chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 米の値上がりから考える日本の未来

    米の値上がりがとまらない。去年の倍ぐらいである。いくらなんでもありえない。理由はいろいろ言われている。政府の陰謀や農協の陰謀のような話まで出ている。そういう邪推がでてきてもしょうがない状況のように感じられる。政府は基本的に物価の上昇を是認しているように思われる。他国にくらべて日本は物価が安すぎる。日本の外食の昼食代はおよそ1000円。他国では2000円~3000円のようである。円安の影響もあるのだろうが、それを差し引いても安すぎるのである。ここ何十年とほとんど物価が上がらなかったこと、つまり長すぎたデフレがその原因だと考えられる。だから物価の上昇は望ましいと考えているのである。しかし、物価の上昇ほど賃金が上がらない。東京の大企業の中にはそれが実現しているところがあり、偉そうに「賃上げ」を声高に誇示している...米の値上がりから考える日本の未来

  • 映画『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』を見ました。

    2012年にアメリカ人女性として初めてボリショイ・バレエ団とソリスト契約を結んだジョイ・ウーマックの実話を基に、ジョイ・ウーマックがどういうバレエ人生を切り開いていったかを描く伝記的映画『JOIKA美と狂気のバレリーナ』を見ました。プライドの重みを感じる名作です。事前にほとんど情報を持っていなかったので、映画を見ているとき、この映画が実話をもとにしていることはわかっていませんでした。映画の最後でそれが明かされます。そしてジョイ・ウーマック自身がこの映画にかかわっていることを知り、なるほどと感じました。ロシアのボリショイ・バレエ団をあそこまで悪く言っていいのだろうかと感じたのです。この映画における感情は、ジョイ・ウーマックの感情そのものだったのです。とは言え、ジョイ・ウーマック自身も相当の人物として描かれま...映画『JOIKA美と狂気のバレリーナ』を見ました。

  • ドキュメンタリー映画『ノーアザーランド』を見ました。

    アカデミー賞で、アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した話題の映画『ノーアザーランド』を見ました。世界の中にはっきりと目に見える形で存在する、差別、横暴な国家権力、それらを生む歴史など、様々なことを考えさせられる映画でした。バーセル・アドラーという名の若いパレスチナ人活動家によるドキュメンタリー映画です。彼らが住む村はイスラエル領となり、突然イスラエル軍の軍事練習場にさせられます。そこに住むパレスチナ人は強制移動させられることになります。住民は抵抗するのですが、イスラエル軍は徐徐に住民を切り崩し、住民は少しずつ減少していきます。その様子をアドラーは映像に残していきます。イスラエルのパレスチナ人に対する差別意識には看過しがたいものがあります。今起きているガザ地区への攻撃もだれがどうみてもやりすぎです。...ドキュメンタリー映画『ノーアザーランド』を見ました。

  • JR東日本は確実に山形県を切り捨てようとしている

    また山形新幹線が止まった。昨日の昼から夜8時くらいまで止まってしまった。原因は車両のパンタグラフの破損などだということです。交通機関が安全のために運航に慎重になるのは当然である。問題はその回数が近年あまりに多いということである。こんなに頻繁に止まるというのは、それだけ日ごろの安全点検がおろそかになっているということの裏返しでもある。ちょうどこの日、山形県は、5月1日現在の人口推計で県内人口が100万人を割る見通しを明らかにした。最新の3月1日時点の人口は100万4507人で、5月までの2カ月間で5千人程度減少する見込みという。山形県の人口は急速に減り、だから山形県がJR東日本に適当に見られてしまったという疑念が浮かんでしまう。もちろんJR東日本はそんなことを認めるはずはない。しかし、赤字路線を多く抱えてい...JR東日本は確実に山形県を切り捨てようとしている

