間にとって、海は恐怖と憧れのアンビバレンツで神秘的な存在。■写真はアトランダムに海関連のみ。■海岸は風が強くて寒いので、同じ知多半島内でも内陸部の観光農園「花ひろば」へ行ってきました。■折から、菜の花の満開。一人一〇本まで摘んで持ち帰れるというので、まだ花の開かない蕾ばかり摘んできました。■花を飾るためではありません。辛子和えにして食べるためです。私の好物なのです。■カップルが一杯いてアテられましたが、写真をたくさん撮ってきました。■ほとんどが了承を得て撮ったものや後ろ姿ですが、了承を得ていないものは顔にボカシを入れてあります...知多半島へ風が強く寒い海から内陸の花ひろばへ

  • 国際女性デー(3月8日)の新聞

    ■今日の「朝日」の朝刊、タイトルがカラーに。何ごとかと思ったら「国際女性デー。女性だから色付きというのもルーティンだが、まあ、意識しないよりいいだろう。■一面下段、書籍広告もそれらしいものを並べた。■一面、トップ記事。■これは途中の全面広告で、上が閣僚数、ついで最高裁官、そして上場企業の役員の比率。イラストではいずれも女性が多く意表を突くが、これの真逆が実態という皮肉な広告。■その他、「天声人語」など、他の記事もそれを意識したものが多い。国際女性デー(3月8日)の新聞

  • 【最近の弁当三題】

    ■毎日作るわけではない。相手とのタイミングが合ったときのみ。■造るのは労苦ではない。スーパーでの買い物など、一人分はかえって買いづらいので、自分が食べるものと同じものをただ詰めるのみ。■最後の赤いご飯は、炊き込みのケチャップライス。玉ねぎみじん切りとウインナーの薄切り、それにケチャップと隠し味のバター少々。【最近の弁当三題】

  • 【近辺の観察から】桜と影

    ■うちの桜、もう満開と言っていいんじゃないかなぁ。例年より一週間ほど早い。■私たちは、影によってその実体を示唆されることがある。■影のみを見て、それが実体だと思うこともある。■その影すらも見ない場合もある。■かと思うと、その影と実体とがどう相応しているかといぶかるひねくれものもいる。■そのいずれもがありうる。【近辺の観察から】桜と影

  • 無為と有為・・・・アキ・カウリスマキ『枯れ葉』を観る

    今年の2月は、1日おまけがあるからそれを消費する意味でも映画を観に行った。正確に言えば映画と言うよりもアキ・カウリスマキを観にいったといったほうがいいかもしれない。もう何年も前だったろうか、、彼は引退を表明した。あの独特の画面がもう見られないのかという思いを覚えている。その彼が、改めて映画を作ったというのだからそれはやはり見るしかない。しかも、2月のおまけ29日だ。カウリスマキのファンなら、目隠しをして連れて行っても、5分もその画面を見ている間にそれがカウリスマキの映画だということに気がつくだろう。彼の画面は余計なものをそぎ落とし、セリフも決して饒舌に過ぎることはない。映像と出演者の表情と佇まいがその全てを語っていく。付随的に音楽が使用されるが、その使用の仕方もいわゆる映画音楽を超えた独特のものである。冒...無為と有為・・・・アキ・カウリスマキ『枯れ葉』を観る

  • 紅白カブの共漬け その結果は・・・・

    中玉のカブ三個が一束で売られている。その組み合わせは赤カブ一個と白カブ二個だ。これがスーパーだったら、「何だ、この組み合わせは!」とクレームがつくところだ。しかし、ここは農協朝市、こんなことはザラだ。しかも、その価格が六〇円だったら迷わずゲットだ。さて何にするかだ。漬け物に即断。しかも紅白もろともにだ。むろん葉や茎は捨てないで漬け込む。即席漬け物器に切ったものを。カブの他には昆布の千切り、鷹の爪、柚子の皮。塩加減はそうだなぁ、小さじに三倍前後か。一日目、水分が出てしっとりしてきた。試食。塩分は良さそうだがまだ発酵が不十分でうま味は出てきていない。二日目、しっとり感も進んでだいぶ旨くなってきた。あと少しだ。三日目、うん、旨くなってきた。もともと浅漬けだからこのへんでいいだろうとタッパーに移してあとは冷蔵庫で...紅白カブの共漬けその結果は・・・・

  • 最近の食事 アトランダムに

    残り物に依るパスタ(左奥から)里芋味噌煮キュウリ・生若布酢の物白菜漬け豚バラひとくち角煮白菜、青菜、生若布のきしめん青菜と揚げの煮物五目チーズかけ焼き白菜漬物じゃがいも、人参カレー煮白菜、青菜、トリの煮付け白菜漬キャベツ、水菜、マカロニのサラダレンコン煮付けほうれん草おひたし白菜漬里芋、豆腐、はんぺんの味噌おでん風(右においたのが味噌)いわしソティーレンコン水菜と揚げ煮つけもずくマグロ山かけいわしソティー残り五目ごはんゴッタ汁白菜漬白菜漬レタス、ちくわ、生若布などのサラダネギ、白菜、揚げを添えた肉うどんキュウリ詰めちくわの和え物豚と玉ねぎのソティー葉付き小カブの煮付けそのカブの皮を味醂と醤油に漬け込んだ一品これが結構うまいカブの皮は決して捨てないブロッコリー、キャベツソーセージの温サラダ白菜漬キュウリと春...最近の食事アトランダムに

  • 基礎がないのに読み始め失敗した読書

    図書館の新着図書に、佐藤俊樹『社会学の新地平・・・・ウェーバーからルーマンへ』(岩波新書)が出ていたので、借りてきて読んだ・・・・というより開いてみた。「社会学の新地平」というのが気になったし、マックス・ウェーバーのものは『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』のほか短いものを2,3読んでいたものの、もはや内容もうろ覚えだし、ルーマンに至っては社会システム論の展開者ぐらいのことしか知らなかったので、この際その内容を知り得たらということで読もうとしたわけである。むろん、そんなに簡単に理解できるとは思っていなかったが、まあ、新書だから私のようなド素人にもある程度は吸収できるだろうと思ったのが、結果的には甘かった。この書は、社会学に馴染み、マックス・ウエーバーやルーマンを一通り理解してる人たちを対象とし、...基礎がないのに読み始め失敗した読書

  • 紅梅が満開!

    鉢植えの紅梅が満開になった。少し離れたところでも。その馥郁たる香りが鼻腔に心地よい。紅梅が満開!

  • 【読書ノート】ですが、まずはAIChatGPTの実験からはじめて・・・・

    読んだのは東浩紀『訂正可能性の哲学』ゲンロン社であり、結構面白かったが、その内容を述べる前に、ちょっとした実験を思いついたので、それを実施してみた。それというのは、今流行りのAIChatGPTにそれについて述べさせるということである。最初の設問は、「東浩紀『訂正可能性の哲学』とはどんな書ですか?」というものである。それへのAIChatGPTの回答は以下のようであった。「東浩紀の『訂正可能性の哲学』は、哲学や科学の中で「訂正可能性」という概念に焦点を当てた書籍です。この概念は、我々が持つ知識や理解が常に修正や改善の余地があることを指摘しています。東浩紀は、この訂正可能性が科学や哲学の進歩を可能にする重要な要素であると主張しています。また、この本では、現代の社会や文化における訂正可能性の意義や影響についても論...【読書ノート】ですが、まずはAIChatGPTの実験からはじめて・・・・

  • 小澤征爾とN響

    ■小澤征爾が亡くなった。ライブでは1991年、ザルツブルグのモーツァルト没後200年の記念音楽祭で、ボストンを率いていたのを聴いたことがあり、最前列だった私の掛け声に確かに反応してくれて視線が合ったことがある。■20年ほど前、岐阜のサラマンカホールへ来るというので、売り出し日の9時からというのを9時20分ぐらいに窓口へいったら、もう完売だった。私の後にも続々と人がやってきていた。■彼の死後、NHKを中心に、TVやFMラジオで回顧番組をいろいろやっている。■しかし、1961年、彼がN響を指揮した折、N響側がリハーサルに誰も出てこないという陰湿なイジメで彼をボイコットし、海外へ追いやった話は一切出てこず、頬っ被りのままだ。■もっともそのお陰で、彼はボストンに定着し、世界のマエストロといわれるようになったのだか...小澤征爾とN響

  • 亡き人を偲んで・・・・名鉄電車、日帰りの旅

    まだサラリーマンをしていた折の20代後半から通い続けた飲み屋があった。初代ママが亡くなった後、当時の常連たちが閉店を惜しんで新たにその運営を任せる人を選び、再開することとなった。その折に、新たなママとして選ばれたのは、当時の顧客で、私も肩を並べて飲んだり話したりしていた人だった。名を小芦さんという。ただし、毎日は大変ということで、毎週、土曜日のみ開店という変則的な店だった。私は自分自身も店をもっていたのであまり行く機会はなかったが、それでもたまには閉店後に訪れたりしていた。もう20年以上前、自分の店は閉め、岐阜に引っ込んだが、土曜日に名古屋へ出た折には立ち寄るようにしていた。この店は、私が名古屋の今池時代に知り合った旧知の友と出会える貴重な店であった。その店が諸般の事情で閉店したのが3年近く前の2021年...亡き人を偲んで・・・・名鉄電車、日帰りの旅

  • 開花!

    亡父譲り樹齢数十年の鉢植えの紅梅が開花し始めた。今年は花の付きが良いように思う。開花!

