当苑での展示会や企画展そして常設作品の中から、特にお奨めしたい作品を取り上げご紹介してまいります
しぶや黒田陶苑では、ほぼ週替わりで展示会や企画展をおこなっています。 北大路魯山人、石黒宗麿、岡部嶺男を始めとした物故巨匠陶芸家の逸品を扱いながら美意識や見識を養うとともに、皆様との対話から次世代に残るような名品を一点でも現代の作家さんたちに作っていただくことが使命だと思っております。 どうぞ、「陶心」をお楽しみください。
柔らかな陽射しを感じ、気持ち良くなってゆっくりお散歩も兼ねた買い出しに出かける道すがら、陽に透ける新緑を見上げながらのんびり歩いていると、親鳥も雛も下からは見えないけれど、電信柱の上にいくつもカラスの巣が作られていたことに気付いた。わが家のご近所には少なくとも5つもあった。春早い時期になると、庭先のハナミズキの弱った枝を器用に大きく折って、それをまた自分の使い良いように小さ…
世間ではいよいよゴールデンウィークとなりますが、東京では行く先を封じられたような緊急事態宣言。先だって、土曜日からすでに、入場規制がある行楽地もありました。美術館も臨時休館、デパートの一部臨時休業、都立公園などでは駐車場が封鎖され入場規制があったりと、例え「ちょっとそこまで」の買い物でさえも、それぞれの営業時間を調べてから出かけないと、難民になりそうです。その代わ…
3度目となる緊急事態宣言が4都府県に発令され、遅々として終わることのない新型コロナウイルス禍の中、人々の思惑やエゴが顕在化していく様を報道などで垣間見るのは、何とも歯がゆい気分になります。そのようなときに私が思い起こすのは良寛上人の「何物にも煩わされず、何物も煩わせず」という考えであります。詩中の「足るを知らば心自ら平らかなり」は本当に必要な事は何かを見極めれば、「心平らかなり」、すなわち平静を保つことになるということの意で、自らさえよければよいという陥りがちな気持ちを抑え、日本人皆が一丸となって協力し合うことこそが、この災厄を一刻も早く解決する近道であるというメッセージを、良寛上人が今に..
初夏のような、爽やかな風が心地よい日が続いております。今週は、丸田宗彦展の第二部、茶碗・壷…
連日の気持ちの良い天気とは裏腹に、またしても新型コロナウィルスの猛威が日本列島、そして全世界を襲っています。一朝一夕には解決しない問題ではありますが、これ程までに長期化しながらも全く先の読めない現実に少々気が滅入ることもあります。同時に医療従事者の皆さんを始め多くの方々が、日夜を問わず懸命に戦っているという事実に只々感謝するばかりでもあります。 昨年ステイホ…
4月22日、昨日は「アースデー」。地球環境を考える日。夜には、節電・省エネの意識を喚起する「アースデーキャンドルナイト」と知り、食後の少しの時間だったが、電灯のスイッチを切り、アロマキャンドルをともした。どこかでこんな風にろうそくをつけている人達もいるんだろうな…と、ひと時会ったこともない人達と時間を共有しているような気持になった。
一九六一年、佐賀県黒牟田の窯元に丸田正美の二男とし…
さて、先週の金曜日から始まりました【唐津 丸田宗彦展】。先生が御在廊された今年の展示会場には、大勢のお客様がご来苑下さり、先生とのご歓談を愉しまれております。お客様がお見えになるたびに会場には、先生の柔らかな唐津弁が聞こえて、その場が暖かく穏やかな空気に包みこまれるのを感じています。やっぱり先生のいらっしゃる展示会…
気持ちの良い朝の空気に誘われて散歩に出かけると、近所にあるブナの雑木林が瑞々しい若葉を枝いっぱいにつけてさざめいていました。ドングリでも持って帰ったら、愛猫がじゃれるような玩具にでもなるかと、雨に濡れた土に顔を近づけると、若い緑や蒸し返すような土の匂いが鼻をくすぐり、胸いっぱいに吸い込むと、身体中の感覚器官が開いていきます。小さなドングリの表面では、枝の合…
自然美礼賛の魯山人先生らしい奔放な筆致の画賛「春来草自生」と軽妙な「春蘭」の絵。…
昨日とは打って変わって、爽やかな一日です。気持ちが晴れやかになります。
例年春の恒例とな…
洗車したばかりの車のボンネット、翌日見ると膜で覆われたようになっている。ははあ、これが10年振りという黄砂の正体。洗ったばかりなのに、洗ってないように見えるのでは車に気の毒で、サッと水で流して拭いて…。こんなことなら出掛ける直前に洗えば1回で済むけれどと思いながら、やはり汚れていると思うと洗ってしまうのである。さて、本日より