  • 映画『エリック・クラプトン「nothing but the blues」』を見ました。

    エリック・クラプトンが、1994年に行ったブルース作品を中心に演奏したライブを収録した映画『エリック・クラプトン「nothingbuttheblues」』を見ました。今、思い返せば、私はブルースの中で育ったような気がしてきます。エリック・クラプトンが現在来日しています。もう80近いはずです。そのクラプトンが今から30年ほど前にブルースを主体にしたライブを行いました。そのライブの映像を紹介するとともに、その合間に偉大なブルースミュージシャンについて、クラプトンが語るインタヴュー映像を挟み構成された映画です。そもそも私は、ブルースは苦手でした。古臭いというイメージがあり、なじめずにいました。しかしこの映画の音楽は実に気持ちがいい。実はいつの間にか自分にはブルースが染みついているということに改めて気付きました。...映画『エリック・クラプトン「nothingbuttheblues」』を見ました。

  • 夏目漱石『道草』

    小説の名場面を書き残すシリーズを始めようかと考えている。続くかどうかはわからないが、できるだけ続けたいとは思う。最初は夏目漱石の『道草』のラストシーン。「安心するかね」「ええ安心よ。すっかり片付いちゃったんですもの」「まだなかなか片付きゃしないよ」「どうして」「片付いたのは上部だけじゃないか。だから御前は形式張った女だというんだ」細君の顔には不審と反抗の色が見えた。「じゃどうすれば本当に片付くんです」「世の中に片付くなんてものはほとんどありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るからひとにも自分にも解らなくなるだけの事さ」健三の口調は吐き出すように苦々しかった。細君は黙って赤ん坊を抱き上げた。「おお好い子だ好い子だ。御父さまのおっしゃる事は何だかちっとも分りゃしないわね」細君はこうい...夏目漱石『道草』

  • 「正義」を失った世界

    以前は「正義」というものがあるように感じていた。平等で、論理によって世界は作られていくという「正しい」筋道によって世界は平和になって行くものと信じていた。しかし最近の世界情勢はそれに反している。そしてその進行によって「正義」というのは幻想にすぎないのではないかと気づき始めた。結局は自分の利益のためにしか人間は動かない。その利益のぶつかり合いしかないのだ。それが人間の世界なのだとだれもが、新しい「物語」を受け入れざるを得なくなっている。「正義」という物語が失われつつある今、世界は信ずべき「真実」を見失ってしまったように感じられる。これは実に大きなことだ。だれもが「正義」を信じていた時代から「正義」失って時代へ大きく変化しているのだ。ここから先、大きな試練がやって来るのは明らかだ。本当にこの変化に私自身が耐え...「正義」を失った世界

  • 万博は時代遅れ

    大阪万博が始まる。足引っ張りと感じられる報道もあるので、関係者に同情する部分もある。しかし、そもそも今の時代に万博は時代遅れのように感じられる。1970年の万博の時を憶えている。私は山形県に住む小学生で、行かなかったのだが、友達が何人かが行って話をしていた。それがどうもとてもうらやましかった。あの時は「万博」という言葉自体が、すでに輝いてゐた。中身はともかく、「万博」に行ったという事実だけでみんながうれしかったのである。今はどうであろうか。生きたところはたくさんある。若い世代はTDRやUSJに行きたいと思うだろうし、年配の世代は、まだ行っていない観光地や、自分の興味に即した土地に行ってみたいはずだ。言ってみたいところだらけであり、「万博」は上位には入ってこない人がほとんどであろう。ドジャースとカブスが来日...万博は時代遅れ

  • 映画『教皇選挙』見ました。

    アカデミー賞で脚色賞を獲得した『教皇選挙』見ました。ローマ教皇を決める選挙という難しい話なのかと思っていたら、エンターテイメント映画といっていい、最後まで飽きさせない映画でした。カトリック教会のトップのローマ教皇が、心臓発作のため突如として急死してしまいます。しかし何かが怪しい。ローマ教皇庁首席枢機卿を務めるトマス・ローレンス枢機卿は枢機卿団を招集し、次の教皇選挙を執行します。口ではいろいろいいながら、だれもが教皇になりたいようです。口にすることと心の中の違いが描き出され、それが醜い人間の姿として現れて行きます。そしてその過程でかつての不正が表面化していきます。その過程がよく描かれており、宗教の胡散臭さも描かれます。結末は、いわゆる意外な結末なのですが、ただしその結末が私にはどうもひっかかります。この映画...映画『教皇選挙』見ました。

