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2015/11/20

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  • 時を待つことの意味(後編)

    (忍耐は寛容を生み、寛容は徳を生む)これは、今、抽象的に話をしてみました。理想が実現しないこの間、「単に天を恨(うら)むでなく、人を恨むでなく、自分としてできるだけのことをやっていく」という心構えが大切です。それが結局、蓄積になっていくと思います。それは、その時点では人は分からないのです。「自分の時が来ているかどうか」は分からないのです。ところが、あとになってから振り返ってみると、「やっぱり、その時期というのはちょうどいいタイミングだったな。前は焦(あせ)っていたな」ということが多いのです。焦りによって悩みをつくっていたということなのです。若くて優秀な方は、だいたいみな性急です。急ぎます。焦ります。それゆえに、角が立っていろいろなところでぶつかります。彼らを本当に磨いているのは何かというと、やはり、この「...時を待つことの意味(後編)

  • 時を待つことの意味(前編)

    (「瞬発力」と「持久力」、精神の鍛え方には二通りの方向がある)大きな野心があり、その理想と言うべきものが叶(かな)わないとき、「待つ」という意味はどのようなものなのでしょうか。「待つ」ということの意味として、二点ほど挙げられると思います。人間の精神を、私たちは今世、鍛(きた)えようとしているわけですけれども、この精神の鍛え方に二通りの方向があると思うのです。一つは精神的パワーというものには、「瞬発力」といって、「大きな破壊力、あるいは衝撃力、放出力という感じで、瞬発的にドーンと出す力」、こういう精神力があります。これ以外に、もう一つの精神的パワーとしては、「持続力」というものがあります。長く持続し、耐えていく力、こういうものもあります。どちらかといえば、短距離走型が前者であり、長距離走型が後者です。どちらも、や...時を待つことの意味(前編)

  • 人生計画の立て方についてのアドバイス

    (今日の一日の生き方が、あの世での生活とつながっている)簡単な答えがあります。「一日一生」という答えが簡単で、あまり先のことを考えても、やはり無理ですから、一日一日を充実させていくということですね。今日の一日の生き方そのものが、あの世での生活とつながっているのです。ですから、ビジョンも大事だけれども、「ここまでやったら〇次元まで還(かえ)れるだろう」と思っても、実際はそれは保証の限りではありません。人間心で考えているだけで分からないのです。大事なのは、とりあえずは中期的な目標ぐらいです。あまり長く考えても無理です。五十年計画とか百年計画を考えても無理です。魂の修行として考えるとするならば、三年か五年ぐらいの中期計画ですね。この程度を一つ持っておけばいいでしょう。十年以上になると修正が必要になってきます。環境が変...人生計画の立て方についてのアドバイス

  • 使命感を維持するための習慣とは

    (朝、感謝で出発し、夜、寝る前に感謝を込めた反省をする)使命を全うするという自覚や決意の維持、持続というためにはどのような心構えが大切なのでしょうか。使命感を維持するには、やはり、「一日一生」だと私は思うんですね。長く人生があると思ってはいけない。やれるときにやらないと、やれない時期はいつ来るか分かりません。毎日、朝起きたら、今日も命があったということを感謝することでしょうね。夜に寝て、朝、命があったということは、今日、生かしてくださっているわけです。今日、生かしてくださるということは、自分にそれだけの使命が何かあるということだと思うのです。そう思います。ですから、やはり、「一日一日」なのです。そして、一日の出発点は朝起きたときです。朝起きたときに、今日、命があったことを感謝する気持ちがある人は、その一日を無駄...使命感を維持するための習慣とは

  • 「歴史」と「世界標準」の視点から導かれる朝鮮・中国対応法(後編)

    (南北合併の前につけるべき「けじめ」とは)韓国の前大統領の本心としては、「少しは核ミサイルの削減をやってみせなければいけないのだろうけれども、全部を削減する前に、事実上、南北が一体化したかたちになったら、やはり自分たちの戦力として、それを組み入れたい」という気持ちもあったのではないかと思うのです。そうなれば、日本の自衛隊など、まったく恐るるに足りない戦力になってしまいます。もうそこまで頭に入っていて、それに向けた考え方が、かなり強くなってきていたのではないかと思います。そういうことを知れば、私たちとしては、南北の平和的な合併は、いちおう望むべきことではあるけれども、その前に、北の核ミサイル、および、それ以外のノドンやテポドン等のミサイルで日本を標的にするようなことをやってきたことに対して、キチっと“けじめ”をつ...「歴史」と「世界標準」の視点から導かれる朝鮮・中国対応法(後編)