  • 【開花を待つわが家の蕾たち】

    ■紅梅の鉢はほころび始め。明日咲いてもおかしくはない。■桜はまだ硬いがここからは早い。桜ん坊がなるこの桜はソメイヨシノより10日か2週間ほど早い。■これらの蕾を見ながら、私の心境は小野小町と同じだ。曰く「わが身世に古る眺めせしまに」【開花を待つわが家の蕾たち】

  • 【絵日記風に】昨日快晴、今日は雨

    昨日、二月初めての名古屋行き。JR東海道線。久々に稲沢駅付近で車窓から貨物列車関連の各種車両を撮す。こうしてみると、それらには旅客用車両とは違った機能美の面白さがある。この赤い機関車には絵が描かれているもう見られなくなった貨物列車の最後尾の車掌車。少しずる違うようだ。名古屋駅構内でなんとなく撮ったもの。名古屋での行き先は今池。ガスビル上階という限られた場所からの交差点近辺。帰途、JR岐阜駅でバス待ちに撮ったもの。まだ電飾をやっている。そんな快晴の昨日に比べ、今日は朝から冷たい雨が。ここからちょっと北や関東地方は雪のようだ。洗濯物が乾くのは絶望的。近くのコインランドリーで乾燥を行うために重いのを傘を指しながら運ぶのは容易ではない。300円を投入。主夫は朝から忙しい。昼になっても気温は上がらない。それどころか...【絵日記風に】昨日快晴、今日は雨

  • 漬物漬かった その後の報告

    前回、赤カブと白菜を同時に漬けたと記したが、その後の情報。まず赤カブは写真の順序で塩加減も良しっと判断し、タッパーに上げてあとは冷蔵庫内で保存。続いて白菜。3日目ぐらいで水が上がってきたので、少し試食したら塩分不足で漬物の味がしない。そこで追い塩をして二日、試食ではOKだと判断したが、もう少し漬け込んだほうかいいとそのままに。八つに割ってあるから、一つづつ食べてゆくと、最後のほうがよく漬かってやや小酸っぱくなると、また別の味わいが楽しめる。最後は、それらを食した夕餉の模様。手前の二品は、左はごちゃまぜサラダ、右は鶏モモ塩焼き。焼いてから切った。漬物漬かったその後の報告

  • 漬物三昧の日・・・・といっても食べまくったのではない。

    1月30日、私にしては早起きをしてまずは洗濯物を乾してから農協の朝市へ。早く行かないと少量の希少種は売り切れてしまう。今回のそれは赤かぶ。漬物類が切れているのでそれを漬けようと思った。やはり早く行ったのは正解で、私の買ったあと、それはもう一束を残すのみだった。それはそうだろう。葉付きの中玉の赤かぶが6個一束で93円なのだから要らなくとも買ってしまいそうだ。その他ネギや青菜類を一通り買って、巻きの固い白菜を一株(185円)買った。これも漬物にするつもり。いつもならもう2、3度漬けているはずだが、今季はどういうわけかその機会がなく、今回が初めて。帰宅してすぐ、その白菜を8等分して乾す。作業はここまで。洗濯物や農協の他、業務用の業務用食材店アミカへ立ち寄り、生ラーメンと春雨のやや大きい袋入などを買い、さらに、同...漬物三昧の日・・・・といっても食べまくったのではない。

  • 戦後は誰が? 『ほかげ』(塚本晋也:監督 趣里:主演)を観る

    前回、映画を二本観たことを述べた。実はこれから述べるのが観たかった本命の方なのである。『ほかげ』(塚本晋也:監督趣里:主演)舞台は先の戦勝直後の闇市が幅を利かせている時代である。映画の前半は、その一隅で名前のみの居酒屋で、酒一杯を飲ませ、二階で体を売る女の店が舞台となる。その女と、かっぱらいの戦争孤児と、金のない復員兵の奇妙な同居が続く。それぞれが戦争に依るトラウマ=PTSDを抱えていて、睡眠時などの追体験に依る発作にしばしば見舞われる。復員兵は戦場での凄惨な場面に、孤児は自分が一人で放り出された悪夢に、そして女は夫と子を失った記憶に苛まれる。この疑似家族のような関係は、復員兵のPTSD症状の悪化によって崩れる。後半でこの男が廃人になったことが示唆される。残った女と孤児は共に失った親子関係の回復であるかの...戦後は誰が?『ほかげ』(塚本晋也:監督趣里:主演)を観る

  • 今年始めての映画、しかも二本。『ポトフ』とそして・・・・

    1月ももう終盤。もちろんTVの画面で観た映画はある。しかし、私が映画を観るというのは劇場でのスクリーンでのことである。なぜ、二本観ることになったかというと理由は単純である。本命の映画の上映時刻を検索していたら、同じ映画館、同じスクリーンで、私がマークした映画の前に、ン?これもという映画を上映していたからである。ならば、どうせ交通費を使ってわざわざ出てゆくのだから二本まとめて観てしまおうということになった次第。バスで岐阜の中心街へ出る。車中で本を読んでいたら、降りるべきところを通り過ぎてしまった。ひとつ先のバス停から徒歩で引き返す。時間に余裕をもって出たからその点は大丈夫だが、その道が危ない。というのは、昨日、岐阜はかなりの雪に見舞われたから、それが溶け切らず歩道を覆っていて、しかも、朝から踏み固められたと...今年始めての映画、しかも二本。『ポトフ』とそして・・・・

  • 被災地や豪雪地帯の方には申し訳ないのだが・・・・

    この地区にしては久々によく降り、よく積もった。いつもなら、目覚めると夜半に降った雪が積もってはいても、次第に溶け始めるのだが、今回のは夜明け以降も降り止むことなく、終日降り続いたせいで、積雪量はドンドン増していった。昼のニュースでは岐阜市は14センチといっていたが、以降も降り続き、わが家の吹き溜まりのような箇所では20センチ近いかもしれない。こんななか、洗濯物が乾くのが絶望的なので、重いそれらをもって近くのコインランドリーへ往復したのが辛かった。歩道のない二車線路で、むろん除雪なんかしてないから、車の轍の跡を行くと、車がやってくるので積雪の中に普通の靴で移動しなければならない。昼間の雪はそうではなかったが、昨夜半のそれはどうも吹雪模様だったようで、普通雨が降っても濡れない私の車のフロントはうっすらだけど雪...被災地や豪雪地帯の方には申し訳ないのだが・・・・

  • 中山道鵜沼宿を歩く

    中山道六九次のうち、江戸から数えて五二番目の宿場。美濃国鵜沼村であったが現在は各務原市。同市は岐阜市の隣の市で私の自宅からは車で五分ぐらいでその西端に達するが、かつての大合併で、東西に長い市になっていて、その東端に近い鵜沼宿まではかなりの距離だ。今回は近所のサークルの人たちと、名鉄各務原線で出かけた。あいにくの雨模様であったが、寒くななく、古い街並みのしっとりとした味わいに浸ることができた。三重県の関宿などの比べると、それほどの距離はないが、そのエリアに本陣、脇本陣、旅籠跡の旧家などが凝縮されていて、私のような年配者でも疲れることなく見て回れる。また、案内所やボランティアが結構充実していて、いろいろ親切に教えてくれます。私の場合、年配の女性で、彼女の説明に従ってひと通り回ってから、またそこを通りかかると、...中山道鵜沼宿を歩く

  • おせち以後の私の食べ物たち

    ■昨今のおせち料理は正月を寿ぐ祝宴ムードにあふれるものである。もちろんそれが本意だろうといわれればそれまでだが、かつてのそれにはもう一つの要因があった。■それは、調理というものが主婦の必須専業であった時代、せめて正月ぐらい連日の調理作業から解放してもという世間全体の心配りのようなものであった。■だから、伝統的なおせちというのはほぼ保存食が主体である。海産物や魚介類でも、鮮魚は含まれない。数の子、タツクリ、昆布や身欠きにしんなど乾物化したものが多い。■かつては、それで少なくとも三が日は済ませる場合が多かった。■私が作ったおせちも、母譲りの伝統的なものを中心としているので、どれも日持ちがするものばかりだった。もちろん毎日同じでは飽きがくるが、その代わり、品数を多くする。■ちなみにわが家では、おせちを食べ尽くし...おせち以後の私の食べ物たち

  • 【年初の読書】昭和のはじめの日本を外部の目で見つめる。

    *「見知らぬ日本」グリゴリー・ガウズネル伊藤愉:訳共和国著者は1906年に現在のモルドヴァに生まれたが、成人をした頃には、17年のロシア革命を経て、ソ連の若者として育った。大学卒業後は、詩人、作家、ジャーナリストとして活躍したが、この書は、革命後10年の27(昭和2)年、日本を訪問した若干21歳の彼の日本の見聞録である。なお、彼はこの折、世界的演出家として知られたソ連のメイエルホリド劇場からの派遣員という肩書で来日しているので、東京、箱根、名古屋、京都、奈良、大阪、そして日本アルプスを巡るという精力的な活動を行っているが、同時に、日本の歌舞伎や人形芝居、それに当時の前衛劇団の演劇などを見て回っている。メイエルホリドが歌舞伎の所作などをその演出に取り入れたといわれているが、その折の彼の報告に依るものかもしれ...【年初の読書】昭和のはじめの日本を外部の目で見つめる。

  • 相次ぐ訃報たちによせて・・・・

    ■坂田利夫、篠山紀信、中村メイコ、八代亜紀と訃報が続くとなんとなく昭和の終わりを感じる向きが多いようだ。これらの人のうち、私より年長は中村さんのみ。■残されたこの私、昭和の意識はあまりなくて、戦中生まれの戦後育ちという意識の方が大きいかもしれない。■八代亜紀は、往時のデコトラの運ちゃんたちに愛されていた。当時、対向車線に止まっていたデコトラの助手席に、白いドレス姿の八代亜紀が艶然と微笑んで座っているので驚いたが、よく見ると、等身大の写真の板張りだった。■ところで、あのデコトラの過剰装飾は、北九州かどっかの成人式のど派手な装束に似ていて、それ自身無為で儀式めいているところが面白い。■私の話は、脱線が多い。これも一種の過剰装飾。相次ぐ訃報たちによせて・・・・

  • 年頭の所感?と不信心者の初詣で

    実質、今年初めての書き込みである。忙しかったからである。同人誌の締切りを巡る一連の日程もあったが、これからもまだ予定が目白押しである。1月の半分近くは予定が詰まっていて、中には一日二つの予定をこなさねばならない。ちなみに12日からは怒涛の5日連続お出かけとなる。普通の現役の人なら当然であろう。しかしこちらはもう85歳の退役族であるから大変だ。昨年の1月と比べてみて驚いた。昨年はそれほど大したことはないのだ。今年の半分ぐらいの予定しか入っていない。これはどうしたことだろうか。偶然だろうか、それとも昨年一年間、老化防止のため付き合いの幅を広げるべく、無意識のうちに努力してきたのだろうか。もちろん、身体的な負担もあるかもしれないが、何も予定がないと3日でも4日でも家から一歩も出ることなく、人と口も利かないような...年頭の所感?と不信心者の初詣で

  • 正月早々の悲惨!

