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2015/11/20

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  • 仮想通貨社会とコンピュータ化経営の危機とは(後編)

    (経営判断や営業ができるのは「コンピュータ」ではなく「人」)もう一つ、大事な考え方があります。この20年から30年にわたる長期の不況、ないしは経済発展しない状況や、バブル崩壊後のデフレ状況ともいわれることのなかには、金融機関を中心とした「信用経済の崩壊」が一つにはありますけれども、もう一つには、やはり、どう見ても、「コンピュータの問題」はあるように思うのです。ただ、コンピュータ会社はそれで儲けているので、そうしたところに勤めておられる方は、この話は聞き流してください。みなさんの給料が出続けているかぎり、それはよいことですから、聞き流していただきたいのですが、関係のない人たちは、どうか、騙(だま)されないように気をつけていただきたいのです。コンピュータが、実際の人間の働きよりも価値を生みだすところまで行くのは、な...仮想通貨社会とコンピュータ化経営の危機とは(後編)

  • 仮想通貨社会とコンピュータ化経営の危機とは(前編)

    (キャッシュレス経済は、なぜ危険か)不況であれば、多くの会社が潰れるし、収入が減っていきます。大変なことですが、そのなかでも生き延びているものや、さらに成績を伸ばしているところもあります。そこには、やはり、考え方の違い、あるいは、構想の違いがあるのではないでしょうか。そのあたりについて、私の言っておきたいことは、「これから来る危機」についてです。前述しましたように、「金融関係の信用が失われたところに、日本の発展を損ねた部分がある」と言いましたが、今は、実際のマネーを使わずに、だんだん、ビットコインや、その他、「仮想通貨」と言われるようなものが、コンピュータ上でたくさん使われ始めています。これは儲かる可能性が高いということで、一億円ぐらい買ったら、それが十億円になったりするようです。もはや、昔の、株が非常に値上が...仮想通貨社会とコンピュータ化経営の危機とは(前編)

  • 「超先進国」日本が世界を導く(おわりに)

    日本人の底力、可能性について論じてきた。すべての力の源泉は「心のあり方」に帰結する。何を大切と思い、何を守りたいと思うか。それが「暗黙知」になり、「中流」の自立精神につながってくる。日本という国には「上流」はさほど要らない。ぶら下がるだけの「下流」はないほうがよい。日本人は何を大切にし、何を守りたいと思ってきたか。たとえばアメリカ型の企業経営は、決算の結果が大事で、決算から決算までの短期間を飛び石のように乗り移っていく軽業師のような経営になる。自分が軽業師をやっているあいだの決算さえよければよいとなって、それから先のことは考えなくなる。だが、日本的な経営はそうではない。そんな短期的な視点ではなく長期的に考える。『千年、働いてきました――老舗企業大国ニッポン』(野村進著、角川oneテーマ21)によれば、日本には創...「超先進国」日本が世界を導く(おわりに)

  • 日本には地下資源の管理を主導する資格がある

    日本が明治開国以来、国際社会において主張し続け、一貫して戦ってきたのは、人種平等である。こうした歴史をどうやって今後の日本の力に結びつけてゆくか。「日本人はこうやってきた。それが日本人の心です」といったとき、それを理解し、共感してくれる国を授けてゆけばよいのである。たとえば、イラクのサマワに派遣された自衛隊は、理不尽な扱いを受けながらも、黙々と任務を遂行した。彼らの苦労を無駄にしないために、日本は声明を出すくらいのことをしてもよかった。アラブ諸国で紛争が起こるそもそもの原因は地下資源の争奪だが、地下資源は人類共通の財産であり、全人類に開放すべきである。そこで、地下資源を管理する国際機関をつくり、議長国には日本がなる、と手を挙げればよい。日本は石油輸入国だが、原子力発電をはじめ石油に依存しない技術を併せ持ち、なお...日本には地下資源の管理を主導する資格がある

