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2015/02/13

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  • 堺屋太一「豊臣秀長 ある補佐役の生涯」あらすじと感想

    この人、秀長さんがあと少し長く生きていてくれたら、秀吉の晩年の老害も、もう少しましであったであろう、と思わざるをえない。 秀吉の残忍な処刑が増えるのは、この人の死直後からだという。...

  • 夢枕獏「陰陽師」あらすじと感想

    陰陽師(おんみょうじ)安倍晴明(あべのせいめい)が生まれたのは延喜(えんぎ)5年、905年の頃、平安時代醍醐天皇の御代だ。 一種の天才であったらしい。...

  • 天野純希「蝮(まむし)の孫」あらすじと感想

    美濃の蝮と恐れられた斎藤道三の孫ともなれば、平穏な生涯など望むべきもないであろう。 その孫の名は斎藤龍興(たつおき)。...

  • 天野純希「覇道の槍」あらすじと感想

    三好元長(みよしもとなが) 私にとってあまり馴染みのない人物だったが、本書を読んで、(小説なんで多少の脚色もあるかもしれないが)、こんなにも活躍した勇猛な武将がいたのかと思った。...

  • 倉本一宏「藤原氏ー権力の中枢の一族」あらすじと感想

    『大化の改新、律令国家、摂関時代、そして中世以降も日本史の真の”主役”』 本の帯にこうある。 本書を読んでまさにそう実感した。...

  • 佐藤巌太郎「伊達女(だておんな)」あらすじと感想

    佐藤巌太郎「伊達女(だておんな)」あらすじと感想 伊達政宗をめぐる4人の女性たち ・生母 義姫 ・妻 愛姫 ・保姆(ほぼ) 片倉喜多 ・娘 五郎八姫 と ・真田信繫の娘 阿梅 の五人の女性の物語に分かれている。...

  • 誉田哲也「ジウ②」あらすじと感想

    遊び飽きたおもちゃを捨てるようにあまりにも簡単に人を殺す人たち。 いくら小説とはいえ、こんな人たちがいるのだろうか。 殺しかたのえげつなさは「ジウ①」に続いて相変わらずで、あまりにも遠い世界だった。...

  • 桃崎有一郎「室町の覇者 足利義満」あらすじと感想

    足利義満が金閣寺を建てた人ということと、権力者だということは知っていたが、これほどまでの権勢を誇ったとは知らなかった。何しろ、時の帝が精神のバランスを欠くまで追いつめてしまったのだから凄いというかなんというか・・・...

  • 木内昇「茗荷谷の猫」あらすじと感想

    九つの短編で構成されている本書は、江戸時代から昭和30年代終わりまでの、ごく普通の庶民の人たちの色々な人生、平凡と言えば平凡、そうでないと言えばそうでないような、そんな物語である。...

  • 木内昇「櫛挽道守(くしひきちもり)」あらすじと感想

    櫛挽とは私にとって馴染みのない仕事なのだが、要するに髪を梳(す)く櫛を造る仕事らしい。 なんだか地味な仕事のように思われるが、本書は「親鸞賞」「柴田錬三郎賞」「中央公論文芸賞」をトリプル受賞しただけあって、とても興味深く、ミステリー(と言っては少し大げさだが)要素も加わって、ページをめくるのももどかしいくらい面白かった。...

  • 木内昇「漂砂のうたう」あらすじと感想

    維新から10年、混乱した世に生きる定九郎(さだくろう)は、武士の身分を捨ててというか捨てざるを得なかった身で、根津にある遊郭( 現在の東京都文京区にあった )美仙楼(みせんろう)の客引きのようなことをしている。...

  • 松本清張「無宿人別帳」あらすじと感想

    江戸時代後期の幕藩体制のひずみが益々あらわになってきた頃、何度も日本全土を襲った飢饉や天災、更に物価の高騰などで、大勢の無宿者が全国に溢れ、大都市にどっと流れ込んできた。...