    能登は思い出の地。ほぼ60年前の20代後半から30年代、月一の出張で金沢へ出かけ、そこの代理店訪問で「おやつ」にといって出されたズワイガニの極太の足の美味かったこと!金沢駐留の人とともに能登の珠洲、七尾、輪島へはよく行った。雪の中を車ででかけたが、帰途、ドカ雪で当時の軽自動車では前進不可能。車を捨て、腰まであるような雪をかき分け、たどり着いた農家で最寄りの国鉄の駅を教えてもらい、やっと金沢へ帰ったことも。そんな思い出の地だから、その後家族で能登半島を海沿いで一周する旅に出たこともある。その能登が、揺らぎ、倒壊し、燃えてしまった。こんなの嫌だ!計り知れない自然の営みを解明しようという人たちがいて、その人たちには敬意を表するが、その人たちの予測をも超えて暴れるのが自然だ。羽田で飛行機が衝突したのは人為の事故で...正月早々の悲惨!

  • 【元日幻談】

    元日のわが家の前のバス通り。約60年前、ここにやってきたときにはまだ舗装もされてなくて、時折通る車が土煙りを上げていた。両側は田んぼで、左右にポツポツと家があるのみで一面の緑だった。そんな後ろ向きのことばかり考えないで正月だから前向きに考えろって。本気で言ってるの?天文学的な格差、人新世などといわれる環境の変化、各地で庶民を殺し続ける戦争。いろんな駆け引きはあるもののこの悲惨の終焉への道は見えない。かつてのように若者たちが立ち上がることもない。各種アゲインストの集会などは老人ばかり。老害?馬鹿言ってんじゃないよ。そんなのは若いやつが未来を見据えて何かをするときにいうことだよ。なにかに参加することを恐れて自己の殻に閉じこもっているやつは老害を振りまく老人よりも影が薄いんだよ。まだバス通りが舗装していない頃に...【元日幻談】

  • おめでとうございます。

    【おまけ】師走に頂いた信州そばで年越しそばを。おめでとうございます。

  • 今年もおせちを作りました。

    午後6時半、やっとおせちができた。写真の練り物以外は私の作。私のおせちは海なし県の岐阜県西濃出身の母親譲りだから数の子とタツクリ以外海産物はない。チラシなどで派手な海老も蟹もない。でもこれで育ってきたし、死ぬまでこの路線で行きたい。作ったものはアトランダムに、紅大根のなます、数の子、卵巻き、キンカン、百合根、タツクリ、野菜五目煮、小豆、酢レンコン、きんぴらごぼう、山芋白煮などなど。今年もおせちを作りました。

  • 雨の大晦日

    ■大晦日は雨。朝一にしたことは洗濯物を近くのコインランドリーへもっていって乾燥させること。■うちの洗濯機の乾燥機能はまったくだめで3時間かけてもろくに乾かない。コインランドリーのものだと30分で乾く。■仮設の仏壇に居る亡き連れ合いに正月用の仏花を飾る。■わが家の墓はない。私が分家であり、わが子たちに子供はいないので墓守りが絶えることになるから。■雨の間のナンテンが華やかにゆく年を見つめている。雨の大晦日

  • 最後の田んぼ 続報など

    私の家の近く、バス通りに面してあった最後の田んぼ、ついに埋め立てられました。こんな姿で年を越すようです。その他の写真は、かつての姿と埋め立て最中のダンプの姿です。そうそう、ここには老人ホームが建つようです。【おまけ】今日の昼餉。年越しそばではありませんが、山芋の在庫があったので、山かけそば(最近は何にでも柚子を使っている)。最後の田んぼ続報など

  • 師走 私が食べたもの20品目

    年の瀬と締め切りで忙しいので説明なし。写真のみ。それにしても、同じようなものばかり食べてるなぁ。師走私が食べたもの20品目

  • 冬の夕日に映える桜の紅葉とS君の思い出

    今年最後のクリニックと調剤薬局行き。別に悪いところがあるわけではない。常用している薬の年末年始分の確保だ。行ったのは午後4時すぎで、寒さがいや増す時間帯ではあったが、ここ2,3日、家から一歩も出ることがなく、まったく歩いていないことも考慮して、ついでに少し歩くことにした。調剤薬局は、川の両岸に桜が列をなす箇所のはずれにある。その桜並木を歩く。ソメイヨシノの木々はおおかた葉を落とし、ほとんど裸の状態だ。そんななか、真っ赤に色づいた葉を残す一隅があった。その時念頭に浮かんだのは、先月、岐阜へ来てくれた名古屋の友人が、やはり桜並木のある長良河畔でふと語った一言であった。「亡くなったSさんは、桜の紅葉が一番キレイだと言ってました」がそれだ。彼が語ったこのS君、六〇年安保をともに闘って以来、半世紀以上の友人であった...冬の夕日に映える桜の紅葉とS君の思い出

  • 【師走のプレゼント・2】青森のソウルが届く!(付)老人のトリビア

    先般は正月用のお酒を頂いた話をした。今回は青森のソウルともいうべきリンゴを頂いた話。贈ってくれたのは津軽在住のTさんという女性。この方とはSNSで知り合ったのだが、お若い頃、集団就職で愛知県安城市辺りにに来られ、紡績を皮切りにレコード店など働いていらっしゃったという。その当時、定時制高校へ通われ、その折の教師だった男性が私の知り合いであったというご縁でTさんとも知り合うことができた。津軽へ帰郷されてからの彼女は、りんご園やにんにく農家の手伝いをしながら、なかなか味のある油彩の絵画で、地方展の賞をたびたびとっている。SNSでの情報発信もなかなかユニークである。そんな彼女だからリンゴの送り方も一通りではない。まさにそれが見ものだった。贈っていただいたメインの品種は、現在の代表品種で青森リンゴの50%を占めると...【師走のプレゼント・2】青森のソウルが届く!(付)老人のトリビア

  • 【師走のプレゼント・1】お正月のお酒が決まりました。

    師走に入りそろそろ「正月のこと」も考えなばと思っていた。正月のことといっても、私の場合、どこかへ行こうかとか、なにか特別のことをしようかいったことではない。何を食らい、何を飲むかといったいたってささやかなことである。そんな矢先、ドカンと思いがけないプレゼントが届き、何を飲むかの問題は一挙に解決した。お酒の三本セットが届いたのである。蔵元は森山酒造場、銘柄は「蜂龍盃(はちりゅうはい)」。写真左から、無濾過純米原酒、純米にごり酒、純米酒の三本である。この蔵元、代替わりして今は神奈川県小田原市にあるが、元々は愛知県設楽郡東栄町にあった創業300年以上の歴史ある蔵元である。移転はしたものの、その300年の伝統と歴史が蓄積してきた技術は継承するというのがコンセプトの蔵元である。贈ってくれたのは豊橋市在住のTさん。こ...【師走のプレゼント・1】お正月のお酒が決まりました。

  • 二日続けての名古屋今池行きと年末の訃報

    名古屋・今池へ二日続けて行くこととなった。土曜日の一日目は、かつて、「壺」や後の「芦」へ通っていた今池常連メンバーの同窓会。古くは半世紀前から、新しくても三〇年以上の付き合い。話が弾む。私と同年輩はみな旅立っていて、おかげで戦中生まれの最年長。添付写真の銀杏の映るのがその日の帰途、今池からJR千種駅まで歩いた途中の風景。千種駅から、金山経由で岐阜まで帰る。二日目は私が所属する会の年末の総会、並びに懇親会(=忘年会)でのもの。冒頭、この会では割りと古くから言葉をかわし、同人誌を送付して感想をもらうなど親しくしていただいていた方が急逝したというニュースに、浮かれ気分がすっ飛ぶ。その暗い気分のまま、撮った雪含みの今池の空が後の二枚。いずれも今池ガスビル八階から。彼は音楽への深い造詣と理解をもっていて、それらを駆...二日続けての名古屋今池行きと年末の訃報

  • 身近な考現学(?)あれこれ

    ■完全な冬空のなか、一瞬の陽射し。それに反応する南天。■えっ、えっ、えっ、これがまだ生きてたなんて信じられない。しかも撮影場所は岐阜の中心街、柳ケ瀬の近く。これは戦前戦中戦後しばらくまでのゴミ箱の定番。上からゴミを捨て、正面から掻き出す仕組み。まさに有形文化財クラス。■いま、岐阜の街を実験運転で走っている無人運転小型バスをJR岐阜駅のバスターミナルで見かけた。私の運転免許返納の時期も近いが、その代わりにこのバスが足代わりになるまで、私は生き続けられないだろうな。ただし、私の死後に展開されるであろう技術の片鱗に触れるのは面白いことではある。■【続報】以下のような記事を載せたのは今月1日のことであった。=================「帰りなんいざ田園まさに荒れなんとす」というのは陶淵明の「帰去来」という詩...身近な考現学(?)あれこれ

  • 何もしないつもりの半日のみの豊橋小旅行

    豊橋へ行った。積極的な理由は何もない。消極的なものとしては、この歳にして今年の暮は外出が多い方なのだが、どれも決められたりしたもので、自分で「よしっ、行こう!」というものがない。そこえへたまたま名鉄電車の切符があったので岐阜から一番遠いところということででかけた次第。この動機からだけみると徘徊老人と変わらない。前に行ったことがある美術館でなにかやっていたらという気もあったが、予め調べたら改修工事中とのことでそれは断念。名鉄岐阜駅での連結作業としたら、何も慌ててゆくことはないと、昼間の日常の家事を済ませてから夕刻、豊橋に着くように出かける。で、薄暮の始まる頃到着。駅頭のブリッジではイルミネーションが点灯していて、それを眺めていたらちょっと奥まったところに花飾りに囲まれた白いベンチがあり、どうもそこでカップル...何もしないつもりの半日のみの豊橋小旅行

  • 生活者は負傷する。が、立ち上がって歩み始める!