  • 人種平等は二十世紀最大の事件

    日本人はいかに生きてきたかを、もう一度確認しておこう。来し方に日本人の意志は刻まれている。近代以降、日本が一貫して戦ってきたのは、人種差別という壁である。それがどれほど苛烈(かれつ)で酷薄(こくはく)なものであったかを、いまの日本人はなかなか実感できない。戦後の日本人が、「国家」も「人種」も忘れて暮らせたのは幸福だったが、そうした“特異”な時間は終わりを告げている。世界の歴史を見渡せば「平和」は常態ではない。戦後の日本は恵まれた戦間期を過ごしただけと心しておくほうがよい。そして、それは「平和の毒」を日本人の体内に注入した。繰り返すが、日本が明治開国以来、国際社会において主張し続けたのは人種平等である。しかも白人に対して、決して諦めなかった。いまや世界で人種平等の理念は当たり前だが、その口火を切り、大きな炎とした...人種平等は二十世紀最大の事件

  • 世界が勝手に真似を始める“美しく強い国”

    「新たな世界秩序」などというと、「戦後派」の政治家や官僚、学者たちは、「戦後の日本はとてもそんな大それたことはできない」とか、「戦前の反省を忘れたのか。日本はおとなしくしているほうがよい」などといって首を横に振るが、そんなことはない。これまで述べてきたように、日本の実力をもってすれば、日本人も新しい世界秩序を打ち立てられるのである。世界中に「勤勉と努力こそがいちばんの美徳である」と思わせ、和の精神や日本人の美意識などを伝える。「そこには普遍性がある」「これこそがグローバル・スタンダード」などという必要はない。世界が勝手に真似を始めるような“美しく強い日本”を示せばよい。日本がめざす“美しく強い国”は他国を脅(おびや)かさない。相手が理不尽なことを仕掛け続けてくれば、日本はそれにしかるべきレベルで対応するが、そう...世界が勝手に真似を始める“美しく強い国”

  • 「ニュー・ワールド・オーダー」に基づく援助を

    強く自己主張することを日本人は嗜(たしな)みがないと考えるが、世界のなかで発言する資格があるのは日本である。日本は「お金だけを出す国」から、自分たちの意志を通すための外交を展開する国に脱皮しなければならない。また、援助でお金を出すなら、日本人の考える「ニュー・ワールド・オーダー」、つまり新しい世界秩序に基づいて、どうしてほしいかをはっきり相手国に示さなければいけない。ここ数年、日本は(自民党政権時代だが)、非公式な形で「国連の一票を買う」ための経済援助をしてきた。しかし、これが失敗に終わったことは明らかである。南米やアフリカ諸国は、援助は手にしながら、日本の常任理事国入りに一票を投じてはくれなかった。日本は援助に当たってはっきりそれを要求しなかったので、相手国の政治家は票を入れる義理を感じなかった。逆に中国は、...「ニュー・ワールド・オーダー」に基づく援助を

  • われわれは「意志」を挫(くじ)かれてきた

    日本がNPT(核拡散防止条約)の加盟国であること、厳しい査察を受け入れるIAEA(国際原子力機関)の追加議定書の批准国であることなど、国際社会との関係を考えると、核保有は不可能だと決めつけるのも、自らの可能性を封じる怠惰といわねばならない。平成18年12月25日付の『産経新聞』に、「日本が小型核弾頭を試作するまでには少なくとも3~5年かかる」とする政府の内部文書が明らかになったという記事が載った。「核兵器の国産可能性について」と題した文書によると、日本にはウラン濃縮工場や原発の使用済み核燃料の再処理技術・設備はあるが、技術上の制約から核兵器にはただちに転用できないとしている。結論として、「ただちに独力で北朝鮮からの『核の脅威』抑止には間に合わない」という。そして、たしかに核保有は難しいという材料を探し出せばいく...われわれは「意志」を挫(くじ)かれてきた

