手術2カ月後の定期的検査が予定されていました一週間前の出来事ですが、今まで常用薬として飲んでいたビオフェルミンが、術後非常に飲み辛くなっていたので錠剤をのみやすくするゼリーを購入し一緒に飲んだところ、食道上部(手術跡付近)で詰まってしまい、飲み込むことは全くできず吐き出すしことに時間がっかり、大変苦しい思いをしてしましました。このことで食道に狭窄が起きている事をはっきりと実感しました。主治医から、「何か有ったら連絡するように」との事でしたので直ぐ連絡を取った所、「一番早く見れるのが、来週の検査予定日なのでそれまで待つように」との事でした。また「もし、水が通らないような事が起きたらまた連絡するように」とのお話がありました。何とか食事はできる状態でしたので一週間待つことにしました。知識として、食道狭窄に対して内視鏡...重複がんと向合って_25
残念な結果でしたが、今回の生検で新たな原発癌が食道に見つかりました。診断結果を聞いた瞬間は衝撃的で言葉も出ませんでしたが、転移や再発ではなかったので「早期に発見して頂いた」という事に気持ちを切り替え、主治医の話に耳を傾けました。ステージはⅠでしたが、「内視鏡ESDで行けるだろう」とのお話しで、病変の場所は以前から異形が出ては消えていた所が癌化したのだろうとの事でした。病変の大きさは食道の三分の一に当たる2cmくらいとの診断でした。場所が食道上部に有り、手術の途中から全身麻酔に切り替える場合もあり得るのでそれに備えて肺活量・心電図・肺のレントゲンの検査を受けました。次週に侵襲度を見るためのCTと、血液検査を行って最終的な治療方針を決定する事になりました。手術に備えた検査は全てクリアし、CTの結果で癌細胞は表在に留...重複がんと向合って_24
平成26年の5月1日にがんと診断されて5年が過ぎました。がん患者の5年生存率の割り出し方は、癌と診断された日を起点にして5年後どうだったかを割り出すと言うことですので、5年後生存率の10万分の1くらいのアップに貢献できたのかな、と思っています。先日、4月23日にがん研で主治医直々の内視鏡検査が有り、前回の検査で生検が無かったので楽観的な気持ちで検査を受けましたが、1か所ですが生検が有りました。この事を妻に報告したら相当なショックを受けたようです。自分自身は淡々と振る舞っていますが、検査結果の診察が5月15日なので、実際は転移・再発が起きる事への不安感で頭の中が一杯です。結果次第では5年後生存率への貢献どころか放射線治療痕の再発には、サルベージ手術と呼ばれる非常にリスクの高い手術が待っています。最初の食道癌からは...重複がんと向合って_23
【まだら不染】に対する恐怖感を持ちながらの年明けとなった本年も早、残り一カ月となりました。がん研での経過観察の検診が4ヶ月から6ヶ月のサイクルに伸び、今年二回目の検診が8月に有りました。前回は生検が無くほっとしていたのも束の間で、2か所行われた生検の一つに異形上皮が見つかり主治医の所見では、大きくなる可能性と癌化の可能性が有るので暫く様子を見て10月に再検査するという事になりました。再検査は、主治医立ち合いで行い結果によっては癌化していなくとも、その後日程を組み手術を行う可能性が有るとの話でした。再び2カ月間、再発・転移の恐怖感を持ちながらの生活となりました。この間、6年前に突発性難聴を患った左耳に違和感(耳周辺の痛み・音が響く・耳鳴り)が起き再三耳鼻科を受診しましたが症状が改善されず、「耳周辺への転移も考えら...重複がんと向合って_22
私は若い時から長い間胸やけに悩まされ続けてきましたが、或る日の夜中(52~3歳?)寝ている時に胃酸が鼻までこみあげて来て、窒息寸前になりました。このままではその内、寝ている間に窒息で死んでしまうだろうと思い病院に行き症状を話した処、逆流性食道炎の診断を受けました。(因みにこのころは、寝る直前までお酒を飲んでいることが良くありました。)胃酸の分泌を抑えるオメプラールと言う薬が処方され現在まで服用しています。ゲップと一緒の逆流感は時々有りますが、胃酸が鼻まで来るような逆流はその時以来起こっていません。その後の人間ドックでの内視鏡検査で胃酸の逆流の事を話すと、胃と食道の接点部分(噴門)が私の場合は普通の人より広く開いているので、胃酸の逆流が起きやすいとの診断しでした。胃酸分泌抑制剤を飲む前までは、胸やけが起きた時に喉...重複がんと向合って_21
昨年は2月、6月、10月にがん研での定期観察の検査(喉周辺超音波・上部内視鏡)と診察が有りその都度、生検が行われ主治医の診察までの間は相変わらず不安感に包まれておりました。特に10月の検査では、食道の放射線治療をした場所に【まだら不染】と言う私には聞き慣れない現象が起きており検査後の主治医のお話が、かつてない深刻な内容でした。(まだら不染を調べてみると、食道表面の状態を調べるためのヨードを吹き付けた時、小さい多数の染まらない場所ができていることを指します。染まらない場所は正常細胞ではなく、癌かまたは異形と呼ばれる細胞です。今回の検査では、この【まだら不染】が多発しているとの事でした。)生検の結果はグレーゾーンで差し当たっては問題ないものの、今後癌化する可能性が大きいと言う内容でした。同じ10月に国立がんセンター...重複がんと向合って_20
