入院当日、湧水は、余裕の心境だった。と言うのは、病院へ行くのは午後だったからだ。湧水は午前は苦手だ。近くの医院へ、ヘルパーさんに連れられて午前に行くのも本人は大変?だった。なぜなら午前中は何度もトイレへ行くのが習慣になっていたからだ。さて、入院当日、湧水は夕湯の代わりに真昼間にシャワーを浴びて、新しい下着に変えていた。午後二時に病院に着けるようにと、午後一時頃にヘルパーさんが自宅へ車で迎えに来た。湧水はヘルパーさんに誘導されて車の後席にひとり座り、シートベルトをした。車は、いつものスライド式ドアの乗り慣れている大きな車だった。ドアの開閉は安全のためか、乗せられている湧水にはできなかった。以前、春の終わり頃に、一、二分で済むちょっとした買い物を頼んだので、ヘルパーさんが急いで車のきーを持って車を離れた事があ...久々の入院大腸検査(その2続き)