もう、一生恋なんてしないと思っていた。 なのに、恋をしてしまった・・・。
シングルマザーの私が、30歳の娘を心配して結婚相談所などに顔を出し、娘の結婚相手を見つけようとして、恋をしてしまった・・・。「娘や「母子との関係」や「やりとり」などについて
カプセルホテルに寝泊まりするになって、 もう1週間が経ちました・・・。 でも、一週間も経つのに、 まだバイト先が決まりませんでした・・・。 つまり、田辺さんから借りたお金がどんどん減って行くばかり・・・。 さすがに、焦りを感じてきました。 そんなある日の事・・・。 面接から帰ると、 彼(館林さん)がケー…
私は、アルバイトもしたことないのも、事実でした・・・。 でも、結局 その音大は、お腹に、娘の『かのん』ができてから 辞めてしまったし、 かのんのことで親とは絶交され・・・ 娘を産んでからは必死に働いてきました。 私は、ピアノ教師ならちゃんとできます。 できるんです。 でも、ピアノ教師以外にできるものがない・・・。
「ピアノの教師以外に、お仕事って初めてなんですね・・・」 それが、バイトの面接で落とされる1番の理由らしかったです・・・。 私は、たしかに、音大に通っていた。 小さいころからピアノを習っていた。 これが、どうやら嫌われるようです・・・。 この2つで、 私がお嬢様育ちをしてきたと思われているみたいです。 確かに、不自由はして…
私は、本当は、ピアノの仕事がしたいのですが・・・。 でも、アルバイトの求人誌には当然なくて、 そして、もしピアノの仕事が出来たとしても、 彼の母に見つかる可能性が高い・・・。 今は、生活が落ち着くまでは別の仕事を・・・。 何でも良いので、とにかくアルバイトをして生活を安定させなくては・・・。 という悲壮感のような…
彼との生活を安定させるべく そして、 田辺さんのご厚意で借りたお金をきちんとお返しするために 職探しを始めたものの なかなかうまくいきませんでした・・・。 面接のことでです・・・。 もう、3つも落ちていたのでした・・・。 「へえー、音大に通っていたんですね」 「ピアノの先生だったんですか」 書いてある履歴書…
「おふくろじゃなかったんだけどさ・・・」 やっぱり、彼は、相当、敏感になっている様でした。 「明日も面接あるから、ちょっと待っててね。 仕事決まれば、また普段通りの生活に戻れるから」 そう言って、 彼(館林さん)を安心させました。 「俺もさー」 と、彼は求人誌を見せます。 「ちょっと見てみた」 と。 きっと彼は、相…
「昨日、コンビニに行ったんだ」 そう彼(館林さん)が、 思い詰めた表情でそう言いました。 昨日、私が居ない間に1人で出掛けたようです。 「凄いじゃん」そう言おうとした時・・・。 「誰かに見られている気がする・・・」 そう言うのでした・・・。 「え?」 見られているって、まさか・・・? 「お義母さんが?」 彼(館林さん)は首を振りま…
「年齢制限なし! 主婦さんや年配の方も、空いた時間に活躍してます」 その謳い文句があるアルバイト先をピックアップしました。 「未経験でも大丈夫!先輩が親切に教えてます!」 その言葉と一緒に載せられている、楽しそうな従業員の写真。 でも、どれも似たり寄ったりで・・・ 少しだけ、疑ってしまいます・・・。 そもそも?こんな…
シングルマザーの遠山さんと、 少しの時間だけでも会えて本当に嬉しかったです。 「また会える。」 私も、そう信じていました。 カフェでの面接が失敗したので、 再び、コンビニで求人誌をもらってきて、 チェーンのハンバーガー店に入りました。 珈琲だけ注文して。 まず、仕事ができそうところを9個見つけて、 片っ端から電話をしました。 全て年齢制限のないところにしました。 …
会いたい。もちろん。でも、分からない・・・。 心の中でそう思っていると、 それが伝わったようでした。 「大丈夫、会えるよ」 シングルマザーの遠山さんはそう言いました。 私も、それを信じました。 絶対、また遠山さんとホットヨガへ行けるようになります。 「遠山さんと相沢さん、お似合いだと思うよ?」 私がそう言うと、 シン…