    5日夕刻、あちこち用件を済ませ最後の目的地スーパーへ。2~3日分の食品を求め駐車場へ。寒い日の夕刻とあって先程まで混んでいた駐車場もガラガラ。斜めに横切ってわが車の元へ急ぐ。体が宙に浮く。コンクリートに叩きつけられる。暗がりで分かりにくかった車止めに思いっきり躓いたのだ。痛みが全身を走る。うつ伏せになったまま動くこともできない。かなりの負傷だという自覚。瞬間、キャンセルしなければならない予定の数々が脳裏に浮かぶ。少し意識がはっきりしてくる。なんとか起き上がって座り込む。まだ立てない。この段階で負傷のの程度の確認。左手からは出血がぬるっと感じられる。右手は親指の付け根に擦傷か。右膝に痛みがあり、しかも下着にネットリ感があるから出血の模様。どうやら宙に浮いた身体を左手と右膝で主に支え、右手を擦ったようだ。しか...生活者は負傷する。が、立ち上がって歩み始める!

  • かやくご飯は口中で爆発する? 付:道修町で思い出すこと

    今季、二回目のぎんなんご飯を作った。弁当のおかずは、豆腐入りほうれん草青菜炒め、じゃがいもカレー煮、ちくわ煮付け、鶏胸肉そぎ切りソティと卵焼き。ご飯もおかずも、弁当に詰めた残りは昼餉に私が食べた。ところで、こうしたご飯になにか具を入れて炊くのを、私の子供の頃の疎開先では、まぜめめしとかまぜご飯、あるいは、五目入っていなくとも五目めしとか五目ごはんといったりした。関東や、いわゆる共通語では炊き込みご飯というらしい。ところで、関西では「かやくご飯」とか「かやく飯」とかいうようで、なんか口に入れたら爆発しそうなイメージをもっていたが、実はこれ、「火薬」ではなく「加薬」だという。元はというと、室町時代、白飯の上に味付けした野菜などを乗せ、すまし汁をかけた食べ方が流行し、それが庶民にまで広がったものだという。それが...かやくご飯は口中で爆発する?付:道修町で思い出すこと

  • 最近の食べ物レポート おでん・昼麺・弁当・外食

    ■寒くなったらこれ!今季初の定番あったか料理=おでん。 右側はスーパーで買った既成の詰め合わせ。左側、人参、大根、こんにゃく、キャベツは新たに仕込んだもの。コンセプトは「出汁を濁らせない」。そのためにはまずひとつははんぺんなどの油ものは一度湯通しをして油切りをする、大根、こんにゃくなども予め下茹でをしてアクを出さない。さらには、グラグラ沸騰させずにゆっくり味を沁ませる、などが必要。はじめての試みはキャベツ。細いキャベツロール風だが中身はない。ただキャベツの葉を巻いただけ。実はこの日、キャベツを買った。普通、キャベツは外側の色濃く硬そうな葉も付いていて、その硬そうな葉をその場に設えてあるゴミ箱に剥がし捨てて来る人も多い。貧乏性の私は、特に汚くはない外皮はそれを付けたまま持ち帰ることが多い。その外皮を3~4枚...最近の食べ物レポートおでん・昼麺・弁当・外食

  • 校下の文化祭を観る 私も出品

    今日は校下の文化祭。農協の野菜売り場へいった帰りに寄る。ちょうど着いたら、フォークダンスのグループが予定のレパートリーを終えて、今度は一般観客も交えてということで私もお誘いを受けたが、腰痛がぶったまげて寝たっきりになるかもと辞退申し上げた。他に、手芸、俳句、習字などを観て歩く。私が参加しているのは写真の部。出品したのは今年5月、垂井町で撮った祭礼のもの。題して、「子ども歌舞伎@垂井町」。こうしたごちゃごちゃっとした催しってなんか和やかで懐かしいものがある。校下の文化祭を観る私も出品

  • 【写真集】晩秋の長良川と雄日ケ丘公園の紅・黄葉

    義弟の三回忌法要が岐阜グランドホテルで行われたので参列。帰途、今秋はほとんど外出してなかったので、あまり秋を味わっていないことに鑑み、近くの長良川と、少し上流の雄日ケ丘公園へと足を伸ばす。以下そこで撮ってきた写真をアトランダムで載せる。【写真集】晩秋の長良川と雄日ケ丘公園の紅・黄葉

  • 動く写真=映画と動かない写真を観たという話

    11月21日、久々の名古屋行き。なにか会合があってではなく私の単独行。「朝日」の夕刊がなくなって、文化欄、特に映画欄がなくなり映画鑑賞の指針をなくしたと嘆く私に、時折「中日新聞」の映画欄をわざわざ切り抜いて送ってくれるIさん(女性)の記事に触発され、久々にスクリーンで映画をと思った。と同時に、そのIさんが同封してくれたチケットで愛知県美術館で開催中の「YASUINAKAJIPHOTOGRAPHS安井仲治写真展」を観るためでった。後者が主体であったので、映画の方は私の選択のなかでは第三候補ぐらいだったが、上映時間の都合がいいものにした。作品は『法廷遊戯』。私の好みとはちょっと違うかなと思ったが観ている間は飽きさせなかった。司法試験を受け、法曹界を目指す学生たちが、まさに遊戯として始めた模擬裁判が、時間ととも...動く写真=映画と動かない写真を観たという話

  • 三日連続、こんな物もらっちゃった!

    三日続けて人様からものをいただくなんて、よほど私に人徳があるやに誤解される方もいらっしゃるかもしれない。しかし、それは誤解だ。私は嘘つきの見栄っ張りで、その上に歳にもよらぬ我利我利亡者である。この最後の我利我利亡者たることが人様の同情を呼んで、哀れみの施しをいただけるのかもしれない。【その1】あるSNSで親しくしていただいている方(女性)から、まさにこの時期の品々をご恵贈いただいた。このTさん、質「量」ともに食通で、季節感にも敏感で、まさに彼女らしい選択だ。写真でご覧のように、日野菜、むべ、柚子、銀杏で、いずれも秋・秋・秋・秋だ。柚子と銀杏はもちろん皆さんご存知だろう。日野菜は地方野菜で、産地は滋賀県蒲生郡日野町である。その色彩と美味が珍重され、京料理の素材として用いられたりしたが、他ではあまり知られてい...三日連続、こんな物もらっちゃった!

  • 待てば海路の日和あり 生活者の唄 (付)廣澤虎造

    洗濯をしたが岐阜地方の午前中は雨残りでどんよりした空が重い。近くのコインランドリーへもっていって乾燥だけとも思ったが、濡れた洗濯物は重くて腰にこたえる。一時間予報を見たら午後は晴れとあったのでそれを待って乾す。予報通り晴天になりホッと。まさに「待てば海路の日和あり」だ。私が「待てば海路の日和あり」という言葉をおぼえたのは小学生の頃で、その教材(?)はラジオで聴いた二代目廣澤虎造の浪曲「石松三十石船道中」でだった。戦後間もない頃で、まだTVもなく、夜の娯楽といえば落語や浪曲を大人たちに混じって聴く以外になかった。だから、浪曲の古典などは未だにいろいろ思い出す。いま聞き返してみると、虎造の節と語り、それに音曲師の三味と合いの手が絶妙である。https://www.youtube.com/watch?v=WJv...待てば海路の日和あり生活者の唄(付)廣澤虎造

  • 平々凡々 日常茶飯事の唄

    最近の季節の変動はとても鋭角的でデグラデーションの期間が少ないので、戸惑い慌てることが多い。この間夏物を片付けたばかりのように思うのだが、もう冬支度だ。そんな中でも、生活は続く。先般、赤かぶを買ってきたのでそれを切り漬けにしたと述べた。それが漬かったようなのでタッパーに移して保存。心配した塩加減、途中で微調整したがまあまあの出来上がり。小春日和というのだろう、この時期にしては陽射しも強く、おまけに微風もあって洗濯物がよく乾きそうだ(写真に撮るならもっときちんと乾せ!←自分)。あえて逆光で撮った。この方が陽射しが強調されるかと思って。菊が開花した。わが家の小さな庭の片隅で、いつ頃からか住み着いたもので、手入れなどしたこともない。この前、岐阜公園で観た菊花展のそれらとは比べようもないが、こうした質素で平凡な咲...平々凡々日常茶飯事の唄