  • 核保有論は「生命を守る義務」

    核保有の可能性を含めた日本の国防上の現実問題を考えようとしない、怠惰を決め込んでその必要性を説く者に非難を浴びせようとする人たちは、「平和の毒」が回り切った「戦後派」である。彼らの多くが「反米」で「反核」であるにもかかわらず、無意識下にはアメリカの「核の傘」への盲信がある。そういう逆説を抱えている。だが、そもそも核の抑止力というのは、場合によってはこちらも核を行使し得るということである。その意志と技術がなければ抑止力にはならない。気概や強固な意志の発露というのはバリアになる。アメリカの「核の傘」を盲信するのではなく、これまでの固定観念や収縮思考から離れれば、日本を取り巻く環境は劇的に変わる。新聞やテレビ、従来発想に凝り固まった政治家や官僚、マスコミや空想的平和主義を信奉している「戦後派」の市民は一斉に「平和国家...核保有論は「生命を守る義務」

  • 「口を出す外交」の絶好機

    国際関係においては、「その場になってから考える」というのは柔軟な姿勢のように見えて、実は下策である。まずは自分の立場を鮮明にする宣言を出す。その宣言に100%守るかどうかは、それこそケース・バイ・ケースだが、「日本には日本なりの外交があって、それはこういう基本理念に基づく」と周囲に明らかにしておけば、相手の要求を断わる口実はいくらでもつくれる。しかし、現実の日本はそうした主体的な理念を掲げていないから、アメリカや中国から要求を突きつけられると、そのまま受け入れるしかないということが続いてきた。一方で、「国連中心主義」だとか「憲法九条の精神」だとかを掲げても、それは日本が国際社会において主体性を放棄するという前提だから、日本の独立、自立を回復し、維持するための方策とはなりえない。これは、「これまではこうだった」と...「口を出す外交」の絶好機

  • GDPがプラスでなければ不幸か?

    従来の指標や価値観を変えれば、こういう見方もできる。たとえば、「GDPの経済成長率がプラスでなければ国民は不幸だ」という考えは正しいか。いま日本人の総労働時間は年々減少している。それでも成長率が横ばいであれば、労働時間の減った分は経済成長していることになる。お金ではなく時間で成果を受け取っている。デフレも円高も経済成長のうちとなる。そう考えると、日本はいまも世界最高の成長国であるといえる。多くの国は、「不況のときには財政出動をすればいい」というケインズ経済学を採用しているが、これが通用するのは、政府がお金をばら撒けば喜んで働く中流層が多く存在する場合に限られる。だが、いまアメリカでは中流層はごく少数となり、大半が下流層になった。下流層はお金をもらえばすぐに博打や酒に使ってしまい、波及効果が出ない。そうなる原因は...GDPがプラスでなければ不幸か?

  • 弱い性格を克服するには

    (「プロの自覚」をすることによって人間は強くなれる)「弱い」「強い」というのもずいぶん主観的なものでありまして、自分で思い込んでいるだけということはあるんですね。自分で思い込んでいるだけ、「弱いんじゃないかな」と思い込んでいるだけというのはずいぶんあります。例えば、赤面恐怖症の人もいます。顔が真っ赤になり、人前で話すことが苦手で、気が弱い人です。けれども、人前で話さなければならない場合、「仕事だ」と割り切ることによって強くなるということはあります。「これが自分の仕事なのだ」と思ったら、もうしかたがありません。それは、やはり「プロの自覚」です。プロの自覚で、「自分はこういう仕事をやらないといけないのだ」と、あるいは、仕事でないところであっても、「こういう使命があるのだ」とプロの自覚をすることによって強くなれるので...弱い性格を克服するには

  • 「普通の人生を歩みたい」という人へのアドバイス

    (「普通の人間」とは、どのような人間なのか)「普通の人生を歩みたい」という人に対して、「“普通の人間”という定義をどうするか」ということがポイントです。あなたは、“普通の人間”というのは、ご自分のような人間だと思っておられるでしょう。私は、「普通の人間」というのは、「神仏に近づいていけ、そういう使命が人間にはある」と思っているのです。ですから、定義が違うのです。私は、「普通の人間であればこそ、理想を持って、多くの人々のために生きたいと願って当たり前だ」と思っているのです。ただ、そう思っていない人が多いのは、事実です。しかし、私は、そう思っていない人たちのベールを取るのは、そんなに難しい仕事ではないと思っているのです。「ベール」と言いましたが、あるいは「砂埃(すなぼこり)」かもしれません。砂埃を払うのは、そう難し...「普通の人生を歩みたい」という人へのアドバイス