  • 宮部みゆき「桜ほうさら」あらすじと感想

    父親があらぬ疑いをかけられ、切腹して果てた。 賄賂を受け取ったというのだが、本人は身に覚えがないと言う。 証拠の文が残っていて、手跡(しゅせき筆跡)は確かに父親のものであり、本人もそう認めるのだが、が、しかし、父親は書いた覚えがないのだ。...

  • 浅田次郎「大名倒産」あらすじと感想

    藩の負債総額25万両!! 利率は12%の3万両だが、それさえ払えないのでどんどん借金が上積みされていく。 歳入は1万両ぽっきり...

  • 葉室麟「散り椿」あらすじと感想

    私が買った文庫本がなんと!35版!! 納得の面白さだった。 ページをめくる手が止まらず、一気読みしてしまった。...

  • 及至政彦「戦う大名行列」あらすじと感想

    上杉謙信と武田信玄が戦った川中島の戦いにおいて、「車懸り(がかり)」の戦術で謙信が圧倒的な戦果を挙げたことは史上名高い。...

  • 岩室忍「信長の軍師 巻の二 風雲編」あらすじと感想

    吉法師(きちほうし 後の信長)が師の沢彦宗恩(たくげんそうおん)と出会ってから5年の歳月が流れ、吉法師は12歳になり、沢彦の教えはいよいよ熱を帯びてきた。 吉法師が一目置くのは沢彦だけだ。...

  • 岩室忍「信長の軍師 巻の一 立志編」あらすじと感想

    沢彦宗恩(たぐげんそうおん)が、乞われて吉法師(きちほうし 後の信長)の学問の師になったのは、天文(てんぶん)9年(1540)、沢彦38歳、吉法師7歳の時だった。...

  • 高田崇史「毒草師」あらすじと感想

    東京都内に200坪もの邸宅を構える鬼田山(きたやま)家。 その屋敷は、周囲を長い築地塀(ついじべい)に囲まれ、伝統的な入母屋造り(いりもやづくり)の、老舗の日本旅館のような立派な邸宅だ。 鬼田山家は、遡れば、藤原氏の血を継ぎ、更に追っていけば、何と在原業平の時代にまで遡るらしい名家だという。...

  • 天野純希「雑賀のいくさ姫」あらすじと感想

    スペインの王家から貴族と認められた誇り高きトリアーナ家の四男、ジョアンは、少年のころ「東方見聞録」を読んで、取り憑かれるようにページをめくりながら、天啓のように悟った。...

  • 天野純希「破天の剣」あらすじと感想

    「軍神が憑依しているに違いない」と、多くの者に言わしめた武将が、九州南部にいた。 信長が台頭し始めてから秀吉の時代へと移っていく頃のことであるが、その軍神とは、島津の四兄弟のうち、末弟の家久のことである。...

  • 今村翔吾「八本目の槍」あらすじと感想

    世に「賤ヶ岳七本槍」と称されるようになった、武勇の誉れ高い七人の武人たちがいる。 賤ヶ岳の戦い(しずがたけのたたかい 天正11年4月 1583年 羽柴秀吉と柴田勝家の戦い)の折のことである。...

  • 周防柳「高天原 厩戸皇子の神話」あらすじと感想

    蘇我馬子から国史を作りたいと言われた厩戸皇子(うまやどのみこ)が、側近の船史龍(ふねのふひとりゅう)と共に、幻に終わってしまった史書、「天皇記」と「国記」を作りあげていく物語である。...

  • 今村翔吾「童の神」あらすじと感想

    「童」が蔑称だったとは!驚いた!! 夷(えびす)、滝夜叉(たきやしゃ)、土蜘蛛(つちぐも)、鬼、犬神、夜雀、ほかにも赤足や鵺(ぬえ)など、京人(みやこびと)が、朝廷に復さぬ者たちに付けた蔑称は枚挙に暇がない。...

  • 松本清張「鬼火の町」あらすじと感想

    江戸、隅田川で、水死したと思われる遺体がふたつ、杭に引っかかっていた。 厚い霧が白く張った天保11年(1840)5月初旬のことである。...