  • トルーマン・カポーティの若き日の小説『遠い声、遠い部屋』を読む

    アメリカの現代小説、エルナン・ディアズの『トラスト-絆/わが人生/追憶の記/未来ー』を読んだのは今月はじめで、その感想も述べた。そんな縁があったのかなかったのかよくわからないが、図書館の新着の棚に、トルーマン・カポーティの初期(最初)の長編小説、『遠い声、遠い部屋』が並んでいるのを見かけ、つい借りてきて読んだ。借りてから気がついたのだが、これは従前の河野一郎:訳ではなく、村上春樹の新訳のより、今夏発刊されたものだという。トルーマン・カポーティ(1924~84年)は1965年に発刊された『冷血』というルポルタージュ文学で知られた作家で、その折、つまり半世紀以上前に私も読んでいるのだが、まさに冷血な殺人事件を、冷血な筆致で描いていた以上の記憶はすっ飛んでいる。確かまだ、わが家のどこかでホコリを被っているはずだ...トルーマン・カポーティの若き日の小説『遠い声、遠い部屋』を読む

  • やってきた初冬の雰囲気あれこれ 脱線気味

    11月も10日の声を聞くと、この間までの夏日が嘘のように初冬の気配が。この前、夏物を片付けたばかりのような気がするが、そろそろ冬物を出さねばなるまい。農協の野菜市場も、白菜や蕪など冬野菜が顔を見せ始めた。小ぶりの白菜(150円)などいろいろ買ってきたが、赤かぶ(5珠130円)や柚子(小珠8個100円)も買ってきたので、切漬けに。柚子、鷹の爪、昆布も混じえた。塩加減はまったくの勘。うまく行きますように。以前の記録を見ていたら、3年前の今日、やはり農協で赤かぶをゲットして漬けている。何やかや言いながら、ここ何年かでは季節の変動は似たようなものだと実感。おまけの写真ひとつ目は最近作った弁当。ほうれん草バター風味、里芋、柔らか厚揚げマヨネーズ風味煮、鶏もも肉あっさり煮、卵焼き。ふたつ目は昼餉の余り物パスタ。取って...やってきた初冬の雰囲気あれこれ脱線気味

  • 「ぎふ信長まつり」・・・・昨年との鮮やかな対比のなかで

    日曜日、会合のため名古屋へ。JR岐阜駅までバスで出る。なんか駅周辺が騒然としている。何だこれはと思ったら、今日は「ぎふ信長まつ」りの最終日だって。そういえば去年の今頃、騎乗姿の信長に扮したキムタクが岐阜の中心街を練り歩くというので大騒ぎをしていたことを思い出した。その人出は岐阜市の人口を上回る六〇数万人で、経済効果はン億円などといわれたものだ。岐阜名菓「鮎菓子」のゆるキャラ頭ももっているのも鮎菓子腰のかごは鮎漁のものか今年の信長役は一般公募でがくんと地味になったせいもあって事前の報道もあまりなく、私自身もこの日外出しなかったら祭りのことなど全く知らないままにすぎたかもしれない。まあ、知ってたからといって今さらそのために外出することもないのだが。去年なんか、下手に出かけたら人混みに押しつぶされそうだとかえっ...「ぎふ信長まつり」・・・・昨年との鮮やかな対比のなかで

  • アメリカの現代小説『トラスト』を読んで・・・・

    ちょっと面白い構成で書かれた小説である。全体は四部に分かれている。その第一部は、それ自身独立した一編の小説をなしていて、それだけでも完結しているといえる。その内容は、1900年代前半、アメリカNYで金融王といわれた男とその妻の物語である。二人の性格が対照的で面白い。男の方は天才的といわれた数学の才能を持ち、数字との関連にしか興味がなく、その才能が金融での成功をもたらしたとされる。一方女性の方は文学や音楽、絵画などへの深い関わりをもちその享受の才能がある。そのいわば正反対とのいえる趣向の持ち主がなぜ結びついたのかというと、彼と彼女にはある意味での共通点があったからで、それは二人共自分の興味の対象以外の余分な社交や忖度、外交的辞令などを嫌い、自分のなかに閉じこもりがちだったということである。それでもって二人は...アメリカの現代小説『トラスト』を読んで・・・・

  • 景観の移ろい・・・・ついに田んぼが見えなくなった!

    私がここへ住まうようになってから60年近くになる。わが家の前の道路は、岐阜駅から続く道にも関わらず未舗装で、路線バスとさほど多くない車が砂埃を上げて走っていた。その四方はすべて田んぼであった。近くの空き地の草むらからは、雛鳥を連れた雉の行列もしばしば見られた。ようするに、完全な田園地帯であった。やがて道路は舗装され、ぽつりぽつりと建物が増えはじめ、都市郊外特有の田園地帯とその市街地化せめぎ合いが始まった。そのせめぎあいは、この国の経済状況を反映しながら、その速度を早めたり遅めたりしていたが、ここ10年ぐらい前からの急速な市街地化で今や完全に決着が着いたかのようである。その指標としてわが家からの田んぼの目視率とでもいうものが挙げられる。当初は、一階のどの方向の窓を開けてもそこには田んぼがあった。そのうちに、...景観の移ろい・・・・ついに田んぼが見えなくなった!

  • 告知が早すぎる?(笑) ボケ老人の嘆き

    同人誌の畏友・津田正夫氏参加の水彩画展の告知が10日に発せられ、11日から25日までという。これはぜひ観なければと23日、会場に足を運んだ。過去、3,4度観てるので会場も熟知。いざと勇んで到着。オープンな会場なので入口付近から見渡せる。今年はF6以下の小さな作品ばかりだなぁと言うのが感想。近づいてみて驚いた。え?え?え?水彩画のはずがみんな写真。医療や介護現場のせいぜいA5版ぐらいの写真。これは違う!驚いて事務所のようなところで尋ねる。「あのう、水彩画展はもう終わったのですか?」「はあ~?」と今度はその女性が驚く。「いや、11日から25日までやってるはずですが・・・・」と粘る私。それを聞いていたのかやや年配の女性がでてきてとりなす。「ちょっとお待ち下さい。スケジュール表を確認しますから・・・・」と。しばら...告知が早すぎる?(笑)ボケ老人の嘆き

  • 私の《秋麺》物語

    基本、在宅一人飯の私にとって、昼食は麺になることが多い。そこで、最近の「秋麺」から。1)志乃多蕎麦備考:恋しくば訪ねきてみよ和泉なる志乃多(信太)の森のうらみ葛の葉2)笊蕎麦ネギ・ミョウガの薬味どっさり蕎麦湯付3)志乃多うどん4)残り物パスタワカメ汁付5)キノコうどんシイタケ・シメジ・マイタケ6)山かけ蕎麦薬味青ネギ・ミョウガ隠し味すりゴマ私の《秋麺》物語

  • テロルって本当に悪いことなの? では、どうしたら?

    歴史上の出来事のなかには、その折の、指導者格にあり、元々リーダーシップをとりうる人たちではなく、思わぬ人の思わぬ行為が世の中に広い影響を及ぼした例がたびたびある。50年代末から岸→安倍と三代、六〇年間にわたり自民党の中枢に深く入り込み、それを支えながら、一方では人の弱みに付け込み悪徳の限りを尽くして金を集めていた旧統一教会が、今やその宗教法人としての資格を剥奪されようとしている。同時に、自民党は過去においてのこの統一教会との関わりを必死になってもみ消し、なかったことにしようとしている。しかし、この事態、昨年の夏以前に予測し得た人はいたろうか?そんな人はいなかった。ではどうして?・・・・これには多くの人が答えうるであろう。そうなのだ、かの山上徹也被告の安倍元首相の銃撃事件がなければ旧統一教会の悪質な犯罪行為...テロルって本当に悪いことなの?では、どうしたら?

  • マジョリティが恐怖する時 映画『福田村事件』を観る

    森達也監督によるはじめての劇映画である。これまで、彼の作ったドキュメンタリーは2,3本観ていて、対象に真摯に向き合う監督であるとは思っていた。その監督の初めての劇映画ということで、やや上から目線の言い方になるが、お手並み拝見という意識もあった。さらに私には、ここは外さないで観ようという点が若干あった。映画が描いているのは、100年前の関東大震災の際、6000人に及ぶ朝鮮人虐殺に関し、朝鮮人と「間違われて」千葉県福田村で殺された香川県からの行商人老若男女9人(胎児を入れると10人)の経緯を描いている。私の関心は、この映画がそれをどのレベルまできちんと描いているかにあった。どういうことかというと、この朝鮮人虐殺事件は、通説では無責任な流言飛語によって(今日流にいえばフェイクニュースによって)広汎な付和雷同を生...マジョリティが恐怖する時映画『福田村事件』を観る

  • パレスチナを支持します!そして、イスラエル支持の西欧諸国に抗議します!

    歴史的にみて、パレスチナを一方的に侵略し、抑圧し、パレスチナ人を居住地域ガザへと押し込めたのはイスラエルの仕業です。イスラエルはかつてナチスによってなされた抑圧を、今やパレスチナで行っています。今回のパレスチナからの攻撃は、積年のイスラエルからの抑圧への反撃です。西欧諸国は今回の事態に対し、いち早くイスラエル支持を打ち出しています。まるで、自分たちが公正な「第三者」であるかのように。でも、違うのです。今回の事態の遠因はまさに西欧諸国にこそあるのです。彼らは2000年にわたってユダヤ人を迫害してきました。その頂点がナチスによるホロコーストでした。西欧諸国はそれを自分とは関わりがないとしていますが、それは違います。ナチスは西欧のユダヤ人迫害の突出した部分に過ぎませんでした。西欧はその闇の歴史をどう始末したので...パレスチナを支持します!そして、イスラエル支持の西欧諸国に抗議します!