  • 「歴史」と「世界標準」の視点から導かれる朝鮮・中国対応法(前編)

    (世界標準から見て、「自衛目的」か「侵略目的」かの判定を間違うな)悲惨な核戦争が起きないよう、事前に抑止する運動をするということは、単に両手を上げて、「私たちはもう二度と戦いませんから」と言えば済むことではありません。私たちが両手を上げて降参しようがしまいが、いろいろな国で核爆弾は開発され、ミサイルも数多くつくられ、すでに地球を何十回も何百回も破壊できるぐらいの核兵器が存在しています。そうであるならば、核兵器のない世界を目指すことも、もちろん大事ですけれども、外交努力によって、そうした戦争を未然に防ぐことができるならば、先が読める人は、そのための努力をすべきであると思います。そして、「どうしても避けられない戦争が未来に起きる。それも、自分たちから侵略するのではなく、他国から侵略されて、国民に大いなる受難が来る」...「歴史」と「世界標準」の視点から導かれる朝鮮・中国対応法(前編)

  • 国家統治と国力維持の基本ルール ⑤

    (“悪魔の誘惑”が入った耳に優しい言葉には気をつけよ)耳に優しい言葉には気をつけてください。“悪魔の誘惑”があります。それは、政府が、“次の選挙に有利”だと思って言っているだけの可能性もあるのです。国全体が沈まないようにしなければならないので、どうか、こうしたことには騙されず、「かっちりと仕事をしていく者が、最後には勝つ」ということを知っておいてほしいのです。特に、技術力や人材力等の劣る会社においては、やはり、少しでも勤勉に、真面目に、良心的な仕事を積み重ねて、信用を増やし、そして、借金を減らしていくべきでしょう。基本的には、借金を減らし、収入を増やす努力をしていくことです。例えば、営業ならば、訪問回数を増やしていく。製造関係ならば、毎日毎日、改良を加えていく。そして、サービスの悪いところは、お客様の声に耳を傾...国家統治と国力維持の基本ルール⑤

  • 国家統治と国力維持の基本ルール ④

    (仕事・経営・社会運営を貫く基本ルールは「二宮尊徳型」の考え方)基本的には、やはり、「二宮尊徳精神」で行くしかないのです。ほかに王道はありません。コツコツと働いていくことが大事です。もし、役所も含めて、政府や地方公共団体等が財政赤字であったり、会社が赤字であったりするのであれば、そのときになすべきことははっきりしています。それは、「勤勉に働くこと」です。勤勉に働いて借金を減らしていくしかないでしょう。残業がどうこうなどと言っていられないわけです。とにかく、滞(とどこお)っている仕事をどんどん片付けて、前に進めていかなければならないのです。もうこれしかありません。そして、借金は返していくことです。そうしなければ、いずれ、自分の首を絞めることになります。日本には、一千兆円を超える財政赤字がありますけれども、その段階...国家統治と国力維持の基本ルール④

  • 国家統治と国力維持の基本ルール ③

    (国を後退させていく恐れがある「働き方改革」)「働き方改革」などと言っていることのなかには、この国をどんどん後退させていくものも入っているのではないかと、私は心配しています。例えば、今年のゴールデンウィークは、十連休になった人もいたようです。国全体としては、休日があまり増えていくようだと、国力が落ちていくのではないかと、とても心配しています。一年のうち、半分ぐらいは休みになっているところもあるのではないでしょうか。学校などはすでにそうなっていますし、官公庁もおそらくそうなるのでしょう。また、病院も休みの日は増えていくのだろうと思います。コンビニと、レジャー関係の一部の旅行会社やホテル等は休めないかもしれませんが、大手の企業や役所関係などは休日がどんどん増えていき、教育関係でも、授業日数が一年の半分ぐらいにまで減...国家統治と国力維持の基本ルール③

