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映画は疑似体験と総合娯楽。映画備忘録は70代突入後も続きます。
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映画人生はこれから!さんの新着記事

1件〜30件

  • 「帰郷」(19・日)70点

    ・8K映像による杉田監督・仲代達矢コンビのヤクザ映画。藤沢周平の短編を「果し合い」の杉田成道監督・仲代達矢主演の時代劇。時代劇専門チャンネルによる8K映像TV映画の期間限定上映があったもの。本格時代劇の衰退は著しいが、視点を変えたユニークな作品が出始めている。ただ筆者のような少年時代から時代劇に馴染んできた高齢者にはなかなか食指が動かなかったものも多くあり、本作は久々の本格ヤクザ時代劇だ。自らの死期を悟った渡世人・宇之吉(仲代)が30年ぶり木曾福島の故郷へ帰ってくる。そこで出会ったのは一人で大勢を相手に刀を振り回す若者・源太(緒方直人)で、昔の自分を辿るようだった。おそらくこれが最後の主演作では?という仲代は年老いたヤクザを渾身の演技で大型画面ならではの存在感で魅せている。よろよろと歩く姿を見て流石に年を感じさ...「帰郷」(19・日)70点

  • 「巴里の屋根の下」(30・仏)80点

    ・サイレントの映像と音声を融合させたR・クレール監督初のトーキー。シャンソンの名曲としてモーリス・シュバリエ始め多くの歌手が歌い、90年後の今も歌われている主題歌が印象的なルネ・クレール監督・脚本によるフランス映画。パリの下町で暮らす大道演歌師とルーマニア出身の娘のラブ・ストーリーで、大型セットのスタジオを設置し、大胆なカメラワークでパリを舞台に厭世的なラブ・ストーリーと労働者階級の暮らしを描いた<詩的リアリズム>と呼ばれる一連のフランス映画の切っ掛けとなった作品。サイレント映画へのこだわりがあったR・クレールは、歌と自然な音声を駆使して無声映画への郷愁を活かした映像作りに成功している。オープニングのパリの風景を俯瞰で捉え、アパートの四階からカメラが下へ移動すし、その前の広場で歌声が聞こえるシーンは映画史に残る...「巴里の屋根の下」(30・仏)80点

  • 「バルカン超特急」(38・英)80点

    ・30代のヒッチコックが描いたサスペンス・コメディ。ヨーロッパ架空の国<パンドリカ>からイギリスへ向かう列車で起きたミステリーをユーモアたっぷりに描いたヒッチコックの傑作。原題は「THELADYVANISHES」。公開した38年は第二次大戦の前年で欧州はキナ臭い最中で、英国のポジションを暗示するような登場人物が笑いを誘う密室劇サスペンスの傑作。雪崩の影響で列車が止まりホテル宿泊を余儀なくされた人々。クリケットの試合が気になる英国紳士のふたりは部屋が満席で何とか女中部屋に泊めてもらう。二人を中心に物語りが進行するがどうやら狂言回しのよう。他には旅行中の女性アイリス、民族音楽学者の卵ギルバート、不倫旅行中の弁護士とその愛人、音楽教師の老婦人など・・・。漸く列車が開通する車内で知り合ったアイリスと老婦人。一眠りしたあ...「バルカン超特急」(38・英)80点

  • 「新聞記者」(19・日)70点

    ・フィクションの限界に挑む力作も、映画としての出来は?東京新聞記者・望月衣塑子の原案をもとに河村光庸がプロデュースした意欲作。日本人の父と韓国人の母でNY育ちの若き記者・吉岡(シム・ウギョン)と、内閣府情報調査室のエリート官僚・杉原(松阪桃李)による官邸権力と報道メディアという立場とそれぞれの葛藤を描いた政治ドラマ。「世界の民主主義と表現の自由のために」映画化したという河村プロデューサーの獅子奮迅の力作だが、映画としての面白みには今一歩の感は拭えない。筆者は官房長官の天敵・望月記者をモデルとした物語を期待していたが、日本人女優のキャスティングはならずシム・ウギョンの起用となり人物像を変えざるをえなかった。そのため攻めの取材姿勢での丁々発止のヤリトリはなく、韓国の演技派としての本領発揮には至らなかった。エリート官...「新聞記者」(19・日)70点