  • 何かを成し遂げたいと思うときの注意点

    (自分の思いが「適正な範囲か」を自己点検するポイント)何かを成し遂げたいと思う、その対象が素晴らしいものであればあるほど、一生懸命になるのは当然です。一生懸命になってくると、恋い焦(こ)がれてきますし、焦(あせ)ってきますし、何とかせねばという縛(しば)りになってきます。これはやむをえない面が、その性質上ありますので、どのあたりで「中道」というか、「適正な範囲か」ということを決める以外に方法がないと思うのです。ですから、自己点検をすることです。まず、自分の心の平静が害されていないかどうか。この点検を一つしてほしいのと、それと、他人との比較がものすごく気になっていないかどうか。他人との比較のようなことが気になっているのではないかということです。それとあと一つは、はっきりと客観的に見て、「焦っている」と人が思うよう...何かを成し遂げたいと思うときの注意点

  • 自分の使命を発見するためのヒント(後編)

    (自分の魂を生かす過程で、できるだけ多く世の中に還元していく)使命というものは、みんなにすべてあるのです。使命はみんなにすべてあるのです。その使命とは何であるかというと、大きく言うと二つに分かれます。一つは、「あなた自身が今世頂いた命、この魂、これを最大限に生かす」ということ、これが一番目の使命なんですね。あなた自身を最大限に生かす方法、それはあなた自身の適性にかかわっています。「あなた自身がどういう才能を持っているか」にかかっています。あなた自身の才能をいちばんよく知っているのは、ほかならぬ、あなた自身であるのです。あなた自身が、「自分がいちばん好きなものは何か」を問うてみることです。あなたがいちばん好きなものが、実はあなたの才能であるのです。それが、「あなたが何に向いているか」を示しているのです。「いちばん...自分の使命を発見するためのヒント(後編)

  • 自分の使命を発見するためのヒント(前編)

    (まず、自分の心を定めるところから始まる)あなたはどうするのか。どうしたいのか。どう生きたいのか。これはコンピュータを弾(はじ)いても答えは出てこないんです、絶対に。それを決めるのは、あなた自身なのです。世の中には、「私はどうしたらいいんですか」と言う人は、もういっぱいいる。でも、こちらが聞きたいのは、「どうしたいのですか」ということなんですね。生きたいのか、死にたいのか。生きたいのなら、まあ、方法は、ある程度あることはある。生きる場合には、どう生きたいのか、はっきりしてほしい。例えば、幸福になりたいのか、なりたくないのか。不幸になりたい人もいるので、こういう人は止められないのです。自分で不幸になりたい人は、しかたがないんですね。ですから、「どうしたいのか、はっきりしなさい」と。「自分で『生きたい』と選んで、『...自分の使命を発見するためのヒント(前編)

  • 本物の理想と妄想を区別する方法

    (使命感が本物であるかどうかを試(ため)すのは「時間」)「理想」を描ける人というのは、やはり、それだけでもう「使命の自覚」があると考えていいでしょう。使命感のない方は、理想が描けないのです。描いても、三日も続かないのです。もし、理想を描いたとき、それが一日や二日や一週間ではなく、一年、二年、三年と消えない理想があるなら、それだけで、やはり、そうとうの「才能」だと思います。理想を描けるというのは才能です。ですから、そういう才能があって、何年も思い続けることができたら、その思いが本物である可能性は極めて高いです。極めて高い。この次は、「実践」の段階に、もちろん入ってくるわけですね。そのときに、理想と実践との間にギャップがあるのは当然です。これで、自分のその思いが、あるいはその使命感が本物であるかどうかを試すのです。...本物の理想と妄想を区別する方法