  • 岩室忍「家康の軍師①青龍の巻」あらすじと感想

    今川義元には、太原崇孚雪斎(たいげんそうふせっさい)という強力な軍師がついていた。 雪斎は今川義元にはなくてはならない存在で、黒衣の宰相、大軍師、執権などと呼ばれ、誰もが恐れ信頼した今川軍の支柱であった。...

  • 黒田基樹「家康の正妻 築山殿 悲劇の生涯をたどる」あらすじと感想

    築山殿(つきやまどの)については、謀叛を疑われて、息子信康と共に若くして亡くなったくらいしか知らなかったが、歴史学的にも残っている史料が極めて少なく、ほとんど何も分かっていないのだそうである。...

  • 垣根涼介「室町無頼」あらすじと感想

    華やかな室町文化ばかりに目が行きがちだが、市井というか、巷の人々の有様は悲惨の極みだったようである。 商業に携わる者だけでなく、幕府や公卿(くぎょう)、神社仏閣までも、ただただ銭儲けばかりに執着していたという。...

  • 垣根涼介「ワイルドソウル」あらすじと感想

    強烈なパンチをいくつもくらってしまったような気がした小説だった。 かつて、と言ってもそう遠い昔のことではない過去に、こんな悲惨な出来事があったとは衝撃というか驚きだった。...

  • 松本清張「かげろう絵図」あらすじと感想

    次の将軍は誰か? それ次第で己の権勢がゆるぎないものになるか、あるいは、地の底に落ちるかが決まる。...

  • 垣根涼介「光秀の定理」あらすじと感想

    光秀については、謀叛を起こして三日天下(実際は11日程だとか)で終わった人位にしか認識がなく、あまり興味もなかったが、本書を読んで、すっかり光秀のことが好きになってしまった。...

  • 吉屋信子「徳川の夫人たち」あらすじと感想

    大奥のどろどろ物語りかと思ったら(それも多少あるが)、数奇な運命に立ち向かって、強く生き抜いた女性の物語りだった。...

  • 垣根涼介「信長の原理」あらすじと感想

    信長に関しては、星の数ほど著書があり、語り尽くされた感があるが、本書に登場する信長は「こんな上司には、あんまり仕えたくないなぁ」 と言ったところであろうか。...

  • 佐藤巌太郎「会津執権の栄誉」あらすじと感想

    鎌倉幕府の有力御家人、三浦氏の流れを汲む奥州の名門芦名(あしな)家。 400年にわたり東北の要衝の地である会津を治めてきた芦名家だが、御多分に漏れず、家督争いを巡るお家騒動で揺れていた。...

  • 北方謙三「楠木正成」あらすじと感想

    軍神の化身、多聞天王の化生とまで言われた楠木正成(くすのきまさしげ)。 南北朝時代、戦国時代、江戸時代を通して日本史上最大の軍事的天才という評価もある。...

  • 北方謙三「林蔵の貌(かお)」あらすじと感想

    間宮林蔵に関しては、樺太(サハリン)が島である事を確認し、間宮海峡を発見したこと位しか知らなかったが、本書に登場する北方林蔵の生きざまは、緊迫したハードボイルド小説の様だった。...

  • 木下昌輝「秀吉の活」あらすじと感想

    秀吉については語り尽くされた様な感があるが、これがどうして、物凄くとは言えないまでも、なかなか面白かった。本書は、10の短編集の様な感じで秀吉の一生が描かれている。...

  • 伊東潤「家康謀殺」あらすじと感想

    「大御所様(家康)の命を狙う者が、輿丁(よちょう)の中にいる。見つけ出せ」と言われ、伊賀出身の草(忍)である吉蔵は、その男を見つけ出すだめに輿丁になりすましていた。...