  • 「よこがお」(19・日)80点

    ・ある事件で無実の加害者となってしまった女性を主人公に、人間の多面性を描いたサスペンス風ドラマ。「淵に立つ」(16)で強烈なインパクトを与えた深田晃司監督が再び筒井真理子を主演にしたオリジナル脚本。ヒロインに扮した筒井は40代半ばの役柄だが、深田監督との出逢いでブレークした遅咲きの女優。筆者には第三舞台で<踊るポンポコリン>を踊っていた20代の舞台での記憶がまだ残っている。深田監督は現在のリサと過去の市子を交錯させながら一人の女性を同時並行的に描いて人間の多面性を表現する手法をとっている。「淵に立つ」では体重を13キロふやして時系列を体現した筒井だが、今回は髪型・服装・化粧などで訪問介護師の市子から謎めいた女性リサへの変貌を遂げて同一人物ながら別人の趣があり、まさに<よこがお>で人間の多面性を見事に具現化してい...「よこがお」(19・日)80点

  • 「椿三十郎」(62・日)80点

    「用心棒」の素浪人・桑畑三十郎が、お家騒動に揺れる藩に現れ「椿三十郎」として再登場した。シリアスな西部劇調の前作に対し、ユーモア味溢れる本作。この二人にコメディは不似合いだというイメージを覆す、人間味のある素浪人として蘇った。原作は山本周五郎の「日々平安」で、黒澤は助監督・堀川弘通のために企画していたが、東宝は小林桂樹かフランキー堺主演のコメディには制作費が掛かりすぎるとのことで没。用心棒の大ヒットで続編を要請されたため、主人公を三十郎に変えての改訂版となった。藩の不正に若侍9人が決起、大目付菊井六郎兵(清水将夫)に直訴が叶って喜ぶ密談の最中に三十郎(三船)が登場、知略と凄腕で若侍たちを助けるというハナシ。黒澤作品にしては96分という短さで展開に一切無駄がなく、テンポの良い勧善懲悪物語に仕上がった。台詞も現代的...「椿三十郎」(62・日)80点

  • 「GIRL/ガール」(18・ベルギー)65点

    ・バレリーナの夢を追いかけ、美しくて痛々しい思春期を描いたドラマ。トランスジェンダーの主人公がバレリーナを目指し、本当の自分自身を生きる姿勢を描いた、ルーカス・ドン監督の長編デビュー作。カンヌ映画祭のカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞した。バレリーナを目指す15歳のララ(ヴァンサン・ラコスト)は、父親マティス(アリエ・ワルトアルテ)の支えもあって難関のバレエ学校に転入する。見た目は可憐な少女のララだが、男性の身体のトランスジェンダーのため二次成長を抑制するためにホルモン療法を受けながらのポワント(トウシューズでつま先立ち)の猛特訓を繰り返す。映画化のきっかけは監督18歳のとき(09年)、バレエ学校の生徒ノラ・モンスクールが女子クラスへ編入を希望したことで問題となった体験談が新聞記事となったこと。以来9年掛かりで...「GIRL/ガール」(18・ベルギー)65点