  • 「人生の使命」についての基本的な考え方

    人間の「使命」というのは、運命的に与えられているとか、決まっているとかいうよりは、「思ったときが使命の始まりである」ということを考えなければいけないということです。それは、一年とか三年とかいうような限度をつけるようなものではないのです。思ったときが使命の始まりです。使命というのは、与えられたものというよりは、「自分で見つけ出していくもの」です。すなわち、本当は浅いところに埋(う)まっているのです。それを、鍬(くわ)で掘(ほ)っているうちにチャリンと当たるものがあるわけです。ですから、比較的浅いところに埋まっている場合が多いのです。ずっと掘っていかないと出ない人もいますけれども、みなさん全員がもちろん使命を持っているわけで、その使命の出方はいろいろと違うわけですが、その使命というものは、底においてみなつながってい...「人生の使命」についての基本的な考え方

  • アジア山岳地域で学校を作る(後編)

    定年退職後、谷川洋さんはアジア山岳少数民族の子供たちのために、学校作りを始めた。――――――――――――――――(「ワンコイン・スクール・プロジエクト」)「学校建設」「住民参加」に続く3つめの柱が「国際交流」だ。これは現地校と日本の学校がフレンドシップ協定を結んで交流する制度である。当初は日本で参加してくれる学校を見つけるのに谷川さんは大変な苦労をしたが、徐々に手を挙げてくれる学校が増えていった。日本からは学校の様子を描いた壁新間を送ったり、ラオスから送られてきたカボチャや唐辛子の種をまいて育てたり、というような交流を深めていった。ラオスのパチュドン小学校とフレンドシップ協定を結んだ東京都の武蔵村山市立第8小学校では、生徒たちがお手伝いなどで貯めたお金を寄付して、現地の学校作りに役立てようという動きが始まった。...アジア山岳地域で学校を作る(後編)

  • アジア山岳地域で学校を作る(前編)

    定年退職後、谷川洋さんはアジア山岳少数民族の子供たちのために、学校作りを始めた。――――――――――――――――(ラオスの山岳少数民族の村へ)2004(平成16)年10月、谷川洋さんはラオス第二の都市パセクの空港に降り立った。日本からタイのバンコクに飛び、そこから空路で首都ビエンチャンに入り、一泊。翌日、また飛行機に乗って、ようやくこの地に着いた。空港では現地NGO(非政府組織)の女性スタッフ二人が出迎えてくれた。いよいよ山岳少数民族の村に出発だぞ、と思った瞬間、ちょっと待ってください、と言われた。二人は飲料水、米、野菜、肉まで買い込んで、四輪駆動車の荷台にぎゅうぎゅうに積み込む。村人への手土産か、いざという時の非常食か、谷川さんには状況が飲み込めないまま、車は出発した。それからが長かった。空港から約3時間でサ...アジア山岳地域で学校を作る(前編)

  • 「和の国」の子育て(後編)

    「しっかり勉強して、良い会社に入りなさい」ではなく、「世のため人のために尽くせる人間になりなさい」と教えるべきでは。(「人間の真の幸福と健康は、ひとえに良き人間関係から」)思いやりを持つのは他者のためだけではない。そこから生まれる良き人間関係が真の幸福と健康をもたらす、という結論が、科学的研究からも得られている。アメリカのマサチューセッツ総合病院で、76年にも亘(わた)って742人のアメリカ人の人生を追跡した調査研究である。このプロジェクトの4代目の研究責任者ロバート・ワルディンガーは、調査から判明した事を次のようにまとめている。1.家族や友人、共同体と結ばれた人々は、そうでない人々よりもより幸福、健康、長寿である。孤独は命を縮める。2.家族や友人がいても喧嘩ばかりしているのでは、健康に良くない。大切なのは、暖...「和の国」の子育て(後編)

  • 「和の国」の子育て(前編)

    今日も「国際派日本人養成講座」(編集長・伊勢雅臣さん)からお伝えします。――――――――「しっかり勉強して、良い会社に入りなさい」ではなく、「世のため人のために尽くせる人間になりなさい」と教えるべきでは。(政府チャーター機で救われながら、ウィルス検査は拒否した2人)新型肺炎に襲われている武漢から日本政府の派遣したチャーター機で帰還した206人のうち、2人がウィルス検査を拒否して帰宅した。これにはネットでも怒りの声が燃え上がった。この反発に驚いたのか、その後、2人は検査を申し出たという。この2人は、戦後教育の典型的な失敗事例のように見える。自分がもしウイルスに感染していてばら撒いたら、周囲の人々にどれほどの迷惑をかけるか考えもせずに、ただ自分が検査を受けるのが嫌だ、という自己中心的な態度をとった。周囲の批判でその...「和の国」の子育て(前編)

