僕が悪かった！

─ ねえ 1週間、僕とは口を利かないんじゃなかったの？ ── 何で、平気なの？ まだ2日目だよ?? ─── ち、遅刻ばっかり、するから その罰で、君は僕と喋らないって… ──── あ、あなたが ぼ、僕が悪かった！ だから泣かないで!!

…食べないから!?

「あんたって、チョコ好きよねぇ」「うん♡」「だから、背が伸びないんじゃない？」「恵衣ちゃんが長身なのは…食べないから!?」「かもね」「…もう、チョコなんか食べない」「なんで、騙されるかなぁ」「……え?!」「いま私が、あんたと一緒に食べてるのは何？」「………チ

だ・あ・れ？

鏡さん はい 世界で、一番美しいのは だ・あ・れ？ 少なくとも、あなたではありません え?! あなたはお美しいのですが…私の好みではありませんし ─ 大丈夫。世界で2番目に美しい可能性は、まだ ありますから ── ねえ。あんたの事、

寝られると思うの。

「最近、眠れなくてねぇ」「へー」「だからこそ…あんたの、いつもの＜面白い話＞を聴かせて欲しいなーって」「でも、それだと──」「大丈夫。実際は 糞つまらないから」「は!?」「毎回あくびを噛み殺してるあんたの話を聴けば、寝られると思うの。私」「…絶対に、し・な・

切り捨てた

ーとぉ…カレンダーは…… そこに掛かってる ─ この写真？ 日付の部分は、切り捨てたの ── もしかして、この場所に貼れる様に？ うん。 ─── カレンダーの意味、ないじゃん 曜日や祝日より、私には子猫の写真の方が重要だったし！

不味いだろ？

「妹さんへの、誕生日プレゼント？」「あいつが喜ぶもので…異性としての、俺の好感度が上がらないものが良い」「…は?!」「もしも恵衣が俺に惚れて、禁断の関係になったら不味いだろ？」「─ 妹さんだからこそ、間違ってもお前相手に それはないと思う」「それは、どういう

貸して

雨…降ってきたねぇ はい その傘、私に貸して？ 1本しか… か・し・て?? わ、判りました ありがと☆ ─ 帰りなら大丈夫。私の傘に入れてあげるし え?! …私と相合傘で下校するのが、嫌なの？ そ、そんな事ありません。。。

初めて出会った

「…俳優の絵井さんに、お詳しいんですねぇ」「まあ」「もしかして、あなたも？」「はい、ファンです」「え?! うそ!?」「・・・」「あ、ごめんんさい。私以外で、自分が絵井さんのファンだと認められた方に 初めて出会ったもので…」「─ それ、なんとなく解ります。」

繋ぎたいだけ

あのさぁ ん？ ふたりがはぐれない様に…手、繋がない？ 目的地、何回も行った事がある所なんだけど ─ でも そもそも、一本道だし でーもー …はいはい 解って貰えた？ 単にあんたが、手を繋ぎたいだけだって事がね ─ さすが

主義に反する

「─ 何してるの？」「大金が落ちてないか、探してる」「は…?!」「大丈夫だ。ちゃんと届けて、そのお礼を貰うのが目的だし。それで、最新ゲーム機を買う」「…そんな事するより、バイトでもした方が確実だと思うんだけど？」「残念だが、そう言う努力は 俺の主義に反する。

本気で言ってる？

─ クソつまらない映画だったねぇ どうして私達は、あんな作品をわざわざ観た訳？ まあ 今回は… ？ 映画館に＜映画鑑賞＞と言う行為を楽しむために行ったと思えば、少しは怒りも── …本気で言ってる？ うん、治まらないよね。ごめん

読みが当たって。

「…それ、凄いな。」「ん？」「……試験、どの科目も97点じゃないか！」「今回は配点の読みが当たって、いい感じに間違えられた」「え?!」「満点で揃えるのは簡単なんだけど、それだと面白くないだろ？」「頭の良い奴は…やる事が違うなぁ……」

目に焼き付けた？

じゃーん おお。 気合い入れて、おしゃれしてみたぞ♡ ─ うん 目に焼き付けた？ うん！ じゃあ、着替えてくるね …へ?! お気の服だから、汚したくないし ─ 大・丈・夫。替えの服も、それなりに可愛いから☆ た…楽しみ…

食べてないのに？

「…太ったんじゃない？」「君の料理が美味しいから、つい食べ過ぎちゃって☆」「じゃあ私、もう料理しない」「え?!」－－－－－－－－－－「─ 太った？」「外食で…つい食べ過ぎちゃって……」「── 私の料理、食べてないのに??」「君のせいにして…申し訳ありませんでし

あなや?!