カフェの面接の帰りに、 シングルマザーの遠山さんと遭遇しました。 取材へ向かう遠山さんは、ひどく慌てた様子でした。 「本当に、ごめんなさい」 私は頭を下げました。 どこまで彼女に伝わっているのか分からないけれど・・・。 きっと、私のことで相当迷惑をかけたと思ったからです。 「また会えるよね?」 遠山さんに聞かれ…
カフェのアルバイトの面接で失敗して トボトボと歩いていると? シングルマザーの遠山さん と、ばったり遭遇してしまったのでした・・・。 初めて見る、スーツ姿の遠山さんでした。 遠山さんは? 私のピアノ教室の生徒だった 美蘭ちゃんのお母さんです。 また、私とはシングルマザーと言う共通点がありました。 そして、毎週のように ホットヨガへ通って仲良くなったのが 遠山さんで…
新宿にある、チェーン店のカフェの面接に活きました。 でも、あまりに久々の面接に・・・。 とても緊張してしまい、何を聞かれたのか? そして何を答えたのかあまり覚えていません。 「結果はのちほどお電話します」 と言われました。 正直、手ごたえはなかったし、落ちちゃったかも・・・。 そう思ってトボトボと歩いていた時でした。 「嘘でしょ!」 目の前…
「カフェか・・・?」 と、さっそく電話してみたところ、 「明日面接を」 とのことでした。 それだけで、もう嬉しくて、彼(館林さん)と乾杯でもしたい気分でした。 でも、ダメ。落ち着きなさい と自分に言い聞かせました。 そんな余裕はないのよ? 田辺さんから借りた このお金は、ちゃんと全部お返しするのよ。…
生活を立て直すべく、職探しを始めました。 でも、久々に、求人誌を見て、ショックを受けました・・・。 やっぱり、年齢制限があるのですよね・・・。 実際、電話してみると、問題ないところもあるらしいのですが・・・。 ひとまず、急いでいるので 年齢制限で無理なところはバツをして、 残ったところからまた探しました。 本当はピアノの…
やっぱり、まだ警戒心は消えません・・・。 私だって彼の母は、怖いです。 いつどこで?彼の母に会うか分かりません・・・。 職場まで押し掛けてくる人ですから・・・。 何とかしなくちゃ・・・。 ひとまず、私は、コンビニで履歴書を10枚買ってきました。 なるべく、職場は?新宿で。人が多い場所の方が、 彼の母に見つ…
田辺さんのおかげで、 カプセルホテルに居れるようになりました。 ここにいる間に、絶対に生活を立て直そう。 彼(館林さん)も、何とかしなくちゃと考えてくれていました。 無理だけはいけませんが、 彼(館林さん)の協力も必要です。 そして、2人で、求人誌をもらいにコンビニへ行った時でした。 ハッとした表情を見せる彼(館林さん)…
田辺さんから渡されたポーチのお札をみて・・・。 「少しの間だけ、借りよう」 彼がこう言いました。 私も頷きました。 「このお金は、絶対に返そうね」 私は、頷く度に、涙がこぼれました・・・。 もう、あんな?格安民泊なんて・・・こりごりです。 金額は伏せますが、 相当なお金を田辺さんに借りたのでした・・・。 同じ失敗をしないために、 …
田辺さんに渡されたポーチは とても重くて、 中を開けるとそこには1万円札がたくさん入っていました・・・。 涙が出ました。 私よりも、彼(館林さん)が泣いていました。 「あんな仏のような人、いるんだね・・・」 こんなにお金があれば、何とかなる。 いえ、何とかしなくちゃいけません。 絶対に。 「少しの間だけ、借りよう」 彼が言いました…
「待ってて下さい」 と田辺さんに言われて、 私たちは、待っていました。 30分くらいでしょうか? 館林さんと、 「夜はあのカプセルホテルに現金で泊まるようなら良いね。」 そう話していました。 少しだけ、希望が持てました。 そして、戻ってきた田辺さんから、ポーチを手渡されました。 スマホで時間を確認した…
私は田辺さんの目を見て言いました。 「・・・お金を貸してください」 産まれて初めてでした・・・。 この言葉を口にしたのは。 人からお金を借りるなんて・・・。 しかも、血の繋がってない人から・・・。 「任せてください」 田辺さんは、ニコッとしました。 「ちょっとでも力になれたら、嬉しいんですよ、僕」 そう言って、お店を出ました。 …