  • 国家統治と国力維持の基本ルール ②

    (戦争抑止力のもとである「国力の維持」の具体策)例えば、広島でつくられた戦艦大和について、「“大和ホテル”と言われて、実際には役に立たなかった」ということを、戦後の大蔵省(現・財務省)では、伝説のように言われています。エジプトのピラミッド、中国の万里に長城に続く、「人類の三大“バカ”事業」として、戦艦大和をつくったことを挙げられることが多いのです。広島でつくられた世界最大の戦艦に対して、そういう言い方をされたり、「大和に乗っていれば安全で、後方で浮かんでいただけだ」ということで、“大和ホテル”と言って批判されたりしています。ただ、私は、戦艦大和が九州の枕崎から二百数十キロメートルのところで沈められたのを見ると、やはり悔しくてならないところがあります。「世界最大級の戦艦をつくったのに、対空母、対戦艦に対して、一発...国家統治と国力維持の基本ルール②

  • 国家統治と国力維持の基本ルール ①

    (憲法学者の「地方自治が国家の統治に優先する」が間違いである理由)日本も、沖縄などにはまだまだ問題が多く、簡単にはいかないところはあります。先の大戦の最後には、米軍に攻められて沖縄県民の四分の一ぐらいは亡くなっているので、アメリカに対する本質的な嫌悪感というか、「自分たちの家族や先祖が殺された」という思いもあるでしょう。そのため、「米軍基地は嫌だ」という気持ちや、「本土の人たちは沖縄のことを分かっていないという気持ちも、おそらくあるだろうと思いますが、残念ながら、今の日本の国体では、自衛隊だけではこの国を護れない状態になっています。私は、選択の余地はあると思っていますが、現状として、ほとんど大きな変わり方ができないのであれば、やはり、米軍の存在は今のところは必要だと思っています。これは、「国家としての大きな外交...国家統治と国力維持の基本ルール①

  • あなたはどこで洗脳されたのか?

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。最近、国際社会の「大悪魔」といえば、プーチンです。「ウクライナ侵攻で、ロシアは30年前に逆戻りだ!」多くのロシア国民も嘆いています。日本や欧米の大企業が、続々と撤退している。そして、「戦争反対!」といえば逮捕される。黄色と青の帽子をかぶって歩いていると、「それは、ウクライナの国旗だな?!おまえはウクライナ支持者だな!」といって逮捕される。ウクライナの知人から送られてきた現地の悲惨な映像をSNSに投稿すると、「フェイクニュースを拡散した」罪で、15年の懲役になる可能性がある。まさに、「ソ連時代に逆戻り」です。そんなロシアに、私は1990年から2018年まで住んでいました。そ...あなたはどこで洗脳されたのか?

  • 「真に正しいものとは何か」をつかめ

    日本のマスコミは自由に報道しているように見えるかもしれませんが、この日本のマスコミにも、程度に差はあります。彼らのなかでも、神の祝福を受けているところと、そうでないところが、はっきりと分かれてきつつあるのです。しかし、それは当然でしょう。なぜなら、私たちが、善悪を明らかにしつつあるからです。もし、神や仏、あるいは、霊、あの世というものを否定する方向に言論を抑制するのであれば、これは、中国や北朝鮮の現在の政治体制に屈しているのと同じことです。私たちは、宗教的真理を求めて活動していますが、同時に、「政治的な自由」「政治的な権利」、また、「この地上におけるユートピアの建設」に向けても、日々、努力しております。そのなかで、決して忘れてはならないことは、「『神仏の目から見て正しいかどうか』ということでもって、政策を判断し...「真に正しいものとは何か」をつかめ

  • 「正義のある平和」を求め続けよ

    悪(あ)しき思想である無神論や唯物論が、政治の原理や教育の原理に使われるというのは許されないことです。また、政治において平和を提唱するのは大事なことですが、それによって悪の勢力を増長させてはなりません。もう一つ、「正義とは何か」という観点を忘れてはならないのです。この「正義とは何か」という観点は、この地上から悪を減らし、正しいものを増やすということのために必要です。「正義」という考えには、この地上に悪魔の勢力を広げることを押しとどめ、彼らを教育する効果があるのです。私は「正義のある平和」を説かねばならないと考えています。「悪に屈服する平和」「悪に懐柔される平和」「悪と融和する平和」、こういうものは「奴隷の平和」であると私は思うのです。もちろん、各民族や各国に、「自分たちを護りたい」「自分たちの平和を望みたい」と...「正義のある平和」を求め続けよ