  • 自由社歴史教科書を「一発不合格」で葬った検定意見を読み解く(後編)

    292件も「生徒が理解しがたい、誤解するおそれ」という検定意見がついて「一発不合格」と葬られた、その実態は?(学習指導要領を無視した検定意見)3)の「聖徳太子は、内政でも外交でも、8世紀に完成する日本の古代律令国家建設の方向を示した指導者でした」を見てみましょう。検定意見は「生徒にとって理解しがたい表現である」といいます。どこがどう理解しがたいのか、この意見自体が「理解しがたい」ものです。その説明として「(聖徳太子と古代律令国家建設との関係についての学説状況)」という、ぶっきらぼうな注記がなされています。聖徳太子が古代律令国家建設に関係したという事に疑いをもつ学説状況を書け、という事のようです。聖徳太子の記述に関しては、「学習指導要領(平成29年告示)解説」にて、次のように述べられています。__________...自由社歴史教科書を「一発不合格」で葬った検定意見を読み解く(後編)

  • 自由社歴史教科書を「一発不合格」で葬った検定意見を読み解く(前編)

    今日も「国際派日本人養成講座」からお伝えします(2020年05月10日)。~~~~~~~~~~~~~~292件も「生徒が理解しがたい、誤解するおそれ」という検定意見がついて「一発不合格」と葬られた、その実態は?(歴史教科書クイズ)以下の説明文は、中学の歴史教科書にはふさわしくありません。どこが問題なのでしょうか?1)仏教や儒教など外来の思想が伝来するはるか以前から、日本にあった宗教が神道です。2)日本の皇室は、神話の時代から現在まで続く世界で最も古い王朝です。3)聖徳太子は、内政でも外交でも、8世紀に完成する日本の古代律令国家建設の方向を示した指導者でした。本年3月に発表された中学校教科書の検定結果で、自由社の歴史教科書は「著しく欠陥箇所が多い」として「一発不合格」とされました。上に掲げた3件は、その「欠陥」の...自由社歴史教科書を「一発不合格」で葬った検定意見を読み解く(前編)

  • 学校が教えない 本当の日本史

    自国の歴史を教えず、他国が先進的で進歩的だと、なぜ日本の教科書は錯綜(さくそう)した嘘八百を並べるのか?宮崎正弘先生のメルマガ「宮崎正弘の国際情勢解題」2020年10月31日付けで、伊勢雅臣著書『学校が教えない本当の日本史』(育鵬社)が紹介されました。以下、引用させていただきます。―――――主として蝦夷、沖縄、少数民族差別など、戦後の「れきし」教科書がデフォルメして教えている内容を精密に吟味し、問題だらけのなかでも、とくに重要な問題点を指摘し直している。そのうえで本書は、正しい歴史はこうではないのかと平明に説明している。これなら中学生でも読めるうえ、まとめ方が論理的体系的で、納得しやすい工夫がされているポイントに感心した。たとえば秀吉、家康の切支丹伴天連の禁教を、日本の教科書は時代錯誤で誤った政策であるように描...学校が教えない本当の日本史

  • 閉ざされたクラスルーム-証言編

    広島の公教育を生徒として、親として、体験された方々の体験に基づく証言。前号「閉ざされたクラスルーム」には、たくさんの感想メールをいただいています。その中で、特に広島の公教育を生徒として、親として、体験された方々の証言を「すべて、かつ全文」ご紹介させていただきます。まずは事実を正確に把握することが本講座の基本方針ですので。(他県から来た私には極めて異常な光景)私は長崎県から高校2年生のときに広島市内の公立高校に転校し、そこで2年間を過ごしました。1975-76年のことですが、当時の高等学校にすら、現在の状況を生み出す下地があったように思えます。広島県は、平和教育を非常に重視しているのですが、「平和」に対して議論することは一切許されていませんでした。ただ、教師の教えるとおりに、「反戦・平和」を唱えることだけが許され...閉ざされたクラスルーム-証言編

