・主人公のイメージにぴったりな時代劇初主演の松坂桃李。このところメッキリ少なくなった時代劇を「必殺」「鬼平犯科帳」シリーズの老舗である松竹が久々に製作した王道のエンタテインメント時代劇。佐伯泰英の原作を本木克英監督、藤本有紀脚本で主演・坂崎磐音を松阪桃李が演じている。豊後・関前藩で許嫁の兄で友でもある小林琴平(柄本佑)を斬り脱藩、江戸で長屋住まいをしてる磐音。鰻裂き職人の傍ら両替商今津屋の用心棒として働くが、新貨幣発行の利ザヤ争いに巻き込まれてしまう・・・。時代劇初主演の松坂は王道の二枚目浪人剣士にピッタリな風貌での好演で、市川雷蔵や田村正和といった過去の時代劇スターの後継者になり得る存在と言っては褒めすぎか?全51巻もの大ヒット時代小説の映画化はシリーズ化を狙っての本作であったが、残念ながら興行的に失敗...居眠り磐音(19・日)65点