  • 【読書録】E・H・カー『歴史とは何か』をめぐって

    岩波の『思想』7月号の「E・H・カーと『歴史とは何か』」を特集した号をやっと読了した。これを読んだ動機は、1962年、清水幾太郎訳の「岩波新書」版でその刊行時に読んだことがあり、加えて最近、教育実践の立場から高校教諭の小川幸知司氏が著した岩波新書の『世界史とは何か』をやはり教育実践の経験者A氏からのご恵贈で読んだことによる。なお、『思想』の特集号は、私が若い頃読んだ清水幾太郎訳のE・H・カーの『歴史とは何か』に代わる近藤和彦氏の新訳版が昨年刊行され、それが読書子や歴史専門家の興味を引き、ある種の刺激をもたらしたことによる。E・H・カー小川幸司氏の著は、いってみればE・H・カーの切り開いた地点を当然前提にしているといえる。それを、E・H・カーのものから引用すれば、「歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断...【読書録】E・H・カー『歴史とは何か』をめぐって

  • 生活者の日記 朝市、洗濯、歯科など秋こもごも

    農協の朝市へ。ここ一週間ぐらいの間に並んである野菜に変化が。しばらく姿を見せなかった葉物が出始めた。その代わり、胡瓜やとうもろこしなどは姿を消した。この地区で今採れるものというコンセプトに従っているからだ。スーパーでは切れることのない小松菜もここではやっとだ。スーパーのものほど茎が太かったり葉が硬いものではなく、むかしの餅菜風で柔らかくてこちらの方が美味しい。大根葉を3束買った。一束は煮物に使うが、あとの二束は塩漬け用だ。一束93円(税込み100円)だ。万願寺とうがらしも掘り出し物だ。半分に割って種などを取り出したものをさっと熱い油にくぐらせる。この時、天ぷらや唐揚げほどに揚げすぎないことが肝要だ。生ではないが完全にへたってもいない状態、固くはないがやや歯ざわりが残ってる状態。予熱も計算して、この状態で揚...生活者の日記朝市、洗濯、歯科など秋こもごも

  • クラシックコンサートと〈歴史(学)〉について

    3日のトークショーに続いての名古屋行き、最近の私の行動としては珍しい。4日は名古屋M協会主催コンサートで、「山本友重ヴァイオリン・リサイタルPf河尻広之」。久々のライブを楽しむことができた。私は演奏の良し悪しに言及するだけの耳を持ち合わせていない。ただ、媒体を介した音楽鑑賞との違いはわかる。それは音楽の身体性とでもいうべきものだろうか。奏者の身体をもって音が発せられ、それが私という身体で受け止められる。その受け渡しの中にライブの快楽がある。演奏を堪能したあと、聴衆の中のA氏とI氏と出会う。両氏はともに私の同人誌を読んでくれている人でもある。A氏はかつて私に、岩波新書の『世界史とはなにか』(小川幸司)を寄贈してくれたりした。折しも私は、それによる刺激もあって、若い頃読んだ歴史学の古典、E・H・カーの『歴史と...クラシックコンサートと〈歴史(学)〉について

  • 名古屋への行きと帰りに見たもの

    10月3日、名古屋でのあるトークショーにでかけた。私自身40年ほど付き合いのある人の一区切りを期してのそれであったが、ちょっと全体に上わっ滑りの感があってかなりの欲求不満。だからそれには触れないで、往復の風景から。JR岐阜駅の歩行者デッキから見かけたネムノキの現状。もう茶色くなった実から、まだ緑色の実、それに花さえ残っている。繊細そうに見えて生命力が強いのだろう。子供の頃、この葉っぱを撫でながら、「ネムネム眠れ」と唱えて遊んだりした。帰りはJR東海道線大垣行快速。シートの色がいつもより淡くて緑に近い青色。なにげに車内を見ると、ドア付近に「整理券」が出る装置がついている。よく路線バスなど均一料金以外の路線で見かける料金の目安となるカードが出るあの装置だ。へ~、東海道線でねぇと思ってしまう。他の路線で走ってい...名古屋への行きと帰りに見たもの

  • 海なし県で味わう鮮魚料理

    先般、「神出鬼没のアングラー」から、その日のトレトレの鮮魚を頂いたことは書いたが、それをどのように食したかが途中で途切れていた。それをまとめておこう。まず鯛の半身は刺身でいただいた。残りの半身は塩コショウのみであっさりソティにしたのだが、これが身の白さ同様スッキリとした味わいの中にほんのり甘みが感じられてとても美味しかった。写真を撮るのを忘れたことに気づいたのは、箸をつけてグシャグシャにしてしまってから。鯖は、半身は当日、塩じめだけにして冷凍しアニキサス対策で翌日まで冷凍し、今度は酢〆にした。身が白茶けるまで〆ないで赤さが残るようにした。これが美味しいのだ。今池で時々訪れた寿司屋の亭主が、私の顔を見ると「今日は赤いですよ」と言ったのを思い出した。というのは〆過ぎを嫌う私の好みを知っていて、そんな風に声をか...海なし県で味わう鮮魚料理

  • 神出鬼没のアングラーからいただく今日のトレトレ!

    SNSでのお友達に、乗り鉄さんにしてアングラーの方がいる。ここしばらく、三陸鉄道の記事を楽しませていただき、昨夜もコメントまで書いた。その方からの電話で、「越前釣行の帰途だが、おすそ分けを」とのこと。え、え、三陸では?しばらくしてチャイムが。紛れもなくその方が。「三陸では?」とお尋ねすると、帰ってからとんぼ返りで越前の海へ}とのこと。なんという神出鬼没!ところで頂いたのは40センチ超えの真鯛と鯖。間違いなく今日獲れの文字通りの鮮魚。鯖なんか、死後硬直状態。さてどうするか?鯛半身は刺しであとの半身は巧いレシピを考えよう。鯖も半身は〆鯖でとその用意。まずは三枚におろしたっぷりの塩で塩じめ。出てきた水を捨て、さっと水洗いしてキッチンペーパーで拭き、そのままくるんで24時間の冷凍。これはアニサキスによる中毒防止対...神出鬼没のアングラーからいただく今日のトレトレ!

  • 夏から秋へ 変わりゆく私の昼麺物語

    「暑さ・寒さも彼岸まで」の言葉通り、お彼岸をすぎて少なくとも朝夕は涼しくなった。私の昼麺体験もここへ来て変わり目を迎えつつある。まずは今季最後の「冷やし山かけ蕎麦」。最後のといっても、「山かけ蕎麦」自体は、私の数少ないレパートリーでもあり、好みでもあるから、まだまだ続くが、「冷製」のものはこれが最後だ。これ以後は、温かいつゆのものになるということだ。量的に物足りないと思って、チクワを添えてみた。ついでは、春の終わり以来の温かい麺類だ。「天ぷら入り五色うどん」と勝手に命名している。何のことはない、昨夕の余った天ぷら(椎茸と小海老)に、ありあわせのアゲとチクワ、それにネギを添えただけである。しかし、これだけ具が揃うと、食感にも差異があって食べるのが楽しい。もう冷たい麺はこれで終わりだと思っていたら、ヒヤムギが...夏から秋へ変わりゆく私の昼麺物語

  • 「詩的な生へ」と「キャンセルカルチャーの恐怖」ここしばらくに読んだ書二冊から

    読書のスピード、読解力の衰えは否めないが、でも細々となにがしかは読んでいる。以下は最近読んだものから。1)エドガール・モラン『知識・無知・ミステリー』訳:杉村昌昭法政大学出版著者は現在102歳の社会学者・思想家。この書はその95歳の折のもの。そこに書かれたいたものは実に総合的なもので、その基本的な視点の展開(古来よりの哲学者の思惟の発端である対象への驚き)から始まり、ビッグバンによる宇宙の始まりへの考察、地球の誕生からその変遷の過程で生命が誕生し、さらには人間の登場を論じ、精神を考察した後、人間以後、つまりポストヒューマンに触れて終わる。200ページほどの書だからこれらが厳密に論じられているわけではない。その考察の視点はディアロジック(対話的論理)と称するように一つの固定した視点からのみならず、複眼的に語...「詩的な生へ」と「キャンセルカルチャーの恐怖」ここしばらくに読んだ書二冊から

  • 食二題 昼麺とお彼岸のお三時

    【今日の昼麺】まだまだ暑い。そこで冷やしうどん。農協で、7個入りスダチを100円でゲットしてきたので、その一個を薄く切って乗せる。涼味と同時に、柑橘特有の香りが立つ。口に含むと程よい酸味がこれまたありがたい。麺も程よく茹で上がり、美味しくいただきました。【お彼岸のお三時】農協の朝市で野菜を買ってきたついでに、草大福(4個入り250円)を買ってきた。甘いものを買うのはめづらしいが、桜の葉で包んだ桜餅と草餅は好きなのだ。桜の方は、子供の頃、亡父が外出帰りに土産で買ってきてくれた。草餅の方は、それより前、疎開先で餅米が手に入ると亡母が作ってくれた。この2つの餅は両親の思い出につながる。お彼岸のおやつにふさわい結果となった。製作者は私のところから二つほど離れた集落の、日比野六二さん(ムニさん?それともロクジさん?...食二題昼麺とお彼岸のお三時

  • 名古屋、今池のお祭りに行ってきた!楽しかった。

    毎年この時期に行われる名古屋今池の祭りは、1989年、私が第一回の実行委員長を努めた懐かしい祭りである。そのせいもあって、ほとんど毎年顔を出している。今年も2日目の18日に出かけた。この祭りは、当時、「今池は雑然としているからダメだ」と言われていたのを逆手に取って、「じゃぁ、その雑然を全部展開して見せようじゃないか」といことで始まっただけあって、街中に広がった多くの会場で、同時多発的に何かが行われえいるという面としての街全体が沸き立つような祭りである。メイン会場というのは一応あるが、そこだけ観てもこの祭りの良さはわからないだろう。そんなわけで、私の記載も、私がたまたま歩いた軌跡上で出会ったもので、とても全体像とはいい難いものである。まずは、恒例の今池プロレスとそのリング上で行われる結婚式。私が行った際には...名古屋、今池のお祭りに行ってきた!楽しかった。