  • 文部科学省の理念は現実にはうまくいかない

    前回の文章は生成AIを利用したものだった。そこに書かれていることは現在の教育において重要な問題をはらんでいる。探究活動として生徒たちの協力によって問題を解決する授業がさかんに行われている。その理念はとてもすばらしい。そのことについて批判する人は間違っている。しかし問題は探究するための知識が備わっていない生徒がそのような答えのない問いに対していくら討論しても解決の道筋なんか見つかるはずがないということなのである。知識偏重の教育に対する批判はもっともである。かつて受験戦争と呼ばれていた時代、社会の用語集をすべて覚えるような勉強を強いられた。そんな勉強が意味がないのは明らかであったのだが、多くの受験生がそれをしてしまっていた。そこから抜け出して、考える力を育てなくてはならないのは当然である。しかし、考える力とは...文部科学省の理念は現実にはうまくいかない

  • 学校教育における「答えのない問い」の意義

    近年の学校教育の現場では、「答えのない問い」を中心とした探究活動や討論が重要な役割を果たしています。これらの活動は、生徒が自ら問題を見つけ、解決策を模索する力を育むことを目的としています。具体的には、生徒は様々な視点から問題を考え、多角的なアプローチを試みることで、柔軟な思考力と深い理解を得ることができます。探究活動は生徒が自主的に課題に取り組み、情報を収集し、分析する過程を重視します。この過程において、生徒は以下のような能力を養います:批判的思考力:問題を多角的に考え、疑問を持つ力。創造力:新しい解決策を考え出す力。問題解決能力:効果的な方法で問題に取り組む力。また、探究活動を通じて、生徒は自分自身の興味や関心を深めることができ、一人ひとりが主体的に学ぶ姿勢を築くことができます。その探究活動において重要...学校教育における「答えのない問い」の意義

  • 冬ドラマ

    年の冬ドラマもおもしろいものがたくさんあった。まずは『119エマージェンシーコール』。実際に火事や事故を撮影しないで、それでいながら、事件を描写するという方法が斬新だった。そしてそれで十分だったのだ。予算も削減できた。そこにある人生ドラマが感動的であり、毎回楽しみにしていた。清野菜名さんは誠実でまっすぐな演技が、好感がもてる。『ホットスポット』もよかった。非現実的な話を、現実の世界で描こうというアンバランスさが、そこはかとない笑いとなっていた。計算されつくしているようで、実はいい加減のようにも見える脚本が見事だった。『まどか26歳、研修医やってます!』は意外にすばらしいドラマだった。中途半端なコメディ風お仕事ドラマだと思っていたら、実はしっかりとした展開があり、毎回ほろりとさせられた。研修医とその指導医の...冬ドラマ

  • 昭和の常識を引きづってきた日本の組織

    フジテレビ問題に関する第三者委員会の調査報告が発表された。フジテレビの社員に対する中居正広の性暴力事件、そしてそれを隠蔽しようとしたフジテレビ幹部の対応、そのいずれも想像以上にひどいものであり、報告内容を見る限り許しがたい。ここまでくれば、自浄作用を待つ以前に、重大なペナルティを課すべきであろう。それにしても、近年になって起こったジャニーズ問題、中居正広問題、自民党裏金問題、統一教会問題、宝塚歌劇団問題、いずれも昭和の常識を引きずったまま、今現在にまでいたったために大問題となった事案である。しかも自民党の金権体質や、組織の反社会勢力との癒着などは、昔から度々事件となって大騒ぎをしてきたものである。昭和の常識はすくなくとも今現在は通用しないというのが十分わかっているはずであった。だから改善すしておかねばなら...昭和の常識を引きづってきた日本の組織

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、とにかく書いておかないとさんをフォローしませんか?

ハンドル名
とにかく書いておかないとさん
ブログタイトル
とにかく書いておかないと
フォロー
とにかく書いておかないと

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用