  • マスコミの持っている「黙殺権」は国を過(あやま)つ

    *メディア・リテラシーの問題点の一つとして、マスコミの「黙殺権」があります。これについては誰も指摘していないし、教科書にも参考書にも書いていないでしょう。ただ、民主主義社会とマスメディアの関係におけるいちばんの問題点は、マスコミの持っている「黙殺権」だと思うのです。つまり、黙殺したら、実際上、存在しないことと同じになってしまうわけです。たとえ四百人であっても、「戦争法案反対」と言いながら、プラカードを掲げてデモをしているところを、夕刊に写真を載せたり、テレビで流したりしたら、そのデモは存在するし、国民が反対しているように見えます。ところが、逆の立場のデモを何千人でやっても、テレビや新聞が一切報道しなかったら、このデモは存在しないのと、ほとんど同じなのです。マスコミは、この「黙殺権」というものをけっこう自由に使っ...マスコミの持っている「黙殺権」は国を過(あやま)つ

  • 個人の正義の基準としての「六大煩悩の点検」

    相手に悪霊(あくれい)が憑(つ)いているかどうかは、「貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)・慢(まん)・疑(ぎ)・悪見(あくけん)」の「六大煩悩」から判断できます。「貪」とは、貪欲(とんよく)です。「この人は、欲が深いなあ」と思うようなことです。「瞋」とは、カッとなって怒ること。すぐ怒り出すことです。「癡」とは、愚(おろ)かであることです。ソクラテスの言う「無知」そのもの。全然、真理が分かっていないことです。「慢」とは、慢心です。自惚(うぬぼ)れて、すぐ天狗になってくること。「私は偉いんだ」と言い出すようなことです。「疑」とは、疑い深いことです。ジャーナリストには、全部を疑ってかかるような人もいます。疑いには、ある程度、真理を発見する手段として存在している面もあるのですが、すべてを疑っていたら、基本的に人間関係は成...個人の正義の基準としての「六大煩悩の点検」

  • 智慧の視点から「愛」と「正義」を考える

    愛とは重要なものであり、他の人を愛するのは、とても素晴らしいことです。「隣人を愛する」というのは非常に難しいことですが、たいへん重要です。それは、歴史的に、「神の命令」なのです。一方、私たちは、「正義もまた非常に重要である」と考えています。世界には約二百ヵ国があり、幾つかの国家間で、数多くの対立が起きています。それが、ときおり戦争に発展しています。その際には、「正しいか、間違っているか」ということを普遍的な観点から判断すべきです。そういうときには正義が必要なのです。要するに、愛は大切ですが、「どのような愛を他の人々に与えるか」ということは、智慧をもって考慮すべきなのです。もし、悪霊の影響による悪事が数多く起きているならば、それを止めるべきです。悪行を止めることは善です。それは正義なのです。私たちは智慧を求めてい...智慧の視点から「愛」と「正義」を考える

  • どうして?ゼレンスキー大統領の懐が侵攻後も膨らみ続けている謎

    世界各国の議会に対して演説を繰り返し、ヒーローのような扱いとなっているウクライナのゼレンスキー大統領。ロシア侵攻前は政治生命の危機だったことで知られていますが、支持率が30%しかなかった彼にはある問題があったようです。そこで今回は国際政治経済学者の浜田和幸さんが自身のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』の中で、ゼレンスキー大統領の“懐”について迫っています。(2022.05.12『MAG2ニュース』)(ゼレンスキー大統領のアキレス腱)ぶっちゃけ、ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアによる軍事侵攻によって政治生命を救われ、一躍ヒーローの座を射止めたようです。アメリカからは「ロシアによる暗殺の恐れ」から「国外脱出」を勧められたとのことですが、自身のSNSを通じて、「ウクライナの自由を守るためにキ...どうして?ゼレンスキー大統領の懐が侵攻後も膨らみ続けている謎