  • 「アマンダと僕」(18・仏)70点

    ・パリの日常を描写した王道のヒューマンドラマ。突然の悲劇から姉を失った青年と母親を亡くした少女の互いに成長していくプロセスを描いて東京国際映画際グランプリと最優秀脚本賞を受賞したヒューマン・ドラマ。監督・脚本は長編三作目のミカエル・アース。パリで暮らす24歳のダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)は、ピアニストのレナ(ステイシー・マーティン)と知り合い幸せなときを過ごしている。しかし、突然テロ事件に巻き込まれた仲の良い姉・サンドリーヌ(オフェリア・コルブ)が7歳の一人娘アマンンダ(イゾール・ミュルトリエ)を残し亡くなってしまった。突然親を亡くしたアマンダと保護者となったダヴィッドのふたり。触れ合ううちに徐々に距離を縮めて喪失の悼み・怒り憎しみを超えていく。難解で観客に結論を委ねるフランス映画という先入観を裏切る、優...「アマンダと僕」(18・仏)70点

  • 「COLD WAR あの歌、2つの心」(18・ポーランド/ 英/仏)85点

    ・モノクロ・スタンダード画面で描かれたP・パヴリコフスキ監督、究極のラブ・ストーリ。「万引き家族」とパルムドールを争った「イーダ」(13)のパヴェヴ・パヴリコフスキ監督5年ぶりの作品。冷戦下のポーランドで出会った男女が、時代に引き裂かれながら惹かれ合い、失意の別れを繰り返す15年間を描いた88分。全編モノクロでスタンダード画面ならではの時代間が表現された傑作だ。49年共産圏時代のポーランド。地方の民謡を収集し舞台で披露するための音楽舞踏学校<マズレク>の音楽監督・ピアニストのヴィクトル(トマシュ・コット)は入団テストに応募した田舎娘ズーラ(ヨアンナ・クリーク)に一目惚れ、ふたりは恋におちる。時代は政府の監視でスターリン賛歌のプロパガンダ色の強いものとなって行き、ヴィクトルはズーラとともに逃亡を謀ろうとする。ベル...「COLDWARあの歌、2つの心」(18・ポーランド/英/仏)85点

  • 「ワイルドライフ」(18・米)75点

    ・静謐な映像で自身の心情を投影したP・ダノ初監督作品の家族ドラマ。90年に発表したリチャード・フォードの同名小説をポール・ダノがパートナーでもあるゾーイ・カザンとともに脚本化して監督デビューした。60年代のモンタナを舞台に父親の失業をキッカケに、幸せな一家が崩壊して行くさまを14歳の一人息子の視点で描いた家族の物語。個性派俳優として「リトル・ミス・サンシャイン」を始め様々な役柄を演じてきたP・ダノ。35歳にして自身の体験を投影するような原作に惚れ込み映画化に挑戦した。元教師で働けるのに60年代の主婦像である専業主婦を務めながらも経済的不安から夫についていくジレンマが爆発、心の隙間を埋めるような行動に走る母・ジャネット(チャーリー・マリガン)。一家を支えるためプライドを貫こうとしながらも何をやってもうまく行かず、...「ワイルドライフ」(18・米)75点

  • 「ダイハード」(88・米)80点

    ・斬新なヒーローとして話題を呼んだ、巻き込まれ型サスペンス・アクション。ロデリック・ソープの原作をジョン・マクティアナン監督、ブルース・ウィリス主演で映画化。定石を変えた等身大のヒーロー、精緻な脚本、斬新なカメラワークと編集で話題を呼び大ヒット。B・ウィリスはTVシリーズ「こちらブルー・ムーン探偵社」のデヴィッド・アディスンで知られるコメディアンだったが、本作が出世作となりシリーズ6作を全て主演していてその第一作目。クリスマスのロスで武装テロリストたちに占拠された高層ビルを舞台に、たった一人戦いに挑んだNY市警刑事ジョン・マクレーンの孤独な奮闘を描いている。巻き込まれ型サスペンス・アクションのお手本のような本作。ジェフ・スチュアートとスティヴン・E・デ・スーザの脚本に無駄がない。冒頭飛行機嫌いの主人公が裸足で親...「ダイハード」(88・米)80点

