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  • 田舎はいやらしい―地域活性化は本当に必要か?

    刺激的なタイトル。著者は過疎地に生まれ育ち、福岡、東京、ボストン、海外周遊を経験し、いろいろな資格を持っている人で、過疎地域で12年暮らし、いろいろな仕事をしながらフィールドワークをしてきた。過疎問題の本を書くのはたいていは学者研究者、または国または地方の役所の人だから異色だ。著者は言う。過疎地域をめぐる研究のほとんどは、中央政府が進める地方創生や移住に終始し、「地方の人々に自主性を促し、活性化させるのが正しい道である」と結論する。しかし過疎地域の人々は慣れ親しんでいる現在の環境を変えたくない。過疎地域が持つ保守性と閉鎖性を私たちはもっと考慮し尊重する必要があるのではないか。著者のフィールドは鹿児島県大隅地域。曽於市は寂れていく一方だ。市役所企画課にインタビューしても対策がなくやりようがないと考えている。...田舎はいやらしい―地域活性化は本当に必要か?

  • 東大地理部の「地図深読み」散歩 東京大学地文研究会地理部 2024

    50年前と比べ、地文研は部員の数も巡検や合宿といった活動回数も桁違いに大きくなったようだ。あの頃は1年生も2年生も3人しかいなかった。1.文字が小さい。老眼の進んだ老人には、写真もその説明も、地理院地図ベースの巡検マップも小さくて読みにくい。もう一回り大きい版にしてほしかった。2.まとまりすぎている巡検コースの説明、要所要所の写真とその場所の地形的特徴や歴史の解説など、たいへんよくまとめられ、詳細に記述されている。しかしそれを逆に言うと、個々の執筆者の個性やこだわりがあまり感じられない。私としては、大学1・2年生が書いた本なのだから、志す専門分野の学術的観点から見た各訪問地の意義、個々人が持っているであろう鉄道や地形や歴史に関するオタク的こだわり、それぞれの執筆者の感性の発露・・・といったものを期待して読...東大地理部の「地図深読み」散歩東京大学地文研究会地理部2024

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