  • 伊東潤「西郷の首」あらすじと感想

    幕末から維新にかけては、水戸、薩長土肥、会津、徳川、新選組の物語が多い中、本書は加賀藩の目線で描かれている。 加賀藩なのに、何故「西郷~」という表題なのかは、読み進むうちに納得できるようになっていると思われる。...

  • 北方謙三「魂の沃野」あらすじと感想

    本書の主題、加賀の一向一揆について 「日本には歴史上二つ独立国が存在して、一つは九州に、征西府というのが十年続いている。 もう一つが加賀。...

  • 佐藤巌太郎「将軍の子」あらすじと感想

    「徳川将軍の御落胤」 波乱を予想される出自と思うが、極めて有能だったにもかかわらず、妙な野心を抱かなかったこともあって、保科正之(ほしなまさゆき)は、陸奥国会津藩初代藩主として、寛文12年12月18日(1673年2月4日)、63年の生涯を無事終えている。...

  • 谷津矢車「某には策があり申す」あらすじと感想

    「かの武田信玄公から軍略を直伝された」と豪語し、戦馬鹿を自認する島左近の物語りである。 彼の夢というか目的は、数万の兵を使って天下の趨勢を動かす事だという。...

  • 谷津矢車「曽呂利」あらすじと感想

    曽呂利(そろり)。 この少し妙な名前の人物は、泉州堺で刀の鞘(さや)を造る鞘師をしていた実在の人物である。 鞘師としての腕は確かな様で、刀が鞘にソロリと入ることから曾呂利と称したというが、詳しい人物像はよく分かっていないらしい。...

  • 北方謙三「悪党の裔(すえ)」あらすじと感想

    本書に登場する「悪党」。 それは、現在の我々が想像する悪党とは少し違うようである。...

  • 佐藤雫「言の葉、残りて」あらすじと感想

    鎌倉三代将軍源実朝(さねとも)といえば、軟弱で凡庸、将軍としての印象が極めて薄い、というのが一般的な印象のように思う。 だが、本書の実朝は、佐藤雫氏の思い入れもあって、常とはいささ様子が違うようだ。...

  • 伊東潤「修羅の都」あらすじと感想

    修羅の都、鎌倉 血を血で洗う修羅の抗争を、頼朝を中心に描かれている。...

  • 阿岐有任「籬(まがき)の菊」あらすじと感想

    「あぁ、結婚したい。一刻も早く」 そう熱望する本書の主人公、兵部の君(ひょうぶのきみ)の心は、平安の都と同じ位荒れていた。...

  • 澤田瞳子「火定(かじょう)」あらすじと感想

    げに恐ろしき天然痘のパンデミック。 天然痘のパンデミックは、天平7年から9年(735~737年)にかけて実際に発生している。735年に九州で発生したのち全国に広がり、ある説によれば、当時の日本の総人口の25から35%にあたる、100から150万人が感染により死亡したとされている。...

  • 木下昌輝「炯眼に候」あらすじと感想

    信長の炯眼(けいがん 物の本質を見抜く鋭い眼力)にまつわる七つの物語り、といったところであろうか。 信長の炯眼と言っても、よく言われる楽市楽座とかそういう話ではないようだ。...

  • 沖方丁(うぶかたとう)「天地明察」あらすじと感想

    「北極星を見て参れ」 老中、酒井雅楽頭忠清(うたのかみただきよ)のその下命が、本書の主人公、渋川春海(はるみ)の怒涛の人生の始まりだった。...

  • 木下昌輝「絵金、闇を塗る」あらすじと感想

    幕末から明治にかけて生きた、天才というか狂気というか、絵金(えきん)という高知県を中心に活躍した絵師がいた。...

  • 谷津矢車「三人孫市」あらすじと感想

    信長や秀吉さえ一目置いた、紀州、雑賀(さいか)の鉄砲集団。 始まりは、戦国の覇者、織田信長を敵に回し翻弄した鈴木孫市(まごいち)だが、その実像は謎が多くよくわからない部分もあるとはいえ、実在の人物である。...