  • 地球レベルでの正しさとは何か

    「地球的正義とは何か」について答えるとするならば、「世界の方々から見て、地球的正義に見えるかどうか」ということが一つの判断基準になります。世界には幾つもの国がありますが、どの国も、ある程度、自分の国の「国益」というものを中心に、海外に対して言論を発信しています。そして、当然、その言論に対して納得のいかない国は、自分の国の立場に基づいて反論し、批判をします。ときには、意見が対立したまま平行線をたどることもあります。しかし、たいていは、一つの大きな力を持った国がリーダーとなって世界を導いていくかたち、すなわち、各時代のいわゆる覇権国家、最強の国の考える「正義」が「地球の正義」になる場合もあれば、また、国際連合等の、現代の国際社会において多数の同意を得られた考えが「正義」と考えられる場合も多いかと思います。そのなかで...地球レベルでの正しさとは何か

  • 京大教授が警告。対ロシア制裁「欧米と歩調合わせすぎ」は危険なワケ

    プーチン大統領によるウクライナ侵攻への対抗措置として、極めて厳しい経済制裁をロシアに科している欧米各国と、そうした動きに歩調を合わせる日本。しかし前のめりすぎる姿勢は、我が国に様々な危険をもたらす可能性もあるようです。今回のメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』では著者で京都大学大学院教授の藤井さんが、ウクライナ紛争の「戦争当時性」の点から鑑みて、日本に不可欠なのは冷静な対応ではないかとの見解を示すとともに、ただただ欧米に追従する岸田首相を厳しく批判。その上で、国益にかなう客観的な姿勢を保つ必要があると考察しています。(2022.05.11『MAG2ニュース』)(ロシア非難は必要ではあるが、岸田総理や国内世論の過剰な「ロシア絶対悪ウクライナ絶対正義」論は薄気味悪...京大教授が警告。対ロシア制裁「欧米と歩調合わせすぎ」は危険なワケ

  • 和食が救う高齢化社会(後編)

    和食がもたらす、自然と調和した食べ方、生き方が、高齢化社会を救う。(「自分の体に聞いてください」)春一番に芽を出すふきのとうが、冬の間に体内にたまった毒素を排出し、足りなくなった栄養分を補ってくれるのは、大自然の不思議としか言いようがないが、もう一つ不思議なのは、我々の先祖はどうして、こういう事が分かったのだろう、という疑問である。冬の間、食べ物が少なくなって、ようやく春一番に芽を出したふきのとうを見つけたら、食べてみようと思うのは、当然だろう。しかし、それが自分の身体にどのような影響を及ぼすか、我が先人たちは鋭敏な感覚で、体験的にそれを知ったに違いない。そうした体験が何世代も積み重ねられ、「冬ごもりで体内に残った毒素をはき出し、太陽の少ない季節に足りなくなった栄養分を補ってくれる」という知恵が生まれてきたのだ...和食が救う高齢化社会(後編)

  • 和食が救う高齢化社会(前編)

    和食がもたらす、自然と調和した食べ方、生き方が、高齢化社会を救う。(和食を堪能するフランス人)先日、所用あってパリに数週間滞在したが、この地での日本食の人気は凄まじい。ある観光サイトで見ると、パリにある約1万5千軒のレストランのうち、「和食」のカテゴリーに入っているのが760軒ほど。パリのレストランの20軒に1軒は和食だと考えると、その人気ぶりが窺(うかが)える。世界のどこでも日本食は大人気だが、パリでの特徴は、一定レベル以上の店では、中国人や韓国人のやっている「エセ日本食レストラン」などはなく、日本人のシェフたちが腕を振るって、本物の日本料理を出しているという点である。そしてどうもフランス人客には、その味が分かるようなのだ。ある店で、小さな高野豆腐が出てきて、これは西洋人には受けないだろうと思っていたら、一緒...和食が救う高齢化社会(前編)

  • なぜ料理カウンターは日本にしかないのか(後編)

    その理由を探っていくと、日本の奥深い「料理人道」が見えてくる。(職人を育て、認める仕組み)ロブション氏自身が歩んできた職人の道を、朝日新聞はこう紹介している。__________フランス中西部、ポワティエ市の小さな食料品店に生まれた。貧しいが、信仰心の厚い親の影響で、神父になりたいと思い、12歳で神学校に入った。厳しい修道院生活では、料理をする修道女を手伝う時だけ、心が休まった。15歳の時、経済的事情で神学校をやめると、迷わずパリの大ホテルで料理人見習いになった。レストランを渡り歩き、28歳でパリの大ホテルの総料理長に就いた。31歳で「フランス最優秀職人賞」を受賞。36歳で自ら開いた「ジャマン」は3年後、レストランガイド「ミシェラン」の三つ星に輝いた。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄料理一筋の職人の世界で、人を育て、認める...なぜ料理カウンターは日本にしかないのか(後編)