のう、鏡よ はい 世界で、一番美しいのは 誰じゃ？ … 苦しゅうない。遠慮のう申せ ざ、残念ながら…あなた様ではございません あなや?! 恐れ多き事ですが…あなた様は、私の好みではありませぬので た・わ・け。誰も、その方の好みなど

意気地なし

「…ねえ」「ん？」「……さっきから私、大欠伸を連発してるんだけど？」「気が付かなかった」「次に欠伸をしたら、指を突っ込んでも良いのよ??」「そうしたら…僕の指はどうなるの？」「当然、思いっきり 私に噛まれる♪」「僕は、自分の指が可愛いので遠慮しとく」「─ 意

無言で。。。

─ 今回は、強敵だったな 次回…同じ様な怪人に襲われたら…… 実は、対抗手段は既にある え!? …そうなのか？ だが、今回は使う訳にはいかなかった どうして？ 使う時に叫ぶ名前が、まだ決まってない ─ は?! 必殺武器を、無言では

お約束だし

「音楽室の話、聞いた？」「??」「首がない、美人の幽霊が出るんだって。」「へー」「…顔がない女性なのに、何で美人だって判るんだろうねぇ」「そう言う場合は、＜美人＞を付けるのが お約束だし」「まあ…幽霊の機嫌を損ねて取り憑かれても困るから、その方が無難なんだろ

欺瞞だ！

おい日直、先生が呼んでるぞ 俺は、そんなもんじゃない ─ は?! なんで、日直って言うのか知ってるか？ 1日やるからだろ だったら俺は、日直じゃないよな?? 罰で5日やってるだけで、役的には日直だし それは欺瞞だ。 …遅刻する奴が悪

自分で買えば？

「─ そのジュース、僕にも一口」「いやー」「なんでぇ」「もう私が口を付けたから、自分で買えば？」「この前は、飲ませてくれたのに」「だってぇ…もう間接キッスへの反応が薄いもん。顔も赤くしないから……なんか面白くないし」「じゃあ、頑張ってドギマギするから！」「

ご褒美に

お手 え…!? お・て ─ 俺が、手を出せば良いの？ はい、お利口さん。ご褒美に、私が手を繋いであげよう☆ ── 手を繋ぎたいなら、何でそう言わないかな だって…あんた嫌がるし ─── ＜お手＞させられるよりマシだから、次は言って下さ

平気だし☆

「え。来週の件、絵井さんもウチに来るの？」「本人が、どうしてもって」「大変だ。それなら、家中を片付けないと！」「…」「何？」「…… 私には、片付いた美衣の部屋の記憶がないなーって」「だってぇ、 あんたに見られる分には どれだけ散らかってても平気だし☆」「……

逃げたら負け。

どれ観る？ この、今ネットで評判のヤツ それ…クソつまらないって炎上してる映画なんだけど だ・か・ら ─ は?! だって…逃げたら負けじゃない？ あんたが何と勝負をしてるのかは知らないけど、普通は、明らかな駄作にお金を払う方が負けだと思

初の手作り♡

「はい、お・べ・ん・と・う」「お☆」「頑張って作ったんだよ♪」「…ピーマンの肉詰め」「好物なんでしょ？」「……え?!」「この前、私が苦手だって言ったら おこちゃま扱いしたよね??」「………」「それ、わたし初の手作り弁当なんだけど???」「いただきます。。。」

汚したくない

─ このコーデ、どう？ 絵井さん、可愛い！ うん。そうでしょ♪ そ、それじゃ── あ、私もう帰るね な、何で!? だって…デートなんかして、この服とか 汚したくないし へ?! じゃあ、そう言う事で☆ い、いや。ねえ？ちょっとまって

自炊したら…

「─ 太った？」「ひとり暮らしを始めたから かも」「食事が、外食ばっか だったりしない？」「自炊したら…痩せるかなぁ……」－－－－－－－－－－「自炊、始めたんだって？」「うん」「少しは、痩せた??」「─ 何か、自分の料理が美味しくて」「確かに…前より太った気が

これに決定

この店のオススメは？ こーれー ─ あんまり、美味しそうに見えないケーキなんだけど お・い・し・い・か・ら 食べた事、あるんだよね？ いや、ないけど … だから、試しに食べてみて？ ……アンタはが頼むのは、これに決定ね え?!

罰で♪

「キスの練習がしたい？」「う、ん」「なら… 私が、練習相手になってあげようか？」「それは、 ダメぇ」「─ 何で!?」「だってぇ…いきなり本番になっちゃうしぃ……」「── じゃあ、何で私に相談するかな」「でもぉ」「許さない。罰で キスしても・ら・う♪」「…え?!」

定員？

この者を地獄に？ ああ 恐れながら…天国に送るのが、妥当ではないかと ─ 定員が空いておらぬ は?! つい調子に乗って、人を送り過ぎた …天界の都合で、この者に不利益を与えるので？ 転生時に、何か特典を付ければ良かろう。 主が…そ

陰謀？

「おい、知っているか？」「??」「今週末で…9月が終わるらしい」「え?!」「来週の頭からは10月に変わる」「─ そんな陰謀があるのか？」「カレンダーと呼ばれてるらしい図表には、そう記載されているんだ。」「── この世界は、どうなってしまうんだ？」