  • 北方謙三「道誉なり」あらすじと感想

    この物語には佐々木道誉(どうよ)の他にもうひとり主人公がいる。 足利尊氏であるが、その尊氏でさえ、道誉の掌の上でころがされているだけ、と(本書では)見えなくもない。...

  • 北方健三「武王の門」あらすじと感想

    後醍醐天皇の皇子が、足利幕府の影響が侮れない状況下の九州に派遣された。 牧宮懐良親王(まきのみやかねよししんのう)。 まだ8歳の幼い征西将軍宮(せいせいしょうぐんのみや)だった。...

  • 北方健三「破軍の星」あらすじと感想

    足利尊氏、直義兄弟を、約半分の兵力で九州へ追いやった、不世出の麒麟児、北畠顕家(きたばたけあきいえ)の生涯はわずか20年余。...

  • 木下昌輝「宇喜多の楽土」あらすじと感想

    宇喜多秀家という人物については 「関ヶ原で敗軍の将となり、八丈島に流され、島で五十年も過ごして没した可哀そうな人」くらいの認識しかなかった。だが、本書を読んで、なかなかどうして、八丈島に流されて良かったとまでは言えないまでも、そう可哀そうでもないような気がしてきた。...

  • 加藤廣「秘録 島原の乱」あらすじと感想

    三代将軍徳川家光隣席の下、江戸城内で御前試合が行われ、全国各地の兵法家が招集された。 世にいう「寛永御前試合」である。...

  • 葉室麟「冬姫」あらすじと感想

    信長には多くの子供がいた。 息子が11人、娘が9人、合計20人余りいるが、その娘の内、次女(長女という説もある)の冬姫の、ちょっとオカルトっぽいところもある物語である。...

  • 葉室麟「蜩(ひぐらし)ノ記」あらすじと感想

    壇野庄三郎は耳を疑った。 戸田秋谷は(とだしゅうこく)という、江戸表の中老格用人が、藩主の側室と密通した上、そのことが露見するのを恐れて小姓を斬ったという。 「武士の風上にも置けぬ卑劣さではないか」...

  • 葉室麟「鬼神の如く 黒田叛臣伝」あらすじと感想

    加賀騒動 伊達騒動 黒田騒動 を江戸時代の「三大お家騒動」というらしい。...

  • 葉室麟「実朝の首」あらすじと感想

    「御首の在所を知らず」 右大臣拝賀式の夜、甥の公暁(くぎょう)によって殺された源実朝の首は忽然として消えた。 少なくとも「吾妻鏡」によると、そういうことになる。...

  • 葉室麟「風渡る」あらすじと感想

    本能寺の変の真の黒幕は、病弱故早世したあの軍師だった というお話である。...

  • 高田崇史「神の時空(とき)鎌倉の地龍」あらすじと感想

    鎌倉、その歴史の闇は想像以上に暗く深かった。 鎌倉時代は、頼朝や義経の活躍や、文化、宗教など、とても華やかな面を持っている反面、同時に物凄く悲惨な歴史も抱え込んでいる。...

  • 高田崇史「QED源氏の神霊」あらすじと感想

    「鎌倉幕府は頼朝が長い幽閉生活の末、一念発起して開いた」 と、小説でも映像でも教科書でもそう教えられてきた、 が、本書によると、頼朝が創設したには違いないが、事はそう単純でもないらしい。...

  • 砂原浩太郎「いのちがけ 加賀百万石の礎」あらすじと感想

    信長、秀吉、家康に比べて、失礼ながら、今一つ地味な存在の前田利家。 しかし、書き手によってこんなにも魅力的な人物になってしまうとは!! いやはや、作家先生の想像力、創造力おそるべし、である。...

  • 宇月原晴明「安徳天皇漂海記」あらすじと感想

    幼帝入水 (ようていじゅすい)! 『二位の殿やがていだき奉り「浪(なみ)のしたにも都のさぶらふぞ」となぐさめたてまって、千尋(ちひろ)の底へぞ入(いり)給ふ。...