  • なぜ料理カウンターは日本にしかないのか(前編)

    その理由を探っていくと、日本の奥深い「料理人道」が見えてくる。(なぜ料理カウンターは、日本にしかないのか)寿司屋や小料理屋、そば屋などでのカウンター席は、わが国ではどこにでもある、ありふれた形式である。しかし、伊藤洋一氏の『カウンターから日本が見える』によると、酒を飲ませるバーカウンターは世界のあちこちにあるが、カウンターで料理を食べさせる形式は日本にしかないという。たしかに筆者も、欧州、北米、南米、北アフリカ、東南アジア、インド、中国、韓国などでレストランに入ったが、カウンター形式の店は一度も見たことがない。すべて、料理は別室のキッチンで作られ、客のいるテーブルに運ばれてくるという形式である。ハンバーガーショップなどにはカウンターがあるが、それは商品を手渡すところであって、客はテーブルに座ったり、壁に面したカ...なぜ料理カウンターは日本にしかないのか(前編)

  • なぜ日本食は世界で人気があるのか(後編)

    数世代、数百年かけて伝えられる技術と伝統がその原動力。(東京が高い評価を受けた理由)『ミシュランガイド』の社長ジャン・リュック・ナレ氏は、韓国の『中央日報』のインタビューで、東京が高い評価を受けた理由を次のように述べた。__________パリを美食家の都市というが、東京は驚くほど素晴らしい飲食店が多かった。多くの人々が料理を楽しんでいるからだ。日本料理はクオリティーも素晴らしい。シェフのレベルもどの都市よりも高く、何よりシェフ固有の技術がよく伝授されていた。数世代、数百年かけて伝えられる技術と伝統は追跡が難しい(注:追いつくことが難しい、の意か)。特に私が高く評価したのは専門性だ。パリの日本飲食店に行けば、寿司、刺身、焼き鳥などメニューがたくさんある。このため日本でもそうだと思っていたが、私が行った飲食店はほ...なぜ日本食は世界で人気があるのか(後編)

  • なぜ日本食は世界で人気があるのか(前編)

    数世代、数百年かけて伝えられる技術と伝統がその原動力。(世界に最も良い影響を与えている国-日本)2006(平成18)年に英国のBBC放送が、世界33カ国、約4万人を対象に世論調査を行った結果、「世界に良い影響を与えている国」としてトップに挙げられたのが日本だった。全体では肯定が55%、否定は18%だった。この年は平成13(2001)年以来、靖国参拝を続けてきた小泉純一郎元総理が退任した年であり、靖国参拝で「日本は国際的に孤立する」と一部のマスコミは喧伝してきたが、それは事実でない事が判明した。確かに中国と韓国では否定が肯定を上回ったが、ともに大東亜戦争に巻き込まれたインドネシア、フィリピンの肯定が85%、79%という数字を見れば、中韓2カ国の方が世界の異常値であることが分かる。この調査は、その後、毎年実施され、...なぜ日本食は世界で人気があるのか(前編)

  • 核戦争は不可避か。プーチン「怒りの炎」に油を注いだ独首相の発言

    国連事務総長が訪問中のウクライナの首都キーウにミサイルで攻撃を加えるなど、完全に理性を失ったかのようにも感じられるプーチン大統領。しかし彼にとってウクライナ侵攻はまだまだ「序章」に過ぎないようです。今回のメルマガ「最後の調停官島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』」では著者で元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、旧知の元ロシア国連関係者から直接聞いたという、プーチン大統領自らが作成した「チェックリスト」の恐ろしい内容を紹介。さらに核兵器の使用も含めたロシアの今後の動きを考察するとともに、この紛争の「裏側にあるもの」を見る方法を教示しています。(ウクライナでは本当は何が起きているのか?)「くに、プーチン大統領は単に自らが作成したチェックリストを順にこなしていっているだけだよ」これは今週久々に話した友人の言...核戦争は不可避か。プーチン「怒りの炎」に油を注いだ独首相の発言