  • 先週末の夕焼け 同時刻東西焼け比べ

    ■夕焼けが西の空というのは思い込み。西へ沈む陽の赤らむ様は、東の雲をも彩り、程よく染め上げる。■これが、今夏の終わりを告げる夕焼けになってくれればいいが、今週もずっと暑い日が続くようだ。■今日は午後から、名古屋今池まつりに出かける。まずは東の空西は・・・・先週末の夕焼け同時刻東西焼け比べ

  • 奥美濃寒水(かんすい)白山神社の掛踊=ユネスコ無形文化遺産を観る

    九月九日「重陽の節句」、古来、菊を嗜む日とするがそれは旧暦のこと、新暦ではやや早いと地区のサークルの人たちとともに、奥美濃寒水(かんすい)白山神社の掛踊を観にでかけた。郡上八幡からさらに20km近く北東へ分け入った山間部におおよそ三百年前から伝わるというここの秋の祭礼への奉納踊りは、昨年、郡上踊りなどとともにユネスコ無形文化遺産に指定されたものである。近くの郡上踊りは従来より有名で、ここの掛踊りもそのバリエーションぐらいに誤解されるかもしれないが、まったく異なる。その違いは追って説明しよう。夕方までの踊り見物、ここは10年ほど前にも訪れているが、人家が散財する農山村で、飲食店やコンビニなどはまったく存在しない地域である。したがって昼食や飲み物は用意してゆかねばならない。そこで、その事前調達で、目的地に一番...奥美濃寒水(かんすい)白山神社の掛踊=ユネスコ無形文化遺産を観る

  • ジャニーズ事務所と旧統一教会 その過程の類似

    ■旧統一教会に過料を課し、場合によっては宗教法人の資格を取り消すという。■この進行の過程、ジャニーズ問題とまったく同じだと思う。■喜多川が生きてる間は見て見ぬふりのメディアが急に騒ぎ出す。■旧統一教会は岸−安倍の健在な間はやはり見て見ぬふり。そして今頃になってやっと腰を上げる。■両方とも、数十年間悪行が続き被害が出続けた点でも一致している。■今頃になって正義ヅラして、おのれの過去には頬っかむりのメディアのおめでたさを痛感。ジャニーズ事務所と旧統一教会その過程の類似

  • 久々の我流昼麺物語 残り物の寄せ集め

    タイトル通りです。■まずは冷やしラーメン三つ。冷やし中華ではなく、スープたっぷりの冷たいラーメンです。■冷やし山かけそばと冷やし山かけきしめんきしめんを使ったのは初めてだが、食感や喉越しがまたそばとは違って美味かった。■篠田系三つ最初は山かけも兼ねていて、出汁少なめ。ついで冷やし篠田そば。そして、冷やし篠田うどん。■最後は我流冷やし中華。スープに豆板醤を効かせてピリ辛に。久々の我流昼麺物語残り物の寄せ集め

  • 失われたしまった人々の暮らしがそこにあった! 堀江光洋展を観て

    9月の声を聞いて、朝夕はやや涼しくなったものの、日中は相変わらずの猛暑が続く。そんななか、久々に美術館へ足を運んだ。名古屋在住の友人(女性)、Iさんが送ってくれた資料にあった岐阜県立美術館の「没後20年堀江光洋展〈飛騨を撮る〉」を観るためだ。高山に生まれた堀江光洋という写真家(1920~2003)は、写真館を営む傍ら、往年の飛騨地方の山の民を巡る風俗、習慣、労働、建造物などなどを撮り歩いた。ろくな交通手段もなく、僅かなバスの運行とあとは徒歩という時代、彼の撮影旅行は10日以上、ほとんど行方不明状態で続いたりして、その連れ合いをしてヤキモキさせたという。その甲斐あって、彼の撮した対象は、いまとなっては他に例のない貴重なものとなっている。今回展示されているものは50年代はじめから60年代にかけてのものがほとん...失われたしまった人々の暮らしがそこにあった!堀江光洋展を観て

  • 関東大震災一〇〇周年に寄せて思う。

    昨日の9月1日は関東大震災100周年の日であった。この地震による死者、行方不明者数は10万5千人ほどといわれる。その悲惨さは目に余るものがあるが、さらにそれに拍車をかけた事実がある。それは、6千人余といわれる朝鮮人、言語障害者、地方出身者に対する暴行致死事件である。朝鮮人が暴動を起こす、井戸に毒を投げ込んだなどの流言飛語が飛び交い、その防衛と称して各地に自警団が組織され、通りかかる人を捕らえては、「15円50銭」と言わせ、それがうまくいえない人を朝鮮人とみなして虐殺したというのだ。こうした事実を踏まえ、私が気になった事柄を2、3述べておこう。ひとつは東京都知事小池百合子のの虐殺容認の態度である。彼女は就任以来7度目となる今年も、朝鮮人虐殺追悼式への追悼文の送付を拒否した。「三国人」などという差別発言を繰り...関東大震災一〇〇周年に寄せて思う。

  • もって回った言い訳はするんじゃないよ!みっともないぜ!

    列車などの駅といところは、駅舎や駅の構造に興味がある「駅鉄ちゃん」でもない限り、そこ自体へ行ってゆっくり過ごすところではない。時折、接続時間の関係で一定時間止められることもあるが、それは不本意な事態である。大抵は必要な箇所へ出かけるための通過点、中継点として通り過ぎる場合が多い。 ましてや、その駅への到着と、そこからさらに行くべき目的地への集合時間が決まっている場合など、急いでその場を離れる必要がある。先般、名古屋へ出かけた折もそうであった。ただしその折には、万札しかもっていなかったので、その会費(正確には二次会費)の支払いで迷惑をかけないように両替をする必要があった。駅構内にあるATMでそれを行い、千円札は無事ゲットした。では、硬貨への両替はどうかと千円札を入れて試みたがダメだった。操作違いかなと思いも...もって回った言い訳はするんじゃないよ!みっともないぜ!

  • あんたイッタイなに撮ってるの?

    この歳になると、10日も日記やブログを書かないと、「あいつもとうとう逝ったか」とか、「もう表現する能力もなくしたのだろう」と思われるのは致し方ない。この間、実は他の用件で多忙だったのでなにも書かなかったのだが一応、生きていることを立証するために、どうでもいいことを書いておこう。外出した折でも、あるいは自宅でも、これはという折には割とこまめにスマホの写真を撮る方である。ちょっときれいかなと思うものや、ある種の情報を含んだものは文章とともにSNSやブログの記事にする。もちろん、使われない写真も数多い。放おって置くとやたら写真が増えるので、時折整理をする。その時点で、自分で撮っておきながらなにを撮したのかよくわからないものもある。撮した日時やだいたいの場所は記録で特定できるので、それを頼りに想起する。なかにはで...あんたイッタイなに撮ってるの?

  • 【最近の不思議な日本語】「スピード感をもって・・・・」

    ■最近、よく政治家などが使うのに「スピード感をもって対処する」という言葉があり、とくに岸田内閣によって多用されているように思うが、これがよくわからない。■「スピード感」というのが「スピードを感じる能力」であるとしたら、それは大抵の人がもっていて、新幹線に乗れば早いと感じたりする。■また、それでもって自他の行為の速さや遅さを感じたりもする。例えば私は、自分の行動能力が日々遅くなるのを感じている。■「スピード感をもつ」というのは一般的にいってそういうことだと思うが、政治家たちがそれを使う場合には「急いで」を含意するかのようであり、それを聞かされる私たちは、「ああ、急いでそれを実行するのだな」と思い込んだりする。■しかしそうならば、「スピード感をもって」などともって回った言い方をしないで、「急いで行います」とい...【最近の不思議な日本語】「スピード感をもって・・・・」

  • 敗戦記念日と嵐と生活者の営み 〈付〉8・14の日記

    ■台風七号、岐阜地方は強風は免れたようだが朝から激しい雨が続き、午前九時には高齢者避難指示が出された。どうやら私も含むようだ。■しかし、やがて雨もその勢いを減じ、風が目立つようになった。それほど強風でもないのだが、乱気流風でどちらから吹いているのか見当がつかず、傘をさしてうっかりしてると、おちょこになりそうだ。■なぜそれがわかったかというと、近くにできたコインランドリーへ洗濯物の乾燥のみをするためでかけたからだ。避難指示の対象の老人がのこのこ出かけることもあるまいと思われるかもしれないが、洗濯物をちゃんと乾燥させるのは生活者に必要な行為なのだ。■78年前、国民学校一年生だった今日は日本が敗戦を認めた日だ。今日と違い、朝からカンカン照りであった。裸同然で遊び回っていたのを母が呼びに来て、これから天皇様のラジ...敗戦記念日と嵐と生活者の営み〈付〉8・14の日記

  • 村上春樹初体験 最新『街とその不確かな壁』を読む

    村上春樹の小説はほとんど読んだことはない。別に嫌いな訳ではない。好悪を語る以前の問題でとにかく読んでいないのである。なぜ読まないのか。それは単純で、あまり人様が騒ぎ立てるものには近寄るまいという反骨精神によるものである。それでも、騒ぎが収まった頃、そっと読んでみるということもあるのだが、彼の場合、ハルキストとかいう人たちが、かつてPCのニュータイプが発売されるや前日から並ぶという儀式まがいのものとほぼ同様の騒ぎを見せたり、ノーベル賞に際しては、まるでプロ野球のドラフト指名候補選手が待機するような集団行動が見られたりで、騒ぎが継続し、彼を読むことはその騒ぎに加担するかのような恥ずかしさを覚えざるを得なかったのだった。しかし、村上春樹も70歳を過ぎ、大谷翔平に人気を奪われたのか(んなわけないか)、それともハル...村上春樹初体験最新『街とその不確かな壁』を読む