  • 松本清張「カミと青銅の迷路」あらすじと感想

    清張氏が言うところのカミと青銅の「迷路」は、膨大な資料が多岐にわたって提供されていて、とてもまとめきれないので、私が興味を持ったいくつかを挙げてみたいと思う。...

  • 松本清張「火の路」あらすじと感想

    日本に石造物の遺跡が結構あるのを、本書で初めて知った。...

  • 火坂雅志「天下 家康伝」あらすじと感想

    家康の生涯というか、本書のあらすじは余りにも知り尽くされていて、今更という感がある思う。なので、登場する家康ゆかりの女性たちについて感想など記してみたいと思う。...

  • 関裕二「古事記の禁忌(タブー)、天皇の正体」あらすじと感想

    古代史は謎に満ちている。 最大の謎は「天皇の正体」である。...

  • 浅田次郎「赤猫異聞」あらすじと感想

    「赤猫」とは放火犯の俗称、総じて火事のことを言ったが、伝馬町牢屋敷においては、火の手が迫った際の「解き放ち」をそう呼んでいたという。...

  • 浅田次郎「憑神」あらすじと感想

    これは、後世にいわゆる幕末と呼ばれることになる、模糊(もこ)たる時代の物語である。 「俺は何ひとつ悪いことなどしていない」...

  • 浅田次郎「あやし うらめし あな かなし」あらすじと感想

    「狐憑き」という現象について語られることがあるが 「馬鹿馬鹿しい、迷信か勘違いか、精神的な変調に決まっている」 そう思っていた。 本書を読むまでは・・...

  • 浅田次郎「神坐(いま)す山の物語」あらすじと感想

    見えざるものを見、聞こえざる声を聞く人がままいる。 浅田次郎氏がその一人だとはびっくりだった。...

  • 松本清張「神々の乱心」あらすじと感想

    偶然に見かけた女性を参考人として尋問したことから、物事は思わぬ方向へ展開していった。 昭和8年(1933)、10月初旬の午後のことである。...

  • 浅田次郎「一刀斎夢録」あらすじと感想

    新選組副長助勤・斎藤一 「あれは人斬りだ」と恐れられた一刀斎(いっとうさい)、斎藤一が語る「新選組の真実」とでもいえようか。...

  • 伊東潤「悪左府の女」あらすじと感想

    悪左府の悪という言葉は力強さを表しており、藤原頼長(ふじわらのよりなが)の場合、その突出した能力と妥協を知らない性格から悪左府(あくさふ)という異名で呼ばれていた。...

  • 浅田次郎「輪違屋糸里」あらすじと感想

    新選組筆頭局長・芹沢鴨(せりざわかも)暗殺事件。 会津藩の密命によって起きた、近藤勇一派による新選組内部の粛清であるが、この事件に向かって物語は進んでいく。...

  • 火坂雅志「戦国を生きた姫君たち」あらすじと感想

    本書に登場する姫君たちは、姫君といっても、奥まったところにちんまりとお座りあそばすだけの姫君はひとりも登場しない。...

  • 高田崇史「QED 江戸の弥生闇(やよいやみ)ortus」あらすじと感想

    江戸の想像を超えた、深い闇。本書を読んで、江戸や吉原に関するイメージが、大きく塗りかえられた。...

  • 高田崇史「QED 白山の頻闇(しきやみ)ortus」あらすじと感想

    日本最古の正史「日本書記」に、たった1行だけ姿を現すが「古事記」には全く登場しない女神がいる。 故に、彼女が一体どこから現れたのか、どのような系譜に連なる神であるのか、全く分かっていない。...

  • 高田崇史「神の時空(とき)前紀 女神の功罪」あらすじと感想

    「天皇家に関して、過去に行われてきた多くの議論が、根本から吹っ飛ぶ話じゃ」 という不穏なことを、登場人物のひとりが言う場面がある。...