  • 「洗骨」(18・日)70点

    ・沖縄の離島に残る因習から家族と自分を見つめるヒューマン・ドラマ。沖縄出身のガレッジセール・ゴリこと照屋年之の脚本・監督による長編二作目。「洗骨」という古い風習が残る沖縄の離島・粟国島を舞台に、離れかけていた家族としての心情を取り戻していく様子をときにはユーモラスにそして厳粛に描いている。妻を亡くした夫に奥田瑛二、長男・剛に筒井道隆、長女・優子に水崎綾女が扮している。葬儀をテーマにした邦画は、伊丹十三監督作品「お葬式」やオスカー外国語映画賞受賞作品「おみおくり」があるが、本作はそれをミックスした作品だろうか?日本では火葬が全てという認識があったが、この島では風葬があって4年後死者の骨を荒い個人への感謝を表すという「洗骨」の儀式が残っているという。プロローグは亡くなった女性の棺を真俯瞰で捉えた厳粛なシーン。女性は...「洗骨」(18・日)70点

  • 「長いお別れ」(19・日)75点

    ・認知症の父とその家族の7年間を描いたヒューマン・ドラマ。中島京子の同名小説を、家族をモチーフにしたドラマに定評があり「湯を沸かすほどの熱い愛」(16)でブレイクした中野量太監督が大野俊哉との共同脚本で演出。父を山﨑努、長女・竹内結子、次女・蒼井優、母・松原智恵子という豪華キャストによる家族構成で繰り広げられる7年間をエピソードを交えて描いている。遊園地で幼い姉妹が回転木馬に乗れず困っているところへ、傘を持った老人が現れタイトルとなるプロローグ。タイトルは認知症のことをアメリカでは「LongGoodbye」と言われることで、現れた老人は東昇平(山﨑努)だった。’07年、郊外の瀟洒な住まいで昇平の妻・曜子(松原智恵子)が夫の転勤でカリフォルニアにいる長女・麻里と惣菜店に勤める芙美に父の誕生祝いに戻って欲しいと電話...「長いお別れ」(19・日)75点

  • 「芳華 ーyouthー」(17・中)70点

    ・激動の70年代、中国文芸工作団で青春時代を過ごした若者たちの近代史。毛沢東時代の中国で、歌や踊りで兵士たちを慰労・鼓舞する歌劇団・文工団で過ごした若者たちを描いた青春群像。文工団に所属していた名匠フォン・シャオカン監督が同じく団員だったゲリン・ヤンの原作・脚本により念願の映画化。<4000万人が涙した>というキャッチフレーズのとおり本国で大ヒットした。物語はゲリン・ヤンがモデルと思われるシャオ・スイツの追想による語りで進行していく。1976年、17歳のホウ・シャオピンが踊りの才能を見込まれ文工団に入団する。シャワーを毎日浴びることができる喜びを味わう貧しい家の可憐な少女は、先輩たちのイジメもアリながら親身になってくれる舞台制作係のリュウ・フォンに密かに憧れていた。毛沢東の死、文化革命の終焉という時代が大きく変...「芳華ーyouthー」(17・中)70点

  • 「僕たちは希望という列車に乗った」(18・独)80点

    ・なぜ、越えなければならなかったのかーディートリッヒ・ガルスカのノンフィクション「沈黙する教室」をドイツの気鋭ラース・クラウメ監督が脚本化した事実をもとにした青春ドラマ。ベルリンの壁ができる5年前の東ドイツ。エリート高校のクラスメイト全員がハンガリー市民蜂起の犠牲者を悼み2分間の黙祷をしたことから、家族まで巻き込んで<社会主義国家への反逆事件>へとことが大きくなってしまう。何処にでもいる普通の18歳の少年たちが、純粋な気持ちで起こした行動が政治的タブーを犯したことで首謀者は誰かという犯人捜しになり、密告してエリートへの階段を上るのか、仲間を裏切らず大学進学を諦めるのか究極の選択に迫られる・・・。この時代のドイツはナチスドイツからの崩壊後東西が分裂、ソ連の傀儡政権である東ドイツは理想的社会主義国家として語られてい...「僕たちは希望という列車に乗った」(18・独)80点