今まで“闘病”という枠の中でお話しして来ましたので、それ以外の事は殆ど触れませんでしたが、今回は病気とかかわる部分も有りますが、”闘病”とは別なお話しをしたいと思います。“癌”発覚前まで温めていた事を、“癌”発覚と同時に諦めてしまいましたが、今年それに再度挑戦しました。10年数年前に会社内でパソコンを教えた事がきっかけとなり、近い将来パソコン教室を開いてパソコンを教えたいと思う様になり、先ずは教科書作りから始めました。4年前にはオリジナル教科書が粗々出来上がっていました。その翌年、年が明けると同時にパソコンを教える講師になるための研修を受け試験に合格し認定を受けまた。これを契機にして、勤務している仕事と並行しながら9月に開講する予定で工程表を作成し準備に入りました。4月中には教科書の仕上げを殆ど終え、5月から本...パソコン教室、始めました‼
がん闘病中から今まで、ここで触れなかった事が幾つか有りますのでお話ししたいと思います。一つ目は、最初の治療である抗がん剤治療の点滴中から始めた心の中のシュプレヒコールです。それは、病変の有る食道に手を当てて「“癌”に勝つぞ!」「“癌”細胞に負けるな!」「“癌”細胞を抹殺するぞ!」とシュプレヒコールを上げる様にして頭の中で念じていました。これを退院してからも現在に至るまで、身体に痛みや何か違和感が出た時にその場所に手を当てて、「“癌”の隠れ蓑に騙されるな!」と言うフレイズを一つ追加して、事有る毎に繰り返し念じて来ました。単なる『おまじない』かもしれませんが、私自身は「自分の細胞に念じた事が伝わって、効果が出ている」と信じて今後も続けようと思っています。二つ目はタバコとお酒の事ですが、40年以上吸い続けて来たタバコ...重複がんと向合って_18
そろそろ年末も近づいて来ましたので、今年一年を振り返って見ようと思います。転移・再発に対する恐怖心が常に頭の片隅奥に存在して、身体の何処かに何らかの違和感が出ると必ず頭を擡げてきていました。歯茎が腫れてしばらく様子を見ても中々腫れが引かなかったり、喉周辺や鎖骨周辺に違和感が出てしばらく様子を見ても収まらなかったりすると、たちまち頭を擡げてきましたが、4か月毎にあるがん研での経過観察を問題なくクリアしていましたので、その都度安堵をしていました。そんな中、5月の中旬から下旬にかけて帯状疱疹を発症して8日間入院しましたが、同じ時期に喉からの出血が起き、転移・再発の兆候ではないかと非常に心配になりました。帯状疱疹は徐々に快方に向いましたが、喉からの出血はその後一カ月に一回の割で8月まで4カ月間続いたので相当に怖い思いを...重複がんと向合って_17
最後の治療から約一年となるこの時期に、三回目の経過観察の検査が先月有りました。二回目の検査から今回三回目の検査までの間も[転移]、[再発]に対する恐怖感が「首をもたげては消える」という事を繰り返していましたが、常に前向きに明るく過ごすことを心掛けました。検査当日は何時も通り、先に喉周辺の超音波検査を行いその後上部内視鏡検査の順でした。超音波検査では今迄のように先生から検査終了後に、「はい、大丈夫ですね。」と言う何時もの言葉を貰えませんでした。その後、内視鏡検査室に移り検査着を着て中待合で待っていると看護師さんが面談に来、その手に持っていたクリアファイルの見出しに主治医の名前が書かれていたので、「もしかしたら今日は、主治医自らの内視鏡検査なのかなぁ」とわくわくする様な思いで待っていました。名前を呼ばれ検査室に入る...重複がんと向合って_16
最初の食道がんが見つかった時の事ですが、ステージ1aと診断された食道外科の担当医が「このステージで自覚症状が出たのは非常に珍しい事例だ」と話され、この段階での殆どの事例は健康診断での発見であるとの事でした。私自身も『ある日』まで何の自覚症状も無かったのですが、『或る事』がきっかけで自覚症状が出ました。その『ある日』・『或る事』とは、春休みの「その日」久し振りに娘に会い、孫二人を連れハンバーグ専門店に行き昼食をしました。娘に合わせて同じ「げんこつハンバーグ」の大盛りとご飯大盛りを注文しました。出てきた量は私が普段食べている量の三倍近くで、とても食べられる量ではないと感じたのと、ハンバーグが如何にも堅そうで食べ辛そうでした。しかし孫たちの手前、「食べ残すのは良くない」と思い直し、時間をかけ完食しました。その後娘たち...重複がんと向合って_15
ここまで来ると、いわゆる「まな板の上の鯉」になった気分で、いい意味での開き直りが出てくるようになりました。一年近く、治療中・治療後もずっと心配であった、大腸内視鏡検査を今回の診察時に主治医にお願いした処、快諾して頂き翌月に行う事になりました。大腸検査では、EMRが当日行われましたが二週間後の主治医の診察で良性のポリープであったとのご報告を受け一先ず安心しました。二回目定期観察が四か月後のスケジュールで組まれ、奇しくも先に定期観察を行ったがんセンターでの二回目定期観察と同月となりました。「グレーゾーン」の様子見と言うことも有り、この四か月間は大変長く感じていました。例の、首・鎖骨周辺の違和感や背中の痺れが度々起こっては消えるという現象は相変わらずで、その合間に、全く関係のないと思われる手足の痛みや下腹部の痛みが有...重複がんと向合って_14
「ブログリーダー」を活用して、毎日の出来事さんをフォローしませんか?