明日より丸田先生の個展が始まります。昨年は節目の年となる作陶40周年を迎えられました。 「唐津は若い人が頑張っているし、大先輩もとてもお元気だから、自分もまだまだやらないと。」と先生。 常にお客様目線を意識して、どうしたら喜んでいただけるか、を考えておられます。それは毎年作品を通して、またお話を伺っていつも強く感じます。今回も個展に向けてお話…
春の花は芽吹きと共にあっと言う間に花を咲かせ瞬く間に散っていきます。それと入れ替わるように、樹々の枝先には柔らかな新緑の葉を覗かせ始めました。その瑞々しさは、まだ新品のスーツにぎこちなく袖を通した新社会人や学生たちのような、美しさを感じます。そんな皺ひとつないスーツを着た若者が街を歩き始めると始まるのが、【唐津 丸田宗彦展】…
先週金曜日より『織部 小山智徳展』を開催致しております。当苑での1992年の初個展以来、30年近くお世話になっておりますが、ご自身で築窯された登り窯から生まれ出る豊かな緑の釉調、先生の感性による軽妙洒脱な造形、伸びやかな絵付けは毎年見る者を魅了します。自分が描きたいもの・作りたいものを作るという信条の小山先生。桃山時代、利休の侘び茶から破調の美を求めんとした織部焼は先生の信条…
四月も半ば、色とりどりの花が咲き、華やいだ季節になりました。今週は、織部の小山智徳展を開催…
No.72 織部小向付 詳細はこちら 今年も戸隠から小山智徳先生の作品が届きました。 外に目をやると樹々の緑が日に日に鮮やかになり、その生命力に驚かされる毎日です。新芽から次第に葉を広げ、また太陽の光を受けてその色を濃くする自然の「緑」。刻一刻とその色を変えながら、光越しに、また雨や霧などその時々で異なる表情を見せる「緑」のように小山先生の織部も実に様々な姿を見せてくれます。 織部の緑釉を安定させて発色させる為に、現在殆どの作家さんが電気・ガス窯を使用する中、薪窯にこだわって作陶を続ける小山智徳先生。勿論手間は格段にかかり、歩留まりは悪くなりますが、生き生きとした輝きを放つ小山先..
三日見ぬ間の~は桜ばかりではなく、楓やツツジ他の草花も一晩で変わるのかと思うくらい葉が伸びているし、冬の間枯れたように見えていたハナミズキも花が咲き出した。そして、驚いたのが、鉢植えにしているカラー。葉ばかりが元気に出ていると思っていたが、その間に紛れて蕾が隠れていた。巻いた葉と似ているので気付かなかったが、一輪見事に開いて、まさに意表を突くといった咲き方だった。本日より始まりました
明日より小山先生の個展です。早いものでコロナ禍の中、オンライン展示会になってしまった2020年からほぼ1年が経ちました。「コロナ禍でも暮らし振りは全く変わりませんね。」とおっしゃる小山先生に個展に向けてお話を伺いました。 ●いつか作ってみたいもの まず今回ご準備いただいた作品を見て、目に留まったのは、お地蔵様や狛犬といったもの。何かきっかけ…
庭に出て、生い茂ってきた草花の間に足を入れると、草陰に射す陽だまりから、日光浴中だったトカゲが驚いて出てくるようになりました。草花だけでなく、小さな生き物たちも活発に動き出し「生きている!」ということを強く感じる瞬間です。さて、そんな生き物の生命力を感じると思い出すのが小山智徳先生。今週の金曜日からは、また新しい命の新芽の色を思わせる織部の緑や、躍動感あふれる織…
古陶の伊賀・信楽は桃山陶を代表する侘、寂を兼ね備えた名品が多い。この二つの焼…
3月19日より、京橋・日本橋・八重洲において、「Meet with Flowers 花とアートと出会う~八重洲・日本橋・京橋」 という「花」をテーマにしたイベントが開催されております。京橋魯卿あんにおきましては本日4月5日より『~花は足で生ける~ 魯山人と花』と題しまして、北大路魯山人魯山人先生の 古九谷風小向付 三十人をはじめ、花にまつわる作品を特集したささやかな展示会を開催致しております。この機会にぜひご高覧戴け…
4月に入り、散っていく桜も美しく、春の暖かさを感じている今日この頃でございます。
昨日から始まりました「…
暖かくなると、そちこちでタンポポが咲いているのを見かける。外来種のタンポポが日本の在来種を凌駕して勢力を拡大していると記事で読んで以来、黄色い花を目にするたびにどちらかなと思う。外来種の侵入で雑種も出来ているようだから、一概には言えないが、在来種は花の下部のガクが反り返っていず、反り返っているのが外来種というのが簡単な見分け方だと知り、雑草取りの時に出くわすと見る癖が付いた。確かに在来種はな…
「ブログリーダー」を活用して、しぶや黒田陶苑さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。