chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 映画『かくかくしかじか』を見ました。

    マンガか東村アキコさんの自伝的マンガを実写化した映画『かくかくしかじか』を見ました。その道を究めることの現実とその厳しさを描くと同時に、その中で成長していく人間を描き、教育について考えさせてくれる名作でした。この映画のおもしろさは、主人公が基本的には能天気でズボラな性格にあるのだと思います。漫画家になりたいという夢は持ちながら、自分からは何の努力もしない。厳しいことに直面するとすぐ逃げてしまう。無理やり押さえつけられ無理強いするまでは何もしないのです。もちろんそれは漫画的な誇張なのでしょうが、実際の人間なんてそんなものだと思います。自分で努力を持続できる人間なんてほとんどいないし、それができる人間はある意味異常な才能があるのです。教員をやっていて難しかったのはそこです。生徒が自主的に学ぶように勉強の楽しさ...映画『かくかくしかじか』を見ました。

  • ドラマ『対岸の家事』は近年まれにみる名作だ

    今期のドラマも最終盤に差し掛かっています。今期のドラマで一番よかったのはなんと言っても『対岸の家事』です。近年まれにみる名作です。主婦としての生き方にこだわりを持つ主人公を多部未華子が演じます。自分の生き方を貫き通そうとする意志が魅力的です。その背景には、少女時代に母親が死に、それを父親のせいだと考えてしまっていることがあるようです。その夫は一ノ瀬ワタルが演じます。居酒屋の店長として、なんとか家族を支えようと必死です。この夫婦の関係も時にはゆれながらドラマが進行します。アパートの隣の部屋には共働きの夫婦が住んでいます。妻は子育てを夫から丸投げされ、せっかく仕事で自分の地位を確立したかったのに、それができなく悔しい思いをしています。その妻を江口のりこが演じます。妻は毎日困難を抱えながらも、自分の生き方を模索...ドラマ『対岸の家事』は近年まれにみる名作だ

  • 舞台『星の降る時』を見ました。

    舞台『星の降る時』を見ました。家族の絆の強さと、そのもろさ危なさを同時に描く名作でした。作者はベス・スティールというイギリスの劇作家のようです。演出は栗山民也。出演は江口のりこ/那須凜/三浦透子/近藤公園/山崎大輝/八十田勇一/西田ひらり/佐々木咲華//秋山菜津子/段田安則。幅広い年代の役者がそれぞれ素晴らしい演技をしていました。年老いた父親と三姉妹の家庭の物語です。ただし次女は一人で暮しています。長女は結婚し、夫と娘二人が一緒の家に住んでいます。きょうは三女の結婚式です。三女はポーランド出身の男と結婚するのです。三女以外の家族はポーランド人に対する偏見をもっているようです。話が進む中、いろいろな家族の問題が見えてきます。長女の夫が次女と愛し合ってしまうのです。そこには長女夫婦の性的な関係、そして夫の仕事...舞台『星の降る時』を見ました。

  • 古今亭文菊独演会に行きました。

    6月7日に山形市遊学館ホールで開催された、「山辺どんぶり亭」主催の古今亭文菊師匠の独演会に行きました。一席目の「あくび指南」は、江戸の庶民のとぼけたやり取りが楽しい滑稽噺です。あくびというありふれた行為に指南がつくという設定からして、すでに笑いを誘います。文菊師匠の柔らかい語り口と的確な間が生きており、くすりと笑える一幕でした。二席目の「安兵衛狐」は、初めて聞いた噺でした。現実と非現実が入り混じるような軽い不条理を感じさせる一席です。幽霊が人間になって長屋に住みついたり、狐が人間に化けてやはり長屋に住みついたりと、話全体にはどこか滑稽さが漂います。文菊師匠はその微妙なニュアンスを巧みに演じ分け、観客は不思議な笑いと余韻のなかに包まれました。最後の「心眼」は、盲目の按摩が持つ“心の目”を通して、人の業や情が...古今亭文菊独演会に行きました。

  • 長嶋茂雄さんのこと

    長嶋茂雄さんが亡くなった。私も長嶋茂雄世代である。物心ついたころから野球を見始め、いつの間にか長嶋ファンになっていた。巨人ファンというよりも長嶋ファンだったのだろう、長嶋さんよりも王さんのほうが活躍すると悔しかった。引退はショックだった。引退試合もじっとテレビでみていた。小学生にとってはあまりに大きな事件に呆然となっていた。今考えるとあれは何だったんだろうと思う。でも子供のころは純粋に一人のヒーローに憧れることができたのであり、今はそれを忘れてしまっていることに気づかされる。長嶋さんは監督としてはどうだったのか疑問に残る。采配も思い付きでやっていたような印象があり、それを「ひらめき」と形容する一部のマスコミに嫌気がさし、近年は少し遠ざかった。しかし常に話題を作ってくれた。そして病気で倒れてからも、その姿を...長嶋茂雄さんのこと

  • 朝日新聞の土曜の夕刊の休止について考える

    朝日新聞が土曜の夕刊を休止するというニュースを見て、いよいよ新聞が本格的な転換期に入ったと感じた。インターネットが当たり前の時代、速報性を求めるならスマートフォンで十分。ニュースを「知る」だけなら、もはや新聞の存在意義は薄れている。だからこそ、新聞はこれから「深く掘り下げるメディア」として生まれ変わる必要がある。単なる出来事の列挙ではなく、その背景や意味、異なる立場の意見を紹介し、読者に思考の材料を提供する存在へと変わるべきだろう。一方で、新聞の配達現場も深刻な人手不足に直面している。高齢化が進み、新聞配達員の確保も難しい。であれば、もう夕刊は全面的に廃止し、朝刊も日曜は休刊日とするなど、現実に即した大胆な改革が必要ではないか。とはいえ、新聞のすべてが不要になるわけではない。特に年配層には、活字をじっくり...朝日新聞の土曜の夕刊の休止について考える

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、とにかく書いておかないとさんをフォローしませんか?

ハンドル名
とにかく書いておかないとさん
ブログタイトル
とにかく書いておかないと
フォロー
とにかく書いておかないと

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用