  • 「シェナンドー河」(65・米)70点

    ・アメリカ的反戦と家族愛のヒューマン・ストーリー。ジョン・フォードの助監督を務め後継者と言われたアンドリュー・V・マクラレン監督が南北戦争中・米国南部バージニア州を舞台に家族の絆を描いたヒューマンドラマ。主演は<アメリカの良心>ジェームズ・スチュアート。広大な農場を経営しているアンダーソン家のチャーリーは妻に先立たれたが、6男一女と次男ジェームズの妻ジェニーが暮らす大家族。北軍が近くまで迫っていたが、戦争には関わらず頑なに中立を守り続けていた。頑固な父とその子供たちの暮らしは絶対父権の大家族制そのもの。筆者が幼少時代観たユーモア溢れるホームドラマ調でスタートする。妻の遺言で行く礼拝は墓参りを兼ねていて、賛美歌も徴兵に加担する説教も無視する。「マーサ、この戦争について私はよく知らない。どんな戦争だって勝つのは葬儀...「シェナンドー河」(65・米)70点

  • 「希望の灯り」(18・独)80点

    ・ままならない人生にも、美しい瞬間がある。ドイツのクレメン・マイヤーの短編小説「通路にて」をトーマス・シュトューバー監督が映画化。原作のC・マイヤーが脚本を担当し、主演は「未来を乗り換えた男」の若手フランツ・ロゴフスキ。<ベルリンの壁崩壊>のきっかけとなった旧東ドイツの都市・ライプチヒ。その大型スーパー・マーケットを舞台に、ドイツ統一によって取り残された人々の日常を描いたヒューマン・ドラマ。飲料在庫管理係として採用されたクリスティアン(F・ロゴフスキ)はとても寡黙で腕と首にはタトゥーをしている。朴訥だが心優しい職場の先輩ブルーノ(ペーター・クルト)に見守られながら日々を送るようになる。ある日、菓子担当のマリオン(サンドラ・ヒュラー)の謎めいた魅力に惹かれていく・・・。長編三作目の監督は81年生まれの30代だが、...「希望の灯り」(18・独)80点

  • 「誰でもそれを知っている」(18・西/仏/伊)75点

    ・イランの名匠がスペイン田舎町で起きた誘拐事件を描いた人間ドラマ。「別離」(11)、「セールスマン」(16)で米国アカデミー外国語映画賞を2度受賞したイランの名匠アスガー・ファルバルディ監督のオリジナル脚本による最新作。スペインのマドリード郊外の田舎町で起きた16歳の少女誘拐事件をもとに、母親とその家族・友人たちを巡る人間模様を描いたサスペンス風ドラマ。ファルディバル監督が15年前スペイン旅行したときにみた行方不明者の写真がヒントとなったという。ペネロス・クルス、ハビエル・バルデムの共演によるオール・スペインロケをイラン人監督がどのように描いたか?実の夫婦でもあるスペインのスターふたりが元恋人役で共演するだけでその関係がストーリーの中心となるのは想定通り。その分ミステリー要素ではマイナスとならざるを得ない。冒頭...「誰でもそれを知っている」(18・西/仏/伊)75点