  • 虎屋の見た国史(後編)

    人から人へと心をつなぐ和菓子を500年作り続けてきた虎屋が見た日本の歴史。(軍人と和菓子)昭和の戦争の時代になると、虎屋は軍にも特製菓子を納入するようになる。海軍用は円筒形の羊羹で「海の勲(いさお)」、陸軍用も羊羹だが四角形で「陸(くが)の誉(ほまれ)」。出征した兵士が携帯できるよう小ぶりに作られていた。経済統制で砂糖が不足するようになると羊羹は貴重な甘みで、現在でも来店する客が「戦争中、軍隊で食べた虎屋の羊羹がいまだに忘れられない」とか、「あの時の虎屋の丸棒(海の勲)はうまかったなあ」などと、しみじみと店員に漏らしたりするそうな。虎屋の羊羹は戦地でも愛されていた。アリューシャン列島のキスカ島からの守備隊5千余名の救出に赴いた水雷戦隊の特設水上機母艦・君川丸では死地に赴く前に酒保(しゅほ:士官、兵に日用品・飲食...虎屋の見た国史(後編)

  • 虎屋の見た国史(前編)

    人から人へと心をつなぐ和菓子を500年作り続けてきた虎屋が見た日本の歴史。(「歴史が違うわ、虎屋さん」)創業500年の老舗和菓子屋「虎屋」の赤坂本店が建て替え(2018年10月1日にリニューアルオープン)のため一時休業することを告知した17代・黒川光博社長のメッセージに、ネット上で賛嘆の声があがっている。こんな一節がある。__________3日と空けずにご来店くださり、きまってお汁粉を召し上がる男性のお客様。毎朝お母さまとご一緒に小形羊羹を1つお買い求めくださっていた、当時幼稚園生でいらしたお客様。ある時おひとりでお見えになったので、心配になった店員が外へ出てみると、お母さまがこっそり隠れて見守っていらっしゃったということもありました。車椅子でご来店くださっていた、100歳になられる女性のお客様。入院生活に入...虎屋の見た国史(前編)

  • 一線を越えてしまった日本。露からの「ミサイル飛来」の覚悟が必要なワケ

    泥沼化の様相を呈しているウクライナ情勢。すべてをプーチンのせいにして戦争を長引かせたい勢力があると語り、ロシアが窮地に陥ったケースでの最悪の幕引きシナリオに関する重大な警鐘を鳴らすのは、心理学者の富田隆さんです。今回のメルマガ『富田隆のお気楽心理学』では、日本が支援物資輸送に「空中給油機」を使用したことでロシアを本気で怒らせてしまったと指摘。与野党すべての政治家に対し、日本がスケープゴートとして利用される材料を与えた自覚があるのかを問います。そして、富田さん自身は、ミサイルの飛来を覚悟しながら生活を始めたと伝えています。(2022.05.04『MAG2ニュース』)(クマ踏んじゃった:ウクライナ紛争はまだまだ続く)ロシアは当初からリストアップしていた攻撃目標(キーウなどの占領は最初から計画外でした)をほぼ全て攻略...一線を越えてしまった日本。露からの「ミサイル飛来」の覚悟が必要なワケ

  • 「和の国」日本の世界一 ~ 田中英道『日本史の中の世界一』から(後編)

    日本史の中には数々の世界一があるが、その多くは国民が志と力を合わせて成し遂げたものである。(「百姓は、みずから進んで、老人を扶け、幼児を携えて」)多くの国民が喜んで国家的巨大事業に参画するというのは、仁徳天皇陵の築造においても見られたようだ。__________この「前方後円墳」と呼ばれる古墳は、全長が486メートル、円の部分は高さ34メートルもある。取り囲む二重の濠まで含めた総面積は34万5,480平方メートルであり、秦の始皇帝の底面積11万5,600平方メートルの三倍、エジプト最大のクフ王の大ピラミッドの底面積5万2,900平方メートルの六倍以上だ。大きさだけでなく、その全体の形態は中国にも朝鮮にも前例のない美しい形態である。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ある試算によれば、これだけの土を更地に盛り上げるためには10ト...「和の国」日本の世界一~田中英道『日本史の中の世界一』から(後編)