  • 映画『ひろしま』 戦後の息吹が伝わる・・・・

    この時期、皆様に見ていただきたい映画『ひろしま』。1953年のものです。https://m.ok.ru/video/1853417327305?fbclid=IwAR0aETRoQ5oSaJpRmr-_kaYIwCnZyB_uUMnTzJwZSZDwlkNiuWGz2wUMAV8監督は関川秀雄。岡田英次、月丘夢路、山田五十鈴など往時のそうそうたる俳優が、汚れ役で登場します。音楽はこの翌年『ゴジラ』でやはり音楽担当をする伊福部昭。何となくその繋がりもわかります。ラストシーンをみると、CGのない頃、この膨大な民衆が熱気を込めて実際に参加していた事がよくわかります。投下後、8年、その凄まじさがまだ物語や歴史になってはいない頃の映画です。映画『ひろしま』戦後の息吹が伝わる・・・・

  • 灼熱の日々の昼麺物語

    連日の灼熱地獄。水辺に近い気象台で39.4℃っていうのだから、照りっ返しの強いわが家あたりでは連日40℃超えといっても過言ではない。そんななか、昼食にモソモソ米の飯を食ってはいられない。いきおい、冷たい麺が中心になる。これは我流冷やし中華。在庫のあるもので作ったが、香味野菜をしっかりのせてみた。きゅうりは歯ざわりがいいように予め塩もみにしたものを使った。これは冷やし山かけそば。ネギ、オオバ、ミョウガの薬味たっぷりに摺りゴマと切り海苔。キュウリとミニトマトを付け合わせに。「冷やし中華」ではなく「冷やしラーメン」。スープは濃い目に作ったものに氷をぶち込んで冷たく。キャベツとモヤシは味をつけてから冷やして。ボロニアソーセージと生わかめはそのまま。賞味期限が近づいていた豆腐も入れてみた。最後は定番冷や麦。薬味はネ...灼熱の日々の昼麺物語

  • 生活者の記録 農協「おんさい朝市」にて

    岐阜は昨日、39.1℃という酷暑。今日も同じぐらいということで、朝からジリジリと照りつける日差しが暑い。めげずに、農協の「おんさい朝市」へ行ってきた。「おんさい」は別に「温菜」ではない。岐阜弁で「来る」の丁寧語である。「〇〇さんがおんさった」=「いらっしゃった」などといった具合だ。(普通の「来た」は「きんさった」だが、この「さった」に丁寧語の意味合いを含むから、これも多少は丁寧語のうちか)だからこの「おんさい」は「いらっしゃい」の意味になる。サブタイトルが「産地直売所」とある。だから、スーパーへ行けば年がら年中あるようなものでも、この時期、この地区で穫れないものは売ってはいない。例えば今は、ほうれん草、小松菜、水菜などの葉物は見かけない。魅力はその安価さである。スーパーの半値、場合によっては三分の一で済む...生活者の記録農協「おんさい朝市」にて

  • 久々 名古屋千種区今池へお出かけ

    連日暑い日が続く。最初の写真は自宅の窓の外だが、見るからに暑そうだ。しかし出かける。出かけた先までの間、暑くて途中の写真など撮っている余裕はない。会場の今池交差点ガスビルの上階から、街並みを撮る。眼下は、よく通った新今池ビルの新たな建て替え風景。かつてのこのビルには、いくつかの映画館があり、人文書籍のウニタ書房があり、さらには中古レコードやCD販売のピーカンファッジがあり、よく通ったものだ。私の半世紀の足跡の一部が壊される思い。千種郵便局を含む今池交差点。この郵便局からは、その頃やっていた店のDM便をよく出したものだ。広小路通を挟んだ眼下のビルは、今池を象徴するようなパチンコ屋の大伽藍。もっとも私は、手で球を一つ一つ供給する方式の頃しかパチンコ台に触れたことはない。その同じビルを、会合終了後、広小路通を挟...久々名古屋千種区今池へお出かけ

  • 告白、あるいはある勧酒の話

    ■私がはじめて酒類を口にしたのは、15歳の頃だった。相手は父、というより父に勧められてだった。「よしなさいよ」という母に、父は「15といえばむかしなら元服だ。そういえばこの俺も15歳の初陣より・・・・」と自分の身の上話が始まるといった具合。■その父は尋常小学校高等科(今の中2)卒業後、人間より熊のほうが多い福井県の山村の集落から、柳行李ひとつを背負って旧油坂峠を越え、岐阜の材木屋へ奉公に出た。その歳から見知らぬ土地で肩肘張って生きてきたのだと思う。■その父も、20年近い奉公の後、やっと自分の暖簾を掲げたのもつかの間、1944年、戦争に取られて満州へ。敗戦後はシベリア抑留。■帰還して以後、平の勤め人として材木屋へ。やっと自分の会社をもつに至った頃、私が元服へ。それがこの最初のシーン。■今年の秋、私は亡父の享...告白、あるいはある勧酒の話

  • 【夏の昼餉】とにかく食欲増進だ!

    やれ手術で入院だ、それ歯の治療でうまく噛めないなどの事情が重なって、わが成人史上最低の体重50キロ弱に。このままでは体重がなくなってしまって、生けるがままに即身成仏でミイラになってしまう。定番ざるそば乾麺からでも適切な処理でうまくなる一ヶ月近く、手術痕が完全に癒着するまで断酒をして、食の手抜きをしたのも影響があった。どういうことかというと、ただただ腹がくちくなって栄養が摂取できればというのは私にとっては人間の食事ではない。人間の食事とは、酒類に伴走し、そこである種のハーモニーを醸し出すものであって、それ以外のものは餌にほかならない。「酒なくてなんのおのれが桜かな」である。焼き飯昨夕餉の残り物を細かく刻んであるというわけで、今月第二週ぐらいから、餌ではない食事の方に切り替えてから、少しづつ体重が戻ってきた。...【夏の昼餉】とにかく食欲増進だ!

  • この豪華きわまりない折込広告の実体は・・・・

    7月14日(金)の「朝日」の朝刊に、新聞紙大の立派な光沢質の4ページ立ての折込広告が入っていた。普段は折込広告などろくに見もしないのだが、その紙質とボリューム感に惹かれて、「おや、なんの広告かな」とタイトルに目を通した。そこには、「大手総合通販大和心新規人材を大募集」とある。通販といえば、いまや既存の大手と新規参入との競合が激しい分野といえる。そこへさらに新たに・・・・ということだが、引っかかったのは「大和心」というアナクロなネーミングにわざわざルビを振って強調していることである。これは只者のなせる技ではあるまいという私の直感は当たった。裏面には、この会社の社長兼会長の挨拶があり、そこには彼は82歳であり、その妻は「49歳と若く、九州で随一の名門鶴丸高校から早稲田大学第一文学部心理学科を卒業した才媛」との...この豪華きわまりない折込広告の実体は・・・・

  • クラスター爆弾を使用するウクライナを支持できますか?

    あウクライナはアメリカが供給するクラスター爆弾を対ロ戦に使用するという。この爆弾は、いわゆる親子爆弾といわれ、親爆弾のなかには数百個の小型爆弾が収納され、それらが空中での親爆弾の炸裂に伴い、広い範囲に拡散して炸裂するという「効率性」の高い爆弾である。ということは、限定された軍事目標にとどまらず、無辜の住民にまで被害を及ぼしかねない。しかもこの子爆弾たち、着地点によっては、その時点で炸裂せず不発弾として残り、事後的に思わぬ被害を生み出す。この爆弾は、ヴェトナム戦争で米軍によって使用され、その悲惨さに非難が起こり、その不使用のための国際条約が提起され、現在百カ国以上がそれを支持している。日本の自衛隊は、一時期、それを保有していたが、今は廃棄処分にしてるという。それをいま、ウクライナが使用しようとしてる。私はこ...クラスター爆弾を使用するウクライナを支持できますか?

  • 雑記いろいろ 安倍留魂? 図書館 マイナカード 全快

    ■7月某日留魂?7月1日、奈良に安倍の「留魂碑」が建立され、迷妄神秘主義者の高市早苗が、「安倍先生の霊魂はこの世に留まっている」とのたわごとをことありげに述べているが小うるさい。実は、安倍胸像は某所に密かに建立されているのを私は知っている。この事実は、そして目撃者は、10人前後であろう。しかし私は、この詳細を述べようとはしない。これはその作者やプロデュ−サーとの約束だから。■7月某日岐阜県図書館にて先月の手術以降、なんかこちらから積極的に行うことが億劫になって、TVのドキュメンタリー風のものを観たり、音楽を聴いたりと受け身でできることしかしていない。読書もあまりしていない。読書というのは、そこに書かれていることを咀嚼しつつ解釈を加えてゆかねばならないという意味で、意外と能動的なものなのだ。こんなことではい...雑記いろいろ安倍留魂?図書館マイナカード全快

  • はじめての遠隔青春デイトの地 六十数年ぶりの再訪

    知多半島を日帰りで旅したこと、その西側、中部国際空港についてはすでに述べた。午後はその東側、河和口にした。なぜ午前に西にし、午後に東にしたかは、写真を撮る際の順光と逆光を考えたからである。そして、なぜ河和口にしたかは、病み上がりの身、ここが駅から海までの距離が一番近かったからだ。しかし、それだけではない。ここは自分史的に思い出の地であるからだ。そう、何度目かの初恋の折、ふたりとも学生であった私たちは、それまでのキャンパスやその所在地、名古屋を離れ、はじめての遠隔(というほどでもないか)デイトを敢行したのがこの地であったのだ。六十数年前、ここは海水浴場として結構人気の地であった。まだ、高度成長期の前で、日本の河川は従前からの白砂青松の面影を残していた。それが、60年代初頭から始まった高度成長期には、日本の河...はじめての遠隔青春デイトの地六十数年ぶりの再訪

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