「ご飯、ちゃんと食べてます? 足りなかったら、また買ってきますよ」 って、凄く優しくしてくれました。 館林さんも、何度も何度もお礼を口にしていて・・・。 田辺さん、私、田辺さんに出会えて、良かった・・・。 「応援するっていうことは、なんでも応援するってことです。 何か困ってないですか? 先生、何でも言ってください」 真剣な目でそう言われ、 恥を承知で・…
「実は・・・」 田辺さんが、 ハンバーガーの包み紙を綺麗に折りたたみながら言いました。 「全部、聞きました。全部なのかどうか分からないけど、 おおよその概要は、かのんさんから」 私は、きっと自分の口からは何も言えなかったから、 かのんから伝えてもらって良かったです。 「僕は、お二人を応援しますから」 田辺さんに言われました…
たしかに、あなたは(田辺さん)? 娘の彼氏になりそうな人だったけど・・・。 現実、ピアノの教師と生徒でしかない関係でしかない・・・。 甘えるわけにはいかないですよ・・・。 「・・・ピアノ教室、どうなりました?」 私は、ずっと気になっていたことを、 彼に尋ねました。 「ああ、よく知らないんですよねえ。僕も、(ピアノ教室を)辞めちゃって…
ハンバーガーチェーンにて・・・。 「何か、僕にできることありますか?」 ふいに、田辺さんにそう聞かれました・・・。 「大丈夫です」 気付けば、そう答えていました。 大丈夫なわけないのに・・・。 ひとめ見たら、分かるのに・・・。 でも、親戚でもなく、彼氏でもなく、 娘の彼氏になりそうな人だったけど・・・ 言って見…
「何かね?ジャンキーなものが食べたくなって」 そう笑う田辺さん。 嘘だ・・・。 私はそう感じました。 知ってます、そういうのを食べないことを。 いつも? 「こないだ美味しい親子丼のお店に行きましたよ」とか、 「美味しい焼鳥屋を見つけまして」とか、 雑誌に載るような 美味しいお店に通っている田辺さん。 きっと、私たちの状況をみ…
ピアノ教室の生徒さんでもあった 田辺さんと、新宿でバッタリ再会してしまいました・・・。 「少し時間、ありますか?」 そう聞かれました。 時間は、いくらでもあります。 でも、試食の時間は、早く行かないと・・・。 なんて、 何があっても言えません・・・。 どうしようかな・・・? と私が、困っていると、 …
試食をしに、 館林さんと一緒に百貨店に向かっていた時でした。 「もしかして・・・せ、先生?」 田辺さんに、会ってしまいました・・・。 私は、その場で固まってしまいました。 「・・・え、っと、あの・・・」 田辺さんも固まっていました。 「・・・先生、ですよね? 僕です、田辺です」 私の姿がよっぽどひどかったのでしょう・…
店員さんの疑いの目を受け・・・。 「また別のカプセルホテル、探さなきゃいけないかもね?」 彼(館林さん)にそう言うと、 「また別のとこ探すよ」 と頷きました。 もう、カプセルホテルすら?泊まれなくなるかもしれない・・・。 と、思ってましたが・・・私の心の中でしまっておきました。 そろそろ、試食の時間かし…
そして、また私たちは? カプセルホテルに泊まりました。 もう、天国のように感じます。 朝とお昼を何とか生き延びれば、 夜は幸せに感じるほどでした・・・。 と思っていたけれど、 さすがに?カプセルホテルの店員さんの目が怖くなりました・・・。 明らかに、疑っているの感じなのでした・・・。 現金がないので、クレジットカードで払…
お腹が満たされぬまま・・・。 夕方になると、 私たちは、またデパ地下で行きました。 さすがの百貨店だけあって、 どれもこれも美味しいのです。 でも、お腹は満たされません。 お金があれば、喜んで買いたいくらい・・・。 ふと、スペシャルデーのことを、思い出します・・・。 前は、10日に1回しか 好きなものを食べられないと思…
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