  • 「仮面の男」(98・米)65点

    ・17世紀フランスのルイ14世と鉄仮面伝説をもとに描いた歴史ロマンアレクサンドラ・デュマの原作をもとに、太陽王ルイ14世とバスティーユ牢獄に幽閉されたいた仮面の男伝説、老いた三銃士とダルタニアンの物語を描いた大河ロマン。脚本のランダル・ロマン監督デビュー作で、レオナルド・デカプリオが二役を演じている。フランスの英雄・三銃士の勇ましい物語は英国のロビンフットと並び何度も映画化され、筆者も子供の頃観て知っているが、本作はそのスピンオフもの。「タイタニック」(97)で一世を風靡したデカプリオの次回作で確か邦題は「デカプリオの・・・。」だったような記憶がある。しかもルイ14世と双子の弟フィリップの二役を演じるのが最大の売り。フィリップ演じる仮面の男の正体は諸説あって、マザラン宰相の会計係ユスタージュ・ドージェだという最...「仮面の男」(98・米)65点

  • 「ジョーカー」(19・米)75点

    ・バットマンのヴィラン誕生秘話をもとに描いた社会派エンタテインメント。原作コミック「バットマン」のヴィラン(悪役)として登場し映画でもジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレット・レトら名優たちが演じてその名をはせた<ジョーカー>。ゴッサムシティで人々を恐怖に陥れた悪のカリスマの誕生秘話を、ホワキン・フェニックス主演、トッド・フィリップス監督・共同脚本で描いたオリジナル・ストーリー。社会から疎外された孤独だが心優しい純粋な心の持ち主がどのようにして悪のカリスマへ変貌していったか?フィリップス監督は初期に手掛けたドキュメンタリーで培った力で<ジョーカー>を独自の目線で描いている。原作コミックからのファンには物足りないかもしれないが、今までいわゆるアメコミというものを敬遠していた人にも独自のドラマとして充分楽...「ジョーカー」(19・米)75点

  • 「グリーン・ブック」(18・米)80点

    ・王道のハリウッド路線を踏襲したヒュー-マンなバディ・ムービー。60年代アメリカ南部を舞台に、NYマフィア御用達「コパカバーナ」の用心棒と黒人ピアニストの二人が旅する2ヶ月間で徐々にお互いの理解を深めて行く姿を描いたヒューマンドラマ。実話に基づいたストーリーを主人公の息子ニック・バロレンガと監督のピーター・ファンリーおよびブライアン・カリーの共同脚本により映画化。オスカー作品・脚本賞とピアニストに扮したマハーシャラ・アリが2度目の助演男優賞を受賞した。「ロード・オブ・ザ・リング」3部作でその名を知られたヴィゴ・モーテンセンは「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(05)「イースタン・プロミス」(07)などバイオレンス俳優のイメージが強く、今回の主人公には不向きでは?と思っていたが見事に変貌して魅せてくれた。M・アリ...「グリーン・ブック」(18・米)80点

  • 「パリ、嘘つきな恋」(18・仏)70点

    ・F・ビュボスクによる監督・主演の爽やかな大人のラブコメ。人気コメディアン、フランク・デュボスクが初監督で脚本・主演もした大人のロマ・コメ。恋を遊びとしか考えない中年プレイボーイが、ふとした偶然から車椅子生活のふりをしたことから本当の恋におちていくハナシをユーモアたっぷりに描いたラブ・ストーリー。健常者が障害のふりをするというハナシは、一歩間違えるととても後味の悪いだけでなく尊厳を傷つけるものになりかねない。ましてそれをネタに女性と付き合うというキワドイ物語をデュボスクは実に爽やかに描いて見せた。フランスでは有名なコメディアンというが筆者は初見でどういう芸風かしらなかったが、本作の主人公のような<女好きで虚言癖がある気取り屋に扮して笑いを取る一人芝居のコメディアン>とのこと。まさに日頃の芸風をそのまま映画化した...「パリ、嘘つきな恋」(18・仏)70点