  • 閉ざされたクラスルーム

    バラバラに遊び回る生徒達、生徒に背中を向け、黒板に字を書き続ける先生、、、(荒涼たるクラス風景)平成10(1998)年4月1日、広島県福山市立加茂中学校教諭、佐藤泰典氏が参議院予算委員会で学級崩壊の実態について衝撃的な証言を行った。たとえば、__________始業のチャイムが鳴って教員が教室に行った時、生徒はほとんど席についておりません。その生徒たちを教室に入れて席につかせるのに五分から十分ぐらいかかります。やっとの思いで授業を始めても、教室の窓から抜け出したり、もっとひどい時は、廊下を自転車で二人乗りして、「イエーイ」と声をあげながら手を振って他の先生や生徒をからかったりという状態です。教室に残った生徒も後ろの方でボール遊びをしたり、机の上に足を上げてマンガを読んでいます。それでは先生はというと、生徒たちに...閉ざされたクラスルーム

  • 長友佑都を育てた母と教師(後編)

    「感謝の気持ちがあるから、僕は成長できる」と長友は言う(2014年03月)。(「目標があったら、僕はとことんやるタイプなんや」)秋には、3年生が引退し、長友ら2年生がサッカー部の中心となった。その頃の長友は小学生時代と変わらないプレースタイルだった。ボールを持ったら離さず、どこまでもドリブルで勝負する。しかもボールを奪われても守備に戻らない。「佑都。お前の持ったボールは、ゴールキーパーから始まって、ディフェンダーが頑張り、チームメイトがつないでくれたボールや。お前だけのもんやない。そこを感じてプレーせなアカン。心でボールを蹴ってくれ。仲間のために走れ。」先生の言葉は理解したが、守備に戻るスタミナがなかった。走って自陣に戻って守備をしたくても出来なかった。サッカー部のトレーニングで校外を3キロくらい走る練習メニュ...長友佑都を育てた母と教師(後編)

  • 長友佑都を育てた母と教師(前編)

    「感謝の気持ちがあるから、僕は成長できる」と長友は言う(2014年03月)。(「誰かを思い、大切な人のために闘う」)イタリア1部リーグ(セリエA)インテル・ミラノ所属の長友佑都の活躍が目立っている。2月10日の試合はミッドフィールダーとしてフル出場し、1-0での勝利に貢献。2月16日の試合では決勝点のアシストをして連勝をもたらした。最近は主力選手として出場し、ゲームキャプテンも任されて、チームワークの要となっている。その長友がこんな事を書いている。__________「佑都の武器は、スピードでもフィジカルでもなくて、相手の懐に入っていく力だよね」インテルでチームメイトと楽しくやっている僕を見て、事務所のスタッフが言った。「どこへ行っても仲間といい関係が生み出せる。それはひとつの才能」というわけだ。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...長友佑都を育てた母と教師(前編)

  • 日本に新文明を起こし、世界に広げよう(後編)

    (今後は、中国に対しても、言うべきことは言わなくてはならない)先の大戦について反省することは結構ですが、その結果、「一切の正義が日本から失われた」と考えるのであれば、それは、あまりにも自虐(じぎゃく)的なものの考え方ではないでしょうか。新しい「正しさの基準」が、今、生まれようとしています。「新しい文明」が、今、起きようとしています。私たちは、この文明を広げようとしているのです。そうであるならば、七十数年続く単なる日本叩きを、いつまでも続けさせてはいけません。日本のある書籍が中国で出版されることになったのですが、出版社からそのなかで、「マルクスは地獄に堕(お)ちていると書かれているが、その部分は削らせてほしい」と言ってきました。「自分たちの“ご本尊”が地獄にいる」ということは、向こうとしては困るわけです。中国の人...日本に新文明を起こし、世界に広げよう(後編)

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