  • 「和の国」日本の世界一 ~ 田中英道『日本史の中の世界一』から(前編)

    日本史の中には数々の世界一があるが、その多くは国民が志と力を合わせて成し遂げたものである。(日本になぜこんなに世界一の事績があるのか)日本列島は世界の陸地面積のわずか0.2%、それもユーラシア大陸の片隅だ。そこに住んでいる日本人は世界人口の約1.7%に過ぎない。それなのに、なぜこんなに世界一が沢山あるのか。これが『日本史の中の世界一』を読んで、まず感じた疑問であった。この本には世界最古の土器から戦後の高度成長まで、世界一と言える日本の事跡が50も紹介されている。それも単にそれらを並べただけではなく、美術史の世界的大家・田中英道・東北大学名誉教授が編集し、各分野での著名な専門家がその背景に至るまで具体的に説明しているので、それらを生み出した国柄に関する卓越した日本論となっている。その国柄の一つとして、特に目立つの...「和の国」日本の世界一~田中英道『日本史の中の世界一』から(前編)

  • 「北斎はなぜこんなに愛されるのか」田中英道、『明日への選択』(後編)

    (ジャポニスムによって、絵画の主題が一変した)モネは「ラ・ジャポネーズ」という日本の着物を着た西洋人女性の油絵を描いているが、これはまだ「日本趣味」の段階だろう。のちに日本人の自然と人間とのかかわりを理解するために、フランスのノルマンディー地方ジヴェルニーに和風庭園を造り、池には日本の太鼓橋まで架けた。日本人にも人気の高い「睡蓮」の連作は、ここから生まれた。なんのことはない、北斎などの影響を受けたモネの作品が、日本人にとっても親しみやすいのは当然のことだろう。田中教授は次のように指摘する。__________ジャポニスムを体験した印象派の画家たちは、物語や宗教画といったそれまでのヨーロッパ絵画の伝統的な主題を描かなくなった。その代わりに彼らが描いたのは、風景であり、静物であった。絵画の主題が一変してしまったので...「北斎はなぜこんなに愛されるのか」田中英道、『明日への選択』(後編)

  • 「北斎はなぜこんなに愛されるのか」田中英道、『明日への選択』(前編)

    ヨーロッパでは合理主義で科学を生み出したが、科学が本当に人間を救うのか確信を持てなかった。そこに日本人の自然のままでいいという概念、富士山に象徴される自然信仰が浮世絵を通じて入ってきた。「これこそが新しい思想だ」という熱狂がアトリエを制した。神道の自然信仰は「タオ・ネイチャー(自然道)」というように発信の仕方を工夫すれば、世界の人々にも十分、受け入れられる。日本文化では神社仏閣の文化財をキラーコンテンツにすべき。世界レベルの傑作が数多くある。そのためにも、日本人が旅をして、国内各地の世界遺産を見ていくべき。それらと自然・風景が見事に調和している事がわかる。(『北斎とジャポニスム』)2018年1月、東京・上野の国立西洋美術館で開催されている『北斎とジャポニスムHOKUSAIが西欧に与えた衝撃』が大人気のようだ。ホ...「北斎はなぜこんなに愛されるのか」田中英道、『明日への選択』(前編)

  • 真実の人生を歩むことができます

    (第一章今日のための鏡⑫)私たちは、どんなに役目や義務、お金のためと割り切っても、自分に喜びをもたらさないことなら、それが本当に自分がすることではないと、心の奥でちゃんと気がついています。そして、その声に蓋(ふた)をしたままでいると、やがては自分を信頼できなくなってしまいます。あなたが愛してやまないことが、あなたのすることです。そして、あなたが真実の姿で生きるとき、必ず深い喜びがともないます。ただ、真実とは、無理矢理に探しても見つかるわけではありません。あなたが仕事、プライベートにかかわりなく、心を自分に対する“一定量の愛”で満たしたとき、それは自然と訪れるのです。あなたは、何をしているときに喜びを感じるのでしょうか。何に触れているときが最も幸せに浸(ひた)れるのでしょうか。あなたが夢中になれるもの、興味を引か...真実の人生を歩むことができます

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