  • 「ドント・ウォーリー」(18・米)70点

    ・風刺漫画家J・キャラハンの自伝をガス・ヴァン・サントで映画化。名優ロビン・ウィリアムズが14年自死したため念願叶わなかったが、ガス・ヴァン・サントの脚本・監督、主演ホアキン・フェニックスで映画化が実現した。オレゴン州ポートランドで、胸から下が麻痺の車椅子生活を送るジョン・キャラハン。アーティストとしての才能が開花し、生きる原動力となっていく。アルコール依存症からどのように立ち直っていくのか?その回復プロセスを追っていく。キャラハンを演じたのが今最もホットな「ジョーカー」の主演俳優、ホアキン・フェニックス。「誘う女」(95)以来2度目の監督作品の出演となった。代表作だった「ザ・マスター」(11)でも個性的な演技で注目を浴びたが、彼自身主人公同様アル中や自動車事故スキャンダルを経験していて、役柄にのめり込む姿勢は...「ドント・ウォーリー」(18・米)70点

  • 「ウェスタン」(68・伊/米)85点

    ・S・レオーネの詩情溢れる西部劇の傑作。イタリア製西部劇の巨匠セルジオ・レオーネが西部劇はもう作らないと思っていたが、ハリウッドから製作依頼を受け翻意して挑んだ本作。本家ハリウッドへのオマージュを込め、ベルナルド・ベルトリッジ、ダリオ・アルジェントとともに案を練り上げた。ヴィスコンティ作品「山猫」(63)の西部劇版とも言われ、開拓時代末期の西部を舞台に時代の流れについて行けず滅び行くガンマンの姿を描いている。ヒロインにクラウディア・カルディナーレが扮し、ヘンリー・フォンダ、チャールズ・ブロンソン、ジェイソン・ロバースが共演。最初に登場するのがハーモニカ(C・ブロンソン)。悪党三人が待つ駅での決闘場面はオープニングの名シーンとして伝説化している。あっけなく殺される三人にはジャック・イーラムなど個性派俳優が扮してい...「ウェスタン」(68・伊/米)85点

  • 「横道世之介」(12・日)70点

    ・80年代バブル期を懐かしむ青春ストーリー。吉田修一の新聞小説を「南極料理人」(09)の沖田修一監督で映画化。’87年、長崎から大学進学のため上京した青年・横道世之介と彼を巡る人々によるI年間のエピソードを描いたノスタルジックな青春ストーリー。高良健吾、吉高由里子のほか池松壮亮、伊藤歩、綾野剛など多彩なメンバーが共演。160分の上映時間を長く感じるか、あっという間と思うかでこの作品の評価は違ってくる。主人公の世之介は裏表がないお人好しな好青年で、登場する友人たちも悪人はいない。時代を共有する人には懐かしく、そうでない人には想像以上の大した事件は起きない、あるようでないようなエピソードが続いて行く。筆者にはこんなキラキラしたキャンパス経験はないが、バブル時代の風景は懐かしい。68年生まれの沖田監督にとって、当時の...「横道世之介」(12・日)70点

  • 「去り行く男」(56・米)70点

    ・シネスコで繰り広げられる昼メロ調西部劇。ポール・I・ウェルマンの小説をデルマー・デイヴィス監督で映画化した濃密な人間ドラマの異色西部劇。主演は「ギルダー」(46)、「暴力教室」(55)のグレン・フォード。ロッキーの山で崖から落ち失神したジューバル(G・フォード)は牧場主シェップ(アーネスト・ボーグナイン)に助けられ、その腕を買われ働くことに。シェップの妻メイに積極的に言い寄られたり、牧童ピンキー(ロッド・スタイガー)の嫉妬と憎しみに苛まされるジューバル。脚本家でもあるD・デイヴィスはラッセル・S・ヒューズとの共同シナリオで、登場人物の因果関係を絡めた西部劇に仕立て上げている。気立てが良く一本気だが女の扱いには無頓着なシェップと片田舎の牧場生活に飽き飽きしているメイの夫婦に現れたのが流れ者の主人公。40年代を代...「去り行く男」(56・米)70点