  • 浅田次郎「黒書院の六兵衛」あらすじと感想

    西郷隆盛と勝安房守(かつあわのかみ)との談判によって、不戦開城と決まった、大政奉還直後の江戸城内が物語の主な舞台である。 だが、どうしても了簡できぬ侍がひとりいるという。...

  • 山本兼一「雷神の筒」あらすじと感想

    「信長公記」に 「橋本一巴を師匠として鉄砲御稽古」 「鉄砲御稽古、師匠者橋本一巴にて候」...

  • 岩室忍「家康の黄金」あらすじと感想

    家康の遺産、9千万両(一兆円位か) それを、あちこちの金山や銀山、直轄領の年貢から蓄えさせた男、大久保長安。...

  • 木下昌輝「敵の名は、宮本武蔵」あらすじと感想

    剣術には”飛刀の間(ま)”というものがあるらしい。...

  • 平山優「戦国の忍び」あらすじと感想

    映画や小説などから私が思い描いていた忍びは 貧しい民百姓たちの子供を買ってきたりさらってきて、厳しい訓練を経て・・・ というものだったが、実際はどうも違うようである。...

  • 木下昌輝「信長 空白の130日」あらすじと感想

    幼少期の愛情不足は、子供のパーソナリティ形成に重大な影を落とし、後天的なパーソナリティ障害を引き起こす可能性が高いそうであるが、信長はどうもそれに当てはまると、木下氏は指摘している。...

  • 山本兼一「白鷹伝(はくようでん)戦国秘録」あらすじと感想

    「お市のこと、茶々らとともに、織田の陣に送り届けてくれ」 主君、浅井長政に乞われて、家次は言葉を呑んだ。...

  • 富樫倫太郎「早雲の軍配者」あらすじと感想

    軍配者とは軍師のことかと思っていたら、少し違うらしい。...

  • 伊東潤「江戸を造った男」あらすじと感想

    江戸を造ったというより、江戸時代を造った男と言っても過言ではないような、ある商人の疾風怒濤の生きざまの物語である。...

  • 浅田次郎「壬生義士伝」あらすじと感想

    ひとめで落人とわかる血まみれの侍が、大坂の盛岡南部藩蔵屋敷の門前に倒れこむようにたどり着いた。 折しも身を切るような川風に小雪が舞い始めていた、慶応4年(1868)旧暦1月7日。...

  • 木下昌輝「宇喜多の捨て嫁」あらすじと感想

    血しぶきと血膿のよどんだ匂いが、読み進むたびに、頁をめくるたびに漂い、段々濃くなっていくような気がする展開だった。...

  • 関裕二「大乱の都、京都争奪」あらすじと感想

    『平安京の誕生には、いくつもの謎が隠されている。...

  • 浅田次郎「五郎治殿御始末」あらすじと感想

    御一新、明治維新で多少の混乱があったのはなんとなく知ってはいたが、多少どころではなかった。...

  • 浅田次郎「一路」あらすじと感想

    何度もウルウルし、幾度もクスッと笑い、何度も主人公にエールを送ってしまい、何度も切なくなった。...

  • 伊東潤「天下人の茶」あらすじと感想

    「わしは、茶の湯によって天下を統べようと思う」 信長の言葉の意味がにわかには分からず、6人が顔を見合わせた。...

  • 小長谷正明「医学探偵の歴史事件簿」ファイル2あらすじと感想

    神経内科医の小長谷氏ご本人曰く 「ポワロほど優秀ではないにしろ、灰色の脳細胞を可能な限り使って、科学的推理を試みた」...

  • 関裕二「神武天皇VS.卑弥呼」あらすじと感想

    「日本書記」の記事と、これまでの発掘調査による考古学の様々な発見を照らし合わせることで、ヤマト建国と天皇家の謎に迫ったのが本書である。...

  • 周防柳「蘇我の娘の古事記(ふることふみ)」あらすじと感想

    ・・・ようもわしは、あんな大それたことを・・・ めまいのような心地とともに、同じ言葉がオウム返しのように船恵尺(ふねのえさか)の頭の中で鳴った。...

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