娘さん(ドール)に支えられ何とか日々生き抜いている人間です。 そのため『ドールを美しく着飾る』『美しい写真を撮る』という事よりも『能力の低い帆立が娘さん達に支えられ、いかに人生に立ち向かっていくか』という内容が主になります
何だかふわふわして、とてもいい気持ちだった。 ナツメさんに手を引かれながら階段を上がりきって地上に出ると、冬のよく冷えた夜風が身体を撫でていった。同じ風を受けて道行く人達はほとんどみんな着膨れしているし、その上にエリに首を埋めている人だってちらほら目に入る。けれど道行く人よりは薄着である私はなぜか寒いとは感じなくて、逆にこの風が涼しくて心地良いい位だった。 今日は何だかとても一日が早く過ぎた気が...
電車に乗るのはこれで二度目か。 既に三十分は揺られているというのに、私は今更そんな事を思った。 乗っている車両は、夜とはいえ深夜という程ではないのに貸しきり状態だ。他に誰も居ない座席のちょうど真ん中に先生とナツメさん、そして私の順で並んで座っている。 先生は相変わらず疲れてそうだけど、それでも表情ははいつもより明るく見える。そんな先生の横で、ナツメさんもどこか嬉しそうに薄く笑っていた。 もしかし...
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