  • 『ブリット』 85点

    ブリット1968年/アメリカ刑事アクションのお手本shinakamさん男性総合85点ストーリー80点キャスト80点演出85点ビジュアル85点音楽85点ピーター・イエーツ監督、スチーブ・マックィーン主演の刑事アクション。乾いた映像にラロ・シフリンの音楽が最高にマッチ。有名なサンフランシスコの市街地を縦横無尽に走行するカー・アクションと空港での逃走劇シーンは、後のこの種の映画のお手本となった。上院議員役のロバート・ヴォーンが少し浮いて見えたが、S・マックィーンに絡む俳優陣が台詞を極力省いた演技がこの映画の魅力を増す要因となった。紅一点の恋人役のジャックリーン・ビセットの可憐さも欠かせない。<!--<tr><tdcolspan="2">このレビューは<spanstyle="font-weight:bold;">4人<...『ブリット』85点

  • 「スタンド・バイ・ミー」(86・米)80点

    ・ベン・E・キングのナンバーとともに蘇る少年時代を描いた名作。S・キングの原作<短編「THEBODY」>をロブ・ライナー監督で映画化。作家ゴードン・ラチャンス(リチャード・ドレイファス)は「弁護士エクリストファー・チェンバース、刺殺される」という新聞記事で知った親友の死。50年代末期、オレゴンの田舎町キャッスル・ロックで12歳だった少年時代を回想する・・・。行方不明の死体を探すため旅に出た少年四人組の冒険とひと夏の思い出を綴る一編は、S・キングの半自伝的物語でもある。当初監督はエイドリアン・ラインで企画されたが、スケジュールが合わずR・ライナーが起用された。監督自身の少年時代も重ねられ描かれている。男の子が大人の世界へ第一歩を踏み出す時期であることを思わせる12歳の少年時代。筆者も本作を観るたびにその頃を想い出...「スタンド・バイ・ミー」(86・米)80点

  • 「馬上の男」(51・米)60点

    ・A・ド・トス監督R・スコット主演のテクニカラー西部劇。「駅馬車」のアーネスト・ヘイコックス原作を、「拳銃王」(50)のアンドレ・ド・トス監督、ランドルフ・スコット主演で映画化。愛よりも富を選んだ元恋人の結婚相手の嫉妬心によって命を狙われる牧場主を描いた西部劇。西部劇好きの筆者には劇場未公開ながら、本作がA・ヘイコックス原作の西部劇と知れば期待が高まる。主人公オーエンに扮したのはR・スコットで、30年代から60本以上西部劇に出演している大スター。代表作には「昼下がりの決闘」があり本作は53歳時の作品。年齢的にカウボーイには少しトウが立っているため、放浪ののち地元に戻った小さな牧場主・オーエンという設定。仲間から人望もあるが恋人だったローリー(ジョン・レスリー)は、貧しく苦労したため裕福なスカル牧場主のアイシャム...「馬上の男」(51・米)60点

  • 「鍵泥棒のメソッド」(12・日)80点

    ・緻密な脚本による後味の良いエンタテインメント作品。「運命じゃない人」(04)「アフタースクール」(08)の内田けんじ監督・脚本による3作目はサスペンス・コメディ。前2作は未見だがどんでん返しで観客を魅了する緻密なオリジナル脚本が売りで、知る人ぞ知る監督40歳時の作。売れない役者と凄腕の殺し屋が入れ替わり人生を体験、そこに真面目で不器用な婚活女性が絡むというサスペンス・コメディにラブ・ストーリーがスパイスとなった128分。優しいだけが取り柄でだらしない男・桜井に堺雅人、凄みがあるが愚直な中年男・コンドウに香川照之、相手は決まっていないのにスケジュールはバッチリ立てている婚活中の雑誌編集長・水嶋早苗に広末涼子というトライアングル。早苗の結婚宣言から始まり、コンドウの殺人シーン、桜井の自殺未遂で三人のプロフィールが...「鍵泥棒のメソッド」(12・日)80点

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